パキスタン15日目 ギルギットの町〜イスラマバードから北北東に約310km ジャファル アバドの町
本日休息日にしようか迷ったのだが、出来るならばパキスタンではフンザの地でのんびりしたいと思っているため今日も走行することに。なおフンザというのは地方名のことであり、かつてフンザ藩王国が存在していた土地とも評される。
私個人の大きな目的はカラコルムハイウェイを走行することにあったが、このフンザという土地はアジアを旅行する者にとって憧れの地として捉えられていることも多く、よく「桃源郷」みたいな表現を目にするほどの場所。
フンザの中心地であるカリマバードの町までは100kmちょっとの距離なので、頑張れば1日で辿り着けそうに見えて獲得標高1800mとエゲツない罠。というか疲労困憊なので坂が無くても正直厳しい。
ということで2日に分けて刻んで進むことにした。とても良い宿なので出発時刻遅くして少しでも休みたかったというのもある。
とりあえず町の北部を流れるギルギット川を渡ってカラコルムハイウェイに戻り、町を流れるもう1本の川であるフンザ川に沿って進む道へ。
ここで「インダス川に沿って走っていた筈なのにかの川はどこに消えた?」と思われる方がいるかもなので補足しとくと、インダス川は昨日スカルドゥへと分かれる三叉路で東部方向から流れてくる川があり、これがインダス川の本流となるらしい。つまり今走ってるのはインダス川に繋がる支流の1本とも表現できる。
少々天気が悪く青空が見えないため景色を望むという意味では今一つのコンディション。代わりに直射日光が遮られているため暑さが和らぎかなり快適な環境で走れるメリットもある。
相変わらずアップダウンの連続で構成される道だ。川に沿って道を造るのだから、そんな無茶苦茶登ったり降ったりしない・・というのが谷底を走る道路のセオリーだと思ってたんだけどな。
カラコルムハイウェイに関しては「そういう道だ」と諦めるより他にない。一応道路の最高地点まで走る予定なので、そうした谷底を抜けた道ならまた違う雰囲気の道になるかもと期待しておこう。
無理せず早めに終了を考えていたのでジャファル アバドという町に入った所で宿を探し始める。2軒目に訪問した宿が割と良いホテルだったみたいでとても手が出るような値段じゃなかったのだけど、謎にオーナーが値引きしてくれて安宿料金で泊めてもらえることになった。料金8割減とか流石に記憶にない。
自転車旅行者なので出された分は全部食べるし、そうすると新たに実をもいでお代わりが出てくるループ。結局20ケ以上食べまくってしまった。なんか舌の先がピリピリするけどイチジクって食べすぎると良くない果物なんだっけ?
調べたらアレルギーの症状らしい
調べたらアレルギーの症状らしい
田舎の更に町外れにある宿ということを忘れて夕食出るタイミングが暗くなってからに。真っ暗な闇夜を歩き続けて町中まで行ったものの既に食堂は営業終了してシャッター下ろしてる店が多数。結局チャイとサモサを買って夕食済ます。良い宿なのに食事がさもしいな。
ちょいちょい集落全体で停電が発生しており、フンザという秘境へやってきたのだな・・・とか変なポイントで実感をしつつの夜である。
2024年8月27日(火) 走行距離59km 累計155813km