自転車ときどき世界1周

2024年09月

 インド89・90日目 リシケシュの町〜リシケシュから南に約60km ナジババードの町

 実は昨日のうちに自転車整備作業をしようと考えてたのだが実施しなかった。ということで今日は昨日サボった分の宿題を片付ける。本当は丸1日ゆっくりするつもりだったのだが、まぁ何もやることないとダレやすいのでちょうど良いかもしれぬ。

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 近くで昼食の材料買いつつボロ布を探す

 インドのゴミ捨てっぷりはもう酷いもので、どんな物だろうが所構わず捨てまくる性質がある。だからこの国は大体何処に行っても臭いし汚いのだが、今回みたいに自転車掃除する用の布を探す時だけは助かるな。

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 お好み焼き食べてから

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 作業開始

 前回掃除したのがパキスタン挟んでレーの町だったのでかなりご無沙汰だ。パキスタンでは時間的余裕がなかったので仕方ないとしても、インド戻ったら掃除しようと思いつつお腹下したりしてズルズル引き伸ばしていた私。

 かなり細かい場所までキッチリ整備しチェーンオイルとサドルワックス塗っていい感じに。明日のスタート時にペダル踏む感覚がどれだけ違うか今から楽しみだ。

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 犬猫より牛の方が多い国かもしれないインド

 宿に大きな中華鍋があり振って遊びたかったため夕食は炒飯とした。調子乗って作り過ぎてしまったが、明日から走行再会するのでエネルギー補給はどれだけあっても困らないぜ。

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 炒飯なんてそこらの食堂で簡単に食べれるけど 

 とかそんなこと思いつつ床に就いたは良いが、何だかやたら残尿感があり何度もトイレを往復する始末。なんだコレ?膀胱炎か、はたまた尿路結石とかの可能性もあるのか?

 痛みまでは感じないものの何だかスッキリしないまま寝付きの悪い夜となった。


 翌日。とりあえず体調的には問題無いので普通に走行しようと準備する。何となくだけど老廃物であるオシッコが体内に残り続けるよりはガンガン水飲んで尿出せる限り出す方が良い気がするので普通にコーヒー淹れたし水も飲みまくる。

 腹いっぱいの状態で自転車諸々外へと運び出して出発準備。わざわざオーナー夫婦が出発に合わせて見送りに出てきてくれたりと本当に親切だったなこの宿は。

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 どうもお世話になりました

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 エネルギー補給にと頂いたジュース

 突入時は狭い道の上り坂が続いて難儀したが今回は基本下り坂なのでその点は楽だ。無数のリキシャに囲まれながら慎重に進んでいくため楽しい移動とはいえないし、整備されたペダルのことなどすっかり頭から抜けてしまってたが仕方ないか。

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 安全第一だ

 このままガンジス川に沿う形の道を30kmほど進むとやはりヒンドゥー教の聖地であるハリドワールの町に出る。どうもガンジス川における沐浴はリシケシュよりこの町で行う方が一般的らしく大量の人がいるのだとか。

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 私個人としてはハリドワールじゃ入りたくない

 コレはインドで人が増えると確実にゴミの数が増えるし、ガンジス川自体も30kmの道中がずっと人里の脇を流れておりリシケシュみたいに「コレより上流はほとんど人が住んでいない」という状況ではない。つまり確実にきったない汚染された川となっていることが想像できるので自己防衛のため。

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 そんな感じでやってきたハリドワール

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 確かにこれはある意味爽快な眺めだ

 思ったよりも川の流れが速く、中央部まで行く人がおらず川岸周辺に人が集結していて正直芋洗い状態だ。そして予想通りそこら中にゴミが放置されててそれが一部川の中まで堆積している。そこに入り込んで水に浸かってるインド人は良く言えば逞ましい。

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 聖なる川なのに綺麗にしようという発想はないのかね?

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 沐浴というか水だけ流れるプール状態だな

 特に後半は神聖さ微塵も感じなかったがまぁこういう雰囲気の場所もあるのだろう。1km以上に渡ってテントが張られてるエリアを走って道路本線へと合流したのだが、あれはやっぱり遺灰をガンジス川に流すためここまでやって来たのだろうか?

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 ガンジス川に遺灰を流すと輪廻転生の輪から抜けれるというのがヒンドゥー教の教えらしい

 とりあえず私はここから主要道路ではなくややローカルな道を使って東寄りに南下していく。もうちょい北の方にガッツリ山の中を走る道もあるのだが、今回のインドは「さっさと抜ける」ことを目標にしてるので南の平坦路を走りますよ。

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 山楽しむのは後で良い

 交通量は減ったものの無茶苦茶な運転してくる車両がいなくなったわけではない。1度真正面から逆走して来た乗用車と危うくぶつかりそうになり口論(といっても相手ヒンドゥー語)したのだが、こいつら自分で逆走してお来ながらよく文句を言ってこれるよな。恥ずかしくないのかクズめ。

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 インドはそんなことばかり

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 お、別の州に入ったか?

 ガンジス川見学してたのもあるが、軽く水分補給するだけでもオシッコしたくなる頻尿状態が継続しており走行ペースが遅い。ようやく80km走ってナジババードの町に突入した時には17時となってしまい、もう今日はこの町で終了としようか。

 宿探してウロウロしてる内に中心部のローカルエリアに迷い込んでしまったようで、地元民だらけで全然宿がありそうな雰囲気では無い。こりゃ失敗した・・・と引き返そうとしたところで偶然宿泊施設っぽい建物を見つける。

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 これ外国人が利用できるのか?

 一応英語通じる人がいて確認してみたら1泊100ルピーとのこと。って100ルピー!?日本円だと170円くらいなのであり、海外における宿泊施設の最低料金記録更新したっぽい。すげーなインドのローカル宿は。

 しょっちゅう停電するけどライトも天井ファンもあるし、供用トイレにバケツシャワーも備えて不足はない。窓に網戸が張られてないので蚊の侵入がありそうだけど、蚊取り線香で何処まで防げるかと期待しながら2リットルの水飲みまくってます。

 2024年9月21日(土) 走行距離 0km 累計156911km
 2024年9月22日(日) 走行距離86km 累計156997km
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 インド88日目 リシケシュの町

 休息日。リシケシュはヒンドゥー教聖地や観光地という面と共に「ヨガ発祥の地」としても有名な場所で、ここの宿にもヨガレッスンの参加チラシが貼られていたりと人気の程を感じさせる。

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 まぁ、やりませんが

 とにかく私はリシケシュに休息取りにきた・・・というのが第一で、ついでに観光も少々楽しもうという腹積り。旅行が長期になってくるとこの辺の塩梅というか「休める場所でしっかり休む」ということの重要性を実感するようになってくる。特に自転車は体力勝負の面が強いし。

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 ということで午前中はのんびりと

 キッチンが使えるので朝からコーヒー淹れて飲めるし、トースト焼いたりミキサー使ってバナナジュースを作ったりと食事するのがとても楽しい。

 何でかインドはホステル系の宿でもゲストが使えるキッチン無いことが多く、ただでさえ香辛料マシマシ料理で衛生環境も悪い食事を摂るしかなかった状況のため、こういう食事してるだけでもウキウキしてくるな。

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 この点だけでもここの宿選んで良かったと思う

 午後になって外出しガンジス川へと行ってみる。リシケシュは山の斜面に造られた町であり、川沿いまで向かうには急斜面の坂を下って行かねばならない。下手に昨日の宿探しでこっちの方迷い込んでたら酷い目にあってたな。

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 狭い路地を抜けてく感じ

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 ヨガって極めれば手足伸ばしたり口から火を吹けるんでしょ?

 流石の観光地だけあって明らかにインドでは無い国籍の人たちが沢山いる。インドの観光地というとひつこい客引きやボッタクリといったロクな話を聞かないのだが、リシケシュにおいては地元民も緩やかで私の姿を見て「コンニチハー」とか挨拶してくれる良い雰囲気。

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 お、ガンジス川が見えた

 場所や時間帯で違うのかもしれないがここで屯っている人は僅かな数。ガンジス川というとものすごい数のインド人が押し合いへし合いながら汚ったねぇ川にて沐浴しているイメージが先行してしまうが、所変われば全然違うということがよく分かる。

 川には砂が多く含まれているので透明度は全く無いがゴミもなければ臭いや淀みもなく汚い感じは全くない。やはり汚さ全開のガンジス川というのはバラナシとかの中・下流域においてなのだろう。

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 ということで泳ぎます

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 思ってたよりも水が冷たくて気持ちいい

 これで輪廻から解脱できるのかは知らないが、今夜とか明日お腹壊したら馬鹿だよなとは思う。それこそ「馬鹿は死んでも直らない」的な。

 まだお昼食べてないままに泳いで町中歩き回ったこともあり空腹感が凄い。適当にその辺の屋台なり食堂で昼食済まそうかな・・・とか思っていたのだが、何となくスルー続けて宿に戻って来てしもうた。

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 オーナーさんが淹れてくれるチャイが美味しい

 ということで夕食作りましょうか。近くのお店で小麦粉と野菜・玉子を買い込んで天ぷらとする。もうちょい肉々しいメニューでも良かったのだけど、インドじゃ基本鶏肉しか取り扱ってないし近くに精肉店みたいなお店がなかったので。

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 どんな場所でも材料用意できるのが天ぷらの強み

 昨日ご馳走してもらったお返しということで宿の皆さんにも振る舞ったのだが、結構好評みたいで良かった。野菜3〜4kgくらいあったと思うのだがこの1食で9割食べ尽くしてしまったのは計算違い。

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 半分くらい明日に残す計算だったけど

 まぁこういうこともあるでしょうて。自分の好きな物を好きなだけ食べれたというだけでもう十分に満足感があり、今夜は良い夢見れそうだ。

 2024年9月20日(金) 走行距離0km 累計156911km
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 インド87日目 パオンタ サヒブの町〜ヒンドゥー教の聖地が1つ リシケシュの町

 今回のインド走行は次の国へと向かうための「繋ぎ」という感覚が強く、simカードの契約出来なくても「まぁ良いか」の精神で進んでいるし、あまり寄り道をすることもなく直線的な移動に終始している節がある。

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 地図を見返すと面白くないヤツだ

 しかしそうした中で興味あったのがガンジス川だ。ヒンドゥー教徒における「聖なる川」と評され沐浴をしている姿は様々な媒体で目にしたものであり、実際にその姿を見てみたいし何なら私も聖なる川に浸かってみたいという気持ちがあった。

 でもね、ガンジス川で最も有名なインドのバラナシという町は「臭い・汚い・交通マナークソ」というインドの3大害悪を狭い町中にギュッと詰め込んでいると聞き、間違っても行きたくない場所だったりする。というかインドでは「人口多い都市」というだけで全力で拒否したい。

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 9時過ぎのやや遅い出発

 そもそもバラナシにおけるガンジス川はとんでもなく汚いことでも(一部に)有名であり、そうでなくともインドはラダックを除いたほぼ全ての川が汚すぎてため息吐きたくなるレベル。

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 そういう意味でここの川は珍しく綺麗

 以前の仕事が水難救助ということで都内の川に潜る機会が多かった私だが、川底に溜まるヘドロや粗大ゴミの中で活動してると残念な気持ちになることは多々あった。そうした気持ちからも「汚い川」に対する忌諱感は人より強い茶壺さん。バラナシで沐浴なんて考えたくもない。

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 そうした中で

 しかしよくよく考えてみると全長2000kmを超える大河であるガンジス川には汚染されていない綺麗なエリアもある筈だ。そうした視点からガンジス川の流域調べてみると、ヒンドゥー教の聖地とされてる場所が幾つかあり、その上山に囲まれた場所で人口も少なく川の水も綺麗な町が浮上した。

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 リシケシュである

 ・・・ということでリシケシュへ向かっているのだが、山に囲まれた場所だけあってアプローチの道にもアップダウンが多い。アムリトサルからここまでの総計より今日1日のみの獲得標高のが多い程度には。

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 それでも山岳地帯に比べりゃ大したことないが

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 ヒマラヤの山々っぽい

 ペースは遅くなるし暑さと相まって体力的にはキツいのだけど、他のインド平野部を走っているよりずっと楽しいというのが正直な感想だ。途中からデーラードゥーンという大きな町に近づいたのでいつものストレス満載インドとなってしまったけれど。

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 昼食休憩時にお出しされた砂糖

 これは香辛料を多量使用する料理の為に大汗かきつつ食事してた私に店員が渡してくれた物・・・なんだけどさ。少なくとも私はこの砂糖をどのように利用すべきか判断つかない。

 インドの人たちは多くが親切だと思うのだけど、決定的に他者に対する配慮というか意識が足りていないよなとは感じる。この手の「多分親切心でやったことなんだろうけど、その意図が分からない」というパターンは往々にあり、私はどうすべきなのか困るということがちょいちょいある。何か一言教えてくれれば解決しそうなのにさ。

 後で調べてみたら「砂糖には辛さを感じる感覚を分散させる効果がある」という記述見つけたので、そういう意図だったのだろう・・・と信じたい。

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 信じる者は救われる 

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 そんな感じで午後は登った坂を下る

 若干標高が高い場所のためか、この辺は田畑ばかりが広がるインドと違って森林の姿が多く気持ちが良い。リシケシュの町手前には再び「象の生息地域」と書かれた看板を目にしてワクワクしたが、今回も姿を見たのは猿だけだった。

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 それと牛ね

 リシケシュは中心部からやや離れた場所にあるタポバンというエリアが安宿集まってるのでそちらへ向かう。山中にある町なので急坂が多く僅かな距離でも一苦労な上に狭い道と無数のリキシャで本日1番怖い場所。

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 私もビックリしたけど凄まじい観光地っぷり

 無数の安宿があったので特に下調べもせず、現地で適当に選ぶつもりだったが選択肢が多すぎてむしろ困るというレベル。でも予約していくと「自転車は建物内(敷地)に入れられないよ」という可能性があるので極力避けたいし。

 ちょっと奥まった場所にあるホステルへ投宿したのだが、家族経営の緩やかな宿で他のゲストもおらず大正解。インドの安宿は「同室の(インド人)客層」で快適さが全く変わってくると思っているので。

 良かったら夕食一緒に食べましょうとお誘いを受けてご一緒する。旦那さんとテラスでウイスキー飲みながら旅行の話をしつつ、程よく酔っぱらったところで夕食のチキンを頬張る幸せよ。

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 リシケシュ来て良かった

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 と既にこの時点で思ってる

 色々話を聞いたが「インドは民族単位で固まっている土地が多く外に対して閉鎖的」という話が興味深かった。高給を求めて大都市のデリーに移り住んでも魅力的な仕事は地元の民族内で寡占市場になっているとか。何処の国にも問題ってのはあるもんだ。

 2024年9月19日(木) 走行距離97km 累計156911km
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 インド86日目 アンバラの町〜リシケシュから西北西に約70km パオンタ サヒブの町

 狭い・汚い・蚊が多いと三拍子揃った宿だったけどしっかり眠れたので問題なし。もう少し早くこうした状況を思い出してれば今回はこの宿使わず別の場所に行ったのに・・・とか考えるのは不毛なので止めとこう。

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 Wi-Fi速くて安かったのだし良いじゃないか

 とりあえずアンバラの町を抜けて交通状態が落ち着いてから朝食としたい。インドというかアジア圏の国は総じて朝早くから活動する人が多い印象で、7時とかに走り出してもそこらの屋台が普通に営業始めてたりするのが有難い。今日出発したの8時半だけど。

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 南米とかイスラム教の国は朝遅いイメージ

 ずっと晴天が続いてたインドだけど、今日は空一面に雲が広がり直射日光が差し込んでこない。これだけで気温も快適さも全然違うのであり、昨日保冷ボトルに入れて準備したコーラも全然減らない。

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 あ、この道覚えてるな

 まだインドに入国して走り出した直後の頃、逆向きに走った道だ。あの時は気温も45℃とか無茶苦茶な環境だったことを思うと今はずいぶん楽というかマトモな世界になった気がする。

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 ん?

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 なんで上半身だけ・・・

 とはいえ変化したのは気温だけ。インド人のクソみたいな運転マナーとクラックション地獄は一片たりとも改善する兆しを見せないというか、この人たちがそんな殊勝な気持ちを持ち合わせているハズもなく。

 何しろトラックとかの車体後方に「BLOW HORN(ホーンを鳴らせ)」とか書かれてるんだぜ。鳴らすな馬鹿者。クラックションはそういう用途で使う物じゃない。

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 前からちょいちょい見かけるこのテント

 待機してるオッさんも特別何か販売してるでもなく不思議な存在だと疑問だったのだが、この後に出て来た料金所の存在で「インド式ETCの販売・契約してるのか!」とピンと来た。こういう分からなかったことが突然判明する感覚はとても楽しい。

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 これで間違いだったらアホ丸出しだが

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 インドは意外と貨物積載量控えめなんだよね

 ヤムナーナガルという町から左折してややローカル寄りの道へと進む。この道は国立公園の中を通過するルートで興味があったのです私。何でも像が生息してるエリアだとか。

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 多分見れないだろうとは思いつつも

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 だんだん鬱蒼とした森林へと突入していく

 この森がすごく良い感じで走ってて実に気持ちよかった。ラダックを除くとインド国内において初めて「走行の楽しさ」が「走行ストレス」を上回った場所だと思う。

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 出て来たの猿ばかりだったが

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 一応は鹿もいたか

 小さな峠を越えるとマナリやシムラーといった山岳地帯のヒマチャル州に突入する。要するにヒマラヤ山脈の麓までやって来たということなのだけど、今回ヒマチャル州は州境ギリギリをかすめるようにして直ぐ次の州に移動します。

 こういうルートを取るとちょっと面倒なのがオフラインマップで、大体は各州毎にデータって区分けされているためダウンロードの手間が増えるんだよね。んで今回は10kmも走らないからダウンロードしなくて良いか!と思ってたのだが。

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 時間的に「その10km区間」にある町で終了する感じに

 地図がないので宿の場所も不明だし町の中心部もハッキリとしない。知らない始めての町で自分の勘を当てにし宿を探し回る・・・という現代の旅行ではおよそ遭遇することのない状況となってしまい私自身もこんなの久しぶりだ。

 まぁその辺は地図など役に立たないへっぽこ途上国を散々走り回った経験からアッサリ解決。無事にチェックインして夕食に外へ向かうも今度は近くにローカル食堂がない問題。

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 なんか最近ピザばっか食べてるな

 正直インドのカレーとかより値段安くて香辛料も入っておらずお腹にも優しいピザとかハンバーガーの方が良いような気がしてるここ最近。旅行中はなるべく訪問国の人が食してる物を私も食べるようしているのだが、インドでは外食あるとそちらへ逃げることが非常に多い。だってインド料理はインドなんだもん。

 2024年9月18日(水) 走行距離108km 累計156814km
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 インド85日目 ルプナガルの町〜リシケシュから西に約140km アンバラの町

 自分で思ってるより消耗が激しいのだろうか?ネットも無い宿だったので早くに寝たのだが、目を覚ましたの7時半であり約10時間も寝ていた計算。よくそんなに眠れるな。

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 やはり気温の高さが影響してるのか

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 出発 

 胃腸は完全に復調したけど思ったよりも朝食フルーツがいい感じだったのでインドの朝メニューには屋台のフルーツというのを積極的に使っていこうかと思う。私は歯応えがある固めのリンゴが好きなのだけど、インドのリンゴは正にそんな食感で美味しいんだよね。

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 1つ10〜20円で買えるし

 アムリトサルから連日南東へ向かうよう走っているが、昨日はどちらかといえば東に寄っていた。その片寄りを正すとかそういうつもりはないのだが今日は全体的に南寄りの進行方向で進む。

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 結果バランス取れてるじゃん

 郊外の水田及び耕作地と住宅地が広がる都会とが交互に現れる。走ってて好きなのは圧倒的に郊外の道なのだが、どうしたことかいつの間にか都会のビルに囲まれたような場所へと来てしもうた。

 こんな場所走る予定なかったぞ!?と地図を確認してみたらチャンディーガルという町へ突入していた。よりによってインドでも有数の計画都市へと道間違えるとは何やってんだ私は。

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 インド国内で最も平均収入が高いとか

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 エスケープするため南へと逃げる

 ハイレベル都市のためか街路樹もキレイに伐採されてたり、芝生が植えられ遊び場となっていたりとインドらしからぬ光景を横目にしつつ。500mに1度くらいの頻度で信号機が出てくるのもこれまでのインドでは決して見なかった光景だし、その信号表示にちゃんと車両が従っているのも驚きだ。

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 インド人もやればできるじゃんか

 外資系の企業も多数入ってるようだが、町外れにデカトロンの姿を見つけたのでわざわざ反対車線にUターンして中を見学した。ヨーロッパで散々お世話になった格安アウトドア&スポーツ用品店だけど、インド及びその周辺国って極端なくらいスポーツしない国なので。

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 賑わってるのか興味もあったし

 ちなみに今年のオリンピックでインドの獲得メダルは銀メダル1つに銅メダル5つという成績。世界最大の14億人を抱える国としては数が少ないと感じるし、実際同じくらいの人口である中国は合計90以上のメダル数とのこと。インドはクリケット以外のスポーツを全然やってる人見ない。

 その割に店内は品揃えも良くお客も多くて賑わっていたのが印象的。この町が裕福層の割合多いためスポーツやアウトドアの人気も高いのだとしても少々驚きの結果であった。なお欲しかったバーテープは売ってなかったので買い物してない。

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 トラウマセンター

 16時のタイミングでやって来たのはインド序盤で訪問したアンバラの町。以前走ったデリーからの北上ルートに何処かでぶつかることは分かっていたため、それなら宿探しで苦労したアンバラの町で投宿するのが正解かなと思いまして。多分この町は特に外国人宿泊の規制が厳しい関係で。

 手持ちの現金が無くなりそうだったので先にATMを探して現金引き出してから宿へと向かう。途中で謎のデモ集団と鉢合わせしてしまい、狭い道にもかかわらずアホみたいな人混みの大渋滞に巻き込まれるトラブルがあったり。

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 なんじゃこりゃ 

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 面倒くさいなインドは

 しかし本当に面倒だったのは宿に着いてから。チェックインの手続きでパスポート見せていたら宿のオヤジが「2度目の入国のビザを見せろ」とか言い出し始める。いやねインドのeビザはマルチプルビザだからビザの期限内なら再入国で取り直す必要ないのよ。・・・と説明しても聞く耳持っちゃいねぇ。

 「このビザは5月に入国したヤツだろ」
 「それが今回も適用されるんだって!イミグレーションで係員にもそう言われた」
 「今回入国した時のビザはどれだ」
 「だからこのビザで今回もOKなんだってば」

 ・・・みたいな感じの不毛なやり取りが続き、結局オヤジが知り合いだかの関係者に電話連絡して確認取っていた。そこでようやくオヤジが勘違いしてることを理解したようで手続きに入る。別に外国人へのビザルールを知らないのは仕方ないけどさ、勘違いした上に「間違ってるだろ」と人を糾弾した上に自分の間違いが判明しても一切謝らないあたりがインド人だよなと思う。

 自転車以外の変なポイントで疲れることが多いなと思うインドだが、部屋が蚊の巣窟となっていてパッと見えるだけでも2〜3匹が飛び回っている。見つけた蚊は手当たり次第に叩き潰し、蚊取り線香も炊いて対処したけど夜眠れるかコレ?久々に20匹以上やっつけたわ。

 2024年9月17日(火) 走行距離102km 累計156706km
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 インド84日目 ジャランダルの町〜リシケシュから西北西に約190km ルプナガルの町

 前回この宿を利用した時はファン全開で回しても朝には全身汗でベトベトだったのだけど、今回はそういうこともなくサッパリした状態で目が覚めた。なんだかんだインドの夏も徐々に終わりへ近づいているのかもしれない。

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 それでも暑いが

 荷物まとめて8時半には出発し、とりあえずジャランダルの町を抜けてしまおうと思う。下痢はほぼ完治したように思えるが、とはいえ病み上がりだし落ち着いてからフルーツでも食べて朝食にしておくか。

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 朝フルなんて健康・体重に気を使うお洒落メンみたい

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 町はお洒落と程遠いけど 

 実際にはもう身体を絞る余地も無いくらい全身から余計な肉が削ぎ落とされてる状態で、腹筋も綺麗に6つに割れているほど。インドも相当だけどパキスタンでは丸1ヶ月に渡ってアルコール摂取できなかったのに加えて暑い中で厳しいルートを走り続けているため肉体的には完全に仕上がっている。

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 もっと暴食して体重増やさねば

 町中のゴチャつきと汚さに対して町の郊外に出るとむしろ洗練された建物が増えるインド。アメリカとかがそうだったけど、大型ショッピングモールみたいな施設はむしろ街中に少なく周囲を取り囲むようにして建築されている。

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 要するに車持ってる金持ちしか相手にしてないのだろう

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 そうしたエリアを過ぎるとひたすら田んぼ

 9月の中旬といえばそろそろ新米が出てくる時期だと思うのだけど、見る限り米が実っている様子はない。インド米の収穫期はもう少し後の時期なのかもしれん。気温は普通に35度とか真夏みたいなものだしな。

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 何を干してるのか遠目で分からん

 とりあえず東へ進めればどんなルートでも構わないのだが、どうせなら交通量が少なくそれでいて中央分離帯がしっかりしてる大きな道が良い。普通の道だと逆走してくるクソボケバイクや車の数が多くて怖いから。

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 ということでNH344Aという道へ

 程よく車両が減った割に道路もしっかりしてて注文通り。アップダウンはほとんどないし風もいい感じに背中を押してくれる。ある種理想的なコンディションではあるのだけれど、数は減ってもインド人ドライバーが好き勝手無茶苦茶な運転してクラックション鳴らしまくるので気分は良くない。

 というかインド国内において自転車が楽しく走れるような土地は正直ラダックのみだと思う。それ以外では「如何にストレスを溜めず通過するか」という点に主眼が置かれるイメージで、いや何故に私はインドを自転車旅行してるのだろう?

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 目的地までの道がインド走るしかなかったから

 まぁせっかく旅行するのなら悪い点を挙げるよりも良いところを見つけていきたい。入国早々に腹痛と虫刺されで苦しんでる今の状況ではちょっと難しいけどインドにだって良い面はたくさんあるはずだし。

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 少なくとも道路インフラのレベルは高い

 かなりハイペースで移動できたこともあり16時前には予定していたルプナガルの町に到着する。早いとこ宿見つけて休もうと思っていたが、お値段高かったり自転車を建物外にしか置かせてくれなかったりと条件の良い宿がなかなか見つからず。

 結局ホテルエリアから1kmくらい離れた場所にあるゲストハウスに投宿したのは17時過ぎ。早く到着したのにもったいない。

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 胃腸の回復記念にビール飲んどくか

 というか宿が町の中心部から離れ過ぎてて商店近くに酒屋しかなかったので。水ばかり飲んでちゃカロリー摂取できないのであり、ビールでも飲んで不健康に増量していきたいところ。

 2024年9月16日(月) 走行距離114km 累計156604km
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 インド83日目 アムリトサルの町〜リシケシュから西北西に約290km ジャランダルの町

 ベッドで横になっていたが、どうにも太腿が痒い。部屋の構造的に蚊が侵入してくるとも思えないし痒みが局所的ではないのも変だ。不思議に思ってライト付け確認してみたら太腿全体にボツボツがびっしり広がっていた。

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 見苦しいので写真は撮っておりませぬ

 ダニかノミか南京虫か。もしかすると薬を飲んだことに反応しての蕁麻疹という可能性もあり、ようやく下痢が治まってきたと思ったら次々とトラブルが舞い込んでくる。どうしたもんやら。

 とりあえず体調は良くなってきたので、思いもかけず長居してしまったアムリトサルの町を出発しようと思う。幸いというか今日のルートは1ヶ月前に走った道と全く同じな上に距離が短いことも分かっている。リハビリ走行には丁度良い。

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 とりあえずアムリトサルを抜けるまでは慎重に

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 路上散髪って気持ちよさそう

 しかし改めてインド走ると本当ゴミだらけだなと思う。ゴミに関してはパキスタンだって酷いレベルだったし、アフリカ各国も信じられないほど汚い国ばかりだったけどさ。インドはとにかく人口が多い関係で同レベルのモラル・マナーでも一層酷く見えるというのはある。

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 火つけりゃ良いってもんじゃないんですよ

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 犬はその辺の溝で涼んでいるし

 幹線道路に入ってしまえば片側2社線の広い道路に加えて直線的でアップダウンの少ない楽な道。オマケに西からの追い風もあって力を入れずとも簡単にスピードが乗る。

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 突然謎の渋滞が発生したりはするものの

 基本的には安定したままハイペースを維持して進めるのは有り難い。暑さも厳しいとはいえ8月に比べたら随分凌ぎやすくなっている。水分補給の量も心なしか少ないような気が。

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 こういうのもスラム街というのかな

 まだ胃腸に不安があるので昼食で食堂を利用する気になれず、前日に購入しといた食パンとバナナでエネルギー補充に充てる。薬屋の親父曰く「コーラは飲んでも大丈夫だ」とのことだったので補助的にコーラ1ℓを付け合わせに。

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 コーラは万能だからね

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 こんな僻地にセブンイレブン

 旅行中に同じ道を走るのは主義ではない茶壺さんだがジャランダルの町以降は別ルート。つまり今日までは走行的な楽しみ薄いと思っていたのだが、季節や進行方向で結構新たな発見もあって悪くないなと思ったり。

 そんな殊勝な気持ちを持ちつつ前回利用した宿にチェックインしたところまでは良かったが、日記を見直してみたら前回より200ルピーも値段釣り上げてやがったあのオヤジ。とんでもないヤツだ。

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 そういうの分かっちゃうの嫌だな

 一息ついたところで軟膏か何かの塗り薬でも探しに行くことに。放っておいてもそのうち治ると思うけど、インドは薬も安いし下痢と痒みのダブルパンチが続くのは極力避けたいと思いまして。

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 1軒目閉鎖

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 2軒目閉鎖

 よく考えたら今日は日曜日で多くの商店が閉まっている模様。これは明日にならねば買い物できないか?と不安になったところで営業してる薬局を見つけて薬をゲット。これが虫刺され?に効く代物なのか全く不明なところが海外で薬を買う怖さなのだけど、下痢の症状も薬飲んで回復したし今回も大丈夫でしょ!そうに決まってる。

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 不安

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 それと切らしてた結束バンドを買いまして

 宿に戻って寝巻きに使ってるハーフパンツ一式を洗剤使ってガシガシ洗濯。ダニや南京虫が服に移っている可能性を考慮して対処してせねば最悪2度目3度目の被害が起きるので。

 ということで今夜はパンツ一丁にて就寝だ。欧米人なんか暑いと本当に上半身裸のパンツ1枚で寝ていることよくあり最初はビックリしたものだが、地味に私もよくやっている。慣れって怖い。

 2024年9月15日(日) 走行距離80km 累計156490km
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 インド82日目 アムリトサルの町

 体調良くなったら出発しようと目論んでたが一晩明けてもなお調子悪い。仕方ないので更に延泊お願いしようと受付行ったのだが「今日はドミトリー予約で埋まってるから延泊は出来ないわ」と断られてしもうた。

 仕方ないので他の宿へと移動するしかない。とりあえずチェックアウト時間である11時までのんびりして、その後もロビーで1時間くらい待機。一般的な宿のチェックイン時間は13時くらいなのでそれに合わせて動こうかなと思いまして。

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 相変わらず酷い交通状況だなアムリトサル

 体調良ければひたすら値段の安い宿へ移るのも悪くないが、この状況で冷房設備のない宿に向かうのはリスクが高いと判断。ちょっとだけグレードの高い宿(といっても1泊1000円以下)へと移動する。

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 走ってるより荷物整理してる時間の方が長かった

 首尾よくチェックインしたは良いが、寝室のエアコンは夜8時から朝8時までの半日しか稼働しないとのこと。途上国の安宿ではこうしたしょうもない対応する宿というのが結構あり、それなら最初から情報にエアコン完備で快適!とか情報を上げないで欲しい。

 幸いにも屋上にあるレストランでは常時エアコンが稼働しているとのことで、夕方まではそちらに移動し涼を取りつつ凌ぐことに。

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 結構眺めがいい

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 3〜4時間くらい滞在してた

 薬が効いてきたのか長時間食事をしてないためか、トイレを利用する回数も減ってどん底の状態からは脱出し始めたように思う。そうすると腹痛もなくなり空腹を認識するのは人の定め。

 流石にまだ油物とかスパイシーなメニューを食べる気はないが、そろそろちゃんとした食事をしたい。

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そう思って近場を歩き回るのだが

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 インドという国って

 食事の多くが油を利用してるか香辛料を使った料理なんだよね。これを避けるには果物だとか乳製品とかになるけど衛生環境の悪いインドでこうした食べ物は更に下痢を誘発する可能性も高くて踏み切れない。

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 結局パスタを頼んだけれど

 これも胃が弱ってる時に食べるメニューじゃないよなぁ・・・とは私も感じてた。というかパスタを注文したのでこんなグラタンみたいな料理が出てくるとは予想してなかったり。

 エアコンの電源が入ってからはドミトリーのベッドで安静にして過ごす。この調子なら明日には走行再開できそうだと希望を持ちつつ、あまりにも横になってる時間が多すぎて眠れるか不安だったりも。

 2024年9月14日(土) 走行距離5km 累計156410kkm
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 インド80・81日目 アムリトサルの町


 ドミトリー同室の3人が全員インド人で、これがまぁ酷かった。どいつも他人の迷惑という概念のない人たちで深夜になっても平気で音楽流したり電話でぎゃあぎゃあ騒いだりする。別に全てのインド人が悪いとまでいう気はないが、全体的な傾向としてインド人は「迷惑はかけるもの」というマインドがある・・・という話に納得せざるを得ない。


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 寝不足


 元々インド入国したらこの国に慣れるという意味でアムリトサル1日滞在しようと考えてたので今日は動かず。お昼まで休んで折角なので前回も訪れた黄金寺院に行ってみたり。


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 同じ場所再訪すると感じるのは


 やはり1月経過してかなり気温が下がり凌ぎやすくなっているということ。それを示すかのように入口部分に設置されていた日除けのポールテントも撤去されていたりと違いが見受けられたりして面白い。

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 前はここに日除けテント建ってたんですよ 


 ちょっとだけ見学してその後は周辺のお店を周り昨日ロストしてしまったアイテムを探したり。結局宿に戻る頃には汗まみれとなっており、改めて気温確認したら35度とかエゲツない数字じゃないですか。これで楽になったとかインドの気候はどれだけ過酷なんだよと改めて感じたり。

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 異様に安いジュース売り場 


 夕食どうしようかと迷ったけれど、近くのバスターミナルに乱立する屋台エリアで適当なもの食べ歩きしてみることに。私は餃子とよく似たネパール発祥の「モモ」が好きなのだが、ここでもモモの屋台があったりして思わず注文してしもうた。

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 美味しい 


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 プリンみたいな色したデザートとか食べて


 非常にご機嫌な状況だったのだが、今にして思えばこのデザートが悪かったのかもしれない。



 翌日・・・になる前から激しい腹痛と猛烈な下痢が始まる。深夜に何度もトイレに出入りを繰り返し、既に胃の中は完全空っぽにも関わらずトイレから離れることが出来ない状況。


 一応朝の時点で出発準備をしようと動き出したものの、途中で「いやこんな体調じゃマトモに走れるワケがない」と冷静になり延泊申請してひたすら寝込む。


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 お昼に近所のドラッグストアへ薬を買いに


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 よく分からんけど毎食後に飲みなさいとのこと


 店長が親切というかインドで下痢する人の対応に慣れているのか対処法を色々教えてくれる。とりあえずアドバイスに従って食事はバナナで済ませ、併せて購入した経口補水液で水分補給を心がける。


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 粉末タイプで持ち運びも簡単


 これ飲んだのアマゾン川で体調崩した時以来だな・・・ということを思い出しつつ、前回動けなくなったのもアルバニアで謎の腹痛だった。あの時よりは多少の余裕がある感じだけど、とりあえず早い復調を待つばかりだ。窓もないドミトリーでずっと滞在してると精神的にも良くないし。


 2024年9月12日(木) 走行距離0km 累計156405km

 2024年9月13日(金) 走行距離0km 累計156405km

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 2024年8月13日〜9月11日
 走行日数30日間
 累計走行距離1384km(154962km〜156346km)

◎道路
 かなり悪い。主要幹線道路でも所々に未舗装路が混じって出てくるし、そうでなくとも路面の質が悪く亀裂や凸凹が無数に存在する。カラコルムハイウェイ(以下KKH)じゃない道路でそのレベルなのでもっと田舎走っていたら更に評価は低くなった気がする。
 一応主要道は車線の数も多いし側道もしっかり作られてることが多い反面、その側道は路面の整備をしてないためかガッタガタで走るのがストレスになるレベルの路面状態になっていることも多い。なので結局側道があっても白線の上を走ることが多かった。なお車両は日本と同じく左側走行。
 南部は平地が広がっており北部は山岳地帯と分かりやすい土地であり、自転車的には多くの人が1度は走ってみたい道と評されるKKHを目指すかと思われる。イスラマバードから中国との国境まで幾つかルートがあるため、ガチガチの山岳路から比較的平坦で楽できるルートに難易度選べるのが魅力だと思う。詳しくはカラコルムハイウェイについてを参照。
 斜度が急な坂を出してくる国であり、上り坂の途中でちょいちょい10%を超える角度の坂がお出ましする。これに加えて峠は上り坂一辺倒ではなく結構な頻度で下り返しが挟まれる傾向にあり、路面の悪さも相まって数字以上に疲労する道という印象だ。

◎治安
 普通に走っている分には問題ないよう感じるが、細々とした点からみるに結構治安悪いことが窺える感じ。基本的にギルギットより北の土地なら治安の心配をする必要はないものの、フンザでも2013年に外国人が多数犠牲になるテロ事件が発生したこともある。
 というかパキスタンの治安イメージが悪いことの1つにこの爆発テロ事件が多発していた時期があるためで、確かに10年程前までは年間のテロ件数が凄まじい数に上っており危険視されていた。現在はかなり数も減って落ち着いてきたとされているが、私がパキスタン滞在中にも南部各地でバスが襲われて29名もの人死にが出たりと完全に終息したわけではない。
 もっと単純な意味での危険度においてもド田舎にも関わらず「自転車に付けてるバッグは全て外して閉まっとけ」だとか「ここの敷地内は安全だけど他でキャンプはするなよ」といった忠告を受けることがあり、聞いたら貧困から来る盗難や強盗といった事件は結構多いのだそう。実際私がパキスタン入国する数日前にラホール近郊で野宿していた自転車旅行者が深夜に襲われ身ぐるみ剥がされたというニュースが界隈に流れてたりしている。ラホールなんて超大都市の側で野宿するなよ・・・という気持ちもあるが、まぁそうした事件が発生するような場所だと思って気を引き締めた方が良いのは間違いない。

◎ビザ・出入国
 実は数年前まで海外長期旅行をするにおいて入国するのが最高難易度レベルで難しかった国である。というのも当時パキスタンビザは自国の大使館(日本人の場合は日本のパキスタン大使館)でしかビザ手続きが出来ず、様々な国を訪問途中に「じゃあ次はパキスタンへ行こう!」という計画を立てることが実質不可能だったのである。
 このルールが変わったのが2018年で、パキスタンがeビザでの取り扱いを開始したことで第3国に滞在しながらPCやスマホで気軽にビザ手続きができるようになり状況が一変した。私もこの恩恵を受けてパキスタンに入国した1人である。
 ・・・あるのだが実はこのビザには大きな落とし穴が存在しており、隣国インド国内でビザの申請をしようとするとビザのサイトページにアクセスできない。両国の関係を考えれば分からなくもない措置かもしれないが、そんなこと知らなかった旅行者はとんでもない迷惑を被るのでやめて欲しいです。
 なおVPNを活用して無理矢理ページにアクセスすることは可能だが、各種手続きを済ませても最後のクレジットカードによる入金処理でトラブルが起きると聞き、私の場合は日本の家族に連絡を取って手続き代行してもらう形で対処した。快く手伝ってくれた妹には頭が上がらない。
 なおツーリストビザは滞在日数30日及び90日が選択できるのだが、90日の長期滞在を選ぶと高確率でパキスタン大使館にて面接を受けなくてはならないらしく、私は安全を取って30日シングルビザを選択した。結果的に滞在時間は全然足りなかったのだがそこは仕方ない。
 まぁ色々書いたけど2024年8月にパキスタンビザルールが変更されてビザの手続きが簡略化。手続き料金は無料、滞在日数も90日まで延長されたらしいので今後パキスタンへ訪問する人は少なくとも滞在日数で悩まされる必要がなくなり羨ましい限り。
 私の場合は30日間の滞在日数ではKKHからの帰り道でオーバーステイしてまうことが確実だったため、ビザの申請ページから延長手続きを実施したのだが、謎の「スポンサーの証拠書類をあげないと申請が通りません」という要項がクリアできなくて結局諦めた。延長費用の20ドルはしっかり持ってかれて悔しいな。
 なおパキスタンの陸路隣国は全て事前にビザの取得が必要な国ばかりであり、パキスタンでの滞在期間の短さを考慮すると次の国への移動プランをしっかり練ってから入国する方が焦らなくて良いと思う。
 私が出入国したワガ国境はインドとの間にある唯一の国境であり、敵対関係にある両国だけあってチェックは厳しいし、この国境を活用している地元民というのをほとんど見かけない。
 なお毎日国境閉鎖された後にフラッグセレモニーという国旗降納のイベントが実施されている。

◎交通事情
 運転マナー悪いしクラックションもよく鳴らす国だけど、インドから来た当初は「なんて常識のある運転するんだ!」くらいに思ってしまったのも事実。数日で錯覚は解けたけど。
 都市部と田舎の交通量差が激しい印象で、初日ラホールの町中を走ってた際にはあまりに車両(バイク)が多く1つの巨大な動物に飲まれているような感覚を覚えた。それに対して北部の山岳地帯まで行けば場所にもよるが10分に1台とかの交通量となる場所もある。ただし交通量少ない場所を走る車両は総じて異常な速度で走っているため結構怖い。カラコルムハイウェイの路面の悪さから反対車線へエスケープすること多いのだが、そういう状況でも平気で突っ込んでくる車がいるということは頭に入れておいた方が吉。
 とはいえ基本的に町中の方が遥かに危険だったし、バイクの他にオート三輪やトゥクトゥクといった小型の車両が無茶な運転をする傾向にあって嫌だ。そもそも町中にも関わらずスピード出し過ぎな車両が多く、大通りを横切ることが出来ずにいつまでも状況伺っている・・・といったことが頻繁に起きる。それでもインドより10倍マシというのが情けないというか何というべきか。

◎特徴
 あまり自由に旅行をさせてくれない系の国である。宿泊施設においては安宿だと外国人は宿泊拒否されることがままあるし、アフガニスタン近郊やKKHでも一部の道路は人力による通行が認められていない。この場合警察車両(バイク)に張り付かれながら走行するか、そもそも走行自体できず警察トラックに自転車ごとピックアップされて移動を余儀なくされるかの2パターンがある。私の場合はバブザール峠がこれに該当した区間だったが、他にもアボッターバード〜べシャム〜チラスのルートは自由に走れないとされており、つまりKKHの前半戦はどうルートを取ろうとも自走できない区間があるということを示している。
 宿に関しては田舎よりも都市部の方が自由度低い傾向にあり、私のルートだとラホールの町やイスラマバードに隣接しているラワールピンディーでは特に外国人が利用できる宿泊施設が限られていると話を聞いてイスラマバードに宿を取ったという裏がある。他だと観光で有名なペシャワールの町等も宿が選べず苦労が多いと聞いた。
 面倒なのがこれ北部地域は比較的マシな状況という点で、南部の都市になるほど治安的な不安からか束縛の度合いも厳しくなるということ。私が走った地域はパキスタン国内では全体的に外国人旅行者も多い地域だったワケだが、そうした理由の1つに「比較的自由な旅行ができるから」という点があったことは強調しておくポイントだろう。

◎気候
 暑さの最盛期は5・6月だが、残暑が続く7・8月はモンスーンの時期であるため暑さも残りつつ湿度も高くなるという大変不快指数が高くなる時期。これが9月になると晴れの日が増えて気温も下がりかなり凌ぎやすくなる。なお北部の山岳地帯は1年を通して雨量が少なく標高の高さから南部とは全く異なる気候・・・というのが通説だけど結構フンザで雨降られたな。
 旅行者的に人気なのはフンザを始めとする北部の山岳地帯だが、ラダックと異なり冬季における道路通行止め箇所が比較的少ないことから冬季においても観光人気が高いし閉鎖されてる施設も(ラダック比較で)少ないとされている。ただし中国との国境であるクンジュラブ峠の国境は例年5月1日から12月の第1週(前後まで)しか開放されてない国境である。
 8月後半でもラホールを始めとする南部低地は耐えがたい暑さが続いており、気温は普通に35度を超えてくる。深夜になっても温度が下がらず高湿度の状態が続くためなかなか身体も休まらないほど。
 それに比べて北部の夏は天国のような環境だが、雨量が少ないとはいえモンスーンの時期には稀に豪雨が降りそれが引き金となって土砂崩れを引き起こす等の災害が定期的に発生してるらしい。実際私が走行する2週間ほど前に土砂崩れが発生しギルギットまでの道が1週間ほど通行止めになっていたと情報教えてもらったし滞在中にも小規模な土砂崩れで半日くらい通行止めが発生したことが2〜3度あった模様。パキスタンは滞在期日数が30日間と短かかったので自転車旅行的にはKKHを走るとなると「時間に余裕を持たせたルート選択」が非常に難しい。(現在は90日滞在ができるようになったのでこの問題は解消した)この季節における走行はそれなりにリスクがあるということだ。

◎言語
 ウルドゥー語というのが主要言語。なおインドの公用語の1つでもある言語。厄介な点が使用文字にアラビア文字が基本として用いられている言語であること。そして外国人の旅行者がまだまだ少ないパキスタンでは大都市や観光地ならともかく、田舎だと看板も食堂のメニューもウルドゥー文字だったりする。こうなるともう手も足も出ないというのが本音。右から読むのが正解だっけ?
 パキスタン人自体は英語話者の割合が高くかなりの人が英語での意思疎通ができる一方で、これも田舎に行くほどその確率が下がっていくので全体的に地方の田舎だと難易度が上がる。ただしフンザ地方に入ると一気に英語使用率が上がるため、その点に関してはあまり問題とはならないのが救い。

◎宿(野宿)・Wi-Fi
 基本的に大都市から離れるほど値段は低くその割に設備は綺麗でコスパが上がっていったと思う。私の場合はラホールとイスラマバードが最も汚い宿だったのだが、ドミトリーだったし黙ってても客が来る環境というのもあるかもしれない。あと設備は綺麗でも従業員が適当というのはパキスタンあるあるの様子で、チェックインの際に部屋を見せてもらったら前の人が使ったまま部屋がグチャグチャという状況で「10分待ってくれ、片付けするから」と待たされることが多かった。何が言いたいかというと、使ったシーツだとか枕カバーを毎回洗濯・消毒するようなことは行われてないし、何ならカバーが黒ずんでいるとかシーツに穴が散見されるというのは当たり前だということ。途上国の安宿なんてそんなものだと思っているが、南京虫の可能性があるためシーツの穴には注意しておきたい。
 基本的に宿泊費は安く1000〜2000ルピー(500〜1000円)の予算で安宿なら最後のラホール除いて泊まることができた。放っといても向こうから割引してきたりとか色々あったので、全部の地域で同様の価格とは思っていないが参考までに。
 Wi-Fiの設置率はド田舎の宿を除けば大体設置されてる印象だが、速度と安定さが揃っている場所はほとんどない。フンザ地域まで入るとそもそも電気が安定して通電していることも少なく、状況次第で1日の半分近く停電してることもある。ちょっと良い宿だと自家発電機を持ってたりして停電するとそちらに切り替えてくれたりするが、燃料の関係だろう夜遅い時間になっても発電機を回し続けてた宿には1度も当たっていない。そういえばパキスタンではX(旧Twitter)が規制されてて国内からアクセス出来ない仕様となっている。私はイランで教えてもらったVPNを活用することで回避していたが、この事実全く知らなかったので危なかったと感じてる。
 宿の値段が安いこと、イスラマバード以南の地域は暑すぎたのと治安的な不安もあって野宿はほとんど実施していない。イスラマバード以北はそれほど問題なくキャンプできそうな雰囲気だったが、走っている道がほとんど崖下にある狭い道なので人気のない場所でテントを張る・・・という行為自体がそもそも難しい。結局人様にお願いして敷地等の場所に1晩テントを張らせてもらえないか?とお願いするスタイルで泊まったことが何度かあった程度。

◎動物
 それほど印象に残った動物は見なかったように思う。犬も大人しくあまり追いかけられることはなかったし、牛や羊・ヤギといった家畜をよく目にする一方でイスラム教国家らしく豚の姿を見たことは1度もなかった。割と馬に乗っている人を見かけた一方でロバの存在感はあまりない。
 フンザ地域ではツノの長いヤギで雪豹と共にアイベックスという動物がシンボルになっている様子だが、どちらも実際に見かけたことはなかった。プラタで見た大型動物はせいぜいヤクくらいじゃないかと思う。

◎自転車店
 大都市なら多少は部品を取り扱ってるスポーツ系の自転車ショップがあるといった程度。田舎でも自転車取り扱ってる店自体は見かけたが、どこもオモチャ屋がついでに取り扱ってるとかそのレベルで期待してはいけない。
 とりあえずイスラマバードで訪問したショップは店長も親切で色々相談にも乗ってくれた良いショップだったので、パキスタンでトラブルあったらProbike Islamabadに向かうのは1つの正解だと思う。在庫がない部品も数日で取り寄せてやるよ!と言われたし。

◎物価・食事
 これは文句なく安い。2024年現在でここまで物価安な国も珍しいと思う程には。パキスタンルピーの通過価値はとんでもなく下落しているようで、何年か前まで1パキスタンルピー=1円くらいだったのが現在はその半分くらいで落ち着いている。つまり1ルピー=2円ということで、邦人旅行者から見れば全ての物価が半額に値下がりしている計算になる。もちろん通過下落に合わせて値段のインフレが発生しておりそんな単純な話にならないのが常だけど、こうした影響もあってか世界的なインフレにも関わらず物価安が比較的続いている国といっていいと思う。
 ただし食材の種類や料理のレパートリーが多いという訳ではないため、食の好みが合わないと他のメニューに逃げられず結構悲惨なことになる。私も後半は飽きが来ていたパキスタン料理だが、それ以上に困ったのはこの国ではまともなコーヒー豆が一切売られていなかった点だ。ほぼデカい外資系のスーパーですら堂々と陳列されてるのはインスタントばかり、僅かに粉タイプがあった程度で最後までコーヒー豆を見つけることは叶わずパキスタンでは全くコーヒー飲んでいない。オシャレ系カフェに行けばコーヒー自体は飲めるけど、チャイの10倍近い値段でロクな豆使ってないことが見て取れたので利用はしていない。結局パキスタンではココアパウダーとミルクパウダーでココアばかり作ってたぞ。
 適当な屋台飯なら100円以下で楽しめるし、比較的ちゃんとした食堂でカレーとチャパティセット注文しても200円とかその程度。チャイだけはインドより若干高くて20〜30円くらいが多いかな?なおパキスタンの一般食堂では具材を注文すると勝手にチャパティが付いてくるスタイルなのだが、このチャパティ代金は別計算となっておりその値段も向こうから教えてくれないので事前に確認しておかないと会計の際に揉めることになりがち。
 米食も無いワケではないのだが、ビリヤニと炒飯もどきみたいな米、他はチキンライスのほぼ3種類に限られており、せっかく豊富で味わい深い様々なカレーがあるのにカレー&ライスという選択肢が実質存在しないのが日本人的に悔しいところ。ちなみにローカル食堂ではカレー系にスプーンが出てくることはまず無く、チャパティをちぎってカレーや具材を挟んで食べるローカルスタイルとなる。
 なおイスラム教の国であるためアルコール類を楽しむことは実質不可能と思って良い。大都市の一部には外国人相手にしたリカーショップやバーも存在すると話に聞いたが、旅行者相手というより駐在員とかを対象にした施設でしょう。フンザの自家製ワインも普通に観光する分では見つけることは難しいし。
 その代わりというかイスラム教国らしく甘味の種類が充実している。独自の練り物を陳列してるタイプのお店も好きだったが結果的にケーキばかり食べていた記憶が。1ピースで80円、小型のホールなら400円しない程度のお値段ながら途上国にありがちな「砂糖入れすぎ激甘テイスト」ではなくレベルが高い。坂登ることが多く疲れていたためか比較的大きな町ではケーキを楽しむことが1つの楽しみになっていたほど。

◎総括
 所謂「政府や警察といった組織側は課題や問題が多いけど、国民はとてもフレンドリー」というイランとかに似たタイプの国だと思っている。ちなみに隣国インドは「ルールやインフラは案外しっかりしていたが、国民が酷い」というエチオピアに近い印象で、元々同じ国だったのにここまで正反対の印象を受けるとは面白い。
 治安や自走不可能な地域が多かったりと不満がない訳ではないのだが、それを補って有り余るほどに雄大な自然に囲まれた北部の土地は、時間が許されるならもっと色々な道を走ってみたかった。それに加えて配慮は足りないが底抜けに親切でフランクなパキスタンの人々は、時に面倒臭く時に心底助けられてこの国の魅力を一層強く感じさせてくれた。
 そういう意味でこの国に滞在中にビザルールの変更で90日まで滞在可能になった・・・というのは非常に喜ばしいことであると思う反面、私もその恩恵を受けて思う存分パキスタンを走り回りたかったぞ!と思わずにはいられない。
 まぁ以前は居住国でしか取れなかったビザがeビザでネット取得が可能となり、今回はその簡略化と滞在期限の延長。確実にパキスタンという国は旅行しやすい国へと変わってきていると思うので、次は是非とも警察による監視と外国人の宿泊施設制限を解除してやくれませんかね?そこんとこどうでしょうかと期待したい。
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