自転車ときどき世界1周

2018年07月

 アルゼンチン145日目 休憩所〜ロサリオから北東に約770km ポサダスの町

 謎の休憩地で明かす夜は快適なものかと思いきや、子犬が私の食材を狙ってテントに侵入してきたりと気苦労の絶えない時間であった。引っ捕まえてはぶん投げてやったわ。

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 あと車両のクラクションが喧しかった

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 お世話になりましたと仙人にお礼

 とりあえずの目的地であるポサダスまでは80kmに満たない距離。バンバン南風が吹いて私の背中を押してくれることもあり、本日中の到着は余裕だなと思いつつ走行開始する。

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 そんなに免税店を主張されても

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 知らない町だが観光的には有名なのか?

 20kmそこそこで交差点へとぶつかり、ここで国道14号船から離脱し別の道となる。最初から最後まで側道ない割に交通量が多くてストレス溜まる道だったけど、それでもサヨナラとなると寂寥感を覚えるあたりが私のチョロさだと思う。

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 ポサダスまで50km弱

 そうした私にとってアルゼンチン最後となる道路が完璧に整備された側道完備の道というのはさ、出来すぎてるというか「何でこの場所になって出てくるのだ!」というべきなのか。

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 有り難いけど納得いかねぇ

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 昨日あたりから赤土に変わったと思う

 割と厳し目のアップダウンを繰り返しつつも、強い追い風とアルゼンチン実質最終走行というファクターもあってかなり良いペースで走り抜けたと思われる。ポサダス郊外の時点で12時前だったのは自分でも意外なハイペースだったし。

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 大型ショッピングモールを通過しつつ

 しかしここからが大変だった本日。ポサダスの町へと到着し、目星つけてたホステルへ向かうも「満室です」とチェックインできず。慌てて他のホステルを調べて向かうも潰れてるホステルが3件、ネットの誤情報が2件、本日満室だったのが1件と散々な結果に。

 せっかく早く到着したのに町中にある安宿がことごとく利用不可で徐々に郊外へと検索範囲を広げていく虚しさよ。どうやら本日までがアルゼンチンにおける冬季休暇のシーズンらしく、明日からはホステルも空きがあるとか言われた次第であり、私が欲しいのは今日の宿なんだけどなぁ・・・

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 20km近く町中走り回る羽目に

 結局中心地から10kmくらい離れたホステルでようやく投宿できた。値段高いし設備も悪く、オマケにホステルなのにWi-Fiがないという施設ではあるが仕方ない。テント泊したくてもポサダスでは躊躇するレベルの大都会なので。

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 宿代の分は肉なし夕食で補填したい

 とりあえずパラグアイへ渡る前にぶっ壊れてるテントの新調だ。本当は今日中にケリをつける予定だったが、そんな暇はなかったので。明日はアルゼンチンにおける買い物Dayなのだと思いつつ。

 2018年7月23日(月) 走行距離93km 累計84710km
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 アルゼンチン144日目 サント トメの町〜ロサリオから北東に721km地点 休憩所

 昨夜寝る直前にタラックタイプの車両がキャンプ地入ってきて、数人の男たちがゴソゴソ積み荷を降ろしていた。これってもしかしてブラジルへ禁制品か何かをボートで密輸してるんじゃないか?だとすれば私見つかったりしたら洒落にならない事態なのでは・・・

 とか思いつつ隠れて見てたら普通にテント張り出してキャンプしてた。ちょっとビビりすぎじゃね茶壺さん。

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 本当に怖かったのだ

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 手漕ぎボートいっぱいいる川だし

 準備を済ませて町を抜ける途中、異様に静かなことに気づき日曜日だったことに気付く。つまりスーパーも午後にはほとんど営業してないということで、慌てて本日の食材買い揃えておく。下手すりゃ夕食抜きになるトコだった。

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 危ない危ない

 こうした毎日のように町に寄ることができる状況というのは、楽だし食材も最低限持ち運べば良いとあって良いことづくめではあるが。楽な環境は緊張感が薄れるね。これがパタゴニアだったら食料の有無が冗談抜きで生死に関わってくるため気を抜くことがない。

 そういう道は疲れるんだけどね。私はそういう道も好きですよ。

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 楽な道も好きだけど

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 そうはいっても地平線が続くレベル

 ウルグアイ川から離れて北上に入った国道14号線。川沿いでなくなったことが原因か、ほとんど平坦だった道に多少のアップダウンが混ざり合ってくるようになり、何かに似てると思ったら隣国ウルグアイの道だった。

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 ただしウルグアイと違って側道はない

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 マテ茶畑

 マテ茶といえばチリ・アルゼンチン・ウルグアイのガソスタには必ずと言っていいほどお湯の自販機が存在しており、最初は私も「何故こんな機械があるの?」と疑問に思っていたものだ。

 この機械はお湯を保温ボトルに入れ、マテ茶を楽しむためにあるのだと知った時には正直「どんだけ・・・」と思ったけども。そこまでして飲みたいものだろうか?

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 ウルグアイが1番使われてた印象

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 苦役されてる原住民とか?

 60km地点にある町のガソスタでネットしようと思ったのだが。神々しく「Wi-Fi」マークのステッカー貼られてるのに全く接続できなかったでやんの。使用料として2度もジュース買った私に謝れ。

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 いいですよネットなんか必要ないよ

 全くの山勘で野営地見つけるべく走行する午後4時半。「まぁどうにかなるだろ」と気楽に考えていると反対車線にキリスト像を祀った休憩敷地が出てくる。日本でイメージするとお地蔵さんがやや広い敷地に祀られてる感じか。

 よっしゃ今日の野営地決定だと入り込んでみると、まさか社の隣に人が住んでいたというね。確かにあばら家みたいな建物があったけど、用具置き場か何かかと思ってたよ。

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 しかしそのオッちゃんから食料色々頂く

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 次から次へと 

 こんなかろうじて電気は通ってるけど水すらない場所で畑耕しつつ1人で生活してるのであり、ある種仙人みたいな暮らしとも思えてくる。仙人にしては俗物大好きだったけど。

 こんな場所に住んでて人嫌いなのかと思えばしつこいくらいに話しかけ続けて世話焼いてくれるし、もうちょっとスペイン語できたら聞いてみたいと思うことはたくさんあるのだが。

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 いろんな場所にいろんな人が住んでいる

 こういう邂逅ってのはそうそう無いだろうなとか思うのだが、オッちゃん曰く「今までに何人も自転車乗りがここに泊まっていったぜ」とのことで。有名スポットだったか。

 2018年7月22日(日) 走行距離89km 累計84617km
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 アルゼンチン143日目 ラ クルスの町〜ロサリオから北東に約660km サント トメの町

 今回のアルゼンチンは入国して以降、ひたすらウルグアイ川を遡上する形で走行している。別に道路自体は川のすぐ脇を延びてるわけではないため、毎回川沿いの町まで5kmくらい同じ道を往復しており地味に面倒くさい。

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 でもキャンプ場が毎回川沿いなんだよな

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 利用できるならキャンプ場を利用しますよ南米では

 でも私としては交通量多くてトラックが無茶苦茶危険な運転してくる国道14号線はもう嫌なのであり、早いとこ別の道路へ抜けたいのだが。1日2回くらい自転車を殺す気で抜いてくるトラックに遭遇していては心臓に悪い。

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 意地でもアルゼンチンは側道作らないよね

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 土地余ってんのになぁ

 20kmほど走ったところにガソスタ伴う町があり、ここでWi-Fi休憩した後はゴール予定地まで何もない模様。そんなのアルゼンチンでは当たり前といえばそうなのだが、この北東部でも人口過疎区域が広がるとかさ。北も南も過疎区域ばかりでスッカスカとは日本人としては羨ましい限り。

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 良いタイミングでバス停お昼休みできた

 エントレリオス州の辺りから頻繁に植林地帯を見かけるようになったのだが、だだっ広い平野に計画植林されてるので一目でそれと分かる。明らかに自然というか不自然な感じで木々が並んでいるのを見ると、何だかなぁと思ってしまう。伐採目的ならそれで良いのだろうけども。

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 規模がすごい

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 とにかく植えまくったのだろうな

 90kmを走ったところで反対車線から荷物満載のサイクリストが。自転車旅行者とか何ヶ月ぶりだろう?・・・と稀に出会うと嬉しくなってしまう不思議。

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 ブラジル人

 コイツが強烈なキャラクターで、そこら辺のキノコを拾って食料にしているようなサバイバル能力高すぎるサイクリストだった。自転車もズタボロだし、毛布をむき出しで引きずるようにして付けておりこれで夜を越すのだとのこと。

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 西部のサンタフェに住んでるって言ってた

 ようやくサント トメの町へと到着し、やっぱり川沿いにある市営キャンプ場へと向かう。毎日キャンプ場泊でさぞや贅沢な環境かと思いきや、無料のキャンプ場には大概シャワーがないので別に野宿と大差ない。

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 要するに多少安心ってだけ

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 肉1Kg突っ込んだ夕食

 それでいて200円しないのがアルゼンチンの肉ですよ。もう最近はスーパーで注文するときも「安い肉ちょうだい」と臆面もなく注文するようになってしまったのであり、恥とかそういうのはアルゼンチンの道端に捨てられてます。

 ところでそろそろ日本人が1年間で肉を食べる平均値よりアルゼンチン滞在中で肉消費したのでないかと思われる。1回平均700gだとして80日くらいは食べてるから約56Kgか。アルゼンチンの裏目標が達成できたか楽しみだ。

 2018年7月21日(土) 走行距離111km 累計84528km
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 アルゼンチン142日目 ヤペユの町〜ロサリオから北東に約570km ラ クルスの町

 寝る時まで雨降ってないし、これは私の心配しすぎだったかな?とか思いもしたが、深夜から土砂降り。しかも雷鳴りまくりの凄まじい天気で迎えた朝。備えあれば憂いなし。

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 ちゃんと計算して風上にテント張ってる

 とてもじゃないが走行する気になれない。一応2日前の天気予報では昼になると降り止むとされてたこともあり、いつでも出発できる体制だけ整えてそのままキャンプ場待機。久しぶりに読書タイムだ。

 昨日までの暑さが嘘のように気温が低く、風も勢いよく通り抜けるためフリース1枚じゃ寒さを凌げない。バッグの奥底に入れてたウインドブレーカーを取り出して、風の当たらない場所へエスケープ。

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 12時半にようやく落ち着いてきた

 全く動いてないけど腹は減る。完全に降り止むまでの間に昼食済ましてしまい、14時前のタイミングで出発とす。

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 国道14号線に戻る道

 この7kmほどの距離で再び雨がポツポツ来た時は「判断誤ったか!」と狼狽したけども、どうにか踏み止まってくれたようで何より。ヤペユには小売店はあってもスーパーがないため連泊したくなかったのだ。

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 あとネット環境も厳しい

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 森林地帯は完璧に植林されたものばかり

 もう1つ走りたかった理由が本日「超追い風」であるため。流石にパタゴニアのようにペダル漕がずとも30km/hが出せるほどの強風ではないが、それでもちょっと力を入れるだけでぐいぐい速度が増していくこの感覚。

 今回のアルゼンチン入国してから風にはとんと恵まれてなかったこともあり、今日この風向きを逃すものかと私は思っていたね。雨で半分逃していると言えなくはないが。

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 何もない場所にバス停ぽつりと

 あっという間にラ クルスの町へ到着する。時間的にもっと先まで走ることも可能だが、この町にも市営キャンプ場があるためそういうチャンスは積極的に利用したいので。

 しかしいざ確認してみたら、川に面してるだだっ広い草地であった。別にそれが悪いとは言わないが、午前中の雨のせいで地面ぬかるんでいる場所が多くてテントを張りたくない。

 なかなか決めきれず先に買い物済ませたりとかして、結局日が沈み始めたことで妥協してキャンプすることにした。1番奥まで入ったら木々の生え揃った場所があったし、治安的にもこちらの方が良ポイントでしょう。

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 水もらったら合わせてパンを頂く

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 今日の夕食だが

 街中キャンプであるにも関わらず、アルコールが無いという大変珍しい事態。日中かなり寒かったので「今日はビールじゃなくてワインにするかな」とか考えてたのだが、スーパーでワイン購入するのを忘れてしまい他の小売店へ行くもワインは扱っておらず。

 何だか面倒になってしまい、キャンプ地に合わせてこちらも妥協した結果なのである。野営場所はともかくアルコールを妥協するとは。茶壺さん、相当疲れていたに違いない。

 2018年7月20日(金) 走行距離52km 累計84417km
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 アルゼンチン141日目 ボンプランドの町〜ロサリオから北東に約530km ヤペユの町

 ものすごく久しぶりに寝袋を使わない夜であった。これからが私にとっての2018年サマーシーズンなのであり、長すぎる冬もようやく終わりを告げようとしている模様。

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 地面が柔らかくて熟睡でした

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 イグアスまでもう650km

 アルゼンチンはかれこれ6度の入国をしており、これだけ出入りの激しかった国は他にない。しかしこの国も残すところ僅かの距離で走行終了となる予定であり、これは今のうちにもっと肉食べとかなくては!

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 ガソスタ2件隣り合わせ

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 ウルグアイアナという名前なのにブラジル

 このウルグアイアナの町までアルゼンチンにしては珍しく側道が完備されており走りやすかったのだが、ここから普段の危険道路アルゼンチンに戻ってしまう。

 側道のない道路って本当に危なくて、ほとんどの車両は自転車を避けて走行してくれるけども、一部のクソバカトラックが全く避けようとせずクラックション鳴らしまくりで突っ込んでくるのだ。

 これが何を意味するかというと、このトラックが来たら道路外へ逃げないと間違いなく轢き殺されるというね。いや、冗談抜きで奴らは自転車が避けなければ踏んづけても構わないという運転してやがる。

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 まさに恐怖の道

 アルゼンチンは南米の中でも特に好きな国なのだが、とにかく道路走行におけるストレスが酷い。私はこの国にちゃんと側道が整備されてるならば、あと2〜3ヶ月はアルゼンチン走行を楽しむのもやぶさかではないと思っている。

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 今日は良い場所でお昼休憩ができた

 この休憩ポイントを皮切りに、正面から吹いてた風が徐々に向きを変え追い風チックになる。1日の走行途中に風の方向が逆転するというのは珍しく、これには私もびっくりだ。

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 何か善行積んだっけ?

 85km地点の三叉路で右折しどん詰まりにあるヤペユの町へ向かう。つまり往復で10kmほど無駄足を踏むことになるのだが、今夜の天気が雨らしくキャンプ場のあるこの町で今夜を迎えたい。

 博物館やら歴史的な建築物が多く観光の町であるヤペユ。サン・ホセというフランス人がここに新しい町の建設を行ったとか何とかあるらしいが。だからかこの町で2組もフランス人と出会ったな。

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 簡単に博物館を見学

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 良い感じに追い風吹いてます

 町外れにあるキャンプ場は目論んでた通り屋根スペースが存在した。これでいくら雨に降られても大丈夫なのであり、いやまぁ雨が降らないに越したことはないけども。

 2018年7月19日(木) 走行距離98km 累計84365km
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 アルゼンチン140日目 モンテ カセロスの町〜ロサリオから北東に約470km ボンプランドの町

 深夜3時にようやく豪雨となった。何でそんなこと分かるのかといえば、ポンコツ状態の私のテントはジッパーを閉めることができず、蚊に刺されては目を覚ます・・・というのを繰り返していたからだ。

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 そして3度目のポール折れと共に朝

 やはり代替えポールを使っても、1本だけ強度が違うためか負荷に耐えられない模様。もう補強材もないしこのポールを諦めて、天井部分に差し込むポールを移植して使うことを思いついた。手術なんかで必要な血管を他の箇所から持ってくるようなもんだ。

 んなことしてたら10時過ぎ。とりあえず雨降ってないので出発しようと思う。地面はまだ良い感じに濡れてるけれど、気にすんな。

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 ということで町を抜け

 このモンテ カセロスの町は1本道のどん詰まりに位置しているが、5kmほど戻れば小さな迂回路を走ることで北側の国道14号線へと抜けられるようだ。同じ道戻ると30km以上の無駄足であり、このルートを使うことは最初から決めていた。

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 しかし未舗装路とは・・・

 ここで効いてくるのが昨夜降った雨。乾いてるなら固く締まっていたかもしれない地面も現在ヌトヌトの状態で汚れまくり。進めば進むほどペダルやチェーンからの嫌な軋む音が大きくなってる気がして体力だけでなく精神的にも厳しい道。

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 ぐっちゃぐちゃ 

 あと今日はやたら気温高くて出発時点からTシャツ1枚の格好だったが、それでも大汗である。気温も高いが湿度も100%近くなのであり、つまり日本の暑さに近い。いやまぁ現在の日本はこんなレベルじゃないだろうけども。

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 途中から晴れてきたのが救い

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 30kmほどで国道14号に合流

 晴れると楽しいんだよな未舗装路。交通量極小なこともあって自由に道を走れるし。でもとにかく早いとここの道アスファルトにして下さい。せっかくの温泉地なのにアクセス悪すぎるから誰も来ないんだよ。

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 この辺のガソスタは休憩施設が優秀なイメージ

 舗装路に戻ると感じるのが向かい風。やっぱり進むこと自体に問題がないと、他のファクターに気を取られやすくなるということなのか。単純に14号線に入って90度右折したからなのか。

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 ペダル重たい

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 でもまぁ走る 

 1日休息取ったにも関わらず既にお疲れモードですよ。未舗装路の体力消費率半端ないと思わないでもない。今思い出してもよくダルトンハイウェイとか宝石の道みたいな未舗装路だらけの道を走ったな私は。

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 睡眠不足かな

 17時過ぎの良いタイミングでボンプランドの町へ到着しとりあえずビール。暑かったのとお店の向かい側が公園でもう自転車乗らなくても大丈夫とその場でビン1本空けてもうた。痺れる美味さというのは走り終えた直後でなくちゃ味わえん。

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 ただここ蚊が多い

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 すぐ脇が沼地だから仕方ないか

 朝に対処したテントは予想よりも遥かに安定した状態を取り戻し一安心。とにかく是が非でも次の年までこのテントで繋いでいくしかないのであり、なんかこういうギリギリの状況ってワクワクする。してる場合違うが。

 2018年7月18日(水) 走行距離83km 累計84267km
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 アルゼンチン139日目 モンテ カセロスの町

 アルゼンチンの人ってラテンの気質を持ちつつも、失礼のない距離感というモノを持ち合わせているという感触で、私はこの国の人たちのそうした特徴を本当に素晴らしいものと思っている。

 だが朝の4時に人のテントを蹴り飛ばして「ドキュメント見せろ」といきなり行ってきた警官はクソ中のクソ野郎だ。挙句コチラが日本人だと分かって言った台詞が「カンフーやって見せろよ」とか本気でぶん殴りたい。否、デンプシーロールでK.Oしてやりたい。

 このキャンプ場、設備も値段もアルゼンチン最高クラスの好物件なのだけど、結局は相対する人によって素晴らしくも糞にもなりえてしまうという悲しさ。結局他のキャンパー組は朝までラジオつけっぱなしで五月蝿いし「眠れないからそれ消してくれ」と言ったら「ポルケ?(スペイン語で「何で?」の意)」とかぬかしやがった。

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 みんな滅びろ

 9時半になってようやく起床。他のキャンパーがちょうど撤収するようだったので、ここに延泊することに決めた。仮にコイツラ滞在するなら雨だったとしても私が出て行ったわ。

 狭量だなと自分の事を思わないワケではないが、オマエらは私の知ってる普通のアルゼンチン人ではないからな!と思いたい。現にもう1組居た他のキャンパーは深夜に避難しており、翌朝私の元に来て「昨夜のアイツら最悪だったよな!」と言っていた。ですよね。

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 愚痴終わり

 雨を避けるためにここへ泊まったのだが、結局朝になっても雨降らず。天気予報を確認するとどうやら今日午後からと時間がズレた模様。身体ダルいしもう今日は1日休養日でいいや!とゆっくりすることに。

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 午前中のうちにATMで今度こそお金降ろしておく

 長打の列に並ばされ、これで今回も駄目だったらどうすんべ・・・とか思ったけど無事現金引き出せた。「午前中に行員がお金を入れるんだよ」という言は本当だったらしい。

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 だからみんな昼になると並ぶのか

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 簡単に買い物だけしてあとはキャンプ場

 降り出しそうで降らない天気は遂に晴れ間まで見せてきやがってどうしてくれるというのだ。折角なので昨日買ったビール片手にネットで遊びながら昼から酒飲むという駄目なひとときを楽しむことに。

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 あっという間に夜

 寝る前になってオーナーのオバちゃんが「この周囲には頭のオカシイ人が居たりするから注意しないと駄目よ」とか伝えに来たのであり、何それ昨夜よりも面倒な夜にならなきゃ良いんだけど。気苦労の絶えない町である。

 2018年7月17日(火) 走行距離5km 累計84184km
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 アルゼンチン138日目 チャハリの町〜ロサリオから北東に約420km モンテ カセロスの町

 贅沢キャンプ場での朝。そもそもキャンプに贅沢もクソもあるのかと思うけれど、最近はグランンピングというスタイルのキャンプもあるようなので。私がそうしたスタイルのキャンプをする日は遥か遠く。

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 お金があればやぶさかではない

 温泉地キャンプ場から離れて先へと進む。ここに来て天候不順で曇り空となるわ横風が強くなるわと逆風吹き始めるが、まぁ気にしないというか見なかったことにして走るのだ。

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 でも曇り空は嫌でも見えるのだが

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 周囲にみかんの木が出てくるように

 これに合わせてかみかんの路上販売店をちょくちょく見かけるようになった。中南米ではよく見かけた光景であるが、どう考えても利益の少なすぎるこの業態を先進国であるアルゼンチンで見ることになろうとは。

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 ちょっと意外

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 たまに道路側道があるかと思ったらこのレベル

 昨日はTシャツ1枚でも汗ばむほど暑かったのに、今日はフリース着てても肌寒い。季節の変わり目なんてのはそんなモノかもしれないが、この周辺の気温は変化が激しすぎると思うんだ。実際昨日と今日とでは最高気温で10度も違ってたワケだし。

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 このマルビナス諸島の看板

 パタゴニア地域ではよく見かけたのだが、北上するにつれて少なくなっていき最近ではほとんど見なくなっていた看板でもあった。

 これはイギリスが実効支配しているフォークランド諸島という島であり、一応国際的な観点からはアルゼンチン領土とされている土地である。日本でいうと北方領土的な扱いと言え、特にマルビナス諸島が近いパタゴニア地域では自国領土だということを主張してるのか多数この看板を見たものだ。

 北上するにつれてその数も減ってしまい、ますます北方領土と似たような扱いだと思っていたがアルゼンチンはそれほど気軽ではないようで。私には大して重要でない土地に思えるが、アルゼンチン的には引くに引けない重要拠点であることが伺える。

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 お昼休みはガソスタ裏の敷地

 さて北上続けている国道14号線。しかしこの道は片側2車線の大きな道であり、側道がないことも相まってできるなら自転車で走行したくはない。とはいえ別のエスケープルートもないため走らざるを得ないのが実情なのだが。

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 変な道だけど迂回路を走ってみようと思う

 これには別の理由もあって、明日から3日間ほど雨が続く悪天候なんだよね。この道の終点にあるモンテ カセロスの町にはキャンプ場もあるようだし、上手くいけば雨を凌ぐことができるかもしれないという目論見の元での走行なのである。実は温泉施設もある。

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 30kmほど逆風の中を走ることになったが

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 主要な施設をm単位で表示してるのは初めて見た

 2つあるキャンプ場だが屋根がありそうという理由で有料の方へと向かう。訪れてビックリ、施設は立派だし設備も整っているのに50ペソ(約210円)という安さ。そしてその料金すら支払えない所持金の私。

 とにかく町にあるATMでお金を引き出そうと試みるが、3つの銀行・合計10近くのATM全てで失敗するとは思わなんだ。

 アルゼンチンという国は自国通貨が不安定なこともあり、現金を引き出すべくATMに大量の人が並んでいるのはよく見る光景なのだけども。まさか全てのATMで「お金がありません」と表示されるとは、幾ら何でも思っていなかったですよ。

 どうにもならないので食材はカード払いで済まし、キャンプ場はおばちゃんに頼んで明日支払うことにさせてもらった。アルゼンチンは面倒臭い。

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 味噌が余ってるので肉味噌炒め

 路上パフォーマーの人たちもここのキャンプ場を利用していたのだが、0時を過ぎてもラジオ付けてアホみたく歌い続けるオッさんがいるのが困りもの。でも夜から雨降るから屋根の下から移動するのは躊躇われるのであり、どうしたもんやらと思いつつ。

 2018年7月16日(月) 走行距離100km 累計84179km
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 アルゼンチン137日目 コンコルディアの町〜ロサリオから北東に約350km チャハリの町

 アルゼンチンに戻って物価落ち着いたからと肉1Kg弱に合わせてビールにワインと買い込んだのが不味かった。部屋に戻って一息ついた途端に気を失い目を覚ましたら朝になっていようとは。折角の個室宿でもったいない。

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 なおウルグアイより値段安くてレベルは高かった

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 自炊も出来るし朝食も出てくるし

 悔しいのでチェックアウト10時ギリギリまでネットしてから出発。飲みすぎた酒は自信にダメージとなって返ってくるということですね。

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 ミュータントタートル?

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 こんな場所に涅槃仏が

 町から北に10kmも走ると昨日走ったサルト北部とを結ぶ橋へと続く道へとぶつかる。昨日はフェリー使わずこの道を走っており、このまま北上していったため「コンコルディアに寄ることはなかったな・・・」とか思っていたのだが。ガッツリ宿泊まですることになるなんて微塵も思っていなかった。

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 勝手知ったる道

 ここから本線である国道14号へと合流するのだが、この道片側2車線でかなり大きな道である。そんでアルゼンチンなので当然側道がないため、割と交通量の多いこの道路を再び走ることはかなり抵抗あったのでして。

 実はヒッチハイクも最初の30分くらいこの道をもう1度走りたくないため、先へ進むことになる北向きの道路で行っていた。自転車ショップあるような規模の町が近くにあるか微妙なので切り替えたのだが。

 しかし流石は日曜日。走っている車両の数が明らかに少なくこれならまぁストレス感じずに走れますよ。やっぱり休日こそ自転車に乗るべきだと思う。

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 昨日のトラブル地点まで23kmだった

 ちなみに似たような景色で分かるのか?と思う方がいるかもだが、100%に近い確信持ってこの場所だと断言できる。というか同じ道走ってみて自分でも驚くくらい「あ、この建物見た」といった感想が出てくるのであり、思ってるより自転車はずっと周囲の景色を見ているようだ。

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 山は無いけど川を越え

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 ガソスタでお昼休みは毎度のこと

 ここで出発前にちょっとカフェ覗いたら、W杯の決勝戦がまさに終わろうというタイミングだった。とりあえずおめでとフランス。今年はタイミング良くちょこちょこ試合観れた気がするな。4年前の日本1周中なんかよりずっと。

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 追い風で楽な走行ですわ

 ところで6月25日。私は同じエントレリオス州にて楽しみにしていた温泉が、シーズンオフにより入れなかったという悔しい体験をしている。

 この悔しさは必ず返させてもらうぜと心に固く誓い、その後ウルグアイにて2度の温泉を楽しんではいたのだが。アルゼンチンでの借りはアルゼンチンで返済しなくては意味がない!

 そうして訪れた場所こそがここチャハリ温泉である。リベンジマッチの始まりだ。

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 やっぱりリゾート温泉プールだけど

 それよかキャンプ場込みで450ペソ(約1860円)の料金の方がショックだった。リベンジ戦でなければUターンして帰ってしまいたくなる金額だよ。アルゼンチンって観光関係に関しては本当強烈な料金取ってくるよなぁ。

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 温泉のみなら150ペソ

 何はともあれ温泉だ。ウルグアイのそれと同じ系統の温泉は、やっぱり39度で日本人的には少々物足りなくあるものの。2時間ほど堪能して風呂上がりのビール飲んで。ようやく私はアルゼンチン温泉に復讐を果たしたのである。

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 明日から赤貧生活になりそう

 2018年7月15日(日) 走行距離81km 累計84079km
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 2018年6月26日~7月14日
 走行日数19日間
 累計走行距離1245km(82724km~83969km)

◎道路
 非常に広い側道があるため自転車で走るにおいてストレスが極めて少ない。車道と比べて路面が粗かったりとかする場所も多いがこれだけキチンと整備されてるなら文句は出ない。
 峠と呼べるような上り坂はまず出てこない反面、実は30m以下の緩やかで小規模なアップダウンで構成されてる道が多く、完全フラットな道はそれほど出てこない。どのくらいの緩さかといえば、ギアを1枚落とせば登れるくらいの斜度。そりゃときどき急斜面もあるけどさ。
 町中においても信号機は少ないし、交通量もそれほど多くないため走ってて危険を感じるようなことは少ない。流石にモンテビデオではそうも言ってられないが、それでも他の南米の首都と比べたら雲泥の差。南米で私が走った国の中では最も走りやすい国である。

◎治安
 南米の中では治安が良い国とか言われてるけど、別段そんなことはない。というかこの国は基本的に「人がいない」ので治安が良いと言える側面が強く、首都のモンテビデオは普通に雰囲気悪かった。なので首都近郊や各州の州都においてはそれなりの対策というか意識で臨んだ方が良い。
 それ以外の場所は要するに放牧地なのであり、パタゴニアや宝石の道で犯罪危険はないでしょう?というのと同じことだと思う。ウルグアイはその放牧地が9割強を占めてる国なので、確かに安全っちゃ安全かもしれないが。人が滞在する場所は残りの1割弱だと思うので何とも。そう考えると自転車旅行者にとっては気楽な国だった。

◎ビザ・出入国
 アルゼンチンへの陸路国境が合計3つあるのだが、自転車が走行して通過できるのは「コロン~パイサンドゥ」間の橋のみである。ただし北部の「コンコルディア~サルト」間には渡し舟があるため、無理してヒッチハイクをしなくても通行することは可能。いやまぁお陰様で酷い目にあったけど。
 肝心の入国自体は手続きに建物の中まで入ることなく、車両のゲートみたいな場所で簡単にスタンプ押してくれる簡単っぷり。しかし生鮮食品の持ち込みには厳しいようで荷物の中身を確認されたが。実は物価高と聞いてたので、この時点で肉を所持しており「没収か・・・」とか思ってたら普通にスルーされた経緯がある。見逃してくれたのか、袋に包んでいる食材は関係ないと思ったのかは分からない。とりあえず検査と言えるレベルではない適当なチェックだったことは間違いない。おっと滞在期間は90日間。仮にゆっくり国内1周しても1ヶ月を必要としない規模なのでその点は問題ない。

◎交通事情
 基本的にモンテビデオを除けば交通量が少ないので危険を感じるようなことがほぼない。クラックションを鳴らしてくるような人はおらず、わりかし交差点でも自転車や歩行者に対して道を譲ってくれたりもする。
 郊外は何もない道が続くため100km/hとかでぶっ飛ばしてる車が多いのだが、しっかり側道が作られてる関係で危険な思いをすることがないし。側道がないようなマイナー道路もあったけど、そんな道では10分に1台とかしか車両とすれ違わないため、やはり問題とはならない。アルゼンチンから来た身としては走行中のストレス度合いは段違いだったと言える。

◎特徴
 チリ・アルゼンチンと並んでATMにおける引き出し手数料がバカ高い。安い場合でも500円以上するし、ひどいATMでは1000円以上を取ってくる。そのクセ引き出し可能な金額の上限が2万円に届かないクソ仕様となっており、特に物価の高いウルグアイではこの手数料は洒落にならない。かといってカードを使っても大抵10%ほど料金上乗せさせられるため、あまりクレジット利用での料金的なメリットはない。
 しかしウルグアイのATMでは米ドルを引き出すことが可能であり、1回の上限金額も300USドルと現地通貨に比べて割が良い。特にUSドルだと両替レートを良くしてくれるアルゼンチンが隣接していることもあり、ウルグアイでUSドルを入手していく人は多い。
 私が確認した限りでパイサンドゥの町と首都のモンテビデオやタクアレンボ、サルトの町ではATMからUSドルを引き出す選択肢があった。

◎気候
 真冬の時期でもそれほど寒くないどころか北部にあっては日中汗ばむほどの気温となった。ということは夏の暑さは相当なものであることが伺える。あと湿度高い。
 雨季なのかもしれないが、それなり程度に雨が降るしガスってしまう日も多く、晴天の中を走れた割合は半々程度ではないかと思う。とにかく天気の良し悪しで走行の楽しさが激変する国なので、天気予報の確認は重要事項だと思っていた。

◎言語
 スペイン語。それほど南米の他国と比べて違いがあるとは思わなかったかな。チリ・アルゼンチンと同様に南米における先進的なポジションの国であり、しかしながら英語を解する人の割合は脾臓に少ない。モンテビデオのホステル受付ですら全く英語喋れなかった。1つのホステルだけで判断するのは無茶な気もするが、まぁ英語一本じゃかなり苦労するのだろうなとは思う。

◎宿(野宿)・Wi-Fi
 宿泊したのがモンテビデオとサルトのみなので大したことは言えないのだが、そもそもこの国ではホステル系の安宿がある町が少ない。世界遺産認定のコロニアと首都モンテビデオを除くと私が通ったルートではドミトリー形式のホステルを有する町は見なかった。見落としてるだけかもしれないけども。でも第2の都市であるサルトにすらドミは存在しないあたり、まぁそういうことだろう。
 値段は高いが、高いだけの設備が整ってはいる。というかホステル内でエレベーターを見たのはこの旅行始まって以来かもしれない。ネットは高速なんだけど不安定でよく回線が落ちた。私が泊まったホステルだけが悪いのか、ウルグアイ全般的にインフラが整ってないのかは分からない。ガソスタとかのWi-Fiが安定してたことを鑑みるに恐らく前者だとは思う。
 とりあえずある程度の規模の町だと町外れのパルケにキャンプエリアが併設されてる可能性が高いので、気にしなければそうした場所を利用することで宿泊費はほとんど使うことなく旅行することが可能。ただまぁ週末はマフラー外した爆音バイクで走り回ってる輩が多かったりするため安眠は難しそうだし安全面でもオススメはしない。私は州都クラスの大きな町では避けるようにしていた。
 ちなみにWi-Fiに関してはチリ・アルゼンチンと同様にガソスタが優秀。速度も申し分ないし、充電と合わせてつかわせてもらうことが多かった。特にウルグアイ国有スタンドのアンカップを好んで利用していたな。なお主要道路ではない国道6号線沿いでは1度もWi-Fi使えるガソスタが出てこなかった。主要道路でないと設備レベルは落ちるのかもしれない。

◎犬
 1度ぶっ叩いたかな、そういえば。それほど凶悪な雰囲気ではなかった気もするが、だからといって手加減するような気持ちはペルーに置いてきた。向かってくるならやり合いますよ私は。
 あと野営してるとおこぼれを求めてすり寄ってくる犬がやたら多いと感じたウルグアイ。それは別にいいのだが、そのままテント脇で眠ってしまい、明け方になってから鶏だかの声に反応して吠えまくられたことがあり、安易に餌あげてはいけないなとか思ったり。

◎自転車店
 そういえばほとんど見なかった。首都のモンテビデオにはスタジアムの近くにプロショップが数件あるよとサイクリスト仲間から教えてもらったが、わりかし大きい町でも自転車が販売されてるのはおもちゃ屋とかで「自転車も合わせて売ってるよ」という方式が多かった。まぁサルトの町では先進的なショップがあったし、扱われるパーツもハイグレードから庶民派まで一揃えされていた。
 割とこの国ロードやMTBで郊外を走ってる人は一定数いるので、もっと探せば色々とショップもあるのだろうな。

◎物価・食事
 これはハッキリ高い。アルゼンチンなぞ敵ではないし、チリと比較してどっこいなレベル。ビール大瓶1本で350~400円というのはアルコール類が高い日本と比較しても大差ない価格ではなかろうか?ちょっと日本のビール代金忘れかけてるので自信ないが。ああ、でも安ワインがビールとほぼ同値段で販売されてるのは嬉しかったな。
 これだけ牧場だらけの国の割に、牛も鶏肉も安いという程ではない。ただ国土が小さいことがあるためか、小さな町の小売店等でも物価はさほど変化しなかった。1割くらい上乗せされるイメージ。キャンプ場の売店でも似たような値段で野菜以外の食品は購入できたので、この国ではそれほど食材を持ち運ぶという行為のメリットが少なく、あまりそこに気を使う必要はない。
 唯一アルゼンチンより安かったのが袋タイプのインスタントラーメンなのだが、これがチェーン店スーパーじゃないと扱ってないのであり、欲しくてもなかなか買えない思いをしたことがある。
 そんな感じなので結局100%近く自炊で賄った。試しに売店のサンドイッチとか食べたこともあるが、値段の割に少ないし美味いとも思えない。
 そういえばチリとウルグアイの1番安いホームブランドスパゲティだが、一般的なスパだと500gのところ容量400gに削減されている。地味なところでセコい。最近の日本も似たようなことやってると聞いたが。

◎総括
 ウルグアイという国は、町から離れて広がる牧草地帯を走ってこそ真価を発揮する国である。町なんぞ行っても物が無い、あっても高い、割と雰囲気も悪い、見所も無いと散々な印象。そこから郊外へと抜けると世界は一変、緑色した大地が広がる景色の中を気分良く走れる自転車乗りにとってのある種の理想郷へと姿を変える。日本で例えると夏の北海道のスケールを大きくした感じ。
 ということでウルグアイは自転車で旅行しましょう。最低でもバイク。キャンプ場で月明かりに照らされながら、満天の星空を眺めつつ静かにビールを飲み、始めてウルグアイという国の魅力に気付くのだと思う。
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