サウジアラビア36日目&カタール1日目 公園〜ドーハから西南西に61km地点 ラクダ農場
深夜は風も多少落ち着いたようでよく眠れたのだが、日が登ってくると途端に暴風が吹き荒れる。どうなってんだコレ?と訝しむ気持ちを抱えつつ、動かないわけにもいかず出発準備に取り掛かる茶壺さん。
昨日のガソスタへ戻りバーナーのガソリンをフルチャージ。その後に近くのスーパーで今日の分の食材を購入してからカタールとの国境へ向かう。カタールは物価が高いと聞いてるので少しでもサウジアラビアで買い物しておく方が良いかなと思いまして。
イミグレーションまでやたら距離があるというか、サルワの町がイマイチ何処だかハッキリしないままシームレスにイミグレーションや関連施設が立ち並ぶエリアに入ってしまったので感覚がおかしくなってるのかもしれない。
写真に写っているのはまだ正規のイミグレじゃないようで、ここで審査された後に謎の紙切れを渡され次のゲートへ移動し再度入国審査を実施してスタンプ押された。そこでもっかい紙切れを貰って3つ目のゲートでそれを回収する形でサウジアラビア出国手続き完了となる。無駄の極みに思うのは私だけなのか?
凡そ5kmの距離を走ってようやくカタール領に入る看板が。一般的な陸路国境緩衝地帯は精々数百m程度の距離なので異様に長いなと思ったが、道中砂漠しかないしこの区間における重要度が低いのかもしれない。
国土面積もかなり小さな国で、陸路で隣接してる国はサウジアラビアのみ。豊富な石油や天然ガスの産出国として「世界一裕福な国」と評されることもある。フルパッキンの自転車でも数日あれば国を縦断してしまうので、国内を存分に走るという意味では適してないのだけど。
私の年代なら1993年サッカーW杯最終予選で「ドーハの悲劇」を体験し「あのカタールか!」と思われる方も多かろう。私もそのスタジアムを直で見てみたくてカタール入りしたところが大きい。日本人ならノービザ入国できるし。
ただ自転車でこの国に入国する人間は極少数のようで、カタール側イミグレーションで係員に「車両の用紙出して」と言われ「いや自転車だから持ってないんだ」と回答したら何言ってるのか理解不能みたいな顔されて、わざわざ外に置いてる自転車を確認されたりした。
それまでは比較的追い風に乗る形で走っていたが、カタール半島を北上する道に変わってしまい真正面から強烈な風にぶつかりつつの走行に。サウジアラビアと違って町までの距離が短いためペースを落として余力残して進むことができるため大分マシとはいえ。
これを見越して(嘘)朝に食材購入してるため、何処かで野宿すれば良いだけの話ではあるのだがカタールの道路は左右に柵が設置されており道路から離れることが難しい仕様。というか風が強過ぎて風除けある場所じゃないとマトモにテント張れる環境じゃないぞ。
30kmほど進んだところのガソスタにマックがあったので電子機器の充電がてら休憩に。サウジアラビアと違ってコンセントが豊富で旅行者に優しいと思いきや、Wi-Fiがあっという間に1日の使用制限に引っかかってしまいPC作業は全然できず。中東のマックはどうしてこう使いにくいのか。
あとちょっとだけ・・・とズルズル充電続けてしまい17時のタイミングで動き出す。一応ここから数km先に集落っぽい場所があるのを地図で確認してるため、そこでテント張れる場所探そうと考えていたのだが。
思ったよりも建物の数は少ないしサウジみたいにアチコチ廃墟があるわけでもない。暗くなるギリギリのタイミングでラクダを飼育してる施設に英語話せる人がいて、敷地にテント張らせてもらえないかとお願いしたところ何故か従業員が使ってる宿舎に泊めてもらえることとなった。
サウジに続いてカタールでも人様に助けて貰いまくりで幸せだなと思う。この国も(風向きさえ良ければ)楽しく旅行ができそうな気がしてきた。
2025年2月28日(金) 走行距離57km 累計164359km