自転車ときどき世界1周

2022年04月

 場所:ケニア首都のナイロビから北北西に100Kmほど移動すると出てくるナイバシャ湖の南に位置している。このナイバシャ湖畔にはたくさんキャンプ場があり、自転車的にはナイロビからちょうど1日の距離で移動できる範囲だった。
入場料:実は私、この国立公園にはいってない人だったりする。なので料金は当然無料。今回のギャラリーは国立公園の周辺走ってて出てきた動物たちの写真であり、サブタイ詐欺と言われたら何も言い返せない。なんか国立公園の料金自体は20とか25ドルくらいだと聞いたのだが、現在でも同様の金額かは知らん。

 国立公園と同時に肉食動物が生息してないエリアであるため、敷地内を自転車で走り回ることが可能なケニア唯一のサファリパークでもある。そしてこの国立公園ってのは敷地境界線に明確な柵とかあるわけじゃないため、周辺の道を走ってても普通に動物が出てくる。ちなみに国立公園内にはレンタル自転車のサービスやキャンプ場もあるらしく、ケニアでナイロビから気軽に行ける人気サファリの1つなのだそう。ケチなサイクリストにも優しい野生の王国である。

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 お彼岸ということで田舎へ車で移動した。はてさて片道10時間の運転というのはずいぶん大変というか、いろんな意味で疲れることであると共に移動に対するスタンスの違いを改めて感じさせることになった。

 長期旅行というのはある種「移動を繰り返していく」行為の合算だといえる。大小のスパンはあれど目的地を決めてそこへたどり着き、そこからまた次の目的地を目指して移動を始める。これはどんなスタイルの旅行だろうと違いはない。

 しかしこの「移動」という行為は自力で動く術がない場合、大きく異なる考え方で構成されてる。というのも移動の道中をどう捉えているのか違うのだ。一般的な旅行において移動する時間や距離という存在は、無くなって欲しかったり短くなって欲しいモノであり、その道中は快適性を重視しストレス軽減を鑑みる扱いとなる。

 これに対して海外自転車旅行というのは移動における捉え方が千差万別で、車両と同様に短時間で速く到達できることに重きを置くこともあれば、行程が大変だったり時間が掛かろうとも、むしろそうした点が好まれ重要視される向きがある。

 目的地までの経過や道中の重要度が非常に高く、というか場合によっては道中こそがメインで目的地自体はオマケと捉えられることすらある。道を走ることが旅行の目的(の1つ)であるといえよう。

 つまりドライブやツーリングと同系統の扱いができるのだ。この2点と自転車が違なるのは「エンジンが無い」という点で、このため海外旅行というハードルが格段に下がっており「海外自転車旅行」という他の旅行スタイルとは異なる割とオンリーワンの特徴があると私は考える。

 注:エンジン付き乗り物は海外旅行に使うと手続きが非常に大変 

 このため海外自転車旅行者というのは他の海外旅行者との情報交換に齟齬が出る。サイクリストが求める目的地までの道中というのは、自力移動しない旅行者にとって「無くなって欲しい時間」で「我慢する時間」だからだ。

 ちなみに「目的地にたどり着くまで大変な方が達成感出るから車両での移動は必要だ!大変だから行く価値があるのだ!」・・・みたいに考えるタイプの方は自転車旅行に向いてる性格だと思う。どこでもドアを無用の長物だと考える人は多くない。

 ともあれ私だって車で移動すればその道中を楽しみにゃしない。その道中とは自分の中へと吸収され蓄積するものではなく、謂わば移動という行為を消費しているようなものなので。走った道も高速道路だったしさ。

 旅行において何を重視するかなんて個人の好き勝手だ。だけど自転車における海外旅行は「自転車だからこそ」旅行を楽しめる選択肢がちょっとだけ多くなっていて、そのちょっとだけを選べる代わりに結構多大なアレコレを等価交換してたりする。

 だからきっと海外を走る自転車旅行者は、目的地に至るまでの過程を気にする分だけちょっとロマンチストなのだ。
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