自転車ときどき世界1周

2016年04月

 オーストラリア218日目 デビッドホールレストエリア〜N.T州境から東に約10km カムウィールの町

 マウントアイザから次の町となるテナントクリークまでの間は、W.A州のキンバリー地域と並んでオーストラリアの中でも特に厳しい区域として君臨している。具体的には250km以上に渡って無補給の地域が続いたり、厳しい自然環境、大量に出現するハエ等々。

 何故に私はそんな場所を走っているのかと問われれば、そんなの他に走行可能な道がないからである。日本みたいにどんな僻地でも道路が延びていると思うなよ?

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 しかしマテルのテントは小型にも程があるだろうとレベル

 煽っておいてなんだが、しかし現在までのところ全く大変だと感じない。そりゃあ雲1つない晴天で厳しい直射日光と35度を超えてくる気温は厄介だが、猛烈な追い風に助けられて自転車漕ぐのが超楽チン。マイナス点を越えて有り余るほどのプラス点だといえる。

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 20km地点でオッチャンから水も貰えるし

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 よかった、昨日このレストエリアまで来なくて

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 消える飛行機雲 そもそもない普通の雲

 気候よりも重要案件のハエなのだが、全然出てきやしねぇ。数匹周囲をうろちょろ飛んでいたりするが、こんな程度ならいないも同じ。私が聞いた限りの情報ではあるが、このエリアには常時3桁のハエが周囲を群がることを覚悟していたのであり、この程度ならばいないも同じ。気分上々である。

 マテル「タツロー、Tシャツの背中に30匹くらいハエが付いてるよ」

 気分急降下である。

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 僅かな日陰を利用して昼食

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 荒野に建つ風車は何に使われているのやら

 あまりにも早すぎるペースで13時前にはカムウィールの町へと到着する。ここまで早い到着であれば、次のポイント目指して走ることが多いのだが、この町の先こそが273kmほどの無補給地帯なのであり、無闇に突撃したくない。というか昨日ビールくれたオージーと約束してるので、そもそも進むつもりはない。

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 300人くらいが田舎の町の普通

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 とりあえずこの先ずっと何もない模様

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 日陰で他のキャンパーと話したりしつつ

 んで、パブに行ってみれば彼等の姿はなく。まぁそんなもんかもね、とりあえずハッピータイムになってからビール1杯くらい頂こうかな・・・と一旦外に出た所でキャンパーさんと意気投合。「今日はそこのキャンプ場に泊まるんだ。夕食一緒に食べようぜ。」1つの出会いがなければ、新たな出会いがある。何言ってんだ私は?

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 移動した無料キャンプ場にて

 到着するなり「ビールとワイン、どっちが良いか?」と聞かれたのでビールと答える。ビール好きな者として、ワインを選ぶ道理はない。後でワインも飲んだけど。

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 実に楽しい一時

 今日も含めて割と多くの人から「オマエは日本人だけど英語が上手いな!」みたいな台詞を頂くのだが、特に私の学生時代を知ってる人からしてみれば「いや、それはない!」と否定が入ることだろう。

 実際私も英語が上手くなったとはとても思えない。恐らくヒアリングは上達しただろうが、英語それ自体はへっぽこも良いところだし、私の英語は会話の中に多数の日本語が混じりつつの会話である。

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 3時間くらい経過

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 オーストラリア料理はキャンプとよく合う

 ただ英語とコミュニケーションとは似て非なるモノであり、大して英語を話せなくともガンガン適当に言葉を並べて会話に入っていけば大抵意思は疎通できる。むしろ中国やベトナムなんかじゃ言葉1つも知らない中で意思疎通してきたことを思えば、英語圏での会話は何と楽なことか。

 ここらで私の思った感想をば。『英語に大切なのは勢いである』

 2016年4月22日(金) 走行距離100km 累計36838km
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 オーストラリア217日目 マウントアイザの町〜N.T州境から東南東に99km地点 デビッドホールレストエリア

 結局マウントアイザは毎日違うポイントに宿泊した私。もちろんピートの家が最高に良かったのであり、犬に吠えられたり夜中にスプリンクラーから水かけられたりしないんだぜ!・・・と、比べること自体が間違っている感想を語りつつ。

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 本当にありがとうございました

 早朝に仕事があるピートは6時に出かけたのだが、我々の出発に合わせて8時に戻ってきてくれた。それじゃあお別れの挨拶して出発しましょうか!・・・となるはずだったのだが、実際に出発したのは9時前である。コーヒー飲んだりしてたらつい、ね。

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 撮影者はマテル君

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 ありがとアイザ

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 いよいよアウトバックに戻ってきたぞー

 特に一緒に走ろうとか相談してなかったのだが、道路が1本道で目的地も同じであるマテルとは必然的にペアランすることになる。お互いペースが違うだろうから、そんなに気にせずに行こうぜ!とか話はしたけど一緒に走ってます。

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 道中暇だし2人の方が楽しいし

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 蟻塚が服を着てることもあれば

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 服を着ないサイクリストもいる

 ちなみにマテルはイタリア訛り(というのか?)があるものの、実に英語が達者。オーストラリアに来てワーキングホリデービザで働いたりしつつ2年とのこと。なお私がそれくらいの期間この国に滞在したとしても、英語が彼ほど上達するとは思えません。然り。

 そんなマテル君、レストエリアでも私が最初に会話始めたオーストラリア人に後から加わって喋る喋る。本格的に会話が早くなると、私は内容聞き取るだけで精一杯で、ほとんど話せないのですよ。どうしてくれんだコンニャロー。

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 でもそんなマテルがいたからビールを貰えたのかも?

 ここで弁解しておくと、オーストラリアは少量のアルコールならば飲酒してもオッケーな国ですので。最初に聞いた時にはギャグかと思ったが、平均して缶2本分くらいのアルコール摂取は問題ないのだとのこと。大らかな法律の国である。

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 だからみんなレストエリアで昼からビール飲んでるのね

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 なんにもないゴール地点

 他のキャンパーも誰もいないレストエリアで夕食準備してたら1台のトラックが。我々の横に停まるなり「暑いだろ!ビール飲むか?」という第一声。暑いです、ビール飲みます茶壺です。

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 「明日到着予定のパブでまた会おうぜ!」

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 何もないと夕日が実に綺麗

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 いつもの食事もビールがあるとより美味しく感じる

 ビールなんかあるワケないアウトバックで飲むビール。火照った体に冷たい液体が染みることといったら!マテルと2人して「自転車旅行は最高だな!」とか話しつつの夜である。

 2016年4月21日(木) 走行距離103km 累計36738km
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 オーストラリア215・216日目 マウントアイザの町

 お犬様のわめき声で清々しい起床。違うよ私は敵じゃないよ、単なる野宿している自転車旅行者なのであり、そりゃ吠えられても仕方がない。

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 マテルのテントがこれまた小型なんですわ

 ラピュタのパズーが働いてた鉱山地帯のモデルだとかそうでもないとか言われているマウントアイザの町。せっかくそんな町にいるのだし、休日に私のやることといったらマックや図書館へ行ってインターネットでございますよ。

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 写真撮ってる暇もなし

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 マック利用したのもケアンズ以来、約1200km振り

 いやね、下調べしといた航空券のチケットを購入しようとしたのだが、これが実に難航する作業でして。自転車という乗り物で旅行する人にとって、飛行機フライトというのは果てしなく面倒くさい1大イベントなのだと知る。チケット2つ予約した時点で図書館は閉館時刻になっていた。

 ちなみに飛行機予約すると、先のスケジュールに合わせて走行するということでもありまして。とりあえずこの先でトラブルによる停滞が許されなくなったという事実は、私のような慎重派自転車乗りにとってけっこうなプレッシャーでもある。

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 昨日の公園 ここにしかBBQテーブルがないのです


 翌日。とりあえず朝食を済まし、ロシナンテ号の清掃作業とする。流石に朝一から再びPCとにらめっこするのは勘弁願いたいですよ、目も頭も痛くなるし。

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 マテルはマテルで破れたバッグの補修してた

 いつもの清掃&整備作業だが、マテルが持っていたチェーン掃除の器具を貸してくれるというので、試しに使ってみたらこれが驚くほどに汚れ落ちる!まるで新品のチェーンのような輝きを発揮したのであり、おいおいちょっとこの商品欲しくなってしまったぞ。

 この先フライトで如何に荷物を減らし、重量を軽くするかが大切だというのに欲しいものは止めど無く出てくる事実。とりあえずお礼に2つあったヘッドライトの片方をプレゼントした。軽量化大事な。

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 マウントアイザの町とか全然見てない

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 さぁ今日も英語と戦いながらの作業が始まるぜ

 合計4本ものフライトチケットを予約したり、その他諸々の作業を全て終えたのが14時半。もう今年は絶対これ以上飛行機利用しないからな!全くもって、こんな面倒くさいことはこりごりである。

 何故か同行しているマテルが「飯でもいこうぜ!」というので一時中断してお昼ご飯をば。イタリア人だからなのかピザを食べよう!というマテルに従って行ったお店はドミノピザ。

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 「でもイタリアにドミノピザはないんだぜ」とのこと

 ちょっとビックリだったのが、ピザ丸1枚で6ドル(約500円)と値段の安かったこと。こんなの知ってたらオーストラリアでもうちょっと利用したかもしれないのだが、フライトチケット予約した私にとって他にピザ屋がありそうな町に訪れる機会はあと1度。

 一旦マテルと別れ、明日からの走行に備えてスーパーで買い物をしていたら声をかけてくるオッチャン。曰く「外に止めてある自転車はオマエのか?旅行してるのならウチに泊まれよ!」との申し出が。

 マテルと同行していた身として、流石に彼を置いて私一人付いてくわけには・・・と言ったところ、「そういうことならその友達も一緒に連れてこいよ。」という何とも豪快なオッチャンの名前はピート。

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 そんなわけで2人してピート宅にお邪魔する

 聞けば今までにも自転車旅行者を助けたりしているそうで、ピート曰く「ちょっと前にも日本人の自転車旅行者を泊めたぜ。タクマっていうナイスガイだ。」・・・・うん、知り合いだわ。というか一緒にタスマニア島を走った仲ですよ。広いオーストラリアでありながら、世界は狭いね嬉しいね。

 3人で何本飲んだのか分からないほど美味いビールと楽しい話。私は自転車旅行をしていて、こうして現地の親切な人々と一緒にビール飲んでいる瞬間が1番楽しいと思う。そんなマウントアイザの休日。

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 オーストラリアのステーキは基本分厚い

 2016年4月19日(火) 走行距離 9km 累計36623km
 2016年4月20日(水) 走行距離12km 累計36635km
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 あまりにも航空チケットを予約するのが大変だったため、忘備録として自転車旅行者における飛行機予約の注意点をまとめておくことにした。自転車で旅行するのは大変だ。


 基本、自力移動を主体とする自転車旅行者ではあるが、その他の乗り物を使わないと越えられない場所というのもある。ちょっと危険すぎて走れない国だとか、海とか道がないような地域だとか。

 そうした中で飛行機という乗り物は太平洋/大西洋を渡るため旅行者が確実に利用しなくてはならない乗り物だといえる。一般観光客を乗せるような船便が欲しい今日この頃。あと、オーストラリアやニュージーランドも出入国は飛行機一択である。

 ・・・ということで避けて通れない飛行機によるフライト。この飛行機移動で自転車旅行者は何が困るのかといえば「持ち運んでいる荷物の重さ」が大きな問題だといえる。

 一般的かどうか知らないが、私が出会ったワールドサイクリストの人達はバッグの荷物だけで40〜50kgもの重量を数える人が多数いた。これに自転車本体の重量を足すと、多大な超過料金どころか下手すりゃ受託荷物を受け付けてもらえないという危険性を孕む。

 各航空会社によって持ち込み荷物の制限重量は異なるが、多くの会社で採用されている基準が荷物1つにつき23kgまでを受け付けるという点だ。これ以上の重さの場合、32kgまでは追加手数料を支払うことで許されることが多い。

 自転車の輪行自体は大抵の会社で梱包されていることを条件に、3辺の長さが157cmを越えていても1つの受託荷物として受け取ってくれる会社がほとんど。だが会社によっては150$を追加料金として支払わなければならなかったりもするため、事前の情報収集は必須。


 スカイスキャナーに代表されるような格安航空券の検索サイトは、そのテのトラベルチケット販売会社へとリンクさせているため、この受託荷物に関して変更を受け付けてくれる会社もあれば、そういうのは対応外としている所もある。

 私が航空会社を選ぶ際に注視していたのは「受託荷物の個数が自転車を含めて3つ以上」「自転車の受け入れに余計な手数料を取られない」ことと、チケット代行業者に手配する場合は「予約を取った後で事前受託荷物の預け入れ個数を申請できること」等も気にしていた。

 この事前に受託荷物の個数を申告するとしないとでは、平気で1万円くらいの料金差が発生してくるので馬鹿にできない。だけども複数の航空会社を跨いだフライトチケットを予約してしまうと、この預け入れ個数の変更も対応してくれなかったりするため気が抜けない。


 ということで案パイなのは、直接航空会社からフライト予約を入れてしまうことである。これならば申請している途中で受託荷物に関しても選択できるため間違いがない。実は料金もそれほど違わないし。ただし日本語にも対応している航空会社はそれほど多くない。私の場合は常にGoogle翻訳さんがフル活動して多大な時間が必要となった。

 どうしても少しでも安くフライトするというのであれば、その手のチケット代行業者に頼むのも一案だが、こうした業者はプラン変更やキャンセルができないのが普通で、先のスケジュールを確定しづらい自転車旅行者が使うのであればかなり差し迫った時期になってからであると思う。

 そうするとチケット予約による恩恵は少なくなるばかりであり、この辺の案配をどうするかが悩みどころだと思う。あんまり余裕を持たせすぎて、飛行場の近くで4日も5日も滞在すれば、その滞在費用の方が高くつくだろうし。


 悩み多きフライト予約。ただ言えることとして、お金さえかければ自転車を預かってくれない航空会社は極一部しかないということ。すなわち如何にして飛行機による移動を安く済ませるか?という観点の話である。

 どうせフライト前は嫌でも情報調べまくるのであり、見かけの安さで簡単にチケット注文すると、思わぬ形で多大な超過料金を取られる危険性が高いのが自転車旅行なので注意してね・・・という自分に対しての戒めを含めて。


 でもチケット予約を乗り越えても「自転車の輪行」という次なる壁が待ってるんだよね。自転車旅行は飛行機と相性悪い。
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 オーストラリア214日目 クロンカリーの町〜N.T州境から東南東に約180km マウントアイザの町

 このクロンカリーの町は「水を大切に」という構想があるらしく、町中に水道の蛇口がない。正確には蛇口はあれどもひねりが取り外されているため、水を出すことができないようになっている。

 ということで町中を散々探し回り、ようやく見つけたクロンカリーで唯一水道水が出るインフォメーション脇にて朝の準備。無ければ無いでどうにかするが、水道が1つあるだけで「飲み水」「シャワー」「洗濯」とできることが格段に広がる事実。人は水とビールがなくては生きていけません。

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 ホールズクリークの町も同じだったな

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 町のすぐ側にこんな大きな川があるのに

 町から出てみてすぐに景色が昨日までと一変していることに気付く。どこまでも地平線が続く平地から、周囲を山々が囲う山岳地帯へと様相の変化が。つまり上り坂ががが。

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 でもまぁ好きですよ

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 何の記念碑だったのやら

 しかしですね、理由は不明だがこの道にはハエがいない!例え暑くて風もなくて上り坂であろうとも、ハエがいないという事実だけでこの道が素晴らしいものだと断言できる。あまりにもマイナス点が多すぎると、1つの利点だけで評価が覆されてしまうというアレ。

 「不良が捨て猫にエサをあげてるのを目撃する現象」とでも名付けとこうか。長過ぎて使いづらいけども。

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 マウントアイザと丁度半分のポイントにあるレストエリア

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 運んでる水とか私に売ってくれんかね?

 ちなみにこのマウントアイザの町、英語では「Mt Isa」と表記されている。私はこの辺の細かいルール知らないけども、こういう省略された文字が正規の名称として地図でも何にでも記載されるのか!とやや驚いた人である。

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 野良牛はっけ〜ん

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 小さなレストエリアの天井を見れば

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 いつの時代にも似たようなことしてるヤツがいると教えてくれる

 走りに走って6日間。ようやくマウントアイザの町に到着した。距離にして780kmを6日間という、私にしては凄まじいスピード走行の日々でしたな。よっしゃ!稼いだ分の明日1日はダラダラして過ごしましょう。

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 さて、と公園に行ってみれば自転車旅行者の姿が

 イタリア人サイクリストのマテルはシドニーから反時計回りでオーストラリア1周中とのこと。話をしていたら、タウンズビルの町でお世話になったミックの自転車店を利用してたのであり、なるほどあのお店は自転車旅行する人にとって結構有名ショップなのかもしれない。

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 ビールあげたらお返しにフルーツ貰った

 本日の寝場所を探さねば・・・と思ったら、マテルが「良い場所があるぜ!ついてきなよ。」というのでお言葉に甘えて追走する。そして行き着いた先は・・・単なる空き地だった。

 空き地にテント張り自転車旅行者2人して就寝。そんな夜。

 2016年4月18日(月) 走行距離129km 累計36614km
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 オーストラリア213日目 ジュリアクリークの町〜N.T州境から東南東に約280km クロンカリーの町

 目を覚ましてテントから外を見れば雲1つない綺麗な朝日が上る景色。ん?雲1つもない、天気・・・。

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 おいでませ灼熱地獄へ

 何ということでしょう。車では一直線で気持ちの良い道路かもしれないが、自転車旅行では日陰の存在しないハエだらけの道に加えて本日かんかん照りときたもんだ。オマケだとばかりに今日はちっとも風が吹いていない。

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 これは頭クラクラしてくるな

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 こうして見ると汽車もカワイイ

 とりあえず先へ進まないことには事態の変化も起こらないため、よっこら自転車乗りましたが。ハエ・暑い・ハエ・ハエ・ペダル重い・ハエ・喉乾いた・ハエ・ハエ・ハエ・・・という気持ち。

 仕方なくフェイスネットを被ったのだが、そんなモン着けてれば当然暑いことこの上ない。そして嫌らしいことに、ハエもたくさん出現する区域とあまり出てこない区域があるのだ。そのため、「お、ハエ少ないじゃん!」とフェイスネットを外してみると、その10km後には顔の周囲だけで2〜30匹のハエにたかられていたりする阿鼻叫喚の図。

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 多分、昨日のトライアスロンのバイクスタート地点

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 こんな植物が生えてるのは珍しい

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 レストエリアで既にヘロヘロ

 ハエもさることながら、昨日までと違って風が私を助けてくれないのが地味にキツい。暑さも相まって楽しいはずの自転車旅行が何故だか修業の様相を呈してしまい、ひたすら次の町へ到着することだけに心を集中して走り続ける。

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 午後からは多少雲が見えたけど・・・

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 心頭滅却しても先には進みません

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 看板とかいいから日陰ないかね?

 そんな割と限界ギリギリで走っているというのに、町まで20kmを残して後輪タイヤがパンクする。くそぅ!神はどこまで私を試すというのであろうか?

 直さないことには走れないので地獄の環境下、荷物外して〜タイヤ外して〜のパンク修理。何だか楽しくなってきたような気すらするぞ(錯覚)。

 とかやってたら余程私が哀れに見えたのだろうか、車が停車して「大変だな!これでも飲みなよ。」と水やれ甘味やれ食べ物やれ、終いには「応援してるぜ!」とお金まで渡されてしまった。砂漠の中に神様はいた。

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 正直、泣くほど有難かった

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 パンクだって悪いことばかりじゃない

 元気100倍で走行再会である。新しい顔に変わったばかりのアンパンマンだって今の私ほどのテンションにはならないだろうという復調っぷり。誰かに助けてもらって今日も私は生きています。

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 輝く道を走った先にゴールが

 予想していた時間から大幅に遅れて無事到着。思ったよりも大きな町で、日曜にも関わらずボトルショップも営業してるじゃないですか。大喜びでビールを買えば、どんなに大変だった1日でも悪くなかったと思えるものである。

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 幸せビール 

 2016年4月17日(日) 走行距離144km 累計36485km
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 オーストラリア212日目 リッチモンドの町〜N.T州境から東南東に約400km ジュリアクリークの町

 目が覚めてみたらテントの内壁に小さな羽虫がわんさかへばりついていた。このテの話は嫌がる人も多かろうが、そもそも私だって虫だらけテントの起床で良い気持ちなわけがない。単に、喚いても叫んでも自分で対処するしかないため、たかが虫くらいじゃ慌てたりしないだけのこと。

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 昨日の夜にちょっとの間、入り口開けてたのがマズかったか

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 やっぱり水場では注意が必要だね

 さて昨日宣言した通り、本日一気に2日分の走行とす。別に時間に追われてもなければ、食料的にも急ぐ必要は全くないのだが、単純にレストエリアがあるポイントが50kmと150km先の2カ所しか存在しないため、ちょっとダラけるかちょっと頑張るかしか選択肢がないのである。

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 あとは全てこんな道なので

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 「走れば良いんじゃない?」

 ということで、町を出て1kmで見渡す限りの荒野の世界。こんな厳しい環境の中ではあるが、そこでも逞しく生きている生き物がいる。ハエである。

 いやマジ勘弁。いよいよハエ共が本気を出して群がり始めたのであり、追い風に乗り時速20km強で走っている自転車にも関わらず、私の周囲をブンブン飛び回りやがりますの。ウザい、五月蝿い、うっとうしいで「3U」の完成である。

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 午前中は曇り空で楽だった

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 これが50km地点のレストエリア

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 なんか毎日電波棟を撮ってる気がする

 ハエのせいで気もそぞろ。全くもって苦しい環境が続いてはいるが、一応気温も35度を越えない程度だし、追い風だし、道の状況も交通量もすこぶる良い。ただハエという存在がいるだけで、どんな世界も一気に悪環境へと叩き落とされる事実。ある意味最強の生物だと思う。

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 100kmちょっとの場所から寄り道して小さな集落へ

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 よかった、日除けとテーブルがある!

 つまり私は午前中だけで100kmも走らされてしまったことになり、おかげ様で全身疲れきっておりますよ。木陰でもあればとりあえず一息つこうと思っていたのだが、どうやらこの世界には人工物以外の日陰は存在しないようだ。

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 やたらとマークの多いジュリアクリーク

 フラグ立てた割には特に問題となることもなく無事ゴール。そしてジュリアクリークの町は本日フェスティバルの真っ最中であることを知る。今日の午前中はトライアスロンの大会も行われていたそうで、この暑さの中でトライアスロンとか変態か?

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 80歳にして完走するとかオージーは元気なジイちゃんが多い

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 競馬とかも開催されてたらしいが既に終了してた

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 完全にタイミング悪し

 今日に限ってたくさん距離走ったから、スーパーの営業時間も間に合わなかったし、フェスティバルも見逃してしもうた!・・・という言い方もできるのだが、実際にはスーパーは13時で閉店していたしトライアスロンも午前中で終わってるんだよね。

 そんなことよりハエをどうにかしてほしい。ハエ撲滅委員とかあったら、オーストラリアはこの活動に最も力を入れる国になることは想像に難くない。

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 肉なしの夕食

 2016年4月16日(土) 走行距離163km 累計36341km
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 オーストラリア211日目 ヒューエンデンの町〜ケアンズから南西に約510km リッチモンドの町

 ここ数日は夜中の気温が低くて実に良い。別に私は実家暮らしの時も、1人暮らしを始めてからもクーラーとか使ったことのない「割とどんな環境でも眠れる」タイプではあるが、それは多少厳しい環境でも平気というだけであり、涼しく気持ち良く眠れるのであればそっちの方が良いに決まってる。

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 気持ち良く起きれる方が良いに決まってる

 日が出てない時は涼しくとも、日の出とともに急激に上昇する気温。まだ砂漠地帯には入ってないのだが、まぁ町から1km離れれば遥かな荒野が続いている準砂漠みたいな土地だし。

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 走り始めて1.5kmでこの景色

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 鳥も休む場所少なくて大変だろうに

 丸1日景色に変化がないほどの田舎ではあるが、すぐ脇を電線が走っているのが心強い。鉄道はともかく、電線という文明の利器を横目に走行するのは「まだ電線があるならどうにかなるだろ。」という何の根拠もない安心感を与えてくれたりするものだ。

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 君達は何処にでもいるね

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 レストエリアが遥か彼方から見える

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 日陰は人工的なシェードでしか存在しなくなった

 本日途中で唯一自転車を降りて休憩したこのレストエリアであるが、停まってみると実に強烈な追い風が吹いていたのかがよく分かる。追い風って自転車で走ってる時は体感的には分かりにくいどころか「風、吹いてないんじゃね?」と錯覚することすらあるし。

 ちょっと試しに逆走してみたら、全力でペダル踏んでも時速15kmしか出せなかった。オーストラリア北部は海岸線を除いて基本東から西に風が吹いているとのことで、半時計回りで走ってて本当に良かった。まぁ実際にはどっち回りでも楽な場所と厳しい場所があるらしいけど。

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 郵便取りにくるのも一苦労しそう

 そういえばこの辺りでは恐竜の化石が見つかったとのことで、やたらと恐竜関連のオブジェが多い。他に人呼べそうなモノがないこともあるだろうし、恐竜には大きな期待がなされているのかもしれない。

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 でもパッと見、魅力を感じるかなぁ

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 涙目じゃない?

 追い風に乗っていた関係で14時半にはリッチモンドの町へ到着。余った時間は公園のシャワー浴びたり図書館でネットしたりして過ごす。というかリッチモンドも非常に小さい町で図書館の設備に期待してなかったのだが、Wi-Fi無料で速度もすこぶる速い。名前の通り、設備がリッチな町である。

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 16時の終了時間まで利用させてもらった

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 町中に人工池がある

 ホテルと併設しているボトルショップ(酒屋)は、営業形態がバーとなるため値段が高くて利用したくないのだが、どうしてもどうしてもビールが飲みたかったので2本ほど買ってしまった。合計9ドル、町なら上手くすれば6本入りが買える値段である。

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 でも最高に美味いから良いか

 明日は半日くらい休んでタラタラと50km走って終了とするつもりだったのだが、余りにも追い風が強くてちっとも疲れてないんだよね。よっしゃ、ここは一気に2日分走りきってしまおうかな?私のやる気を見せてやる!←フラグ

 2016年4月15日(金) 走行距離117km 累計36188km
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 オーストラリア210日目 ホワイトマウンテンルックアウト〜ケアンズから南南西に約470km ヒューエンデンの町

 テント泊だったにも関わらず7時起きの寝坊である。大抵の場合、太陽の光が眩しいのとそれに伴う熱気で勝手に目が覚めてしまうのだが、雲が多いのと涼しかったことが原因だと思われる。

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 つまり素晴らしい環境だということだ

 別に急いでないのだが、荷物を収納しテントを畳み、朝食を作って食べてコッヘル洗って乾かして・・・という一連の作業を全て終えて出発した時間は8時ちょうど。最初は2時間近くかかっていた時もあったのだが、あんまりキャンプ生活が続きすぎたのか、やたらと手際が良くなったな。

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 準備が速くて悪いことはない

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 まだこの辺は緑も多い

 緑も多いし小規模ではあるが町も多い。今日もゴールまでに道中2つも町を越えてきたのであり、その人口は共に500人以下でスーパーの1つもありはしないが、水が補給できるだけでも有難い。というか水さえあればどうにかなるのであり、この調子ならマウントアイザの町までは苦労することは少なそうだ。

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 木陰で休憩してたら列車がどこまでも

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 タイヤがマラソンシリーズでないと駄目な理由

 しかし自転車を停めてみるとよく分かる強烈な東風。おかげ様で常に時速20km以上の高速巡航を続けられて楽チンなことこの上ない。これが逆方向だったらと思うとゾッとする。丸1日頑張っても100km走れるかどうかだろう。

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 ひたすら荒野の中に蜂が

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 この風車、現役稼働で水を組み上げていた

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 チャーターズタワーズ〜テナントクリーク間はこの看板があるようなのだが

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 まだ僅かしか進んでいない事実に泣きそうになる

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 ああ、ここの宣伝だったのね

 この町以降、いよいよ小さな木々も姿を見せなくなり(変わりにハエが姿を見せるようになり)広大なオーストラリアの土地を走り続ける日々の再開だ。嬉しいけれど、うざったい。ハエが。

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 完全に地平線モードへ

 というか時速25kmで走っても付いてくるとか、どれだけ根性あるのだハエ共は。そんなに私と再会できたことが嬉しいか?私はちっとも嬉しくないぞ。

 そんな感じで辿り着くはヒューエンデンの町。この1500km以上に渡る国道6号線で、コールス・ウールワースの2大スーパーがある町はタウンズビルを入れても4つだけなのだが、まぁそれ以外にも規模の小さなスーパーであればちゃんとある。

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 この町なんか2つもスーパーあったし

 こうした町で大活躍するのは通常IGAなのだが、東海岸ではこの他に「FoodWorks」というチェーン店スーパーがあり、特にこの周辺では完全にシェアを奪っている模様。

 だが私はフードワークス嫌いなんだよ。商品はIGA系列のくせに本家よりも値段が高い。個人的にはできるだけ利用しないよう努めている。ちなみに私のオーストラリアにおけるスーパーの好みは以下の通り。

1、ウールワース(WoolWorth)・・・ホームブランドでインスタントミーゴレンが売ってる
2、コールス(Coles)・・・ホームブランドオーツの量がウールワースより150g多い
3、アイジーエー(IGA)・・・ブラック&ゴールド商品はかなり安い
4、アルディ・フードランド(Aldi・FoodLand)・・・安いがそれぞれ東海岸とSA州でしか展開していない
5、フードワークス(FoodWorks)・・・高い上に選択肢の多い東海岸でしか展開してない

 ウールワースとコールスの商品陳列にほとんど違いはないのだけれど、これだけたくさん買い物を繰り返してれば自ずと好みが出てくるといいますか。余談だが、ウールワースはアメリカ資本のスーパーなので、ニュージーランドとかでも同じ形態のスーパーがあるとのこと。

 以上、オーストラリアの主要スーパーについてでした

 2016年4月14日(木) 走行距離121km 累計36071km
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 オーストラリア208・209日目 チャーターズタワーズの町〜ケアンズから南に426km地点 ホワイトマウンテンルックアウト 

 ここチャーターズタワーズの町より西は、オーストラリアの本格的な内陸部となる。一言でいうならば「ハエ」だし、二言でいうならば「ハエ地獄」の世界だ。なぜそっちを省略した。

 既に1度はN.TやW.A州を体験した身なんだし大丈夫でしょ?とか思われる方もいるかもだが、そうはいってもキツいものはキツい。

 中学の時長距離をやっていた身として、速く走れる人のことを「きっと速い人はこんなに苦しくないんだろう」とか思っていたものだが、後にそんなことはなかったと知る。「より苦しさを我慢できるようになっただけであり、苦しいものは苦しい」というのが正解。

 そんなワケで眼前に控えた(ハエ)地獄を恐れ、本日体力回復の日とした。まったくもってやる気でねぇ。

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  スプリンクラー攻撃を見事にかわした位置

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 町中はこんなに最高の世界なのに

 午前中をマクドナルドという名のネットカフェで過ごし、お昼を食べようとスーパーへ行く。全くもって何も間違っていない。

 と、ここでイニスフィールでお世話になったマークさん夫婦とばったり出くわす。そういえば近々この周辺をドライブすると話には聞いていたのだが、道端とかでなくスーパーの軒先で再会するとは驚きだ。

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 というワケでお昼ご一緒させてもらった

 2人はまだ先へと進むので食後にお別れ。私の3日後に到着予定の場所まで、午後だけで到着する予定とのこと。これを聞いて「自転車って遅い!」とか「車って速い!」と思う人。世の移動手段の第一位に自転車がインプットされてますよ。私のことですが。

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 マックに電源コンセントないので図書館で充電

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 頂いてしまったバナナと食べなかったお昼で夕食

 ちなみに昨夜とは違う場所です。深夜1時にスプリンクラーの音で目を覚ますのは勘弁願いたいので。


 翌日。予想はしてたけどここでもスプリンクラー発動である。まぁテントも自転車も完全に対策してたので無視して寝てましたが。

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 朝日が綺麗だった

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 食料も買い込んだし出発しますか!

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 来週にはマウントアイザかな?

 いよいよ本格的な内陸部の再来とあって相当覚悟していたのだが、なかなかどうして驚くほど快適なサイクリングである。風は強烈な追い風だし、暑いかと思われた気温も大したことない。何より内陸部のヌシであるハエがほぼ姿を見せないじゃないですか!何これチョロい。

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 景色も実に地平線

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 持ってるのはクリケットのバットですね

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 ちょいちょい小さな集落もあるし

 こんな環境ならまだ水を10ℓ以上も運ばなくても良かったな。まぁ捨てる分には一瞬だけど、入手するには下手すりゃ数百km単位で走らなくてはならない危険性を考えると、「それを捨てるなんてとんでもない!」と拒否反応が出てしまいますが。

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 NSW州だけかと思われた町の人口表示がここでも

 そんな人口300人のペントランドの町で本日終了しようかと思っていたのだが、今日の素晴らしいコンディションのうちに距離を稼いでおこうと決意。ここで余計に走っておけば、今日は町中で休めずとも明日・明後日が楽になる。

 その日暮らしの茶壺さんではありますが、ときどき先のことを考えて行動したりもするんですよ。ビールが飲みたいから。

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 なおこの道も鉄道と並走している

 何でこうも道路と並走させているのかと疑問に思ったりもしたが、万が一汽車にトラブルがあった時、その場所まで修理しに行くのに楽だもんなぁ。ナラボー平原沿いの線路とかだと、最寄りの道路から50km近く離れてる線路とかあるから大変だと思う。

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 Look outで本日終了

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 実に良い景色じゃないか

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 実に良い夕食じゃないか

 ただキャンプは可能らしいけど、水場が何処にもない事実。こういうことがあるから余計に水を運んどいて損はないのですな!それでも余ってるけど。

 2016年4月12日(火) 走行距離  6km 累計35810km
 2016年4月13日(水) 走行距離140km 累計35950km
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