インド93日目&ネパール1日目 シタルガンジの町〜カトマンズから西に約520km マヘンドナガルの町
部屋には全然効かないエアコンもあったのだけど、何故か深夜遅くになって働き始めたようで1度寒くて目を覚ます始末。毛布はダニが居そうな雰囲気あったので自分の寝袋引っ張り出して暖かくしつつ就寝。
そんで明け方には大汗かいて目を覚ますのだからやってらんない。インドは停電も多い国だけど、そもそも機械そのものの働きにムラがあり安定してないことが多い。
準備を済ませてネパールとの国境へ向かう。外に出てすぐ気付いたのだが、今日は空一面に雲が広がっており気温が高くない快適な日。もう完全にモンスーンの時期は脱していると思っていたが、案外こんな感じで雨が降る天気もあるのだろうか?
ラダック除いて何処に行っても人の多かったインドだが、今日は交通量が少なくあの神経に触るクラックションを浴びせられる回数もやや少なくかなり気が楽だ。それでも下手な途上国よりよっぽど煩い国ではあるが。
11時過ぎだし出来れば食堂のある場所まで走って雨宿りしながら食事休憩を・・・とか甘いこと考えてたら洒落にならない豪雨となってしまい、慌ててシャッター閉まってる商店の軒下へ避難。
スコール的な雨っぽいのでそれほど時間経たずに降り止むだろうと思ったが、そうじゃなくて今日は国境越える関係でなるべく早目にイミグレーション到着したいんだった!凄いマイナーな国境だから多分日が沈むと国境閉まるだろうし。
ネパールとの国境手前に位置するバンバサの町にて遅目の昼食。ここで注文したのと別種のライスが出されており会計の際に揉めることに。どうしてインド人は間違えたと謝ることができないのか。
今回はインド再入国する予定だから手持ちの現金余裕あったけどさ、普段は出国前に残金キッチリ使い切るよう調節するから支払いできなくて大喧嘩になるところだったぞ。マジで。
煮え切らない気持ちのままにイミグレーション到着する。田舎国境だとは思っていたが、建物周囲に人よりも野生の猿の方が多いイミグレーションというのも珍しかろう。正面玄関の出入口には牛の糞が放置されたままになってるし。
利用客も私1人でアッサリ手続き終わるかと思いきや「今はシステムがダウンしてるから手続きできないぞ。チャイでも飲むか?」という言葉。これは苦労しそうな予感。
たっぷり1時間ちょい待たされてようやく手続きに入ったのだが、まさかのデータ入力は台帳に直接手書きで記入していた。これならシステムデータもクソも関係なかったのでは疑惑。
出発前に記念撮影求められる牧歌的なイミグレを抜けてネパールとの国境へ。道もそうだが周囲の風景が完全にそこいらの田舎であり、2カ国を分ける国境においても「踏切のポールか何かですか?」と言いたくなる姿。
ネパール側へと入国し、割としっかり荷物検査を実施されるも肝心のイミグレーションが見当たらない。どうやら少々離れた場所にあるようで、遂にアスファルトですら無くなった道を進んでどう見ても民家としか思えないイミグレーションへ。
さてネパールは入国に際してビザが必要な国。とはいえその手続き自体は簡単でイミグレーションの職員がその場で手続きしてくれる「アライバルビザ」方式を採用している。こちらがやるのは要するに料金支払うだけで、特別問題ないと思っていたのだが。
支払いの段階にて「この紙幣は汚いから駄目、受付できない」とか言われる始末。おいおいおいわざわざこの為に折り目すら付かないよう何重にも包んで保管してきた米ドル様だというのに。
現在手持ちの100ドル紙幣はこれ1枚。つまりこの紙幣が受付できないということは必然的にネパール入国が出来なくなるワケで、こんな馬鹿な話があってたまるか!という気持ち。
マイナー国境だけど近くに1軒だけ両替所があると言われて行ってみるも、取り扱いはインドルピーとネパールルピーの交換しかしないよと断られてしまう。最後になって「どうしてもというなら・・・」と無茶苦茶酷いレートで米ドルとの交換も切り出してきたが、本当にレートが酷すぎてビザ代金に届かないので却下。
どうにもならないのだけれど、ビザ代金の125$というのはネパール滞在90日間での料金であり、他に15日間・30日間というプランも選択することができたのが救い。30日間は料金50$でどのみち100$札を使わないと無理だけど、15日間なら料金30$でギリギリ支払うことが可能。
時間も既に17時半で、案の定というか私の手続きを最後にイミグレーションはシャッター閉めて閉業した。本当に色々限界でやってるな。
確実に滞在時間が足りないのでポカラかカトマンズで滞在延長の申請しなくちゃとか色々思うところはあるのだが、とにかく今は無事入国できたことを喜んで休みたい。
真っ暗になる前に現金の引き出し成功し、マヘンドナガルの町にある安宿回って市場価格を確認しつつもチェックイン済ます。ようやく一息つけると思ったら部屋のロックがバカになってて鍵を掛けてもドアが開いてしまうへっぽこ具合に文句を言うも「大丈夫!セキュリティがいるし監視カメラが動いてるから!」となかなか部屋の変更に応じてくれないネパール民。
早いとこ寝てしまおうと思ったら停電が発生しファンが止まって暑くて眠れたもんじゃない。窓を開けると網戸なんか無いので蚊が入りまくって身体中を刺される始末。激動のネパール編が今、始まる。
2024年9月25日(水) 走行距離55km 累計157251km