インド138日目 ブリカット鳥類保護区〜チェンナイから北北西に32km地点 大学の隣
獣道から更に脇道に入った木々の中という場所だったので「人が来るわけない」と思いきや、朝から普通に見つかった。昨夜は暗くて分からなかったが、どうもここは集落の裏手に当たる場所のようでそれなりに人通りがある場所だった模様。
この辺の人たちは靴を履いてない人が多く、テントを見つけてもトゲトゲの植物が邪魔して近づいてこない。私としても面倒毎に巻き込まれたくないので、そのままスルーしてくれるなら願ったりだ。
・・・という事で偶には棘植物も悪くないなと思ったのだが、荷物をまとめて出発準備したところで後輪がパンクしていることに気付いた。おいおいまたかよ、だからこんな場所で野宿するのは良くないのだ。
チェンナイで交換しようと思っていた新しいタイヤとここで交換してしまうことにした。耐パンク性能に優れるマラソンプラスだが、流石に溝が無くなるほど使い続けるとタイヤの厚みが減ってしまい、パンクが発生しやすくなるのだ。
そうなる前に交換すべきというのがセオリーなのかもしれないが、自転車旅行してるとタイヤの消耗限界ギリギリまで使い続けたいという欲が出てしまうのでなかなか難しいところがありまして。
そのまま東へ進みインドのロケット開発&発射場である宇宙航空センターへと到着する。私は結構宇宙関係の話が好きで、旅行の最中でもNASAとかフランス領ギアナの宇宙航空センターとか行ってみたかった人なのだが、滞在期限やルートの不備からその手の施設には訪問できずに終わっている。
ということで結構期待していたのだが、何のことはない博物館へ入る前に宇宙センターの敷地へ入場することができずに終わってしまった。どうやら関係者から許可証を作ってもらうか、ロケット発射時期における特別開放期間中じゃないと一般人は入場出来ないらしい。そんな場所に博物館とか作るなよ、誰もがそこに行けると勘違いするじゃん。
ということで成果の上がらないまま来た道を逆走することに。散々な結果だが余り気落ちしてないのは宇宙センターの他にこの地に広がる鳥獣保護区を見学したいと思ってて、それに関しては満足する結果が得られたから。
直線的に延びる道の途中には幾つも橋やビューポイントが設置されており、そうしたエリアでたむろしている鳥を眺めたり撮影したり。ちょっとでも近づくと直ぐに飛び去ってしまうので写真に収めるのはなかなか難しいけれど。
フラフラとサルルーベータの町まで戻った所でちょうど12時。なのだが連日の走行で疲れているのか朝から大量に食べたからか食欲がない茶壺さん。とりあえずコーラだけ補給してそのまま先へと進もうかと思います。
頑張れば今日中にチェンナイまで行ける程度の距離だけど、早くに着いても宿代が加算されるだけなので今日はチェンナイ市外に野営して、明日早いタイミングで町へと突入したいと思う。どうせ酷い交通状況だろうし余裕を持って入りたいじゃないですか。
あんまり町へ近づきすぎると住宅街となってしまうのであり、距離にして町の40km手前付近で野営のための準備(水の補給とか行水とか)済ませて野営場所を探し始める。地図で見るとこれ以上近づくと人口希薄地帯が無くなるっぽいので。
夕食後に上手いことテント張るのに適したポイント見つけたが、まだ明るいため酒のつまみでも買ってこようと近くの商店へひとっ走り。その僅かな距離で前輪パンクするとか誰が想像しただろうか?
野宿候補地に戻ってきたのは18時過ぎであり、そろそろ真っ暗になるか?というギリギリのタイミング。なんだかんだ上手く回っているような気がしないでもない。タイヤは回らなかったけれど。
ともあれ明日にはチェンナイ到着だ。「ようやく休めるぞ」という気持ちと「フライト準備を色々やらなくちゃ」という気持ちがぶつかり合ってて悩ましい。でも1番大きな気持ちは「やっとインド走行が終わる!」という喜びだったりする。
2025年1月16日(木) 走行距離80km 累計161509km