インド67日目 ウダムプルの町〜ダラムサラから西に80km地点 中洲のキャンプ場
この宿は所謂「安宿」よりもうちょいグレードの良い宿泊施設だと思う。そのため普段なら利用は躊躇してしまうのだが、屋上にある部屋だけは料金半額で泊まれるタイプでありここを使わせてもらった。
この手の「屋上にだけ格安部屋があるホテル」というのは途上国でときどき見かけることがあり、自転車旅行者的には荷物を運び上げるしんどさあって大変ではありつつも結構使っている印象。特にモロッコでは何度も利用した気がする。
荷物をロシナンテ号に積み込み準備済ませてから少々ネット。先ほど屋上でも特に問題なしと言ったが、そういえばWi-Fiの電波がギリギリのため思うようにネット使えなかったという問題点があったな。昨夜はWi-Fi使ってないので気付かなんだ。
ウダムプルから主要道を伝って進めば今日中に州都であるジャンムーの町に辿り着ける距離だけど、何度か書いたとおりジャンムーの町は治安がよろしくないという話を聞いたため訪問はしない。
そのため代変ルートとして浮上したのがウダムプルから南下する形で進む道。ここから南西に進みジャンムーの町へ行っても、その先はパキスタンとの国境で道路通過できないため再び東へと戻って来る形となるワケで。ある意味ショートカットルートと言える。
一応全体的には下っていく道なので逆方向に走るよりは大分楽なハズ。それでも登り返しの坂道も多く、滝のような汗を流しながら進んでいく暑インド。
道中に焦点やガソスタも多く休憩場所には事欠かない。特にガソスタはキンキンに冷えた水を出す無料冷水機が付随しており、これには今までも幾度となく助けられた。
とはいえ標高にして精々700mとかそんな程度。数字だけ見ると全然登ってるように感じないのはラダックの後遺症だなこりゃ。一応Googleマップ曰く本日の累計獲得標高950mとかで、ガッツリ登ってる数字なのだが。
ジャンムーから伸びる主要道路に合流する。その合流ポイントが割と大きなサンバの町で、幾つか宿の姿も見えたため投宿しても良かったのだが、割と値段も張るしまだ16時と終了するにはやや早い。もうちょい先まで行っちゃれ!の気持ちで走行再開。
ところがサンバを過ぎると宿が全く姿を見せなくなろうとは。一応この辺はまだ緑が多い土地で、ちょっと奥まった場所に入り込めばテント張ることは難しくなさそうだし焦っちゃいないが。
ズルズルと走り続けて19時過ぎ。地元民が教えてくれたカルギルという宿泊施設たくさんあるエリアまで数kmという所で目に入ったのが「CAMP」という文字と整備された広場。もしかしてキャンプ場なのか?と思いつつテント張れるか聞いてみたら。
普通に許可されたのであり、しかも無料どころか郡の人たちから夕食まで一緒に頂いてしもうた。つまりここの「キャンプ」というのは軍が利用するキャンプ地を指す場所だった模様。
バケツシャワーとはいえ全身水浴び出来て生き返ったような気持ち。流石にテント張ると夜でもかなり暑いが何とか眠れる程度の気温でもある。そうすると「インドの暑さピークはもう過ぎたのだな・・・」と8月最中に思うワケで、何だか不思議な気がしないでもない。
2024年8月2日(金) 走行距離111km 累計154565km