ネパール21日目 ジャガットの町〜カトマンズから北西に141km チャーメの町

 アンナプルナサーキット3日目。山の宿だけあって朝が早い。6時に起きた時には既に出発間際の人たちが玄関でスタンバイしていたし、7時の朝食(前日に予約し時間を指定する)時点で宿泊客のほとんどが出発していた。結局私がスタートした7時半には誰も居なかったほど。

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 みなさん気合入ってます

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 私も朝からダルバートで頑張ります

 基本未舗装の道とはいえ、自転車に乗れさえすれば移動速度は歩行者よりずっと速いから問題ない。ポイントは「どの程度まで乗車できるのか?」という点で、幸いにも今日は乗って走れるような道が多い。

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 つまりイケイケということですよ

 昨日はダート始まったら半分くらいは自転車押してた印象だが、今日は体感7割くらい乗れていると思う。昨日の路面コンディションが続いてたら早晩身体がバラバラになってしまうぞ・・・と思ってたので、楽になって本当によかった。

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 それでも無茶苦茶キツい道だけど

 景色の良さも相まって坂を登るのが良い感じ。フルパッキンだととても登れないような急斜度であっても空身のロシナンテ号だと案外走れてしまうというこの感覚は悪くない。

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 登れん坂は登れないが

 スタートして10km地点までひたすら上り坂が続き、しかしその後横を流れる崖下の川まで一気に下っていく。急峻な谷にへばりつく形の道だとこうしたアップダウンが非常に厄介。

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 対岸には綺麗な町も見えるのに

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 というか凄まじい山の麓にあるんだな

 こういう町を見ると「日が当たる時間短くて洗濯物とか乾かすの大変そう」・・・という感想が毎回出てくるのだが、これってまぁ一般的な思考だよね?

 特に宿泊施設の多いこのサーキット内では大量のシーツを干したりと日照時間の短さは誰もが気にして可笑しくないはず。

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 思ったよりも乗車できてるので

 お昼の時点で20km近く移動できた。これなら本日のゴール地点をジャガットから約35kmの距離にあるチャーメの町にして問題ないかな。

 ちなみにチャーメの町にも温泉がある。昨日は暗くて危険な階段のアクセス路があったため遅い時間まで満足に浸かれなかったネパール温泉。

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 今こそリベンジの時だ!(はやいよ)

 とはいえ午後にも1本大きな上り坂がある。いやこの道基本ずっと上り坂なんだけど、緩やかだったりアップダウンが繰り返される中で突然500mくらいガツンと登らされる区間があるのですよ。

 どうにかならんのか・・・と思うところはあるけれど、斜度がキツくなるとボロボロとはいえ舗装された道が出現する確率は高く、結果的に何とかなったりするので、なんというか上手く道は造られているものだと感じるのです。

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 むしろ坂より嫌なのが

 クソみたいな運転してくるバイクとジープ。この狭い道にも関わらず危険極まりない速度で突っ走る上に、比較的マシな場所を走ろうと道の反対側だろうがお構いなしでやってくる。

 そりゃまぁこんな山道で他に人もいなけりゃ反対車線だろうが好きな場所を走れば良いが、こいつらそこに人や自転車がいようとクラックション鳴らせば大丈夫と思って突撃してくるの頭オカシイだろ。

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 特に許し難いのが

 そんな行為を荷物運びしているポーターの方々にやっている馬鹿がいることだ。重たい荷物を人力で運ぶ彼らに対してクラックション鳴り散らかして突撃するとかどれだけ傍若無人なのだ。

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 山では特にリスペクトするべき人たちだぞ

 ・・・とまぁ腹を立てることあったりもしたが、16時すぎにはチャーメの町に到着した。温泉は町の北側出口付近に位置してるため、なるべく近くの宿を取りたくて町外れの宿まで走ってから投宿。

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 チャーメはかなり大きな町なので

 ということで温泉だ。今日は早い時間で終了できたし、そもそも温泉までの距離が5分もかからないアクセス抜群の位置にある。心ゆくまで堪能しちゃるぞ。

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 川を渡った先にある道を進むと

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 出ました温泉!O・N・S・E・Nが!

 かなり利用客も多く人気スポットであることがよく分かる。何しろ無料で利用できる施設であり、トレッキングでこの町に泊まるのであれば「とりあえず温泉に」と皆さまここに向かうのだろう。

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 湯温も適切で最高の気分

 私が入湯した後も入れ替わり立ち代わり多くの人がやって来ては温泉堪能して去っていく。そんな中で1時間以上はまったりしていた茶壺さん。酷使している両太腿も気持ち良いが、ザック担いで痛みがある両肩や腰がじんわり暖まり疲れが抜けていくような気がする。

 何気に標高も2600m越えて気温も下がって来てるので「外寒い・温泉暖かい」という最高の環境で何時までも入っていられるぞよ。

 全身がふにゃふにゃで力の入らないままに宿へと戻り夕食のダルバート。いくらお腹が空いてたとはいえ米だけで恐らく3合は軽く食べていると思われる。それでもまだ満腹になったと感じないのだから山道の消費カロリーヤバいのか、単純に私がヤバいのか。

 明日からは1日の走行距離減らしマナンの町まで刻んで進むつもり。というのは明日にもう1度温泉入ってゆったりしたいから。

 2024年10月15日(火) 走行距離35km 累計158090km