自転車ときどき世界1周

2020年04月

 長期的な自転車旅行を続けていくのに重要なのは体力よりも精神的なタフさだとは繰り返し語ってる私だが、これは何も「必ず自転車で世界1周する!」みたいな強い目標を持ち続けるということではない。

 思いの強さは大切なポイントだけど、それが目標を達成するモチベーションとなり続けるのかといえば「そうである時もあるし、そうならない時もある」というハッキリしない点がありまして。

 というのも海外を自転車で走るという行為には、自国とは理りの違う土地にいることと旅行期間が長期に及ぶという2点が付随してくるためだ。

 自転車での旅行は一部例外とする土地はあれど、基本的に自分の好きなペースで回る事ができるし1カ所にゆっくり滞在しても自らの都合でペースをリカバリしたり、交通機関のスケジュールに左右されず予定の変更が気軽にできたりと自由が利きやすい。

 このことから物事の継続能力がある人や、強い精神力を備えてる人であれば、あとは時間とお金という2点さえ満たすことで自転車旅行を継続しやり遂げる事は可能とも言える。もちろんその旅行内容にはより快適に過ごすだとか、楽しみを見つけるみたいな点から知識・技術といった様々な必要脳能力を要求されることはあるけども。

 単純に「旅行の継続」や「世界1周の達成」という観点で見るならば、根性というか「絶対に諦めないぞ」みたいな昭和の精神論が大きいと言えよう。本当に何が起きても一切諦めない黄金の精神を持つという人ならばそれでこの話は完結する。

 しかし現実には「何が起きても」当初の目標を一切曲げる事なく達成するというのは難しい。今回のコロナ騒動が良い例で、自分では走りたいと思っても外部理由によって旅行を継続できなくなるという事があるからだ。

 コロナは特別だろ!という意見があるかもしれないが、様々な事情で一般旅行者が入国できない国やれ現状まともに訪れる事ができない土地というのは10年もあれば様変わりしてしまう。シリアやベネズエラといった国もかつて旅行者に人気の国であったと聞くが、現在ではこうした国を旅行するのは相当厳しい。

 要するに年単位で旅行を続けていくと、大なり小なり自分の力では対処できない出来事に相対することは増える。そうしたどうにもならない事で目標を挫かれるのは、モチベーションの強い人ほどそのダメージが大きいというか、ガッカリ落差も激しくなるのは道理。

 だからこそ強い意志とは別にして柔軟に柔らかく物事を受け流す、良くいえば余裕を、悪くいうなら適当さを身につけた方が良いと思ってる。

 人生はそんな思う通りばかりにゃ進まないしそれは旅行に関してもそうだけど、それはそれとして現状を楽しみ理不尽な出来事に対してはのらりくらりと、思い描いた理想通りではないけども何とかなるよね!といった「強くはないけど柔軟な感覚」というものが同じくらい大切なのだと、そう考えるようになった。

 旅行にだって絶対に引けない局面というのは確かに存在するけれど、そうじゃない場面まで理想を求めて何事も突っ張り続ける必要はない。それより自分が納得できる範囲で引くなりスカすなりしてバランス取り、気軽に構えられる事が結局大きな目標をやり遂げる近道になるんじゃないかと。

 私にしてもアラスカのダルトンハイウェイなんかは全行程自走を目標としてたけど、途中の道路工事部分が自転車走行禁止とされててトラックにピックアップされた区間があったりする。こういう目標に対して「どうにもならない点」をどう捉えるかは最終的に自分の考え方次第で、自分が納得すりゃそれで良いのだ!と思えるタイプは強い。

 そりゃキチンと言葉で評するならば私は「ダルトンを全自走はできなかった」ということになるのだが、旅行なんていうノルマも成績も求められない遊びに対し、あんまり思いつめて視野狭窄になるのは残念すぎる。

 そろそろ本年の長期海外自転車旅行者がスタートする最盛期となり、現状に窮してるサイクリストもいるのでないかと想像する。そうした中で私も含めた旅行者達が、旅の帰結を見ずして終わってしまうのは物悲しい。

 こんな状況ではあるけれど「明けない夜は無いんだよ」と分かったようなことを言いつつ、それなりに前向きな気持ちでやっていきたい。
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 場所:ウェールズ州の南東部に位置するランドリンドットウェルズという小さな町にある。インフォメーションセンターと兼ねてる建物のようだけど、町中で観光的な意味合いを持つ施設は多分このナショナルサイクルミュージアムだけなので迷うことはない。
入場料:5ポンド(約700円)と建物の規模で鑑みるとそれなりに高い。自転車が好きという人間ならば後悔させないと思うけど、そうでない人にとってはコスパ悪いとは思う。イギリスなんて他に幾らでも立派で貴重な品を展示してる博物館あるのだし。

  世界的にも有名な大英博物館が同国内にあるし、そちらは入場無料で丸1日以上楽しめる場所であるのだが、そうしたマスに受ける博物館とは違ってこちらの自転車博物館はニッチな需要に応じる専門系。
 ここだけを見学にわざわざ海外から訪問する人はほぼいないだろうが、自転車旅行者的にはイギリス訪れるならば押さえておいて損のない場所とも言える。少なくとも私はここで興奮しっぱなしだったし、心底楽しめた。自転車も建物内に置かせてもらえて安心だし、フルパッキンのサイクリストというだけで大層歓迎されるのであり、自転車好きなら立ち寄ってみるのも良いかと思う。

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 コロナによる移動不可を受けて時間あったので、ブログで放っといたポイントの更新作業をしてみたり。

・PCタイトルランダム画像及びスマホタイトル画像を更新
現在まで走ったルートを更新
・最近のあらすじを更新
自転車メンテナンス履歴更新


 ブログこぼれ話その10。

 もう何年も放ったらかしにしていたタイトル画像や現在までの走行ルートを更新したワケだが、こんなに長期に渡り手をつけなかったのは、前者は単純に写真に文字を入れるソフトがぶっ壊れ使用不能となってしまい、代わりとなる写真ソフトを探す気力なかったことが原因。
 走行ルートに至っては自分のブログをエゴサーチしたところ、走行ルートをGoogle Mapと連動して作成してくれてる方がおり、それに対して勝手にリンクを貼り付けただけの体たらく。
 要するにやる気に満ち溢れてブログに色々手を掛けようとしたのではない。 持論だけど完全に動かずやることもなく時間余ってる状況よりも、連日走行を続け適度に忙しい方が作業的なことは捗る傾向があると思ってる。やる気とかテンションというのは1度下がってしまうと再始動させエンジン暖まるまで、それなりの時間と気力を要するというか。
  一応ここ最近のイメージとしては4日に1度のペースで更新を目標としてるのだけど、4日目の後半になると焦ってブログ作業に入る始末。小学生の夏休みから全く進歩が見られない。
 裏を返すと割と時間かけて書いてるつもりのコラム記事ですら、せいぜい1時間そこそこで書き上げているということで。じゃあ他の時間は何やってんだ?と問われたならば、最近は麻雀と将棋のお勉強を頑張っております。 そんな感じ。
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 基本的にアルコールは種類を問わず好きなんだけど、私が必要にビールを求めるのは自転車で走っているからという側面が大きい。やっぱり汗掻いた後に飲むビールは最高なのであり、その快感は他の酒じゃ味わえないモノがある。ということで大して味を分かってるわけじゃない旅行者の海外ビール評である。


 アルコール類を禁止しているイスラム教が国教な国でこそ製造も流通もしてない(除くインドネシア)ものの、どの国でも大抵は自国産の銘柄が販売されてるビール。炭酸飲料というジャンルでは全世界的に圧倒的なシェアを持つコカ・コーラがある一方で、ビールの世界は群雄割拠だ。

 このため旅行者的には新たな国に訪問する都度、未知のナショナルビールを楽しめるという喜びがある。国力によって変わってくるが、少なくても1カ国につき2〜3つくらいは全国展開してる国産ビールがあるイメージ。アメリカなんかは小さなショップでも軽く50種類以上の大小様々な銘柄が取り揃えられており、4ヶ月も滞在してるのに主要ビールを一通り飲むことできなかったりも。

 割と国の物価と連動してない商品の1つで、物価の高い北欧でもビールはやたら安かったりする反面、マレーシアとかヨルダンでは物価に対してビールの値段がやたら高い。北欧でも流石にアイスランドやノルウェーの場合は基本の物価が高いからか日本よりも割高だったけど。

 基本的にはイスラム教が主体の国だと酒税が高くなる関係で料金が値上がりし、キリスト教主体の国だと酒類の値段は下がる傾向がある。ちなみに日本のビール料金は世界全体でみるとかなり高額の部類。あと第2・第3のビールみたいな偽物ビールは基本海外で取り扱いはない。

 その代わりと言うべきか、アルコール度数の低い「Low alcohol beer」というジャンルが存在しており、アルコール度数が2〜3%と低いためビールにかかる酒税も下がるらしく、お求めやすい価格になってたりする。先に挙げたアイスランドなんかは一般商店だとこのタイプのビールなら1本100円そこそこなのに、バーで普通のビール頼むと1杯1000円オーバーなので金銭的にも救世主。

 オーストラリアの一部でも先住民アボリジニのアルコール依存や酒に伴う事件の防止を図る目的でローアルコールビールしか販売されてない町があったけどさ。そもそもビール販売量を制限してないため意味の薄いルールだったりする。アメリカでも同様に先住民のナバホ族が居住する地域ではアルコールの販売が禁止されていたりしたが、結局彼らは車で外から買ってくるんだよね。意味ないぞ。

 こうしたビールを取り巻く法律も国によって様々で、旅行者的に注意が必要な点として「野外でビール飲むことは禁止」という国が結構ある。そりゃ日本だって住所不定無職がその辺の道端で酒飲んでたら白い目で見られるだろうが、流石に逮捕案件となることはないのであり下手に日本の意識のままでいると場所によっては危険。イメージとしてはアメリカ大陸諸国はここら辺のルール厳しい国が多かったな。そういえば購入時にやたら年齢確認受けたのもイギリス系の国が多かった。

 他にもイスラム教の信仰強い国ではアルコール類を周囲に見えるよう持ち運ぶだけでも罪になる場合があるし、スーダンなんかは国外から持ち込むのも駄目な国だったりと、国によってアルコール関係のルールは厳しさがかなり異なる印象だ。


 ビールそのものの傾向として暑い国ほど水っぽく飲みやすいビールが主流となる一方で、寒い国だと味わい・コク・風味など様々な特徴あるビールが増え、多様なビールを楽しめる。

 もっと単純なところで「ビールは冷やして飲む物」という点ですら国によっては認識に違いがあり、アフリカ中部では常温でビールを飲むことが主流だったし、東南アジアだとビールに氷を入れて冷やすし、中国に至ってはビールを鍋で温めて飲む地域もあった。んなことしたらアルコール飛んでしまうじゃないか。

 また「冷やす」という点でヨーロッパのビールはその多くが常温で販売されており、宿泊費が高いために野宿割合が増える関係で冷えたビールを飲むことがやや難しい。北米も同様なんだけど、私が走った時期のアメリカは既に寒くて仕方なかった時期であるためそうした苦労はなかったな。

 なお後進国且つ国力弱い国だとアルミ缶の製造コストを安くできないからなのか、ビールの種類が瓶または生ビールのみとなる。この手の国は空瓶そのものに料金が設定されていて、購入時に同サイズの空瓶を持っていかないと余分に瓶の料金を徴収されるという罠がある。中南米やアフリカの国はこのパターンが多い。その他東欧ではペットボトルの容器にビールが入ってるという国も多く、意外と気泡も漏れたりしないし何故ペットボトル方式が主流にならないのか不思議に思ったことも。

 日本じゃ違法だけど、先進国ではビール製造キットが売られてたりして自分でビール作ることが可能な国もあった。総じて欧米各国ではアルコールに対する本気度合いが違うというか、ビールに対しても様々な方向からのアプローチがあることを思わせる。何しろクラフトビールの数が段違いだ。


 個人の主観に寄る点も大きいしどの国のビールが美味い不味いと評することはしないけど、個人的に思い入れあるビールの味というのは確かに存在する。

 それは結局オーストラリアの砂漠を走り続けてキャンプ地で出会った人から頂いたビールだったり、ユーコン川をカヤックで下りながら川の水で冷やしたビールを船上で飲んだ時、若しくはアコンカグアの山から降りてきて登頂達成に乾杯した時のビールとかだ。

 要するに私はビールが好きだけど、ビールそのものよりも人や環境やシチュエーションの方が重要な人なのだと思う。少なくとも外に出ることもできず、1日中宿で過ごしてる今の状況ではそれほどビール飲みたいと思わないし。

 とりあえず日中の多くを走り続ける自転車旅行はビールとの相性が抜群だ。自転車旅行者は世界1周みたいな海外旅行をしてる中でも、味にしろ雰囲気にしろ最高にビールを楽しめる種類の人たちである。ここは断言しちゃうね。

 まだ見ぬ知らないビールを求め、私はまた別の国へと歩を進めるのだ。飲みすぎて旅行本来の目的を見失わない程度に自制しつつ。
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 場所:ブラジル北東端、バヘリーニャスの町から15kmほどジャングルを抜けた先の海岸線にあるが、あまりにも道が悪すぎるため町から先を自走して行くのはあまり現実的ではない。ちなみに主要都市であるサン・ルイスの町からだと約200kmほどの距離がある。
入場料:2019年当時で私が参加したバヘリーニャスからの半日ツアーで大体60〜80へアイス(約1500〜2000円)くらいが相場だった。ツアーの種類もポイントや滞在時間によって大きく変わるので一概には言えないが、この料金帯が個人でレンソイス見ることが可能な最低料金のプランだと思っておけば間違いない。

 砂漠の中に湖が点在するという奇妙な世界でも他に類を見ない光景が見れる不思議スポット。ベストシーズンは5〜6月とされてるけれど、雨季のど真ん中とかでもない限りツアーは開かれてるし湖が見れないとか泳げないという心配はない。ただ最盛期の方が湖の規模・数においてより素晴らしいとのこと。私が訪れた4月上旬はややシーズンから外れていることになるが、それでも地平線まで広がる砂漠の中に湖が点在し続ける光景は問題なく見ることができた。
 かなりアクセスするの大変な土地だが、期待値高かったハードルをバッチリ飛び越えてくれる感動的な光景である。自然系の観光が好きな人なら南米旅行ルートプランにちょっと無理してレンソイスを加えても後悔はさせないかと。

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 外出することもできず時間を持て余し気味の日々。そうした状況で外の景色を眺めていると「自転車乗りたいなぁ」と哀愁感じる程度には自転車という乗り物に思い入れがある。自転車が好きだ。

 良い機会なので、旅行してると多くの人から質問される「何で自転車なの?」という疑問に対し私なりの回答をしたいと思う。この旅行の根幹を成していると言っても過言では無い自転車という移動手段。

 ウダウダ理由を書かずとも私が自転車という乗り物が好きで、旅行をするのに「茶壺なら自転車で旅行したいって気持ちが分かる」と察してもらえる文章を書ければそれに越したことはないと思う一方で、5年も6年も旅行続けていれば人の想いも考えも変わっていくものだから。

 どこかのタイミングで、なぜ私が「自転車での旅行」というスタイルを選んだのかという理由をちゃんと言葉に残しておくべきだと思ってたのだ。


 さて自転車である。徒歩旅行者は除外するとして、海外を自力で移動するという意味で自転車に近い「車両」や「バイク」で旅行するという人は一定数存在する。ただ、そうした旅行者たちは「何で車(バイク)なの?」と質問される印象は少ないし、私が出会ったバイク旅行者は「バイクである理由を尋ねられたことはあまりない」と回答していた。

 私はこれを自転車が人力であるという点に要因があると思ってて、楽して移動できる代返手段が他に存在するにも関わらず、自転車という乗り物を選ぶのは特別な理由があるからだ・・・という考え方が根底にあるためだろうと。

 確かに長期的に世界旅行するにおいて主流派である交通機関(バスや列車)を利用した移動に比べ、自転車は多くの時間と金銭が必要な上、体力に知識・強い精神力も持ち合わせなくてはならない。まぁバックパッカーにはサイクリストじゃ分からない苦労があると思うけど、そうした旅行より全体的に大変だろうとは想像できる。

 それを理解していながら自転車を選ぶのはさぞや自転車という乗り物に思い入れがあり、自転車に対して誰しも納得できるような理由があるのだ!と思われても仕方ないと思うし、私も徒歩旅行者に対してはそうした気持ちがある。

 だが違うのだ。

 何が違うって優先されてる順位が違う。旅行の手段として自転車を選んだのではなく、自転車で知らない土地を走ってみたい気持ちがあって、そこに海外が付いてきたのだ。

 だから私にとって自転車でない移動や観光というのは主目的から外れたポイントで、突き詰めれば「スルーしても良いこと」なのだけど、自転車で走ることはこの旅行の根幹なのでおざなりにしたくない。

 そういう前提で旅行してるので「何で自転車なんですか?」と問われても困るのだ。バックパッカーの人が「何で旅してるんですか?」と(嫌味ではなく)聞かれても「好きだから・楽しいから」という答えに帰結するであろうことと同じ。自転車が好きだから、自転車は楽しいから。

 自転車という乗り物の何が好きかと問われたならば、ビール片手に2時間でも3時間でも相手が「もういい分かった」言ってもしつこく喋り続ける私だけど、自転車である理由というのはそういうこと。私にとって旅行は自転車こそが当たり前で、そこに理由を求める余地がない。

 だから私は今のところ自転車じゃないスタイルの海外旅行にそれほど興味がないし、自転車で走れない土地とか国へ行きたいという気持ちが薄い。そういう旅行したいならば、それは今の自転車世界1周中じゃなくても良いやと思ってる。

 あくまで「自転車で」知らない世界を走ってみたい、その上で興味ある場所だったり面白そうな場所に行ってみたい人なのです。言ってしまえば自転車第一主義の旅行。


 まぁワールドサイクリストが移動手段に自転車を使う理由はそれぞれあると思うし、別に私の考え方は主流なのかは分らない。ただ自転車旅行者同士が出会った時に「何で自転車なの?」という疑問は生まれないし、向こうからも自転車である点を質問されたことはない。

 それは自転車で走る楽しさを知っており、楽しい自転車で旅行するというのがごく自然なことだから。そういう意味で自転車は、まだまだ一般的な「旅行の移動手段」とは認知されていないとも言えるんだけど。
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 ということでコロナ騒動における国境封鎖、及び3月25日20時にウガンダのムセベニ大統領のスピーチで公共交通機関の停止、マーケットで食料店舗以外の営業停止、夜間は外出禁止・・・等々制限も加えられ、日中においても外出は自粛となってしまいました。

 どちらにしても国境閉鎖してるし航空機も全便欠航で動けない状態なので、最短でも4月20日まで宿で待機する生活が続くことに。退屈が最大の敵。

 私は旅行してないカンパラでの日常生活を一々書く気は無いし、洗濯・自炊・筋トレ・友人とのネット将棋が続く日々を記しても面白くなかろうて。ということで状況変わるまで本ブログも不定期更新が続きます。

 1週間に1〜2度くらい何か書くかもしれないし、なんも書かないかもしれず。まぁ自転車「ときどき」世界1周ってタイトルなのだ、時にはこの何もしてない期間をエンジョイしようかと。


 なお暇を持て余してるので何か自転車旅行に関する質問等々あれば下のコメント欄からどうぞ。何かコメントあれば返信するかもしれないし、それをテーマに1本記事上げるかもしれないし・・・という気持ち。
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 ウガンダ13日目 カンパラの町

 朝の出発時に警察呼ばれたのでありどういう了見かと憤慨したが、まぁどうせ中国人と思われたんだろうな。実は昨夜も1件明らかに空き室ある(それもバックパッカー系の)ホステルで「満室だから泊まれない」と宿泊拒否を受けており、田舎だけでなく首都のカンパラでもアジア人差別が強くなって来てると感じる。

 前回も利用したホステルなら拒否を受けるとは思えないし、あそこは居心地良い宿だったということで市内を移動。途中で日本大使館に寄り道し現在の状況を教えてもらった。

 ウガンダも既に全ての国境及び空路がシャットダウンされており、これが30日ほど続くらしい。ウガンダ国内で日本人が「コロナ!」と呼ばれ暴行を受けた事件も発生してるし、今後他のアフリカ諸国が実施しているロックダウンも恐らく実施されるだろうとのこと。

 大型バスの運行中止も国からの命令で情報正しかったし、本当に間一髪だったのだなと実感する。とりあえずカンパラの町なら長逗留することになっても(退屈じゃないという意味で)大丈夫だと思ってるし。こうして日本大使館も近くにあるのは心強い気がしなくもない。

 大使館から2kmも離れていなかったホステルへ到着し、ようやく安全地帯というか宿で余計なこと気にしなくても平気な場所へ来れた安心感よ。なんのかんの現在の状況ってのはかなり深刻な非常事態なんだなと思うたわ。

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 ここで長期滞在かな・・・

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 解除されるまで何して過ごそう? 

 ウガンダでは珍しく高速で使える優秀なWi-Fi環境であり、家族や知り合いに連絡したり情報収集してたらあっという間に暗くなってしまった。日本人宿とかではないため日本語の本が全くないのが辛いところだが、まぁアフリカでなんもかんも望み通りの宿なんてそうはない。むしろキッチンが綺麗で使いやすい・・・というだけでも泣いて感謝すべきだろうここウガンダなのだし。

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 自炊できるのは重要な点

 この先どうなるかは分からないけど、本旅行始めて1ヶ月以上同じ町滞在するというのは何気に初めてなのでちょっとワクワクしてる。3日目くらいには飽きてグダってる気がしないでもないけどさ。

 2020年3月25日(水) 走行距離7km 累計112141km
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 ウガンダ12日目 カバレの町〜戻ってきちゃったよカンパラの町

 先行き不明瞭となってしもうた現状だが、あんまり嘆いても仕方ないしこの状況が続いても死ぬわけ違う。とりあえずウガンダは物価もビールも安い国だし身動きできなくなった国としては条件良い土地だよな。

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 朝から飲む訳ではないけども

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 この宿だって朝食まで付いて1日8ドルだし

 とりあえず情報収集も満足に出来ない国境の辺鄙な町で長逗留するのはよろしくない。これは単純に安宿でネットによる情報収集が出来ず困ることと、田舎に行くほどアジア人への差別が強くなったことの2つの点からである。

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 宿は町中から1〜2kmほど離れてる

 流石にカンパラまで6日かけて走って来た道を同じ日数かけて走って戻る気持ちはない。素直にバスを利用しようと思い、とりあえずバスターミナルで自転車乗せられそうな大型バスを探してみることに。

 もう国境閉まっているので特別急いでないし、荷物一式は宿に置いて来たこともあり翌日の便で良いかと思っていたのだが。受け付けてくれたオッちゃんが「いや明日からバスの運行停止命令が出てる。乗るなら今日の便しかないぞ」とか言われてしもうた。

 んなこと言われたら直ぐに乗るしかないじゃん!と宿まで戻り荷物一式を積載しチェックアウト。2日分の宿泊費払ってたんだけど1日分キャンセルしても当然返金はない。まぁこれに関しては仕方ないが。

 出発まで時間あったので慌ててはなかったが、ほとんど情報も入らず手探りで動いてたのでウガンダの現状が分からない。とにかくバスのオッちゃん情報が正しいとしたら、私はギリギリのところで幸運に救われたということか。

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 13時半の出発でした

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 何だったのかねカバレの町

 ただ私自身の気持ちでいうなればカバレまで自走して来たことも、その結果タッチの差で国境が閉鎖したことも失敗しただとか後悔だとは思ってない。悔しくはあるが、むしろ走ったことのない道をバスでワープしてしまう方が禍根残る結果となっただろうと感じている。

 結局のところ旅行ってのは如何に自分が満足して納得するかだと思うのであり、それが法令に触れるだとか常軌を逸してる行動でないのなら私は自分が納得できる方法を取りたい。

 んなこと考えたり考えなかったりしつつ21時半にカンパラの町へ到着する。6日かけた距離を8時間で戻って来たことになるわけだ。まぁそんなもんか。

 すっかり暗くなってるためバスターミナル近くの宿に入り、明日改めて行動することにしたい。いやまぁ特に何をするってビジョンがあるわけでは無いけども。

 2020年3月24日(火) 走行距離16km 累計112134km
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 ウガンダ11日目 ントゥンガモの町〜カンパラから西南西に約340km カバレの町

 カンパラから数えて今日で連続走行6日目。相当疲労溜まっているのだが、これも早くルワンダ入国してしまうためだと自分に言い聞かせて走っている。それならもういっそバス使ってしまえば・・・という意見もあるだろうが、それならそもそも自転車で旅行なんてしないと私はお答えしたい。

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 1度走った道ならまだしも

 今日中には国境付近のカバレの町までたどり着く予定であり、地図で見た限りではツーリスティックな町だしその翌日にはルワンダの入国は確実。ただカバレの町までは割と大きな峠を越えるようで、これはウガンダの最後っ屁か。

 そんなワケで7時過ぎとかなり早い時間に走行開始する。まだ周囲が朝靄で霞んでいる程度には早朝という雰囲気が残る町を抜けて進む。

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 かなり寒い

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 単純に標高が相当上がったのがコレの理由かと

 天気自体は朝から晴れていたのであり、時間の経過とともにぐんぐん上がる気温と標高。今までみたくちょっと登ってもすぐ下がってしまう道ばかりではなく、徐々に山岳地帯へと入ってきたようで上り坂が継続するようなってきた。

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 この辺が1500mくらいだったかな

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 上り坂は大変だ

 ただこの道は側道しっかりしているし、ウガンダ道路は登坂車線をしっかり確保するので走行における恐怖感は全くと言っても良いほどない。

 その代わりというか日増しに増えてくアジア人差別のコロナ連呼。入国当初は1日2〜30回とかだった気がするが、もう今では総計100回を軽く超えてコロナ呼ばわりされまくる。1つの集落500m程度を通っただけでも右から左から「コロナ」「コロナ」「チャイナ」「コロナ」と雨あられ言葉が降ってくる感じ。

 この状況ではもう「私は日本人だ」とか「コロナ感染国入ってないから」みたいな説明なんぞ意味を成さない。そもそも言っても理解しようとしないお馬鹿の国民が、集団でからかうために叫んでるのだから相手にする方が間違っている。

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 とはいってもさ

 ひたすらこうして罵倒浴びせられると心が疲弊してくるんだよね。しかもコチラ側にしてみれば冤罪みたいなものなのでして。結局1番怖いのはウイルスではなく人間なのだと思うと悲しくなってくる。

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 んなことより自転車楽しもう 

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 1番高いポイントで2150mだったはず

 一気に坂を下ってカバレの町に到着し、しかし思ってたより宿探しに難航する。とにかく情報収集したかったのでWi-Fi付きの宿をと思っていたのだが、旅行者が泊まりそうなバックパッカーズホステルはルーターが故障してて使えないとのこと。この展開ウガンダで3回目なんだけどさ、ウガンダ人がぶっ壊しても直す気がないだけだよね。

 結局町から3kmほど離れた山の中にあるゲストハウスに投宿したのは町に到着して2時間以上経ってからだった。それでもようやくネットができる!とWi-Fi繋いでみたら、飛び込んできたのは昨日0時からルワンダ国境が完全封鎖されたというお知らせであった。

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 あ、これ詰んだ

 実は今日の走行途中で何人かに「ルワンダ国境閉まったぞ」みたいなこと言われたので覚悟はしてたけどさ。ケニアも国境封鎖中で戻れないし、もちろん先へも進めない。パスポートに記載されてるウガンダの滞在期限は1ヶ月となっているので、ルワンダ国境が解放予定である2週間をここでやり過ごすという方法もある。

 でも今の状況を鑑みるに事態が収束しなかった場合、ロックダウン期間が継続されることは普通に考えられるもんなぁ。そうすっと私は完全に逃げ道を失うことになるし・・・

 とにかく情報集めねば!と思っていた矢先にネットが使えなくなる。どうやらスタッフのスマホテザリング機能でネット回線開いてたようで、頼むからそれで「ネット環境あるよ!」なんて豪語しないでおくれよ。よりによってこの切羽詰まった状況でさ。

 明日からどうするべきか自分でも分からないこの状況。流石にこれで「面白くなってきた」と笑い飛ばす胆力は私には備わっていない。

 2020年3月23日(月) 走行距離96km 累計112118km
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