自転車ときどき世界1周

2016年12月

 アメリカ80日目 サンディマスの町〜ロサンゼルスの町

 昨日の天気予報では「明け方一旦雨は降り止む」とのことだったため、その間隙をついてテント畳んで移動しようと目論んでいたのだが。

 実際には「明け方から雨が降り始める」状態となってしまい、雨の中でテントを畳みトイレへと逃げ込んで少しでも荷物が乾くようにとタオル使って水分拭き取ってる私。天気予報を信用しちゃイカン。

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 とにかく自転車だけは先に軒下へと移動させた

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 どうしたもんかな雨なんだよなぁ

 もう出発前からテンションだだ下がりの状態ではあるが、それでも先へと進まねばいかん。まぁ停滞していたところでどうにもならないことを思えば「先へ進んでる」事実と実感がある雨中の走行の方がマシだと言えるかもしれない。んなこたぁない。

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 せっかく道路は良いのに

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 シティオブ梓

 どうにもならないのでマックへと退避し3時間ほど様子見。一応お昼からは雨も降り止んだのであり、これならば走行自体はなんとかなる。ただし路面ぐしょぐしょで泥だらけ自転車になること必至。

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 本日のルート66

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 ブレーキシューの消費が各段に上がるのが嫌

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 とにかく町中心部へ 

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 ようやくロサンゼルスのダウンタウンが見えてきた

 兎にも角にも私が行くべき場所はダウンタウンの郵便局。ここに家族から送ってもらった荷物が局留目で保管されているのであり、それを無事に受け取るのが本日最大のミッションなのだといえる。

 郵便局をたらい回しにされた挙げ句、辿り着いたのは集荷場。EMSの番号を伝えたのだが、「あんたの住所は?」と聞かれるので「郵便局留めで住所送ってるよ」と返すワケだが「それじゃあ荷物は見つからない」の一点張り。まさかこんな罠があろうとは・・・

 1時間近くの押し問答の末に本日最大のミッションを失敗して途方に暮れるといいますか。それはともかくこんな大都会のど真ん中にい続けるワケにもいかないしと移動する。都会ってのは久しぶりに訪れた最初の1日目くらいが楽しくて、後はひたすら面倒ごとの方が多い。

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 最悪ホームレスに混じって野営できるかもしれないが

 んで向かうはウォームシャワーで連絡していたローウェルの家。全然知らなかったのだが本日は家族を呼んでホームパーティをする日だったようであり、皆様に混じって私も一緒にクリスマスパーティときた。嬉しいし楽しいのだけど、私がいてもいいのんか?

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 多分2年ぶりくらいに飲んだサッポロ

 ちなみにルート66のゴール地点はロサンゼルスでなくサンタモニカという海に面した町である。要するにまだゴール直前ということであり、明日いよいよゴールかと思いきや雨が降り続くとのことで、お買い物日となる予定。

 というかロスで買い足さなくてはいけないアイテムが幾つかあり(パンツ)、クリスマス休日が来る前に買い物をするタイミングが明日・明後日くらいしかないのだ。のんびり観光とかいってる場合じゃないんだぜ。

 2016年12月22日(木) 走行距離60km 累計53836km
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 アメリカ79日目 ヘスペリアの町〜ロサンゼルスから東に約40km サンディマスの町

 風のない砂漠の夜は実に寝心地がいい。これが夏だとガラガラ蛇とか出るらしくて気も休まらないというものだが、冬の砂漠は静かなのだ。砂地は柔らかくて寝心地も良いし。

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 砂漠で寝るのも良いもんだ

 さて準備整え出発したワケだが、明らかに空模様がどす黒い色しており雨に降られる不安が。これまでは何のかんので天気悪くても雨降るまでには至らなかったり、運良く回避してきたりで走行中にガッツリ雨に苛まれたことは少なかったのだが。

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 これはヤバイ気がする

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 恐らくアメリカ最後となる大きな峠

 と、このタイミングでついに雨が降り始める。どうせなら坂を下りきってから降ればいいのに。ダウンヒルで路面が濡れているコンディションほど恐ろしいものはないんだぞチクショウめ。

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 景色も悪いし

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 途中から自転車走行禁止区画なので下道に

 と思ったら何じゃいこの道は!未舗装路だとかそんなレベルじゃなくて、完全にトレッキングルートである。少なくとも荷物満載した自転車が走行するような道ではないのであり、地図のルート通りに走った私は馬鹿みたいじゃないか。

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 仕方ないので押して進んだ500m

 だがこの道を通ったおかげで偶然他のサイクリストと出会えたのだし、良しとしよう。何しろこのオッちゃん、自転車長距離を走るブルベという変態イベントの中でも最上級の「パリーブレストーパリ」を走破している凄まじいランドヌールなのである。

 私だってこのイベント出てみたいが、1200kmを90時間内に走るとかもう凄すぎてよく分からない。少なくともロシナンテ号では早くて10日必要ですよ。

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 お歳が還暦越えだというのに

 交通量少ない道を案内してもらい、無事にロサンゼルスの都市圏へと突入する。まぁここからロス市内まで非常に長いのであり、まだ一区切りつけるには早すぎるのだが。

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 どうもありがとうございました

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 いよいよ雨が本格的になってくる

 雨が降るたびに近くの建物へと避難して、雨中の走行をしないよう努めてはいるのだが、それでも自転車も私もどんどん汚れていくしビショビショになっていく。夜中も雨は降り続けるみたいだし、もう今日は割り切って宿泊施設に泊まろうかと思いながら走行する。

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 強そうな寿司屋

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 町自体は道路幅大きくて走りやすい

 しかし走り終えた場所は公園の敷地内。宿代が高いアメリカでは、1回の宿泊で丸3日分の費用が掛かるとか考えてしまうともうダメだ。ビールで考えれば軽く1ケース分以上を飲むことができる計算なのであり、つまり毎日ビールが飲めるじゃないか!

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 雨なのでテント内での夕食

 それはともかくロスに到着したら、自転車の清掃作業が必須項目となってしまった本日の走行である。

 2016年12月21日(水) 走行距離95km 累計53776km
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 アメリカ78日目 バーストーの町〜ロサンゼルスから東北東に約90km ヘスペリアの町

 明け方にかけて猛烈に寒くなったバーストーの町。実は昨日図書館で日本人の方と偶然出会ったのだが、その際に「この周辺の夜は非常に寒いので気をつけて」と念を押されていたのだが。いくらなんでもグランドキャニオンやアルバカーキーより寒いことはなかろうとタカをくくっていた私。

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 実際そこまでの寒さじゃないにしても

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 ペットボトルが完全に凍りつく程には寒かった

 どうにか朝食済まして出発しようとするのだが、本格的な寒さで使用していたジャケットはバッグの奥底にしまい込んでいるため引っ張り出したくない。フリースとウインドブレーカーで我慢してればそのうち暖かくもなろうよ・・・という間違いだらけの防寒対策で移動開始だ。

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 いいセンスしてるし背中に熊乗せてるし

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 天気は素晴らしいのであり

 10時を過ぎたころには暑くてウインドブレーカーなんて着てられない。直射日光の強さと1日の寒暖差が激しすぎるのであり、冬の時期とはいえ流石の砂漠地帯。こんな場所を夏に走ろうものならさぞや苦労するだろうよ。

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 本日のルート66

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 突如現れる漢字表記

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 分かりやすいオアシスである

 特に景色に変化もなく、いつも通りに自転車走らせていたのだが。ふと右手に見えてきたのはなんとも不思議な森林地帯であった。

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 木々が全て空き瓶

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 どれくらいあるのか分からないが

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 オーナーが偏狂的に情熱を注いだのだろうなぁ

 こういう不思議オブジェがあるから下道を走るのは面白い。地図にも全く記されていなかった場所であるが、おそらく地元ではいろんな意味で人気スポットなのであろう。

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 本日のルート66その2

 このビクタービルの町へと突入したところで町の構成している人種が一気に変化した。平たく言えば黒人とスパニッシュの割合が一気に増えたのであり、町に着いて早々パンクしたロシナンテ号を修理していた間に2回も「タバコくれ」とか言われた。なんか治安に不安が出てきた気がするよ、図書館にガードマンいたし。

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 大きな町なので抜けるのにも一苦労

 予定では町を抜けた辺りで野営をしようと考えていたのだが。パンクとかネットとかで思いの外時間が迫るのに加え、17時前に暗くなってしまうカリフォルニア州では距離を稼ぐことがやや難しい。

 その分、朝明るくなるのは早いのだが、前述の通りとにかく寒くて早朝から動きたくないんだっての。自転車旅行は冬の方が難易度高いと思う理由はこの辺にある。

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 なので夕食時間も早くなる傾向が

 もちろん寝る時間も早くて、大抵22時前には寝てしまっているのだが。それでも朝早くに活動できないのは、睡眠時間が理由ではない。

 2016年12月20日(火) 走行距離76km 累計53681km
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 アメリカ77日目 ニューベリースプリングスの町〜ロサンゼルスから北東に約150km バーストーの町

 カリフォルニア州入って暖かくなったと思いきや、意外に冷える夜である。朝起きてとりあえず水を補給しようと水道の蛇口をひねっても、水が凍りついてしまい出てこない程度には冷え込んでいた模様。

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 まぁ手持ちのサーモボトルの水があるから良いけどさ

 残り少ないからといって朝食を減らすようなことはしない。そんな朝食ではあるが、いい加減レパートリーを増やそうかとも思うの。オーツやインスタントラーメン、スパゲティの朝食にはもう飽きているのだけれども。

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 出発しようとしたら後輪パンクしていた罠

 朝一からパンク修理というのもあって、遠くまで走ろうと気持ちになれない1日。まぁ最初っから今日は半日程度は休もうと思っていたのであるが、何かにつけて理由を見つけ、いかにも私のやる気がないという事実から目をそらしていこうではないか!

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 人はそれを逃避という

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 ついでに砂漠からも逃避できたらなぁ

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 冬なので環境的には全くキツくないけれど

 特に変わらぬ景色のまま砂漠の果てに見えるはバーストーの町。丸2日ぶりに見る建物群は、特に感動することもないのだけれどスーパーでビールが大量に陳列されている光景には込み上げてくるモノを感じる。私はそんな奴である。

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 本日のルート66

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 電車内にはマクドナルドが 

 とりあえずロサンゼルスまでの目処が立ったこともあり、図書館にて残りの滞在日数その他諸々の勘定作業に入る。当初の計画ではグランドキャニオン見た後でラスベガスにて30万円くらい稼いで、そのままデスバレーの砂漠を抜けて、ヨセミテ公園のハーフドームをクライミングした後にロスへとくるはずだったのに。しかしどれを取っても破綻しそうな予定だな。

 そうした寄り道をことごとくキャンセルした結果、どうにか滞在期限に間に合いそうで何よりといいますか。自由に旅行しているようだが、こうしたやむを得ない理由で行ってみたいけど行ききれなかった場所というのはそこそこあるのだ。

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 NASAとかも行ってみたかった

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 買い物終えたらもう日が暮れてる

 スーパーの近くにあった公園にて本日終了。首尾よくテニスコートの裏が高台&空き地となっており、これは明日朝の見晴らしが良さそうだ。というか、この辺りも標高800m近くある結構な高地であり、何時になったら私は下まで降りきることができるのやら。

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 ご飯食べれりゃ全てよし 

 2016年12月19日(月) 走行距離42km 累計53605km
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 アメリカ76日目 アムボーイの町〜ロサンゼルスから北東東に約170km ニューベリースプリングスの町

 モーテルって初めて泊まったワケだけれども、部屋の大きさに比べて室内が伽藍堂なのは廃屋であるためかそういうものなのなのか判断が難しい。中国なんかの安宿は、バカでかい部屋にベッド1つだけとか普通だったし。

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 どちらにしても有難い夜でした

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 お礼に行ったら昨日のオッちゃんとは違う人が店番してた

 今日も雲1つない素晴らしい快晴である。砂漠地帯とはいえ、もう何日間に渡って雨が降ってないのであろうか。少なくとも私は日中、雨に降られて走行に難儀した記憶がアルバカーキ付近の雪に降られた日以降で記憶にない。

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 晴れの日大好き

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 なんか景勝地だというので寄ってみた1枚

 気温もそれほどでなく気持ちのいい日かと思われた直後、カーブを過ぎると環境は一変する。ものすごい向かい風と上り坂の合わせ技と来たもんだ。さっきまでの感想は何処へやら、引き返して止めてしまいたい気持ちに駆られる地獄。

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 でも食料の関係で進むしかないというね

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 久しぶりに会ったなサイクリスト

 坂の頂上に到達すると同時に再びカーブとなりさっきまでの苦労は何だったのか?と疑ってしまうほどの環境の変化。さっきまで全力でペダル踏んで10km/hも出なかったのに、今じゃその2倍の速度を軽々と出したりする不条理よ。

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 本日のルート66

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 ここのガソリン値段はアラスカ僻地より高い

 楽になるはずの後半戦だが、今度は路面がガッタガタの酷い舗装状況と来たもんだ。これが東南アジアのへっぽこ途上国なら納得の道路であるが、先進国の星であるアメリカだぞここは。あまりに酷い道すぎてハンドル握ってる両手が痺れるとか久しぶりに体感したよ。

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 勘弁してほしい

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 補修工事にも遊び心は必要だよね

 やたらと疲れた走行だったが、どうにかニューベリースプリングスへと到着する。一応集落らしいのだが、家々が広範囲に点在しているためあまり村という感じがしない。それでもコミュニティセンターという看板を見つけたので、野営できそうな場所を求めてそちらへ進んでみる。

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 いい公園があるじゃないか

 安心したところで今夜のビールを求めて近くのバーを覗いてみる。あんまりお高そうだったら止めておこう・・・とか思いつつ様子を伺っていたのだが、お客のオッちゃんと仲良くなってビール奢ってもらっていた。

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 いや本当にありがとうございます

 そこで聞いたところ、このバーは退役した軍の関係者が集まるバーなのだそうで、一般の人が来ることはまずないのだそう。どうりで変異な場所に立地していると思ったよ。

 家に帰るオッちゃんを見送って、私も近くの公園という名の家へと戻る。ニードルズでまともに食料買えなかった関係で、夕食も必要最小限の寂しい内容となってしまい、早いとこ明日町へと到着したいところである。

 明日無事に町へと辿り着いたら目一杯ビール飲んで、肉を頬張ってやるんだ・・・。

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 似たようなことしょっちゅう言ってる気が

 2016年12月18日(日) 走行距離98km 累計53563km
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 アメリカ75日目 ニードルズの町〜ロサンゼルスから東に約240km アムボーイの町

 ひどい強風の夜であった。テントが吹っ飛ばされることこそなかったが、テントの固定に使うペグが1本ひん曲がってしまったぞ。どんだけスゴい力だったんだ?

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 ペグだけじゃなくて紐でも固定してる

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 最近買ったばかりだったのに

 ペグはともかくニードルズから先は暫く食料補給が厳しい地域が続く。そのため食料補充しておこうと思ったのだが、このニードルズの町にはろくなスーパーが存在しない。お昼開店のリカーショップ兼商店は仕方ないとしても、まともなスーパーが廃業してるとか勘弁してほしい。

 仕方なくガソスタ兼コンビニとなっているお店で商品購入したのだが、足元見た価格設定で無性に悔しいぞ私は。

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 ニードレスという名前で呼んでやりたい

 気を取り直して出発だ。なんか下道は道路が閉鎖されており、ある程度の場所までインターステート・・・ではなくフリーウェイを使って移動して良いとのこと。というか名前くらい統一しようよカリフォルニアさん。

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 ダラダラとした上り坂が続く

 一応砂漠地帯ということで、ガソリンスタンドは「オアシス」と自らを銘打っていた。だけども品物の値段は通常ガソスタの1.5倍。オアシスの筈なのに癒されない。

 というかアメリカの良いところは全国どこでも料金一律であったことなのに、グランドキャニオン奥地よりも値段が高い不条理。カリフォルニア州許すまじ。

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 本日のルート66

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 やっぱ財政破綻したこととか影響してるんだろうか?

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 ひたすら変わらぬ景色が続くルート66

 ちなみにフリーウェイとは異なる方向へ進んでいる現在のルート66。その大部分を走行したところで、ようやく私が思い描いていたルート66という道路に最も近い「道の他に何もない」姿を現してくれたのであり、これは結構嬉しいな。

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 午前中の峠で登った高度をゆっくりと下っていく

 道中に戸数10以下の小規模な集落がポツポツあると思っていたのだが、大体ゴーストタウンとなっており人の姿は見当たらない。そんな道の割に、5分に1回くらいは車とすれ違うのだが、この人たちは何が目的でこの道路走ってるのだろうか?

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 DK

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 時差で1時間遅くなったから日が沈むのが早くなり焦る

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 ナンデライオン?

 ようやく人が住む集落のアムボーイの町へと到着する。唯一の商業施設っぽいガソスタに入ってみれば、やたら親切なオッちゃんが廃墟になり使われていないモーテルに泊まっていいぞと言ってくれた。風が吹かない場所で休めるなんて、私はとても感激です。

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 お礼と言っちゃ何だがルートビアを買った

 しかしアムボーイはドライタウンとのことで、水が制限されてる町。オーストラリアでは割とよく見かけたがものだが、まさかアメリカでも同様の町があるなんて。おかげで明日朝のコーヒーが淹れられないと思うと、気持ちは沈むばかりである。

 2016年12月17日(土) 走行距離127km 累計53465km
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 アメリカ74日目 キングマンの町〜グランドキャニオンから西南西に約260km ニードルズの町

 動物たくさん飼っているエリザベルのお家。朝になって大きな犬が私のすぐ脇で寝ていたりと驚いたりしたが、自転車を見かけても追いかけてこない、吠えない犬なら私は好きですよ。

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 実に良く眠れました

 早々にエリザベスは仕事に出かけてしまったので、私はといえばゆったりと朝ごはん。「ゆっくりしていって良いわよ」と言われたとはいえ、家の主でもない人間が1人で居座っているのは少々居心地が悪い。

 昨日にしても、雨どころか家の壁に吹き付ける凄まじい風の音で驚いたりしていた夜である。その強い風は朝になっても勢いを失わず、私と相対する形でそれはそれは嫌らしく吹き付けてくる。

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 昨日のバイクショップ

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 本日のルート66

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 スレンダー

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 投げつけたら怪我しそうな植物だ

 向かい風はキツいのだが、そもそも道が下り坂なのでプラスマイナスで考えると「まぁそれなり」程度の評価なのかもしれない。問題なのが、坂道は下りきってしまえば終わりだが風は終わるタイミングが分からないということ。

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 この土産物屋のおばちゃんが親切でついつい長居してしまう

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 この峠を超えましたとも大変だった

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 紅葉した木を見ると標高下がったんだなぁとか思う

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 この下り坂でアメリカ始めてブレーキを使って曲がったかもしれない 

 峠を上れば後半戦は下り坂である。アメリカにしては珍しくタイトなカーブが連続する坂道で、多分ダルトンハイウェイ以来久しぶりに速度制御のためにブレーキ使って降りた坂道となった。

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 ひと段落したところで現れたオートマンの町

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 そこは君の家じゃない多分 

 ここが実にアメリカ西武劇の世界を残している町となっており、道路にロバが歩き回るわ車は撮影で路上に停車してるわですこぶる走りにくい町であった。もちろん私も逐一停車しては撮影していたのであり、人のこと言えない。

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 3日くらいなら住んでいたい

 ついに2000mあった高度貯金も残り10%まで消化し、カリフォルニア州はニーソルズの町へと突入する。アメリカでの時差における時計修正も今回で最後なのであり、やっと面倒臭い作業から解放されると思うと嬉しいぜ。

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 いよいよアメリカ最後の州だな

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 結局風は収まらずにストーブも風防使う始末

 テント設営した後でも隙間から細かい砂が室内へと運ばれてくるのであり、なんともザラついた夜である。標高下がって暖かくなったことだし、水浴びを復活させたいところだな。

 2016年12月16日(金) 走行距離96km 累計53338km
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 アメリカ73日目 セリグマンの町〜グランドキャニオンから西南西に約190km キングマンの町

 やっぱまだ明け方は寒かったセリグマンの町。とにかくテントから這い出て出発準備である。普段であれば温かなコーヒーの1杯でも飲まねばエンジンかからないところだが、今日はちょっとだけ距離走ろうかと思うので準備早くしておく必要が。

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 そんでテント写真取り忘れると

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 そんな旧型の消防車はそうそうない

 何故に距離走る必要があるかといえば、昨日ついつい半日マックでダラけてしまった借金を返済するためである。あの時の自分は「明日の私がなんとかするさ!」とか思っていたと思うと、過去に戻ってぶん殴ってやりたいこの気持ち。

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 短縮のため本日はインターステート使うことに

 アメリカでは珍しい道中100kmに渡って集落・ガソスタが存在しない道である。この国来るまでは、アメリカの国土の大きさから何百kmも荒野が続く見果てぬ大地とか想像していたのだが、実際には短距離間でも容易に補給が行える自転車旅行に優しい土地であった。

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 カナダ北部やオーストラリアの3倍は楽チン

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 道路の舗装もしっかりしてるし

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 すごい久しぶりの地べたで昼食

 昨日に引き続き、稼いだ標高出血大サービス放出期間。今日も合計500m分の高さを下るのであり、これは楽チンだと思いきや上りは700m分あった。

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 つまり下りは1200m分あったワケだけど

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 徐々に天気悪くなってきた

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 この遠目に街が見える感じはたまらなく嬉しい

 久しぶりに人口2万人を超える大都市キングマンの町。なんだかんだでアルバカーキ以降パンク頻発しており、スペアのチューブ使ってしまうわパッチセットも残り数枚しかないわで少々気がかりだったのだ。予備のチューブは心の余裕。

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 本日のルート66

 一安心した後、ウォームシャワーで連絡を取っていたエリザベスさん宅へ。天気悪くて今夜あたり雨が降るらしく、そんなタイミングで厄介になるなんてなんてタイミングの良さ。

 簡単に挨拶しそこから色々話ができるかと思いきや、彼女は20時半には寝てしまうとのことであり、私のベッド作ってくれた後は眠ってしもうた。私はといえば、買っているペットの犬や猫やウサギ達と戯れたりしてた。

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 もうクリスマスですね 

 ネット使わせてもらえてるのでアメリカ脱出までの大まかなスケジュールを作る。どうせ破綻するとは思うが、ロールモデルがあるとないのとでは自転車旅行でコンパスがあるのとないのとくらい違う。

 なお私が使っていたコンパスはアラスカでガラスが割れ壊れて以後、無くても全く問題がないために買い足していない。

 2016年12月15日(木) 走行距離123km 累計53242km
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 アメリカ72日目 ウィリアムズの町〜グランドキャニオンから南西に約110km セリグマンの町

 寝袋+トレーナーという完全防備の睡眠も、ひとまず今日をもって打ち切りだと信じたいウィリアムズの朝。いよいよ本格的に峠を下りルート66のゴールであるロサンゼルスへと向かう。こういう区切りポイントってなんか楽しい。

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 今年は寒さに耐えることが多かった

 やる気満々に出発したのかといえば、決してそんなことはない。せっかくだしとウィリアムズの町を見て回りつつ、そのままマックへと入り込みPC充電したりネットしたりであり、先へと進む予感がしねぇ。

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 ダウンタウンにはそれっぽい店がたくさん

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 入っちゃいないけど雰囲気だけでも十分楽しい

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 この町がグランドキャニオンへと続く鉄道の主要駅でもあるらしい

 ところでアメリカに突入してからというもの結構な頻度でマックに入っているのだが、私はファストフード限定であってもマックが美味い方だとは思っていない。他にいくらでも選択肢があるのにそれでもマックへと行ってしまうのは何故なのか?

 一重に「コンセントとWi-Fiの充実」だからである。他のファストフードだと店によってWi-Fiの接続が悪かったり速度が極端に遅いとかあるのだが、アメリカのマックは1店舗につき3回線(実質2回線)ものWi-Fiを保持している完璧っぷり。

 それに加えて店舗内にコンセントの口数が非常に多い。やっぱり自転車って盗難とかの危険がつきまとう関係上、常に目を配れるよう努めているのだが、コンセントが多い=席を選びやすいということであり、マックだと自転車を確認できるポジションで食事(というかネット)ができる。これは結構大きなポイントなのだ。

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 お味の方はまぁそれなり

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 顔を上げるだけで確認できる安心感よ

 んでそんなマックもいい加減切り上げて出発である。何というかグランドキャニオンを越えて、アメリカラストスパート!という気持ちが出てきたんだぜ。

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 ロスまでの距離も出始めたし

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 長〜い下り坂を走る

 坂を下ると気温が上がっていくのが分かる気がする。単なるプラシーボ効果かもしれんが、今日は下り坂でもウインドブレーカー要らずだったし風そのものを「冷たい」と感じることがなかった。なんだかんだで南方へとやって来たのですね。

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 気分良かったのにパンク

 やってらんないパンク修理も、まぁ良いではないか!と思える心の余裕。走行距離短いことと快適な条件が合わさることで、人間こうも違ってくるものなのですね先生。

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 多分歴史的な橋なんでしょうな

 ということで到着したのはセリグマンの町。人口500人に満たない小さな片田舎であるが、ピクサー映画の「カーズ」モデルとなったことで有名となった町でもある。


 それに伴いルート66の観光地として目抜通りは実に魅力的な店が建ち並んでいる。例によって私は写真を撮るだけでお金を落とさない嫌な観光客ではあるが、そんな私にも優しいセリグマン。

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 マネキンが・・・

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 ごちゃごちゃしてて何が何だか系

 そんなセリグマンの町も唯一の商店は近々潰れてしまうようで閉店セールをやっていた。私にしてみれば有難い限りであるが、住んでる人は大丈夫なのか?

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 まぁガソスタいっぱいあるし平気なのか

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 なお昨日買った食材を持ち越しての夕食である

 とりあえず本日約500mほど下って標高1500mほど。これだけでも夜間の冷え込みは随分違うのであり、寝袋を使わなくなる夜も遠い日のことではなかろうよ。

 2016年12月14日(水) 走行距離73km 累計53119km
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 アメリカ71日目 グランドキャニオン〜グランドキャニオンから南に約90km ウィリアムズの町

 やる気出なくて7時半起きである。既に太陽は登ってきておりグランドキャニオンで日の出を見ることは叶わなかった。まぁ既に1回見てるので割とどうでもいい。

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 そんなことより寒い方が問題

 3泊ほどしたグランドキャニオンキャンプ場ともこれでお別れである。おそらく夏のシーズンは観光客でごった返すのであろうが、12月のこの時期にしかも自転車でやってくる物好きはそれほどいないようであり、周囲に誰もいない静かな夜を過ごせた。そう考えるとシーズンオフってのも悪くない。

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 楽しかったよ

 来た時とは異なる南北に伸びるもう1本のルートを使って南下する。とりあえずの目標は離れてしまったルート66への復帰というところか。

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 キャニオン脱出した途端に天気悪くなる

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 後ろ狙われてまっせ

 標高2000mを超えるグランドキャニオンを抜けたのだから、それはもう気持ちいい下り坂の連続かと思いきやそんなことはない。正確には下り坂もあったのだが、その後で下った分を取り戻す上り坂になってたりしてワケが分からないよ。

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 いいセンスの車だと思う

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 ルート66でもないのに随分売りにしてるな

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 植生も随分変わってきた

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 君のやる気なさそうな顔大好きだ

 結局1700mまで下った坂道は、出発標高の2000m強まで登り返して終了である。早いところこの高地から脱出したいのだが、明日以降に持ち越しとなった形だ。

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 三角の建物ってなんか魅力的

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 ルート66に復帰

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 そんな渋い顔せずにいこうよ

 寝る場所探して街中をウロウロと。ようやくテント張れそうな場所を見つけて一息ついたと思ったら、リアボックスのネットに引っ掛けてるはずの洗濯物ことパンツが無くなっていた。こんなもの盗む輩はいないので、何かの拍子に吹っ飛んでしまった模様。

 これで一気にやる気をなくし、夕食はビールとスーパーの惣菜というかサンドイッチで済ますことに。持ち物のロストってのは旅行の中でやる気を失わせる最たるものであると知る。そんな夜。

 2016年12月13日(火) 走行距離105km 累計53046km
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