自転車ときどき世界1周

2015年09月

 オーストラリア7日目 ダーウィン南南東69km地点〜ダーウィンから南南東に156km地点 ロードハウス

 自転車旅行者におけるオーストラリアの朝は早いらしい。何故なら日中の日差しと気温が危険すぎて走行に支障を来すレベルであるため、朝・夕方をメインに据えて走行するのだそうだ。確かに昨日の日中走ってる間は、あまりの辛さにそのまま日本へと返りたくなるほどだった。

 大いに納得したのであり、そういうことなら早起きしましょう!・・・・とかいってたのに2人揃って寝坊する。つまり私は納得していたフリして何にも分かっていなかった。

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 それでもまだ暗い時間なのだが

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 楽しい出会いと有益な情報をありがとう

 やや遅い出発となってしまったものの、それでも7時代のオーストラリアは素晴らしい。相変わらず湿度が低くて喉が渇くものの、走っていることで爽快な気分に!そんな充実感を味わえる。

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 ただし9時までの短い期間

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 シートベルトはありません

 10時にもなるとあの強烈な環境が返ってくる。オーストラリアの怖いところは「あんまりキツいと感じないキツい気候」であるところだ。

 日本の夏は高温多湿なので汗をガンガン出すし、その暑さを実感もしやすい。それに対してオーストラリアは湿度がほとんどないため、汗をかいてるのかも分からない上、帽子を着用してれば直射日光の厳しさも実感しにくい。思いのほか、走ってても楽な気がするのだ。

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 疲れてる・・・と思う

 とはいえ気温は40℃に迫る灼熱地獄である。なまじ苦しさが分かりづらいため、気付いた時には体フラフラで力が出ない・・・などという状況になりかねない。気付かぬうちにジワジワと弱らせる・・・・オーストラリアはそんな気候なのだ。

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 だから日中の休憩は大切

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 補給も大切

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 日が落ちてくるとまた気持ちいい走行ができる

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 影法師

 流石に昨日ほどヘロヘロにはならなかったものの、この炎天下では100km走るのはシンドイのも事実。「もう今日はさっさとレストエリア入ってオシマイにしよう!」とか思ってたのに、普通に場所を見落とす私。余りにも同じような道が続くからなのか、見落としてしもうたよ・・・・。

 引き返すのは嫌なので、10kmほど先のロードハウスまで走りきる。どうやらこのロードハウスには大抵キャンプ場が併設しているようなのだが、このロードハウスでは1泊するのに10ドル(約900円)ほど必要とのこと。たかがテント泊にそんな大金支払うのはアホらしいので、ビールだけ飲んで近くの森の中にテント設営して就寝。

 近くで野生動物がワサワサ動いてるのが聞こえる中、あっという間に眠りにつけるのは良いことなのか悪いことなのか。

 2015年9月22日(火) 走行距離107km 累計19848km
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 オーストラリア6日目 ダーウィンの町〜ダイーウィンから南南東に69km地点 レストエリア

 無茶苦茶お世話になったアリ夫婦の家だが、流石に出発することにした。本日も朝食を作ってもらうわ、お弁当も作ってもらうわと、私は受け取ってばかりで何も返せていない。せめて「無事に走りきれたよ」という報告を送り、心配性のニアを安心させたいものだ。

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 本当に楽しい日々でした

 別れを惜しんでいたこともあり、出発したのは9時。実質オーストラリア初走行みたいなものだが、すでにこの時間帯で暑い。いや、本当は暑さは感じないのだが日差しの強さが凄まじい。初っ端から昨日買った帽子は大活躍である。

 恐らく湿度が低いので、汗はあまり出てこないし不快な感覚は少ないのだが、かなりのペースで水分補給を徹底する。それでも喉が渇くあたり、自身が分からないレベルでかなり消耗していることが伺える。

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 最初だけ自転車道有り 

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 町を離れると何もない景色が

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 でもキャンプサイトはちょいちょい見かける

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 いや、途中の町はないのかよ?

 アジアのごちゃごちゃした様相とは全く異なる景色に、今までの経験なんてものは大して役に立たないことがよく分かる。というか、アジアの国々は物価安くて商店が沢山あって、本当に自転車旅行者に優しい国だったのだなぁ。

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 ロードハウス まぁ郊外のコンビニみたいなもんですね

 嫌らしいことに郊外に出ると只でさえ馬鹿高いオーストラリアの物価は1ランク上昇する。でも周囲には水分補給できる場所など皆無なのであり、不本意だが1本5ドル(約450円)のペットボトルを買ってしまう私のバカバカ。でも飲まなきゃ割とマジで死にかねん日差しなのだ。

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 新しく買った温度計は壊れたのか、この地が異常なのか?

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 最悪、この水道管ぶっ壊してでも水確保しなくては

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 こんな感じのレストエリアは割と多い

 地味に海外自転車旅行で始めて足がツってしまった辺り、相当厳しい環境を走っていると思うのだが体感的にはあまりキツさを感じないのだ。ジワジワと首を絞めてゆくタイプと見た。

 久しぶりに100km以上の距離を走り、寝場所を考え始めたところで前方に見えるは大量のバッグを付けてノロノロと走る二輪車。自転車旅行者だ!

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 この気候でアホですな

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 何と良い笑顔

 話してみたら何と日本人チャリダーではないか!正に私がこれから走行する予定のルートを走ってきたとのことで、もう山のように聞きたいことがありまくり。折角なので一緒にキャンプしようということになり、5kmほど戻ったレストエリアでテント張って夕食作りつつ話し込む。

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 今日からテント泊の夕食は基本自炊です

 もうね、楽しくて仕方ない。同じ自転車乗りだからこそ分かち合える大変さとか楽しさとか、まぁ話が尽きることがあるワケない。そして自転車乗りは基本楽観的であり、この先に控えている長距離の無補給ポイントやら、厳しい気候に対しても「平気平気!問題ないッスよ。」とか答えちゃうのであり、そういうことならもうちょっとだけオーストラリア頑張ってみようかな?

 新しいテントとエアーマットに包まれながら、夜は過ごしやすいオーストラリアで満天の星空の下就寝。これは楽しくなってきた。

 2015年9月21日(月) 走行距離110km 累計19741km
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 オーストラリア4・5日目 まだダーウィンの町

 昨日根絶丁寧にオーストラリアという国の気候の厳しさを伝えられ、どれだけ私がお気楽な気持ちでこの国を走ろうとしていたのかが良く分かった。ニア(アリの奥さん)が会話中に何度も「ダイイング」って単語を使用してたのは、過度に心配性なわけではなく、冗談抜きで行き倒れる危険性が高いから。

 会話の中で「死ぬわよ」という単語が、スラングでなく正しい意味で使われるなんて、以前の仕事している時でもあんまりなかったのに恐らくこの3日で10回以上は耳にした。死亡確立急上昇なんてもんじゃねぇ。

 死ぬのはまっぴらゴメンなので、ニアと一緒に早朝から買い物へ。ここで色々買い揃えるのかと思いきや、土曜日の朝市に付いてきただけなのだが。そんなサタデーマーケットで1週間分の果物買うらしいので荷物持ちのお手伝い。

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 市場も洗練されてて

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 値段が超高い

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 買ってきたフルーツを贅沢に使用した朝食

 その後はアリと死なないためにアウトドアショップでエマージェンシーコールができるという機械を確認しに行く。何でもオーストラリアで本当に危険な状況の時、ボタンを押せばレスキュー隊がGPSを確認して救助に来てくれるという装置があるらしい。まさに緊急避難的な道具である。

 あっさり道具は見つかり値段を聞くも「350$」とか表示されてる。まぁ私の立場的に、できれば消防組織に迷惑かけたくない思いはあることだし、止めときましょう。死ぬかもしれない危険も怖いが、使うか分からない道具に3万以上出すのも同じくらい怖いのだ。自転車旅行は冒険でも何でもないのであり、ヤバい時には周囲に助けを求めることとします。

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 その分食料買います

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 その後はダーウィンの町を観光

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 本当に綺麗な町並み

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 しかもビーチはガラガラ(ワニが出るらしい)

 夕方から近所のお宅でパーティをば。私にいわせると昨日も充分パーティの条件を満たしていたと思うで、2日連続パーティだ。豪邸の庭にテーブルが並び、チーズだ!肉だ!ビールだ!・・・という、ご想像通りの世界が広がってました。こんな世界があるんだなぁ。

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 世界は広い

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 あら可愛い

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 これが彼の有名な生ハムメロン!

 なおパーティの最中、英語が速すぎて何いってるのかほとんど分からないので、ひたすら飲み食いしてた。9ケ月経っても私のリスニング力なんてそんなもんです。


 翌日。結局昨日はなんちゃって買い物で何1つとして物品購入してないことに気付く。あぁ、修理完了したタブレットを受け取ったりはしたけども。ということで今日もニアに車を運転してもらい、町中のスーパーで食材から調味料まで一通り買い揃える。

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 家の前に捨ててある粗大ゴミ・・・・ってゴミかよ! 

 フライト前に余計な物を捨てまくって軽量化したはずのロシナンテ号は、ここに来て一挙に10kg以上ものリバウンドを帰すのであり、ここ2週間ほどほとんど走ってない状態の私には負荷が大きすぎて体を壊してしまわないか心配である。

 せめて少しでも体への不可を下げる・・・というか、ニアから「絶対に必要よ」といわれた、首までガードするタイプの帽子を購入し日光対策に努めることとする。

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 砂漠を走る人っぽい?

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 ボックス内は食料だらけに

 明日からようやく、ようやくオーストラリアの走行が始まる。まるで今か今かと待っていたかのようであるが、アリのお家が居心地良すぎたこともあり、割と出発するの億劫だなぁ・・・という精神状態です。そんなんで良いのか自転車旅行者!?

 2015年9月19日(土) 走行距離0km
      9月20日(日) 走行距離0km 累計19631km
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 オーストラリア3日目 ダーウィンの町

 アジアと違って物価高のオーストラリアでは、日々の食生活レベルが下がりテントで寝起きする生活を覚悟していた。雨水を飲んで乾きに耐え、栄養もクソもない食事で飢えをしのぐ。生き延びればそれで良いサバイバル生活に私はどれだけ順応することができるのか?自身を試す修行の世界である。

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 おはようございます

 もうね、ここに住みたい。私は自転車旅行してるのではなくて、オーストラリアでホームステイ体験だったのでは?とか現実が見えなくなるレベル。修行って、オマエはいつの時代の人間だよ、ドラゴンボールでも読んでりゃ良い。

 修行をしない私はせめて荷物を万全の状態に揃えるため買い物へと出発する。なお、移動の足は家主であるアリの車である。泊めてもらうに飽き足らず、買い物まで連れ回すとは我ながら良い根性だ。というか、色々と親切すぎて言葉もねぇ。

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 先進国のアウトドアショップは違うね

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 テントが何種類もある!

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 セルフレジとか

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 何だコレ?ホントにインドネシアの隣国なのか?

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 昼食で日本食屋に連れて行ってもらった

 午後から家に戻ってぶっ壊れる寸前のサンダルを修繕したり、新しく送ってもらった看板の取り付け作業諸々をしたり。まるで一生懸命動いているように見えるかもしれないが、その左手には常にビールが握られていたりして、何本飲んだか分かりゃしない。だって、アリが「もっと飲めよ!」って勧めてくるんだもん。

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 奥さんはサンドイッチ作ってくれるし

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 栓抜きが必要そうに見えてスクリューキャップなビール

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 昨日に引き続いて夕食作りの手伝いは遠慮される

 「今日の夕食は日本人の友人が来るからね。」と伝えられていたのだが、やって来た女性はオーストラリアをバイクで走り回ったというウルトラアクティブな方。おかげ様で知りたかった道路の情報や気候、危険な生き物に注意事項まで無茶苦茶詳しく教えてもらえた。そして私が如何にオーストラリアを軽く考えていたのかが良く分かった。

 でもでも、オーストラリアって先進国だし治安も良い(らしい)し、割と楽に行けるだろうとか思ってたとしても分かる気がするでしょう?

 実際には危険な動物ワンサカ、気温が50℃近くになる灼熱の砂漠地帯、雨季になると増水して数百kmに渡り通行不能となる地域、数百kmに渡り完全に無補給の区間、100km以上で脇を通過してゆくロードトレイン(超長いトラック)等々、単純な危険度は分からないが、こと「生きる死ぬ」のレベルで語れば確実にアジアより危険な土地なのである。実際、結構交通事故や水が補給できなくて死んでる人がいるらしい。

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 ますます出発したくなくなるじゃないか

 とりあえず強烈な日差しに対して長袖を用意してないのは無謀らしい。でも私は物価高のオーストラリアでそんなに散財する余裕はないのだが・・・・とか思い躊躇してたら、「ちょうど明日は教会で市場がある。そこなら1ドル2ドルで色々買えるぜ!」という頼もしいお言葉が。自転車旅行者をよく理解してます。

 いつまでお世話になってるのだ?とか思われるかもしれないが、私も早く走りだしたい気持ちを懸命に抑えてビール片手にステーキ食べたりチキンを頬張ったりと努力してるのだ。そういえば「茶壺は誤解されやすいタイプだよ」と誰かがいってた気がする。多分、昨日の夢の中で。

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 庭にゴミの分解処理機があったのだが。これは普通なの?

 2015年9月18日(金) 走行距離0km 累計19631km
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 アジア地域での旅行が終了したことに伴い、アジア地域にて幾つかの道具について使用状況を追加。

 使用道具一覧(現在)でNew!マークが付いているものとなります。

 その他、以下の使わなくなったり失くした道具について感想を付記。

 テント(ドマドームライト2)
 温度計(サーモ・マックス50)
 デジタルカメラ(GR DIGITALⅡ)
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 オーストラリア2日目 ダーウィンの町

 アジアでの走行が終了したことに伴い、適当にブログの情報まとめてたら寝たのは2時だった。ブログ更新作業なんぞを一生懸命やらずさっさと休むのが私の挟持なのだが、1度ハマり込むとなかなかどうして文章書くのは面白いのである。このやる気を学生時代に勉学で生かすことができたなら・・・とか思うのだが、人は好きなことにしか直向きになれない生き物らしい。

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 しかし1泊2000円でこのベッドか

 あまりの物価格差におののきつつも、とりあえず段ボールに梱包したままのロシナンテ号を組み立る作業の始まりである。キミが動かないことには私は何もできないよ。

 先日の分解&梱包作業の逆手順を行うだけの簡単な作業のはずが、やはりというか飛行機輪行における荷物は雑に扱われているようで、自転車が壊されることが多いという情報に偽りなく前輪のスポークがひん曲がっていた。なおチケットを予約する際に確認したのだが、航空会社は自転車輪行における破損に対して無保証なのであり、私は黙ってブログで愚痴をまき散らすことしかできない。

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 予備スポークと交換

 そんなことしてたら準備ができたのは12時半。アジアならば適当な食堂にでも行って昼食にするところであるが、ここはオーストラリアだ。アジアの金銭感覚でいたら遠からず私は破滅する。とりあえずスーパーにて調査活動しときましょう。

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 なんという綺麗に整備された町並み

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 こんなスーパー久しぶりの気がする

 店内は広くて綺麗であり、何よりその商品棚には非常に多くの種類の食材が陳列されている。無意味に同じ商品が何十個も並ぶような光景はオーストラリアにはないのである。嗚呼、素晴らしきかなオーストラリア。でもコーラの値段がインドネシアの10倍なのであり、早くも心が折れそうです。

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 全部牛肉

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 バナナが! 400円って!

 上がったり下がったりと忙しいテンションであるが、とにかく昨日出会ったアリさんの家に向かって移動する。実は迷わないようにと昨日、飛行機内にて住所を書いた紙を頂いていたのだが、荷物整理のゴタゴタで失くしてしまう私はおっちょこちょい。そんな言葉で済まされるとでも思ってるの?

 そんなミスの多い私であるが、それを補う幸運とリカバリ力は人一倍あると思っている。地図アプリにマーク記した地域へ移動し手当り次第に「アリサンのお宅知ってますか?」と聞くのであり、1人目にて家まで案内してもらうことに成功する。

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 苦労?しての再会は格別な気持ちですね

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 別邸を建築中なのだそう

 周辺を走っていた時から感じていたが、超豪邸じゃないですか〜。家の庭にプールが付いてる家は幾つも見たけれど、まさか私がそうしたお家に泊まらせてもらい、そうしたプールで泳ぐ日が来ようとは。さっきまで20セント(約18円)の値段の差に悩んでいたというのに、今はブルジョワ的にプールでスイミング、数奇な運命である。

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 ユースホステルのプールは有料だったし

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 チェリーちゃんと遊びつつ泳いでた

 良い感じに日も暮れてきたので夕食準備を始めたことだし、手持ち無沙汰も嫌なのでお手伝いしようとするのだが「いいのよ、そこに座ってビールでも飲んでて。」・・・って何ソレ?何処の桃源郷ですか。

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 お言葉に甘えて飲みますビール

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 一般家庭にBBQセットが

 無茶苦茶豪華な晩餐を御馳走になり、その後オーストラリアについての話を聞いたりしていたのだが、おかあさんが「明日は近所の友人呼んでパーティするからね。」と教えてくれる。なるほど、さっきから電話していたのはそのためだったのね。

 もはや連泊することに何の疑問も持っていない傍若無人っぷり。まぁオーストラリアでは時間制限あるわけでなし、ゆっくり楽しむことを目標とします。

 2015年9月17日(木) 走行距離5km 累計19631km
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 場所:ペナン島北東部

 ペナン島におけるツーリストが集まる町。それだけならばどこの国にも同じような町があるのだが、独特のアートやなんか歴史的にイギリスの植民地だったり等、色々あってマレーシア随一の観光地として賑わっている。

 ちょこちょことした見所となる建築物も多いのだが、どちらかというと町中に描かれている壁画アートや針金オブジェの方が興味深い。それは別に私だけではなくて、他の外国人観光客も同様であった。見るだけなら無料だし、大抵の宿にはこれらのスポットを記したジョージタウンの地図が配布されている。

 でもこの町で本当に素晴らしいと思うのは、安くて美味い(そして量が少ない)食事である。是非ともチェンドルを片手に食べ歩きながらの散策をオススメしたいと思います。

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 第3部 俺のオセアニアがこんなに可愛いわけがない

 〜アニキ、世界1周したいんだけど(自転車で)〜


 オーストラリア1日目 デンパサール空港〜ダーウィンの町

 さてオーストラリアに到着する前に、越えなければならない壁がいくつかある。それはワーホリビザの取得だったり、自転車の飛行機輪行だったりするわけだが、そうした面倒事を全てやり遂げいよいよ入国までカウントダウンの気持ちで機内へと乗り込む。

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 飛行機の姿が私をワクワクさせる

 危うく乗り遅れそうになったりもしたが、いざ動き始めてしまえば私は座っているだけなのであり、ぐーたら寝てスゴそうかと思っていたのだが。やたらと細かいアライバルカードが配られるのであり、見たこともない英単語ばかりで何を歌っているのかわかりゃしねぇ。

 しかし私もこの手の問題は何度も乗り越えて来たのだ。勇気と気合いで全て適当に記載してしまおうかとも思ったが、ここは隣のオーストラリア人に助けを求めるのが正解なのであり、文字は分からなくともコミュニケーションならば何とか理解できてしまう不思議。

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 そして機内食をオゴってもらってる不思議

 そのまま色々と話を聞いているうちに、「ダーウィンにはどれくらい滞在する予定なんだい?」と聞かれたので「ノープラン。今日は宿予約してるけど後は何も考えてないですよ。」といったところ(実はビビって2日分予約してたが)、「じゃあ明日はウチに来て泊まりなさい」ありがとうございます。私、オーストラリアでも楽しく旅行できる気がしてきました。

 そうしてるうちに無事にダーウィン空港へと到着。オーストラリアは税関が厳しいみたいな話を聞いてたこともあり、やや緊張しながらイミグレーションへ向かう。そして拍子抜けする。

 というか、イミグレーションに人が配置されてないとか驚きを通り越して唖然としたわ。これが話に聞いていたETASというシステムなのですね。パスポートスキャンするだけでまさかの日本語で全ての指示が出るという完璧な仕様。これはもっとドンドン導入すべきシステムですよ。

 ウキウキ気分で手荷物を回収しようとするものの、何時までたっても私の自転車梱包した段ボールが現れない。アホみたいな大きさしてるので、見落とすハズないのであり一体どうなってるんだ・・・・とか思ったら

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 まさかの別出入り口に

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 おかげ様でほとんど最後になってしまった

 厳しいといわれる税関でも特別何を没収されることもなく通過。ようやくオーストラリアの大地を踏みましたよ!もう21時過ぎですが。

 これが18時くらいだったら多分その場で自転車の組み立て始めるところだが、今からその作業始めると確実に宿への到着は日付を跨いでしまうのであり、むしろ無事にチェックインできるかどうか怪しい。不本意だけど、本当に不本意ながらもタクシーを使って宿まで移動することにした。

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 オーストラリアのユースはYHAと表示されてる

 明日はオーストラリアを走る前に取り揃えておく食材から生活用具まで買い物である。何しろ荷物の重量を減らすためシャンプーから洗剤液の中身まで使い切っている(一部は捨てた)のであり、入念な事前準備が必要となってくるであろう。

 東南アジアの物価に慣れきった今、その価格上昇に私の精神が耐えきれるか微妙なところである。

 2015年9月16日(水) 走行距離0km 累計19625km
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 コンデジでありながら一眼的な使用ができるGRシリーズのカメラは、私のように半端なカメラ好きにとっても非常に使いやすくありながら、カメラの設定を弄って楽しむという満足感も与えてくれる素晴らしいものであった。

 だがしかし、このカメラは非常にお高いのである。今やコンデジは1万円でも買うことができる時代である一方で、GRシリーズの最新機種は10万円を下らない大変高級なカメラなのである。

 そんなカメラを収入もない身で新しく準備することはできやしない。たとえ金銭的に可能であったとしても、精神的に絶対無理なのであり、大人しく新しいタイプのカメラを購入することとした。

 ここで問題となってくるのが「どんなタイプのカメラを買うか?」ということで、今までは思いっきり性能の良さに選択基準を振っていた私であるが、方針変更で「とにかく丈夫!でもまあそこそこ綺麗な写真が取りたい。」といったカメラを選ぶこととした。

 丈夫さだけならば前の仕事の際にも使っていたような、工事現場や災害現場で使う事を前提とした業務用ハウジング付きカメラとかもあるのだが、いくらなんでもダサすぎるし機能を絞り過ぎてて撮影が楽しくない。

 そこら辺を考慮し、私の主旨に沿ったバランス良い製品を調べた結果、RICOH WGー30を購入することとした。なお名前の通りリコー社が販売しているのだが、製造にあってはペンタックス社が行っている。

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 とにかくゴツい

 基本的にネットで選んで注文する場合、私は必ず現品を見て触り心地や扱いやすさを確認した後で注文する嫌らしい客なのだが、こうした旅行の最中でそうした環境にない今回は、個人的にかなりギャンブルをしていると思っている。私はその場の勢いでの買い物は、せいぜい1万円以下でしか行うことができないちっちゃな人なのだ。


 とにかく丈夫さを売りにしている本品であるが、個人的に評価したいのはレンズが固定されて動かない点。カメラに限らず精密機械のガタが来る場所なんてのは可動部分と相場が決まっていて、それにも関わらず大多数のコンデジカメラがレンズを可動式にしている中、完全防水として水中でも使用可能な本品はレンズが動くことはない。

 水中使用カメラって大体そうだけども、全体的に突起が少なく凸凹していないというのは、万が一落としてしまった場合にも故障する確立を減らすし、取り出しやすいという利点もある。

 撮影に関しては、やはり細かな設定などで不自由さを感じるところではあるが、そもそも私はミラーレス一眼を所持しているのであり、なまじGRカメラが性能良いためミラーレスを活用する機会が激減したのだ。そうに決まってる。

 そういう意味で今回はキッチリとカメラも区分けができたことだし、できることなら旅行終わりまで使い続けていければと思っている。というか、このカメラだって決して安くはないのだ。オタクというのは物品のグレードを下げるという妥協ができない人種なのであり、私の苦渋の決断を少しでも感じてもらえれば幸いだ。
 
<北中米走行後>
 メキシコのコスメル島という場所で久しぶりにシュノーケリングしたら一瞬で壊れて死んだ。後で調べて知ったのだが、使用から1年以上経過した防水カメラはパッキンが劣化していることが多く水中につける場合はパッキンを交換する方が賢明なのだそう。

 復活しないかと乾燥させたり色々試してみたが、やはり海水は強し。基盤まで浸水してしまったのか、再び息を吹き返すことなくご臨終となった。
 

 <世界半周終了時感想>
 色々コンデジ使ったけれど、このタイプが個人的に1番好きだったな。見た目がゴツくてちょっとやそっとじゃ壊れなさそうな感じが自転車旅行のお供に最適だと。あと角ばってないフォルムはポケットからの出し入れでストレスを感じないのであり、何度も出し入れするとこういう点の違いは大きい。
 
 しかし思えばメキシコでスキンダイブした瞬間にぶっ壊れてしまう防水でない防水カメラだったが。購入して1年ちょっと程度でOリングが劣化していたというのはちょっと早すぎるのではなかろうか?こいつが壊れたことで、ここからカメラに関してはいろいろ難航することとなった。 


 
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 2014年12月15日〜2015年9月16日
 訪問国数     10カ国
 走行日数    278日間
 累計走行距離 19625km 


 東南アジア各国のまとめはこちらから

 とりあえずアジア地域で私が走行してきた各国において、独断と偏見で点数評価してみた。












道路 交通 物価 食事 宿 治安 総合

中国 8 1 6 10 4 6 35

ベトナム 4 1 10 8 10 7 40

ラオス 3 7 9 4 8 9 40

タイ 10 8 8 7 9 9 51

カンボジア 4 5 10 8 8 6 41

ミャンマー 5 6 9 7 7 6 40

マレーシア 7 8 7 10 7 8 47

シンガポール 8 8 1 5 7 10 39

インドネシア 5 4 9 8 9 5 40

ブルネイ 10 9 2 6 1 10 38

日本 6 9 3 9 2 10 39











 ※最低1点、最高10点 物価は安いほど点数高い

 自転車乗りとしての視点から感じる国の評価であり、別に国の善し悪しについては全く意識していない。物価が高い国は宿も高くなる傾向があるし、点数が高ければ良い国という意味では勿論ない。あくまで1旅行者が感じた感想である。


<食>
 アジア地域全体として、物価が安くて飯が美味い。基本的に米が主食として扱われている点も、日本人として馴染み深いものを食せるのでありがたい。

 これらの国々を通過した中で私が水を購入したのは、中国で1回、タイで1回、マレーシアで1回と計3回のみであり、後は食堂で貰うかその辺の水を普通に飲んでいた。水の補給という側面に関して全く心配することのない地域ともいえる(1度、カンボジアで困窮したけど)。

 シンガポール・ブルネイを除けばいずれの国も旅費を押さえた旅行をすることが可能であり、普通に走行している限りでは1日の使用金額が2000円を上回るような日は少なく、下手に日本を1周するよりもよほど経済的に旅行して回ることが可能だ。


<宿・土地>
 宿の料金の割に宿泊施設が整備されている点も印象が良い。かなりの宿でWi-Fiが設置されているため、ネットに接続するという意味合いでは余程の僻地にでも行かない限り、アジア圏でこれに困ることはない。むしろ日本を含めた先進国の方が余程Wi-Fi展開に対して遅れをとっている。

 アジアという土地には人口が集中しているためなのか、何百kmにも渡って無人地帯が続くという地域に遭遇することがなかった。このため最初に用意していた非常用の食料を使う事もなし。お腹が空いたら目に付いた屋台や食堂で食事する・・・というスタイルでの走行が可能なため、余計な荷物や食料を積載せず楽で良い。流石に日本ほど何処でもコンビニや食堂が建ち並んでいるワケではないが、その日全く食料を調達する目処が立たないという不安に駆られたことは1度もない。

 距離的に日本が近いこともあってか、日本人の旅行者は非常に多い。始めての海外旅行ということもあって最初は海外で日本人に出会うことが嬉しかったのだが、カンボジアでの日本人宿を皮切りに、徐々に日本人と出会うことが煩わしく感じるようになった。個人で旅行しているような人はそうでもないのだが、群れることで勘違いした言動を取るバックパッカーや、オカシな方向に意識向いてる大学生等と結構な割合で遭遇してウンザリしたこともある。後半からは、アジア地域で無理して日本人宿に行く必要なしと思い、そうした場所には訪れなかった。


<気候>
 走行時期が上手いこと乾季と重なることが多かったため、熱帯雨林の地域においても雨に降られ続けるという状況に陥ることはなかった。ミャンマーの後半戦でちょっと苦労したが、それも国境を越えたら状況が変わったこともあり停滞するようなことなく走り続けることができた。

 参考までに、私がアジア地域をレインウェア使用して走行したのは片手で数える程しかない。暑いので着用するくらいならTシャツで走っていたし、本格的に大雨になった場合、そこから無理して移動する必要に迫られることは少ない。ぶっちゃけ、乾季を選んで走ればレインウェアは不要かもしれないとすら思う。まぁ、実際には用意するけれど。

 それよりも暑さに関しては対処の術がなく、日差しの強さも相まって苦しい日々が続いたといえよう。私は日焼けに対し、対策などしなくても平気なタイプだと思っており、実際問題なかったわけだがこの強烈な直射日光の強さはアクシデントを併発する人も多いと思われる。アームカバーなり日焼け止めなりの各々対策は重要かと。


<注意点>
 わざわざ治安における点数を出したものの、多くの国で注意しなくてならないのは治安の悪さよりも交通事故である。私は訪れた国が中国→ベトナムという順番で、「身勝手な運転をするのが海外での当たり前」という認識を埋め込まれてしまったこともあり、その後の国における交通状況に関しては左程文句が出なかった。

 交通事故という存在は、片方がどれだけ注意してても運が悪いと遭遇してしまうものであり、自転車という立場上、車両と事故を起こして肉体的実害を被るのは100%こちら側である。それでも注意した走行や補助の道具を活用することで、事故に出会う確立を引き下げることはできる。

 特にタイで作成したサングラスバックミラーの効果は絶大で、目線を動かすだけで後方確認が可能というのは大きな安全マージンを得ることが可能。既製品を買うも良し、自分で作れば500円しないでできる代物なので、交通状況の悪い都市部を走行する時は活用してみることをオススメする。ただし、慣れるまでに数日の時間を要するが。

 なお、現地の交通事情には独特のルールが存在し、それを理解することが事故を防ぐことに繋がる。基本的に東南アジアで共通していたのは「交差点で鼻先を突っ込んだ方に優先権がある」ということで、身勝手に幅寄せしてくる車も赤信号を突っ切る車も、鼻先を入れた車両に対してはクラックションこそ鳴らしても無理に幅を詰めたりはしない。当たり前じゃん!とか思われるかもしれないが、奴らはそんな当たり前のことを守らないのから怖いのである。

 特に意味不明なのが「追い越す車両の方に優先権がある」という点で、反対車線に車がいても平気で追い越してくる車両が多い。何故かこの際に道を譲るのは反対車線を走行している車両であり、何度も正面から大型トラックが突っ込んでくるという洒落にならない状況に直面した。

 いずれにしても、いざという時に回避できる安全マージンを常に用意し、集中力が無くなる前にこまめに休息を取ることが重要なのだと思われる。

 治安的なことを少し書いておくと、田舎地域では何も気にすることはない。いわゆる観光地や大都市といった多くの旅行者が訪れる場所には、そうした人間を狙って悪巧みする連中も増えるため、必然こちらの警戒心も増すのだが、そうでない場所にあっては至って平穏。基本銃社会でないこともあってか、出会う人みんな良いヤツ過ぎる。ベトナムなんかはバックパッカーと自転車旅行者で人の評判が全く変わってくるのが面白い。


<道>
 一応4点以下だと普通の幹線道路でも未舗装路が出てくるという区分けをしている。つまり、日本は自転車乗り的に相当酷い道路の作り方をしていると私は思っている。

 2015年現在において、アジアにおける国で主要道路がほぼ未舗装路であるという国は無くなったと考えて良い。カンボジアやラオスとかでは主要道路でも一部未舗装路が出てきたりしたが、状況から見るに早晩アスファルトが敷かれることは明白である。

 そうした点より一歩踏み込んだ「自転車が走りやすい道路であるか?」という点だが、こちらは国によって大きな隔たりが存在する。タイとマレーシアにそれほどレベルの違いは感じなかったが、道路状況においてはタイは完璧に近いのに対して、マレーシアでは大多数に側道の存在すらないレベル。むしろこうした点ではラオスとかの方が走りやすいことも多かった。なお、日本はこの点駄目駄目である。ただし道路の整備状況という観点では、また色々感想変わってくるのだが。

 走行ルートがタイ・ラオス除いて海沿いメインだったこともあり、それほど困窮するような峠を越えたのは数えるほどしかない。全体的な視点で語れば、やっぱり海沿いでは無茶苦茶な高さの山に登らされることはないのだといえる。

 日本の主要な峠や山を荷物積載して走りきれる体力があるならば、海外の峠の方が土地に余裕があるためか斜度が緩いことが多く、時間はかかるが上りきることは難しくないと思う。もちろん、私は全ての山や峠を走ったワケではないので確証ないのだけれど。


<総括>
 当初はちゃちゃっとオーストラリアへ走り抜けるつもりでいたのだが、気付けばベトナム・ラオス・インドネシアに2度の入国。ミャンマー・ボルネオ島へ寄り道したり、タイ・マレーシアにあっては3回もの入国を繰り返す等、実に回り道をしての走破となった。

 それというのもアジア地域における自転車旅行が非常に楽しく、且つ安価で過ごせたから・・・という点が大きい。
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