自転車ときどき世界1周

2017年06月

 パナマ11日目 パナマシティの町〜パナマシティから北北西に約50km サバニタスの町

 中米での自転車旅行はパナマシティで一区切りついた感があるが、別にパナマシティはこの国のゴールではない。コロンビアへ向かうための港はカリブ海側から出ているのであり、太平洋側に位置するパナマシティからだとちょうどパナマを縦断する形となる。

 北中米の最後が1国を縦断して締めくくるなんて、何だか非常に聞こえがいいと思うのです、はい。

 昨日のパンケーキとカレーの残り、オマケにバナナまで食べてたら朝から満腹で動きたくない気分になりつつ出発である。そんなに距離もないことだし、昨日観光できなかった旧市街地区を一回りしつつ進むことに私が無理矢理提案・可決した。

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 沖野君が否決できないのは彼がスマホ(地図)を持ってないから

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 つまり迷路のようなパナマシティは彼1人で抜けるのは大変なのである

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 何故か海に突き出している道を走りつつ

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 しかしこんなビル群、ロサンゼルス以来かもしれない

 大都市のど真ん中を自転車で走ることほど危険でツマラナイことはない。マナーの悪いパナマドライバーにヒヤヒヤしつつ、必死で郊外まで抜けて一息つくと後ろに沖野君の姿がない。

 10分待ってもやってこないので不安になって1kmほど手前の最後に姿を確認したポイントまで逆走する。そこに姿が見えなかったことで、とりあえず事故ったのでなくタイミング悪くすり抜けて先に行ってしまったと分かり一安心。

 どうせ目的地は同じなのだしと、適当なショッピングモールのWi-Fiポイントでメールして先に進むことにした。自転車で逸れるとかやっぱり都会は恐ろしい場所である。

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 町抜けると小規模なアップダウンが繰り返される

 午後になるとみるみる天気が悪くなり軽い雨が降ってきたり。幸いにしてパナマシティからの北上ルートには長い無人地帯が存在しないため、雨宿りで困ることはない。ないのだが自転車がドロドロぐっしょぐしょになるのは避けられない厳しさ。

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 とにかくサッサと進みましょうか

 しかしチェーンの寿命だろうか、一部分が破断してチェーンが回せなくなってしまう。仕方ないので該当箇所のピンを処分し1ピン分切り詰めての応急処置。予備チェーンは持ってないのであり、もう中米終わるまではこれで乗り切るしかない。オラ、ワクワクしてきたぜ。

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 もう残り50kmくらいだし

 でも本日はサバニタスの町にて終了である。とりあえず逸れた沖野君は案の定私より30分ほど先にマックへ到着しており、呑気にビッグマックセットを食べていた。私なんか心配して昼食くらいしか食べてないのに!

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 よかったよかった

 そのまま近くの消防署にて1晩テント晴らしてもらえないかお願いする。首尾よく許可頂いたので、近くの銀行にてヨットの代金降ろしつつ、スーパーでお買い物。なお自転車チェーンはこの町に売ってなかった。

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 夕食はかなり適当

 4泊もエイアコンの効いた快適な部屋で寝ていたため、湿度高い環境でのテントはなかなかに不快である。人間ってちょっと楽な環境にいると、あっという間に体の抵抗力が失われるんだね。

 2017年6月20日(火) 走行距離79km 累計63254km
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 パナマ9・10日目 パナマシティの町

 実はパナマシティには日本食材を入手出来るアジア食材店が存在する。言っちゃ悪いが平気で言わせてもらうと中米の食事というのは超ワンパターンな構成であり、私はこの地域に突入して早々に中米の食事に飽きてしまった。

 以来、どこにでもある中華レストランとかでお茶を濁しつつ、食事に対してはかなりの我慢を重ねてきたといって良い。ホステルで自炊しようにも大根も売ってないスーパーでは、食べたい物も口にできない苦しさよ。

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 そんなにレパートリーないけどさ

 しかしメキシコシティ以来、久しぶりとなる日本食材ゲットのチャンス到来にそりゃあ私のテンションも上がるってもんです。とりあえず出汁の素が手に入るだけでも私は嬉しいよ。

 そんなワケで沖野君と一緒にお店へ向かう。地下鉄で昨日とは逆方向のホームにて電車で移動すること3駅分。パナマの新市街ど真ん中に降り立ってみると、改めて旧市街との雰囲気の違いを感じさせる。治安とかな。

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 地下鉄からして完全に別世界

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 日曜だから営業してないテナントが多いけど

 駅から歩くこと15分。地下鉄に乗ってた時間が3分程度なのであり、どう考えても無駄が多い気がする行程だったが無事Fruteria Mini Maxのお店に到着する。

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 カレー箱欲しいな

 思ったよりも充実の品揃えで、欲しかった商品は麺つゆ以外は一通り入手することができて嬉しい。嬉しいので調子に乗って、帰り道は歩いて戻ろうということになった。キムチゲットしたので夕食のキムチ炒めを美味しく食べたいがためにお腹を減らしておきたかったのだと思う。

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 5分後には失敗したと思ったな

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 首が痛くなる新市街のビル群

 海沿いの道は途中でかなり品揃え豊富そうな自転車ショップ3店舗も見つけたのだが、ことごとく日曜休業日で閉まっていた。日曜日に営業しないでどうするの?と思ってしまうのは私が日本人だからなのか。

 途中でスーパーにも寄りつつ宿へ戻ったのは16時半。お腹はあんまり空かなかったが両足は十分痛くなったのであり、体を休める筈が逆効果じゃないですか。

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 多分日本にいるとき以来のキムチ炒め

 昨日から不具合で全く更新ができず、もういっそライブドアブログ辞めて他のサービス利用するか!くらいに思っていたブログだが、夜になって唐突に解決した。自分でも理由が全く分からないままの復旧であり、こういうのは嬉しい一方で座りが悪い。


 翌日。全くしてないパナマシティの観光しようと起きたはいいが、天気は雨であった。雨であったら仕方がない。観光はスパッと諦めホステルでPC使って遊んで過ごす。いい加減この先の南米ルートを考えなくてはなのであり、結果としては全く考えることもなく終わる。

 というか本当に何もしないでダラけてばかり。1日の終わりになってせっかく新しくしたカメラで何1つとして写真撮ってないことに気づいて「まぁ撮るような物、何もなかったし!」とか思ってしまうくらいにはダラけてた。

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 夕食のカレーくらい

 到着初日に運河見たし、それで十分だと思うのは私が自転車旅行者だからなのか、単に怠け者だからか意見が分かれるところである・・・・と信じたい。

 2017年6月18日(日) 走行距離0km 累計63175km
 2017年6月19日(月) 走行距離0km 累計63175km
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 パナマ8日目 パナマシティの町

 ようやくパナマシティに到着したので優雅に買い物したり観光したりと時間を有効に使っていきたいと思う所存。しからば面倒な作業を最初に済ませるべきだと放っといてたブログ記事を一気にアップロードしてしまうことにした。

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 エアコン効いてるしベッド心地良いしとレベル高いホステル

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 なお朝食はパンケーキを自分で焼くスタイル

 ノリノリでPC弄ってみたのだが、「セッションがタイムアウトしました。(ページをリロードしてやり直して下さい)」というメッセージが出て記事投稿ができないでござる。

 何が悪いのかと色々対処してみたが、結局3時間以上も粘って全く進展なしときた。むしろそんなにパソコンに向かい続けていたせいで頭痛くなるわ体調悪くなるわで最悪である。ブログなんて辞めちまうかと割と真剣に考えるレベル。

 この時点で14時前。パナマシティには青々とした空が広がり大きな入道雲がそびえ立っている。自分は何をしているのだろう・・・と我に返って出かけることにした。ブログに関しては考えないこととした。

 運河の使用料でむちゃくちゃ儲かってるらしいパナマシティ。それを証明するかのように町には超高層ビル群が並び立ち精悍な様を感じさせる一方で、旧市街のボロさと雰囲気の悪さにおける対比を色濃く感じる。単純に国や町全体がボロいよりも、1つの町中でこうした対比がハッキリしている方が怖いし。

 とりあえず数年前にオープンしたばかりというパナマ市内を横断する地下鉄に乗り込みショッピングモールへ。メキシコシティでも見なかった、電光掲示板に電車の到着時刻表示はパナマという都市の発展具合を感じさせる。

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 ホームも綺麗だし

 さてショッピングモール。パナマは特に都市郊外に超大型モールがある国なのだが、パナマシティのそれは流石1国の首都に設置される大スケール。アメリカでもこんな規模のモール早々見なかったぞ。

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 とりあえずサイをぶっ潰す

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 規模が拡大すると建物内に遊技場ができる法則

 私が何しにここへ来たのかといえば、メキシコで購入して早々にぶっ壊したカメラの代わりを探しに来た。なおスコール程度で調子が悪くなってしまうような貧弱カメラではなく耐久性抜群の防水カメラを求めており、そんなアイテムが中米で見つかるとしたらここしかない(と思う)からだ。

 結果として2種類の防水カメラを発見・購入することとなり、ようやく沖野君から毎日写真データを貰う日々ともお別れである。迷惑かけました。

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 明日からは私が撮影した写真になります

 その他にもアウトドアショップが2店舗ほどあったりしたが、まぁパナマでそうした用品を揃えるのは大変難しいということがよく分かる程度の品揃えであった。コスタリカのスーパーと良い勝負しそうな程度。

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 みんなやるよね

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 各フロアにそれぞれ違う動物オブジェがある

 人が多くて疲れた買い物。夕食は適当に済まそうかと思ってたのだがスーパーで見つけるは山芋である。おいおい、これでお好み焼きが作れるじゃないか!

 嬉々としてホステルで夕食作り。朝食がパンケーキだったというのに気分はウキウキ、山芋擦りすぎで手が痛い。

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 なお沖野君はお好み焼屋でバイト経験有

 ということで焼くのは彼に任せて私はビール飲んだりしてた。人には適材適所というのがあるのだとすれば、私は仕事してる人の傍でビール飲みつつ口出しするポジションでありたい。

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 鰹節と青のりがあれば完璧だった

 何か忘れている気がするが、PCの問題に関しては全力で目を背けつつどうにかなるものだと信じたい。この記事が無事に上がっていたならば、それは私ではなく友人が頑張って問題を解決してくれたということである。

 2017年6月17日(土) 走行距離0km 累計63175km
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 パナマ7日目 ラ チョレラの町〜運河ばかりが有名なイメージ パナマシティの町

 日本人においてパナマという国は「運河」というイメージで99%が構成されていると思う。少なくとも私はこの国訪れるまで他の情報をほぼ知らなかったし、むしろ実際に走ってみて「この国は何もねぇな」というイメージが促進したように思われる。

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 あと思った以上に治安悪いこととか

 ともあれアラスカから続いたアメリカ大陸自転車旅行も、このパナマに到達することで「中間地点」を迎えることになる。今までの国や大陸ではこうした分かりやすいポイントを示すことが少なかったこともあり、私はパナマ運河に到着する日を非常に楽しみにしたりそうでなかったりしていた。

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 いくぜ運河

 なおラ チョレラの町からは道路が2分され、それぞれ一般道路と高速道路になる。普通ならば一般道路を使うところだが、パナマの道は自転車が高速道路を走ることが問題無いと思われる。自転車禁止の標識なかったし、道路工事の人も警察のバイクも我々を見て手を振ってたくらいだし。

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 多分大丈夫なんでしょう

 そんな道路は15kmも走れば分かれ道に。両方ともパナマシティへ続く道だが、一方は海沿いギリギリの道で運河を渡る橋に側道が無い。もう一方は内陸部をクネクネと回り道しつつ河口から上流5kmほどの場所にある橋を通過できる。

 前日に相談した結果、パナマ運河の上で記念撮影したいよね!という思いから後者のルートを選択したのであり、果たしてこれが大正解であった。

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 安全に走れるだけでもポイント高い 

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 運河を渡る貨物船も見れたし

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 ここまで来た!・・・という記念撮影できるのは嬉しい

 寄り道しても町に到着するのは午前中。大きな町に入るのにはこれくらいの余裕を持っておきたいというのと共に、午後の時間で解決しておきたい問題がある。

 それが南米へと渡るためのヨット予約だ。詳しくはこっちに書いたのだが、コロンビアへ行くために必要な手続きとしてヨットツアーに申し込みをするのであり、この手続きを円滑にすべくツアーを斡旋してるというホステルに投宿したのです賢い私たちは。

 ということで

  私「ヨットの出向スケジュール教えて?」
 受付「それなら今はネットで分かるわよ。」

 しゅ〜りょ〜。わざわざホステル選ぶ必要なんてなかったのである。そうだよね、今の時代はインターネッツでのやり取りは基本だもんね。もげろ。

 そんなわけで22日出向予定のヨットに予約を申し込むことにした。面倒な手続きを終えた私は今、最高にビール飲んで開放感に溢れたい。

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 でも夕食は自炊で

 それでは明日よりパナマシティ堕落編が始まります。

 2017年6月16日(金) 走行距離45km 累計63175km
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 パナマ6日目 アントンの町〜パナマシティから西南西に約30km ラ チョレラの町

 パナマも東方へ進むにつれて天気安定してきたと思う。さんざ雨降るのを願って眠った夜から一夜明け、気持ちの良い青空が空一面に広がりやがる。ちょっとオマエ、空気読め。

 朝からパンケーキとか作っていたら出発9時前になってしまい、既に暑さは最高潮。初っ端から大汗かきつつの自転車旅行。晴れてれば暑いし、雨降ってたらやっぱり暑い。中米ってのは本当しんどい地域である。

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 何でそんな場所走ってるんだろうねぇ

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 良いと思う風景も一瞬のみのことがほとんどだし

 そんな文句の1つや2つや3つも言いたくなる中米諸国も最終盤。終わりよければ全てが良い思い出になると信じて走る道中が暑すぎ最悪。何も良いこと思い出せなくなりそうだ〜

 見つけたガソリンスタンドへ避難する。ここがまさかのドリンクバー設置されてるお店であった。すごいぞパナマ!1ドルでコーラ飲み放題とかアメリカ以来の快挙なのであり、突然パナマが素晴らしい国であったと思いなおしたよ。

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 主にジュース関連で

 水分・糖分と気力を補充し先へと進む。昨日と違ってフラットの道から細かなアップダウンが続くパナマ前半戦の道が戻ってきた感じ。それだけならまだしもパナマシティに近づくにつれ交通量が激増してるのに、道路のレベルが反比例するかの如く低下しているのが大問題。

 そうでなくともパナマドライバーは運転荒っぽいし交通マナーが悪い。渋滞してると平気で側道に突っ込んでぶち抜こうとする無茶な運転をバスとかの大型車両がやるのであり、奴らは自転車の姿が見えていないのではないかと本気で思うことがままある。

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 どうにかならないもんか

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 後半に200メートルほどの丘陵を登る

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 これくらいの距離で見える太平洋が好き

 パナマシティの手前に位置するラ チョレラの町で本日終了し、明日に余裕を持ってゴールする方針の我々。ところがこの町、これまで見てきた中米の町でも5指に入るほどに雰囲気が悪い。

 夕食摂った中華食堂ではオバちゃんが「昨日強盗に入られたのよ」とか洒落にならんことを世間話のように話してくるし、スーパーで食材買おうとしたら店の前で流血騒ぎで警察と見物人の人だかりができていた始末。

 そんな町フラフラ歩いてられないのであり、急いで明るいうちにホテルへ戻りようやく人心地付くワケでして。基本的に臆病に生きております故。

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 安全な場所で飲むビールは最高である

 なお本日の部屋にはベッドが1床しかなく、沖野君は床にマット敷いて寝ることになった。14ドルも支払ってそんな扱いになったのは、一重に彼がグーを出した結果である。

 2017年6月15日(木) 走行距離98km 累計63130km
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 パナマ5日目 サンティアゴの町〜パナマシティから南西に約100km アントンの町

 ダビッドの時点でパナマシティまでの距離は残り450km程であった。これなら4日と半日で到着できるよね!・・・と、お気楽な予想を立てて望んだ初日で早くも雨降り短縮走行。山中丸1日無理して走りまくり借金返済に追われる形となった昨日。そろそろやる気を失ってきたのが本日である。

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 故に寝坊した

 でも天気は朝から青空ときたもんだ。雨季の中米において、午前中の天気が午後になっても続くなんてことは稀なのだが、それはそれとして天気のいい間に少しでも走っておきたいというのも間違いない。やっとこ準備して走り始めることにする。

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 中規模の町なら大抵ショッピングモールやファストフードの店がある

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 そんで町出ると何もない

 サンディアゴの町までは規模こそ小さいもののアップダウンの連続だった道だが、ここより東はどこまでもフラットな道が続く。初日に自転車屋のオッちゃんが教えてくれた情報通り、どこまでも平らな道が続く様はイケイケの気持ちを呼び起こさせる。

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 行け行け

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 もう残り200km(とオマケ)で北中米も終了か

 なおパナマは小さな個人商店は、ほとんどが中華系の人たちで占められている。それが関係してるのか、レストランも中華食堂は多いし、普通の中米よくあるレストランでも焼きそばが売られてたりして中米の食事に飽き飽きしている私たちにとって大変ありがたい。

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 ただし中華食堂でないと量が少ない

 午後から天候荒れるのがパナマのお約束であり、今日も御多分に洩れず雨雲が上空に迫ってきたのだが、間一髪でこの雲を走り抜けることに成功する。休憩中にアイス食べながら後ろを振り返ると、ついさっき私たちが走ってきた道が豪雨となっていたのであり、これは運が向いてきたかもしれない。

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 その後は青空が広がる

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 風力発電だって出てきちゃいますよ

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 こういう雲を如何に回避するかが重要なのだと思う

 当初予定していた東雲ならぬペノノメの町はスルーして先へと進む。あまりにも道中の道が楽なので、今日みたいにコンディションが安定してる時にガンガン走ってしまおうぜ、とまぁ調子に、乗ってる。

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 そのままペノノメをスルーして

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 20kmほど先のアントンの町でゴール

 小さな町だがホステルがあるのは調べておいたのであり、お値段聞いてみると驚異の1人11ドルでクーラー付き部屋がいただけると。パナマの安宿も色々あるが、これは間違いなく値段に対して設備の充実度が最高レベルだと言える。

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 なお部屋の壁の色がピンク

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 でもこんなにコスパ良い宿は珍しい

 そんな長い名前のHostal Las Catalinas Historical Guest Houseに投宿した後は近場のレストランで適当に夕食とする。

 ところでパナマでは我々を見かけて「お前は日本人か?」と聞いてくる人が多いように思う。こっちのことを「チーノ!」とか適当に言ってくる輩が多い中米諸国の人たちと比べて一味違う。今日も昨日も話しかけてきた人が日本に縁ある人だったというのも関係あるかもしれないが。

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 どこで繋がるかなんて分からんな

 冷房効いた部屋で最高にくつろぎつつ、明日にはここを出発しなくてはならないことが早くも残念で仕方ない。明日雨が降れば良いのになぁ・・・とか思いつつの夜である。

 2017年6月14日(水) 走行距離120km 累計63032km
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 パナマ4日目 シリモンの町〜パナマシティから西南西に約190km サンティアゴの町

 久しぶりのテント泊だったが、パナマは多少湿度も低くて夜中でも凌ぎやすい気候であった。グアテマラ・エルサルバドルを頂点として、南へ向かうほど暑さが凌ぎ易くなっていると感じるのだが、これは体が慣れただけなのか?

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 でもインナーシーツさえ使わないで寝てる

 食堂使わせてもらい朝食を済ます。昨日のスコールで懲りたので、今日は朝早くに出発しようと話していた我々なのだが、8時出発と普段通りの時刻となる。やっぱりテント泊だと出発準備に手間を要するワケでして。

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 行くぜパナマシティ

 ちなみにダビッドの町からパナマシティまでは距離にして450kmほど。昨日100km走る予定が8割程度の距離で終了してしまった関係で、遅れを取り戻すのであれば今日は少々頑張らなくてはならない。

 しかし先へと延びる道はひたすらにアップダウン。どころか全体的には上り坂なのであり、気づいた時には標高400mを超えていた。パナマにおけるパンアメリカンハイウェイ(北南米を結ぶ道路)は平坦なそれだと思っていたが、まさかこんなに高い場所まで登らされるなんて。

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 疲れるんですけど

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 こんな誰もいないような道にも土産物屋が

 ほとんど休みを設けることなく走り続けたのは昨日と同じ。というのもパナマは道中で休憩を取れそうなガソスタとか小さな商店の数が少ないと思う。これはコスタリカも同様の感想を持っており、その背景には他の中米諸国が道中個人商店天国であったことを示している。

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 メキシコにはコンビニがあったし

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 午後になって1日半ぶりに青空が

 稼いだ標高を吐き出すように下り坂も多くなり、気分上々楽しいサイクリングに。見える景色はひたすらジャングルだったとしても、気持ち良い天気と道があるだけで私は満足ですんよ?

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 だからお願い、雨雲来ないで

 むしろ今日は16時まで雨が降らなかったのであり、昨日よりは頑張ったと言えるのか?スコールそれ自体も1時間程度で降り止んだので、まだ救いがあったと思う私はパナマの気候に毒されてるな。

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 健康のためにも1日1スコール

 雨そのものも厄介だが、自転車的にはウェットの路面も相当嫌なもの。この状態で走ると泥水がギアなり荷物なりに跳ねまくってしまい、チェーンはじゃりじゃり嫌な音立てるし自転車も砂まみれになるし。

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 それでも進むしかない18時前の図

 どうにかサンティアゴの町へと到着し、夕食済ました後は2人揃って部屋にて自転車清掃作業である。私なんかは整備も簡単に済ますタイプだが、沖野君なんかは雨に降られると毎回オイル注油まで徹底的に行っており、その時間は1時間を超える。

 中米を走るサイクリストで自転車にこだわりがあるタイプは、乾季・雨季の時期をしっかり見定めて訪れないと、毎日のように清掃作業を繰り返す羽目になるかもしれないので要注意である。

 2017年6月13日(火) 走行距離118km 累計62912km
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 パナマ2・3日目 ダビッドの町〜パナマシティから西に約270km シリモンの町

 休養日。ここで休んだ後は北中米の一応のゴールとなるパナマシティまでを一気に走り切るつもりでいるため普段以上にダラダラしなくてはならない重要な1日だといえる。

 その意気込みや良し。目を覚ました時には9時を過ぎているのであり、そうした事態にも慌てず騒がずパンケーキとか作り始めるオシャンティ。調子に乗って作りすぎたのはご愛嬌としておこう。

 日曜日なのでダウンタウンのお店もその大半がシャッターを閉めており、たとえ開けていようとも外に出かける気は無いのだが「外出ても仕方が無いし」という理由を元にホステル内のハンモックに揺られてブラブラと。

 とりあえず午前中にサイドウォールが破れても糸で縫いつけることで延命治療をしていたタイヤさんにご臨終を伝えるという辛い仕事を行うことに。

 確かホワイトホースのちょっと後で交換したタイヤであり、北中米を超え南米のコロンビアの景色を見せたところでお別れしようと目論んでいたのだが最後の最後で力尽きたことは残念でならない。

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 まだちょっとくらいは使えそうだったけど

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 大体マラソンプラスはサイドが先に駄目になる

 タイヤの最後を看取って精魂尽き果てたので午後は昼寝に勤しむことに。ふと目を覚ましたら沖野君が「もう18時なんですけど夕飯どうします?」とか聞いてきたのであり、早かったな私の休養日。

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 ちょっとスーパーに買い出しに

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 シャッター閉まりまくり

 時間も遅いし面倒だったのでステーキ肉買って焼くだけにしようと思ったのだが、パナマは意外とお肉が安くてついつい買い込んでしまった罠。大量の肉を頬張りつつパナマシティに向かってラストスパートの始まりである。

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 腹いっぱい


 翌日。設備良し、お客少なし、雰囲気良しと3拍子揃ったホステルから出発である。オーナーのおばちゃんが「自転車はたくさんエネルギー必要でしょう?」と我々の分の朝食を作ってくれたので自分で準備したそれと合わせて食べる。朝から満腹でちと苦しいくらい。

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 すごくアットホームな宿でした

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 ダビッドお越しの際には是非

 街を脱出するのに少々迷ったりしたのだが、まぁ些細な問題である。何しろパナマという国はこのダビッドの町より東において、首都のパナマシティまで行く道路は実質この国道1号線のみだからだ。どんな方向音痴でも間違いようがない親切設計な国である。

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 そんでここからは側道も広い

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 ハートもある

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 サルだっているらしい

 非常に快適な道だといえるが、よろしくないのはどす黒い雲が先に広がっている点。午後になって1時間も走らないうちに前方に大雨降っているのが目視で確認できるほどであり、慌てて近くの空き家に逃げ込む。

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 1時間くらいで降り止んだのだが

 気を取り直して走行再開。そして者の10分もしないで再びのスコールとか勘弁して欲しいです本当に。今度は小さな町のスーパー軒下に避難して「さっきより良い環境だね」とか喧しいわ!

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 どうにもならない

 いつまで経っても降り止まず、日没時間も刻一刻と迫ってくる。とにかく宿がありそうな次の町までの残り距離と必要な時間を算出してギリギリまで待機してみることに。

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 17時過ぎに一応出発

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 何とういう天気だわさ

 まだ軽く雨が降っているけれど、これ以上は夜間走行になってしまう。パナマに入ったことで時差1時間分の余裕ができたしどうにかなるよ!と降り止むのを待っていたのだが、どうにもならなかったワケですね。

 必死で町の近くまで移動してたのだが、無情にも3度目のスコールが。慌ててガソスタにてレインウェアを着て最後の3kmを走りきろうとしたところ、右に見えるは消防署。

 これ幸いと逃げ込み裏手の東屋にテント張る許可をもらう。いざ着てみたレインウェアは1km程度しか活躍の場を見せることがなかったのであり、良かった良かった。

 近くのスーパーで食材買い込み自炊での夕食をば。パナマのラストスパートはなかなかに厳しい。

 2017年6月11日(日) 走行距離 0km 累計62714km
 2017年6月12日(月) 走行距離80km 累計62794km
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 2017年5月29日~6月10日
 走行日数13日間
 累計走行距離674km(61985km~62659km)

◎道路
 いったいどうしたことなのか、コスタリカの道路は一部の主要道路や高速道を除いて側道がほぼ存在しない。しかも道路幅も狭いため、車両の追い抜き危険が一気に跳ね上がる結果となった。それほど交通量はないとはいえ、トラック同士がすれ違う場合などには生きた心地がしないほどスレスレを通過されるのでシャレにならん。私が走った道では国道34号線ではどうにか側道が続いていたが、それ以外の道においては全く考慮されていない道であった。
 さらにニカラグアから入って坂道が圧倒的に増えたしアップダウンの斜度も厳しいものが多い。幸いにしてかなり小さめの道路でも未舗装になることは少なく、路面状況も良いので走る分には何とかなるが。
 あとホンジュラス・ニカラグアで見なかった邪魔者のトーペがちょこちょこと姿を表すようになった。数はそれほど多くないとはいえ、坂が急角度なのでかなりおっかない存在であることに変わりはない。ナンテコッタ。

◎治安
 これは難しい。北部に位置する3カ国より明らかに町の雰囲気は良くなったように感じるのだが、町中における家々の防犯レベルは以前高いままである。経済レベルが上がったから、「夜に出歩く」とか「腕時計を身につける」みたいな行為を多くの人がしているのを見たし、そうした行動がまぁ許されるレベルになってきたと感じる一方で、この国では割と多くの人からトラブルにあった話を聞いた。
 防犯レベルが高いのに加え、貧富の差が激しい方が治安は悪化する傾向にあるため、物価が高くともコスタリカではテント泊をするのは控えて無難に宿に泊まっていた。
 実は日本人の海外サイクリストは結構コスタリカの国で犯罪被害に遭っているのだが、その遠因に一見すると治安が良いよう見えることと物価が高いことからテント泊をしてしまうことがあると私は考える。

◎ビザ・出入国
 問題なし。入国ではなく出国時に8ドルが必要となるのだが、この手続きが私の訪れたパソ カノアス国境では道路対面にある別の建物にて行われており、かなり探し回ることとなった。あと出国時にツーリストカードに内容記入を求められたのだけど、もう出て行くのにその国のツーリストカードを記入させる理由が分からないのですが。
 なおニカラグアから入ると、まずこのイミグレーションの立派さでコスタリカという国のレベル高さを実感することになると思う。

◎交通事情
 とりあえずクラックションを鳴らされることがほぼなくなった。だが町中での運転はかなり自分勝手な走り方をする人が目立った印象もある。特に小さな道でもスピードを落とさないで走る車が多いので要注意。
 道路に側道がないというハード面の問題が大きい気もするが、自転車を追い抜きする際に大きく避ける車両が減ったと思われる。特にトラックはスレスレを抜けてくることも多くて胆を冷やす場面が何度かあった。
 反面、バスの運転が非常に紳士的になったのが印象深い。だいたいどの国でもバスは最低な運転マナーをするのだが、彼らの運転マナーが良かった国は総じて先進諸国でった。このことからコスタリカという国が非常に高いレベルを誇っていることが伺えると思っている。

◎特徴
 かつて中米の楽園と呼ばれた国。この背景には安定した治安や豊かな経済、軍隊を持たない国といった特徴から言われているとのこと。
 ことの真偽はさておき、確かに軍隊は存在しないがその点警察組織が非常に強い権力を持っているようで、普通に軍事キャンプみたいな場所で重火器の訓練っぽいことしていたりと、きれいごとでは済まされない部分がちらほら見え隠れする。
 治安に関しては別項で歌ったので置いといて、経済においても隆盛を誇っていたのは3~40年前だったというのがこの国に住んでる人の弁である。当時は1ドル=5コロンくらいで現在の100倍くらい貨幣が強かったのだそう。
 ということで、個人的にはコスタリカは楽園というほどではないかと思う。良いところもそうでないところもある普通の国でした。

◎気候
 かなりの頻度で雨が降る。この雨も短時間に一気に降るスコール的な場合もあれば、半日近くに渡ってしとしと降り続ける梅雨みたいな雨もあったりして、読み間違えると悲惨な目にあう。
 一応午前中の時間帯は雨が降らないことが多いので、雨季のコスタリカを走るのであれば朝早くの走行を心がけることが重要ではないかと。
 国中央部は山岳地帯で標高高い場所が多く、それほど暑さは気にならない。反面、沿岸部で海抜0mが近いポイントで峠を登らされた時にはあまりの暑さで熱中症になるのでないかと不安を覚えるほどに暑すぎる。特に山を降りてきて気候が一気に変わると体へのダメージも大きいと思われるので注意した方が良い。

◎言語
 スペイン語なのだが、他の中米諸国と比べると英語を話せる人の割合がかなり高い。聞いたところではコスタリカ政府は教育に関して力を入れているらしく、教育費に対しての費用がかからないとのこと。このためコスタリカは中米で識字率も抜群に高い数字を残しているし、こうした点に英語を話せる人が多い理由があると考える。
 またコスタリカの観光地限定ではあるが、アメリカからの移民が結構な割合で移り住んでいるようで「売り地」等の看板にも英語が使われていたのが印象的である。

◎宿(野宿)・Wi-Fi
 食料の高さから比較するとまだ良心的とも言えるか。特に我々はペアで走っていたので1部屋2ベッドの料金で宿泊することで宿代を多少は抑えることができたのだと思っている。なお1泊は12~15ドルくらい。コロン払いだと若干割安になることが多かったので、その場合はコロンで支払うとかセコセコ遣り繰りしていた。
 部屋自体は小さくなったり2階部分まで自転車を運んだりといった面倒ごとが増えた気がするが、ただ寝るだけのベッドが置かれたのみという部屋から、アメニティグッズが支給されたりとサービスが良くなった。特にどんな安宿でもシーツが綺麗にされているためノミとかダニの危険を考慮しなくても平気なのは有難い。
 とりあえず全ての宿にWi-Fiがあったし、その速度は明らかに他の中米諸国より速くなった。この手のインフラレベルに対してはコスタリカで不満に思うことはほとんどない。特にFreeWi-Fiもバスターミナルを始めとして、ちょこちょこショッピングモールや大きな町中で使えるのを確認できたし。

◎犬
 特に問題ない。というか野良犬の数が激減したのでそれほど気にすることが少なかった。1度か2度ほど吠えられた記憶があるけど問題にならないと思う。

◎自転車店
 いきなり先進的なショップが多数出てきて驚いた人です私は。特に人口数が少ないと思われる町でもレベルの高いショップがあるわ、扱ってるパーツも最高級グレードから大衆レベルのものまで多種多様。金額的には日本で買うより割高だけど、部品補充に関してはコスタリカであれば大抵のものが調達できると思います。自転車旅行に関するアイテムということになるとかなり難しいとは思うけども。
 とりあえずグアテマラ以降で自転車に問題があった場合、コスタリカにまで辿り着ければ何とかなる!と私はここで言い切ってしまうね。

◎物価・食事
 もう無茶苦茶高い!中米諸国という点で見れば異常なレベルで高すぎる。一部の商品に関しては日本よりも高値が付くレベル。ニカラグアから国境を超えた瞬間に全ての商品が2倍以上に跳ね上がる衝撃はちょっと言葉にならないというか。
 食堂で1食が5~600円くらいするのだが、内容的には他の中米諸国と大差ない。治安的に野宿をするのは不安が大きかったのでホテル泊をしていたのだが、1日の使用金額がビール飲まないでも2500円とか達することも多く、コスタリカには長居できないと思わせるに十分である。ただしこの国では水道水を直接飲むことができるため、水に関してはお金をかけずに済ますことが可能。食事でも無料で水が付いてくることが増えたし、そうでなくともそこら辺に水道の蛇口があるので水分補給には困らない。まぁ暑すぎてコーラ買うことも多かったけど。

◎総括
 北部から南下してくるとニカラグアとコスタリカの国境を境として、大きく環境が変化することになる。道も町も人も雰囲気もガラッと変化するのだが、暑さだけは全く変わらないというのが私のコスタリカに入っての実感だった。
 簡単に語れば先進国的になるのだが、物価に関しても同様に先進国の値段を示すため中米諸国の物価に慣れている身としてかなりしんどかった。反面、自転車における旅行という行為を楽しい遊びとして認識してくれる人が多く、実に多くの人たちからお世話になった国でもある。そんなワケで私にとって中米で最も印象深い国となったコスタリカでした。
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 コスタリカ13日目&パナマ1日目 リオ クラロの町〜パナマシティから西に約320km ダビッドの町

 中米という地域に含まれる国々は全部で7ヶ国。北から陸地伝いに南下して行くと、最後に訪れることになるのがパナマ共和国、通称パナマである。

 長いようなそうでもないような中米の国を走った私だが、とりあえず本日をもってコスタリカからパナマへと入国して中米の国は最後を迎えることになる。

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 あと何回で北中米から南米編になるのかな?

 その国を脱出する日のラストランというのはやや寂しい。恐らく大半の国々において、もう2度と訪れることがないであろう土地であり、その地で会った人や見た景色を思い起こしては感傷に浸りつつ走るのは何とも言えない寂寥感が。

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 次の国に対するワクワクとかも大いにあるけど

 さて30kmも進めばパナマと国境を接するパソカノアスの町。パナマは入国が割と厳しい国の1つで「現金500ドル」と「パナマ出国用のチケット」が必要なのだとの話を聞いた。

 これも胡乱な話で、最近パナマに入国したサイクリストで出国用チケットを求められた人はいなかったし、沖野君にあってはちょっと前にパナマへ入国した友達のスイス人サイクリストにメールで確認してみたところ「問題なかったよ」という回答をもらっている。

 でも徒手空拳で向かってこれらの条件を満たせなければ、最悪パナマへの入国ができない可能性がある。中米最後の国が入国拒否で入れずにワープしました・・・というのはあまりに悲しすぎるじゃないか。

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 とりあえずコスタリカの出国手続き

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 出国手続きで現金支払う場所がわかり辛い

 結果として私たちは両方とも事前の準備を一切せずにイミグレーションへ向かった。これはパソカノアスの町にあるATMで米ドルが降ろせなかった(コスタリカは一部銀行でドルとコロンの両方が降ろせる)のと、出国チケットは「自転車旅行だから予定が立てられないんだ」と泣きついてどうにかしようと目論んでいたからである。

 こうした無策を人は「馬鹿者」と呼ぶのだが、実際のところ何の問題もなく入国スタンプをもらうことができた。わざわざ係員の見える場所に自転車止めて「私は自転車旅行者なのだ!」とアピールできる体制まで整えたのに、何1つとして質問されることなく受付終了。

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 ちょこざいな小技が発動することはなかった

 入国厳しいパナマとは何だったのか?とにかくこれで後顧の憂いなくパナマを走れるというものだ。やってやるですよ。

 そして10km進んでパンクした。これにて晴れて中米全ての国でパンクを経験したことになり、ミッションコンプリートというか何というか。気分としてはパンクしない自転車乗りに対して足から納豆の臭いが出る呪いでもかけてやりたい。

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 パナマに入って側道が復活したと思ったのだが

 これが案外そうでもない。道路は基本素晴らしく広くて走りやすいのだが、側道だけはガッタガタだったりアスファルトで整備されずにまともに走れなかったりといった場所も目立つ。

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 右側の空、求ム

 自転車ガタガタいわせながらも走り続けダビッドの町へ。ダウンタウンから若干離れたホステルに投宿しようやく一息。物価の高いコスタリカを脱出したら1日休息日にしようと相談していたのだけれども、パナマって物価そんな安いわけではないみたい。

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 沖野君が20000km到達記念ということで夕食は中華に

 宿に戻る前にスーパー行って市場調査兼明日の食材購入したのだけれども、やはり物価はコスタリカ並に高い物が多いでやんの。ただ果物関係は明らかに値段が下がった。あとビールはコスタリカよりだいぶ安く買えると聞いて期待してたのだが、まさかのスーパーで販売しておらず。

 コーラで自らを誤魔化しつつ、明日が休みということで深夜2時までネットしてダラけまくり。パナマからは本気出すわ。

 2017年6月10日(土) 走行距離88km 累計62714km
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