自転車ときどき世界1周

2025年05月

 タジキスタン3日目 森林〜ドゥシャンベから北に約40km フショリの町

 急峻な渓谷に位置する貴重な平坦の土地なのだが、普通に放棄されてる場所っぽい。町から数km離れてるとはいえ勿体ないことだと思いつつの朝。

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 案外畑として使われているのかもしれないが

 その割に道路からのアクセス路がもう何年も使われておらずボロボロの雰囲気だったので。野営地を選定するときはこうした「最近このエリアを人が利用していないか?」という点に対して敏感になる。

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 谷が深いから影になってる箇所が多い

 首都のドゥシャンベに向かうにあって1番ハードと考えていたのが今日。タジキスタンの県境を跨ぐルートなのだが、その境というのが3000m級の山岳によって構成されてる自然県境なので。

 地図で見る限り県境自体はトンネルを通る形で通過するみたいだが、それでも凡そ2700mちょいまで標高上げる必要がある。標高差だけなら約1500mアップなのだけど、昨日と同じく細かなアップダウンを挟んで進む道なので実際どの程度登っているのか見当がつかない。

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 とにかく大変なことだけはハッキリしてる

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 でも無茶苦茶楽しい道だよなとも思う

 別に私は苦しい思いをしたいワケじゃないし避けられるならば坂道は回避もしよう。でもそうした気持ちとは裏腹に、いざこんな景色の中をえんやこら登っていると「これこそが自転車旅行だ!」とすら思ってしまうほど幸福感があるのだ。

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 難儀なことに

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 その代わり今日のペースはとても遅くて

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 お昼休憩時点でまだ30km走れてない

 オマケにここのお昼休憩地点から少々進んだところで本格的な上り坂が始まった。今までは登らされてもその後に幾らか下り坂が挟まれてたので疲労の蓄積も少なかったが、ここから山頂まではひたすら上り坂が続く。短時間で標高稼げる計算になるけど山頂着くまで私の体力が持つかが心配だ。

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 しかも斜度かなりエグい

 湿度低いし標高上がって汗かきまくるといったことがなかったここ数日だが、強い不可を長時間かけ続けてるので滝の様な汗が出る。サングラスが汗で滲んで見えなくなるので取り外し、それでも目に汗が流れ込んでくる始末。

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 今年1番ハードな登りだな

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 多分すぐに更新されると思うけど

 むしろパミールハイウェイ突入する前の前哨戦として良い上り坂のリハビリだ。カザフ・ウズベキスタンと全然ヒルクライムやって来なかったので、坂道の登り方忘れてるかもしれないので。

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 この辺まで上がると斜度も緩やかに

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 ジャスト50kmでトンネル到着

 とりあえず自走できるのか近づいて様子を見ていたら、案の定というか係員に声かけられて「危ないから自転車で走っちゃ駄目」とのこと。なので車両にピックアップしてもらい通り抜けるようにしてくれとのこと。

 全く英語が話せない人だったので最初はトンネル反対方向から警備の車両がやってくるのかな?とか思っていたが、どうも係員がその辺の車両を捕まえて交渉しているっぽい。

 結局1時間弱かかってトラックの運ちゃんが運んでくれる手筈になり荷物一式載せてもらう。このとき荷物も運んでくれたりと親切にしてもらったのだが、今にして思えばこれが悪かった。

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 真っ暗なトンネル5km走って

 出口の脇で荷物下ろしてもらったの18時前。かなり遅くなってしまったのもあり焦っていたのだと思う。自転車に荷物積載してる最中にヘルメットにつけてたGo Proカメラが外れて無くなってることに気付いたものの、既にトラックは姿が見えないほど遠くへ。

 最近接着力が弱くなっててちょっとした衝撃で外れやすくなっていたため、恐らくトラックに積み込んだ瞬間か走行中のガタガタで取れてしまったのだろう。自分で持ち運ぶ時は外れやすいの分かってるから慎重に取り扱いしてるけど、人様に任せて確認しなかったのがマズかった。

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 結構凹んでいるのだが

 それに気を取られて大下りの集中力を切らすわけにはいかない。キチンと五体満足で家に帰るまでが自転車旅行だぞ。

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 このトンネルも中国が造った模様

 25kmほど下ってようやくフショリの町に到着する。悔しいので今日くらいはビールを飲もうかな!と酒を探し回るのだけど、どうやらこの小さな村には酒類を販売してる店がない様子。仕方なく夕食にしたら外で雷伴う大雨が降ってきたり。

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 いやなかなか酷い展開だな

 1時間ほど様子見てたら降り止んだのは店員の人がアドバイスくれたから。とりあえず20時すぎて真っ暗となったフショリの町をウロつきながらテント張れそうな場所を探すも難航する。

 最終的に道路脇の建物跡地みたいな場所にテント設営しなんとか本日終了に。ビールの代わりにコーラ1ℓ買ったけど、全然酔えなくて自分の不注意を思い出しては反省する繰り返しとなってしまうのが辛い。茶壺さん根が真面目だから。

 とりあえずカメラに関してはドゥシャンベ到着してから色々考えることにしたい。

 2025年5月22日(木) 走行距離85km 累計169796km
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 タジキスタン2日目 ナヴァハドの町〜ドゥシャンベから北北西に95km地点 森林

 とても寝心地良い場所だったが虫が多かった関係でモスキートネットを使用し蚊などの襲来を防いでいた。ほとんど利用しないアイテムなんだけど、1年で1回くらいの割合で使うことがあるんだよねアウトドア用の蚊帳って。

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 標高上がって朝は寒いくらい

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 朝食も頂いてしまい

 本当になんとお礼を言えば良いやら。この先のルートにおけるアドバイスとかを教えてもらい(注:タジク語)8時半には出発する。Googleマップには表記されてないけど「ここ宣伝しといてくれ!」と言われたので国別総括ではレストランの場所をポイントしてます。タジキスタンの旅行の際には是非お立ち寄りください。

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 村の中を移動して

 幹線道路に戻ると川を遡上するようにして移動再開だ。かなり大きな渓谷に位置する土地であり、左右どちらを見ても切り立った崖がそびえ立って続いている。その谷間の底、僅かな土地に道路と集落が造られておりどことなく日本を思い出させるな。

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 緑も多くて目に優しい

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 遠くの山は雪被ってるし

 川沿いに続く道だが本当の意味で川に隣接しているワケではなく、道路というのは地形の影響を強く受けるモノだ。つまり一定の斜度で登り続ける川と違って道は細かなアップダウンが連続しながら延びているのはよくあるパターンなのだけど、自転車的にはとても疲れるので勘弁してほしいと思う。

 しかもタジクの道路は平気で10%を超える急な斜度の坂も出てくるのであり、カザフスタン以後平地ばかり2000kmくらい走ってきた身にはなかなか手強い構成だ。

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 パミール前の練習と思っておこう

 その代わりというか日中になっても気温上昇は抑えられて気持ちよく走れるようになったのが嬉しい。タジキスタンという国は山からの雪解け水が豊富なのか、大体道路沿いの排水口は常に水が流れているほど水を豊富に見かけるのだが、この気温なら水場に飛び込んだりTシャツ濡らして涼を取る必要もなくて、何というか不服な気持ちがあるな。

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 欲しい時ほど出てこないモノさ

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 どんどん山深くなってきたな

 これに伴い村と村との距離も広がってきた印象だ。単純に集落を構成するだけの平野部が存在しないほど急峻な地形が増えたということであり、むしろよくこんな場所に道路を通したなと思うくらい。

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 タジキスタンという国の厳しさを感じる

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 それでも村に入ると子供たちから挨拶されまくるのが楽しい

 山から水が流れ落ちる箇所がドライバーの一台休憩所となっており、私も水分補給してたのだけどここで販売されてるジュースがとても面白い方法で冷やされてたのが印象的。

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 これ

 川から流れ落ちる水を受け止めて、棚の上を通してるパイプに穴あけシャワーみたいに水をかけ流すことで棚の商品を冷やしている。こんなことしなくても素直にデカい桶でも使って水瓶で冷やした方が手間かからないだろうにと思う一方で、見た目に楽しいスタイルで結構好きだなとも感じてる。

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 アップダウンの連続でペースは遅目

 17時前のタイミングでアイニの町へ到着する。この周辺ではかなり大きい町なのは分かるが、なにせ山間部にある狭い土地。ビールが売ってる店すら発見できないままに通り過ぎてしまうほど。

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 どうすっかな

 と思ったが、すぐ近くのサンスタンという町にてビール売っており一安心。ウズベキスタンもそうだったけど、タジキスタンは一般的な商店でアルコール類を販売するには許可を取らねばならないようで、ビール等を扱ってる店とそうでない店との区別がつきにくいのが難点なのだ。

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 先に夕食済ませてしまい

 ビール購入して町を出た先の雑木林に自転車突っ込み本日終了とした。すぐ側に畑に引き込む様なのか小川が引かれており体も洗えたしビールは冷やせるしで文句なし。

 いや文句があるとすれば、タジキスタンのビールは今のところ全て隣国で作られたビールしか販売されてる見ておらず、タジキスタンビールをまだ飲んでいないことだ。私はその国ならではの食事やビールや酒を楽しみたいタイプなのであり、メイド イン タジキスタンのお酒が飲みたいのです。

 2025年5月21日(水) 走行距離75km 累計169711km
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 ウズベキスタン21日目&タジキスタン1日目 サマルカンドの町〜ドゥシャンベから北西に約120km ナヴァハドの町

 丸2日休んで体力万全。いよいよ厳しい山々で有名なタジキスタンへと突入するぞ意気込む朝7時。ウズベキスタンが真っ平な国だっただけに「本当にそんな山岳国なのだろうか?」という気持ちを抱えつつ9時半には出発した。

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 ベッドが小さい以外は良い宿でした 

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 最後にレギスタン広場で記念撮影してから

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 そのままサマルカンドを東へと抜けていく

 そういえばウズベキスタンという国は車の車種がやたらとシボレーの割合が高い。体感だが7割くらいがシボレー車で締められてる感じで、何か要因があるのだろうかと思ったり。

 車両ついでに語るとこの国は天然ガスを燃料としている車の割合が多いようで、ガソリン車の割合が少ない。多くのスタンドも入口に「メタン」と書かれており、最初はこれがウズベクのガソスタにおける名前なのだろうと思っていたが、普通にガスステーションだった模様。

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 ガソリンの場合は「GAZ」と表記されてる

 10kmも走れば畑が広がるいつものウズベキスタンが戻ってきたが、それに伴い路面のガタガタもカムバック。隣国へ通じる道路くらいしっかりインフラ整備してくださいよと物申したくなるのは私だけか?

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 多分大勢のサイクリストが苦労して走った道

 緩やかに坂を登りつつ直線的な道を進みいつしか標高は1000mを超えた。散々暑いと繰り返してきたウズベキスタンだったが、サマルカンドは700mちょいあったしこの周辺に限っては過ごしやすい気候だったな。

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 お、なんか国旗が見えた

 のでイミグレーションが近いと思ったらそうだった。国境手前の小さな売店で小額紙幣だけ使い切るように簡単な補給済ませてエネルギー補給してから出国審査に向かう。

 このウズベキスタン出国だが、ウズベク滞在中におけるレジストレーションこと滞在証明書が揃っていないことがずっと気がかりで、最悪揉めた上に罰金請求されるのではないか?と不安を抱えていた。聞いた限りじゃ72時間以内のスパンで証明書が確保できてれば問題ないとのことだが、ヒヴァ〜ブハラ間で3連続野営をしているので。

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 んでその審査だが

 もうビックリするほどアッサリ終わって拍子抜け。何なら係員が「日本人か、ドウモコンニチワ」とわざわざ日本語で挨拶してくれるフランクな対応で過去有数に印象が良かったレベル。結局無用の長物で提出することなく終わった滞在証明書だが、実際これをチェックされた人はどの程度いるのだろうか?

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 ともあれタジキスタンだ!

 中央アジアの中でも国力が低く山ばかりの地形である国と聞いてたが、ことウズベキスタンに通じるこの道路に限っていえば非常に走りやすくて気持ちがいい。周囲の風景も遠目に続々と山の姿が出始めてワクワクさせる。

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 それに加えて

 タジキスタンは子供が自転車旅行者見かけると大声で挨拶してくれるのが嬉しい。散々鳴らされまくってたクラックションが激減し代わりに子供たちからの「ハロー」という声が増えて、入国初日してもうタジキスタン好きな国だなと思いつつ。

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 車両の数自体も減ったし

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 いや楽しみだなタジキスタン走行

 全体的にWi-Fiの普及率も悪く安定してないと聞くのでタジキスタンではSIMカードを入手しておくことに。20kmほど走ったペンジケントの町に代理店があり計15分の手続きで簡単にネットが使えるように。

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 最近はSIM手続きも簡単になった印象ある

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 後は物価とか色々確認したいなと思いつつ

 もう宿泊施設で滞在証明書を集める必要もないので適当に走ったポイントで野営すりゃいいか!と気軽な気持ちで走行続ける。とりあえず夕食だけ済ませてビール購入した状態で近くの川とかで行水できないか・・・と地図確認しながらストップ&ゴーしていたら村人から声かけられる。

 んで素直に水浴びしたいと伝えたら「じゃあウチのプールで泳ごうぜ!」と言われ、まぁお互いに英語ヘタクソだしシャワーか何かを貸してくれるのかな?と思いつつ彼の家へついて行くことに。

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 いやマジでプールじゃん

 気持ちよく水泳楽しんだ後に小川を挟んで反対側にある兄弟が経営してるというレストランに。そこで夕食(本日2度目)をご馳走になりながらタジキスタンのことを色々教えてもらったりと凄いなイベント満載で。

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 タジキスタンの若者はほとんど全員ロシアに出稼ぎ行くらしい

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 そんで数年したら戻ってくる感じなのだと

 このレストランもそれで資金作って起こしたのかな・・・とか考えつつ、小さな村にも関わらず利用客が多くて賑わってる姿を見て驚いたり。

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 なんかそのまま誕生日パーティのダンス一緒に踊ったりとか

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 声かけてくれて本当にありがとう

 そのままレストラン奥にあるエリアに布団敷いてもらい泊めてもらえる手筈となっていて、いやもうタジキスタン既に大変楽しくやっておりますと声を大にして感謝したい。

 2025年5月20日(火) 走行距離95km 累計169636km
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 ウズベキスタン19・20日目 サマルカンドの町

 宿のベッドが微妙に小さく私の身長だとギリギリ足を伸ばして眠れない大きさ。決して眠れない訳じゃないのだけどテント泊より眠りが浅い気がして疲れも取れているのか怪しい気がする。

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 でももう3泊分の料金支払っちゃったしなぁ

 サマルカンドは中央アジアにおける最大の観光地として名高い町なのだが、午前中から私の関心はパミール ハイウェイに移ってる所があって、そっちの情報を集めることばかりに気がいってしまう。目の前の物事を疎かにして他のことに気を取られるなんて言語道断じゃないか!と怒られてしまうかもしれない。

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 2階のテラスでPC弄ってる場合じゃないんですよ

 ということでタイミング見計らって市内へ行ってみることに。期せずして昨日レギスタン広場は見てしまったけど、別に2度3度と再訪したって良いじゃないか。

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 他の観光地調べてないし

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 日曜日だけどフェスティバルは昨日で大体終了したみたい

 連日の猛暑が嘘みたいに気温が下がり過ごしやすくなったのは嬉しいんだけど、町での滞在中じゃなくて走行日にこうあって欲しかった。人は都合の良い出来事に関してすぐ図に乗る生き物らしい。

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 こういう子供好きですよ

 レギスタン広場をそのまま通り過ぎる形で西にあるモスクを見学に。綺麗に整備された緑道を伝っていたらそっち方向へ誘導されるルートに乗っていたのであり、私みたいに土地勘のない外国人でも名所を回りやすい親切設計だ。

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 結構立派なモスクで面白いけど

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 1つ残念なことが

 私は今年の前半戦でアラビア半島の国々を回っており、巨大で豪華絢爛なモスクは山ほど見てるし内部見学もしてるのよね。それより規模的に小さいウズベキスタンのモスクに入場料支払ってまで入りたい気持ちが起きず、いや別にそこの料金を惜しんでビールに使いたいとまでは思ってないけども。

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 ルートってのはこういう問題も引き起こす

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 ここのモスク内部で涼んでから

 宿に戻って昼からビール。そんで夕食に合わせてまたもビール。涼しくなったとはいえ湿度が低くて喉が渇く気候であり、酒が最高に美味しく飲めるのが悪い。

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 どう考えても私が悪い


 翌日。そろそろ出発に向けて準備しようと思っているが、ここサマルカンドからタジキスタンとの国境までは50kmに満たない距離。そしてタジキスタンに入国した後は滞在期限30日の間でパミールハイウェイ思い切り楽しみたい思っているので出来る下準備はウズベキスタンでやっときたい。

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 具体的には自転車の整備を

 ちなみにここの宿は自転車を屋内に置かせてくれる安心な宿だけど、普通に人が裸足で歩き回る場所であるため清掃作業は近くにある公園みたいな場所にて行った。暇なオッちゃんたちが「何やってんだ?」と次々聞いてくるのが面倒だけど仕方ない。

 作業終えて昼食済ませたところで午眠をば。ちょっとカード関係でトラブルあって銀行と連絡取ってたんだけど、その時間合わせが日本時刻9時だった(ウズベキスタン朝5時)ので眠たいのです。走行日だったらこれくらい早起きするの割と多いんだけどね。

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 洗濯したりとか細々とした作業をしつつ

 せっかくなのでレギスタン広場で毎日20時に行われるライトアップを見に行くことに。結局広場内へ入ることすらせずサッと眺めただけの広場だったし、最後にゆっくり見学しようかなと。

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 見学中

 まぁそのなんだ。モスクをガンガンにライトアップさせて大音量の音楽を流しまくってる光景はサウジアラビア辺りが怒り出しそうな気がしてウズベキスタンにおけるイスラム教の緩やかさを感じることができたなと思う。

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 あと土曜にやってたフェスティバルのステージで催しやってた

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 宿に戻ってからビールと一緒に夕食

 さあ明日からタジキスタンだ。

 2025年5月18日(日) 走行距離0km 累計169540km
 2025年5月19日(月) 走行距離1km 累計169541km
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 ウズベキスタン18日目 イシュティハンの町〜青の都と呼ばれる サマルカンドの町

 昨日食材を購入し忘れてて朝食が無かったため、目を覚ましてからテント畳んで即出発できるはずなのだが案外遅くなった7時前の出発。草地で野営したためグラウンドシートが湿ってて、朝日で乾かすのに時間取られたせいだ。

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 テント泊が続く場合は

 ある程度乾いた状態でバッグに詰め込んでしまっても構わないのだが、今日みたく目的地が都会で宿での滞在を予定してる場合はキッチリ乾燥させてから出発するのが基本。バッグ内でカビが発生するのが怖いので。

 どうしても乾かない場合は休憩中にテント一式取り出して乾かす場合もあるけれど、ここ最近のウズベキスタンは日中どうしようもない暑さとなるので、その時間帯に極力余計な作業をしたくなかったから。

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 涼しい時間に作業を済ませて楽しよう

 ちなみに天気予報的には猛暑とされる40度超えるような気温は昨日までの模様。今日からは一気に気温下がって凌ぎやすくなる上に、北西からの完璧な追い風が吹くのであり絶好のコンディション。

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 だったのだけども

 なんだよこのボッコボコの路面はよ。今日スタート地点のイシュハンテンより10kmくらい手前からサマルカンドには「近道だけどやや狭い道」と「遠回りだけど幹線道路」の2種類があり、ブハラ脱出の時と違って近道ルートは交通量多そうだから快適に走れそうな遠回りルートで行こう!と選んだ道なのに。

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 こんなのってないよ

 とかブツブツ文句言ってたが15kmくらいで新しい綺麗なアスファルトが出てきたので問題なかったな。やっぱり私のルート選択は正しかったんだ!勝ったなガハハ。

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 こういう精神は割と大事だと思う

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 やたら洗車場が多いサマルカンド郊外

 いつの間にか片側4車線の巨大道路になってたりしてウズベキスタン有数の大都市が近いことを思わせる。ちなみにウズベキスタンの首都はサマルカンドじゃなくてタシケントというここから北東に向かったカザフスタンとの国境沿いにある。

 地味に標高700mちょいまで登ってきたが、道中全くと言っていいほど坂を登ってる感覚がなかった。非常に緩やかな斜度であるウズベキスタンだったけど、サマルカンド市内に入るとちょいちょいギアを落とさねば登りきれない坂道がお出ましするようになって参ったね。

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 そういうこともあるか

 宿のチェックイン時間が14時からなのでのんびりお昼休憩して時間調節していたのだが、予約した宿と地図にマークしていた宿を間違えるというミスしてしまい30分くらい無駄にする。時間調整の意味ねーな。

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 改めてチェックインした宿だけど

 他に自転車旅行者が6人って凄いな!モロッコのタンジェでも大量にサイクリストがいた宿あったけど、ときどきこんな感じで自転車乗りが寄り集まってくることはある。何かに惹かれ合うのだろうか?

 シャワー浴びて一休みしてから夕食にしようと外出したものの、宿周辺は住宅街であまりお店が立ち並んでいない。そのままウロウロしていたら中心部の観光地エリアに出てしまったので、そのまま幾つか見て回る。

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 フェスティバルやってたのだが

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 これナンのお祭りだってさ

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 そのままレギスタン広場にも行ってみる

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 それぞれの建築時期は大分違うらしい 

 この巨大な3つのモスクが立ち並ぶ広場が中央アジア全体で見ても最高と評される観光地だそうで、なるほど半端な時間の割にもの凄い数の人がひしめき合っている。夕食のついでに迷い込んだ・・・みたいな感じで来ちゃってなんか申し訳ない。

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 そのまま整備された道を歩き続け

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 丘の上にあるモスクへ行ってみたり

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 良い景色なんだけどお腹空いたな

 そんで結局大型スーパーにて食材購入し宿のキッチンで自炊している茶壺さん。個人的にウズベキスタンの料理は量が少なくその割に値段がそこそこするため、お腹いっぱい食べたいなら自炊する方がいい。ただ今までキッチン使えるホステルが1度も出てこず「ウズベキスタンはそういうタイプの国か」と思い込んでたので。

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 歩いてる途中で「自炊でいいじゃん!」と気づいた

 やっぱ冷蔵庫でキチンと冷やしたビールは川に沈めたビールと違いキンキンに冷えてて素晴らしい。汗かいて歩き回った後にガブガブ飲んだ為かフラフラになってしまい食後はすぐ寝てしもうた。

 2025年5月17日(土) 走行距離64km 累計169540km
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 ウズベキスタン17日目 ナヴァーイーの町〜サマルカンドから北西に約50km イシュティハンの町

 朝日と共に5時過ぎに起床。どう考えても宿に泊まるよりテント泊の方が早寝早起きが徹底できており健康的だと思う。つまり現代人は自然から離れた生活をすることで不健康な生活をしている可能性があると考えることができるのだけど、んなこと今更ではある。

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 健康なだけでは生きていけないし

 気温が上がる前の7時半には出発し川沿い未舗装路を進んでアスファルト路面へと戻る。そのまま幹線道路へ昨日と同じ道を戻っているのであり、合計すると片道7〜8kmは野営のために無駄な方向へ走っていた計算になるな。この寄り道のおかげで川に入って身体洗えたので文句ないけど。

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 やっぱ汗まみれで休みたくないワケよ

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 これって気分の問題だと思われる方もいそうだが

 身体がベタつかずに気持ちよく眠れるというのはそのまま休息の質にも影響してくる話で、不快な状態が継続していることは精神的にもそうだが体力にも影響を及ぼすと私は思っている。

 昔の人類は体を洗う習慣がなかったとされているが、だからこそ平均寿命も短かったし病原菌に感染して命を落とす確率も高かった。気分の問題ではなく身体を洗い流してサッパリすることは様々な点において利点があると私は考えており、自転車旅行するなら極力水浴びすべし。

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 特にこんな暑い日が続くとさ

 それでも昨日に比べて多少は楽な気がするな。数字の上では今日の方が最高気温高い42度なのだけど、これは私の身体が暑熱順化してきたのか標高上がって案外気温が低いのか。どちらにしても厳しい環境なのは変わりないので無理せず休憩増やして熱中症ならないように気をつけて進む。

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 比較的涼しい午前中に距離稼いで

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 13時のタイミングでお昼休憩

 本当ならエアコン効いてる環境の食堂で食べたかったのだが、湿度が低いウズベキスタンでは風通しの良い日陰は思った以上に過ごしやすかったりする。というかその点は日本が異常というか湿度高過ぎてヤバいんだよ。海外出てみて自国の自然環境が如何に厳しいものかと気付くのだ。

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 どう考えても日本の35度のがキツい

 とはいえ気をつけてないと熱中症でぶっ倒れる環境にあるのもまた事実。特に40度を超える気温の午後は走行時間を短くして冷房効いてるカフェに逃げ込み身体がオーバーヒートしないよう落ち着かせながらの走行とする。

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 こんな走行できるのも過疎地域を抜けたから

 そういう意味ではブハラ以東のウズベキスタンはかなり楽というか、何十kmにも渡って人工物が出てこない環境とならず定期的に補給が可能なので有難い。交通量が多いというマイナス面はあるけれど、それを補って余りあるほど利点が大きい。

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 ちょいちょいTシャツを水に濡らして涼取ってる

 17時過ぎると気温が下がり始め楽になってくるのであり、しかし日没は20時を過ぎてから。ということで長めの昼休みをカフェでまったりネットして遊びながら過ごし、16時半過ぎたタイミングで動き出すのが昨日に続いてこの地域における活動の仕方。

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 外に置いといた自転車チンチンに熱くなってた

 110kmほど走った所にあるイシュティハンの町で夕食にしようと思ったのは町のすぐ北側に川が流れているため行水できると思ったから。というかこの川昨日行水に使った川と全く同じで、ウズベキスタンの河川は大概東のタジキスタンにおける山々から流れてきている模様。

 食堂探してフラフラしてたのだが、お店の前でシャシュリク(串焼き)焼いてるオッちゃんに「ウチの店で食べてけ!」と強烈に招かれてそのまま入店。彼の息子が日本語を勉強してるらしくやたらヨーグルトチーズのスープを振る舞ってもらったり。

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 これがまた疲れた身体に効くのです

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 結局食事代は受け取ってもらえず一緒に記念撮影して

 川へと向かう前にビールだけ購入してから寝床を探す。せっかく冷えた状態のビールがあるので早めにテント設営して楽しみたいところだが、今回は川沿いに繋がる道を見つけるのやや手間取りテント張った時にはすっかり緩くなっていた。こういう場合は川に突っ込んで冷却するのがパターン。

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 外は蚊が多かったのでテント内で飲酒

 暗くなってから対岸に魚釣りしに来たグループがいるようで、出来るなら見つかりたくないと物音立てずに静かにビール楽しんでた。結局2時間ほど経って帰っていったが何か釣れたのかは分からない。

 2025年5月16日(金) 走行距離121km 累計169476km
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 ウズベキスタン16日目 ブハラの町〜サマルカンドから西北西に約150km ナヴァーイーの町

 早朝5時に電話が鳴って起こされ眠たい朝。何気なくスマホのWi-Fi接続しっぱなしにしてたけど、こうした予期せぬ電話があるかもしれないと思うと今後は就寝前にネット切断を心がけようと思いつつ。

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 起きてしまったので出発準備しようか

 とはいえ宿の従業員もまだ就寝中。準備はできたけどチェックアウトができずに8時半まで待つことになったのであり、まぁこんなもんだよねと自分を慰めつつ出発だ。

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 朝からパン焼いてるっぽい

 ブハラからサマルカンドへは大まかに北と南から2つのルートがあるのだが、北側ルートの方が若干距離が短いのでそちらを走行しようと思う。今更多少の走行距離が違っても気にならないが、ウズベキスタンはレジストレーション(滞在証明)の関係で最終宿泊地から72時間以内に次の宿泊をしたいと思ってまして。

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 北側ルートなら3日以内に到着できるから

 言い換えると道中の町で宿に宿泊するつもりはないということだ。ウズベキスタンは地味に物価が高い国で、田舎のホテルでも普通に宿泊施設利用するほどの余裕はないし、何なら都市部のホステルも値段の割に微妙な施設だったりすることもあり、こんなことで気を使うくらいなら素直にテント泊したいなと思ったりしつつ。

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 学生の登校を眺めながら朝食

 北ルートといっても幹線道路には入らず北東方向に繋がるローカル道を進んで交通量少ない道を楽しみつつショートカットできるルートを選んでいる。距離も短くて済むし賢いじゃん私!と褒めそやしたいところだが。

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 ウズベキスタンのローカル道路って

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 すぐに未舗装路が混じってくる問題が

 お昼が近づくにつれてどんどん暑くなる気温に加えて未舗装路は勘弁願いたい。こんなことなら素直に最初から幹線道路を選ぶべきだったか?と思ったりもするが、そっちはそっちで運転マナーの悪いウズベクドライバーに腹を立ててそうなのでどっちもどっちか。

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 謎の水源があったので水浴びしたり

 50kmちょっと走ったところでギジュドゥヴァンという町に到着し、幹線道路と合流する。このタイミングで冷房のあるちゃんとした食堂に入って暑さを避けつつお昼休憩に。

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 割とファストフード系のお店はクーラーある印象

 最高気温が42度超えてる環境なので、日中の走行は最小限として朝夕の時間帯に走行割合を増やしてるイメージ。まだ5月で夏本番まで期間あるのに今からこんな調子で大丈夫か?と思うこともあるけれど。

 一応最も暑い時期を目安に標高高い土地を走る計画なので大丈夫だと思ってます茶壺さん。なんだかんだ去年だって1番暑い時期にラダックとカラコルムハイウェイ走ってるのであり、季節を考えつつの自転車旅行をしてるつもり。ただ予定ってのは簡単に崩れることがあるだけさ。

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 弱いながらも向かい風

 ただブハラより東は人口過疎地という感じではない。短い区間に多数の人工物が出現するし、何故か風力も弱まったため「交通量が増えた」という点以外では楽になったの間違いない。

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 楽しいかどうかはまた別の問題だが

 とりあえず熱中症にならないよう午後の走行は短い時間で休憩を挟み、冷房ある施設でしっかり休みつつ活動する。こういう選択肢を取れることがとても素晴らしいのだ!と散々人口過疎地域を走ってきた茶壺さんは声を大にして言いたい。

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 17時過ぎてからナヴァーイーの町に入り

 夕食を済ませてから町の北部に流れる川沿いにテント設営する。川でビール冷やしたいというのもあるが、炎天下走り続けてたので行水して汗を流さないと気持ち悪くて仕方なかったから。

 ウズベキスタンで初めて見た田園地帯の脇は、日が沈むと様々な生き物の声が鳴り響く。鈴虫やカエルに混じってロバや牛の鳴き声も聞こえる賑やかな夜は楽しいものだ。

 2025年5月15日(木) 走行距離108km 累計169355km
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 ウズベキスタン15日目 ブハラの町

 まだまだ暑い日が続くウズベキスタン。宿の人曰く「去年の5月はこんなに暑くなかったわ」とのことで、今年は特に酷暑が来ている模様。まぁ世界中何処でも毎年似たようなこと言ってる感じだが。

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 地球温暖化な

 それでも気温が上がりきる日中になると外にいるだけでもキツいため、比較的楽できる午前中の早いタイミングで観光出かけることにした。宿から旧市街までは距離にして1.5kmくらいあるのでロシナンテ号使って自転車移動での観光だ。

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 んで分かってたことだけど

 歩くよりも自転車の方が楽な上に移動速度速くて風を受けるため涼しいんだよね。ブハラの旧市街は車両やスクーターといった乗り物でのエントリーは禁止されてるのだが、自転車は普通に乗り入れても構わないというのがまた嬉しい。工事のオッちゃんたちも作業服来たまま現場移動してる姿をよく見かける。

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 馬かと思ったらロバだよね君

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 まだ時間早いためか開店準備してるお店が多かった

 その割に旗持った添乗員が大勢を引き連れてる光景を目撃したりと人気観光地だぜ!という雰囲気がすごい。旧市街といってもヨーロッパみたいに施設を保存して昔の姿を残してる感じじゃなくて、鬼のように修理と舗装を繰り返し「便利で歩きやすくはあるが、歴史的な重みは薄いな」とも思うけど。

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 最近だとサウジのアルウラとかもそんな感じだった

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 でもこのモスクはちょっと良い感じだったな

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 やっぱゴテゴテに補修されてない方が好き 

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 このモスクで気になったのが

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 上の方に動物を象った絵が描かれてる点

 イスラム教なので偶像崇拝禁止されてる関係で宗教的な建築物にこうした絵が載ってるの違和感あるな。神や預言者の姿でないなら構わないのか、ウズベキスタンのイスラム教がゆるいのか不明だが、世界にはこうした例外が存在するから面白いんだとは思ってる。

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 そのまま西へと向かった先には

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 ヒヴァと似たような壁に囲まれた区画があったり

 自転車乗ってるから気軽に移動してるけど、思ったよりもブハラの観光エリアは広くて回りきるの大変だと思う。旧市街エリアだとタクシーとかも進入できないためか、この炎天下を徒歩で移動してる人が多く「熱中症になりやしないか?」と人ごとながら心配になってしまう。

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 私自身も心配なので

 本格的に暑くなってきたタイミングで旧市街を離れてクーラー効いた食堂にてお昼休憩。ウズベキスタン伝統料理のプロフやラグマンも大変美味しいのだが、それこそ田舎ではラグマン以外のメニューが出てこない状況だったためここは1つメニューにあったKFCを頼んでみる。揚げた鶏肉は美味いものだ。

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 ただ見た目が完全にフライドチキンじゃない

 どちらかといえばカツレツに近い気がしたチキンを頬張り宿へと戻る。朝の内に洗濯していた衣類もバッチリ乾いており、こういう点だけは日差し強くて暑いと助かるなと思いつつ。

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 中庭の日陰でも暑くてしんどい

 19時近くになってようやく気温が下がってきたあたりで夕食へ。地味にこの宿は食事関係の立地が悪く、選べるほど近くに食事できる場所がない。ということで3日連続エセラーメンとかうどん出してくれるお店へ。

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 なんだかんだ好きだった

 明日から走行再開してサマルカンドへと向かう。一応ブハラより標高高い場所に位置しており、気温も多少は低くなっているので涼しい環境が味わえるかも・・・ということで頑張ります。

 2025年5月14日(水) 走行距離10km 累計169247km
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 ウズベキスタン14日目 ブハラの町

 休息日。昨日PCで動画見ながら変な体制で寝てしまったためか変に身体が痛い。具体的には両太腿に力を入れると痛みが走るような感じで、うんそれ筋肉痛だよね。

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 昨日ストレッチしないで寝ちゃうから

 休みなので冷房効いた部屋の中でダラダラ過ごしていたかったけど、お昼前のタイミングで主電源の方を落とされエアコン停止してしまう。とてもじゃないが密室でその環境だと耐えられないので外出ることにした。まぁお腹空いてきたタイミングだったのでちょうど良かったと思うことにしよう。

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 んで歩き始めたは良いものの

 サンダルのソールが剥がれかけていることに気付く。いや一晩でここまで状況悪化するか?と思うほど酷い状態となっており、右足側に関しては8割近くが剥がれかけておりマトモに歩くことすら難儀する始末。

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 昨日のお店で注文した「チキンうどん」食べて

 近くに靴修理のお店でもないかと調べてみたら、上手いこと数百mの場所にある模様。お店の店員にお願いしてセロテープで無理矢理補強して該当するショップまで行ってみる。

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 地獄のような暑さの中を進むも

 たどり着いた場所にそれらしきお店は影も形もない。うわぁGoogleマップに騙されたよ・・・と思いつつ、近くの人に聞きまくってみたところ、旧市街の中心部に靴の修理やってるお店があると教えてもらえた。

 こちらはネットには上がってなかった情報だけど、こういうワケ分からん異国の土地を旅行してる場合に信頼できるのは案外こうした人様からの話だったりするものだ。国によっては適当に嘘つく人の割合が多くて信頼ならないパターンもあるが、ウズベキスタンは大丈夫だと今まであった人たちからの経験が私に伝えている。

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 お、これがその店ってことか

 観光地のど真ん中にひっそりと小さな店を構えていたおじいちゃんは当然英語が通じることもなく。とりあえず私のサンダルを渡して見せたら「よっしゃ任せろ」とばかりに受け取って作業を始めた。料金いくらなのか聞いても答えてくれないし、歳の為か作業中も指先がずっと震えていてちょっと心配になりつつも。

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 まぁなるようになるかなと

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 両方とも修理してる関係で私は裸足で店の外で待機

 結局1時間ちょっとで作業終えて、近くの行商人のオッちゃんが料金や注意事項諸々について翻訳ソフトで説明してくれた。値段もお安く助かったんだけど、このオッちゃんが待ち時間の間にしょうもないこといろいろ効いてくるのが少々ウザかったかな。

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 帰り道で観光しようかと思ったけど

 もう暑すぎてとってもじゃないが歩き回る気になれん。素直に宿へ戻る途中で2.3ℓの大型ビール購入し、昼から中庭で一杯引っ掛ける。これが休息日の正しい過ごし方ですよまったくもって。

 夕方になってもなかなか気温は下がらず夕食でかけた19時の時点でまだ暑いし空は明るい。この環境を思うとヒヴァの町で休まず一気にブハラまで走りきったことは正解だったように思う。自転車で走り回るようなコンディションじゃないって。

 ただしこの猛暑は向こう3〜4日続くらしく、明後日に出発予定としてるこの状況って結果的に「キツいの後回しにしてるだけ」という疑惑が。そんなものね。

 2025年5月13日(火) 走行距離0km 累計169237km
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 ウズベキスタン13日目 ガズリの町〜サマルカンドから西に約220km ブハラの町

 ここ最近記憶にない5時前の起床。まだ薄暗い中でコーヒー飲みつつ出発準備して6時半には走行開始と、ここ数年で1番の早い出だしだったのではなかろうか?

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 なにせ日中は暑いので

 加えて日中よりも朝の早い時間帯の方が風は弱いことが多い。これは事実とかそういう話じゃなくて、私の経験則の基づく「感覚」の話なのだけどそういう数字じゃ示せない事柄は結構大切にしている。

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 言葉に表せない感覚というのは大切よ

 流石に太陽登り始めたばかりの時間帯なら気温も高くなくて快適な環境で走行できる。快適というには真正面から風が吹きまくってて大変というのはあるのだが、こういったファクターをどの程度着目するかには個人差あると思っているので。

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 個人的には

 暑さに対して私は弱いというか我慢が効かないタイプだと思っていて、その代わりというか風や坂道に関しては多少のマイナスくらいなら「やっちゃるぜガハハ!」と思える性格だと感じている。何事にも得て不得手というのはあるが、私は明らかに暑いよりも寒い方が耐えられるタイプ。

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 途中でちょいちょい休憩挟みつつ

 大体60kmくらい走ったところでブハラの都市圏へ突入したようで、砂地が基本の景色から耕作地が広がり明らかに走行しやすくなった。心なしか気温すら下がったように思うのだが関係あるのか?

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 川とか増えたし

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 大分凌ぎやすい

 お昼休みで寄った食堂では他のお客さんに呼ばれて一緒に食事を楽しんだり。普通に自分の注文した昼食を食べているのだけれど、それはそれとして人様から「良かったらこれ食べなよ」とお渡しされた物を拒否するなんて絶対出来ない。

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 私は気を使う人間なんですいや本当に

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 いよいよブハラの町が近づいてきた感ある

 ウズベキスタンにおける有名観光都市にしてシルクロードの重要拠点でもあるブハラの町。でも私的には400km超の砂漠を走ってきた末にようやく出てくる大都市という感じで、とにかく休みたいしビール飲みたいそういうポジション。

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 でも旧市街のエリア通ったけれど

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 思ってたよりずっと良い雰囲気で

 これは観光的にも期待できるな!とか思ったり。この規模の町をそんな評し方してる時点で相当なのだが(日本で言えば京都歴史あって面白い町じゃん!と言ってるレベル)、そもそも自転車旅行者ってのは町よりもその道中に注目してしまう人種なのでその辺ご容赦いただきたい。

 予約していた宿が最初「レジストレーションには2ドル/日の手数料がかかる」とかふざけたこと言われて宿泊止めようかと思ったが、文句言ったら解消されたの納得いかないのはある。ウズベキスタン側で制定してる制度の癖に、そのルールを守ろうとすると追加の料金必要ってさ。それは旅行者的に納得いかないでしょう。

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 結局そこはフリーになった

 朝早くの出発だったので到着時間も余裕があったのは有難い限り。その足で周辺のビール売ってるお店を探しに散策したのだが、観光都市だからかビール代金無茶苦茶ふっかけてくるお店に当たって気分悪い。ウズベキスタンはそういう国かよ。

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 別のお店で買ったし良いけどさ

 そうした点を気にしてなのか宿のオバちゃんが庭に生えてるクワの実を取るから一緒にどうよ?と誘ってくれて同行する。私も小学生のころはクワに限らず友人に連れられ様々な木々の果実をパクついてた子供であり、こういうの大好きなので。

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 だがその方法というのが豪快で

 鉄筋棒を振り回し木の枝にぶち当てて落下したクワの実を広げたシーツで受け止めるという方式。確かに木に登って啄んでくより効率的で無駄のない採取方法だけどさ、何というか想像もしてなかったよこれは。

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 たくさん食べた上に

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 夕食に謎のアジア系食堂にてラーメン頂く

 宿は広い個室で他者を気にせず休めるのが有難い。仮にドミトリー部屋だったとしても本日の利用者は私1人なので気軽だったのは違いないがそれでも。

 日付を跨いだあたりで限界を迎えたようでいつの間にか寝ていた茶壺さん。気が抜けてストレッチしてなかったので明日の朝は筋肉バキバキに張ってそうだな。

 2025年5月12日(月) 走行距離106km 累計169237km
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