自転車ときどき世界1周

2024年04月

 イラン48日目 ハディッシャーの町〜テヘランから北西に約580km アルメニア国境

 所々で目を覚ましたりはしたものの、まぁそれなりに眠れた朝5時。窓から差し込む日の光で完全に目を覚ますと周囲の景色は山だった。なんだかんだイランは山岳地帯も多かったよな。

RIMG2633
 特に前半は

 そんな山々を眺めているとバスはハディッシャーの町に到着す。今回は荷物がロストするといったトラブルも発生せず、やっぱり余裕を持って行動することが大切なんだろな・・・と思いつつ出発準備。

 少々回り道になるがとりあえず北へ向かってジョルファの町に行くことに。下手にショートカットのルート使って山越えするのも大変だし、状況が状況なので1番安心して走れる大きな道を使いたいというのもある。

RIMG2634
 あとジョルファ着く頃には食堂開いてるんじゃないかと

RIMG2636
 良かった、開いてた

 なお利用した食堂完全にトルコ系のお店だったな。国境の向こうは一応アゼルバイジャンの飛び地なのだけど、トルコ食文化がここまで侵略してきてるのだとしたら良いぞもっとやれ。

RIMG2637
 トルコの飯は美味いので

 隣を流れるアラス川というのがイランとアゼルバイジャン(飛び地)の国境らしい。それほど大きな川ではなくて、場所によっては20mにも満たない川幅を眺めつつ走っていると現在陸路で入国禁止のアゼルバイジャンという国が不思議に思えて仕方ない。

RIMG2641
 すぐ向こう行けそうなのにな

 ただ現実的にはこの辺かなり土地問題で揉めてる地域であり、特にアルメニアとアゼルバイジャンは数ヶ月前にも係争地ナゴルノカラバフを巡って戦闘を引き起こしている。そんなこともあってか定期的に軍隊と思われる建物見張台から兵士が監視を続けていたり。

RIMG2639
 写真撮ってるの見られたら面倒なことになりそう

RIMG2649
 こんなにダイナミックな景色なのに

 カスピ海へと流入する河川のようで下流側へと向かうように進んでいくため基本的に下り坂。まぁこれを見越して今日中に国境越えられると踏んでハディッシャーの町からスタートした面もある。

RIMG2646
 直接国境に向かう長距離バスがなかったというのもある

RIMG2652
 途中の町で残金使い切るため買い物して

 キッチリ1リアルすら残さずお金処理でき気分が良い。これで出国税を払え・・・とか言われたら洒落にならないため事前に情報調べているけど不安がないわけではない。

 1本だけ斜度のキツい坂を登って後はダラダラ下り坂。かなり僻地にある道の割に大型トラックの交通量が結構あって気楽な走行ができるような道ではないな。

RIMG2656
 景色は抜群に良いけれど

RIMG2650
 あと自然の草木が生えてる光景はイランじゃ珍しい

RIMG2657
 お、アルメニアとの国境が見えてきた

 特に立ち止まる理由もないのでそのままイミグレーション突入する。イラン側の出国審査でパスポート渡したら「こんな汚いパスポートじゃ受付できん、テヘランで発給し直してこい」とか言われて寿命縮む思いをしたが、他の職員に諭されて撤回したのは本当助かった。というか今更テヘラン戻るのも無理だしパスポートの再発給って多分1週間くらいかかるぞ。詰みやんけ。

 手続き始めれば割とアッサリスタンプ押され晴れてイランの出国に成功する。結構予断を許さない状況だとは思ってたので肩の荷が降りた気持ちだ。

RIMG2659
 そのまま国境の橋を渡る

 ただこの国境は何というか緊張感ある感じで、とても気軽に振る舞える感じではない。イランもそうだがアルメニアもピリピリしてるような気がするのだが、正にこの後それを実感することとなる。

 とりあえず地域がズレるので中東編はここまで。12時間後に今日の後半記事上がります。

 2024年4月21日(日) 走行距離86km  累計149830km

 第7部 〜To Be Continued〜
    mixiチェック

 イラン47日目 テヘランの町〜ハディッシャー行きバス車内

 テヘラン戻ってきて再び色々お世話になってしもうたシャヤン宅の皆さま。こういうのは巡り合わせだと思うのだけど、それでも「もう1度会うことができて嬉しいよ」と言ってもらえるのは心に染みる。

RIMG2623
 バスは夜に出発なのでゆっくり準備

RIMG2622
 14時半の昼食はむしろ今日の場合ジャストタイミング

 私は先にバスターミナルまで自走して後からシャヤンたちが車で合流してくれる手筈となっており、昼食を頂いて家族の皆にお礼言ってから出発する。

RIMG2620
 いつも美味しいご飯をありがとう

RIMG2626
 本当にお世話になりました

 バスターミナルまではサクッと15kmの距離。しっかり休んだのもあって無理なく迷わず到着し、シャヤンたちの到着を待つばかり。夕暮れ前からの出発で、何か間違えるとナイトランになってしまう可能性もあったワケだが、流石にこれだけテヘランの滞在が長くなるとある程度の地理感覚は身につくものですね。

RIMG2628
 以前も使ったバスターミナル

 自転車を積み込む交渉は思った通り難航したけれど、人間の料金の1.5倍ほどの金額を支払うことで無事載せてくれることとなった。もっとゴネたり突っ込んで交渉すれば多分安くなると思うけど、今大切なのはそんなポイントじゃないし人様にお願いしておいてその考え方はみっともない。500万リアル(約1320円)で済むなら万々歳よ。

 荷物も積み込んで準備万端となったけど、シャヤンとメフディは出発まで一緒に待っててくれるとのこと。2人にはあらゆる事でお世話になりっぱなしなのであり、私はただ「ありがとう」ということしか出来ないもどかしさ。

RIMG2629
 イランは終盤色々あったけど

 私はこの国に来たことを本当に良かったと感じて嬉しく思っている。それは間違いなくシャヤンやメフディといった多くのイランの人たちが単なる旅行者に過ぎない私にたくさんの親切をくれたからだ。イランの半分は親切で出来ている。

RIMG2630
 それじゃあ出発します

 定刻より10分遅れて無事バスは出発する。夕食にはお袋さんが作ってくれたサンドイッチを頬張りつつ、フルーツの詰め合わせも併せて頂く。本当に美味しゅうございました。

RIMG2632
 そして私は国境の町へ

 地味にイランへ入国した直後のタブリーズから100kmちょっとしか離れていないハディッシャーの町が目的地。1ヶ月半かけてイランを(ほぼ)縦断した結果としてスタート地点に程近い場所へと戻ってくる結果となろうとは流石に私も想像だにしなかった。

 予定とはずいぶん変わってしまったルートだが、どうせ私は自分が納得するまで自転車旅行を続けて走りたい道は走るので言ってしまえば「順番が大幅にズレた」程度の違いでしかない。だから行けなかったドバイに想いを馳せるよりも、これから向かうコーカサスの国々のことを思いながら眠ることにする。

 2024年4月20日(土) 走行距離15km  累計149744km
    mixiチェック

 イラン46日目 テヘランの町

 ここテヘランからアルメニアの国境までは800km以上の距離があり、もう1度バスを使ってワープする必要がある。いっそアルメニア首都のエレバンまで移動する国際バスに乗ってしまうのも1つの方法なのだけど、国境通過時に揉めそうな気がして気が進まない。

RIMG2598
 久しぶりだなこの部屋

 ということで国境の手前までバス移動し、イランの出国までラストランは自走する計画とした。問題はそのバスに自転車一式を載せてくれるか交渉しなければということだけど、翌日土曜日ならシャヤンたちがターミナルで掛け合ってくれるということで一応の解決をみた。

RIMG2600
 本当に感謝ばかりだ

 無理すれば今日(19日金曜)中にバス乗れる可能性もあるだろうが、昨日の列車で荷物が届いてない!事案のように「余裕のなさ」というのは想定外のトラブルを招きやすいことも事実。1日使ってでもしっかり準備整えてバックアップ体制万全の状態で動く方が良さそうだという結論に。疲れ切っていたというのもある。

 シャヤンがネットでチケットは予約してくれたし、フェリーのチケット代と両替したは良いが余らせまくったイランリアルはメフディが米ドルに両替してくれた。これらの作業も金曜祝日ではなかなか難しかったことを思うと私は恵まれているなと感じる。

RIMG2601
 そしてお昼がとても美味しいのだ

 日が落ちたころにメフディが「ちょっと出かけようか」と誘ってくれ家族の外出にご一緒する。おそらく1日ずっと家にいると煮詰まってしまうから気分転換させようとしてくれたのだと想像する。彼はそういう気遣いのできる男だ。

RIMG2606
 ということで近くのショッピングモールへ

 モール行脚は暑い国の途上国で涼を求めてよくやった思い出あるが、イランにあるモールは正直格が違うというか、もうこれある種のアミューズメント施設だよな!?と思ってしまう豪華っぷり。

RIMG2604
 これが手作りのペルシャ絨毯か

RIMG2602
 これはケルマーンという町の庭園を模しているらしい

RIMG2612
 ここは図書館らしいけど何というか

RIMG2609
 あれだ 

RIMG2611
 写真映えのために作られた空間といった感じ

 これらの施設が無料なのだから恐れ入る。他に映画館やボーリング場があるのはモールらしい一方で、屋内アイスホッケーのリンクが出てきたりするとそりゃ驚きますよ。いくらテヘランが涼しいとはいえ、この国割と南国よりですよ?

RIMG2607
 落ち着かない部屋だわ

RIMG2615
 この辺はロンドンを模しているとのこと

RIMG2618
 やっぱり気分転換は大事だね

 一通りぐるっと回って2〜3時間といったところか。下手なマーケットに出向くよりもよっぽど歩き回った距離が長い気がする巨大モールは面白いな。

 家に戻ってターミネーター2の映画を鑑賞しつつ夕食となる。この映画を最後に観たの10年以上前だと思うけど、やっぱり名作ってのは何度見ても面白い。言語が全てペルシャ語のため有名な「アスタラビスタ ベイベー」とかの台詞が聞けなかったのは残念だが。ということで明日にはバスの中だ。

 2024年4月19日(金) 走行距離 0km  累計149729km
    mixiチェック

 イラン45日目 列車内〜戻ってきちゃったテヘランの町

 状況としては切迫してるのだが、それはそれとして寝台列車は旅情があるし偶然居合わせた人たちとの会話があるし、座席を変形させることで3段ベッドとなる造りは新鮮で面白い。バスではなかなか眠れない・眠りの浅い私だが、この列車では朝まで目を覚ますことなく熟睡できた。

RIMG2592
 不思議な高揚感がある

 日本ではほとんど絶滅危惧種となってしまい、今ではお安く利用するのは難しい寝台列車という扱いだと聞いたけど、イランでは地元の人が旅行する手段として一般的な手段であることがよく分かる。イランを旅行するなら列車という選択肢はとても良いと思うのです。

RIMG2593
 政情が安定したら是非

 そんな感じで10時半、無事テヘランの駅に到着した。ここからモビンに連れられて大型荷物の受取所まで案内してもらう。昨日大慌てで手続きしたこともあり、正直物凄い不安だったのだが。

RIMG2594
 案の定というか自転車が出てこない・・・

 モビンも予定があるのでこれ以上引き止めるわけにもいかず、職員に状況を伝えてお別れする。その後は受付の隣でロシナンテ号がやってくるのをひたすら待つことに。

 受付のおばちゃんに色々聞いてみたところ「5時の便で到着する」と言われたのだが、何それ一緒の列車に載せなかったの!?と困惑しつつ。乗車時にかなりしつこく「無くなるのが不安だから絶対同じ車両に載せて!」と繰り返して、向こうも「大丈夫、分かってる、任せなさい!」とか言ってたのになぁ・・・

 胃がキリキリするのはストレスか空腹か。とりあえず昼食摂っておかねば動けるものも動けまいと近くの食堂へ。思わず2件梯子してピザを丸々1枚食べてしまったのもきっとストレスのせい。

 15時のタイミングで戻ってくると普通に自転車お出しされたのであり、ホッとしたのと共に「5時の到着って何だったのか?」という疑問や、それとも単純に荷物を出すまで4〜5時間を要したのならそれはそれで問題では?といったことを考えてしまうが、ここでは気にしないことに。

RIMG2595
 見つかったから良いよ

 準備して以前もお世話になったシャヤンたちの家へと向かう。バンダレアッバースでも色々助けて貰った上に、今回こうして再びお世話になろうとは。彼らがいなければ私のイラン旅行はもっと深刻な感じになっていたことは想像に難くない。

RIMG2596
 見知った景色のテヘランを走る

 彼の家でシャヤンやメフディの顔を見たときどれだけ安心したことか。シャワー頂いて軽く食事もしたのだが、やたらと喉が乾いて水ばかり何杯も飲み続けていたのだが「ストレスで身体がアンバランスになっていたのよ」と奥さんに言われたの的をいてると思う。確かにここ数日ずっと何処か緊張していたような。

RIMG2599
 つまり安心できたということか

RIMG2597
 以前にあげた読み終えた本が飾ってあった 

 夜になって新年旅行で一緒に回ったボンバックの家にて週末パーティ。ボンバックは自転車旅行も好きであり、大幅に予定が変わってしまった私に別のおすすめポイントを教えてくれたりしてくれ有難い限り。

 深夜1時まで続いたのはイラン人の宵っ張りな生活知ってるので驚かないが、その時間帯にゴミ収集者が仕事していたのは驚いた。時間外労働もいいところじゃないか!?とかそういう風に考えてしまうのは私が日本人だからかな。

 2024年4月18日(木) 走行距離27km  累計149729km
    mixiチェック

 イラン44日目 バンダレアッバースの町〜列車内

 普通ならこの町からフェリーが出るにも関わらず、180km離れたバンダレレンゲの町まで移動始める茶壺さん。それもこれもイランが緊張状態に入ってしまい、この国にのんびり滞在できなくなってしまったことが原因だ。

 これが焦ってなければ来週の月曜日まで次の船を待つという選択肢もあっただろうし、そもそも予定通りに走行してればその辺りでバンダレアッバースに到着していたはず。突然大幅に予定が変わってしまうことは長期旅行してると稀にある。

RIMG2574
 それでもまぁ大筋は変更してないし

 8時にはバンダレレンゲの町に向けて走行開始した。基本的に海岸線に沿って西へと進む道なのでアップダウンはないし無理なく到着できると思われる。

RIMG2575
 この道走るのはフェリー乗り場に向かうイラン出国前だと思ってたわ

 というのはフェリーターミナルが町から少々離れた場所にあるため。横を通った際に「ついでにこのターミナルで状況を聞いてみようかな」と寄り道してみた。

RIMG2577
 もしシステムが復旧していたらと思って

 非常に親切な職員が色々調べてくれて分かったことは「バンダレレンゲからのフェリーも欠航した」というマイナス方面の事実。いや知らずに町へ向かって空振りするよりマシな結果なのだけども。

 しかもその後に出航するとされてた日曜日発の便にあっては「そんなの存在しないよ」と言われてしまう。ここら辺が途上国の難しいところで、たとえ職員であってもちゃんと情報を把握してる人って少ないし、何なら適当に嘘ついたりする輩も数多い。要するに「自分じゃ分かりません」と言えない人が多いのだ。

 そういう意味ではここのオッちゃんもどれだけ正しい情報握っているのか怪しい点はあるのだが、他の旅行者と一緒に確認作業して金曜日の便が欠航してることはおそらく確定。ドバイは先日記録的な豪雨によって洪水被害が出ており、しばらくフェリーが欠航するというのも状況に即している。ということでバンダレレンゲへ移動する理由が無くなってしもうた。

RIMG2576
 どうしようかとフラフラ町へ戻る

 もう仕方ないと旅行代理店にて飛行機のチケットで国外へ向かう便を聞いてみる。3日前の事件で国内の飛行機は全て動かなくなったものの、2日後には運行も再開したらしいので。とりあえず飛行機はあるものの膨大な超過料金がかかるため最低料金のドバイで料金ギリギリ。カードが使えない国なので。

 まぁそれでも構わないよと明日の便予約しようとしたところ「ドバイからの出国用チケットがないと予約取れないわよ」と言われてしまい撃沈。あるわけないでしょそんなモノ・・・

RIMG2568
 やることなすこと上手くいかねぇ

 色々考えたのだが、これ以上バンダレアッバースで出航するか怪しいフェリーを待ち続けるより陸路国境を使ってイラン出国する方向にシフトすることにした。といってもイランの隣国で陸路国境ある国が、パキスタン→危険、アフガニスタン→危険、イラク→危険、トルクメニスタン→入国できない、アゼルバイジャン→入国できない・・・という状況でトルコに戻るかアルメニアへ進むかの2択。

 そしてこの2カ国はイランの北西部に位置する国であり、今まで移動してきたルートを丸々戻るのはともかく2000km以上の長距離移動であるため選択肢に入れてなかったのだ。でももうこんな状況なので仕方ない。

RIMG2578
 方針が決まったところで

 聞いてみたら13時にバンダレアッバースの駅舎からテヘラン行きの列車が出発するとのこと。急げば間に合いそうなタイミングなのでとりあえず行ってみる。

RIMG2579
 出発30分前に到着

 自転車一式の搬入とかで絶対揉めると思っていたが、同じテヘランへ向かう乗客のモビンが無茶苦茶親切にしてくれて面倒な手続き全て交渉してくれた。彼がいなかったら確実に列車乗れなかったと思う。

RIMG2583
 乗車して1分もたたず出発したし

 バスの件があったので焦って荷物を預けたのは不安で仕方ないが、そこグダグダいっても状況変わりはしないし。とりあえず人生初の寝台列車ということもあって割と気持ちは高揚してる。

RIMG2580
 待つより動いてる方がストレスも少ないから

 しかしこれで300万リアル(約790円、自転車料金で同額払ったので約1580円)ってアホみたいに安いな。バンダレアッバースの宿は最低料金で1泊650万リアルだったこと思うとイランは乗り物移動の価格が釣り合っていないと思ってしまう。石油が出る国ってそんなもんか?

RIMG2584
 椅子は動かして3段ベッドになる

 モビンが私のこと気にかけてくれて、別のお客と席を交換してくれたため同じコンパートになって私も安心できる。英語が通じるってだけでどれだけ助かることか。

RIMG2587
 基本砂漠の中を移動するので電波もないため

 居合わせた家族も親切な方々でお菓子やら飲み物頂きつつの楽しい時間。状況的には緊迫してるのだけど、別に移動を楽しんではいけないことにはならないもんね。

RIMG2589
 飲み物含めた夕食が170万リアル(約450円)

 意味のない話だが、ドバイまでの航空機代が荷物含めてとはいえ300ドル近くすると考えると、イランに置いて飛行機というのがとんでもなくお高い移動手段であることがよく分かる。まぁ私は基本自転車なので、ある意味移動費0とも言える(言えない)が。

 2024年4月17日(水) 走行距離30km  累計149702km
    mixiチェック

 イラン43日目 バンダレアッバースの町

 身体はそうでもないのに全身重たい気がする朝。できれば今日中にイラン出国の目処を付けるとこまで物事進めてしまいたいのだがどうなることやら。

RIMG2565
 冷房の音がうるさい以外は快適な部屋

 宿にホールドされてるパスポートを返してもらい昨日の旅行代理店へと行ってみる。ここ最近はずっと良い天気が続いてたイランだが、今日は丸1日ずっと雨模様でありむしろ暑さが抑えられて助かった。

RIMG2567
 思ったより大雨じゃないしさ

 ただ雨の少ない途上国ってのは道路における水捌けが無茶苦茶悪い。イランは伝統的な居住区なんかだと道の真ん中に排水用の溝が掘られてて、雨水もそこから流れ出ていく構造なのだが道路においてはそういった配慮が一切なされておらず凸凹や穴が隠れてしまいむしろ危険というね。

RIMG2501
 こういう感じです

 代理店に来てみたものの私を一瞥して「ノーチケット!」と突き放すのはどうなのか?相手の側に寄り添った対応を・・・なんて高度なことイラン人に求めちゃいないが、せめて状況を説明してくれても良いじゃないですか。

 水曜日のフェリーが運休になった以上の説明をしてもらえず、仕方なくテヘランでお世話になったシャヤンに連絡して状況を聞き出してもらった。結果分かったことは、水・木曜のフェリーが悪天候で運休が決まり、バンダレアッバースからのフェリーは来週くらいまで予約システム復旧しそうにないとのこと。

RIMG2568
 あーもう

 しかしさらに深掘りして聞いてもらったところ「バンダレレンゲから出航するフェリーが金曜及び日曜日にあるよ」とのこと。それはこの場でチケット予約出来ないらしいが現地のオフィスで手続きできるようなので

RIMG2570
 そっちに移動してチャレンジするのが良いのかなと

 バンダレアッバースからバンダレレンゲまでは180kmほどの距離で、雨が止む明日から移動すれば無理なく辿り着ける計算になる。シャヤンもそれが1番良いと思うと後押ししてくれたので移動してみようかな。

RIMG2573
 帰り道の途中で新しいヘルメット購入した

 1つ気になったのがバンダレレンゲはかなり小規模な町だそうで、イランを走ってきた経験上小さな町には両替所がないと予想される。つまりチケットオフィスで米ドル払いを拒否された場合「お金はあるのに支払いできない」という間抜けな状況に陥ってしまう可能性があり、仕方ないのでバンダレアッバース滞在中にチケット料金も両替しておくことに。

 謎に2店舗で「両替できないよ!」と断られ、たらい回しになりながらも120ドルほどをイランリアルに交換した。ヘルメットの盗難がなく普通に予約出来てればもう両替せずにイランフィニッシュいけたはずなので割と悔しい。

RIMG2571
 悔しいので甘いもの食べる

 宿に戻ってパスポート返すも従業員は客用ソファに寝転がってスマホゲームに夢中であり、私のパスポートをその辺に投げて放っておく始末。「それ大事なものだからちゃんとカウンター内の所定の位置に締まってくれ」といっても生返事するだけで見向きもしない。

 じゃあ不安だから私が持ってるぞと部屋に持ち込もうとしたら慌てて「駄目だ」と奪い返しに来やがった。直接自分に責任が及ばないとぞんざいな対応しかしないのは途上国の人間あるあるなので、今更この程度で腹を立てたりすることはないが、今日はそんな対応の人間ばかり見て来たので些か疲れたな。こういう時は酒でも煽りたいのだがイランではそれも無理。

RIMG2572
 だからケーキをホールで買ってやった

 コーヒーとケーキでストレス解消ってどうなのよ?という気持ちはあるが、イスラム国でタバコを吸わない人のストレス解消手段としては割と一般的だったりする。オッさんたちが甘味処のお店で甘いもの片手にワイワイやってる気持ちが分かる気がした。

 2024年4月16日(火) 走行距離0km  累計149672km
    mixiチェック

 イラン42日目 バンダレアッバースの町

 今利用してるホステルは非常に居心地良いのだけれど、町の外れに位置しているためアクセス悪いのが難点。特に今回はフェリーのチケット取得するためにやって来たため、販売代理店が固まってるダウンタウンに拠点を敷きたい。ネットにおける個人決済がイランで可能なのかはよく知らん。

RIMG2555
 気づかなかったが布団もあったのか

RIMG2556
 いわゆる伝統家屋系の宿でした

 10時の時点で日差しが痛いほど。標高も0m付近だし、海のすぐ側ということでムワッとした湿度の高い空気がまとわりついて気持ち悪い。日本の夏みたいな気候だ。

RIMG2558
 ヘルメット盗まれたのでやや気をつけて走る

 イランは都市部でも信号の少ない造りをしている国だけど、バンダレアッバースは町自体がやや無機質なビル群の多い感じでありそういう町だからか余計に信号が目立つ気がする不思議。

RIMG2559
 スタバ(偽)があるじゃん

 昨日教わったトラベルエージェンシーの店舗に行ってみるもここでは航空券の手配しかできないということで別のお店を紹介される。日本の旅行代理店とは随分様相が違うんだな・・・とか思いつつ300mほど移動して再び手続きをば。

 1番心配していたのがイスラエルとの緊張状態で国際フェリーは欠航になりました・・・というパターンだったのだが、現在のところ船は通常通り運行しているらしい。ここからドバイ(正確にはシャルージャ)へ向かうフェリーは次が木曜発、もう1つ180kmほど離れた場所にあるバンダレレンゲという町なら水曜発の便があるとのこと。

 1日でも早い方が正解かとも思う反面、バンダレレンゲは距離があって自走するには不向き。バスは昨日の事件があるし不信感が強くて極力利用したくない。今から頑張って走れば到着できるとは思うけど天気予報だと火曜日は丸1日大雨とのこと。

 では素直にバンダレアッバースからの木曜出航便を予約すれば良い話だが、こちらが謎のシステム不調で手続きが取れない状況にあるらしい。何でこういうタイミングで・・・もしや既にサイバー攻撃が始まってるのか!?

RIMG2560
 多分イランの通常営業なんだろな

 どちらを選ぶか迷った挙げ句、システムの復旧を信じてチケット購入は明日に繰り越すことにした。明日雨の中もっかいオフィスへ訪問しましょう。

RIMG2561
 そうするとやっぱりダウンタウンに拠点構えなくちゃだ

 あまり観光需要のない町なのか、旅行者が利用するようなタイプの安宿が中心エリアには存在せずしらみつぶしに宿の値段を聞いて回る。昨日のトラブルでヘルメットとミラーを購入しなくてはならないため割と現金がカツカツなのだ。

 散々走り回って中心エリアにある宿は9割方回ったんじゃないかと思うが、イランの物価に照らし合わすとどこも高いな!他の都市では半額くらいの値段で泊まれる宿がちょくちょくあったのによりによってフェリー待ちするバンダレアッバースにはそういう宿がない。

RIMG2562
 か、中心部から10kmちょい移動したホステルの2択

 何とか調べた中で1番安い宿を探し出して投宿す。自転車も裏の作業所に置かせてもらえたので大雨降られても安心だ。

RIMG2563
 宿近くのパン屋

RIMG2564
 1枚25000リアル(約6.5円) 

 シーラーズから大して走ってないのにここまで疲れたな。でもイラン出国できるまでは予断を許さない状況が続いておりとりあえず明日になったら考えましょう。今はクーラーの効いた部屋でコーラでも飲んで休まりたい。

 2024年4月15日(月) 走行距離29km  累計149672km
    mixiチェック

 イラン41日目 カマラバードの町〜シーラーズから南東に約460km バンダレアッバースの町

 目を覚ましてスマホのネットを開いてみたら複数から連絡があり、曰く「イランがイスラエルにミサイル攻撃をした」とのこと。昨日のニュースで緊張が高まっている・・・とあったのに展開が急すぎる。

 幾つかの情報巡ってイランを自転車旅行している界隈グループの動向も聞いてみたが、多くの人がどうすれば良いのか戸惑ってる様子。とりあえず私はこれ以上イランを自転車で走って旅行するのはよくないと判断し、バスに乗って国境の町までワープし早々に出国することとした。

RIMG2539
 残念だけど仕方ない

 このカマラバードは集落とも言えるか怪しいレベルの町なので、とりあえず最寄りのある程度規模大きな町まで移動しバスを探すのが良いかと思う。ということで35kmほど先にあるファサーの町まで移動する。思いもかけずイランのラストランとなってしもうた。

RIMG2540
 気持ち的には沈んでるのと焦ってるのが半々

RIMG2543
 景色はこんなにも綺麗なのにな

 余裕がない時というのは普段は起こさないトラブルが発生するもの。国境のバンダレアッバースから出航するフェリーは早くて火曜日らしいので、ここで焦っても仕方がないと慎重に進む。

RIMG2544
 なお飛行場は国内全て閉鎖されたと情報聞いた

 私は基本的に国の政府や政治体制についてブログでどうこういうつもりはないが、気持ちとしては「何でこんなに良い人たちばかりのイランで問題起こすんだよ・・・」という気持ちもある。

RIMG2541
 そんな感じでファサーの町

 北側にあるバスターミナルはシーラーズへ向かうバスのみが利用するらしく、バンダレアッバース行きのバスは別の場所に停留所があるという。ということでもう少し町の南側へと移動してみたのだが。

 色々な人に聞いてみたところ分かったことは、ファサーの町でバンダレアッバース行きのバスターミナルは存在せず、シーラーズから移動途中のバスに途中乗車する・・・らしい。そのバスが次に来るのが多分21時ごろ。

 う〜ん、夜までここで待つかどうするか・・・と迷っていたら、ドライバーのオッちゃんが色々調べてくれて、ここから100kmほど移動したシャフロムという町なら15時に乗れるバスがあるので送ってあげるよと言ってくれた。

RIMG2547
 困ってる時にそう言ってもらえるのは本当に嬉しいです 

 電話でバスの予約もしてくれ他ので、町への到着はなんとかなりそうだ。到着後も心配してバスが到着するまで私についててくれた上にバス代と昼食代は必要ないよと言われてしまう。タクシーだけでも申し訳ないのに流石にそこまで迷惑かけれません!とそこだけは譲らずお金渡す。

RIMG2546
 流石にね 

RIMG2548
 イランは本当に良い人ばかりなんだ

RIMG2550
 んでバス移動中

 21時半にバンダレアッバースの町に到着するまでは良かったが、下車したところでヘルメット及びカメラが消えていることに気付く。あ〜、乗車時スタッフに荷物全て取られてヘルメット車内へ持ち込まなかったの大失敗だ。

 どうせ返ってきやしないけど、キミらが荷物管理しっかりしないから・・・という気持ちで警察呼んでくれと伝えたら「そんなの知らねーよ」とばかりにバス発車させおった。頭に来て思わずミラーの部分掴んでしまい、コケて盛大に左手を出血す。マジかよ・・・

RIMG2553
 血だらけの手でパッキングしたからバッグも赤い斑点が

 周りの人に教えてもらって警察に行き、2時間くらい聴取受けたけど何も解決しないことは分かってる。0時前にノーヘルで夜の繁華街走って何とかホステルに到着す。何というか、疲れた。

RIMG2554
 まだこれからが本番なのだけど

 夜遅くにも関わらず宿のマネージャーが心配して手当てしてくれた(警察はガーゼだけくれて「病院行きな」と)のは助かった。色々思うところはあるけれど、とにかく今はフェリーのチケット取れるかに集中しよう。

 2024年4月14日(日) 走行距離52km  累計149643km
    mixiチェック

 イラン40日目 シーラーズの町〜シーラーズから東南東に約100km カマラバードの町

 ということでシーラーズ出発日。なんだかんだあったけど間違いなく良い宿に滞在できて良かったな。出発前にカイ君がインタビューの動画を撮りたいというので朝食食べながら対応する。これが思ったよりも時間かかってしまい10時過ぎてちょっと慌てて走行開始だ。

RIMG2514
 それではいきましょー

 意外にも郊外抜けるまで走りやすく楽だったシーラーズ。そもそも町へ突入する時もそれほどストレス感じなかったのであり、人口100万都市の割に交通事情よろしいの凄いな。

RIMG2516
 でも自転車はそれほど多くない

RIMG2518
 ある程度郊外に出てからが本番か

 ここから大きく分けて2つのルートがある。1つは海岸線にぶつかるまで南下して海沿いを進んでいく道、もう1つは山の中を東へ進み最後に南へ抜けて海へと抜ける道だ。

 海沿いルートに幾つか面白いポイントがあると教えてもらっているのだが、すっかり暖かくなってしまったイランで標高の低い場所は極力走りたくないことと、今朝ニュース確認したらイスラエルとの緊張感が一段と増している様子で面倒ごと起きる前にサクッと抜けてしまう方が安心かなと思い、距離の短い山中ルートを進むことにした。

RIMG2526
 割とギリギリまで決めてなかったのです

RIMG2530
 イランにいる実感としては国民に緊張感とか全くないけれど

 案外こんなものなのか?4年前にコロナが流行り始めた時のウガンダは明らかに異様な雰囲気があったし排他的な扱いも受けて旅行してる場合じゃないとなったものだが。

 まぁイランは情報を規制してる国だし、イスラエルへの対応も下手に伝えると騒ぎと混乱が大きくなるだけとは思う。それとも私が過敏になっているだけなのだろうか?

RIMG2532
 いつものイランだと感じる

RIMG2520
 色合いとか地形的に塩湖かなと思ったら

RIMG2524
 塩湖だわコレ

 午後になって風向きが西からの追い風に。しかもかなり強い風でハイペース走行に切り替わり、あっという間にサルヴェスタンの町に到着す。まだ15時だけどこの先暫くは宿出てこないようで本日終了するならこのタイミング。

 迷いつつも一応町の中心部へ行ってみたが、そもそもサルヴェスタンには宿泊施設がなかったというオチ。割と規模大きな町なのに宿の1つもないとは。イラン南部は観光需要が少ないとか?

RIMG2534
 仕方ないので先へ進む

RIMG2538
 むしろ追い風ある状態で上り坂入れたの良かったかも

 1800mちょいまで登り、下り返しが一段落したタイミングでサービスエリアっぽい集落が出てきたため終了とする。モスクの脇にイランではよく見かけるキャンプ用の東屋が設置されていたので。

 他のキャンパーが何組かいたから気楽な気持ちだったけど、彼等はBBQに来てただけのようで遅くなる前に引き揚げてしまった。

 周囲から丸見えなので都会だったらちょっとテント張りたくない環境だけど、クソ田舎だし大丈夫でしょう。そもそも最初に「モスクの人が常に見てるから安全だよ」という言質頂いてテント張ったのだし。

 実は火曜日に1日雨の予報となっていて、どこでやり過ごすべきかを悩みつつの就寝。

 2024年4月13日(土) 走行距離122km  累計149591km
    mixiチェック

 イラン39日目 シーラーズの町

 昨日割と精力的に活動した反動か、朝食頂いた後すぐ動き出そうと思ってたのにそんな気分となれず。カイ君を始めとした中国人グループがペルセポリスへ観光に向かうのを見送って、静かになった中庭で私は呑気にネットしている。

RIMG2505
 こんなことしてる場合か

 基本「旅行中にゆっくりと過ごすことこそが贅沢」という意見と真逆のスタイルで動いてる私。アクセク動き回ってのんびりするのと対極にある旅行をしたいと思ってる。

 今年で40になる私だが、正直加齢に伴う影響は体力低下というより回復力の減退という面で実感することが多い。連日ガッツリした走行を続けると、中1日程度じゃ疲れが抜けきらないと思うこと増えた気がする。

RIMG2503
 ということで午後から動き出す

RIMG2504
 これ桜の紋様じゃね?

 宿の割と近くにシャー・チェラーグという巨大モスクがあるのだが、金曜日だし礼拝が見れるかと思ってまして。呑気に突入したのだが、入口にて呼び止められて「ここで待ってろ」と待機命令が出てしまう。

 どうも明らかな外国人は単独で敷地内に入ることが許されてないようで、どうも以前に何かしら事件が起きたことに起因するらしい。ともあれ無料でガイドが色々説明してくれるのだし、旅行者的には悪くない。ただし敷地内では撮影禁止。

IMG_20240412_123130
 でもスマホの写真はOKなんだと

IMG_20240412_124348
 よく分からんルールだ

 イランの歴史における古都の1つであるシーラーズだが、その割にそれほど重要視されず歴史的な建築物も保存や復元作業に力を入れなかった町らしい。このシャー・チェラーグも片や1000年の歴史をもつモスクだが、もう1つのモスクは築10年とつい最近建設されたものとのこと。

IMG_20240412_123807
 内装がギラギラ系

IMG_20240412_123759
 これは入口ドア 

 ただ上手いことメインホールの金曜礼拝を見ることができて、凄まじい数のムスリムが一斉に礼拝している光景は凄かった。写真撮るのは失礼かと思って控えたが、私はイラン人に断りもなく100回以上写真撮られてるし彼等そういう感覚は薄いのかもしれん。

 他に幾つかオススメされてたモスクや庭園もあったけど、正直興味を唆られない感じで建物前まで行ってみるも入場することはなくスルーして終わる。

RIMG2509
 適当にブラつけば良いかという気持ちに

 宿に戻ってこのタイミングで散髪することに。イランの床屋は非常に安いことが想像できるけど、今更もっかい外に出る気にもなれず宿にて自分のバリカンで散髪。イランでは2回散髪をしたことになるが、結局どちらも床屋行ってないな。

RIMG2511
 めっちゃ貰った人参はジュースに使った

 中華鍋振りたくなったので夕食は炒飯にして遊ぶ。量が多すぎてひっくり返すの一苦労だったんだけど、私の腕力が弱いのかそれとも何かコツがあるのだろうか?

RIMG2512
 3日連続でコーラ買ってしもうた

 中庭では中国人グループが音楽大音量で流して騒いでいる。こういう騒音レベルで周囲を気にせず音楽流しまくるの南米やアフリカ系のイメージだったが中国人も相当酷い。まぁ旅行でテンション上がってしまうの分からないではないけども。

 2024年4月12日(金) 走行距離0km  累計149469km
    mixiチェック

↑このページのトップヘ