フランス9日目 森林〜パリから東北東に153km地点 エーヌ川沿い
深夜4時にやたら荒い息遣いで目を覚ましたのだが、こんな森の中に光源も持たず入ってくるのはどう考えても動物。何が出たのかとライトで周囲を照らしてみたら子連れの猪が2組もいた。いや結構ドッキリ体験だと思う。
ヨーロッパには危険な肉食動物はいない・・・と言われたし、私もそう認識してるけどさ。奴らはある意味悪意を持った人間より怖い。何しろ話が通じない輩なのだから。
そして最初に見つけたスーパーの軒下でチェーンの交換作業に入る。今まではチェーンの耐久ギリギリまで使い込んでから交換としていたのだが、自転車ショップの人曰く「それより2〜3000kmの範囲で交換する方がスプロケットの消耗を抑えられるので結果的に効率が良い」と言われたから。
暫くはヨーロッパでギア入手するのも無理がないし、なるべく今後はこの方針に沿って早いタイミングでの交換を目指したいと思います。
こころなしかペダルも少し軽くなったように感じるフランスの道。昨日の国境から続く緩やかな丘陵地帯に伸びる道は、オランダ・ベルギーで平坦走行ばかりしていた私の坂道リハビリに丁度良いレベル。
前回の入国でもう私はフランスという国が思いっきり田舎国というか、首都と一部の観光地を除いて基本農地が広がる人口過疎地区が続く国だとインプットされてる。その認識は間違ってないようで、走って丘を越えると見えてくるのは次の丘・・・この繰り返しだ。
天気が良くて気温も適切な快走路だから楽しく走れるけれど、これ雨でも降ってたら泣きたくなるタイプの道だったかもしれない。
何度も道路標識見てるうちに覚えてしまったD985という道路を走り続けルテルの町へ。ようやく規模の大きな町に到着できたけど、マックで一瞬Wi-Fi接続したくらいでそれ以外やるのはスーパーにてお買い物。
むしろ今までフランスとスイス以外のヨーロッパではスーパーでFreeWi-Fi使えたから余計なこと考えなくても良かったのだ。しかしフランスはネット関連のサービス悪い国で、ちょっと探し回ったり工夫する必要がある。
ルテルから先も南下する形で進もうと考えていたが、ちょうどこの町と交差しているエーヌ川にサイクリングロードがあるっぽいため、そちらに進路を変更する。どっちにしてもパリに辿り着けそうなので問題なし。
人気がなくて適度に木々が生え揃ってる野宿主体の自転車旅行者が喜びそうな道。ちょっと面白そうな獣道が出てきたので迷うことなく突入し、川沿いの野営地みたいなポイント発見したので今日はここまで。
8月も後半だし緯度が下がってきたこともあるのだろうか、21時を前にして早くも空が暗くなり始めた。これからどんどん夜の帳が降りるの早くなっていくのだと思うとちょっと寂しい。
2022年8月23日(火) 走行距離74km 累計115257km




































































































