自転車ときどき世界1周

2014年09月

 台風から変わった温帯低気圧による雨が、昨日の夜から降り続いていた夜。朝になっても降り止んでないことを雨音を聞いて確信し、ダラダラと寝ていようと思いつつ。2度寝をしても6時過ぎには目が覚めてしまい、眠れない私は健康優良児というやつなのか?

RIMG0023 1
 雨なのは分かってたので庇の下にテントと自転車を

 サッサと荷物を収納するべとバッグを開けてみると、何やら茶色いゲル状の物体が散乱していて、はて?何だか前にも似たような光景を見たような気がする気が・・・・って!味噌がぶち撒かれているうぅうう!?

 都合3度目の調味料の反乱である。2度あることは何とやら。もっと警戒を怠らずにしておくべきであったと自責の念に駆られつつも、敵が忘れた頃を見計らって攻めてくる嫌らしさに改めて気を引き締め直す次第である。不覚でござった。

 ・・・とかそんな1人で漫談してても仕方ないので、バッグと荷物を水道で洗いつつ乾燥作業へと移行する私であり、雨の中で何やってるんだろうとか思ったら負けだ!

RIMG0024 1
 すぐ脇に水道があったのは不幸中の幸い

 そんなことをしつつも、午前中はひたすらソロモンの偽証を読んで過ごす。中毒性が高い小説であり読み始めて3時間、全く周囲の状況に注意が向けられていなかったのだが、ふと気付いたら雨は止んでおり道路も乾いているではありませんか。

 そうであれば何時までも遊んでいるわけにはいくまい。いや、どっちにしても遊んでいるワケだが、自転車に乗らないのは勿体無いとでも言うべきか。とにかく出発である。お昼ご飯のバイキングへ!

RIMG0026 1
 食べ放題は自転車乗りの味方

 昨日走った時に目星を付けていたお店であり、いくら食べても料金変わらないとは夢のような空間である。こんなお店が近所にあったら、私は要注意常連客としてブラックリストに載っていたかもしれないな。とか考えつつ満腹になった私を乗せてロシナンテ号発進である。

RIMG0028 1
 空に青色が戻ってきた

 不思議なもので、雨が降り止んだ後の走行というのは気分が高揚していて気持ちがいい。何を考えても素晴らしい結論へと導かれる効能に満ちあふれているようで、この実証結果を発表するために私は現在サンプルを集めているところである。是非とも解決困難な問題の対処は、雨上がりの晴れ間を狙って実施して頂き成功事例のみを報告されたし。

RIMG0033 1
 何いってるの?といえば、道が代わり映えしなくて退屈っていってるの

 三戸の道の駅まで走ったところで、日も沈みそうなので投宿することとした。普段の半分程度の走行距離だが、別に疲れも何時もの半分なのか?といえば特にそうとは感じない。ただ、お腹の空き具合だけは随分余裕があるようで、自転車って本当にエネルギー消費がモロに出る乗り物なのだと感じた。

 9月25日(木) 走行距離44km
    mixiチェック

 夜中に暑くて起きてしまう。寝袋を全身に包んで眠っていたのだが、北海道と違って本州では必要ないらしい。そんな感じで5時45分に起床し、6時半には出発する。「やる気出せば早くに出発できるんじゃないか!」とか思われるかもしれないが、今日は乾燥してたのか、テントのフライシートに水滴が付着していなかったため、たまたま素早く準備を整えられただけである。

RIMG0001 1
 コンクリートの上だと比較的水滴は少なくなる模様

 1kmほど昨日走った道を逆走してコンビニで朝食。利用したサークルKに限ったことではないのだが、カップラーメンを100円未満の値段で買っていた身としては、あまりにも高額商品群に目の前がクラクラしてきそうであり、セイコーマートの凄さは離れてみて実感するものと知れ。

 海岸側の道ではあるが、木々の間を抜けるアップダウンを含んだ山道を走る。下り坂の底から一転して上り坂へと変わるV字の道を多々走らされて、「上げ下げすんなら始めっから平坦路を作りなさい!」と鮸膠も無い道に対し、悪態をつきつつ今日も通常運転の私である。

RIMG0007 1
 海に見えるが湖である

RIMG0008 1
 稲の刈り取りも始まってた

 天気が下り坂であるらしく、確かに今日は1度も青色の空を見ていない。それをどうこう言うつもりはないのだが、明日雨が降ってしまうことについては死活問題であるため、早急に安心して眠ることのできる寝床(野宿)の確保できる場所を探さなくてはならない。

 そういう状況から私の走るルートは決定されてゆくことが多く、六戸の道の駅へと目的地を定めることとなった。一瞬、八戸から一戸まで数字通りに町を回ってみるのも面白いとか思ったのだが、労多くして益少ない遊びだということに気付いてやめた。それよりもっと変な場所に行った方が面白い。

RIMG0018 1
 え、なにこのお店? 神様ですか?

RIMG0016 1
 整然と並ぶ松の木

 道の駅手前の温泉に入る。同程度の設備の温泉を関東圏で探すと料金は7〜800円が相場だと思われるが、350円とか逆に経営破綻しないの?って心配になるレベルである。しかも、この値段は比較的高額な方で、なんか200円代がザラにある東北温泉地域には驚かされるばかりだ。

RIMG0020 1
 ガシャポンの古めかしさにも驚かされるばかりだ

 北海道では毎日多くの自転車旅行者と出会うので、いちいち誰それと出会ったとか書かなかったのだが、こうして本州でそうした自転車乗りと出会えると、希少動物を有り難がる感じに似ているのか嬉しくなってついつい話し込んでしまう。

 本日野宿した道の駅にも私以外にもう1人、日本1周チャリダーがいたりして情報交換しつつ楽しい夜更けとなった。

 9月24日(水) 走行距離97km
    mixiチェック

 昨日暗くなってから辿り着いた場所はどうやら正式な無料野営地であったようで、明るくなってからよく見てみれば立派なトイレに炊事場、屋根付きのテーブルまで揃っているのであり、よく何の前情報もないままここへ到着できたものだと我ながら感心する。相変わらず「冴え渡る勘の男」である。

RIMG0008
 夜は風が強かった

RIMG0009
 しかしこの設備で無料とは太っ腹である

 他のキャンパー達とコーヒーを「淹れてもらいながら」朝食と情報交換をする楽しい一時であり、気付いた時には7時45分になっていたりするのだけれど、別に問題ないよね。

 と、いうワケで自転車にまたがりいざ出発!・・・して50m移動したら、はい到着。本州最北端は大間崎である。自転車に乗らないでも良かったんじゃないの?とか思われるかもしれないが、「自転車でここまでやって来た感」の演出のためにはこういう行動が必要不可欠だと私は考える。

RIMG0011
 一本釣りを表現してるのだろうけど、マグロとジャンケンしてる様にしか見えない

RIMG0017
 ここまで来るのに(50m)苦労したんだぜ

RIMG0019
 当然の如く土産物屋が並ぶのだが、マグロパンツにはちと惹かれるものがあるな

 ようやく本格的な走行を開始。下北半島は往路で南部を走っているので、今日は北部の海岸線を通るルートで東へと向かう。一旦大間の街を抜けてしまえば寂れた漁村の集落が続く道であり、コンビニの1つも見つけることができないまま40km。

RIMG0020
 建設中の橋って、下から見るとおっかない

 そこから県道4号線へと道を変えて、目指すは恐山である。大多数の人はイタコの口寄せのイメージが先行する恐山だと思われるが、私なんぞそれ以外に何があるのか全く知らんわ。とりあえず名前がカッコいい山なので行ってみるべし。

 本格的な斜度と距離のあるヒルクライムはずいぶん久しぶりで難儀したものの、無事に到着。荒涼とした景色を想像していたのだが、観光バスはひっきりなしに通るし、土産物屋は繁盛しておりちょっと興ざめではある。

RIMG0034
 とりあえず硫黄の臭いが立ち込めてた

RIMG0026
 コレ、三途の川だそうです

RIMG0035
 壮大すぎる名前の湧き水 その名も「不老不死の水」

 恐山を下山してむつの街へ。ここから太平洋へと国道338号線を東へ進み、やっぱりポツポツと農家が点在する以外何もない道を走ること30km。どうにか村に唯一らしいコンビニと出会えたので、近にある食堂を教えてもらい夕食をとった後、斜向いにある町民センターの駐車場で野宿。

 すぐ側に水場と桶が置いてあり、洗濯・体洗い・歯磨きと大いに利用させてもらった次第である。国内では本気で探せば、どこかしらに水場があるもので、何だかんだで洗濯物が溜まってしまい困ったことは1度もない。

 9月23日(火) 走行距離103km 本州最北端大間崎到着 17/18
    mixiチェック

 よっしゃ今日も5時半に起床・・・・したのはいいが、吹きすさぶ風が冷たくてテントの外へ出たくないのですが。いよいよ秋めいてきたのか寒波が本格的に北海道を覆ってきており、サイクリングが楽しい陽気な時期から、寒さを我慢する厳しい時期へと移行してゆくのを感じる。

 まぁテントがあれば多少の寒さは平気ですがRIMG0106

 写真の通り、床が木板だったのでテントは濡れないだろうと高を括っていたのだが、夜が明けてみればしっかりと朝露がフライシートに付着しているのであり、こんなことなら駐車場にテントを張れば良かった!とテントを干しながら愚痴る私である。

 朝食に先般購入したうどんを食べているのだが、そんな消化のいい食べ物で大丈夫なのか?と思われる方がいたならば、それは非常に鋭い指摘である。答えは「大丈夫なわけがない」のであり、わざわざお腹を減らしておく算段を立てているが故の朝うどんなのだ。

RIMG0109
 それはともかく今日も海岸線

RIMG0111
 本州との最短地点なのに駐車場1つ見当たらない

 こういう場所は上手くアピールすれば、ドーバー海峡みたいに泳いで横断しようとする輩で人気のスポットとすることも可能なのではないか?とか無責任なPR方法を目論んだりしつつ走る。自転車で走っている間というのは、大概阿呆なことを考えているものだ。

RIMG0114
 立派な石橋だが廃線路 北海道ってこういうの多い

RIMG0116
 函館山が見えてきた

 ようやく函館の街に戻ってきた私であり、お待ちしてました焼肉番長のお時間です。そう、このために朝から消化のいいうどんをチョイスして胃袋をスタンバイさせていたのであり、北海道のラストを飾るに相応しい1100円で食べ放題の番長へと赴く私。いざ行かん!聖地へ。

RIMG0117
 函館以外にも長野県にも2店舗あるそうですよ

 焼肉食べ放題というと、注文して運ばれてくる肉を食べる形式が一般的だが、番長の場合はバイキング方式の自分で取り皿を持って肉を選ぶというやり方であり、見た物をそのまま取っていけるこのやり方が私は好きである。

RIMG0118
 肉ニクにくぅ〜

RIMG0119
 寿司とかアイスも取り放題

 成る程。これが多くの自転車乗りが絶賛していた番長の世界か。私も番長の奥深さを知り、その心意気に打たれ店を訪れたわけだが、その真髄を垣間見た気分だ。具体的には腹一杯で気持ち悪い気分だ。

 1kmと離れていないフェリーターミナルまでひいひい喘ぎながら移動し、フェリーチケットを取る。そのまま休憩ブースで電子機器の充電から荷物整理まで余念がない私であり、今走っていたらとんでもないことになったなと胸を撫で下ろしていたりもする。

RIMG0120
 出港までの優雅な一時

 写真撮った後は、余韻に浸るわけでもなく船室にてひたすら読書である。中標津で買った「ソロモンの偽証」が面白すぎて旅に支障を来すレベルだ。宮部みゆき作品は新刊が出る度に欠かさず購入している作家の1人であったが、世界を旅する前にどうしても読みたいと思っていたソロモンの偽証が3ヶ月連続刊行するとのことで、こんなに嬉しいことはないのである。


 18時、大間港に到着。日も沈みかけているのでササッと夕食を堪能し、温泉へ。なお、大間のマグロ丼は1900円もしたため、食することはなかったのである。貧しい精神と財布の中身とか蔑みの目を向けないでほしい。

 せっかくなので本州最北端の岬手前まで移動してテントを張り就寝。東北に入り、物価が下がったことが目に見えて感じるのであり、私はとても嬉しいんだぞ☆

 9月22日(月) 走行距離55km
    mixiチェック

 北海道のバス停には内鍵まであったりして安心、安眠、安全と3拍子揃った素晴らしい宿泊施設だったと思うよ?

RIMG0077
 しかも終バスの時間は16時前

 気持ちの良い朝を迎えてバス停向かいのセイコーマートで朝食を取る。昨日ここで地図を忘れてから、何かと縁のあるコンビニだったなぁとか思いつつ、食べ終わっても時間は未だ6時半。日が射して来ないと肌寒くて走りたくないので、そのままコンビニ内で待機し7時半に出発とした。

 海抜5m以下の海岸線を鉄道と平行して走って行く。昨日と違って周囲にはボツボツ集落が見え隠れするため、必然コンビニ等の休憩場所が定期的に出てくるため楽な道である。

RIMG0082
 見晴し台という名の野宿ポイント

 太陽はサンサンと輝いて暖かいし、アップダウンも少なくて気持ちがいい。正にサイクリング日和というヤツであり、青い空と雲を眺めながら「こんな気持ちの良い陽気な日々を遊び回っている自分」に対してつくづく贅沢していると感じ入る次第だ。BGMで「さよなら夏の日」を繰り返しかけていたぞ。

RIMG0089
 自転車冥利に尽きるというヤツかな

RIMG0087
 ここでも昆布が大手を振っていた

 15時前に水無海浜温泉に到着。屋久島、知床に続く第3の「満潮時に水没してしまう系」温泉であり、私はこういう面倒くさい温泉大好きなのに、1度もベストコンディションで入浴できてないので、3度目の正直とばかりに意気揚々と温泉へ参ったのである。今!3度目の正直だっ

RIMG0098
 見事に水没してるの図

 うそ〜ん。どんだけ空気読めないんだよ海浜水無温泉。むしろ空気読んだから水没してるのか?こういう場合もある温泉だというのは分かっちゃいるけどさ。何というか温泉運がない私なのであった。

RIMG0101
 まぁ入浴したのですが

 温泉が道の行き止まりに位置しているので、走った道を取って返して函館の街を目指して走る。いよいよ北海道での立ち寄る予定であったスポットは全て消化してしまい、後はフェリーターミナルへ向かって一直線なのであり、長かった北海道周遊も終盤戦である。

 北海道って他の四国や九州と違って目標ポイントが少なく、自由に走り回ったこともあってか脱出することに物悲しさを感じたりする。フェリーで渡るという情緒がそうした気持ちを増加させるのかもしれない。

 そんなことを考えながら、道の駅にて野宿。今日も周辺の食堂は全て休みだし、田舎でスーパーも商店もないしでコンビニ夕食である。チャンピオンの雑誌販売日も遅いし、もうこんな土地やってられんわ!

 9月21日(日) 走行距離112km
    mixiチェック

 起床と同時に朝風呂を堪能するのであり、私はこの手の温泉旅館に行った際には、何度も大浴場に通って心逝くまで堪能する温泉好きなのだ。サッパリした後ついついゆったりしてしまい、出発したのは8時前。旅館は居心地が良すぎてテキパキと動けなくなってしまう。

RIMG0054
 旅館の写真撮り忘れたことに、この看板見て気付いた

 洞爺湖は存外海のすぐ側に位置しており、ちょっと長めのトンネルを2つ抜けたら、眼前には太平洋が広がる景色を見ることができる。そうして海を眺めながらのんびりとサイクリングかと思いきや、実際は木々の間を登り下りとアップダウンの連続だったりして、どうしてこうなった?

RIMG0060
 坂の山頂に迫る瞬間の気持ち良さ

RIMG0059
 トンネルは嫌いだけど橋は眺めが良いから好き

 20kmに渡ってアップダウンを繰り返すと、長万部の市街地に入ったのか一気に高度を下げて海岸線沿いを走る道へと変わる。こういう明らかにそれまでの道から雰囲気が変わると、町が近いというのを経験上感じるのであり「よっしゃ、あとちょっとで街だぜ。ガハハハ」とか思ってたら、そこから15km以上走らされた。ふざけんな。

RIMG0062
 行けども行けども街が見えない

 長万部もカニが有名な街であり、ここの物産センターはバイキングでありながらカニ飯を食べることができるというので、1260円という金額を払ってでも実食すべきと判断し、意気揚々と店内に入る私である。

RIMG0065
 カニ飯以外にホタテご飯もあるのん

 限界を超える程の食料をお腹に詰め込み、フラフラしながら再出発。カニ飯は特段美味いというワケではなかった。

 お腹いっぱい限界ギリギリまで食べても1時間半も自転車に乗っていれば、あっという間に食料は消化してしまい、その日の夕食をどうするかなどと考えているのが自転車乗りという人種であり、何で人間は食い溜めって出来ないんだろう?と不服に思いますん。

RIMG0070
 トイレで寄った無人駅にまさかの雑記帳

 15時過ぎに早めの温泉休憩を実施し、1時間半後に再び走り出す。日が沈み始める黄昏時ってなんだか物悲しくって良いよね。とか赤く染まる空に背を向けて走ることの何と気持ちの良いことか。

RIMG0075
 道路に伸びる影法師

 そうして15kmほど走りコンビニ休憩にて、地図を温泉に置き忘れたことに気付く私である。現在17時半で日も沈みかけているのに今から戻るのかよ〜と嘆いていたところで、ハイエースに乗ったオッチャンが「そこまで連れて行ってやるよ」と助け舟。嗚呼、神様っているんですね。

 先に気持ちよく走っていた道を車で逆走し、地図を見つけて戻ってくること30分。ありがとうオッチャン、真っ暗闇の中走らずに済んで本当に助かりました。

 とはいえ完全に日も落ちてしまい、田舎なので周囲の飲食店も軒並み店仕舞いときたもんだ。仕方ないのでコンビニ飯の夕食を済まして対面に立っていたバス停にて野宿とする。バス停って、思ってるよりもずっと快適な居住空間なんよ?

 9月20日(土) 走行距離100km
    mixiチェック

 起きて周辺を見回した時に地面が濡れていた後を見つけたりとかすると、本当に屋根のある場所にテント張って良かったなぁと安心するのであり、備えあれば憂いなしってこういう時に使う言葉で合ってるんだっけ?

RIMG0026
 道路からも若干はずれた場所で理想的な野宿ポイント

 とりあえず北海道ではそれなりの規模の集落には、大抵の場合セイコーマートがあるため朝食時にお世話になることが多い。定山渓温泉には他にローソンとサンクスもあったりするのだが、比較することでセイコーマートの料金設定の安さが際立つ形となってしまい増々セイコーマート一辺倒になってしまうというものだ。

 昨日ルート変更した関係で中山峠のヒルクライムを実施することになってしまったのだが、それなりに標高がある山を登るのは実に知床峠以来なのではないかと思いつつ。やっぱり最近登っていなかったからか足が重たいのであり、よくまあ乗鞍岳とか富士山とか登ったよなぁと自分でもときどき思ったりする。

RIMG0029 1
 頂上は曇天で寒いのだが

RIMG0030 1
 降りると晴れ間が広がり半袖で十分なんだよね

 せっかく天気が良いので羊蹄山を横目に見て走ることができる道道97号線へ寄り道する。頂上に雲を被ってはいるものの、富士山と同じ1つ山(形態の名称は忘れた)の形は見栄えがして満足感が高いのだ。

RIMG0035 1
 あとで写真を見ると全部同じに見えるという罠もある

RIMG0038 1
 湧き水があるとのことで汲みに行ったのだが

RIMG0040 1
 どんだけ蛇口あるんだよ!そんなに大人気だったのか!?

 にわかに雲が立ち込めてきた・・・って最近そんなことばかりだけど、ので慌てて先を急いで洞爺湖へと移動する。看板を見てサミットが行われた場所だと思い出したわけだが、恐らく殆どの人が忘れている事実であろうから、そのことで私を攻めるのは筋違いであろう。

RIMG0046 1
 湖は高い場所から見下ろす方が絵になるかと

 そのまま湖畔を回って洞爺湖温泉へと流れ込む。昨日に続いて温泉郷での投宿となるのだが、今日は野宿ではなく本当に宿泊施設に「投宿」する。まさかこの旅で旅館に止まる日が来ようとは自分でも思わなかった。

 大和旅館のライダーズルーム(1500円)に宿泊し、温泉と夜の打ち上げ花火を堪能する私であり、恐らく北海道最後となるであろう宿泊施設を存分に楽しんで就寝。

 9月19日(金) 走行距離100km
    mixiチェック

 床屋の店内にキャンプ用簡易ベッドを敷いて眠るという貴重なのか否か良く分からない経験をさせてもらった私。どんな環境でもグッスリ眠れるのが自転車乗りという生き物なのだが、ミスターバイシクルの店内の雰囲気が良かったのか目覚めも体調もバッチリである。

RIMG0001
 自転車に囲まれて眠れる幸せ

 マスター(の奥さん)が朝食を作ってくれるというので、ご好意に預かりコーヒーに舌鼓を打ちながらパンをパクつく私であり、ただ自転車で日本1周をしているだけである私にこんなにも良くしてくれるなんて、有難くて涙が出るというものだ。

RIMG0002
 床屋なのにカウンターが付いている遊び心

 10時まで天気が芳しくなかったため店内で待機させてもらい、雨が降り止んだところで記念撮影の後に出発である。マスターからは葉書をもらっていて、「日本1周を達成したら送ってほしい」とのこと。マスター、ロマンチックなこと大好きですね!私もです。

 かくして走り始めた私であるが、昨日に引き続き雨が降ったり止んだりのハッキリしない天気が続く。ずっと降り続けるわけでもないので、タイミングを見て走ること20km。到着した場所は、北海道でも屈指のB級スポットとして名高い滝野霊園である。霊園!?と思われるかもしれないが、この場所こそが珍スポットとして一部の人間に大人気なのだ。ご覧頂きたい

RIMG0009
 何故か立ち並ぶモアイ像たち

RIMG0012
 一体霊園と何の関係があるというのか

 どのような経緯を経てモアイ像が建設されたのか考えるだけで、ご飯3杯はいけそうな意味不明っぷりである。あるいは組織のトップの人間が鶴の一声で建設が決まったのだろうか?そうだとすれば、これ以上罪深いことはあるまいと思う私である。

RIMG0011
 モアイベンチとロシナンテ号

RIMG0016
 明らかにモアイじゃないヤツが混ざってる

RIMG0018
 入口からしてこんな像が立っているあたり、普通なはずがないよね

 マヌケっぷりを存分に堪能した後、支笏湖へとタイヤを向ける私であったが、なんと先週の大雨で道が土砂崩れを起こしており未だ復旧ができていないため通行禁止となっていた。流石に私でも通行許可は降りなかったのであり、支笏湖及び室蘭へ行くことは取りやめとした。臨機応変が大切。

 というわけで羊蹄山→洞爺湖ルートを走ることにして国道230号線を走り、定山渓温泉郷へ到着である。走り出しも遅かったしもう今日はここで終了ですな。

RIMG0022
 ルート変更していきなり出会った巨大涅槃仏 色は金である

RIMG0024
 もう今日はずっと空がこんな感じ

 心逝くまで温泉を堪能し、なんだか久しぶりな気がする野宿でのテント設営である。地味に温泉郷ってテントを設営する場所に苦慮することが多いのだが、どうにか人目に付かない場所を探し当て無事に就寝。面倒くさいんだけど、案外楽しくもあるんだよね。

 9月18日(木) 走行距離53km
    mixiチェック

 国内で泊まりの旅行ツアーに行こうとした場合、その宿泊施設の選択肢は「ホテル」か「旅館」他を強いて挙げるならば「民宿」というのが現実だと思われる。

 何が言いたいかというと、日本には未だに「安宿」という宿泊施設が市民権を得ていないというか、宿泊の際に選ぶ選択肢に取り上げてもらえない程マイナーな存在であることが誠に遺憾であるといいたい。

 観光産業が大きなウエイトを占めている北海道・沖縄地域以外での安宿の数は微々たる物であり、観光客はよっぽど節約志向で自身で宿を決める人でもない限りはホテル泊となってしまうのが現状だ。

 別にホテル泊が悪いのではなく、選択肢が限りなく少ないことが悪いのだ。悪名高いNHKの集金も「見ないという選択肢がない」ことが人の怒りを買っているように、お金のない人に向けたツアーのプランや宿の選択肢をそろそろ旅行会社は導入するべきなのではないかと思う私である。


 現在パッと思いつく安宿といえば、ゲストハウスを代表として他にライダーハウスや健康ランド、カプセルホテルといった施設が候補に挙がる。所謂「雑魚寝スタイル」の、空間は提供しますから後はお好きに・・・というタイプの宿泊施設である。(ネットカフェや個室ビデオ店は宿泊施設ではないので除外)

 ヨーロッパやアメリカにおいてもユースホステルやモーテルといった「安価で泊まることができる宿」という存在は立派に市民権を得ているのに、日本における安宿は何故か徹底的に除外されている感があるように思えてならないのだが。日本のユースは高いしさぁ。

RIMG0044
 ゲストハウスの外国人率の高さに驚くことは多い

 こうして自転車旅行を続ける中で、幾つかのゲストハウスやライダーハウスにお世話になった私であるが、オーナーの話を聞くと「ゲストハウスは増加傾向、ライダーハウスは減少している」というのが現在の傾向らしい。そんなワケで、数の上では安宿と呼ばれる宿泊施設は全体的に増加傾向にあり、私が世界1周を終えて帰ってくる頃にはゲストハウスも一般に市民権を得ているかもしれないと期待している。

 その一方で客の方も安宿の利用の仕方を理解していない人が多く、一般のホテルと同等のサービスを受けることを前提にしている人が大勢いるそうだ。私がその例を逐一列挙することに意味はないので歌いはしないが、オーナー談によるとなかなか傍若無人な振る舞いの人もいるようで、安宿の営業はつくづく大変な仕事であると感じ入るばかりだ。

RIMG0003
 北海道以外にもライダーハウスが増えてほしい

 個人的には神社やお寺が安価で寝床を提供するようになれば、と思っている。んで料金の安さを埋める代わりに朝の掃除や修行のお手伝いを対価として支払うのだ。国内の神社・寺の数はべらぼうに多いのだし、宗教になじみの薄い我々国民が自分たちの国にはどういう信仰があるのかを改めて考えるきっかけにもなれば良いなぁと。

 基本的に宿泊スタイルが野宿である私だが、好んで野宿をしているワケではなく、他に選択肢がないから野宿を強いられているんだ!

 ・・・・と、言いつつ好んで野宿をしている気持ちも半分くらいある。
    mixiチェック

 毎日が日曜日を体現している私であるが、それでも気持ちの上では自転車で走る日は「活動日」であり、朝起きた時から精力的に動き回ることを厭わない。だが今日のように走行をしない日というのは、自分の中でも「休日」という意識が強いためなのか、早朝に起きれたためしがない。

 そんなワケで朝8時前に起床である。まぁ早起きしたところで外は雨なので何をするというワケではないが、何だか損した気持ちになるから不思議だ。

 雨の止んでいる間に買い物をしようと目論んでいたのだが、オーナーが車を貸してくれるというので有難くお言葉に甘えさせてもらい、米5kgを含むあらゆる調味料をこの機会にまとめ買いである。私の荷物が平均より大分重たいのはここら辺に原因があると思われる。

RIMG0028
 マンガ沢山あったけど旅の最中はあんまり読まないようにしてる

 午後はひたすら小説読んで過ごす。旅に出てから結構な数の休息日を設けているが、不思議と暇だと感じたことはないのであり、よっぽど仕事がある時の休日の方が暇を持て余すことがあったりして分からんモノだ。


 翌日。朝5時半に起床する私であり、ほらね!やっぱりスイッチがONになってる日は朝から違うとホクホク顏で昨日作ったシチューをがっついた後、お世話になったオーナーに挨拶して遊々仙人を出発。ここも素晴らしいライダーハウスでした。

RIMG0030
 2階は20畳はあろうかという寝室

RIMG0031
 落書きを残してやったんだぜ ケケケ

 空は正に快晴と呼ぶに相応しい雲1つない天気で鼻歌まじりの走行をする私。この時は本気で1日中晴れ渡るって信じていたんだぜ。

RIMG0035
 地平線に見えるわずかな雲が恐怖の始まりだった・・・

RIMG0037
 ちょっと(結構)オカシイ部分がチラホラ見え隠れするコンビニ

 苫小牧まで辿り着く間は日差しが暑くて大変だなぁとか思っていたのだが、そこから暗雲が比喩ではなく立ち込める空。一休みしていた道の駅でついに雨が降り始めてしまい、「空の向こう側は晴れてるのに何で雨が降るんだよ〜」と思いつつ雨宿りである。

 そんな思いが通じたのか知らないが、20分程で降り止む雨。ほっと一息ついた私が昼食後に外に出てみると、日差しが照りつけているではないか!暑かったり寒かったり晴れたり雨降ったりとコロコロ目まぐるしいのは勘弁願いたいのですが、とりえあえず晴れたので文句はない。

RIMG0041
 そんな私の心境とは裏腹にその後、雹が降ってきたの図

 なんだか一日中天気に悩まされ続けながらも札幌南のIC付近にある床屋「ミスターバイシクル」に到着である。ブログに情報を頂いたり他の日本1周自転車旅行者から話を聞いたりと、「自転車日本1周」の面々に超有名なお店であり、マスターが過去に自転車日本1周を旅した人でそうした関係からか、日本1周中の自転車乗りは漏れなく散髪を無料にしてくれるという素晴らしいお店なのである。

RIMG0046
 外観も素敵だった

 髪どころか顔剃りまでして頂き、挙げ句にお店で宿泊させてもらうことになった私。マスターの入れたコーヒーに舌鼓を打ちつつ、過去に訪れた自転車乗りたちの写真を見せてもらいながら楽しい時間を過ごすのである。石田ゆうすけさんも来ていたみたいで、若い頃の写真が見れて得した気持ちになりつつ就寝。

 9月16日(火) 走行距離  0km
 9月17日(水) 走行距離112km シークレットポイント4 ミスターバイシクル到着
    mixiチェック

↑このページのトップヘ