自転車ときどき世界1周

2021年10月

 場所:首都カイロの中心部からメトロでEL GIZA(ギザ駅)まで移動、駅下にあるAhram Streetって通りでピラミッド行きのバスに乗車すればOK。宿からの距離は20Kmない程度なので日帰り自走も可能な距離だが、カイロの交通事情の悪さとピラミッド敷地に自転車を停めておくリスクを考えて止めといた。料金は2つ併せても片道100円しない程度。注意点として、バスから降りて1Km弱くらい歩くのだが、この短い距離の間に「チケット売り場はこっちだ!」みたいな嘘ついて騙してくるエジプシャンが無茶苦茶出てくるので相手にしないこと。
入場料:ピラミッドエリアの入場料が160ポンド(約1170円)で、3つあるピラミッドの内部にはそれぞれ別途入場料が必要となる。クフ王のピラミッドは360ポンド(約2600円)、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドがそれぞれ100ポンド(約720円)ってところ。もちろんクフ王のピラミッドが見た目立派で人気も高い。

 エジプトといえば!・・・のピラミッド。スフィンクス含めまず間違いなく高まった期待に応えてくれる建築物なのだが、道中・見学中共に悪い現地エジプト人があの手この手で旅行者を騙して金銭巻き上げようとしてくる戦いの地でもある。
 敷地内は整備された散策ルートがあるためそれほど移動は苦慮しないが、冬の12月でもかなりの暑さを誇っているため水分の携行を忘れずに。ちょっと道を外れるとひたすら砂地に足を取られながら歩くことになるのだが、人が写ってない写真を撮ろうとするとそういう場所に行きたくなるんだよね。そしてそんな場所まで付いてきて「ラクダに乗りなよフレンド!」とか言って来るエジプシャンの多いこと。
 ちなみにギャラリーの写真は似たような構図だろうとお構いなく、撮影した写真を片っ端から載せてるのだが、流石に今回は同じような写真が多すぎてかなり添削した。ピラミッド撮ると似たような写真が増えるんだよ。
 余談だがサブタイに「ギザの」と銘打ってるけど、他のピラミッドをギャラリーに載せる予定はありません。あしからず。

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 早いもので一時帰国後に仕事始めてから1年が経ってしまった。コロナによる混乱で旅行が頓挫してからだと1年半ほどの期間になる。

 旅行を始める前ならいざ知らず、これだけの時間を経てもなお自転車世界1周をしたい気持ちのまま旅行再開の目処も付かずに燻っているのは正直辛いところ。

 いっそ気持ちを切り替えて「海外自転車旅行は素晴らしい経験だった」と割り切り、別のことに目を向けれたらどれだけ良いことか・・・と思う気持ちもあるけれど。私はこの自転車旅行が中途半端な形で断絶されてしまったことに納得していない。

 楽しくはあれど、身体はキツいし飲食だってロクな物が得られない日も多い。異なる文化や言語に疲弊して金銭的な見返りなど一切ない、という側面を持つのが自転車旅行だ。それでも私が自転車旅行を捨てられないのは単純に「囚われてしまった」からなのだと思っている。

 「自転車旅行はその行為自体に価値がある」とでも言えば良いのだろうか?正当性などまるで無い自転車旅行に対する渇望は、旅行をしたことで自身を縛って放さない鎖となってしまった。

 大変な反面、海外自転車旅行には抗えない魅力が存在する。知らない土地の景色と空気には人を魅了する力が確かにある。そしてそれに魅せられた者はなかなかそこから逃れることができない。

 自分が当たり前だと思っていた世界や日常はほんの片隅にあるちっぽけな当たり前でしかなくて、日本で生きていては発見することができない新しい何かを見つけられるから、私はその「何か」について納得できるまで「旅行を続けざるを得ない」のだ。

 だから私は自転車旅行を再開させる。この囚われた世界を抜け出し新たな道を歩むには、私がキチンと自転車旅行に対して納得しなければならないからだ。そうしないと私の人生は自転車旅行に囚われて1歩も先に進めない。


 実はちょっと前に昔の会社の先輩から魅力的な仕事を紹介された。「自転車旅行をキッパリ諦めれば」それは私にとって間違いなく朗報で、迷うことなく飛び付くべき内容だった。

 散々悩んだのだけど結局は「この自転車旅行を何らかの形で決着させてから考えます」と断った。中途半端な気持ちのまま新しいステージに進み、この自転車旅行への思いを断ち切れるほど私は人間ができていない。

 恐らく今回のコロナによって似たような「囚われてしまった人」は沢山いる。鎖を断ち切って別の人生を進み出した人もいるだろうし、私のように囚われて苦しんでる人もいる。ウイルスが奪うのは健康や命だけではない。
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