サウジアラビア35日目 廃墟2〜リヤドから東に408km地点 公園
目を覚まして時計確認したら6時だったので「まぁ起きますか・・・」と気合入れて起き上がったらもう7時になってた。意味が分からないのだが、もしかするとサウジの廃墟は普段と時間の流れが違うのかもしれない。
世界の理を1つ知ったところで出発準備。洒落た格子窓から外の光が入ってくるので、ある程度様子は分かっていたものの天気は曇り空だし風は吹き続けている環境だ。それでも進むしかないのが物価高くて安易に宿泊続けることが出来ない先進国の厳しさ。
とりあえず進行方向に対してやや追い風となっているため走行自体は苦労なくイケる。今日のルート的には70km先に小さな町が1つと120km先に国境沿いの町が1つ有るのだが、走り出して10分後には「120km先までイケるなこりゃ」と確信を持てる程度には余裕もあったし。
実はサウジアラビアで警察から職質受けるのはこれで3度目。この国はメディナで警察からクソみたいな対応されて以来警察に不信感持っているのだけど、たとえそれが無くともサウジアラビアの警官は態度が悪くてロクな奴が居ないというのが私の印象だ。
そんなのに当たって朝から気分悪い走行となってしまったが、それはともかく無茶苦茶快調に走れてるので徐々に楽しくなってくる茶壺さん。やっぱね、自転車気持ちよく走れているとそれだけでもう最高なのですよ。
凄まじい速度でぶっ飛ばして70km地点にあったティーメニィの町へ。この地域は特に風が吹くのだろうか、車道以外の道は完全に砂で埋れているし、何なら家屋や塀にも砂がぶつかって坂をなしている。要するに半分砂に埋れた町。
ここで買い物して荷物増やす必要も無いため、適当な風を凌げる建物脇で昼食済ませて後半戦に。午後は僅かながら北へと向かう道もあったりするので向かい風受けることになるだろうが、まぁ大した距離じゃないし問題ない。
重要だったのは「全体的に東方向へ進む道となった」ことだった。これにより車両が追い抜いてく度に巻き上がる砂粒が風に押されて私の顔を叩く始末。2日前これで苦労したばかりだというのに・・・
救いなのは殆どの区間が向かい風じゃないため走行ペース自体は速かったこと。とにかくこの砂しかない世界を走り抜けてしまおう。
アラビア半島横断に大体20日ちょいってところだろうか?環境は過酷だったがとにかく沢山の人たちに助けてもらい楽しく走れたというのが全体としての感想だ。
国境の町ことサルワで食材購入しようと思っていたが、手前にあったガソスタスーパーが立派で必要なかった。そのまま道路反対側にある海辺の大型公園施設に入ってみたら、予想通り風防を兼ね備えた東屋がありましたよ。
ただ今日の風は本当に強烈で、壁沿いぴったりにテント設営してるにも関わらず壁の上から吹き下ろしてくる風でテントが激しく揺さぶられる。せめてもう30cm壁が高かったら・・・と思ってしまうが、とりあえず調理中バーナーの炎には影響無かったので良しとしたい。
UAEとの国境はここから更に100km少々進んだ場所にある。カタールとの陸路国境はサウジアラビアとのサルワ国境1つしかオープンしていないため、カタール走る場合は(フライトしないなら)必ず同じ国境に戻ってくる必要が有るのだが入国するか否か?
2025年2月27日(木) 走行距離120km 累計164302km