自転車ときどき世界1周

2019年09月

 ウクライナ13日目 キエフの町〜キエフから南南東に75km地点 湖畔

 結局5泊したキエフの町。物価安いしホステルはスーパーが近い立地と居心地の良さでつい長居してもうた。そして出発後に「キエフに到着したらやらないと」と思ってた旅行保険の申し込みを忘れてたことに気づく私。

DSCN7962
 何で出発してから思い出すかね

 昨日市内観光した際に、町の中央を流れる川沿いに良い感じの自転車道があることを確認していた私。キエフ脱出には是非ともこの道を活用しようと目論んでいたのだが。

 自転車道の手前に並行して走ってる道路が渡ることが出来ず、ひたすら進行方向から逆走するとかようやく道路が渡れたと思いきや、今度は地下階段を潜り抜けねばならず荷物満載の自転車を狭いレーンの上で必死に押して持ち上げるとか散々な目に。

DSCN7968
 ここまで来るだけで疲れ果てた

DSCN7967
 やっぱり大都市は自転車で走る場所じゃないわ

 その後も道を間違えて迷ったりとかしつつ、ようやく安定して走行できたのは12時近くになってから。つまりキエフの町を抜けるのに半日かかったという計算になる。

DSCN7970
 それこそ郊外の駅まで列車にでも乗せてけたら良いんだが

 ウクライナ前半と同様に西からの風が吹き付けているが、どうやら正確には北西からの風であり南下を始めた私にしてみれば追い風となるワケで。ウクライナ風運良いな。

DSCN7973
 絵が気になって思わず止まって撮影したバス停

 このまま主要道路を走り続ければ楽して南部国境までたどり着けるだろうが、恐らくはキエフに向かった時と同じく高速道路みたいな道路であろう。

 せっかくなので、もうちょっと小さな道路も走ってみようかと途中から南東へと延びるHー01という道路にエスケープしてみた。まぁ多分酷い目に遭うだろうけど、それもまた良いじゃないか。

DSCN7974
 ガードレールの外側に道があるように見えるが

DSCN7975
 そこを走ると酷い目に遭う

 案の定、ある程度進んだ所で側道が消えてしまったものの、日曜ということもあるのか交通量が少ないためそこまでストレスなく走れる。むしろ周囲に広がる一面の稲穂が道路間近に迫ってくる景色で結構楽しい。

DSCN7979
 景色は重要

 前半ロスが大きかった割に17時時点で100km走れたのは、やはり追い風が助けてくれた結果だろう。仮にウクライナを逆のルートで走ってたらどれだけ大変だったのかと思うと自転車旅行のルートプランニングで重要なのは常に「風向き」であると思われる。

 町を抜けた先に湖があったのでその側にて走行終了としたのだが、湖面が緑色した汚れの酷い湖であり流石の私も身体を洗うことが出来ず仕舞い。いつまでも北欧気分でいると、こういう時に失敗するぞ。

DSCN7983
 そういやウクライナじゃ1度も行水してない

 2019年9月22日(日) 走行距離106km 累計100833km
    mixiチェック

 ウクライナ11・12日目 引き続きキエフの町

 なんかダラけてしまいマトモにベッドから動いたのすら昼前という酷い怠けっぷり。朝食済ました時に天気悪かったのが尾を引いたのか、別に外でなくともやるべきPC作業は色々あるのだが。

 なんていうか完全にやる気喪失してしまうと体力的に元気でも動けないモンだよね。結局何をすることもなく夕食の材料求めてスーパーへと外出たの17時過ぎてからだったし。一時帰国以後はヨーロッパのシェンゲン協定に翻弄されてほとんど連休取ることなく走っていた弊害がここに来て噴出したか。

 とりあえず買い物で身体を動かしたのが良かったのか、ちょっとやる気出てきたので絵ハガキ書いたりとかブログのアップロードしたりとか。まぁこういう日もある。

DSCN7902
 今日の晩御飯はお好み焼き


 翌日。昨日やろうと思ってやらなかったキエフ市内の観光するため宿延泊してから外出準備。どうしようか迷ったが、町中移動するの楽だし自転車使うことにした。交通量多くて旧市街は石畳が敷かれてるキエフの町だけど、徒歩で回ろうとすると少々大変かと思いまして。

DSCN7905
 かなり大きいキエフの町

 幾つか見繕った教会群だとかを見て回りつつ、目に入った面白そうな場所を雑多に見て回ろうかと思ってたのだが、そんな考えはあっさり消し飛んでしまう土曜のイベントオンパレードっぷり。中央広場に通じる大通りは交通規制をしてTV局も多数中継してるほど。

DSCN7909
 それが消防のイベントとあれば私も見学しますよもちろん

DSCN7911
 現代で馬使う消防隊なんているのかな?

DSCN7912
 何か大会っぽいタイムを競う競技があった

 日本にもこれと同様の消防技術を競う救助大会という競技があるのだが、ウクライナのそれは随分エンタメ寄りというかアナウンサーがテレビの中継したり、競技の前に消防少年団っぽい子供達がダンスパフォーマンスしていたり。

DSCN7919
 小道具に発煙筒使ってた

 音楽隊の合唱を聞いたりしつつ、満足したので別の場所へと行ってみることに。このままずっとイベント見学して終わらせてしまうのも何なので。

DSCN7930
 独立広場を坂の上から

 ちなみに平坦な土地が続くウクライナだが、地味にキエフは小高い丘が連なっててアップダウンの多い町だったりする。今日は荷物置いて空身の自転車だから良いけどさ、この交通量と坂道をフルパッキンの自転車で走るのは勘弁してほしい。

DSCN7936
 今日だけでこの手の撮影2回見た

DSCN7944
 これまた別の場所で行われてるイベント

 丘になってる場所は公園として整備されてるようで、休日ということもあってか多くの人で賑わっている。あんまり人の多い所では危ないので自転車押して進むのだけど、何人かのサイクリストは乗車したまま突っ込んでる人がいたりして、こういう所がウクライナはまだまだ自転車先進国ではないと思わせる。

DSCN7943
 私は割とカエル好きな人

DSCN7946
 ノリノリで掲げてるな

DSCN7937
 川の向こうは新市街っぽい

 ちなみに私は当初、観光地のど真ん中である川の西部ではなく川向こうことキエフ東部地域に宿を取ろうかと思っていた。しかしいざキエフ市内に入ってみたら、思った以上に町が入り組んでて走りづらく中心部から5km以上も離れてる東部へと行く気が失せたため西部の旧市街に位置する宿へ投宿した。今日町中を走ってみてこれが正解だったとつくづく思う。

DSCN7951
 路上で絵を売ってる場所を進むと

DSCN7952
 真っ白な教会が

DSCN7954
 ここでも別のイベントやってるな

 円を描くようにしてキエフ市内を回り宿へと戻ったのは15時。動いてテンション上がってるうちに写真のデータを整理したりとかやろうと思って放っといた作業に手を出すことに。

DSCN7963
 夕食はカツ丼と余った肉で豚カツ

 ということでキエフも十分満喫したし、十二分に休養も取った。そろそろ南下しないと冬に追いつかれて動けなくなってしまうし明日から走行再開としたい。

 2019年9月20日(金) 走行距離 0km 累計100710km
 2019年9月21日(土) 走行距離17km 累計100727km
    mixiチェック

 ウクライナ9・10日目 キエフの町

 私はウクライナという国について、入国するまでほとんど何にも知らなかった人であるが唯一知っていたことが「チェルノブイリ原発事故があった国」ということだ。なおこの情報すら正確には間違いなワケだが。

 ともあれキエフに到着したらチェルノブイリ原発博物館には足を運ぼうと思っていた。珍しく自身の興味だけでなく、同じように原発事故にあった国民という意味でもここには行っておかねばなるまいという殊勝な意識もあったし。

DSCN7874
 出がけに雨降っててUターンしたくなったけど

DSCN7878
 流石にキエフだと市場も綺麗で立派

 宿から歩いて30分もかからず到着した博物館は、外観からするに古い消防署を改修工事して作られた施設のようだ。流石に前職の経験と今まで色んな国の消防署を見てきたことから、どの世界でも消防署における普遍的な建物特徴は分かってるつもりなので。

DSCN7881
 元消防署だったのは間違いないでしょ

 というか今日の本題はそこではない。普通に入場する場合、数十円程度とウクライナが物価安なことを加味しても安すぎやしないかと思ってしまう料金だが、ここは音声ガイダンスと内部での写真撮影許可料も全て支払っての入場とする。

DSCN7883
 というか写真はともかくガイダンスは必須だこの施設

 決して広い博物館ではないのだが、かくポイントを日本語で逐一説明聞いてると2時間近くもの時間を要するヘビーな内容。いやこれは2時間という時間がヘビーじゃなくて、原発事故が起きたことによる話の内容が重たいという意味。

DSCN7885
 より正確を期すならハードな内容というべきか

 重大事故が起きた際の国の対応なんて日本も人様の国に対して偉そうに批判できる立場じゃないと思うけど、それにしたって旧ソ連の「そんな事実はなかったよ」的な対応は酷すぎる。その裏側で命をかけて必死に対応している作業員や消防職員の多くが命を落としているというのに。

 あまつさえ事故の原因を当直の責任者に押し付けて投獄させたというのはね。結局10年以上後になってメルトダウンの原因が原発の構造上の問題だったとなり釈放されたらしく。こういう話はやりきれなさを感じずにはいられないよ。

DSCN7889
 原発の事故発生地域等々のポイント

 個人的には事故発生後に現場出場した消防職員が全員私より年下であったことがキツかった。彼らの約半数が被爆し1週間以内に死亡、生存者も多くが後遺症の残る症状を負ったというのはさ。なんかもう無情だよね。

DSCN7891
 ちなみに1階のフロアでは福島について色々と

DSCN7882
 記帳にも日本人がやたら多かった

 とにかく私はこの博物館に来て良かったとは思う。思うけど笑顔でにっこにこしながら「面白かったー」とは言えないのであり、こういう時の感想って「何も言えない」というのはある意味正しいのでないかと思ったり。

 帰りも同じ道を歩けば良いのだが、ちょっと雨降ってきてるしキエフの地下鉄はやたら深い場所から長いエスカレーター使って降りていくのが面白いと聞いたので列車に乗って移動しようかと。

 乗車した駅こそ地下深くどころかエスカレーターも内容な浅い場所にある駅構内であったが、降車駅では話に聞いてた通りエスカレーターの終点が見えない程に遠く深く続いており、私としても大満足。地下鉄じゃなくてエスカレーター乗りにきたようなもんだったな。

DSCN7896
 エレベーターないんですよこれが

DSCN7897
 一説では世界一深い場所にある地下鉄だとか

 無事宿へと戻り、本日の晩御飯はシチューを作って遊ぶ。多分キエフで外食しても大して変わらない値段で食べれるとは思うけどさ。それよか自分で作りたいと思ってしまうのは何でだろう?

DSCN7899
 自炊の方が気楽なんだろな


 翌日。改めましてキエフの市内観光で色々回ってみたいとこだが、何はともあれ自転車の整備をしなければ。実はヨーロッパ入ってからまだ1度もパンクしてないという僥倖の中サイクリング続けておりまして、どこでこの幸運が途切れやしないかと怯えてたりする私。

DSCN7900
 タイヤも前後ローテーションさせとく

 かなり汚れが激しくて一通り作業終えるまでに4時間近くかかってしもうた。ああ疲れたなとシャワー浴びてひと休憩するべと横になったら、次に目を覚ましたのはもう夕方とは。何処行った私の今日1日!?とか思いつつ本日の晩御飯はから揚げ。

DSCN7901
 好きなもの食べてビール飲んで

 2019年9月18日(水) 走行距離0km 累計100710km
 2019年9月19日(木) 走行距離0km 累計100710km
    mixiチェック

 ウクライナ8日目 森林〜ウクライナ首都 キエフの町

 緯度の高いウクライナだがその割に冷え込みは弱く、冬場であっても気温はそこまで下がらない。日本1周していたこの時期の北海道とか上着羽織ってることも多かったと記憶しているが、なんのかんのウクライナは未だTシャツ1枚で活動してるし。

DSCN7858
 晴れてなかったらどうだったか怪しいが

 この2日間でガッツリ距離走ったのでもうキエフまで楽勝の60km。追い風に吹かれることを計算に入れれば午前中のうちに到着することも可能なレベルで、まぁそんな上手く行く筈がないとわかっちゃいるけれど。

DSCN7859
 首都に入るのはそんな簡単じゃない

DSCN7861
 お、背の高いビル群が見えた

DSCN7862
 野生のクマが現れた!(ポケモン感)

 ここら辺で道路交通量が激増し、しかし側道は無くなってしまうので道路走ることを諦め並行する道を使ったりの移動に。中心部までまだ15kmくらいあんだけどな、ここからが大変そうだ。

DSCN7865
 と、思いきや意外にも自転車道がある

 ウクライナ入ってから自転車という乗り物に対しての立場が下落し、それまでの町中でも全然自転車用の道を見なかっただけにこれは嬉しい誤算といえる。一応ウクライナもヨーロッパだんったんだな!とか思ったよ茶壺さん。

DSCN7866
 そんな道の上で青空市場やってたりするけど

 そもそもウクライナは車両の交通マナーに関してはクラックション鳴らさないし、無茶な運転する人も見てなくて割と品が良い国だと思う。しかしインフラ周りの脆弱さが露呈してる印象で、特にキエフ入ってから路上駐車の数が多過ぎて走りにくい。平気で自転車道の上に何十台も車が駐車されてるとか酷い。

DSCN7864
 結局車道走るしかないじゃん

 目星付けてた1件目のホステルが予約専門の宿で断られ、しかし事前調査でキエフはアパートタイプの安宿が多いらしくフロントで自転車を置けるか確認してからチェックインしたいので予約はせず。

 特に自転車盗難の多いヨーロッパにおいて、自転車乗りにとって大切な安宿情報って「自転車を安全な場所に保管できるか?」という点なのだが、そんなのほとんど情報無いため結局自分の足で調べてみるしかないのが実情。結局キャンプ場利用するのが1番楽じゃね?という意見はよく分かる。

DSCN7868
 2件目が満室で提携ホステル教えてもらい移動中

DSCN7871
 なんかキエフは町並み面白そうな雰囲気

 ということで3件目のHostel Factoryにチェックインできたの16時過ぎ。思ったより手間かかってしまい、人息つく暇もなく近くのスーパーへ買い物に。

 まだ慌てるような時間じゃないが、ウクライナの所謂キリル文字ってもうアルファベットとはかなり違ってて私はまともに読めない発音できない言葉なので。商品1つを選ぶのにも絵を見て判断するとか肉のサイズ伝えてカットしてもらうとかも普通にできやしない。

DSCN7872
 ヨーロッパよくある野菜の重量を量る機械

 これで野菜や果物をタッチパネルで選ぶと種類とその重量に応じて値札が出てくる仕組みなのだが、他のヨーロッパと違ってパネルに絵がなく文字だけで完全お手上げ状態。まさかの外国人向けに他言語に変換する機能があったと思ったらロシア語のみとかおいおい。キエフ以外の町では直接レジで測ってくれたのに、最も観光客が多いであろう町でこの仕打ちとは嫌がらせなのか?

DSCN7873
 ときどき食べたくなる厚切りベーコン

 思ったより楽にキエフ到着したことだし、ゆっくり観光してみようかなと思いつつ。それより海外旅行保険の申請とか自転車の整備みたいに他にやること色々あるんだけど。

 2019年9月17日(火) 走行距離74km 累計100710km
    mixiチェック

 ウクライナ7日目 レストエリア〜キエフから西に62km地点 森林

 早くもウクライナでは多くの場所で落葉しており、森林地帯に入ると落ち葉が敷き詰められている。これは野宿するのに非常に都合が良くて、何か近づいてきても落ち葉を踏む音ですぐ反応することができるという利点がある。

DSCN7841
 一応地面も多少柔らかくなるし

DSCN7842
 このガードレール渡るのに全ての荷物外して乗り越えたというね

 出発時刻は9時過ぎなのに、200m移動してガードレール乗り越えた時には9時半になってしまい、何だかんだ普段より遅い出発になってしまう。普段はこういう作業が面倒だから極力自転車持ち上げて移動することのない場所にテント張るのだが、キレイな水場の少ないウクライナで良い感じの小川があったので致し方なく。

DSCN7845
 これだけでは全然読めない都市名だが

DSCN7846
 100m後方に英語表記が出てくる親切

DSCN7847
 雲と19番目の陸橋を足すと31になるの?

 昨日に続いて良い感じに追い風が私の背中を押してくれる。正確には南西から吹いてる風なので、自転車で西へと進んでいると横風を受けているような感覚なのだが、それにしたって25km/hを超えてる速度で正面から風を感じないというのは素晴らしい。

 こりゃキエフまで風に乗ってあっという間に辿り着けそうなのであり、いやまぁ実際にはリヴネの町から約3日という時間を要するワケだが、自分自身の感覚としては体の疲れもなく苦労もなくもの凄い速度での移動ですよ。

DSCN7850
 ジトームルの町に寄ってお昼休憩

 基本的に大きな町で昼食休みとする時は、自転車が心配だからお店の中から自転車が見える食堂で済ますのだけどウクライナってそういうタイプの食堂がほとんどないんだよね。

 結局レストラン窓際の席に座って自転車を注視しながらの食事となってしまい、なんかこれなら素直に自炊するか惣菜系のお昼ご飯にすれば良かったとか思ってしまう。

DSCN7852
 やっぱり大都市は色々面倒だわ

DSCN7854
 かといって主要道路に沿って走ると町中入らないからさぁ

 オーストラリアでよくあったパターンの気がするが、主要道路が大きな町を迂回するように伸びており町中入るには枝分かれした細い道路を使って入り込んでいくスタイルのウクライナ道路。なかなか合理的な道造りだと思うけど、問題なのはウクライナの小さな道路は悉く路面がガッタガタで走りづらいことなんだ。

DSCN7853
 郊外に出るまでが大変

 17時過ぎてから適当な場所で野営しようと周囲を見ながらの走行に切り替えるが、2回出てきたレストエリアはどちらもゴミだらけでテント張りたくない場所だったので、結局その先の森林地帯に自転車突っ込んで終了とした。

DSCN7856
 レストエリアはリトアニアと同じ表示だ 

 なお森林だと思っていたら道路の周辺20mのみに木々が立ち並ぶ地形だったため、風はよく通すし反対側から丸見えの立地だけど、まぁ地平線しか見えない田舎なので問題無しと判断した。

DSCN7857
 どっかで味噌ゲットしたい今日この頃

 2019年9月16日(月) 走行距離134km 累計100636km
    mixiチェック

 ウクライナ5・6日目 リヴネの町〜キエフから西に180km地点 レストエリア

 ということで今日こそは本当の休息日としてダラダラする1日。その割に7時前には目を覚ましてコーヒー飲んでた私だが、もうそんな若くないので10時間とか寝続けられん、なんか目を覚まして動きたくなってしまう。

DSCN7818
 日記書いたりブログ書いたりしつつ

 昨日買い物した際に朝食も購入してる抜かりない私だが、流石にお昼ご飯は考えていなかった。このまま洗濯とかしつつのんびり過ごすのも悪くないが、身体のリハビリ的な感じでリヴネの町を散歩しつつ買い物でもしてみるか。

DSCN7820
 市場の一角に自転車関連のお店が

DSCN7821
 ウクライナの市場は食材より衣類関係の方が規模大きいと思う

 宿から町の中心部までは大きな公園が広がっており、土曜日ということもあってか多くの住民が繰り出し活気がある。それにしたって自転車に乗ってるワケでもない外国人に声をかけてくる人がいるというのは驚いたというか、リヴネってそんな旅行者が来るような大きな町なのか?

DSCN7823
 愛のトンネルとか見に来るのかね?

DSCN7824
 だからかこの町もやたらハートマークのオブジェが多い

 軽く観光した後はビール飲んだりケーキ食べたりして宿で遊んでた。物価安いと食べ物で贅沢するにも幅ができて嬉しいよね。


 翌日。十分休養取ったことだし、それではキエフの町へ出発しようと思う。距離にして350km弱ってところなので、まぁ3〜4日で到着できるだろ。

DSCN7827
 自転車を鍵付き倉庫に閉まっておけたのが有難かった宿

 やっぱりリヴネの町も路面ガタガタで自転車で移動するのが大変だったけど、日曜日の午前中というのが良かったのか車両の数が少なく町に入った時と比べて随分楽して移動することができた。自転車走らせるなら祝日に限る。

DSCN7832
 ここら辺でようやく郊外

DSCN7831
 かなりギリギリにいるな牛

 一度郊外に出てしまえば大きな側道を構えた立派な主要道路がひたすら直線的に伸びてるウクライナ。嬉しいことに休んでる間に風向きが変わったのか、私の進行方向に向かって追い風が背中を押してくれる。

 ほぼカーブもアップダウンもないこうした道で追い風が吹いてくれることほど楽できることはない。大して力入れずとも簡単に高速移動して走り続ける我がロシナンテ号は、出発やや遅かったにも関わらずお昼休憩持に70kmを超えていた。

DSCN7830
 こんだけ速いペースは久しぶり

DSCN7834
 この町中で買い物した後は再び郊外に

 このコンディションは距離稼いでおくべきだろと、17時半までこのペースで走り続けて135km。偶然小川が出てきたので「こんなもんで良いかな」と走行終了とした。毎日これくらい気持ちよく走れると最高なんだけどな。

DSCN7838
 夕食の後に日記書くのがいつものパターンなんだけど

 やたらビールがキツいなと思ったら、アルコール度数が8%とビールの割にやたら強かった。こんなの1ℓとか飲んでしもうた私であり、ちょっと一休みするかと横になったらそりゃ夢の中ですよ。なので今日の分の日記は翌日にまとめて書いてたりする。

DSCN7840
 こんなビール飲んじゃダメだわ

 2019年9月14日(土) 走行距離  0km 累計100367km
 2019年9月15日(日) 走行距離135km 累計100502km
    mixiチェック

 ウクライナ3・4日目 ルーツィクの町〜キエフから西に約300km リヴネの町

 休息日。ようやく滞在期限の枷が無くなり気ままにゆっくりできる環境となった私だが、別にお昼近くまでベット上で動かずいたのはダラけてたわけじゃない。単に深夜入り込んだ蚊に睡眠を妨害されて寝不足だったからである。

DSCN7770
 いや本当最悪だった

 動き出した後は「丸1日宿にいるのも退屈だし」という理由でルーツィクの町を散歩して歩き回ってみたり。割と大きな古城があったりする町なのだが、とにかく疲れてたので市場で適当な軽食摂ったりとかそんなことばかりしてた。

DSCN7777
 ウクライナはスーパーもあるけど市場の存在感が強い国だ

DSCN7772
 城は入口までは行った人

 宿の前にあるコンビニが生鮮食品から肉類まで何でも売ってるミニスーパーみたいなお店で有難い。ここで食材と共に虫除けスプレーも購入して後は夕食作ったりして遊んでた。自分の好きに食事作るってのは結構楽しいことだよね。

DSCN7781
 たくさん食べれるし


 翌日。もう1日くらいのんびりしたい気持ちもあるが、アパートの一室をそのままホステルに利用してるこの宿は、あまりにも狭すぎてくつろぐスペースがないことから出発する。ちょっと先に進んだ町で改めて休むかどうかはその時考えることにしようかな。

DSCN7782
 同室のオランダ人がすげぇ良い奴だった

 結構郊外まで遠いルーツィクの町

 入国当初こそウクライナは側道広くて走るの超簡単とか思っていたけど、徐々に現実が見えてきたというか酷い路面した道の割合が増えてきているここ最近。とにかくボッコボコな路面なので何も気にせず走ってると平気で転倒してしまう程度にはギャップが激しい。

DSCN7786
 かと思うとこんな完璧な道もある

 昨日で東からの風は完全に止まったようで、向かい風の影響を機にすることなく気軽に走れるのも素晴らしい。アップダウンがほぼない道なので、このコンディションだと1日に150kmでも走って行けそうな気がするのだけれどな。

DSCN7788
 そんなことしたら疲れるじゃん

 お昼になったのでどっかに食堂でもないかと探し始めつつ移動していた私の前に、路肩に止まった車両から出てきたオッちゃんが挨拶してきたのであり私も朗らかに応対する。

 幸いにしてオッちゃんが片言ながら英語できたため意思疎通が比較的スムーズに進み、結果私はお昼をご馳走になるべくオッちゃんの友人宅へ向かうことになった。毎度思うんだけど、こうした流れは自分でも後で思い返してみて「どうしてこうなったのか?」と思うことが多い。

 1つ言えることはヨーロッパの人は奥床しいというべきか、あんまり外国人旅行者に対して突っ込んでくる人が少なかったのに対し、このオッちゃんは「自転車旅行か!俺の友達にもサイクリストがいるぜ。そいつに会っていけよ、お前腹は減ってないか?」といった具合のぐいぐい距離詰めてくるタイプ。

 私は基本コミュニケーション不全の人なので、割とこうした遠慮ない人のスタイルに憧れがあるし、そうしたタイプが好きなんだよね。そうでなきゃ2年近くも南米に滞在していない。

 そのままお家に案内されてシャワー浴びた後に昼食頂く贅沢者。なお会話の半分は通じてないので翻訳機とその場のノリで対処している。ハタから見たらさぞチグハグなことやってんだろうな。

 食後に色々質問受けていたのだが「お前は愛のトンネルを知ってるか?」と聞かれたので「いや知らんがな」みたいな返答したら、そのまま車に乗せられて見学することになった。男3人で愛のトンネルとは言葉の響きだけでお腹いっぱいになりそう。

DSCN7792
 うわぁ、私1人じゃ絶対来なさそうな場所

DSCN7795
 でもトンネルそれ自体は雰囲気あって素晴らしい

 聞くところではウクライナの軍事関係で作られたとか何とか言ってたが、どういう経緯でそれが「愛のトンネル」となったのかはよく分からん。とりあえずオッちゃんがテンション上がりまくってて売店の売り子やれ色んな人に私のこと宣伝しまくった関係で、やたらキーホルダーとかのグッズを頂いてしもうた。なんかすみません。

DSCN7802
 ウクライナの人たちにおける愛というよか親切が詰まった場所でした

 自転車置かせてもらってた家まで戻り、ハチミツやら色々食材もプレゼントしてもらい感謝感謝の出発に。余談だが彼らが私に色々質問した内容を動画でアップロードして送ってくれたのだが、ちょっと自分では見れたもんではない恥ずかしさ。

 人には色んな恥ずかしさの許容範囲があると思うが、私はブログで自分の文章見られるくらいが自分の恥ずかしさに耐えられる限界ギリギリなんじゃないかと今回思った。自分の姿を動画で見るとか本当無理だわ。

DSCN7810
 どうもありがとう

 リヴネの町まで残り20kmほどで楽勝だと思いきや、ここから路面状況が一気に悪化。ちょっとした下り坂でも注意してないとギャップで大転倒しかねない悪路が続き、しかも町中入るので交通量は増えるという最悪のコンボ。

DSCN7813
 ここら辺でウクライナは結構走るの大変かもと思い始めた

 何とか町中に入るは良いが、地図に示されたホステルがどう見ても一般住宅で看板もないときたもんだ。何処が入口なのかとウロついてたら周囲の住民が助けてくれたのでホステル見つけることができたけど、これ前情報無しにたどり着くのは至難のホステルだぞ。

DSCN7819
 こんなの分かるかよ

DSCN7817
 キッチンにコンロが無かったのでスーパーで買った惣菜系メニューの夕食に

 不親切な外観とは裏腹に室内は広くて居心地良い宿であり、今度こそゆっくりダラけて夜更かしもしてやろうと画策してたのだが、なれない会話の連続で疲れ果てたのか22時には爆睡してた。健康的だな自転車乗りは。

 2019年9月12日(木) 走行距離 0km 累計100290km
 2019年9月13日(金) 走行距離77km 累計100367km
    mixiチェック

 ウクライナ2日目 レストエリア〜キエフから西に約370km ルーツィクの町

 疲れてたのかビール飲みすぎたのが原因か、手書きの日記を書いた時点で限界となりPC立ち上げることすらなく寝てしまった昨夜。なお私が日記を書く際はほぼ確実に、手書き日記→ブログの順番である。理由は単にPCを机り代わりに使っているためだ。

DSCN7750
 ウクライナにこんな立派な無料キャンプ地あるなんて

DSCN7751
 なんと汲み上げ式の飲み水もあった

 ポーランドも平坦な土地に畑や牧草地が広がる国だったが、ウクライナはその規模をひたすら広大にしたというのが第一印象かな。平たく言えば「地平線が続く系」の国である。

DSCN7754
 オーストラリアとかパタゴニアとかの仲間

DSCN7753
 でも側道しっかりしてて無茶苦茶走りやすい

DSCN7755
 強い(確信)

 なおヨーロッパにおける最貧国とのことらしく、つまりは物価も低い傾向にある。昨日のスーパーでその片鱗は感じていたが、スーパーの商品って自炊ベースだと物価の影響をそこまで感じないんだよね。もともとが安い商品を扱ってるのと、前に居たポーランドも十分にスーパーの商品値段は抑えられてたので。

DSCN7752
 そりゃノルウェーとかから来たなら驚くだろうけど

 ということで大切なのは食堂の方。基本的に物価の安い国というのは人件費が低いことが影響して値段下がる傾向があり、つまりは人の手を介した商品とかの方が値段の変動幅が大きい。余談だが自転車用品の値段がどの国でもそれほど変化ないのはこれが原因だと思ってる。

DSCN7757
 そんな感じでお昼ご飯

 これで大体300円弱とのことで、やったぜウクライナ!これなら私でも気軽に外食を楽しめるのであり、物価が安いとはこういうことなのだと叫びたい。

DSCN7760
 暑い時間帯に日陰を走れたのは助かる

DSCN7759
 朝と全く同じスタイルのキャンプ地

 ウクライナ入って明らかに変わったなと思ったことの1つが交通量が格段に減ったこと。道路の立派さと比較して車両数が少ないため、自転車が郊外を走るのには申し分ない環境だと言える。まぁその道路は最近整備されたようで、ちょいちょい穴だらけのボコボコ路面が登場するのだが。

DSCN7761
 流石に馬車の数は少ない

DSCN7764
 この辺のバス停は壁がタイル地で見た目鮮やか

 ちょっと距離あるけど大きな町であるルーツィクの町まで走りきって宿で休みたい。そう思って結構ハイペースで走り続け無事17時過ぎにはルーツィクの町へ到着したまでは良かったのだが。

DSCN7766
 良かったのだが 

 ここからホステル満員だったり恐らくは長期滞在者しか泊めてくれないような宿だったりでたらい回しが続く。なんとか4件目でようやく宿泊できるのは良いが、受付のおばあちゃんが英語できないのは仕方ないとしても勘が悪くて手続き全然進まない。

 孫に電話して「1泊160フリヴニャ(約700円)ね」と英語で確認取ったのに、いざ支払おうとするとまた電話して料金の確認を始める始末。これが5〜6回も30分とか続くのであり、一事が万事そんな感じでチェックイン終えるまでに合計1時間以上かかったぞ。

 普段なら私も「まぁそんなもんか」とかで済ますけどさ、ここ1週間走りっぱなしで疲れきってる所にこの仕打ちはキツかった。やっぱり人間ってのは体力的に余裕がない時ほどイライラしてしまうものなんだろな。

DSCN7768
 もう暗くなってしまったので謎の北海道推ししてたコンビニへ

DSCN7769
 変なポイントで疲れるのは後進国あるある

 2019年9月11日(水) 走行距離125km 累計100290km
    mixiチェック


 2019年8月31日~9月6日
 走行日数8日間
 累計走行距離508km(99174km~99682km)

◎道路
 基本的に走り易くて側道も広い道。エストニアやラトビアと比較してやや坂道が多い国だが、それでもほとんど平坦路だし多分この国で標高300mを超えたことは1度もない。要するに自転車旅行で移動するのは超簡単。
 ・・・なのだが、首都のビリニュス郊外だけは自転車で走れる道が極端に少ないし道路は交通量多くて危険だわと最低であった。町中に関してはそれなりに自転車専用道が整えられてる辺り、自転車による長距離の移動という需要が全くない国なのかもしれない。若しくはビリニュスの西や南からの進入路というのは大きな川を越える関係で自転車の走りやすい道がないだけで、北側からの進入は簡単とかあるかもしれないけども。

◎治安
 どこでも安定して良い雰囲気であった。どんな国でも人が多く集まる町なり観光地というのは一定数悪人も寄ってくるものだが、そもそも人の数が少ない北欧ではせいぜい首都で気をつけた行動取っていればトラブルに遭遇する確率は非常に低いと思われる。シャウレイ十字架の丘なんか超絶観光地だったけど、郊外という立地もあってか嫌な感じする人いなかったもんな。

◎ビザ・出入国
 シェンゲン協定圏内なので審査なし。ちなみにビリニュスのベラルーシ大使館にてトランジットビザなら簡単に発給させてもらえるとか話を聞いた。私は48時間でベラルーシ抜けるの不可能と思ったので利用しなかったが、ポーランド東部からウクライナへと移動するルートならば自転車でも一応ベラルーシ国内をトランジットで入国することは可能と思われる。あんまり面白そうじゃなかったのでやらなかったが。

◎交通事情
 すごく良いと思うですよ。やっぱりね、自転車の立場が世界で一番確立されてるのはヨーロッパだと思わされる理由って交通インフラもそうなんだけど、ドライバーの人たちによる自転車への気遣いとかそういう点も大きいと思うのだ。
 結局北欧に入って以降、ドライバーに対して本気で腹が立つということはほぼ無かったということがその凄さを証明している。自転車が1つの交通移動手段として確立されているというのは、ドライバー個人の運転上手い下手ではなく運転の仕方に影響してくるものだと思う。だから横断歩道渡る自転車に対して多くの車両が止まってくれるように、様々な場面で「ヨーロッパのドライバーは親切だ」と感じるのだと思う。

◎特徴
 バルト三国では最も国土面積が大きい国である。なので他2国と同じように走行計画練っていると、思ってるより日数必要としてしまうことが多い。私のように北欧からバルト三国へ南下して来た場合、多くがシェンゲン協定の滞在日数ギリギリであろうことからリトアニアで思いの外に日数使ってしまうことの注意が必要。
 ちなみにシェンゲン協定外の隣国ベラルーシは自転車で入国するの2019年現在では非常に難しい国であり、かといってロシアもビザ必要。仕方ないのでポーランドへ向かおうにも滞在日数がヤバい・・・という状況になりかけたのが私です。

◎気候
 9月前半のリトアニアはまだ夏の気配を残しつつも暑過ぎない気温なので自転車には最高の季節であった。走ってると並木の葉が黄色く色づいてたり落ち葉が目立つ場所もあったので、日本で紅葉の始まりとなる10月前半くらいのイメージかな、気温的にも見た目としても。
 そんなに強い風は吹かなかったけど、風向きが一定して南東方向からばかりだったので毎日逆風ではあった。広大な農地や牧草地が多い土地なので割と大変。

◎言語
 リトアニア語らしい。とりあえず英語の通用度が非常に高いので今回も苦労は少なかった。海外旅行をするときに「英語さえ使えりゃ何とかなる」というのは大嘘だと思っているが、こと北欧に関しては英語さえ話せりゃ何とかなってるとは思う。

◎宿(野宿)・Wi-Fi
 ラトビアとどっこいって感じ。カウナスのホステルの方が若干値段高かったのは観光地的に激戦区ではないためだろうか?何にしても10ユーロそこそこでホステルなら宿泊できるし、そのホステルはどちらも設備が非常に良くコスパの良い宿だったと感じた。
 町から離れてしまえば野宿も簡単だし、まだまだ水場が多くて身体洗うのも容易。小さな町に湖がある場合は大抵海水浴場となってる印象で、それに伴いトイレやピクニックエリアとか設備も整ってる野営地が多い。野宿するの超簡単ですよリトアニア。カウナスでキャンプ場も覗いてみたけど1泊9ユーロとか言われてしまい、ここまで物価下がるとあんまり料金的な旨味ないし素直に野宿するかホステル使ってた私。
 都市部はともかく田舎ではバルト三国で1番Wi-Fi見つけるの大変だった。それでも丸1日ネットに接続できなかったことないし、インフォメーションセンターやファストフード店にあとサークルKでもFreeWi-Fi飛んでたな。要するにネット環境では苦労しないということです、速度も速いし文句ないね。

◎動物
 結構動物注意看板で鹿の絵とか描かれてるんだけども。大型動物は一切姿を見かけなかったし、野宿しててもリスとかの方がよっぽど注意しなくてはならない存在だと思う。

◎自転車店
 2回見かけたけど品揃えとしては完全にMTB系で統一されていた。何度か走ってるローディとすれ違ったりもしてるけど、お店でロードは1度も見なかったなそういえば。
 そんなに旅行系の部品が充実してる感じじゃないけど基本の消耗品となる交換パーツは一通り揃っていたので、何かしらトラブルあってもどうにでもなるだろうとは思ってた。

◎物価・食事
 レストランこそ入ってないが、物価的には自炊しなくても何とかる程には安い国というのはラトビア・エストニアと同じだな。感覚としてはリトアニア・ラトビアは食材に関してはどっこいで、エストニアはやや高い。ビールはリトアニアが1番安いと思ったかな。
 この辺だとファストフードにケバブが結構あるのだが、これが値段の割に量が多いし美味いしで嬉しかった。下手なハンバーガーやサンドイッチより私はケバブ派かもしれん。

◎総括
 北欧最後となるリトアニアだったが、見どころ多くて想定より随分長居してしもうた国。おかげでシェンゲン滞在期限がギリギリとなり、この後ウクライナ入国までかなりハイペースで走り続けることになった。バルト三国の総括作るの遅くなったのはそんな裏事情があったようで、単に面倒臭かっただけの気もする。
 田舎の走りやすさと都市部見どころの多さとが良い具合にバランス取れてる印象で、旅行していて飽きさせない。それだけにビリニュス郊外のアクセス悪さが何とかなればなぁ・・・とか自転車乗りとしては思ってしまうのだけど。
    mixiチェック

 ポーランド5日目&ウクライナ1日目 レストエリア〜キエフから西に460km地点 レストエリア

 地図にも全く記載されてない場所の割に、屋根付きピクニックエリアがあったりと快適なレストエリア。ポーランドはこうした情報無いけど立派な休憩所というのが多くて「もっとこういうのアピールしてけば良いのに」とか思う。

DSCN7729
 でもそれでたくさん人来たら嫌だな

 ブウォダバの町まで20km強の道だったが、これが大きなタイルを敷いたタイプの道路で酷い目に遭った。要するにタイルとタイルの隙間にギャップができるため、これを毎回乗り越えていくわけだが道の造りが甘くこのギャップが結構ストレスになる。

DSCN7731
 5m毎にガタつくストレスの溜まる道

 ポーランドは側道全然造らないけどアスファルトに関しては常に一定クオリティを保つ国だと思ってたのに。私がこの国を信頼しすぎたのが悪いのか、こんな国境沿いの辺境な道を自転車で走るのが悪いのか。

DSCN7733
 一応このブウォダバで買い物だけしておく

DSCN7734
 町抜けたら一気に走りやすい道になった

 何処かで別れていたポーランド自転車道のグリーンヴェロとも合流し、やっぱり国が自転車道に定める道となったからなのか交通量は少なく道は走りやすくなったのであり、何これ最高じゃねーか。

DSCN7735
 1日の利用者数とか調べてみたくなる駅

DSCN7736
 ここのレストエリアも地図にはなかった

 シェンゲン協定エリアに入って本日89日目とまだ1日余裕があるのだが、今日中にポーランド抜けてウクライナ入ってしまいたい。予備日として1日余らせての走行プランニングだったのだが、リトアニア出発して以来順調に走り続けた珍しい結果故。

DSCN7739
 かといってもう手持ちポーランドのお金無いので

DSCN7742
 でんでん太鼓注意

 ちなみにユーロ圏を脱出する国境なのでちゃんとイミグレーションあったのだが、これがトラックは2〜3km手前から長蛇の列を作っているし、イミグレの周辺には野良犬がわんさかいるしとなかなかな環境。

 しかし本当に問題なのは職員のおねーちゃんが全く英語を話せないということで、しかも何を確認してるのか手続きが異様に時間かかってる。結局40分くらい待たせられた私であり、国を跨ぐって本当に緊張するし大変なことだよなと改めて思い直したわ。

 シェンゲン協定って自転車乗りにはデメリットばかりの制度だと思ってしまうけどさ、国境越えを簡単にできるってことはものすごい便利で良い制度なのかもしれないと、大切なことはいつも後になって分かる。

DSCN7744
 やっとの思いでウクライナ入り
 
 とにかくこれで冬将軍が迫ってくるまで時間に追われずゆっくりとした走行ができる。今の気分としてはそれだけでも嬉しいよ。

 とりあえず国境側にスーパあったのでお金降ろしつつ物価調査。非常に値段安くてありがたい反面、こんな場所でも物乞いに「金くれ」とかせがまれたのであり、治安的な面では緊張していかないとと気持ちを引き締める。

DSCN7746
 正直、道路だけならポーランドよか走りやすい

 入国初日だし寝る場所どうすっかな・・・と人がいなさそうな場所物色してたら20km以上もダラダラ走ってしまい、結局良いポイントを見つけきれず困っていたところ地元民に「良いキャンプ場あるぞ」と教えてもらったレストエリアまで走って走行終了。なお英語はほとんど通じなくなり身振り手振りでの意思疎通である。

DSCN7749
 ビールの種類ガラッと変わったのが印象的

 2019年9月10日(火) 走行距離110km 累計100165km
    mixiチェック

↑このページのトップヘ