インド128日目 畑の脇〜プリーから南西に269km地点 空き地
昨日米を買ったので朝食作る関係でコーヒーも飲むことができる。プリーの滞在中にスタバで購入した豆は使い果たし、Amazonでゲットしたインドコーヒー豆も既に空。ということで今朝からサンタナのスタッフに餞別で頂いたコーヒー豆を飲んでいるのだが。
というかインドのコーヒー豆は「これは美味い!」というのに今まで出会ったことがなく、まぁコーヒーの需要が低い国だし水も不味い、この国ではそれなりにしかコーヒー楽しめないよな・・・くらいに思っていたので新鮮な驚きだ。
なお生豆を購入して自分で焙煎しているのだそうで、この香りと味を知ってしまうと俄然「コーヒー豆の焙煎」というのに興味が出てくるな。流石に旅行しながら豆を焙煎するのは大変そうだがチャンスがあれば挑戦してみたい。
とりあえずガソスタにでも寄って昨日の衣類を洗濯してから本格的な走行に移りたいと思うのだが、昨日は山ほど見かけたガソスタが全然出てこず困ったもんだ。結局15kmほど進んだところでトラックの休憩エリアみたいな場所にあった大きな水槽を使って洗濯した。水槽でそんなことして良いのか?と思われる方がいるかもしれないが、私の隣でパンツ一丁のオッちゃんが身体洗っていたのでまぁ大丈夫だろと判断した。
昨日ほどではないが地味なアップダウンが続く道。そもそもインドの幹線道路は大きな町でもない限りは市内へ突入する際に陸橋の上を走らせる造りとなっているため10〜20mくらいの坂が頻発するのだ。これは信号のある交差点なんか造っても交通事故が増える一方なので物理的に車両が交差しないようインド政府が考えた交通安全のスタイルなのではないか?と私はニラんでいる。
スタート時間が早かったのか、路面が良かったのか。久しぶりにお昼のタイミングで60kmを走る良いペースであった。テカリという町の食堂でフライドライスを注文したのだが。
大汗かきながら食事してたら店員が「そういうことならちょっと待ってな」と皿を持って厨房に戻り、辛さ抑えた品にしてくれた。これは別に料理を作り直してくれたとかそういうことではなく、新たに辛くないフライドライスを作って追加で皿に載せてくれている。
最終的に「オマエは自転車の旅行者だから料金は要らないよ」と無料にしてくれた。プリーを出発してから本格的な南インドに突入したと思っているが、それに伴い徐々に人当たりが良くなってきた感触があった。
今までもインドで親切にしてくれた人は多々いたのだけれど、何というかこうした「旅行者に対して無償の親切」というのを受けると私が今までインド人に対してバカだのアホだのクソボケだの罵詈雑言を放っていたことが恥ずかしくなる。
走行再開して感じるのは清々しいインドの風。この国はこんなにも心地良いものだったかと思ってしまう私は単純かもしれないが、人様からの新設を受ける時はこれくらい素直であるべきだとも思う。なおこの数分後に真正面から逆走してくるクラックション鳴らしまくりのリキシャが出てきて最悪な思いをした。バカ!アホ!クソボケが!
100kmちょっとの距離でかなり大きいスリカクラムの町へ突入する。別にこの町の宿を利用するつもりはないのだけれど、酒屋に寄ってアルコールを購入したいなと思いまして。野宿で節約した分のお金を酒で消費しちゃ意味ないと思うのだがそこんトコどうなのよ?
首尾良くウイスキーをゲットしたら町を抜けて夕食に。最近は18時ごろま真っ暗にならない程度に日照時間が伸びてきたので助かってる。いつまでも明るいとテントが目立つ関係で、適度なタイミングで暗くなってくれると野宿する身としては有難いのだ。
こうしてテント泊続けるのもなかなか楽しい生活だと思うのだけど、冬でも湿度が高いこの国ではそろそろシャワーが浴びたいし電子機器も充電する必要がありまして。明日は州都の町に到着する見込みなので宿に投宿しようかなと思っている。州都クラスの町なら外国人でも泊まりやすいホステルがあるでしょ
なおオリッサ州の州都、ブバネーシュワルであった出来事は完全にスルーしてます茶壺さん。明日宿探しで苦労してる姿が目に浮かぶようだ。
2025年1月6日(月) 走行距離118km 累計160505km