自転車ときどき世界1周

2022年05月

 やっぱり仕様頻度の高い衣類ってのはどんなに大切にしてても駄目になっていくもので、学生時代から使い続けていたハーフパンツのジャージもついに駄目になってしまった。というかジャージって劣化するんだね。

 長らく夏季における下衣の寝巻きとして活躍してきた結構お気に入りの品だったのだが、そういっても所詮はジャージ。新しいのに買い替えても直ぐに馴染んだのは良いことなのか。

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 サイズは3Lです

 一応こうしたパンツで自転車乗って走ることは極力避けている。むしろスポーツ向きの服ではあるがポケットから財布やスマホがずり落ちそうで不安だし、何よりこれは休む時に使う物。リラックスタイムにリラックスできる服を着るというのは大切よ。

 おっとメーカーはGlimmer社のハーフパンツ。ユニクロでも良かったけどAmazonで他の品物注文するタイミングで思い出したので合わせ買いした品物です。
 
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 ペダルは消耗品。この感覚を持っているサイクリストは相応の距離を走ってる者である。普通に使ってる限りは1万や2万Kmくらいガタなく使えることもありなかなか耐久力のある部品である故、経年劣化というか使い過ぎによる故障よりも別の要因でダメになったりすることもあろう。

 とはいえペダルは使い続けると劣化する。内部のベアリングを定期的に取り出し整備・交換を続ければ末長く使い続けることは可能だとされているが、そのためにはペダル本体より高い工賃を支払うか、自分でペダルを分解するラチェットやら精密ドライバーと内部のベアリングを丁度良いポイントに収める玉当て技術が必要だ。

 そうしたメンテを旅行の最中に行うというのは流石に現実的ではないのであり、今日本に滞在している状況だとしても面倒くさいぞ。素直に新しいペダルに交換すれば良いじゃないか、なのである。

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 トゥークリップと一緒に購入

 なお海外ではともかく国内においてペダルは三ヶ島製作所を信頼している。なので今回も選んだペダルは同社の「シルバン ツーリング」というモデル。なおトゥークリップは「MT-250」という樹脂製の柔らかいタイプ。下手にステン製のクリップだと割れやすいので。

 どうせ私はライドのほとんどをサンダル使って走るのであり、下手に意匠を凝らしたペダルとかそういうのは必要ない。そんなことより違和感なく確実に使い続けられる安価なペダルであれば良いのだ。技術者からしてみれば「面白味のない乗り手」となってしまうかもしれないが。

 
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 そういえばアフリカから日本へ戻り、仕事や諸々の手続き始めるにあたって携帯電話の番号が必要だったのだが。これがとんだ笑い話で国外で購入されたスマホはモノによってだが、一般の国内SIMカードは認証してくれないという問題がある。もちろんSIMフリー機種のスマホでだ。

 つまり日本で継続して電話番号を保持したいのなら、日本の技術基準を満たしてる機種でないと門前払いなのであり、私みたく格安アンドロイドスマホのユーザーは運が悪いと電話番号持つ権利すら与えられていない。これが現代日本のスマホ事情なのだ。

 こういう問題は、外国人の移民や労働者とか日本人の海外在住者、それに長期旅行の最中に異国でスマホを購入した輩でもないと相対しないのであり、あまりこの点が話題になった話を聞いたことないのだが、全くもって酷い構造だと思う。国内でスマホ本体を買わないと結果的に電話番号入手できない国なんて他になかったぞ。

 ということで壊れたワケでもないXperiaのスマホは新しい機種へと買い替えを余儀なくされた。日本メーカーであるSONYのスマホが日本国内でのみ使い物にならないとかフザケンナって気分。

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 買いました

 そんな気持ちで購入した中華製格安スマホのRedmi 9Tではあるが、別にこの機種に対して腹を立てているワケではない。ただもうスマホは地図アプリとGPS機能が働けばそれ以外の機能にあまり興味がないというだけ。ただしこの機種はNFC機能(おサイフケータイ機能に代表される近距離無線通信)が無いため、2022年現時点で海外旅行を考えてる人の場合ワクチンパスポートのアプリがDLできないという問題がある。

 とりあえず治安に不安が残る途上国でiPhoneみたいなハイグレードスマホは盗難の標的にされやすい筆頭格であり、そういう意味でもこうした格安スマホは強い。そもそも私はそんなハイエンドモデルのスマホを買ったことない人だけど。 
 
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 個人的に「自転車旅行をするならあると便利な道具○選!」・・・みたいな記事が苦手で、それは乗り手の特徴やスタイルがそれぞれ異なる自転車旅行において「万人が役立つ便利道具」なんてないと思っているから。

 とはいえ海外自転車旅行をしたいと話を聞いた際、私が人を選ばず推しているアイテムというのも有るっちゃある。

 これは海外において「入手困難」で「あると結構便利」だけども旅行経験がないと「あんまり頭に思い浮かばない」という3項目を満たしてるようなアイテムだ。どこでも入手できるライトやバッグをわざわざ必要だよ!なんて豪語しないし、趣味性が高く旅行に必須でないコーヒー関連の物品とかも人にオススメはしない。

 そんなマニアックな商品といえるのがこれ、蚊取り線香ホルダーである。

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 あんまりイメージ湧かないでしょ?・・・多分

 アフリカの一部地域を除き大体何処でも渦巻式の蚊取り線香は取り扱いがあるのだが、この蚊取り線香ってのは地面に直接置いて使うと火が消えてしまい有効活用できない。このため中央の穴に同梱されてる線香立てに差し込んで使うことになる。

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 ところがこの線香立ては海外品だと非常にバランスが悪くて耐久力もない粗悪品がほとんど。使い勝手が悪すぎてちょっとした風で倒れてしまうようではお話にならない。

 ところがキャンプの時はまだマシなのだ。本当に困るのは自転車での走行中だったり安宿に宿泊しているタイミング。

 蚊に悩まされるけど状況的に蚊取り線香が使えない・・・というのは低速で走るフルパッキン自転車ならではの問題。移動してる関係で蚊取り線香にどれほど効果出るのかは疑問符付くものの、低速になればなるほど蚊が群がってくる環境下でありがたい存在なのである。

 宿での利用はドミトリー形式だったりすると煙の匂いを嫌がる人もいたりするので万能ではないし、何なら閉鎖された空間ではワンプッシュタイプの蚊取りスプレーの方が便利だといえる。

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 でもこのタイプの蚊取りスプレー日本にしか売ってないのよ

 そんな事情もあり世界中大概の土地で安価に入手できる蚊取り線香は嫌でも活躍の機会が多い。個室等の迷惑がかからない宿の場合は私も積極的に利用してるというか、地域によっては蚊取り線香が無いとまともに眠れないレベルで蚊が飛び回っていたりする。

 私はそういう場合、最初に蚊取り線香を焚いて外出し室内の蚊を燻り殺すのだけど、部屋の床に線香の燃えかすが落ちるの気になるじゃん?木製の床だったりすると下手すりゃ家事の原因にもなりかねんし。

 そういう時はフライパンやコッヘルで受け皿を作ったりしてたのだが、食材を入れる物ではなるべく避けたいというのも事実。海外の蚊取り線香とかさ、なんかヤバい成分混ざってても不思議じゃないし。←偏見

 そうした諸々の面倒さを解決してくれる「無くてもどうにかなるけどあった方が助かる系アイテム」の筆頭じゃないかと思われる蚊取り線香ホルダー。とりあえず海外自転車旅行するならオススメしときますよ。
 
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 取手の取り外しが可能なフライパンといえば私の中では真っ先にティファールというメーカーが思い浮かぶ。次に過去2度も購入したアイリスオーヤマが出てくるかな。

 まぁ私はキッチン用品の業界に明るくないし、失礼かもしれないが「取っ手が取り外し可能な調理器具」というのは割とニッチ産業のジャンルだと思う。そんなに対応してるメーカー名や商品をポンポン挙げられる人の方が少数ではなかろうか?

 しかし長期の自転車旅行という遊びにおいて、私はこの取っ手離脱可能フライパンを高く評価しもっと多くの人が使うようになるべきだと常々思っている。

 これは長期自転車旅行における荷物積載量と生活環境、食事量のバランスが取っ手なしフライパンと非常に相性が良いからだ。

 これが登山だとか短期の自転車旅行なら私もフライパンをオススメはしない。容量も重量もそれなり程度に大きなフライパンを持ち運ぶという行為が他の荷物を圧迫する要因になってしまい、メリットよりデメリットが目立つことになる。

 しかし直径26cm程度のフライパンは取っ手さえなければ、オルトリーブに限らず自転車用のサイドバッグに無理なく入れることが可能なサイズ。そう、通常のフライパンだと持ち手の部分が飛び出してしまい収納が難儀となるのだ。

 そして連日テント泊で自炊を行うのであれば、コッヘルのフライパンはあまりにも小さすぎる。数日程度なら小さなフライパンで我慢できるけどさ、100とか200日もキャンプ生活するならば最低限煮込みや炒め物ができるような調理器具が欲しいというのが人情だろう。

 そうでなくとも1日中走り続けたサイクリストなんてのは食事量が尋常でないのだ。ある程度の量を調理できるフライパンは大変重宝するアイテムであり、自転車旅行者はもっとフライパン持つべきなのだと私は声を大にして言いたい!

 そんなワケで使いすぎてボロくなったフライパンに代わり新たなフライパンを探してみたのだが、魔法瓶で有名なサーモス社からも取っ手着脱式のフライパンが販売されてることを知った。

 先に述べたように私はこの方式のフライパンを応援したいし、もっと認知度上がって欲しいと願っているので様々なメーカーの品を使ってそれを紹介したい。ついでにアフィリエイトで私にお金が入れば経済も回ってみんな幸せ!

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 日本経済を支えたい

 商品的な話でいうと取っ手のロックが上部に位置しており、片手で簡単に着脱ができる割に不注意でフライパンが落ちてしまうことのない設計となっていて使いやすい。

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 仮にロックが解除されても裏側が二重ロックとなってて

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 取っ手を持ってると勝手にロック解除されない構造となってる

 今回のフライパンはかなり深皿のタイプを購入したのでカレー10皿分を1度に調理することもできた。これなら流石に「量が少ない!」と残念に思うこともないでしょう。

 そんなわけでこうしたフライパンを使う自転車旅行者が少しでも増えればいいなぁ・・・と思っております茶壺です。

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 トレーニング的な意味も含め国内で何度かキャンプツーリングをしてるのだが、自転車旅行が以前と比べて非常に面倒臭くなった点の1つに「ガソリンスタンドで簡単にガソリン買えなくなった」ということがある。

 途上国を走る場合、ガソリンバーナーでないと燃料補給ができないという事情からワールドサイクリストの多くがガソリンバーナーを携行して旅行しており、私もその例に漏れずガソリンバーナーユーザーだ。

 調理や掃除にちょっと手間がかかるものの、ランニングコストが安くどんな僻地でも車が存在する場所なら自動的に付いてくるガソリンスタンドで補給できるガソリンバーナーは実に便利な存在である。

 しかし日本は京都アニメーション放火事件で法令が厳しくなってしまい、赤ガスを直接補給するのは非常に難しい状況となってしまった。ガソリン携行缶持つとかホワイトガソリンを使う、場合によっては灯油で代用する方法も無いではないが、どれも大変だったりコスパが悪かったりと利便性が低い。

 ・・・という理由から購入したのがhikenture社のシングルガスバーナーである。別にガスバーナーが嫌いなワケではない。

 というか国内を走るのであれば、この手のCB缶(カセットボンベ缶)とOD缶(アウトドア缶)に両対応しているシングルバーナーで必要十分だといえる。ホームセンターで販売されてるCB缶でも通常の気候なら全く問題ないレベルの火力を保持できるしランニングコストも安い。しかもコンビニやスーパーでもCB缶は買える。

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 CB缶ってコイツのこと 

 ちょっと寒冷地だったり登山をする際にもOD缶へと切り替えることで場を選ばず活躍でき、その上ガソリンバーナーより遥かにコンパクトにまとめて収納できる。なんなら重量もだいぶ軽い。

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 バーナー本体の値段も安い

 燃料噴出させるため遮二無二ポンピングを繰り返したり、わざわざマッチやライター使って点火しなくて良い手軽さを見てもガスバーナーは本当に優秀なギアで、むしろ海外の僻地を長期間走るような旅行者でもないとガソリンバーナーを必要物資に据える必要はないのである。

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  このアダプターの着脱でOD/CB缶を切り替える

 ということで国内に滞在してる間はとりあえずコイツを使い続ける予定。海外に出ることになったら先進国と登山中のみ活用するサブバーナーとして使っても良いかなと思っている。

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 私が自転車旅行を始めた時期も、怪しげな中華製激安テントは方々で販売され自転車旅行界における一定のシェアを持っていたように思う。

 2014年当時の正確な状況を把握できていたかは定かでないが、この時期において自転車旅行におけるテントの選択肢は大別すると「高くて性能の良いしっかりしたテント」か「激安の怪しいテント」という住み分けがあった気がする。そりゃ他にも10万オーバーの物凄いハイレベルなテントとかあったけど、それは割愛するとして。

 良い性能のテントも中華テントも使いまくってきた私としてはどちらも一長一短あると思っているが、これは物づくりという意味で仕方のないことだといえる。良い物作るためコストをかけながらも販売値段は安くする・・・ってそりゃ二律背反というヤツだろう。

 そんなワケで新しいテントを探した今回も「両方の良いところ(安くて高性能)があるテントを買おう!」といった贅沢な試みがあったワケではない。ないのだが、2022年現在ではそうした安価でありつつも高性能(っぽい)テントというのが一大ジャンルとして築かれているのには驚いた。

 今回購入したGEERTOP社の2人用テントも普通に中華安物1万円テントでしょ?・・・くらいのイメージだったのだが、スペック見た限りだと5000㎜防水だったりポール素材がアルミだったりでヤケにしっかりしているテントなのだ。

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 フライシート有

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 フライシート無 

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 スカートが付いているのポイント高い

 前室2箇所、ベンチレーション、本体にはメッシュ生地多め、付属のペグもしっかりしたタイプと抑えるべき点をキチンと抑えた手堅い作りになっている。

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 内部はこんな感じ

 ポールやファスナーの耐久性能といった長期旅行者として気になるポイントというのは、よほど大量に販売されて情報が広く行き渡っているものでない限り「自分で使い続けてみる」というのが実情なので、とりあえず簡単に使ってみた感想としては「非常によく出来ているテント」だと評価して差し支えない一品だ。13000円なのにスゴいな。

 最も私は後にぶっ壊したか旅行を終えた時、使用感想を追記する(つもり)ので、その時がこのテントにおける真の評価になるのだと思っている。その時までこのテントが販売続いてるかは知らん。
 
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