自転車ときどき世界1周

2017年05月


 2017年5月16日~5月21日
 走行日数6日間
 累計走行距離356km(61116km~61472km)

◎道路
 中米諸国の中では抜群に良い。というのも主要道路には広い側道がキッチリ作られているため、自転車走行における危険度合いが少ないことが挙げられる。確かに道はボコボコの場所も多いが、メキシコから散々邪魔されてきたトーペガこの国ではほとんど存在しないこともあり、私的印象はすこぶるよろしい。
 私が走ったルートではほとんど海岸線となっており、このルートであれば一部区間を覗いてアップダウンは僅かしかない。斜度も緩やかであるため走行自体で厳しいと思える点は少ない。
 ただ側道は段差で分けられているため、駐車車両を避ける時や橋の通過で道路が狭まる時などに乗り越える恐怖心があるのはグアテマラと同じ。

◎治安
 これは悪いと思う。治安に不安がある国なので最初から大きな町には行く予定はなかったのだが、人口5万以下の中小規模の町ですら時間が遅くなると、なんとも言えない嫌な雰囲気を感じた。これがエルサルバドルにおける町中の通常運行なのか知らないが、異国から来た私の身には全ての家が窓の内扉をぴったり閉めて、光を全く外に出さない光景を見ると「安全である」とは思えない。
 これが町を抜けてしまうと不穏な空気は全く感じず、同じ国なのかと驚きを覚えるほど。
 とりあえず宿の主人から「町中で腕時計をつけて歩いちゃ駄目だぜ」と言われた国は、エルサルバドルが始めてである。言われなくても付けませんが。

◎入国・出国
 問題なし。荷物チェックも出入国のお金も必要なくすぐ終わる。お決まりの滞在期間や初日の滞在する町を聞かれたりするのだが、係員が完全に英語を解さないため基本となるスペイン語を覚えてないとやや大変かもしらん。
 あと中米4ヶ国協定の関係なのか陸路でグアテマラから入り、ホンジュラスへと抜けた私にはエルサルバドルのスタンプが押されることがなかった。

◎交通事情
 あんまり良くはないのだが、道路状況が良いのと車の数自体が少ないためにそれほど危険を感じることもなかった。町中ではクラックション鳴らしまくりの大迷惑バスとか山ほどみるが、郊外では自転車に対して大きく裂けてくれることが多いし無茶な入り込みとかする輩は少ない。
 個人的にはこの国ではバスにさえ気を配っていれば、それほど危険はないかと思う。言い換えるとバスは無茶苦茶危ない。

◎特徴
 割とアメリカの影響力が強い国。そんでもってエルサルバドルには自国通貨が存在せずに、国内にてUSドルが使われている。何故かアメリカ本国では使われていない1ドル硬貨がふんだんに使用されており、個人的に1ドル札は財布が嵩張って大嫌いだったので嬉しい。
 他にアメリカの影響って何があるのよ?と問われれば、町中にやたら「アメリカン〇〇」とか「ニューヨーク〇〇」の店があったり、食事の量がかなり多めに設定されていたりとか。実際に走ってみると、アメリカの影響あるなぁと思う点はいろいろあると思うです。

◎気候
 地獄の暑さ。エルサルバドルを語るとその大半が「暑かった」という感想に終始しそうになるほど厳しい暑さの気候である。私が走った季節は雨季であるが、雨が1日降り続けるようなことはない。多くの場合はお昼過ぎから夜にかけて1~2時間の短時間にスコールとなる。進行方向に雨雲が見えたた場合は無理しないよう走らないと、一旦雨になったが最後、一気に天気が急変して大雨を降らせてくる。
 それ以外は大抵クソ暑い。内陸側の山岳地帯ではまた違うと思われるが、沿岸部ではひたすら高温多湿の環境が続き不快指数は常に100%である。そしてこの国で移動途中にエアコンにおける涼をとれる可能性は極めて少ない。
 熱がたまりやすいのだろうか、宿を取っても部屋の換気が悪く夜間になっても大汗をかきながらの就寝という場合が多い。窓も鉄格子はあっても網戸がない宿も多いため、下手に電気をつけてると虫ムシパラダイスとなってしまう面倒さもあったりで、夜は夜で大変だった。
 ちょっとアップダウンが続くと下手すれば熱中症になってしまう環境であるため、せめて水の十分なストックを心がけたい。大抵の場合は小さな商店が立ち並んでいる国であるが、ときどき3~40kmに渡って無補給地帯が続くこともある。
 この暑さを回避するため山岳地帯を走行するというのは大いに意味ある選択肢だと思う。坂道を取るか暑さを取るかの選択肢となるわけだが、グアテマラで散々坂道登らされた身としては上り坂でない道を走りたかったという気持ちがあるのだ。

◎言語
 スペイン語。割と聞き取りやすい発音だと思う。私が通ったルートでは英語を解するような人とはほぼ出会わなかったのであり、いよいよスペイン語の重要性を強く感じた国でもあった。

◎宿・Wi-Fi
 宿自体のレベルはかなり低め。というか部屋内が汚い宿も多いし、ダニっぽい虫に当たった宿もあったのでかなり印象が悪い。まぁ宿泊数が少ないため、ある程度の傾向でしか示せないとは思うが。
 小さな規模の町でも1~2店はホテルがあるし、町と町との間でも割とオートホテルが建っている。設備で冷房が付いてたのは最後に宿泊した宿のみで、そこも追加料金払わないとエアコンが使えないという素敵っぷり。
 Wi-Fiに関してはかなり優秀。速度も満足できるものだったし、それなりに良い感じのお店ならWi-Fi使えるしファストフードのチェーン店も割と見かけたので恐らく使えるのでしょう。

◎犬
 エルサルバドルの犬は自転車に対して追いかけてこない模様。少なくとも私は1度も犬が追いかけてきたことはなかった。暑くて犬もダレてるのではないかと思ってる。

◎自転車店
 これがプロショップは1店舗も見つけることはできなかった。土・日の午前中なんかはバリバリのロードに乗ったサイクリストをかなりの数見かけたので、需要に対する供給でそうしたお店もあるとは思うのだが。
 なお子供用とか作業に使うような自転車を扱っている店はそれなりにある。特に道路脇で自転車の部品を吊り下げた屋台のような形態の店がわりかし多い。私の勝手な想像でそういう人は技術あると思っているので、何かしらトラブルあった際にはお願いするのもやぶさかではないと考えていた。
 普通に考えればエルサルバドルでトラブルにあったならば、首都のサンサルバドルでも行かないと満足いく解決は難しいのではないかと思う。

◎物価・食事
 安い。食事が1食で2~3ドルのイメージ。ビールは国産の物が3種類存在し、大ビン1本で約1.5~2ドル。グアテマラのビールがあんまり好きじゃなかったのだが、エルサルバドルのビールはどれもすこぶる美味い。
 メキシコから続くトルティーヤ文化だが、南下するにつれて生地が徐々に厚くなってきたと思われる。正直、トルティーヤは生地が厚くなるほど不味くなるため好んで食べたいとは思わなかったのだが、エルサルバドルではタコスに変わってトルティーヤ生地に肉を練り込むという方式で食べるププサというのが主流。これがピザやお好み焼きを食べてる感触に近くて私好みであった。これだけでエルサルバドルにおける食事の印象はすこぶるよろしい。なお1つ0.5ドルくらい。
 気候の関係で水分も大量に消費したが、普通の水なら1ガロン0.7ドルほど。普通のジュースなら2.5ℓで1.5ドル、コーラは他の飲料より若干高めに設定されている。

◎総括
 本当に暑かったという印象が強い国。中米の国々は面積の小さい国が多い関係で、短いスパンで出入国を繰り返すことになると思われるのだが、エルサルバドルにはもうちょっと滞在してても良いなと思ったりもした。その最大の理由が食事が美味かったという点であり、暑さと治安の悪さがなければなぁと思わないでもない。
 ちなみに今までの国で圧倒的に外国人旅行者を見かけなかった国でもある。まぁ有名な観光資源がない国だし治安も悪いので訪れる人は少ないのだろうが、その分田舎地域の人たちのスレてない親切さを数多く感じた国であると思う。じゃあもう1度着たいか?と問われたら「涼しくなったらね」と答えそうだが。
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 エルサルバドル6日目&ホンジュラス1日目 サンミゲルの町〜エルサルバドルとの国境沿い エルアマティージョの町

 朝起きてみたら手・足・首に謎のボツボツがびっしりできていた。恐らくはダニの仕業だと思うのであり、こうして被害を受けるのは東南アジア以来だっけか?

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 値段の割にあんまり良くなかった宿

 気を取り直してサンミゲルの町を出発する。なおエルサルバドルに入ってからは大抵の場合、朝一で1ガロンの水を購入して沖野君とボトルに水をシェアをする。

 というのもメキシコでは大体どの宿にもウォーターサーバーがあったのが、グアテマラでは設置率が半分くらいとなり、エルサルバドルでは完全にその姿を消してしまったからである。日本人的に水を買うのはやや不服な気持ちがあるのも事実だが、値段にして100円しない程度だし生水飲むリスクを鑑みて、これは必要経費と思うことにしている。

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 調理やコーヒーに使う水は全て生だけども

 エルサルバドルからホンジュラスへの国境は海岸沿いにないため、やや内陸部へと入り込みながら東を目指す。必然、山中への道となり標高こそ大して上がらないもののアップダウンが連続する厳しい道に。

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 疲れます

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 暑いです

 そりゃガソスタ見つけたら一休みもやむなしですよ!と冷房効いた空間で涼を取るまでは良かったのだが。

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 まさか後輪がパンクしてようとは

 ちなみに沖野君とペアラン始めて以降、パンクをしたのは私ばかりという不幸。毎回こちらの都合で待機時間を増やしてしまうのは、少々申し訳なくある。

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 君もそのうち鶏肉になるのかな?

 お昼過ぎにようやくホンジュラス国境へと辿り着く。中米4ヶ国(グアテマラ・エルサルバドル・ホンジュラス・ニカラグア)の陸路移動ではスタンプ押されないという情報通り、出国審査を受けるもパスポートにはスタンプ押されず紙切れだけが渡される。

 面白いのがその紙切れはイミグレ建物から30mほど移動したポイントで回収されてしまうこと。そんな近距離で何度もパスポート出したり仕舞ったりするこちらの身にもなってほしい。

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 ともかくイミグレーションへ

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 その後でホンジュラス側のイミグレにて

 とはいえホンジュラスの入国審査は割と厳しい。両指の指紋全てデータに取られるのは幾つかの国で経験したけども、これって露骨に犯罪の可能性を疑われてる気分になるから好きじゃないんだよね。

 入国税3ドルを支払いようやくホンジュラスへ。なおこの国も首都であるテグシガルパには寄らないでスルーする。というかホンジュラスの国は世界でも有数の殺人件数を誇る国とのことで、大都市に行くとかマジ勘弁である。

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 とりあえず国境となる川を越えまする 

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 田舎は普通の雰囲気に思うけど

 それではホンジュラス走行開始!と思った矢先に雨が降り始める。はるか先まで雨雲が広がっていることを見て取った我々は華麗なるUターン。イミグレーション周辺のホテルへと慌てて逃げ込み本日の走行は終了とする。そう何度もスコールでずぶ濡れにされるほど阿呆じゃないぜ。

 部屋でウトウトしてる間に大雨が降ってる音だけは確認できたので「無理しなくて良かったよ」と胸を撫で下ろした一幕である。

 なお日曜日でATMは全て閉まってる銀行内しか無かったため、仕方なく少額のUSドルを両替して急場をしのいでいる。

 個人的にはエルサルバドルみたいにアメリカドルを通貨として使ってくれる方が管理が楽で有難いのだが。2〜3日しか滞在しないホンジュラスで、謎の通貨レンピラを握りしめ物価確認するのでして。こうした小国の通貨把握経験が、今後の役に立つことは・・・ないだろうなぁ。

 2017年5月21日(日) 走行距離60km 累計61526km
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 エルサルバドル5日目 サカテコルカの町〜ホンジュラス国境から西南西に約50km サンミゲルの町

 何日か滞在してみてエルサルバドルでの感想が「暑かった」という一言で集約できるほど暑さ以外の記憶が薄い国。中米の国は大体どこも暑さ地獄なのだと思うと、何でこんな地域を自転車で走っているのだ私は!?とか本気で考えてしまいそうになる。

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 あと蚊が多かったなこの宿

 町中の雰囲気は悪いのだが、町から1kmも離れてしまうと牧歌的で日本の田舎を思い出したりする風景が広がるエルサルバドル。道端の人たちも朗らかに挨拶してくれるのであり、本当町にさえ入らなければこの国で受ける印象は大きく異なると思う。

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 ただし景色の変化は少ないが

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 9時過ぎるとひたすら我慢の時間

 ガソリンスタンドの売店が冷房効いてたので一休みしたり。ここでふと冷静に考えてみると、クーラーの効いてる環境を体験したのがメキシコ以来であることに気づく。日本の真夏みたいな環境で全く冷房に触れずとも気にならなくなるもんですね。汗かきまくりだけど。

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 多分別の州(県)に入ったのだと思われる

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 橋を渡ると「川で泳ぎたい」と毎回のように感じる

 実は朝からアボカドその他食べ過ぎてしまい、朝から調子が悪い私。幸いなことに特別アップダウンがあるわけでない本日のルートを走行すること自体は問題ないが、ちょいちょい休憩と称してお手洗いへ駆け込むことに。

 なお中米の国々は便器がいわゆる「洋式」タイプであるのだが、これに便座が付いてないことが多いのは以前にも語った通り。私はこれを家主の整備不良等の怠慢だとばかり思っていたが、これらの国ではトイレ便器に便座がないのはむしろ当然なのだとのこと。

 この便座のない便器に対して左右の端に足を乗せて座り込むスタイルが正式な用足しスタイルだとのことで、それならば納得というか普通に和式便器にすれば面倒なくていいんじゃね?とか思うのだけど。

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 参考画像(右の方)

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 しっかし暑い 

 お上品な話題は置いといて無事にサンミゲルの町へと到着する。実は本日、沖野君が自転車旅行を始めて丸1年という節目の日であり、それだけなら別にどうでもいいのだが偶然にも私も海外自転車旅行をスタートして888日目と末広がりで縁起いい記念日であった。

 そうと分かれば宿に投宿した後、お祝いしようと近くのステーキ店へと意気揚々出発する。ここで「お祝いのケーキ!」みたいにならないのが自転車旅行者たる故。

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 ちなみに町中は結構怖い雰囲気あった

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 幸せいっぱい

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 これだけで普段1日近くの金額使ってる贅沢

 ほくほく顔で幸せならぬ肉を噛み締め大満足の夜。早くも明日にはエルサルバドルを出国する予定なのだが、この国が「暑い」だけでなく「ステーキ美味かった!」というイメージが加わり実に嬉しい。

 2017年5月20日(土) 走行距離106km 累計61466km
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 エルサルバドル3・4日目 エル スンサルの町〜ホンジュラス国境から西に約120km サカテコルカの町

 ここが勝負の休息日。私の体もやる気がないのを察知してたのか10時まで惰眠をむさぼる素晴らしき朝。エルサルバドルの日中はあまりにも暑くて部屋の中も外にいるのもしんどい気候である。

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 逃げ場が、ない 

 そんな環境なのでヤモリの如く部屋の隅で扇風機の風を浴びつつ不動の構えをとっていた私。

 そうしたエルサルバドルの暑さだが、簡単に表現すると「日本の1番暑い時期くらい暑い」というので大体正解だと思う。数字で表せば36度とかそれくらいなのだが、日本と同様に多湿なのが辛いところで、日本と異なりこの国にはほぼ冷房が存在しないのがより辛いところ。

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 だから日中はひたすら日陰で耐え忍ぶ

  

 全身汗でベトベトになるためシャワー浴びるわけだが、体を拭いたその数分後には再び汗かいてるという無限ループ。これを突破するためには炎天下を走って先へ進まなくてはならないとか、どっちにしても暑さから逃れられそうにないですね。


 翌日。それでも1日休んで元気は出るものだ。この宿が良い点の1つに庭で成っているマンゴーが実質取り放題ということがある。朝食作る際にデザートで10個以上かき集めてみたのだが、4つほど食べたところで沖野君ともども「もういらねぇ・・・」とか言い始める贅沢者。

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 南国フルーツは日本の1/100くらいの価値だと思う

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 もちろん余ったマンゴーは持っていくことに

 田舎しか存在してないと思われたエルサルバドルだが、ここに来て観光色全開の町に辿り着きそのギャップにびっくりだ。

 この国ではどんな国の僻地でも見かけた白人バックパッカーすらその存在を確認できなかったのだが、ついにその生存も確認されたのであり一安心である。

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 エルサルバドルにもこんなオシャンティな観光地がありましたか

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 この町から北に行くと首都のサンサルバドル

 なお我々は治安が悪いらしい中米の首都には行かない予定。昨日も宿のオッちゃんから「サンサルバドルは危険だぞ!」とか脅されたのであり、わざわざリスクを負ってまで行くこともないかと思ったので。

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 そも行く理由もない

 海岸線を離れると蛇行していた道は再び真っすぐに伸びる道へと姿を変える。直線距離的には速いかもしれないがとにかく変化が少ないため、こちらの気分としては「ひたすらに暑い」という感情ばかりが支配してやってられなくなるってもんだ。

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 アメリカ大陸で瓶ガソリン売ってるの初めて見たかも

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 道路ポストが石造り

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 「暑い中ご苦労さんだねぇ」

 ちゃっちゃと終了することにしたサカテコルカの町。そこそこに規模の大きな町で、投宿後に色々町中歩いてみるわけだが、これが何というか怖い。

 エルサルバドル自体は出会った人皆さん優しくて親切な人ばかりで非常に楽しくやらせてもらっているし、この町でも特別何か問題が起きたわけでもないのだが、町の雰囲気がやたら怖い。沖野君も同様に恐怖感を抱いてたので私の思い違いというワケではないと思う。

 こうした「特に理由はないんだけど怖い」ということほど危険なことはないと私は考える。基本的に「嫌な感じ」というのは直感的な感覚要素が強いので、言葉に表して説明するのが難しいことが多いものだが、それでも何故怖いのかが分からないという事実が1番怖い。

 とにかく早々に夕食を済まして宿へと戻ることに。中米の国では早めの走行終了を心がけようと思わせるに十分なサカテコルカの町であった。

 2017年5月18日(木) 走行距離 0km 累計61297km
 2017年5月19日(金) 走行距離63km 累計61360km
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 エルサルバドル2日目 アカフトラの町〜グアテマラ国境から東南東に約90km エル スンサルの町

 デリケートなタイプなのである。初めてのハンモックにおける眠りでは寝つきが悪くなるのも仕方ない私であり、恐らくは普段よりも1時間以上も少ない睡眠時間で朝を迎えることになる。お肌の荒れ具合が心配だわさ。

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 揺らしてる方が熟睡できる模様

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 部屋は部屋でクソ暑いので悩ましい

 沖野君とペアラン始めてからは、朝食のコーヒー2人分淹れている。この点だけピックアップすると私の慈愛精神溢れる感じがひしひしと伝わる気がするが、使用してる水は水道水。エルサルバドルの生水でお腹壊しても許してね!の精神である。自転車旅行者の胃腸は強いから多分平気だろう。

 出発直後に後輪がパンクしていることに気づいて修理となる。アンティグア出発してから既に2度目のパンクとなるのだが、沖野君の自転車が全くパンクしてないのに比べて我がロシナンテ号はトラブル頻発しすぎじゃなかろうか?普段の行いの差だと思うとやりきれない。

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 ともかく出発だ

 エルサルバドルを始めとして、ホンジュラス・ニカラグアの中米3ヶ国では、治安が悪いと噂される首都には寄らないよう考えている。そのためこのまま太平洋沿いの海岸線を走る風光明媚なルートを選択しており、これは気持ちの良い海沿いサイクリングが期待できるというものだ。

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 海沿い・・・・?

 海が近いかどうかはともかく、交通量が少なく路面状況も良くて悪くない道である。ここ最近、走り始めはいつも良い感じで騙されるので、油断できないのが悲しいところだけれども。

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 海岸線へ出てはいるのだこれでも

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 道端にはマンゴーだらけ 

 さて、日本での自転車走行でキツかった点の1つに「海岸線は割りかしアップダウンの連続」であったという事実がある。

 地平線まで砂浜が続き、水着のねーちゃんが遊んでいるようなポイントはごく少数で、大多数の海岸線は切り立った崖や岩場で構成されているため普通に厳しい道である。

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 昼食で寄った食堂のオッちゃんと 

 それでもついつい海沿いだから楽な道・・・という甘い考えで突き進む私を誰が咎められよう。ただでさえ超高温で1歩まかり間違えば熱中症待ったなしの状況なのだが、まさか20本以上も連続したアップダウンを走らされるとは。

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 自転車冥利に尽きますな

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 本当に暑さでぶっ倒れるかと思った

 こんな時に限って午後から空を覆うはずの雲が出てこない。雨季には午後からスコールになるのがパターンじゃなかったんかい!

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 トンネルに出会うのはいつ以来?

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 エルサルバドルの熱海 

 どうやらこの周辺はサーフィンのメッカとなっている場所らしく、小さな集落にもかかわらず宿泊施設が無数にある。試しに幾つか覗いてみたら、2ベッドで12ドルと言われたので1も2もなく投宿することに。

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 海以外は何もない小さな集落

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 でも学校は日本が援助して建てたみたい

 本当に小さな町で、唯一のレストランがイベントらしく本日休みときたもんだ。まぁ他にも食事を出してくれる屋台が幾つかあるのだが、メニューはトルティーヤ1種類のみときた。

 とはいえメキシコやグアテマラで食べてたトルティーヤとは異なり、記事に直接肉やチーズを挟んで焼き上げるタイプ。これの名前をププサというらしく、他に食事もないためお買い上げして持ち帰ったわけであるが。

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 これが無茶苦茶美味い

 例えるならばピザに近い感じの味で、生地はもっちり熱々で味はジューシーな絶品であった。これが1つ0.5ドル(約55円)とか恐れ入る。エルサルバドルが俄然楽しくなってきたね。

 ププサ食べてビール飲んでゴロ寝しつつネット三昧という自堕落ステキな夜。あんまり快適なので明日は1日休養日として益々適当にやることになった我々。やるなら徹底的に!(遊びのみ)がモットーである。

 2017年5月17日(水) 走行距離77km 累計61297km
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 2017年4月5日~5月16日
 走行日数42日間
 累計走行距離646km(60470km~61116km)

◎道路
 主要道路を外れるとかなりの割合で未舗装路が出てくるため注意が必要。グアテマラは人口集中している地域が軒並み高山地帯にあるのだが、そうした地域で下手に迂回路通ろうとすると未舗装&急斜面のコンボで無茶苦茶苦労する。私の場合はランキンの町へのアプローチで標高1000mアップ&60kmの距離を自転車乗って進めないレベルの未舗装路にハマってしまい酷い目にあった。
 また、坂それ自体においてもかなり厳しい斜度が頻発するため、自転車押しての移動を余儀なくされることが多い。これに加え、必死で坂を登り終えても同じ標高で安定することは少なくて、下手すると川1つ渡るために一気に500m近く下がった後、再び同じ高さまで登り返すといった鬼畜な道が出てくることもままある。
 そのため北米から南下してきた人であれば、この国の山岳地帯からは1日の走行距離を6~8掛けして算出するのが体力的に無理のないスケジュールになると思われる。
 舗装されている道路に関してだが、側道がある場合は微妙な段差で分けられていることが多く、この道路幅が狭まると段差を乗り越えるのに横滑りしないかと若干躊躇する。そしてグアテマラはやたらと橋とか工事とかで道路幅が狭まる機会が多い為、町中で邪魔しまくるトーペと合わせて自転車2大邪魔くさい障害物として鬱陶しく思っていた。
 あとアンティグアの町中は全面石畳となっており、自転車で走るのには最低な町であるということを付け加えておく。

◎治安
 町における住民の防犯レベルは北米から南下してきた身として1段階上がったように感じる。1人で町中歩くことに不安を感じたりすることはなかったが、やっぱり夜中に出歩くのは極力避けたほうが無難だと思う。治安の良いアンティグアに長期滞在してたから勘違いしそうになるが、そのアンティグアですら中心部から外れた町の周辺ではあまりよろしくない雰囲気。
 バスで一瞬通過しただけだが、首都のグアテマラシティは明らかに難ある感じ。グアテマラ人が「グアテマラシティは危険だから行かないようにしてる」と言ってたので、マジで危険度が高いんだと思う。でも北部から南下してアンティグアに行こうとすると、グアテマラシティを通らないルートはもれなく未舗装路&激しいアップダウンを走らされるんだこれが。
 治安良いとされるアンティグアでも結構な数の浮浪者とかを見かけるのだが、7年前にはそういった人がこの町にはいなかったと教えられたこともあり、どっちかというと治安不安の方向に進んでいる印象を受ける。

◎ビザ・入国
 ザル。何も調べることなく10秒でスタンプ押されて終了するお気楽国境である。ただし、ここグアテマラより東部に位置しているエルサルバドル・ホンジュラス・ニカラグアの中米4カ国で滞在日数が合計90日分を許可されるという少々変わった方式を採用しているため、あんまりグアテマラで長期滞在するとこの先を抜ける日数が厳しくなるため注意が必要。一応、首都のグアテマラシティで90日分の延長手続きができるらしい。

◎交通事情
 バス関係は危険な抜き方するドライバーも多いものの、田舎道はまぁまぁマナーの良い運転といえる。しかし国道1号線のような主要道路は交通量が多く、ドライバーのマナーも悪いため走行には割とストレスが溜まる。でも細い道を走ると急斜面&未舗装路のコンボを食らったりするので悩ましい。
 町中においてはオート3輪のコレクティーボが所構わず走りまくっており割と危険。バスが通れずにストップしている場合とかでも脇をすり抜けて走ってきたりすることもあるため、狭い場所でも注意を切らさないことが重要かと。
 あと急斜面を登っているトラックなんかが対向車が来た関係で停車すると、その場で再発進することができずにそのままバックしてきたりする。これが思った以上に危なっかしくて怖い思いをした。

◎特徴
 1、全国的にスペイン語学校の料金が安く、ある程度の規模の町ではホステルなどで学校と提携して割引キャンペーンを行っていることが多い。日本人的には日本人宿があるアンティグアとシェラに滞在して勉強する人の割合が多いが、それ以外の町でも無数のスペイン語学校が存在している。
 どこかの町である程度学校に通い、そこから移動した先の町にて再び勉強する・・・といった学び方をしてる人も多く、これならば1箇所に長逗留しすぎてダレてしまう問題を解消できるという利点がある。私は荷物の受け取りをするため動くことができなかったのだけれども。
 2、地方における少数民族の衣装が煌びやかで地域ごとに特色があり非常に面白い。なおそうした田舎グアテマラの子供は好奇心旺盛で自転車旅行者を見かけるとやたらと叫び声あげて追いかけてきたりするのだが、彼らは「写真を撮られると魂が抜ける」と教えられている人たちが多く、無用なトラブルを避ける為にも写真撮影のお願いをしない方が吉である。別に全く気にしてない人もいたけれど。
 3、2017年現在でグアテマラ郵政は活動していない。スペイン語の勉強で長期滞在する人にとって、日本から荷物を受け取るのにいい塩梅であるためこれは割と大きな問題点だといえる。
 代案手段としてヤマト便に代表される国際宅急便が利用できるのだが、住所と電話番号必須の上に手続きがかなり面倒くさいため、事前にしっかりとした調査をした方が吉。私の場合はヤマト便で荷物到着までに13日、送料5350円(5kgまで)、これに物品の関税約55%(銀行にて支払い)を必要とした。

◎気候
 ちょうど乾季から雨季へと変わる時期であったため、アンティグア滞在中盤からは17時頃になるとスコールのような雨が降ることが増えた。でも基本的に1日中雨が降り続けるようなことはない。なお天気予報は当てにならない。
 山岳地帯なので標高高い場所では日が落ちると涼しいのだが、北部や沿岸部といった標高低い場所ではかなりの暑さとなる。まぁ主要都市が集まる国の中央部分はほとんど高地に位置しているため、全体的な印象として中米では過ごしやすい国であった。

◎言語
 スペイン語。観光地で且つ外国人相手の商売をしている人は英語も話せるが、一般人で英語のコミュニケーションは期待しないほうがいい。日々外国人を相手にしているホームステイ先のオバちゃんですらスペイン語以外の言語はほとんど話せなかったのであり、推して知るべし。
 グアテマラはスペイン語学校が安いことで有名な国で、今後の中南米諸国のためにと3週間ほど学校に通ったワケだがこうした学校でも英語を介さない先生は多い。

◎宿(野宿)・Wi-Fi
 メキシコとの比較で安くてキレイな宿が使えるため非常に満足感が高い。特に田舎の宿では50ケツァール(750円)でもトイレ・シャワー付きの広々とした個室だったりするため、あんまりテント泊しようとは思わなんだ。ただし田舎の安ホテルではWi-Fiがない場合も多い。
 都会にはホステルがあるのだが、こちらは宿ほどにはコスパ良くない。ただほぼ全てのホステルが旅行会社と併設してたりでカウンターにてツアーやバスの申し込みができたのであり、こうした点は利点なんだろうなぁ・・・自転車旅行者でなければ。
 国土がそれほど大きくないこともあり、3~4日走り続けてもホステルがないということは稀であるため前述のWi-Fi問題はそれほど深刻ではない。小さい町でもオサレカフェ行けばWi-Fi使えることが多いし。

◎犬
 グアテマラの犬はおとなしい。自転車を見つけても吠えかかってこられた記憶がとんとない。ただし野良犬の数それ自体はかなりのものである。メキシコと国境を隣接してるとは思えないほど犬の気性が違うことからも、私は犬には国民性というものが存在してると信じて疑わない人である。

◎自転車店
 金物屋と兼業して自転車用品を扱っている店は多い。ちゃんとしたスポーツ自転車を扱っているショップとなると大都市でなければ見つけるのは難しいと思われる。
 私はアンティグアで数店舗のショップを利用したが、品揃えが悪かったり日本の3倍の値段を付けてたりですこぶる印象が悪い。なお扱われてる自転車は圧倒的にMTBタイプが主流。
 店員の腕も未熟であり、リアギアの取り付け方向を間違えたりタイヤの振れ取りができなかったりとかその程度であるため、グアテマラ国内で自転車の修理や部品の調達は極力避けた方が賢明というのが私の感想だ。
 その割に小さな道の路面状況が最悪なので、トラブルが発生しやすい国だとも思う。ルート選択は慎重に。

◎物価・食事
 こちらはメキシコ比較で高いし選択肢も少ないしで残念な印象。国内どこでも鶏肉を扱ってるポジョ・カンペーロというチェーン店やれチキン屋台があるため、KFCが好きなタイプなら楽しめると思う。そのKFCだが、これらの店の人気が高すぎてグアテマラにはほとんどお店が存在しないとかなにそれスゴイ。なお1食の料金は観光地じゃなければ300円しない程度。
 メキシコと同様に食事にトルティーヤが付いてくることが多いが、グアテマラのトルティーヤは小さくて厚みを増した形をしておりこれがすこぶる不味い。もっとメキシコを見習えと本気で憤慨したぞ私は。
 主要ビールが3種類あるのだが、料金が一律でないため1番安いブラバばかり好んで飲んでいた。なお人気のガロはロング缶で150円ほどに対してブラバは90円、田舎であれば60円とかその程度。物価の安い中米では侮れない値段差だといえる。
 あとこの国では煮沸した水でもお腹壊したのであり、なるたけミネラルウォーターを飲むよう心掛けていた。最も大抵の宿にてミネラルウォーターは補給できるので、購入機会はそれほど多くなかったが。

◎総括
 とにかく坂道&未舗装路で走るのが大変な国。自転車での走行にも「大変さ」は色々な種類があるので一概には言えないが、私が訪れた国の中でトップクラスに苦労したことに偽りはない。
 思い起こすと自転車押して坂道登っていたか、クソ暑い環境下にゆでダコ状態で大汗かいていた記憶ばかりが思い出されるのであり、一言で語るとグアテマラは「自転車走行に適してない」国である。
 もっとも中米の国々ってのは大体そんな環境ばかりだし、自転車で走ることが難しいことはその国を走らない理由にはならないもんだ。道中自転車ぶっ壊れたりもしたが、それでも私はグアテマラを走ることができて良かったし面白かったというのもまた正直な気持ちだ。
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 グアテマラ42日目&エルサルバドル1日目 チキムリリャの町〜グアテマラ国境から南東に約40km アカフトラの町

 山あり谷あり豪雨ありのグアテマラであったが、一応本日で次の国へと突入する予定。過ぎさる寂しさを感じながら今日もホテルで自炊した食事で済ます朝である。

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 グアテマラはホテルのレベルが高くて良かった

 あれだけ雨に降られても朝には青空が広がる不思議。流石に2度もスコールに晒された身としてはこの天気が続くなんてことがありえないのは分かるのだが、気持ちとしては晴れが続くように信じていたい。

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 注:裏切られます

 グアテマラ南部の農村地帯は稲作こそしていないが、どことなく日本の田舎を思い起こさせる風景で懐かしい。蝉の声を聞きながら、木々の合間を抜けて走っていくのは爽快な気持ちだ。

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 高台からの眺めも素晴らしい

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 今日は峠2つだけだった嬉しさ

 朝にボトル満タンに入れておく水は、お昼になる頃には空となってしまうこの暑さ。とりあえず休憩した商店で手元に残ったケツァール金を全てコーラへとコンバートする。なお2ℓ分であった。

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 それくらいじゃ1日持たない事実

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 お昼になってようやくエルサルバドル国境へ

 沖野君からお金借りて昼食済まし、グアテマラ出国手続きとなる。道中でもらったガイドブックに「出国税として20ケツァールが必要」と書かれていたのだが、特に何も要求されることなくスタンプ押されて返ってくる私のパスポート。

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 緩やかな感じの国境越えになった

 なおエルサルバドルにおいては入国時にパスポートへのスタンプ押印がなかった。出国時にスタンプ押さない国は幾つかあったが、入国でスタンプ押さないのは(オーストラリアは電子手続きだから例外として)初めてのことである。

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 毎度のことながらこの国について何にも知らない

 とりあえず国境の職員や周辺の村々、人たちの印象は「グアテマラの田舎とほとんど同じ」というモノ。エルサルバドル・ホンジュラス・ニカラグアの3ヶ国は中米でも特に治安の悪い国として散々悪い噂を聞かされてきた身としては拍子抜けするほど。

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 むしろグアテマラより道が良くて好印象

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 町中はよく見てきた景色である

 1つ感じた点としては、エルサルバドルは道路を逆走する自転車の数が異常に多いということか。全体の8割くらいが道路の左側を逆走してくるのであり、思わずこの国の法律では自転車は左側通行なのか?と訝しんでしまうほど。

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 危ないので止めて頂きたい

 ちなみに今日も午後3時からキッチリスコールに遭遇した。まぁ3度目の正直というか、ようやく事前に危険を察知し雨が降り始める直前に避難することに成功した。これができなければ雨季の中米はやっていけない。

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 今日は自転車掃除しなくても大丈夫

 50km強走って海沿いのアカフトラという町にて走行終了。1泊1500円とか物価の割にお高い宿は、明らかにグアテマラよりレベルが下がってしまい残念無念。とりあえず1部屋に2ベッドはないとのことで、私は外にかけられてるハンモックで寝ることになった。ジャンケン負けたということです。

 入国初日だし町中歩いて物価調査しつつの夕食なのだが。日が落ちてくると一気に雰囲気悪くなった印象のエルサルバドル。2度もお金せびられたし、雰囲気悪くなった感触をちらほらと。

 早々に宿へと戻り、1本1ドルするビールを飲みつつ新たな国が始まることを噛みしめるのであります。

 2017年5月16日(火) 走行距離100km 累計61220km
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 グアテマラ41日目 エスクイントラの町〜アンティグアから東南東に約70km チキムリリャの町

 熱帯地域のスコールで何が困るかって「突然」なのが困る。そりゃまぁ空の色とか雨の匂いとか湿気を含んだ風とかで、雨の襲来をある程度は予測できるものではあるが、それは雨を回避できるということとは違う。近く雨が降ることが分かっていても身を隠せる場所のない絶望感は割と厳しい心境なのである。

 しかし朝には晴れてるグアテマラ。目を覚ました時には暑さで汗びっしょりだったりするのであり、中米の国に住む人たちは本当に大変というかタフだというべきか。

 恐らくは職員でないオッちゃんが「朝飯奢ってやるよ」とご馳走してくれることに。何故職員じゃないと思ったかといえば、80代の恒例であることと食後に「じゃあ仕事があるから」と言って別れたからである。ならばどうして消防署にいたのか謎は深まるばかりだが。

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 ともかくお世話になりました

 昨日散々下り坂を楽しんだのだが今日も続いて下り坂。しかも昨日の私の言を鑑みて反省でもしたのだろうか、実に滑らかで走りやすい素晴らしい道ときたもんだ。

 もしかしたらグアテマラの国で初めて自転車を走らせていることが楽しくて仕方ない!という気持ちにさせてくれた道であるかもしれないぞ。全くもって嬉しいなぁ。

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 道も景色も最高だ

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 蝉の声と夏草の匂いが堪らなく楽しい

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 ずっとこんな道が続けばいいのに

 しかし楽しい時間は過ぎるのも早い。次第に道は上り坂へと形を変えて、空はドス黒い色した雨雲が覆っていく。水分補給で休憩した時には明らかに危険な色した雲が進行方向に広がっているのであり、進むべきか留まるべきかの慎重な判断が要求される嫌な二者択一を選ばざるをえない状況に。

 もう5㎞も走れば集落に辿り着けるし、そこでお昼を摂ることもできる。というかご飯食べないことには動けませんよね!という相談にもなっていない相談の結果、ササっと移動することに。

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 その結果が冒頭の言である

 よりにもよって残り1㎞で大スコール。雨宿りで避難場所へと入った時には既に全身から水もしたたっていた次第。それでも昨日と比べたら1割程度の被害で済んだけども。

 すんでのところで食事を逃し、そのまま出るに出られず時刻は15時過ぎに。こんな感じでグダグダになりつつあったのだが、そういう状況ほど真剣に走行しなければならないのが自転車旅行。

 とにかくシャワー浴びたい一心で近くのホテルを探して回るのだが、こんな時に限って相場の3倍とかそんな高級ホテルばかりが出てくる始末。

 厳しいコンディションならばお金は問題ではないだろう?とか思われるかもしれないが、そもそも私の現在手持ち金でホテルに泊まれないため選ぶことができなかっただけです、はい。

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 それどころか本日2度目の雨が降りそうになったり

 探しに探し回ってようやく安宿発見。とにかく疲れた体を休める前に、2人して自転車の清掃作業に精を出す。自らの心配よりも自転車が優先されてしまう自転車乗りあるある。

 すっかり日も落ちてしまった後でようやく夕食に。19時には食堂が閉まってしまう小さな町でどうにか空いてたのは中華レストラン。残り所持金が2ケツァール(約30円)になるのを覚悟で頼んだチャーハンが大盛りで、今日1日はこのためにあったのだと幸せに思える私は得な性格だと思う。

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 これで明日も頑張れるわ

 なお宿に戻りネットして遊び呆けてる間に沖野君は力尽きて寝てしまっていた。久しぶりにネット三昧できるのにもったいない!とか思ってしまう私と彼とはどちらが正常だろうか?

 2017年5月15日(月) 走行距離62km 累計61120km
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 グアテマラ40日目 サンティアゴ アティトランの町〜アンティグアから南に約30km エスクイントラの町

 グアテマラの消防署は設備のレベルが高いと思う。かなり小さな町であるサンディアゴの町で救急車2台を保有していたし、何よりトイレの便器に便座が付いていた。この他にトイレットペーパーが付いてたことからもグアテマラの消防署の凄さがお分かり頂けると思う。

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 夜はかなり涼しかった

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 お礼いって出発する

 先へ行くならば東へ進む必要があるのに西へと向かって走った2日間。無事にアティトラン湖へ辿り着けたことだし、そろそろ真面目に東へ向かって移動を始めようと思う。

 そこで最初は湖の周辺を走るワケだが、山々に囲まれたアティトランの湖は湖畔道路が全て鬼のような急斜面ときたもんだ。ここ2日ほど毎日厳しすぎる坂道相手に自転車を押して対応してきた我々だが、本日はスタートして5kmも進まぬうちに自転車押していた。

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 どうにかならないもんだろか

 でもまぁ今日の私は一味違う。猛烈にやる気がみなぎっているのはここから海沿いの道まで一気に坂道下って行くからだ。具体的には1200mくらい。

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 最高に気持ち良かった

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 最初は

 しばらく走っていると道路が凸凹だわ穴が空いてるわで、まともにスピード出して走れない。どころかガタガタ道を乗り越えるためハンドルに力入れっぱなしで両手の握力が無くなりそうだ。

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 ひっどい道が続く

 それでもどうにか下界へたどり着く2台の自転車。ここでハッキリと自覚したことが「グアテマラは超暑い」ということ。

 1ヶ月くらい標高高い場所で過ごしてたから忘れそう(というか忘れてた)になるが、中米の国は地獄の暑さなのである。強烈な峠道とオサラバしたと思ったら、等価交換で猛烈な暑さが返ってきた。

 どちらの方がマシなのかは個人の好みによるところだと思うけども、まさかここから暑さと坂道の両方をプレゼントされようとは誰が予想したであろうか。

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 暑くてキツくてやってらんない道が続く

 服が絞れそうなほどの大汗をかきつつやっとの思いでお昼ごはん。ここがターニングポイントになったのか、後半戦では厳しい坂道も姿を消し、ギラついてた太陽も雲に隠れて凌ぎやすくなる。

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 こういうのを待ってたんスよ私は!

 素晴らしきかな天の雲。容器に1曲歌っちゃう気分で走ってみれば、天気は急変スコールに。おいおいおい、周辺10kmに雨宿りできるような場所は皆無なのですが。

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 しかも雨はどんどん強くなる

 もはや手遅れとなるレベルでずぶ濡れになった頃、ようやくガソスタへと逃げ込み雨宿り。お互い1年以上に渡って自転車旅行を続けており、遠からず天気が急変することも予測していたにも関わらずこの惨状。阿呆である。

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 カメラ壊れる一歩手前

 どうしようもない勢いの雨だったが、そこはスコール。1時間で空は綺麗に晴れ渡り、遠くに虹が見えるとか本当にやってらんないこの気持ち。

 ヘロヘロになりつつもエスクイントラの町こと消防署へ。1泊使わせてもらえることになった車庫内には、ずぶ濡れになった荷物や衣類の間にテントが陳列される珍妙な光景を見せているのであった。

 2017年5月14日(日) 走行距離106km 累計61068km
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 グアテマラ39日目 パツンの町〜アンティグアから西に約50km サンティアゴ アティトランの町

 グーグル天気予報では降水確率100%を記録していたパツンの天気だが、朝起きて空を見ると青空が広がっていたでござる。100%とは何だったのか?

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 雨降る前にサッサと出発準備

 昨日必死に坂を上り続けて到着したパツンの町。走り始めてすぐ下り坂になるのは必然なのであり、その後で再び上り坂になるのもまた必然・・・とか何言ってんだ、意味わからないよ?

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 上から見下ろしてる分には良い眺めなんだけども

 なお最下点で川を渡るお決まりのパターンであったのだが。文字通り「川を渡る」ことになるとは流石に思っていなかった。

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 自転車は陸の上を走る乗り物だし

 昨日の苦労を思い出す登り返しの急斜面。2〜300mほど下ったのだし同程度まで登ることになるだろうと覚悟を決めた私だが、オマケとばかりにプラス100mの高さをプレゼント。グアテマラは容赦がない。

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 昨日よりは多少頑張れた

 ちょうど山の尾根を走っているため右に青空、左は一面雲で見えないこの状況。ようやく峠の頂上まで登りきって、いざ進もうとする道の先は、雲しか見えないこの事実。

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 行くしか、ないのか

 舗装こそされているが、流星群でも降ってきたのかと思える穴だらけの道を右へ左へ避けながらのダウンヒルは本当に怖い。そうでなくともグアテマラの坂道は急斜面ばかりで両手が痛くなるほどブレーキ握っているというのに。

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 ようやくアティトラン湖が見えた

 なんか世界で最も綺麗な湖だと言われてるらしいと沖野君が教えてくれたが、どう好意的に考えても過大評価であると思う。比べるのも何だがカナダ北部で見た湖の方が遥かに綺麗でしたよ?

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 人が多すぎると綺麗にはならないよね

 昼食済ました時点で雨が降ってきたこともあり、湖沿いを走るのでなくボートに乗って対岸の町まで優雅なクルージングで楽しみながら移動することにした。小さな船外機ボートに自転車積み込み、ビニールシートで雨除けを作って移動するセレブ的旅行である。

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 船でないと行けない村が多い

 ここで大問題が発生。我々が向かおうとしていた町はサンディアゴなのだが、このボートはサンペドロ行きであった。雨が降り始めていた関係で、かなり焦っての乗船となってしまったこともあり、まさかの別目的地へ。

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 仕方ないので別のボートに乗り継ぐことに

 本来なら別の船着き場まで移動しなくてはサンティアゴ行きのボートはないのだが、近くのオッちゃんが電話してくれてこの船着き場でピックアップしてくれる手筈となった。これは嬉しいと思ったのだが、料金キッチリ倍取られたのであり怒るに怒れないこの悔しさ。

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 湖の南部は良い天気だった

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 紆余曲折あったけど無事サンティアゴの町に到着

 謎の回り道で時間も押してしまい、今日は消防署にて1泊させてもらうことに。昨日にも増して自転車走らせてないのだが、坂道と船酔いで2人ともグロッキー状態である。タフさが試されるグアテマラ山岳地帯。

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 心がざわつくポケモン

 2017年5月13日(土) 走行距離40km 累計60962km
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