インド133日目 植林エリア〜チェンナイから北に4km地点 沼地脇

 目を覚ましたのは6時過ぎだったと思うが、この時間で早くも薪拾いに来ていたらしい地元民に見つかってしまう。というかその後出発するまでの2時間で他に3人も地元民が来るような場所で、ちょっとテント張る場所の選定が甘かったなと反省する。人に見つからないことを第一にしなくては怖いので。

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 安全第一

 そういう場所だったため急いで出発準備したこともあり8時過ぎには出発した。ここ最近の出発時間が9時前後だったことを鑑みると、如何に私が朝からダラけているかの証明になってしまうようでなんか嫌だな。

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 時間的余裕もあるので急いでないしさ

 昨日のパンク修理でブレーキの調整もしたのだが、今朝になって少々違和感があり手直ししたりとか。リムも新調してそろそろ1年になり若干フレが出始めているので対処しないとなとか思いつつ。

 去年はハードな土地走ることが多かったし

 どうもこの辺は午前中は追い風が吹く傾向にあるようで、午後からは風向き変わって楽できなくなる。つまり前半戦で距離稼いでおくのが賢い走行スタイルだと言えるのだけど、あんまり効率を求めて走っても仕方ないしなぁ・・・とも思う。旅行なんてのは少々非効率なくらいで構わないと思うし、効率だけを求めだすとそもそも自転車で移動するな!という話になりそうで。

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 南部入ってからは米食ばかりだ

 インドの米食で嬉しいのが「お代わりが基本無料」という点だ。これがチャパティやロッティといった小麦を練ったパン系の食材だと1枚毎に料金が発生してしまい、その値段は決して高くはないもののサイクリストがお腹いっぱい食べるとなると相当な枚数を注文することになる。ということで私はインドのカレーに限らず食事は基本米を主体としたメニューだったりする。

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 町以外の景色が単調なので

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 偶にこうした動物に出くわすと楽しい

 最近インドのローカルウイスキーは安いということに気付いたため、午後になると大きめの町に寄ってリカーショップで物色するのが楽しみとなっている。今回の場合はエルールという町に入って100ルピー(約180円)のウイスキー小瓶をゲットし晩酌に備えておく。

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 このエルールの町を抜ける道だが

 ずっとゴミが捨てられている上に、そのゴミに火が付けられており朦々とした煙の中を進む形となった。私が子供の頃は母方の祖母の家へ行くと家庭ゴミをドラム缶に入れて焼却していたり、今思うとおおらかな時代だったなぁと感じるのだが、現代インドのこれは明らかに適当というか旅行者の目線からしても酷すぎる。

 ポイ捨てしまくったゴミが許容量超えたから火を付けて対処しよう!という浅はかなその場凌ぎの対応なのが透けて見えるというか。

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 そういう国なのです

 17時を目安に食堂へ飛び込み夕食とする。流石に米ばかり続くメニューに飽きてきたが、田舎町って本当どこ行ってもインド風炊き込みご飯のビリヤニか炒飯ことフライドライス、若しくはカレーなんですよ。せめてチャオミンこと焼きそばくらいメニューに欲しかった。

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 いやフライドライスは美味しいけどさ

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 これくらい自転車近くに置いて食事できると安心感がある

 夕食済ませたタイミングで17時半と暗くなり始めるタイミング。ガソスタで水浴びした後に近くで人気のない場所はないかとキョロキョロしながら探し回るが、こんな時に限って農地ばかりが続く場所で身を隠せそうな場所が見当たらない。

 結局1時間以上付近をウロウロした挙げ句、今回も植林されてるエリアにテント張って終了となった。今回はすぐ脇に池というか沼地があるのが特徴で、それが関係してるのか非常に蚊が多いのが厄介な点。

 まぁテント張ってしまえば些細な問題であり、中に入ってウイスキー飲みつつ良い気分でいると近くの建物から大音量で音楽が流れてくる罠。インドの野宿は一筋縄ではいきません。

 2025年1月11日(土) 走行距離113km 累計160976km