一口に自転車旅行といってもそこには様々な要素が含まれている。それはどんなジャンルでも同様だと思うけど、何か1つの物事に特化した知識や経験を持っていても「自転車旅行」が上手くできるワケではない。
自転車の知識だけがあっても駄目だし、キャンプや野営だけが上手くとも自転車旅行は成立しないということだ。まして海外での走行となると、必要とする知識や持っておいた方が無難な技能は更に増える。
これは別に自転車旅行という遊びのハードルを上げようとかそういう意図は持ってなくて、どんな物事でも総合的知識や実践経験ってのは大切だよね・・・という極々当たり前のことは自転車旅行にも当てはまる、という話。
じゃあ何でこんな文章書いてるのかというと、旅行というジャンルにおいても経験豊富な人が語る物事の「深み」みたいなモノは知識や経験に大きく影響すると言いたいから。文章とかでも書き方の巧拙ではない懐の深い文章ってのがある。
ちなみにバックパッカーなんかと比べると自転車旅行の記録ってのは圧倒的に少ないといえるが、それでも一定数の自転車旅行記はネットに限らず色々な媒体で読むことができる。
そうした様々な旅行者の中には自転車それ自体に興味が無かったり、自転車で旅行する上で避けては通れない様々な点に全く無頓着な人もいたりするのであり、そういう人が綴る自転車旅行記というのもまた面白いし旅行の記録という意味で良いのだと思う。
だけど最近私が書いてるような「自転車旅行」という物事を自分の意見で語るならば、やっぱりそれなりに自転車旅行の経験を積んだ上で物申すべきなのだろうと考える。
たとえ海外自転車旅行のワンイシューを論ずるにしても、自転車旅行全体を知っている人間が1つテーマを書くというのと、旅行経験の浅い人間がそこだけを調査して「調べて書いたことしか知らない文章」は別物だからだ。
そのジャンルのことを広く深く理解していて、そこから必要なことを選び抽出して書かれる文。色々語れるけど必要なことを上手に抜き出して述べる言葉っていうのは何というべきか・・・文章に余裕がある?とでもいうべきなのか。
旅行も続けていくと他に多くのサイクリストと邂逅があり、割と好きなスタイルで自由気ままにやってる(特に海外の)人たちを見ると「自転車旅行は本当に千差万別なんだな」ということが実感として出てくるのものでして。そうした「自分の旅行スタイルは特別でない」という感覚を持ってるサイクリストの書く文は読んでて気持ちがいい。
自転車旅行という遊びの宿命で、経験を積めば積むほど旅行の仕方に正解なんてないと思い知らされるのだが、それを理解した上で自分の旅行における主義や主張を語れるようありたい・・・と最近はそんなことを思っている。
なお偉そうに語ってるけど私自身の自転車旅行スキルだが、経験は兎も角として知識なんかはまだまだ未熟であるのは間違いない。
なお偉そうに語ってるけど私自身の自転車旅行スキルだが、経験は兎も角として知識なんかはまだまだ未熟であるのは間違いない。
まぁそういう背景があるため、駄文コラムに書くテーマは自転車旅行の様々な面を切り込んで多角的・総合的に語っているつもり。別に私が飽き性で1つのテーマを長く続けるのが面倒とかそういうことではナインデスヨ。