アゼルバイジャン16日目 バクーの町〜バクーから南西に58km地点 ガソリンスタンド

 丸3日休んでそろそろ走りたくなってきた。ということで走行再開だ!といきたいところだが、現在の状況としては「出航日も分からない船を待っている」という状態なのでちと困る。

 とりあえず「海況や風が変わらなければ明日(19日)に出航する」と宿スタッフに電話してもらい確認とったので港まで移動しようと思う。バクーから70kmちょっとの距離であり、気持ちよく走るには丁度良い距離だ。

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 10時前スタート

 折角なので町の西部に位置してる旧市街のエリアを通ってみようかな・・・と思ってしまう茶壺さん。2日間は雨だったとしても、丸々1日自由に動ける時間あったのにどうしてこう走り出すと寄り道したくなってしまうのか。

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 自転車乗ってると色んな刺激受けて興味が出るからとか?

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 サクッと通り抜けるつもりが結構面白いな

 観光案内の係員とかこの国で初めて見たなと思いつつ、しかし彼らが私に話しかけてくる内容はほぼ雑談。というか自分の興味あることばかりで仕事と関係ねぇ。いやまぁツアーとかの営業を迫られてもそれはそれで困るし厄介なのでむしろそうした人の方が気が楽だけど。

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 旧市街を抜けてしまうと

 バクーから出発した日と全く同じ道を走って進むことになる。というか私がカザフスタン行きのフェリー乗り場知ったのは「実際に港の脇を通ったから」なのであり、その時にアラト港と書かれた標識見て「アラト港の場所ってここなんだ・・・」と思った故。

 個人的に短期間のうちに同じ道を複数回走るというのはワクワクしないので遠慮したいところだが、本当に何も知らなかったために、期せずして全く同じ道を走ることとなってしまった。

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 まぁこういうこともあるわな

 流石に12日前じゃ大体の感じは覚えている。前回は滞在許可証の取得作業してた関係でスタートが遅く、且つ走行初日でガソリン補給したり水が飲めるのか確認したりと無駄が多かった。そういうアレコレが無いため今回はペースが速い。

 14時頃にはコブスタンという町に到着し目的地であるアラト港まで20kmを切った。あんまり早く到着しても待ち時間が長くなるだけで意味ないこともあり、ここコブスタンから内陸方向へ寄り道して岩石に描かれた壁画を見学しに行こうと思う。

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 実は有名な観光地

 前回は存在そのものを知らずスルーしてしまったのだが、なんだかんだこうして訪れることになるとは縁があったのかもしれん。コブスタンの町から数km離れた場所にある交差点を右に曲がると小さな丘が見えており、え?ちょっと待ってこの坂を登る必要があるのですか・・・?

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 斜度結構エグいんだけど

 チケット売り場が丘の下にあるため「ちょっと登ってみたけどしんどいからやっぱ辞めよう」とはならない事実。代金の元取っちゃるで!という気持ちでギア最軽にして必死で登っていくが、終盤は本気で進めなくなるかと思うほど疲弊してた。

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 それだけに見晴らしの良い場所だ

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 んでこれが件の壁画か

 何千年も前に描かれたモノなので当然かもしれないが、説明看板がないと絵を見つけられないほどだ。じっくり眺めてると「あ、これが馬の絵っぽい」とか分かってくるのだが、最初にこれ発見した人はよほど注意深いタイプだったに違いない。

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 分かりやすいのもあるっちゃあるが

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 慣れてくると発見するのも早くなる

 道中の坂道が嘘のようにしっかり整備されてて観光しやすいよう造られている。99%の来訪者は車両でやって来るためアプローチの坂道関係ないと考えると、理に適った施設だよなと思いつつ。

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 風雨に晒され消えてしまったりとかしないモンだな

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 上に乗ってポーズ取りたくなる形の岩だけど侵入禁止

 なかなか面白かったなとホクホクしつつ坂を降りて途中のスーパーで買い物済ませ、準備万端にしてから港へ向かう。明日までチケット売り場の周辺でテント張ってキャンプしようと思っているので。

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 んでそのフェリー乗り場入口へ

 トルクメニスタンとカザフスタンへの2航路があり、私が向かうカザフスタン行きのオフィスはゲート手前を左に入った奥に居を構えている。スタッフに話を聞いてみたところ

 ・チケットの販売は当日に就航か欠航が確定したら販売するから前日には買えない
 ・当日の14時頃に直接訪問すればOK
 ・料金は70USドルか120マナトの現金支払いのみ
 ・港の周辺ではキャンプ泊は禁止
 
 ということが分かったのであり、まぁ明日になったら再訪しよう。ついでにスタッフの人が港の近くにある野営ポイントとしてガソスタ教えてくれたので、んじゃそこに行ってみましょうか。

 2〜3km離れた場所にある営業してないガソスタは、しかし大量のトラックと常駐してる管理人?が。お願いしたらテントは敷地内に張らしてもらうことができ、そのまま一緒に夕飯まで頂いてしもうた。

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 こういうフランクな感じアゼルバイジャンの良いところだよな

 結構お腹膨れたものの、流石に常温のままで肉を明日に回すワケにもいかずフライパンで焼きながらビール飲む焼き肉スタイルで食べてしまうことにした。味付け塩のみだったけど充分美味いんだよね焼肉は。

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 他にワインもあるけどそっちは明日船で飲もうかと

 さぁ明日予定通りに出航するのか。果たしてそれが問題だ。

 2025年4月18日(金) 走行距離88km 累計167624km