自転車ときどき世界1周

2017年08月

 エクアドル17日目 オニャの町〜クエンカから南南西に約100km サンティアゴの町

 人口少ない割に立派な設備が整ってた消防署での起床。今日も青空が広がるヒルクライム日和であり、天気はともかくひたすらアップダウンが続くのはどうにかならないものかと思ったり。エクアドルでそんなこと期待するだけ無駄である。

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 日本で使っていた資機材も多い

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 はいもう早速こんな道

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 山に沿う道しかない

 走るだけでも大変な道ではあるが、そもそもこんな超山岳地帯によくまぁ道路通そうとしたもんだ。標高にしてもちょっと油断するとすぐ3000mをオーバーしてしまう険しい山々が連なる土地で、こんな綺麗な道を造りきったエクドルの人たちは並々ならぬ情熱を持っていたのであるまいか。

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 そんな道で私は遊ぶ

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 お、前方に黒い豆粒が

 案の定、昨日別れた沖野君であった。結局別々に走ってもルートが同じだし似通ったペースであるため何処かでバッティングするとは思っていたが、早くもこれで2度目の邂逅。とりあえず一緒に先へと進みましょうか。

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 今日は2900m強で済んだ

 峠の折り返しとなるダウンヒル。この辺の山は山頂到着して「それじゃあ下り坂だな!」と思いきや、ちょっと下がって再び登るというフェイントを織り交ぜてくるため、ぬか喜びに注意が必要。そんな簡単に騙されないんだぜ私はよ。

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 ここが本当の頂点だった

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 そんな所に十字架建てられてもなぁ・・・

 大きく山を下る理由は大概の場合、谷底の川を跨ぐためである。間違っても山を通り過ぎたワケではないのであり、その証拠に橋を越えると間髪おかずして繰り返されるは上り坂。景色の変化が目まぐるしい。

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 さっきの高原地帯は何処行った?

 日本も山岳地帯ではアップダウンが連続する場所は多々あったが、エクアドルのそれはもうスケールが違う。今日の山岳地帯であれば、大まかに800mアップ・1000mダウン・700mアップ・800mダウン・400mアップで最終的にはスタート地点から100mほど登って終了している。

 峠の規模が大きすぎて1日あたり2〜3本をクリアするのがせいぜいなのだが、エクアドルの国自体がこんなものであるため、この国にいる間はひたすら坂道が楽しめるというワケだ。ヒルクライマー垂涎の土地ですね。

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 なかなか独特な看板を通り過ぎて

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 あんな山を越えていかにゃな駄目ですか

 それでもしつこくペダルを回していればいつかは辿り着く山頂である。流した汗の分だけハッキリと結果に出ることを考えれば、成果の見えにくい仕事と違ってなんと爽快なことであろうか。

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 下り坂というご褒美も待ってるし

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 末広がるハズが見えるのは山ばかり

 スペイン語圏の国ではよくある名前のサンティアゴの町にて走行終了。疲れたので宿を探してみるのだが、そんな気の利いた建物はここに存在しなかった。というかサンティアゴだけでなく、この町近隣にはそもそも宿のある町がない模様。

 仕方ないのでコミュニティセンターの脇に許可もらってテント張ることに。小さな村とはいえ南米の町中でテント張るというリスク背負っての野宿ができるのは、私1人ではなく沖野君がいるからという点が大きい。

 いざとなったら彼を人身御供に捧げよう・・・と、お互いが考えているのは笑い話。

 2017年8月23日(水) 走行距離76km 累計66489km
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 エクアドル16日目 クエンカの町〜クエンカから南に約70km オニャの町

 目を覚ましてベランダから空を見たら青空であった。なのでクエンカの町を出発しようと思う。これが雨模様の天気だったら間違いなく延泊していたところだが、ここらへん自転車旅行者は気分で出発如何を決められるのが嬉しいね。

 なおクエンカから先は沖野君とは別行動である。まぁしばらく走行ルートが同じなためちょいちょいすれ違う可能性が高く、別れの挨拶は

「んじゃ、お先に」
「オッケー、そのうち追いつくわ」

 という簡素なモノであった。まぁ毎回握手してハグして別れを惜しみつつ出発するほどメロウな性格してないし。

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 ちなみに2時間後追い抜いた

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 クエンカからの脱出は割と簡単

 先日の自転車整備でフロントキャリアが折れているのを発見したので郊外の溶接工場で修理してもらう。なんかもうキャリア折れの修理は簡単に直せることが分かってしまったので、実に気軽というか「工場あったら直してもらおう!」という適当な判断となっている。

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 実際、修理にかかった時間は1分以内

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 郊外に出るとすぐ山間位の道に

 ここから20kmほどフラットな道が続く。サラっと言ったけども、エクアドルで10km以上に渡ってアップダウンが出てこない道は1000km近く走ってきて(多分)始めてという快挙である。山岳地帯でもこんな場所がありましたか・・・。

 なお起き抜けには青空が見えていた天気だが、どういうワケか今にも雨降り出しそうな色した雲が一面を覆っていらっしゃる。とんだフェイント咬まされたわけだが、上り坂が始まると共に一切の集落が消えてしまい、雨宿りするという選択はありえない。

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 しかも相当斜度キツい

 何故だか私はクエンカ手前の3500mの峠で「もうエクアドルではこれ以上高い峠に上ることはないな!」と根拠なく思っていた。その幻想は当たりといえば当たってるのかもしれないが、3400m弱の標高は充分「高い峠」だと思うのですよ。

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 JIMAと書いて「ヒマ」と読む、そんな町

 山頂付近で雨雲に捕まってしまい、徐々に雨が降り始める。山の向こう側は雲が途切れているのであり、期せずして私が濡れ鼠になるか雨を振り切るかのチキンレースとなってしまう。

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 無茶苦茶寒い

 多少は濡れたものの、山頂過ぎてから一気に雲をぶっちぎり無事安全圏へ。そのままレストランへと逃げ込みお昼ご飯としていたら、何故か他のお客さんかに奢ってもらっていた。それどころか「この先のロハの町まで乗せて行ってやるよ」と逆ヒッチハイクのお誘いも受けたが、それは謹んでお断りさせてもらった。

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 ご飯代出してもらっただけで充分です

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 しかし先刻の天気は何だったのかと思う晴れっぷり

 山の脇を通るのではなく山頂部分に道があるエクアドルでは珍しい道。右見ても左見ても遥か下まで緑色が広がっている光景は大好きなのであり、ウキウキ気分で鼻歌まじりの楽しい走行。

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 でも下に道通せばこの山登る必要なかったんじゃ?

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 標高は3100〜3200くらいをウロウロと

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 雲の上に佇む町

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 腐海に侵食されてる風の谷とか思い出す

 このまま安定した走行が続けば良いのだが、そうは問屋がおろさないエクアドル。先に控える川を越えるために1000mを越える猛烈なダウンヒルが始まるのですね、勘弁してください。

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 谷越え1つにしても規模が違う

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 向こう側の道が見えてるのは笑ってしまうというか何というか

 標高1800mまで降りてきて、ここから楽しい登り返しである。なおこの最下部の時点で走行距離は90kmを超えている。エクアドル入国当初にイケイケで走ってキトの町で疲れ果ててしまったことから、この国では7〜80kmくらいを目安に走っていたのだが。

 今の気分はそんな体力マージン計算して走るような気分じゃないでござる!こういうイケイケ気分の時は、疲れきるまで先へと進むんだよ。それはもう猪のように猛進するのだ。

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 時速5kmだけど

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 コロンビア→ウシュアイアとのこと

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 さっきあそこから降りてきたのね〜

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 ここらへんの町は入口に標高が書かれてるみたい

 南米走行で初となる17時を過ぎる激走で、ようやくオニャの町に到着する。しかし宿が見つからないのでどうするかと思っていたら、消防署があるではないか。お願いしてみたら建物内で寝てもいいよと許可くれたので一安心。

 結局今日1日は見知らぬ誰かに助けてもらってばかりであった。親切なエクアドルの皆様に感謝である。

 2017年8月22日(火) 走行距離106km 累計66413km
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 エクアドル14・15日目 クエンカの町

 さてクエンカ。エクアドル国内おいて3番目の規模を誇り、且つ町自体も歴史地区が世界遺産に認定されている。もっと言えば比較的治安の良い町とのことで老後に住みたい町のランキングでトップになったこともあるとかないとか。

 そんな魅力いっぱいのクエンカで、私はといえばひたすら宿にてダラけている。午前中はもとより午後になっても玄関の敷居を跨ぐ気配すらない徹底っぷり。何してたのかといえば、自転車の掃除とかしてた。

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 沖野君も掃除してた

 この先のルートとか期間とかなのだが、ある程度大きなスパンで「どの時期にどの場所まで行きたい」という希望があるため地図を眺めて走行計画を考えたり。とりあえず年末までの大まかなルートを期間をイメージしてみる。どうせ計画通りにはいかないだろうけど。

 夕食前になってようやくスーパーへ買い出しに。別にそこらのレストランで食べても構わないのだが、この宿お客が少なくてキッチン自由に使えるので自炊で思い切り食べれる方を優先したくなるのです。

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 とりあえず量が重要


 翌日。クエンカの町歩きがてら細々とした用品の買い足しと、先日ぶっ壊れたカメラの代わりに一眼レフ売ってないかと見て回ることに。あとATMから現金下さにゃあ。

 お金降ろすなんて何の問題もないように思われるかもだが、エクアドルは何故だか銀行あってもATMから現金を入手するのが難しい国なのである。大体7〜8割のATMで出金を拒否されてしまう印象だ。

 恐らくはエクアドルの銀行は、国際キャッシュカードや海外キャッシングに対応してない町銀行みたいなタイプが多いのだろうと思われる。つまりこの国で確実にお金を降ろすには、国外のカードでも問題なく対応するシティバンクに代表されるような国際銀行が必要となる。

 そうした銀行があるのは当然大都市のみであるためここクエンカの町を逃すと、最悪もう現金入手する機会がないかもしれないのでして。エクアドルの沙汰も金次第である。

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 ウロウロふらつきながら銀行を探しに行こうかな

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 その他欲しい物はガス切れしたチャッカマンとか

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 なお一眼レフカメラに関しては大都市ではどの国でもある

 でもエクアドルのカメラ値段は高すぎて購入は早々に諦めましたが。何が悲しくて型落ち品に1000ドルとか出さにゃならんのだ。それだけのお金があったらエクアドルなら1ヶ月以上豪遊できるわ。

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 なお街並みはその他のコロニアル都市と変わらない感じ

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 ただキトよりは明らかに治安良いと感じる

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 中心部じゃなければ自転車道路もあったし

 無事現金入手に成功し、チャッカマン入手には失敗した。ライター売ってたから良いけどさ。ともあれクエンカ堪能した?ことだし明日に向けての出発準備をしていたところ、1年以上前にアラスカにて出会ったサイクリストから今日クエンカに着いたから一緒に晩御飯食べない?と連絡きた。

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 ということでお久しぶりです

 色々話して楽しい時間だったのと同時に、日本人とヨーロピアンでは目安にするルートというのがかなり異なっていることを改めて感じた。何ていうか、走りたいと思うポイントの注目点が違ってたりして興味深い。

 話は尽きない感じだが、彼らは今日クエンカに到着したばかりだし我も明日には出発する(つもり)。キリの良いところで「また何処かの道で会おう!」と言って別れるのはサイクリストならではの挨拶でなんか嬉しい。2回とも町中で出会ってるのだけど。

 2017年8月20日(日) 走行距離0km 累計66307km
 2017年8月21日(月) 走行距離0km 累計66307km
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 エクアドル13日目 カニャルの町〜エクアドル第3の都市 クエンカの町

 カニャルの町は標高3000m弱と、エクアドル山岳地帯としては平均的な標高に位置している。にも関わらずこの国で最も寒かったと感じる夜だったのであり、エクアドルの気候はとにかく天候に左右されることがよく分かったと言いますか。

 幸いにして今日は朝から良い天気。なんか最近は坂と天気のことばかり書いてる気がするが、そもそも自転車旅行なんてのは道と環境と飯が内容の9割を占める遊びであると言えなくもない。これは至って平常運転だと思って頂きたい所存。

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 何故かベッド3つもあった部屋

 カニャルは坂の途中に位置する町であったため、スタートと同時に上り坂。この国で平地を走れる期待は微塵も持ち合わせていないが、ぞれでも朝イチくらいはご容赦してほしいというか、せめて緩い斜度の坂道にしてくれないものかと思わずにはいられない。

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 あっという間に町を見下ろす高さまで

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 その後もぐんぐん登り続けて

 3500mまで到達であった。特に確証ないけれど、恐らくエクアドル最後の3500オーバーポイントとなるのであり、この先に控えるダウンヒルと冷たい風に備えて上着を着込みつつ。

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 高い場所が平原になってるのって良いよね

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 ここから一気に900m下がる

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 気持ち良いけど路面にギャップが多くてやや怖い

 今日到着予定のクエンカまでは下り基調の道で楽勝だとばかり思っていたのだが、ここで2550mのクエンカよりも標高下がってしまうのであり、つまり登り返すんじゃねーかよ!やる気ばかりが下がり続けるぞ。

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 とはいえ走りやすくて楽な道だったけど

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 お昼過ぎにはクエンカ郊外へ

 時間に余裕あるので割と頑張って安宿を探す。クエンカは世界遺産登録されてる大観光都市でもあり、中心街にはそこら中にホステルが乱立しており宿を探して回るのは難しくない。結局家族経営しているという小さなホステルへと投宿し、近くのスーパーへと買い出しへ。

 というのもペアランしている沖野君が先日誕生日を迎えたため、それならクエンカで好きな食べ物作ってお祝いしよう!という手筈になっていたのである。

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 普通に食材費は折半だけれども

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 途中で大雨降られたのだが、洗濯物干しっぱなしの人がいる

 なおメニューはハンバーグ。これが難しい料理だったら即座に却下していたとこなのであり、なかなかどうして分かっていらっしゃる。

 とりあえず「こんな程度しかないんですか?」とだけは言われないよう、お腹いっぱいで動けなくさせる程にはデカくて分厚いハンバーグ種をこしらえてやった。具体的にはひき肉だけで600g近く。

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 ひっくり返すのが難しい

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 おめでとうございます

 流石の自転車旅行者である沖野君も全てを完食することができなかったのであり、つまり私の勝ちである。余談だが私はキッチリ完食した。

 2017年8月19日(土) 走行距離67km 累計66307km
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 エクアドル12日目 チュンチの町〜クエンカから北に約40km カニャルの町

 ここ最近良い感じの天気が続いたのもあり、アンデスの写真撮るのが楽しくて仕方なかった。写真にも技術とか色々あるのだろうけど、とりあえず私のレベルでは「良い写真」の条件には「良い天気と景色」という項目が外せない要因として鎮座している。

 ところが今日は朝から曇天の空模様。正直この時点でテンションは半減なのだが、そうした環境での移動も含めて自転車旅行と自分を納得させ出発準備する。

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 別に悪天候は嫌いじゃないけど

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 パンクは嫌いだ

 今日は少々厳しいルートだからと普段より1時間も早い出発をしたのにこの有様。パンクの恐ろしいところは「いつ・何処で」でも事前予告なしに発生することだと思ったよ。もっと空気読んでパンクしてくれないかね?

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 山の縁をなぞるようにして進む

 こういう渓谷の地形では道路を通すのも大変なのか、僅かばかりの距離でもそこへ辿り着く為には大変な回り道を余儀なくされる。チュンチの町を出発して1時間が経過し、2時間を過ぎても町が見えてるという事実。ちっとも先に進んでる気がしない。

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 20km弱走ったというのに

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 まだ町が見える

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 お、ちょっと天気良くなりそう!

 なお晴れて欲しい理由は写真の見栄えだけじゃなくて、単純に寒いからでもある。なんだかんだで今日も2300mから3000mの間をアップダウン繰り返しつつも登って行く道であり、赤道直下とはいえ日差しがないとかなり冷え込む外気温。

 もちろん上着で調節してはいるのだが、上り坂や下り坂の度に脱いだり羽織ったりする手間をかけたくない。「動かないとやや涼しい」というエクアドルの晴天時における気候は自転車で旅行をするにおいて非常に適しているのである。

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 低い場所に雲海が

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 今日は1番良かった状態でもこの程度

 小さな集落は多々あるが食堂を有する町は全く姿を現さず、ようやく昼食休憩ができたのは13時前。朝に出発してから始めて見たレストラン様には思わず感動を覚えたね。

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 たかだか40km程度の距離ではあるけども

 お腹を膨らまして気分改め走行再会・・・したのはいいが、ここから本格的にガスってしまい薄雲の中を走る形となってしまう。こうなると景色を楽しむことができないため、ひたすら目的地に向かってペダルを踏み続けるだけの作業感強い走行となる。

 実際今日のことであるにも関わらず、この区間を走っていた際の記憶がほとんどない。なんか気づいた時にはエル・タンボという町へ到着しており、一休みだとペプシ煽っていた気がする。

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 空白の2時間

 まだ時間あるので谷を1つ越え、カニャルの町にてゴールとした。よりによって最後の30分で雨が降り始めて大慌てだったが、本降りになる前に宿へ逃げ込めたのでよしとする。終わりよければ全て良しだ。

 祝日でもないのに多くの店のシャッターが閉まっていたカニャル。金曜の夜なんて1週間で最も飲食店が繁盛する時間帯じゃないのか!?とか思ってしまうのは日本人的な感覚か。

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 人がいないワケではないんだけど

 どうにか夕食済まし、部屋まで電波の届かない絶妙なホスタルの部屋にて各々過ごす。沖野君に限らず私がこれまで一緒に走った自転車旅行者は基本「自分のペースで好き勝手やる」人なので、一緒にいて気詰まりになることがなくて楽だ。というかそうでないタイプとは恐らくペアランなんてできない。

 じゃあ何で一緒に走るんだよ?とか思われる方もいるかもだが、今回は明日到着予定のクエンカまでという短期間ペアランなので。ここから先は、ルートは同じでも自分のペースで走りましょうという話でまとまっている。

 とりあえず目先の目的が同じだから、ここは力を合わせて行こう!というドラゴンボール的な展開を想像してもらえると個人的には面白いのだが、実情は・・・大分違うな。

 2017年8月18日(金) 走行距離68km 累計66240km
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 エクアドル11日目 グアモテの町〜クエンカから北に約70km チュンチの町

 沖野君とは次に訪れる予定のクエンカの町までをペアランする予定としている。その後も進行予定ルートは一緒なのだが、まぁそこら辺まで走ったら後は各々好きに走りましょうという考えであるため。

 とりあえずはクエンカまでを3日で走りきるためグアモテの町を出発しようと試みる。しかし宿を出てみてビックリ、寂しい雰囲気を纏っていたグアモテは何処へやら。ホテル前の道まで屋台がぎっしり並んで軒を連ねている。

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 全く別の町に来たかのよう

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 こんなに活気ある町だったなんて

 私が2日の間に見てきたグアモテとは思えない変わりように驚きつつ、日にちや時間帯によってここまで大きく姿を変えるグアモテという町のポテンシャルを最後に垣間見れたような気がして嬉しくもある。

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 それはともかく走行開始

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 珍しく針葉樹が生えそろう道

 昨日と異なり青空が広がる気持ちいい天気。標高は3000mを越えてきたのだが、太陽が照りつけるこの状態ではTシャツ1枚でもうっすら汗をかく暖かさ。とはいえ手元の温度計は10度ちょっとの数字を指しているのであり、決して暑くて仕方がないワケではない。

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 むしろ涼しいくらい

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 平坦路なようで完全フラット道は出てこない

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 適度にアップダウンを繰り返すのがエクアドル

 お昼だからとアラウシの町で昼食休憩にしたのだが、この町からが本日の本番といっても過言ではない。本日のゴール予定であるチュンチの町はアラウシから直線距離で12kmと短い距離。

 ところが道路に沿って走ってみると、走行38km、300mアップの後に600mの坂を下り、再び300mを登る・・・という大渓谷迂回ルートでの走行となってしまう。たかが谷を1つ越えるだけで半日を必要とする辺り、南米のスケールの大きさには感嘆するばかりじゃないか。

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 まずはこの丘を越えますとも

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 登ってきたルートがはっきり分かる九十九折りの坂

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 この先の道も山中に伸びる道が見える

 この国を走っていると「よくまぁエクアドル人はこんな山岳地帯に道路を通したものだ」と度々感心するばかり。遥か彼方豆粒のように見える小さな点が、隣の山に作られた道路を走るトラックだと理解した時にはなんか驚くというより呆れる気持ちになってしまう。

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 何を思ってこんな道を通したのかと

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 そのおかげで最高の景色を眺めながら旅行ができる

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 この小さな川を渡るために往復10km以上の回り道でした

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 そして再び上り坂へ

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 スケールが大きすぎて思わずため息出てしまう

 チンボラソ山が圧倒的なスケールと景色を見せてくれたと思いきや、エクアドルの山岳地帯はどこを走っても全く引けを取らない道ばかり。この国の魅力はアンデス山脈の中に続く道にこそあるのだと私は声を大にして言いたい。

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 つまり自転車こそがこの国を1番楽しめると思う

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 だからみんな自転車で旅行すればいいんよ

 そんな感じで無事チュンチの町へ到着する。ここら辺にある唯一の宿泊施設を有する町であり、自転車旅行をするにおいて欠かせないポイントであると言える。

 早々に宿へチェックインした後、ネットに精を出そうとしたのだが何故かWi-Fiが繋がらず。私だけでなく沖野君も同様の症状であるため、宿の設備が悪いと思われる。仕方ないので軽く町歩きしたりビール飲んだりしてた。

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 エクアドルは地図で見るより立派な町なことが多い

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 コロンビアもそうだけどバレーボールが割と人気のスポーツ

 なおペアランしてる沖野君は本日が誕生日であった。ちゃんとしたお祝いはクエンカの町に到着して開催することにしており、今日は1ℓのアイスを食べたのでご満悦とのこと。ビールを飲まんかい!

 2017年8月17日(木) 走行距離80km 累計66172km
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 エクアドル10日目 グアモテの町

 割とエクアドルの町は多種多様というか、小さな町でも画一的な感じではなく特色を感じさせることが多い。メキシコとか何処に行っても似たような造りの町だったことを思い起こせばそれはもう。

 そんなエクアドルにおいてもこのグアモテの町は独特な雰囲気を醸し出すというか、有り体に言えば「寂しい」雰囲気の町である。

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 いや、寂しいとはちょっと違うか

 何かこう栄枯衰退を感じさせるというべきか、かつては活気のあった町が時が経ちうらぶれてしまい、そのまま時が止まったかのように細々と存続している雰囲気。似たような町でいうと、オーストラリアはタスマニア島南西部にあったかつて鉱物資源で栄えたものの、資源取りつくしてしまい寂れたジーハンの町とかか。


 休息日だからゆっくりするのではなく、町中歩き回っても1時間いらない規模であるためゆっくりする。要するにこの町で見て回るような観光的見世物はほぼ存在しない。それは別にツマラナイわけではないけれど。

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 とりあえず午前中は部屋でネットしてた

 小腹を空かせて町中散歩。昨日から並走しているエクアドルの高山地帯を延びる線路はここグアモテにも駅舎があり、やたら小さな町の割にホテルが多かったり中心部に観光地図があったりするのは、この列車が人気を博していた時期があるかららしい。

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 一通りの施設は揃ってる

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 でも教会前の広場ですらこんな感じ

 1月半以上放っておいた髪の毛を切ることが本日課せられた唯一の目的。幸いというか、エクアドルに限らず散髪関係というのは小さな町でも豊富に店を構えているのであり、ここグアモテの町においても4つも5つもお店が見受けられる。そんなのよりも安い宿を増やせと言いたい。

 僅か2ドルで綺麗に顔剃りまでしてくれるのであり、この競争率と低料金、更に町の人口とを考えるとどう考えても赤字経営必死だと思うのだけど、そこんところどうなんでしょう?

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 なおエクアドルで2ドルってのは食事1回分

 母方の祖母の家も相当に世間から隔絶されていた感のある島根の片田舎ではあったが、こうして海外の小さな町に泊まるとよく分かる。あの町ですら相当に栄えていた場所だったのだと。

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 とりあえず町中が舗装されてれば都会

 別にグアモテ自体は地図で確認する限りではエクアドルの小〜中規模の町という扱いで、そんなド田舎とは違うのだけども。何というかこの町に漂う空気感がそう思わせるのだ。

 こういう何か語ってるようで何にも触れてないまったりとした物言いをしておけば「茶壺は旅行で何か色々考えてるのだ」と勘違いしてくれる人がいるのだと信じたい。

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 そんなグアモテの町でした

 2017年8月16日(水) 走行距離0km 累計66092km
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 エクアドル9日目 道路脇〜クエンカから北北東に約110km グアモテの町

 一晩中台風かと思うほどの強風が吹きすさぶ夜。最高の立地というのは時に最悪の条件下での就寝を余儀なくされるものなのだと知る。というか知りたくなかったそんなこと。

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 でも目を覚まして雲海の中にいるのには感動する

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 雲間から見えるチンボラソも見応えあるなぁ

 標高が4000mを越えるとエクアドルでも寒い。むしろそんな高さで寒くないハズなかろうと思うのが一般的かもしれないが、私は寒くないと思ってたのだ。主に昨日の経験から。

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 朝食は建物跡に避難して作る

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 パスタもこの高さなら問題ない

 どうやらこの一帯では風は常に一定の方向から吹き続けるようであるが、私が走っているルートはチンボラソ山の麓を回るルートであるため、どうしたって追い風を受け続けてばかりはいられない。

 厄介な横っ風に自転車をフラつかせながら、人が住むには厳しすぎる荒涼とした世界をひた走る。

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 幸い天気は今日も上々

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 ビクーニャ?そこらへんで50頭くらい見たよ

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 そこらへん

 チンボラソのメイン登山口を超えた辺りで下り坂へと切り替わる。手元の高度計で4300mは、もちろんこの旅行を始めて以来最高地点。まだまだ登ってみたいと思わせる素晴らしい道であったが、それはこの先のアンデス山脈に期待しておこう。

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 見果てぬ景色に思いを馳せて

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 でも今はチンボラソを満喫するよ

 ここから一気に下り坂だ!と思った矢先、側道のバイクトレイルルートから1台の荷物満載サイクリストが。いやはや結構このルートって自転車旅行者に人気の道なんだね、まさかここでサイクリストに出会うとは思わなかったよ・・・と思ったら。

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 中米一緒に走った沖野君だった

 コロンビアのメデジンで再会して以来3度目の邂逅である。南米のルート似てるところがあるため、何処かでまた再会するかもとは思っていたが、場所が場所だけに驚きを隠せない。もっと言えば彼の顔がもの凄い髭面になっていたことに驚きを隠せない。

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 ということで暫く一緒に走ることに

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 徐々に離れていくチンボラソ

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 ちなみにコイツら3900mを境に一切その姿を消す

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 あっという間に小さくなるチンボラソ

 1000m以上を下って一気にいつものエクアドルの世界へと舞い戻ってきた気分。3000m超の環境で「いつもの」と表現するのもスゴいと思うが、この国はそれが許されるアンデス山脈に囲まれている。

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 そんなエクアドル(山岳地帯)が私は好きだ

 道が緩やかなこともあり、沖野君とそれぞれ走ったルートについて、あーでもないこーでもないと雑談しつつの気楽な走行。別に平坦路というワケではないのだが、ちょっと緩やかな坂道くらいならなんかもう楽に思えてしまう不思議。

 とりあえずグアモテの町へ到着し、町中にある全ての宿を尋ねてみたのだが何処も値段が高いという不条理。標高と同時にエクアドルにおける宿泊費も最高値を記録したのであり、欲しくないよそんな記録。

 でもここは南部大都市であるクエンカまでの中継ポイントということもあり連泊する。休息日挟まずに走りまくるとキト到着時の二の舞となりかねないのであり、体力は小出しにしていきましょう。

 2017年8月15日(火) 走行距離80km 累計66092km
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 エクアドル8日目 アンバトの町〜キトから南南西に142km地点 道路脇

 アンバトの町西部に位置するエクアドル最高峰チンボラソ山。地球が赤道側に広がる楕円形をしている関係で、地球の中心点から地上で最も離れている場所である。ちと限定的な定義だが、それでもロマン溢れる山ではないか。

 ということでアンバトからちょっと寄り道して、チンボラソの山を回るルートを走ろうと思う。一応登山口まで舗装路が続いてるようであり、山の麓とはいえ標高4000mを超える場所へ。これは楽しみである。

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 良い値段の宿でした

 町中に激しい坂があるアンバトの町を必死こいて脱出する。この後山登りが続くはずなのに、結果として1番斜度キツかったのが町中の坂道だとか嬉しくないなぁ。

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 そんじゃねアンバト

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 アンコウならぬ豚の吊るし切りってか

 サンタロサという町で食材購入しつつ、この先レストランがあるか分からないので早めの昼食とする。ここ最近お昼を食べるタイミング逃して空腹走行になることが多いけど、今回それやってしまうと洒落にならない大事故を引き起こしかねないので。

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 10km先の町にレストランあったんだけどね

 なお本日ここ最近イマイチだった天気を覆すかのような晴天である。山の周りを走るのに雲掛かって全然見えなかったら残念どころの話では済まなかったのであり、そういう意味でタイミングばっちりだったと思う。日頃の行いだとか余計なことは言いませんよ私は。

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 20kmくらいからチラホラ姿を見せ始める
 

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 3000m超えても畑作るの一生懸命

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 なお今日は写真撮りまくりの1日

 この赤道直下の国で雪が降り積もっている山を見るのは新鮮であり見応えがある。スネークラインを走っているので手前の山の陰から見えたり隠れたりするのだが、その姿を見せる度に写真撮影してるのでやたらペースが遅い。

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 警察官のオッちゃんから水を頂いた

 このポイントが丁度富士山頂の高さだった。まだこの辺りではインディヘナの人たちと思われる家もチラホラ現れるし、木々も生え揃っている。晴天なのでTシャツ1枚でも何とかイケる程度には暖かいのもあって、まだ「人が住む土地」という印象が強い場所。

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 そこからもう少し登って3900mを過ぎると

 完全に森林限界となったようで、木々が姿を消し荒涼とした平原が広がる土地になる。ここから一気に人が定住しない世界へと突入したようでワクワクさせやがる。

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 嗚呼チンボラソ

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 休憩ついでにアングル変えてみたり

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 君がビクーニャですか?

 標高4000mを越えると流石に稜線へと出たようで、遮るものがなくなり左側には常にチンボラソが佇む景色の中を走る。

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 なお強い追い風で楽チン

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 しかしこの景色

 本当にこの道素晴らしい。それなりに色んな道を自転車で走ってきたつもりだが、この道を走ってて「地球って大きいな!」という気持ちになったのは初めてじゃないだろうか?

 世界にはまだまだ見果てぬ景色がある・・・というのを知識では分かっていても、私は今日ここを走るまでそれをちっとも理解してなかったのだと思ってしまう。自分の想像力を凌駕する、そんな景色の中を今私は走っているのだ。

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 61km地点に自転車宿泊ポイントが

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 こんな道作ってくれて本当にありがとう

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 ここから登山道へ向かう道へ

 この三叉路はちょっと通り過ぎたとこから振り返って撮影した1枚なのだが、よく見るとダート路の向こう、丘の上に何やら建物が見えるではないか。

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 アップ

 遠目から見ても人が住んでる建物ではないし、山が見える最高の立地でキャンプできるじゃん!・・・と自転車押して丘を登るはいいのだが・・・

 何コレ無茶苦茶キツいんですれど。自転車乗ってるとそれほど意識しないがここは標高4200mであり、自転車押して坂道を上がると猛烈に息切れするのですが。10m押しては呼吸を整えて、再度押し進めるという地獄の前進。500m進むのにたっぷり30分はかかったわ。

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しんどかった

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 でもまぁ最高の景色だし良しとする

 暴風かと思える風なので、この建物内でゆったり食事作れるのが有難い。太陽が徐々に沈むにつれて、色合いが変化していくチンボラソの写真を撮ってるため食事作るのがその都度ストップするのだが仕方ない。

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 仕方ないでしょ?

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 ビールここまで運んで本当に良かった

 なお4000mオーバーでもお米はそれなりに美味しく炊けた。今後も高地で食事を作る機会があると思うので今回はある意味試金石だったのだが、これならアンデス後半戦でもご飯が食べられそうで何よりである。

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 夜になると猛烈に寒い

 しかしこの標高だと星が綺麗なことこの上ない。寒いけれどもここは頑張りどころだと一眼カメラ使って星空撮影に四苦八苦してたのだが、前々から調子悪かったオリンパス君。見事にぶっ壊れて無事終了となりました。お後がよろしいようで。

 2017年8月14日(月) 走行距離67km 累計66012km
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 エクアドル7日目 ラッソの町〜キトから南へ約120km アンバトの町

 宿(の裏庭)で一夜を明かし、久しぶりの朝からコーヒーに舌鼓。キャンプは満天の星を見る夜中も良いが、まだ肌寒い日が昇る朝方も甲乙付けがたいと感じる。

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 8時過ぎを「朝方」というのはどうなのよ?

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 近くのコミュニティセンターで水補給してから出発する

 エクアドル入国当初はその山々ばかりが続く光景に相当の覚悟をしたものだが、キトを過ぎてからは激しいアップダウンは一段落した模様。完全な平坦路こそ出てこないが、自転車で無理なく走れる道が続くのでありこれは意外と楽できるんじゃね?エクアドルさんよぉ。

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 オーストラリアを思い出す牛の群れ

 ところで現在走っているE35という道路が片側4車線という異様に立派な道路。別に高速道路でも(多分)ない普通の道なのだが、これほど立派な道路を作る必要があったのだろうか?

 そりゃこれだけ広くてしっかりしてる道は自転車においても走るの楽なのだが、何というか立派すぎる道路で走ってて面白くないという贅沢な文句の1つでも言いたくなる。

 やっぱり知らない異国の道を走るのならば、こちらが勝手に思い描いたイメージに近い道というのを体験してみたいじゃないか。エクアドルであればそりゃアンデスの山々に囲まれた牧歌的な雰囲気の草原の真中を進みたいのであり、こんな立派な道路ばかりじゃ退屈してしまう。

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 無茶苦茶身勝手なこと言ってるとは思う

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 銅像に兵隊が多いエクアドル

 というか一般道路で100km以上に渡ってこんな広い道が続くことがそうそうないからの言なのだ。山岳地帯ばかりで道を通すの大変そうなエクアドルだが、やたら立派な道路を造る情熱に関しては日本を上回っているかもしれないとすら思う。

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 山削りまくりだし

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 このアイスをやたらプッシュしてた

 看板持ちのオネーチャンが可愛かったので思わずアイス休憩。自転車で走ってると気にならないが、停車してアイスを食べようものならここが3000m近い高地であったことを思い出させられる。気温だって手元の温度計で10度そこそこだというのに、Tシャツ1枚でアイス。阿呆である。

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 アンバトの町へ

 写真見ても分かる通り、山岳地帯に作られてる町は割と崖ギリギリまで建物が並び立っている。

 これはイバラやキトといった他の町でも同様で、私が思うに最初は町に住む人口も少なく家々も普通に立ち並んでいたのだが、人口増加と都市部における人口一極集中でどんどん町が広がってしまい、有効活用できる土地は「全部使っちゃれや!」の精神で溢れ出てきた結果であると思っている。

 イメージでいうと「コップに水入れ過ぎて漏れそう」な感じ。

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 そんなアンバトの町へ到着

 1泊5ドルという宿に投宿し、町中ぶらぶら散策する。と言っても日曜日なのでその大半のお店がシャッター下ろしていたのだが。そろそろ伸びてきた髪の毛切りたいのに、バリカン壊れたりタイミング合わなかったりで私の髪の毛伸び放題。このまま好きにはさせておけん。

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 登ってみたくなる景色

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 登ってみた景色

 ということで明日は立派な主要道路を外れて山道へと行ってみようと思いますん。自転車旅行は自分で行き先を自由に決めれるのが良いところなのだし。

 2017年8月13日(日) 走行距離67km 累計65945km
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