モロッコ19日目 メストフェルキの町
表記にはメストフェルキという町に滞在してることになるが、恐らく日本人で知ってる人がほぼいないモロッコ片田舎の更に郊外に位置しているオートマンの家。でも旅行者を家に泊めたのは私が初めてではないらしい。
朝から子供達が家畜に餌やりして水を汲んでとまだ小学生の年頃なのによく働くな。一息ついたところで庭にある木々を私に説明してくれるというのでホイホイ付いていく明日には38歳になるオッさん。
アーモンドの実を石で叩き割って食べたりとか凄くいい経験してるなと思う一幕。様々な野菜や果物が栽培されていたが、この家の自給率相当高いのだろうな。
そのまま山羊の乳搾りをするとのことで、私もちょっとだけ体験させてもらう。牛の乳搾りだってやったことないが、まぁ多分どうにかなるでしょ!の気持ち。
いわゆる殺菌処理をしてない生乳というヤツだが、これを布で濾し取ってそのまま朝食にお出しされるとか超ワクワクする。そんなの絶対美味いに決まってるじゃん!
そんな感じで色々良くしてもらってばかり。流石に申し訳ないので「何か手伝えるようなことあるかな?」と聞いたら、昨夜の強風でオリーブの実が落ちたから今日はそれを回収するので一緒にやろうとのこと。
そんな軽い気持ちで始めた作業だったけど、思ってたより大分疲れるぞこれ。強い日差しの中でオリーブの実を拾っては移動し拾っては移動しという作業が永遠と続く。しかもトゲのある植物が多くて指先傷だらけ。

休憩でアーモンド食べたりしつつ

休憩でアーモンド食べたりしつつ
1本の木に対して3〜5分程度時間かけてると思うのだが、良く考えてみたらこの庭に300本ほど植えてるって昨日言ってたな。丸1日かけても終わらないんじゃ・・・
いやまぁ久しぶりに労働したな!って感じはする。子供たちもずっとお手伝いしてて農家の子供ってのがいかに貴重な戦力かというのがよく分かる。
このクスクスが物凄く美味しくて驚いた。タンジェの食堂で1度クスクス食べた時は「まぁこんなもんか・・・」という感想で、以後モロッコでクスクスを食してなかったのだが、野菜や肉の煮込んだ出汁がクスクスに染み込んで実に味わい深い。しかも量が多くて自転車乗りもニッコリ大満足ですよ。
そのままみんなでUFCの試合見て応援してた。イスラム マカチョフって名前の選手応援してるので、名前からてっきり中東系の選手なのかと思ったが普通にロシア人でした。紛らわしいな。
慣れない作業で疲れたのもあり、オートマンも早寝するようだし私も早々に就寝をば。走ってない日の方が疲れるという自転車旅行で稀にある1日でした。
2022年10月23日(日) 走行距離0km 累計119369km