ネパール14日目 ポカラの町
さてポカラ到着したことだし、ここで暫く休みたいところ・・・なのだが兎にも角にもやるべきことが1つあって、それが「ネパールの滞在延長手続き」だ。
というのもネパール入国時に米ドル紙幣が「汚れているから」と言われ紙幣が使えず、結果として15日間しか滞在できるだけの現金がなかったからだ。ネパールで普段使われてる紙幣なんて汚れてるどころか一部破れてたり下手すりゃオシッコ臭かったりするレベルの癖に、人様の米ドルにはケチ付けるとか良い身分だよな!と今となっては思う。
とりあえずここポカラにあるイミグレーションで滞在延長の手続きをしなくてはオーバーステイこと不法滞在の身分となってしまう。とりあえずこの心配を解消してからポカラにおける休息を満喫したい。
国境とは違って延長手続きでの支払いは米ドルじゃなくネパールルピーでも構わないとのこと。レートはその日の為替相場に合わせて計算された金額となるので損することもない。この辺はアフリカの国より大分マトモな対応だと思う。
建物内から中庭抜けて更に奥に位置するのが滞在延長手続きのエリアらしい。その手前にあるのはどうもアンナプルナサーキットと呼ばれるトレッキングコースにおける許可証を発給する場所なのだそうで、数少ないイミグレ利用者の大半はそちらに用がある模様。
けれど、その場で受付してくれる訳ではなく入口にあるPC使って要件を入力する必要があるらしい。混雑を避けるための措置なのだとしたら「全く役に立ってないですよ」と笑ってしまうのだが。
滞在延長における手続きの各項目入力が煩雑というか分かりづらくて苦戦する。目の前で暇そうにしている職員が複数いるのに謎の項目穴埋めしないと受付できないあたりが情けないというか、非効率だと思うのだけど、その辺に関しては我が日本も負けず劣らず酷い国だと思ってるので「そういうもん」と思うより他にない。
かなり料金高くて思わずカウンターで「やっぱ延長日数5日ほど減らしてくれる?」とお願いしたらアッサリ了解してくれた辺り、直接的な応対ができないワケでもないみたいだし。
色々あったがこれで時間に追われることなくネパールを楽しむことが出来そうだ。何気にお昼前となってしまったので帰り道途中で見つけた韓国レストランで生姜焼き定食を注文してみたり。
とにかくポカラでは好きなもの食べて楽しみたい。首都のカトマンズと比べて物価が安いであろうことは想像できるし、その割に東アジアの食も多様に選んで楽しめる。オマケに宿には日本語の本たくさんあって飽きることがない。
午睡を挟んでロシナンテ号のチェックというか、数日前から前輪がスローパンクしてるっぽいのを騙し騙しやり過ごしていたため改めてチェック。案の定小さい針で穴が開いており修理作業したりとか。
また日本食レストランに行っても良いのだが、夕食は近くの中華食堂に行ってみることに。地味に一昨日向かった青空ってレストランは距離あって気軽に向かうの躊躇われるのだ。自転車乗っていけば解決する話なのだけど。
やっぱ中華って群を抜くレベルで美味しいからさ。私の旅行は1カ国目が中国だったのだけど、正直世界1周で最初に中国を訪問したことは失敗した点もあると思ってて、その理由が「飯が美味すぎること」なんだよね。中国を食事の平均レベルだと思ってスタートすると後々苦労する。
宿の本を漁ってたら「山月記」が出てきてちょっと嬉しい。好きな漫画家がこの本について語ってたので1度読んでみたいと思ってたのだ。海外にいると日本語の本に触れる機会が減るため普段読まないようなタイプの本でも読むことになるのは興味の幅を広げる意味で良いことだと思う反面、選べるならばそりゃ読んでみたい本を読みますよ。
そんな感じで気分は虎になりつつスコールの雨音を聞いて眠るポカラである。
2024年10月8日(火) 走行距離0km 累計157891km