自転車ときどき世界1周

2016年01月

 オーストラリア129日目 デボンポートの町〜デボンポートから東に約50km グレーブリービーチ

 タスマニア島2日目。と、同時に自転車旅行ペアランの実質初走行日でもある。私が過去に自転車旅行者と一緒に走行したのは、日本1周で四国お遍路ランをしていた時まで遡ることになり、なかなかに新鮮な体験ができそうでワクワクしている。

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 テントが2張り並ぶ姿は壮観である

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 そういえば海から朝日が上る景色もかなり久しぶり

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 昨日が遅すぎて夕食取り止めたため、その食材で朝御飯

 相棒の巧真君は既にオーストラリア1周の8割を走り終えている経験豊富なチャリダーであり、そういうサイクリスト同士ならば助け合うところは助け合い、だが個人の自由を最大限尊重するという「一緒にいてもお互いに負担とならない自転車旅行」ができるというもの。

 事実、彼は私の意見を尊重してくれるし、自分の訪れたい場所や意見を臆することが無い。これはお互いがストレスを感じなくするため極めて重要なことであり、出発早々にチェーンの交換作業を申し出るとは潔いではないか。

 オマケにチェーン交換は始めてとのことで、何故だか私がその作業について指示を出したりしているのであり、流石経験豊富なサイクリストは一味違う。これはタスマニア島での走行が楽しみになってきたというものだ。

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 そんなワケで出発したのは10時半

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 荷物満載の自転車の背中を追いかける絵は楽しい

 ところで平坦な土地であるオーストラリア本土と異なり、タスマニア島は急峻な山々に囲まれたアップダウンが連続する土地である。要するに日本と同じく山だらけの島なのであり、今日からペアランということもあり走行距離が一気に落ちることは必死だ。

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 こういう山がそびえ立つ景色久しぶりな気がする

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 端から見るとよくこんな荷物括り付けて走ってるなぁとか

 その日暮らしというか、その日気ままにテント設営場所を決めるような適当な走行にはならないため、先日フェリー船内で計画していたレストエリアで走行終了。計画を立てて、その計画通りに自転車を走らせる。そういうのが大人の旅行というものなのだよ。

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 こういうビールを飲むのが大人の楽しみなのだよ

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 量が多くて買い切れなかった肉を買えるのが嬉しい

 食後に明日の走行計画を話し合って情報収集に努める夜。同じ自転車旅行であっても「誰かと一緒に走る」というアクセントを加えるだけで、そうした日々は実に変化に富んだ刺激的な日常へと変わるのであり、走る土地と状況の変化はオーストラリアに慣れた私に新たな刺激と喜びを与えてくれる。

 というか、普通に日本語話せることが楽しいのです。私は思っていたよりもおしゃべりなタイプだったみたい。

 2016年1月23日(土) 走行距離75km 累計29799km
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 オーストラリア128日目 メルボルンの町〜タスマニア島 デボンポートの町

 ここ最近日が上る前に行動開始することがなかった私なのだが、今日だけは気合いの5時起きである。というのもタスマニア行きのフェリーに万が一にも乗り遅れるわけにはいかないからであり、眠い目を擦りつつテントの収納作業と朝飯の準備を同時進行で開始する。

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 このポイントがあまりにもテントとサイズにぴったりなのである

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 朝焼けってなかなか綺麗に写真に撮れない

 朝7時にフェリーターミナル前のモニュメントで待機。なお、待っているのはフェリーではなくサイクリストである。そうです、タスマニア島でのサイクリングは私1人ではなく、ダーウィン近郊で出会った自転車でオーストラリアを1周中の巧真君と走ろうと話し合っていたのである。

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 無事合流してフェリーターミナルへ

 オーストラリア北部で出会ってから各々東と西に別れて南下し、メルボルンで再会する。異国の地での旅行者同士が4ケ月振りに出会うなんて感動できるいい話じゃないかと思いますの。まぁお互いにメールして連絡取っていましたが。

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 いざ、タスマニアへ

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 荷物満載の自転車2台が並ぶと壮観である

 予定よりも3時間遅れての出向に、私の早起きを返せ!と罵りたくなる気持ちを抑えてフェリー船は出発する。感動的な船出の写真を撮ろうかと外へ出てみたのだが、雨が降ってたのでやる気を失くし船内で過ごしまする。

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 贅沢な室内の数々

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 ビュッフェ式のレストランやれ

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 無料ゲームも完備されている

 お金さえあれば実に優雅で快適な時間を過ごせるであろうタスマニアフェリーであるが、我々はといえば無料のレストスペースに陣取って、お菓子をつまみつつ地図を片手にルートの相談。いいんです、これくらいのちょっとした贅沢で十分ですよ私は。

 船内で寝場所の椅子取りゲームをしたりとか、ゴキブリが周囲をウロついていたりとか、廊下を歩くのに人を跨いでいかねばならなかったりとかするフェリーに比べ、なんという素晴らしい空間ではありませんか!まぁ比較対象がペルニフェリー(インドネシア国営フェリー)という時点で何かが間違ってる。

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 映画館も

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 カフェも高いんですよくそぅ

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 ゲームセンターなんてもってのほか

 キッチリ定刻より3時間遅れてタスマニア島に到着する。既に日は沈み、町が寝静まっている中をレストエリア目指して移動する荷物満載の自転車2台。タスマニアに来た最初の感想は「この島なら何処でもテントが張れそう」というものでしたが何か?

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 帰り道では遅れないようお願いします

 2016年1月22日(金) 走行距離12km 累計29724km
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 オーストラリア127日目 トーキーの町〜ビクトリア州都 メルボルンの町

 雨が降っても大丈夫な備えをした昨日の夜であるが、そういう時に限ってどうにか天気は持ちこたえたりするものだ。その根性を昨日の朝に発揮してくれれば良かったのに・・・とか身勝手なことを思いつつの朝である。

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 地面が濡れてたので、寝てる間に降ったのかもしれないが

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 メルボルンが近いからなのか自転車道が続く

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 実に5ケ月ぶり?となるセブンイレブンが

 使用しているテルストラ社のsimカードは、約1ケ月でプリペイドの残数に関係なく使用期限が切れる仕様であり、朝起きたら期限切れの通知が来ていたため、途中の町で新たにリチャージ分の30ドル(約2400円)を支払う。

 1月で2400円ならば安いと思われるかもしれないが、私が日本にいた時は携帯電話の各月使用料金は2000円を下回っていたので個人的にはすごく高く感じる。まぁクソみたいな基本料金とか無いから良いけれども。

 走行してたらいつの間にか「M1」という高速道路を走っていた。普通に高速道路の路肩を自転車で走行して良いようであり、マレーシア以来となる高速道路を低速走行する自転車の誕生となる。

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 言われなくともメイン道路は怖くて出れない

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 というか制限速度は郊外の一般道路と変わらない事実

 景色は楽しくないものの、実に良いペースで走ることができるM1道路であり、このまま一気にメルボルンへ到着してやろうと思っていたのもつかの間、この先自転車走行禁止と書かれた看板により、あえなく道路から弾き出されてしまう。

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 そしてここから迷走が始まる

 自転車道自体は続いていたので道なりに沿って走っていたのだが、行けども行けども近づかないメルボルンの町。不思議に思って地図で確認してみたら90度別方向に進んでおり、慌てて方向修正をば。

 ところが町へ近づこうとするも、飛行場が邪魔でまっすぐ進めなかったり、川を越える橋は自転車の走行が禁止されていたりしてストレスたまることこの上ない。

 これまでオーストラリアで道に迷ったりルートで難儀したことは1度もなかったのだが、大都市特有のトラップで久々に苦しんでいる私。そういえば東南アジアの国々では大きな町に入る度、目的地まで辿り着けずに困ったりしたものだが、今になって思い出した。

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 何で私は鉄道駅にいるの?

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 町中に入ると「メルボルン」という表示はなくなるしM1は通れないし

 進んでるハズなのにちっとも進んでいる気がしないのは、さながら鷲巣麻雀のようだ。掛けてるものは血液ではなく、フェリーのチケット代(約1万円)だが、今の私にとってはとてつもなく大きなチップである。

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 遠目に高層ビルが見えて思わず「アレだ!」と撮影した1枚

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 この橋を渡るのに1時間くらい回り道した

 苦労はしたが、一旦町中に入ってしまえば至る所に自転車道が敷かれていて非常に走りやすいメルボルンの町。すれ違う自転車乗りの数も今までの比じゃないくらい沢山いて、自転車という文化がきちんと根付いているのだなぁと嬉しくなる。

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 ママチャリとか無いからね

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 日本もこれくらい自転車に対する環境が整備されてれば・・・と思わずにはいられない

 とりあえず明日朝出発するフェリーターミナルの近くにゴール。ここはフェリー待ちの車が野営するポイントらしく、沢山のキャンピングカーが駐車している。

 私も駐車場の側のテーブルにて夕食を取ろうとしたのだが、隣のテーブルで食事をしていた方達からお誘いを受けて、そのまま夕食を御馳走になる。

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 遅くなっていたのでスゴく有難いです

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 この近くに住んでる方達でした

 ということで、明日から会う人会う人皆がお勧めしてくるタスマニア島編の始まり。期間は私が飽きるまで・・・としましょうか。

 2016年1月21日(木) 走行距離120km 累計29712km
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 オーストラリア126日目 アポロベイの町〜メルボルンから南西に約80km トーキーの町

 現代っ子自転車乗りなので、文明の利器を活用し今日は朝から雨が降ることはお見通しなのであった。惜しむらくは、雨を避けるための屋根がないので、折角の情報が活用できてないことである。

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 あと屋根が1m迫り出していれば

 びしょびしょになったテントはどうにも乾きそうにないため諦めて収納する。別に大した問題ではないのだけれども、濡れたまま仕舞い込んでおくのはカビが生える原因になるため、できることなら乾いた状態で収納したい。どうせ今夜も使うから実質問題にはならないけれど、それでも!なのである。

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 朝食時に出会った夫婦 私と同じサーリーのロングホールトラッカー

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 雨は一応降り止んだけど・・・

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 こうした景色は日本の海岸線を思い出す

 というかこうして海のすぐ脇を走ったことが、オーストラリアにおいてほとんど記憶にない。海の近くを走り続けてはいるけども、こうしてすぐ隣が海・・・という日本でいくらでも見てきた道路はオーストラリアでは貴重なのかもしれない。グレートオーシャンロード!とか大層な名前を付けてしまう程度には。

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 アップダウンを繰り返してると増々日本っぽく感じる

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 でも山はコンクリで固めてなかった

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 このオッチャンもサーリーのロングホールトラッカー乗り

 雨が降ったり止んだりの中途半端な天気であるが、いよいよ雨足が強くなってきた!と思ったところで昼食休憩で屋根の下に逃げ込む私。こういう細やかなラッキーを大切にしていきたいと思っている。午後からは晴れてきたこともあり、これは運が向いてきたか?

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 他の人達は平気で雨の中遊んでたが

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 やっぱりこんな気候の中を走りたい

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 悪魔の肘打ち

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 きっと重要アイテムとかくれそうな家

 100m未満の小規模なアップダウンを繰り返して進む。この手の「何時終わるか分からない上り下りの繰り返し」は精神的にキツいので峠道より遠慮したいと思っている。山の方が体力的には大変なことが多いのだけども、頂上に上りきった際の達成感と「これで後は下り坂だ!」という喜びとで、気持ちは割と前向きになれるのだ。

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 ようやくメルボルンの表示が出てきた

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 休憩時に濡れていたテントを乾かす

 なんだか午後は天気良し道良しと好条件が重なったためか、かなり楽してゴールとなる。あんまり楽すぎるとビールを購入する(名ばかりの)理由が出てこないのであるが、本日は「海外旅行始めて400日達成記念」ということでビールを飲もう。達成したのは昨日だけど。

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 たまにはオーストラリア産じゃないビールを

 今日はバッチリ屋根の下にテントを張ることができた私であり、これで雨が降っても大丈夫!来るならきやがれ、でも本当は来ないで下さいベイベー・・・・と、割にノリノリでキーボードを叩いていることに気付く。こういう時の日記には誤字脱字が多い気がするのだが、大抵の場合ブログに記事がアップされないとそういうのには気付けないの。

 自分の書いた文章って言葉の間違いが探しにくい、ということは科学的に証明されていて、それを示す学名だか言葉だかもあった気がするのだが、それを嬉々として語らないのが大人です。というか忘れたのでこっそり教えてほしい。

 そんなことをつらつらと考えつつも、明日メルボルンに到着予定。アデレードから思ったよりも時間かかったな。

 2016年1月20日(水) 走行距離97km 累計29592km
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 オーストラリア125日目 ポートキャンベルの町〜メルボルンから南西に約150km アポロベイの町

 もう4ケ月以上もこの国を走っているが、累計獲得標高は確実にラオスよりも少ないであろうオーストラリア。それほどに平坦な国であり、自転車で走る分には楽できる素晴らしい場所だともいえるわけだが、別にアップダウンが全くないわけではない。

 それを裏付けるかのように本日は2つの峠を越えなくてはならないのであり、こういうのは事前に情報として知っているのと知らないの、どちらが精神的に楽なんですかね?

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 これほどのレストエリアには滅多に出会えない

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 とりあえず最初は海沿いを走る

 しかし素晴らしい景色ではあるのだが、どうして良い景色のポイントは狭い範囲に集中してしまうのだ。もっとグレートオーシャンロード全体に散りばめてくれた方が、休憩がてらの観光となって有難いのだが。実際には200kmに渡るグレートオーシャンロードの約20kmに景勝地は集中している。

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 いやいや、文句はないのですよ

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 ただバランスを考えて下さい大自然様

 なるほどサイクリストにも人気のルートと言われるだけのことがある道で、午前中だけで2組5人もの自転車旅行者とすれ違う。オーストラリアでサイクリストと出会う機会は極めて希少なので、大抵お互いに停車して情報交換が始まるのが常なのだが、本日出会った彼等は揃って止まること無く走り去ってしまった。

 こうした点からも、如何にこの地を走る自転車旅行者が多いかということが分かって頂ければ幸いである。

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 挨拶はしたんだけどさ

 さてさて上り坂。本当にキツい時の上り坂では写真なんぞ撮ってる余裕もないのだが、そういう意味で久しぶりに「キツい」坂道であったことは間違いない。標高にしてみれば500m弱で、我が故郷の高尾山すら越えていないへっぽこ坂道ではあるのだが、今までオーストラリアを走った中で最高地点です。

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 頂上に町があるのも微笑ましい

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 そんでレストエリアがあるのは素晴らしい

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 後半戦は木々のトンネルを抜ける道が多い

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 かと思えば景色が開けたり 

 もっとヘロヘロになってしまうことを覚悟していたが、走り終えてみれば大したことないではないか!オーストラリアの山道なんて、私にかかればちょちょいのちょいであり、余裕のビールとワインで乾杯とする。

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 作り終える前にビールは既に空となっていた

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 小さな町の公園でも日本とは設備が雲泥の差

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 良いレストエリアなんだけど

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 隣が遊園地で五月蝿いのでテント張る場所は移動する

 ちなみにメルボルンで予約しているフェリーとはタスマニア行きフェリーなのだが、この島だけはオーストラリア本土と違って山だらけの島なのだそう。タスマニアなんてちょちょいのちょいと勘弁してほしい。

 2016年1月19日(火) 走行距離104km 累計29495km
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 オーストラリア124日目 ウォーナンブールの町〜メルボルンから西南西に約190km ポートキャンベルの町

 本日は移動日です。もちろん昨日だって移動日だったし、明日も移動日になるのでしょう。じゃあ移動しない日は何の日か?といえば休養日となるのであり、そう考えると自転車旅行ってストイックな気がしないでもない。

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 絶妙な配置のテント

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 この2ケ月、朝食はいつもオートミールと即席ラーメン

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 あの中央のポイントにテント張って過ごしたい

 少々お疲れ気味だった私だが、ここに来てようやく一息つける時間的余裕が生まれたので午前中は図書館にてのんびり過ごすことにする。移動日とはいえ、丸1日自転車に乗らなければいけない理由はない。

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 この図書館はWi-Fi遅くてあんまり

 さて、午後になったし出発するか!・・・と簡単には切り替わらないテンション。何だかやる気出ないのであり、走ることもなく近くのショッピングセンターに入って店内をうろつく。

 そういえば、東南アジアでも私はしょっちゅうショッピングセンターに行ったものだ。あの時は冷房を求めていたものだが、今はと言えばゆったり座れるソファを求めている気がする。

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 消防士カレンダー 何で誰もが現場で半裸なんだよ?

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 ふとテレビを見たら全豪オープンで錦織選手が映ってた

 ちなみにこの全豪オープンが開かれてる場所こそ、私が現在目指しているメルボルンの町なのであり、涼しい店内でどっっかりと椅子に座ったまま「メルボルンも暑そうで大変だわ〜」とかぬかしおるのは私です。

 閑話休題。これから走行する道路は主要道ではなく海沿いを回って行く迂回路になるワケだが、その名を「グレートオーシャンロード」という。何でも大変ツーリストに人気の高い道とのことで、もちろんサイクリストにも評判がいいらしい。

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 なるほど楽しみだ

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 突入して20km走っても海が見えてきませんが

 ちなみにこの手の景勝地ロードには大抵の場合、風光明媚な場所に「LOOK OUT」と表示された駐車場があったりする。こういう細かな気遣いができるのがオーストラリアという国の旅行好きを表しているのだと思ったり。

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 どうしてそんなに削れた

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 こういうの見ると、横から一気に崩したくなる

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 これは別の場所

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 更に別の場所

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 海岸の浸食ってスゴいんだなぁ・・・とか

 こういうポイントには大概進入防止の柵が立ててあったりするのだが、欧米人というのは基本的にこれを平気で乗り越える。そんでもって我が物顔で記念撮影とかしているのであり、カンボジアとかで散々傍若無人な彼らを見た姿が思い出される。ここら辺、比較的アジアの人はルールを守る印象ですな。

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 まぁ人次第なんだけどさ

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 名前はロンドンブリッジ・・・って、よく考えるなぁ

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 おそらく辿り着くことが大変難しいビーチ

 半日休みなのだから距離も半分で良かった気がするが、思ったよりも走行していたようである。あんまり走らなくてもいい日に限って、アップダウンなしの追い風と、素晴らしいコンディションなんだもの。

 メルボルンまであと3日で到着予定。

 2016年1月18日(月) 走行距離74km 累計29391km
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 オーストラリア123日目 ポートランドの町〜メルボルンから西南西に約230km ウォーナンブールの町

 睨んだ通り、深夜2時にすぐ脇でスプリンクラーが発動して盛大に水をまき散らしていた。ああ良かった、テントを張らずに寝たおかげで見事にトラップを回避できた。テントなし泊も思っていたより良いものだ。

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 片付けもちょっとだけ楽

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 朝には風も弱まってた

 聞くところでは、このポートランドの町を起点にして海から吹く風が東西へと別れるとのことで、要するにポートランドは「行くまでが大変だが、町を出た後は楽できる場所」ということらしい。

 よしよし、今日からは楽勝モードでの自転車旅行だぜ!・・・とほくそ笑みながら走っている私に吹き付ける向かい風。聞いてたのと違う!

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 海沿いのちょっと高い場所って良いよね

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 レストエリアをそんなに手前から告知されても

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 写真撮り忘れたけど本日も自転車旅行者と出会った

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 おや?道端に何か付いてる・・・

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 これは何かの儀式なのか?とか思っちゃうじゃないか

 しかしオーストラリア東海岸に面する3州は、大都会で構想ビルが立ち並ぶ光景を想像していたのだが、少なくともこの2日走ったところでは他と大して変わりはない。道路の距離ポストがちょっと違ったりとか、山火事の危険度を示す看板が電光表示になったりとか、地味な変化は幾つかあるのだけれども。

 でもフードランドというスーパーは消えましたな。やっぱりあのスーパーはS.A州にのみ展開するスーパーだったらしい。肉類を安く売ってくれるから重宝していたのだが、ビクトリア州でも同じような存在には出会えるのだろうか?

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 うへへ、知らねーよ

 気温はさほど高くない(ハズ)のだが、日差しがキツかったのだろうか、お昼休憩時に頭が痛くなってしまい、体もダルいし足はここ数日の走行でパンパンだし・・・と疲れきっているため昼寝をする。テーブルは炎天下なので、日陰の下に地べたにごろ寝で。

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 かなりお疲れなんです

 「こんな格好見られたくない」的な逡巡なんぞとっくに無くなっている私であるが、私が気兼ねしなくとも周りの人は気になるようで、「疲れてるのか?今日は暑いからな、気を付けろよ!」と氷とジュースを頂いてしまう。

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 どんな風に思われていたのか、ちと気になる

 なんかジュース飲んだら一気に回復したのであり、分かりやすい体の構造してるのだろうか私は?いや違う、貰ったのは飲み物だけじゃなくて、元気を一緒に貰ったのだ!そういうことに、しておこう。

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 急がば郵便ポスト

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 そんな当たり前に馬が通る道なのん?

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 最近はスーパーに辿り着くこと=ゴールという気持ち

 毎日肉が食べれてビールが飲める環境は素晴らしい。やや食費が高くついてしまうという事実は否めないが、オーストラリアは骨付きの羊肉であればかなりお安く買い求めることができましてよ?500gでも3ドル(約240円)以下と大変お得だったりして、気付けばいつもラム肉が手元にありまする。

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 東海岸はほとんどガス使わないなこりゃ

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 これ、午後8時半の光景でしてよ

 ようやくメルボルンまでの到着目処が立ったので、明日から通常通りのまったり走行モードに戻りますん。真面目走行モードでも、大して変わらなかった気がするけれど。

 2016年1月17日(日) 走行距離104km 累計29327km
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 オーストラリア122日目 マウントガンビアの町〜メルボルンから西に約300km ポートランドの町

 日々の収支決算で為替レートを確認するワケだが、ここ最近日本円がどんどん高くなっているため一介の旅行者としては嬉しい限りである。私がオーストラリアに来て以降、1豪ドルは大体90円前後が続いていたのだが、現在は約80円ほど。

 単純に全ての物価が1割引きになったようなものであり、これは思わずビールを買ってしまったとしても仕方のない事態でなかろうか?なお日本というか最近のニュースを全く知らないため、何でこんなに円高が進んでいるのかは知らん。でも何となくアメリカか中国あたりが絡んでそう。

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 久々にスプリンクラーが荒ぶっていた夜だった

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 昨日の縦穴庭園を早朝散歩

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 また違った趣があるとは思いませんかね?

 呑気に散歩してたので、出発は9時になってから。昨日の日記で「真面目に走行」とか書いたような気もするが、基本私は「真面目に不真面目」であるため致し方ない。これでフェリー予約日に間に合わなかったら馬鹿丸出しですな。

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 メルボルン→アデレードとのこと

 しかしこの周辺は自転車旅行者が多くて嬉しいですな。他の旅行スタイルと比較しても、自転車旅行をする人というのは圧倒的に数が少ないためか、こうして出会えた時の「お互い馬鹿だよねぇ」的な結束感は非常に強い。まぁ「他のスタイルの旅行」というのをしたことないので想像ですが。

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 ようやくビクトリア州だ

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 記念のモニュメントらしい

 これでオーストラリアも4州目。日本の都道府県で考えると東京→千葉→神奈川→静岡みたいな感じで、なんだな〜んだ。まだ関東も脱出していないではないか・・・・とか思ったりする、ことはないな。オーストラリアって7州(+特別区)しかないし。

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 毎日お昼に公園が使える幸せ

 向かい風が強くてスピードが出せないのに加えて遅くなった出発。これは本日のゴールが遅くなりそうだと思い、せめてスパーの閉店時間に間に合うようやや気合いを入れて走る。そして気合いを入れて前を見ると、本日2組目となる自転車旅行者が。

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 しかも日本人チャリダーだ

 わざわざ遠く離れたオーストラリアに来て、そこを自転車で走ろうと考える日本人はそれなりにいるのですな。具体的には4ケ月で2人目に出会うくらいには。

 日本人同士ということもあってテンション上がってしまい、気付けば30分以上も立ち話。ただでさえ遅れ気味だったことを思い出し、連絡先を交換して再出発。

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 本当、Facebookは旅行者にとって有難い存在です

 さて、辿り着くはポートランドの町。名前に「ポート」が入っている町が大旨そうであるように、この町も海に面した港町である。そして海沿いには大抵の場合BBQテーブルがある公園が存在する・・・というのがオーストラリアのパターンであるため、スーパーで購入した食材を抱えて移動する。なお閉店時間には余裕で間に合った。

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 その前に無料シャワー施設で体を洗ったり

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 で、いつもの夕食なのだが

 もうとんでもないレベルで風が吹き付ける。あまりにも風が強くてテントが設営できないのであり、かといってペグ打って地面に固定するのはスプリンクラーの点から危険すぎる。ということで野宿初のテントなし泊を決行する私。いよいよキャンパーじゃなくて浮浪者じみてきたな。

 まぁテント張れないとはいえ防風小屋があるし、テーブルも屋根もある。久しぶりに寝袋に包まれて寝る夜も悪くないというか、あんまり風が強くて寒いので、もはや何もする気力が出てこないため止む無しだともいえる。

 2016年1月16日(土) 走行距離107km 累計29223km
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 オーストラリア121日目 ローブの町〜メルボルンから西に約360km マウントガンビアの町

 アデレード辺りからのんびり三昧&寄り道しまくりの走行を続けている私であるが、ちょっとこの先の予定を考えてフェリーの予約をしてみた。具体的には22日午前中の便である。

 さてフェリーターミナルまでの距離を確認してみたところ、約750kmと出た。ふむふむ、残り日数が今日を入れて7日間だから・・・どう考えてもヤバくないか?

 いやいや、実は昨日の段階で割とタイトなスケジュールを組まないとヤバいということには気付いてたのだ。本当に間に合わないと思ったら、その時点で寄り道しないルートにする余裕はあるけどやっぱり私は好きなルートを好きに走りたい。ということで、今日からちょっと真面目走行モードに切り替えての茶壺である。

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 奥の方が私のテント

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 日の下で見ると本当ワイルドな男だわ

 朝食パンしか食べないセドリックを横目に朝からしっかり食事をして出発である。1日のエネルギー源になるからね、朝御飯はしっかり取らないと。

 進行方向が逆のセドリックとはここでお別れ。しっかりと握手をして去って行くクマのような大男。なるほど出身がカナダなだけのことはある。縁があったらまた何処かで会いましょう。

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 ということで一足遅れて私も出発

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 カワイイ

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 かわいい

 しかし吹き付ける風は全然可愛くないのであり、それでも止まって「今日はここまで、もう止めた!」とできないところが先の予定を組むことの難しさだと思う。予定がないことの最大のメリットとは、自由気ままなことなのだし。

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 相当頑張って辿り着いた町でお昼休憩

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 BBQテーブルは基本どの食材でも利用します

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 この町も風力発電で有名らしい

 昨日130km、今日140kmとかなり距離を盛り返し、マウントガンビアの町に辿り着く。これで明日以降はそれほど頑張らなくとも大丈夫なハズ。そういうのが怖いんだけどさ。

 例によってBBQテーブルを探してやや郊外の公園へ移動する。のんびりと夕食取っていたのだが、何故だか夜中になっても公園に集まってくる人達。一体なんぞや?と思って後をついて行ってみると、公園奥には巨大な縦穴が!

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 その中に庭園がある素敵空間

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 何コレ素敵

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 洞窟状になってる場所にはポッサムもいた

 思いもかけずこんな良い場所を見学することができ大変嬉しい。あんまり良かったので明日、明るくなったらまた来ようかと思案中。タイトなスケジュールは早くも破断しそうである。

 2016年1月15日(金) 走行距離140km 累計29116km
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 オーストラリア120日目 ソルトクリークの町〜アデレードから南南東に約270km ローブの町

 最近嬉しかったことで、正月に地元の友人達とSkypeで話をしたのだが、その際「茶壺は笑顔が素敵になったね」といわれたことである。もし私の笑顔が良い顔なのだとすれば、それはこの旅行中に出会った親切な人達のおかげである。

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 あとは廃屋があったことかな?

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 素晴らしい隠れ具合

 出発しようと思ったのだが、昨日の追い風から一変して厳しい南風である。アデレードでは毎日暑かった気がしたが、思えばそこから2〜300kmは南下しているのであり、それだけ移動すれば気候も変わる。

 少なくとも日差しが出てない場合の朝夕では、Tシャツ1枚で自転車に乗るのは躊躇われる寒さなのであり、出発前から上着を着るかどうかで考え中。どうせ1時間もすればすぐに暖かくなると思うと、我慢すべきかどうかは難しいのだ。

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 結局上着を着て走り始めて

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 お昼休憩の時点では暑くて脱いでた

 ただし強烈な南風のおかげで全く暑さは辛くない。南半球なので南から吹く風は寒風なのであり、嫌らしい向かい風ではあるが涼を運んでくれてると思えば。文句の1つや2つはなかったことに、なるワケない。

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 川だって干上がりますよ

 85km地点に出てきたキングストンの町。お昼休憩には遠すぎるし、走り終えるには早すぎる微妙な地点にある町なのだが、私はここで思わず足を止めて見入ってしまった。一体何に?

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 巨大エビに

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 どの角度から見ても凛々しくカッコいい

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 やっぱりね、大きいのは面白いんだよ

 ついでに図書館で1時間ほど休憩してから走行再会。できることならエビの隣でテント張って一晩くらい一緒に過ごしたいところだが、普通にお店の前だしねぇ。無用なトラブルは避けたいところ。

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 午後の方が風が強くなる理不尽

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 こういうのが心の清涼剤になる

 久しぶりに両太ももがパンパンの状態でフィニッシュ。わりかし寒いので今日はビールは止めておこうと思っていたのだが・・・

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 何故か6本入りが目の前に

 だってセールで10ドル(約800円)だよ?6本入りビールは今まで最安値でも12ドルとかだったのに、これならば1本あたりの料金も140円を下回る破格の値段。タイなら瓶ビール1本分、ベトナムだったら3本分!と考えると悲しくなってしまうけれど。

 ビール飲んでいたら、ふらりと現れる自転車旅行者が。話を聞いてビックリ、世界1周自転車旅行者でございました。オーストラリアという国は割と世界1周チャリダーが走行プランに入れない傾向が強い国で、まさかで出会えるとは思っていなかったのであり、大変嬉しいですことよ。

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 しかし荷物少ない

 長期自転車旅行者あるある話で装備品(特にタイヤ)の話が出てくることは多いのだが、どうやら南米は最南端の町であるウシュアイア以外にマラソンシリーズを扱ってる店はないそうですよ?今からそんな心配してどうすんだとも思うけれど、タイヤは大事。

 20時前に出会ったはずなのに、気付けば時刻は0時前。慌ててお互いテントを設営して就寝態勢に入る。毎日が日曜日の人達ではありますが、基本的に走行日において暇である時間帯はほとんどないのだ。

 2016年1月14日(木) 走行距離132km 累計28976km
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