インド58日目 パルカティックの町〜レーから西に約140km カルギルの町
ラダック39日目。朝から身体重たいのを感じるが、今日走りきってカルギルの町へ辿り着いたら一休み入れる予定。同町はラダックにおける最終チェックポイントとも思っているので、ある意味今日がラダックの最終走行みたいな節がある。
テント収納して昨日夕食済ませた食堂行ってみたがまだ開店していなかった。ラダックの田舎は何処の食堂も6時過ぎには営業開始してるイメージで、今まで「時間早くてお店が営業していない」というパターンは1度もなかったためビックリだ。
これに関しては町の入口にもう1軒別の食堂があったことを昨日確認しておりことなきを得たが、下手すりゃ朝から食事もできずに走り始めるところだったぜ。
北へと進んでいるのだが、進路を高い山が邪魔している関係でぐるりと円を描くように山を迂回し進んでいく。スル川がそうした形で流れているからではあるのだが、その割に川沿いに延びる道はアップダウンが激しくて大変なのがいただけない。
更に路面は未舗装路だったり絶賛工事中の箇所も多く走りやすい道という訳でもない。要するに峠もなくて大きな町に近づく本日のルートは楽勝でしょ!・・・と思っていた私の目論見は大きく外れたということだ。
そこらを歩き回っている人も明らかにムスリムの特徴(髭を伸ばしていたりヒジャブを被っていたり)をしてる人が増えてきた。レーの町から西へと進むと徐々にイスラム教徒の割合が増えて雰囲気違ってくるよと聞いてたのであり、それをはっきりと感じたのがこの辺りから。
明らかに気温が上がって暑さが増してきた。元々ラダックというのは高地に位置してる関係で冬は寒さが厳しい上に主要な道路も封鎖されてしまう「陸の孤島」と評されている土地。
だからこそ真夏の今の時期に旅行者が集まるワケだが、とはいえ夏にこれほど暑くなるとは私も思っていなかった。平均標高3500mとされる土地なのだし、なんだかんだ涼しい場所ばかりなのかと。
特にカルギルはヒマラヤ山脈から離れる方向に位置しており、そこへ向かう私も当然標高を下げている。1ヶ月以上に渡って最低でも3000mの高さを維持してきたラダック走行だが、久しぶりにその境界を割って標高下げてきた。
個人的にインドの大都市は交通マナーの悪さ、騒音、ゴミといった点からとても好きになれないが、とはいえ大きな町には活気があるし食堂の数も多くて「マトモにご飯が食べれない」といった心配をしなくて良いのはありがたい。
サンクーという町でお昼を済ませて走っていると、突然名前を呼ばれて驚き停車する。何処か知り合いでもいたかと振り返るとデリー・レーの町で一緒だったイタリア人サイクリスト、ニコロの姿が。
話をしてみると先程昼食摂ったサンクーの町近くでロッククライミングフェスティバルが開催されるらしく、それを見学に行くのだそう。
「茶壺も一緒に行かないか?」と誘われて迷ったのだけど、連日休まず走り続け疲れ切ってる今の状態ではお祭り行っても多分楽しめないと感じて辞退した。とにかく今はゆっくり休みたい。
経験積んだ自転車旅行者ってのはその辺心得ており「じゃあ気が変わったら来れば良いよ!」と挨拶して別れる。自分のペースで旅行することの大切さを理解して無理に誘ったりしないのが良い。
ニコロ曰く「カルギルのホステルはドミトリーでも高いよ」とのことで、ならばと立ち並んでいるゲストハウスを中心に直接訪問する形で料金聞いて回る。
3軒目の宿が600ルピー(約1100円)と、聞いてたホステル値段の4割減だったので投宿。この浮いたお金でとにかく食べまくろうと思います。
宿に戻って久しぶりにネット三昧。ブログの記事アップロードが上手くいかず、かなり手間取ってしまい全ての作業済ませて寝たのは翌日になってから。まぁ良いか、しばらくゆっくり休むつもりなので。
2024年7月24日(水) 走行距離90km 累計154059km