自転車ときどき世界1周

2018年06月

 アルゼンチン132日目 ロサリオの町〜ロサリオから北東に約60km ビクトリアの町

 計5泊したロサリオを出発する。かなり長逗留した方だと思うが、このホステルシーズンオフだからか宿泊客が少なく気楽であり居心地良かった。もっと宿泊してたいと思う珍しい宿な上、宿泊料金もアルゼンチンで使ったホステルで1番安かったし。

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 Wi-Fiも3つあったし

 面白いのが北部サルタの町で宿泊したホステルが150ペソだったのに対し、この宿は200ペソなのに安い不思議。

 これはアルゼンチン通貨が尋常じゃない勢いで下落しているため、日本円に換算すると半年前より4割くらい全ての物価が安くなってることになるため。もちろん物価のインフレも凄いのだが。

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 整備した自転車は気持ちいい

 ところでロサリオの町は東部にパラナ川という大河が流れている。遥か上流にイグアスの滝がある川であり、この川を越えて東進するにはロサリオ北部から延びている橋を渡る必要がある。

 ところが先日自転車の修理中に「その橋は自転車通行禁止だよ」と言われてしまい、どうにか別の方法でこの川を渡らなくてはならなくなったのだ。

 昨日バスターミナルへ行ったのもそのためで、橋向こうの町まで自転車ごと運んでもらおうかと思ったが自転車は荷物として積み込み不可と言われてしまった。

 何で隣の橋まで迂回しないのか?とか思われるかもしれないが、その「隣の橋」は北に180kmか東に240kmいかないと出てこないからね。400kmとか遠回りするのはちょっと遠慮したい。

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 とりあえずその橋へと向かう

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 オマエか〜

 どうやら高速道路と繋がっているようであり、出口付近に陣取って橋だけヒッチハイクしてやり過ごすことにした。自転車以外の乗り物はとか云々言ってる場合ではない。

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 親指あげて

 橋向こうにはしばらく町が存在せず、そのためほとんどの車両がこの分岐で降りてしまうようであり、2台ほど止まってくれた車両はいずれもロサリオの町へと向かうとのことであり、乗ることができなかった。

 ならばと2箇所ある高速降り口の最後尾まで移動する。隣では教会でイベントやっているようで、興味示した子供たちがお昼をプレゼントしてくれたり。

 約3時間でようやく1台止まってくれたのであり、事情を話して自転車ピックアップさせてもらう。ここからは文字通り速い。

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 面倒な道作りおって

 橋を渡ればそれでOKだとばかり思っていたが、ビクトリアへと続くこの道60kmは全て車両専用道路とのこと。結局ビクトリアの町付近の料金所を過ぎるまで運んでもらいましたとも。楽だった。

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 凄く良い景色の道だっただけに残念ではある

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 なおここら辺は湖ではなく川の一部らしい

 時間も遅いためそのままキャンプ場へと向かうのだが、ビクトリアの市営キャンプ場はキャンプができないという謎仕様。何のために存在してるんだよこの場所は?

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 あ〜もう 

 仕方なく町郊外のガソスタでテント張らしてもらういつものパターンに。なお珍しくカフェスペースにビールが売っており、ネットしながらビール飲んで遊んでたら警察から職質受けた。

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 まぁ普通に対応すればすぐ終わるけども

 何はともあれ自転車で走れない場所を越えたのであり、ようやく明日から通常営業再開である。自転車で走ってる時が1番気楽だわ。

 2018年6月23日(土) 走行距離33km 累計82469km
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 アルゼンチン131日目 まだロサリオの町

 休養取るためのロサリオは、自転車やれテントなりがダメになってる関係でひたすら修繕のため町を歩き回っているというね。

 この町に来た最も大きな理由はブエノス・アイレスの町が怖いので迂回するためではあるが、ロサリオは中南米の国々で絶大な人気を誇るチェ・ゲバラの出生地とのことで、その生家へ行くことを結構楽しみにしていたのだ。

 ということでレセプションでゲバラ関係の観光地教えてもらい、そのまま昨日のアウトドアショップへ向かう予定で出発する。それ以外にバスターミナルに寄り道したりとなかなかタイトなスケジュールだ。

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 しかし宿から無茶苦茶近いのな

 ゲバラって絵面が映えるからか、やたら車両にステッカーが貼られている印象なのだがこの公園の肖像画も格好いい。これは生家もさぞや立派な感じであるのだろうと向かってみれば。

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 なにこれ

 中央の赤く塗られている看板が「ゲバラの生家はここだよ」と示されてる標識なのだが。いくらなんでも雑すぎというか、もうちょっと気合入れて祭り立ててもバチは当たらないと思うのだけど。

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 普通にオフィスビルになってたし

 当時裕福なアルゼンチンの都会から出たゲバラはその貧困模様にショックを受けたとかあった気がするが、私にしてもこの扱いの適当さにはショック受けるというものだ。

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 そんな感じでバスターミナルに行ったり

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 上記2つのゲバラ関係地とは離れた場所にあるゲバラ公園

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 こっちの方が力入れてる気がしないでもない

 なおこの合間にちゃんとアウトドアショップで交換用のポールを入手している。本当はそのまま自転車のバーテープも合わせて入手してしまいたいところだが、アルゼンチンなので。シエスタです。

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 ということでホステルにてポールの交換作業

 ポールの切断から始まり中のゴム紐全て入れ替えたりとか思いの外時間かかる。再び自転車ショップへ行こうとホステルでたのは17時前。そこから4店お店回るも黄色のバーテープを扱ってる店が1つも見つからず。仕方ないので黒のテープで妥協してもうた。

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 次のバーテープに交換するまで黒色多めでお送りします

 2018年6月22日(金) 走行距離20km 累計82436km
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 アルゼンチン130日目 ロサリオの町

 昨日が予期せずのアルゼンチン祝日だった関係で、やろうと思ってた行動何1つできないまま終了してしまった。これは翌日に予定が詰め込まれるということを意味しており、午前中から忙しいことが予想されるのであり嫌なのだけども。

 ともかく9時半にはホステル出て昨日閉まってたアウトドアショップへと向かう。ロサリオには4〜5店くらいテントを扱っていそうなショップがあるようだが、題なのは南米におけるアウトドア製品はチリメーカーの「DOITE」が圧倒的シェアを占めていて、そのメーカー以外の選択肢が極端に少ない。

 私はあまりDOITEが好きでないというか、少なくともここのメーカーは自転車旅行に使いたいと思えるテントを製作してない感じであり、もっと他のメーカーや商品を見比べてテントを購入したいと思っている。そのために多少歩くことは構わないですよ。

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 何故に小田原?

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 こういうテントはちょっと引かれる

 思ってたよりも色んなテントがあって面白いと思いつつ訪れた3店目。山岳系というより魚釣り等のアウトドアを主流にしているお店であり、あまり期待はできないかな・・・とか思っていたのだが。

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 まさかテントポールが単品で販売されてるとは

 これならテントを新調しなくても安くポールの交換ができるぜ、アルゼンチンやるじゃん!・・・と上から目線で褒めるはいいが、自分のテントポールの太さなんて調べたことなかった。一旦保留にしてホステルへと戻り、改めてポールを持ってくることにする。

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 しかしホステル戻った時点で12時半

 アルゼンチン第3の都市の割にシエスタは普通に実施されてるロサリオの町。近年大都市ではシエスタは現代の社会に合わないとして縮小傾向にあるとかそんな情報見た気もするが、ロサリオクラスでここまでシエスタ徹底されてるとは思わなんだ。大都市ってのはブエノスアイレスただ1つだけを指し示している言葉なのか?

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 ブロードウェイも静かなもので

 しかし午後からは整備を済ませた自転車引き取りにサイクルショップへ向かわなければならない私。自転車受け取ったらそのままアウトドアショップへと向かうことにするかと思いとりあえず自転車店へ。

 案の定まだ部品交換作業は終了しておらず、勉強ということで整備作業を見学させてもらう。

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 とにかくガタきてる箇所が多かった今回

 メカニックのオッちゃんが親切な上に多少の英語話せるため、色々説明してもらえるこの機会は実にありがたいモノとなった。

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 後輪ハブのベアリングも交換

 特にお願いしてなかったのだが汚れまくってた駆動系のパーツを全て取り外して洗浄・注油までしてもらい大変ありがたい。ここぞとばかりに調子のオカシクなってるサドルのネジとかも全て見てもらった。

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 いや本当助かりました

 んなことやってたためショップを出たのは空も真っ暗20時半。こんな大都市で夜中に出歩くような状況になってしまうとは。どこぞに回る予定は全て後回しとして急いでホステルへと急行することにした。

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 そんでもって天ぷら作ってた

 昨日やる気がなかった関係で食材を全く使わず残しておいたのが功を奏した結果となり、これで私も友人に対して「あのフリーズドライのおかげで助かったよ!」と胸を張って言えるというものだ。事実と真実には違いがある。

 2018年6月21日(木) 走行距離1km 累計82416km
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 アルゼンチン128・129日目 ロサリオの町

 久々にダラけきっていたというか朝の4時まで起きてた私であり、宿に泊まってるときの方がよっぽど睡眠時間が少なく眠い。でも私は昼まで寝ているつもりはないぞ。

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 無料の朝食サービスとか半年ぶりだし

 食後にそのまま動き出したいところだが、良いタイミングでW杯の日本戦が始まるためちょっと観戦しようかなと。まぁ現在の日本代表について何も知らないどころか4年前のW杯も日本1周の最中で、屋久島行きフェリーの中で中継見ていたような私ですが。

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 テレビ見るの久しぶり

 まさかの開始早々にリードしてしまい、目が離せない展開に。結局試合終了まで見続けてしまい、しかし午後にはシエスタが始まってしまうため自転車店が開いてないという悪循環。

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 とりあえず洗濯でもしとくか

 ようやく16時になり調べておいた自転車店へ。今回はB.Bという部品が駄目になってるだけかと思いきや、後輪スポークも2本折れてやがった。メカニックがちょっと英語話せる人で色々聞いてみたのだが「この(後輪の)スポークは強度が低すぎる。もっと丈夫なヤツに交換することもできるぜ」と言われたので合わせてお願いすることに。

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 なかなか信頼できるショップの気がする

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 帰り道は当然ながら歩き

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 都会の息吹を感じる

 手持ちの現金を昨日ホステル宿泊代金でほぼ全て使い果たしており、とりあえずATMでお金降ろすかと試みるのだが。合計10ヶ所くらい回って全滅とかどうなのよ?これだけ大都市の中心部にいるのに現金入手すら出来やしない。

 結局暗くなる前にホステル戻り、昨日のカレーの残りでやり過ごすのである。それは構わないというか最初からそのつもりだったけど、ホステル泊まってビールが飲めないとかどうなのさ?


 翌日。自転車の作業は翌日である21日までかかるとのことで、本日はアウトドアショップにテントを探しに行くことに。昨日と違って眠くもないし、時間取られるようなイベントもない。

 10時前には準備を済まし、早速ロサリオのアウトドア店ショッピング開始である。

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 まさか祝日だとは・・・

 ほとんどのお店がシャッター閉めてて「あれ・・・」とは思ったのだが、ロサリオは大都市であるが故にカフェ等の商業店舗は割と営業してたもので。ショップが閉まっているのを確認するまで気づかなかったし。

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 W杯最中ならではかな?

 とりあえずATMで現金引き出すことに成功したのでスーパー寄って宿に戻る。観光するとかあるかもだが、足となる自転車がないことにはロサリオの町を回ろうと思えない。交通機関とかよく分からんです。

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 ゆっくりするかな

 せっかく立派なキッチンがあるのだが、ダラけたことでむしろやる気がなくなってしまい夕食作る気力も出てきやしない。今年初めにアコンカグアで使ってたフリーズドライが最後の1つだけ残っており「折角だからいざという時まで残しておこう」と保管してたのだが、こんな微妙なポイントで食べてしまった。

 日本からわざわざフリーズドライ持ってきて、余った分を私に分けてくれた友人に対してなんと言い訳しようかなと考え中。

 2018年6月19日(火) 走行距離1km 累計82415km
 2018年6月20日(水) 走行距離0km 累計82415km
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 アルゼンチン127日目 チャバスの町〜アルゼンチン第3位の都市 ロサリオの町

 提供してもらった敷地は人家ではないようで、恐らくは公共施設みたいな建物だったのだと思われる。そんな場所を個人の一存で了承するのも不思議なので、案外個人所有の一軒家というだけかもしれないが。

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 敷地見てるとそういう雰囲気がないのだ

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 なおテントがカメムシだらけで困った

 9時半に出発する予定だと伝えていたのだが、その15分前には到着して玄関門の鍵を開けてくれるという時間にルーズすぎるラテンの国とは思えない仕事ぶり。まぁ出身がクロアチアだと言ってたし。

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 お世話になりました

 ウシュアイアから50日くらいかけてしまったが、このロサリオの町へと到着することで南米における北上走行は一段落を迎えることになる。そうした節目のポイントにおいて重要なのは、とにかく早い時間帯に大都市ロサリオの町へと突入してしまうことだと考える。

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 ということで割と頑張ってるペース

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 国道33号線もロサリオで終わり

 大都市近郊だからなのか2〜30kmに1つくらいは町が出てくるようになり、交通量は増えたものの風を遮る遮蔽物が増えた関係で今日は普段より楽できている。昨日シャワー浴びれてリフレッシュできたのも大きい。

 お昼休憩でとレストラン前のテーブルをお借りして食事とするのだが。ここの店主(だと思う)のオッちゃんがやたら親切というか、私がさもしい食事をしてるのが気になるのだろうか色々と差し入れしてくれる。

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 まぁこれでも飲みな!と言われ

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 そのあとすぐにジュースまで

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 かと思ったら今度は肉をプレゼントしてくれる

 この辺りで予感したのだが、恐らくこのオッちゃん私がここを離れない限り何度でも食材持ってきてしまうだろう。私の母がまさにソレなのだが「お腹を空かしている人を放っておけない」というタイプの人がいるのであり、それはとても嬉しいことではあるけども。

 一休みしたい気持ちを抑えて急いで荷物撤収し、しかしそのまま去ってしまうのは何か間違ってる。ということで改めてお礼を申し下げたところ・・・

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 最後まで食料もらいっぱなしに

 なんかこの国道33号線も人様からの親切で成り立ってる走行となってしまったな。これは心底嬉しいことであると同時に、何というか自転車で走って遊んでいるだけの私としては申し訳なさを覚えるよ。

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 そうしてロサリオの町へと突入す

 100万都市に入るのは随分久しぶりなのだが、ロサリオは道路も大きく無茶苦茶な運転してくる輩がおらずで非常にストレスの少ない都市部突入となった。サンティアゴもそうだけど、南米における南部の国は一味違う。

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 町自体も洗練されてるし

 投宿したのはユースホステルなのだが、珍しくYHカード割引が適用されてちょっと嬉しい。ニュージーランド以来じゃないかね、YHカードが活躍したのは。

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 余った食材で夕食作れた

 とりあえずここロサリオで大休憩というか、色々問題ある自転車のパーツ交換とぶっ壊れたテントの新調もしなければ。その前に気の済むまでネットしてビール飲むけども。

 2018年6月18日(月) 走行距離94km 累計82414km
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 アルゼンチン126日目 ムルプイの町〜ロサリオから西南西に約70km チャバスの町

 明るくなってしまうと周囲から丸見えの場所ではあるが、全く動じずのんびりと朝食作る朝。この規模の町で明るくなってしまえば何かしらのトラブルが発生することはまずありえないと思ってます私。

 しかし対人トラブルはなくとも対物トラブルはあるもので。というか昨日から急激に調子が悪くなったバーナーは、既に1度分解して整備したにもかかわらず、全く改善する様子を見せない。整備したのにここまでうまく動かないことは始めてで、何が悪いのかと色々考えてみるのだが。

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 マトモにコーヒーも作れない

 思い出したのが一昨日補充したガソリンを使い始めてから急激に調子が悪くなったこと。そういえば何故かそのガソスタのガソリンだけやたらと液体が緑がかっていたのであり、もしかしてガソリンにオイルか何か混入してるんじゃないか?

 ということで勿体無いけどガソリン全て捨て、新しいガソリンと入れ替えてみたら一発で復調した。60円ほど無駄になったが、気分良くバーナーが使えることを考えたら安い出費だぜこのくらい。

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 本当に安い出費だ

 いい加減風向き変わってくれないかと思いつつの向かい風走行が続く。とにかく風に苦労するイメージがあったのはパタゴニアだが、実際のところパタゴニアって猛烈な風吹く日がある一方で割と無風だったりする日も多く、現在のサイクリストなら情報収集してタイミングを見計らって強風区間を走行するといった方法でかなり負担を軽減できる。

 むしろそこまで強風でないけども、ほとんど毎日変化なく風吹き続ける区間の方が「絶対避けられない」という意識から精神的に来るものがある・・・とか思うよ。今は。

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 サンタフェ州入ってからSOS電話が復活した

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 日中はかなり暖かい

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 多分15度くらいまで気温上がってると思う

 途中から右手に走る線路と平行しての道となる。滅多に列車が走らないため「景観にスパイスが入った」程度の認識しかないけども。

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 この川は珍しく水がきれいで飲めそう

 終了予定のチャバスの町へと突入したと同時に地元民から声かけられる。なおその内容は「ちょっとウチで飲み物でも飲んでいけよ!」というのがアルゼンチンらしいというか、2日続けてパーティお呼ばれしちゃった。

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 自家栽培してるらしい

 何でも今日はアルゼンチンの日本で言うところの「父の日」に当たる日らしく、皆さんでお祝いパーティしていたのだとか。庭にテント張る許可頂いたので、ついついワインやウイスキーまで頂きシャワーも浴びさせてもらい。

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 何故かTVの取材が来てる不思議

 スタッフが「英語喋れるけど(スペイン語と)どちらで受け答えしたい?」と聞いてきたので「じゃあ英語で」とお答えしたのに、いざ収録始まったら完全スペイン語で聞いてきおった。打ち合わせ意味ねーな。

 来週の土曜日にオンエアするから!と言われフェイスブック交換したのだが、ネット配信でもしてくれねーと私が見る機会はなさそうだ。しっちゃかめっちゃかの応対なので、自分で見るのは恥ずかしいし。

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 貴重な経験でした

 お開きした後にパーティの主賓であるオッちゃんに連れられてカフェにてコーヒー頂いたり。途中でスペイン語聞き取るのに疲弊して無茶苦茶眠かった。自転車で走るよりもある意味疲れる慣れない異国語での長時間会話。

 2018年6月17日(日) 走行距離68km 累計82320km
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 アルゼンチン125日目 サンクティ スピリトゥの町〜ロサリオから西南西に約130km ムルプイの町

 かなりの数のトラックがこのガソスタで夜を明かしていたが、私が出発する直前には僅か2台しか残っている車両はおらず、何だか私の準備が遅いような気がしてしまう。

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 朝食作ってりゃ遅くもなるか

 別段急ぐ必要もないのだしと出発前にガソスタカフェへ寄ってみれば、ちょうどW杯でアルゼンチン戦が始まるタイミングだったらしく、お客は全員テレビに釘付けである。日本がどうかは知らんけど、アルゼンチンのサッカー人気は凄まじいものを感じる。

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 そんなトラックの運ちゃんからコーヒーとパンを頂く

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 1−1の時点で私は出発することに

 というのも試合中ならば道路における交通量も激減するのではないか?という計算が働いたからなのだが、元々の交通量が少ないためか、昨日とそんなに違いを感じられなかった現実。一昔前の日本の正月みたいな状況を期待してたのに。

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 相変わらず向かい風強い

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 木々は生えてても防風林にはなってくれないのだ

 お昼過ぎにやや大きめの町へと到着し、ここで2日分の食料を購入してしまう。もうロサリオの町まで食材調達に困るようなことはないのだが、日曜日入ってスーパーが開いてない可能性を考慮したための措置である。

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 ようやくロサリオの看板出始めた 

 大きい町での野営は嫌なので、ここベナド トゥエルトの町から10kmほど先へ進んだ場所にあるムルプイの町を目指す。

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 こういう洒落っ気を出すのは先進国か観光地ならでは

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 水面に立つ電柱ってすごく惹かれるのは私だけかな?

 とりあえずムルプイの町へと無事到着。とりあえず消防署が目に付いたので、水を頂こうかと尋ねてみたら盛大にパーティしてる真っ最中であった。

 せっかく来たんだから食べて行けよと誘われるままに参加して飲み食い始める私。聞けばこの町の子供さんが誕生日とのことで、そのお誕生日会に消防署使ってお祝いするとかスゴイな。

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 奥様方と一緒に

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 お陰様で美味しいもの沢山食べれました

 ちゃんと最初の時点で「テント張れそうな場所ある?」と確認していた私だが、バスターミナル使えばいいよ!テント張らなくても大丈夫だぜ!との言葉からパーティ終了後に行ってみたターミナルは、普通に利用者がいて眠れるような雰囲気ではなかったでござる。

 仕方なく真っ暗闇の中ムルプイの町をフラフラと走り回り、結局テント張ったのは消防署前にある広場だったというね。最初からここにテント張ればよかった・・・とか思ってしまうパターンは往々にしてある。

 すでに満腹なので、本当にテント張ってすぐ就寝。夕食作らないと暗闇のテント内ですることなんて日記書く以外何もないと知る。

 2018年6月16日(土) 走行距離73km 累計82252km
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 アルゼンチン124日目 ルフィノの町〜ロサリオから南西に約190km サンクティ スピリトゥの町

 平気でテント泊ばかりの日々だが、パタゴニアを過ぎてからは警戒レベルを1つ上げている。テント壊れかけてなくとも目を開ければ自転車がすぐ目に入るようスライダー上げてるし、物音に対して緊張感持ちつつ寝ていると思う。

 これが何を意味するかといえば「疲れる」のであり、まだロサリオまで300km弱あるというに3日で辿り着ける気がしない。

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 ゆっくり行くことにしようか

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 動いてる列車見たの久しぶり 

 幸いなことに寒さの底を超えたのか、冷え込みが少々和らいできた気がするのであり、天気予報調べても今後数日は暖かくなることが予見できた。

 しかしついでに「風向き調べとこう」とか余計なことしてまう私。今までの南風から北風へと大逆転してるじゃないか。気温上がるのは暖かな北からの風が原因だったか。

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 嬉しくもあり嫌でもあり

 というか既に風の影響でペースを保てない。疲れてることを言い訳にせず、そのクセ風を理由にするなんていい根性してますね。上手くいかない原因は全て自分以外の責任です。

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 天気安定したな

 ルフィノの町以降は進路を北東へと向きを変え、徐々にアルゼンチン東部を目指して進行方向を変えていく。特別変化が多いわけではないけども、周囲の土地は池が増えて湿地帯となる景色が混ざり合ってきた。

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 バス停昼食

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 バス停があるのは目の前町だから

 ふと横を見ると今日も異様にデカいネズミが湖へと逃げ込んでいく姿を目撃し、「あんなデカいネズミの大群に襲われたら勝てないよ・・・」とか色々想像してたのだが、もしかしてアレはカピパラなのでは?と思った途端、態度は急反転。

 カメラ構えて撮影しようと湖面を探し続けるも、15分経ってもその姿を見せないのでありお前は本当にげっ歯類か?

 お疲れモードなので距離短縮してスピリトゥの町ガソスタで終了とする。町中で食材購入しようとスーパーへ向かうもシエスタ中ときた。さて、営業再開までどうするかね・・・

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 当然カフェなんかない 

 とか思って暇そうにしてるとたちまち住民に囲まれ質問攻め。ラテンの国はこういうのが楽しいのだ、暇してる旅行者を放っとかない。

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 お土産までもらってしまう

 買い物終えてガソスタ戻り、日が落ちるまでネット作業。数日ネットに触れなかった程度だが、一通り作業終えた頃には日が落ちるどころか一寸先も見えないレベルの真っ暗闇となっていた。

 夜中にテント張るなんて今更何も問題ないが、折れて補強してるポール使用してる身としては気を使いたいところ。そういやよく言われたな「もっと気を使って行動するように」とか。

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 闇夜でも夕食作るのは簡単 

 2018年6月15日(金) 走行距離64km 累計82179km
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 アルゼンチン123日目 ヘネラルビジェガスの町〜ロサリオから南西に約240km ルフィノの町

 朝の気温下がり方がえげつないというか、このキャンプ場木々が生い茂ってて日差しが差し込んでこないのでして。それはもう寒さに震えながらのテント撤収なのである。夏ならばさぞや良いコンディションのキャンプ場だろうが、真冬においてはひたすら寒い。

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 テント凍りついてたから氷点下だったのだろう

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 素晴らしく立派な公園でした

 寒い朝ほど天気は良い。今日も雲1つない快晴の空で、町を抜けてしまえば日差しを遮るような遮蔽物が全く出てこない平原地帯。ぐんぐん気温が上がるのを自らの体で実感するのはなかなか楽しい。

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 やる気出てくる

 昨日までの風はほとんど無くなってしまったが、そもそも風に頼ろうなんて思うのが間違いだ。とりあえず向かい風でなければそれで充分私はありがたい・・・と思うことにしている。

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 昼食休憩時に濡れてたテントを乾かす

 このお昼時には強い日差しで「暑い」と感じるほどであり、年明け早々から大体寒い環境ばかりが続いていた私にとって、この気持ちは何とも新鮮で嬉しく思えるような気がする。

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 いやまぁ暑い時もあったけど

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 ガードレール出てくるのは20kmに1度くらい

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 午後は雲が出てきて写真が生える

 80kmほどでブエノスアイレス州を突破しコルドバ州へ。そこから1kmも移動せずにサンタフェ州に入ったのだけれども。無意味に州の極僅かだけ道路通すようなことは止めて欲しいものだ。電子地図使ってる身だと、その僅かの道が邪魔して謎のルート設定されたりと面倒事が増えるので。

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 紙地図使えってことですかね

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 国道33号線、500km突破

 3号線が3000kmを超える長い道だったから勘違いしそうになるが、この33号線にしても500kmオーバーの果てしない道路なのである。日本で言えば東京ー大阪間を結ぶ国道1号線より総距離あるとかビックリだよ。

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 今日も100kmちょいで町がありプラン立てやすい

 そしてこのルフィノの町にも市営キャンプ場が存在する。まぁキャンプ場というより単なるデカい公園で、キャンプも可!という場所ではあるが、まぁ清掃小屋も近いしテント張る場所探さなくても良いのは有難い。

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 1kg近い肉で約200円という安さだった

 フットサルコートが近かったりと少々騒がしいが、んなことより明日も冷え込むのだろうかと今から恐怖している夜である。こういう生活してると「明け方が最も寒くなる」ということをモロに実感できて、まぁ別に嬉しくはない。

 2018年6月14日(木) 走行距離113km 累計82115km
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 アルゼンチン122日目 キャンプ場〜ロサリオから南西に約320km ヘネラルビジェガスの町

 寒いのは間違いないが、南半球で季節が逆転してることを考えるとそろそろ大寒の時期に当たり、ここを乗り越えてしまえば徐々に暖かくなるはずだと信じております茶壺です。

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 暖かくなるまであとちょっと

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 そんな寒空の中でも釣りに出る人がそこそこ居る

 キャンプ場のオッちゃんに出発するよとお礼に行ったらお菓子とマテ茶をご馳走になる。昨日の到着時にも同じような出来事があったのであり、別に味をしめて「もう1度」とかそういう下賤な気持ちは持っていない。

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 それでは出発

 ここ数日の微妙な天気を吹き飛ばすかのような良い天気に私もロシナンテ号もウッキウキですよ。いやまぁ自転車さん的にはペダルがガタつき始めてたりと、明らかに問題が発生してるのがあって良い気分では無いかもしれぬが。

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 これだけ水鳥見たのは久しぶり

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 木々の間を通る道も久しぶり

 バイア ブランカから続く南風は、多少西向きに変わったりしているものの今日も私の背中を押してくれる頼もしい存在でいてくれる。いつ裏切られるか分からないタイプの味方というのは緊張感を伴うけれど。

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 そうして到着するはアメリカの町

 中南米で他にもアメリカと称する名前の町があったような気がするが、ともかくアルゼンチンのアメリカである。こんな町の名前は誤解というか行き違いを生みやすくて面倒だと思うのだけど。

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 アメリカランチ

 後半戦もひたすら平坦路&大草原の道が続く。個人的に「平坦な土地」としてアルゼンチンでは勿論パタゴニア地域を想像していた私だが、意外とパタゴニアは小規模なアップダウンが多かったのに対し、パタゴニアを抜けブエノスアイレス州に入ってからの方が1日の累計獲得標高が100mを下回る土地ばかりの道となった。

 分かりやすく言うとここいらは「完全ど平坦の道」ということで、いつにも増して地平線がよく見える。

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 そんな道だから風向きが大切

 100km弱とちょうどいいポイントに位置するヘネラルビジェガスの町。突入してすぐ「この町はやたらレベルが高い」と感じた。何というか雰囲気が緩やかだし治安も良いというか。

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 良い感じだし2泊くらいしちゃおうかな?

 町外れには市営の無料キャンプ場も存在し、意気揚々と向かう私。やたら親切なオッちゃんに案内されてテント設営始めるのだが、ここで「バキッ!」という音と共にポールが折れるなんて誰が予想できただろうか。

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 うっわぁ、本当どうしよう

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 とりあえず応急処置はしたけども

 まぁ今のテント既に500泊以上は使っているし、すべてのスライダーがぶっ壊れてたことを鑑みるに寿命だったのだと思わないでもない。それは仕方のないことかもしれないが、とにかく自転車の整備もあるし新しいテントを求めて大都市ロサリオまでのんびりしてる暇が無くなったと言える。

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 ここで2泊とか悠長なこと言ってらんない

 しかし何かが駄目になる時ってのは連鎖的に一気に来るね。それは非常に困るのだけども。

 2018年6月13日(水) 走行距離102km 累計82002km
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