カザフスタン1日目 クリーク港〜カスピ海拠点の町 アクタウの町

 日付変わって0時半。船内へ拡声器による(多分)「着岸しました。乗客は下船準備を始めて下さい」という内容の放送が流れる。というかこの船スピーカー付いてたんか!今始めて使われてるとこ見たぞ。

 半分寝てたが荷物をまとめて移動する準備に取り掛かる。どうせ大量のトラックが排出されないと狭すぎて自転車外に出せないし、今までの状況を鑑みても1時間くらい待たされるのは間違いない。ゆっくりいきましょうか。

 部屋は清掃始めたのでロビーで待機し午前2時。ようやく旅行者組に下船許可が降りたようで係員の後を追う形で我々も下船開始。いや本当に長かったな。

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 こんな時間ではあるけど

 そのまま案内される形でイミグレーションへ向かう。ここでも30分くらい待たされたのだけど、施設内にFreeWi-Fi飛んでいたので好都合ではあった。アクタウの宿とか調べときたいし。

 手続き済まして他の人たちはタクシー呼んで移動する中、私は1人自転車乗って敷地出口へと向かう。ゲートが閉じられてたので寝こけてた係員を窓叩いて起こし、荷物検査やってようやくクリーク港出たの3時半とかになっていた。

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 施設離れると真っ暗

 もうこのまま走行開始するのも有りかもしれないが、今はハイで眠くなくても明るくなってから入国初日で何も分からない国を猛烈に眠くなった状態で走行するのは怖い。ということで数km走ったところの野原にテント張って朝まで仮眠する。

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 8時まで寝てしもうた

 僅かに残ってたキャベツとラーメンで朝食作りとりあえずカザフスタン本格走行スタートだ。このまま先へ進むという選択肢もあるっちゃあるが、一旦カザフスタン側のカスピ海フェリー拠点となる町アクタウに移動して落ち着きたい。そこまで100kmあるんだけどさ。

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 とりあえず20kmちょっと走って

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 クリークの町に寄り道する

 ここで現金引き出して食料補給しておかねばアクタウまで辿り着けなそうなので。カザフスタンって世界最大の内陸国で世界第9位の国土面積を誇りながらその人口は約2000万人。要するに国内スッカスカなため町と町との間にほとんど何もないみたいで。

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 日本人としては羨ましい限り

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 あまり知らなかったけどこの国もイスラム教が多数派らしい

 旧ソ連から独立した系の国だしキリスト正教会系かとばかり思っていたのだが。アゼルバイジャンもそうだったけど、緯度が高い国ってイスラム教との相性が悪いからあまりイメージにないんだよね。

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 食事済ませたので改めてアクタウへ向かう

 幸いなことに南から強い追い風が吹いており、周囲360度風を遮る遮蔽物がない地形のため滅茶苦茶速いペースで移動している。これ風向き変わって向かい風だと地獄の環境になるけど今後大丈夫かな?

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 その時考えることにしたい

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 後半から晴れて素晴らしい景色に

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 馬かと思ったらラクダ

 途中休憩エリアで1度休んだのみで3時間爆走続け一気にアクタウの町へ到着する。何せクリークの町を抜けた途端、道路看板で「ガソスタこの先70km」とか出てきたのであり、つまり「70km先のアクタウまで他に何もありません」と言っているも同じ。

 これ内陸部とかなら分かるけどさ、海のないカザフスタンにおける唯一海運貿易が可能なカスピ海沿岸の話だよ?そんな重要エリアでこの過疎っぷりはなかなかレベル高いな。

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 アクタウ郊外の工場エリアを通り抜け

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 15時には町の中心部に到着した

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 思ってたよりずっと大都会 

 既に宿の予約済ませているので余裕もある。夜でほとんど見れなかったカスピ海の護岸を見てからホステル向かうことにしようと町西部の海岸線へ行ってみることに。

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 本当海みたいだよな

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 でも水の塩分濃度はかなり薄かった

 町中の道路は側道がなく、そのクセ歩道は段差ばかりで自転車が走るように造られていない。僅か5km程度の移動だったにも関わらず非常にストレス溜まったな・・・と思いながら宿に向かう。

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 土地余ってるのだし道路を広げてくれよ 

 町外れにある一軒家タイプのホステルだけど、部屋数多いし綺麗に掃除が行き届いててゲストはほとんどいないという素晴らしい環境。値段も手頃だしキッチンも広い。ドミトリーだけど室内私1人なので実質個室状態でこれは当たりの宿引いたなと思いつつ。

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 スーパーに買い出し行って夕食作って

 カザフスタンの情報色々調べなくちゃと思ってたけど、眠すぎて限界となってしまい途中でダウン。そういえば休んだ時にチラッと時計見たら4時回っていたんだよね。変な時間にフェリー到着すると、後になってしわ寄せが来るワケだ。

 2025年4月23日(水) 走行距離114km 累計167760km