自転車ときどき世界1周

2025年06月

 タジキスタン27日目 湖畔〜タジキスタン第2の都市 ホジェンドの町

 暑くて仕方のない日々が続いてるが、明け方4時頃には肌寒くて目を覚ましたりと貴重な体験をした。ほんの10日前にはパミールハイウェイ上で寒さに震えていた筈なのに、今や一瞬の涼を得られる時間帯が貴重である事実。

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 日陰なのでかなり暑さ凌げた朝

 コーカンド〜ホジェンド間の距離が130kmくらいだったので、昨日の時点で半分強くらい走ればいいか・・・と思いきや100km以上の激走であった。おかげで今日は僅かな距離走って終了予定なのであり、その割に8時前には出発していた茶壺さん。

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 再び果樹園の間を進む道

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 やっぱりこれってビワの実なのかな? 

 いやねメッシュテントで寝てるから今の時期だと4時代には明るくなって目が覚めるもので。今日だって2度寝をカマしているのだけど、それでも6時前には眠ってられずに行動開始したのです。

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 あんまり早く到着しても宿にチェックイン出来ないと思うんだ

 ちなみにホジェンドはタジキスタン第2の人口を誇る大都市でありながら、検索に出てきたホステル系安宿は1軒のみ。やっぱりパミールハイウェイのルートから外れる町だと観光客の需要も少ないのだろうか。

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 ちなみに私がホジェンドに向かう主な理由は

 キルギス国内における飛び地を訪問してみたかったため、その先で進める道が実質ホジェンドへと抜けるルート1本だった・・・というのがあり、その計画が頓挫した現状においては「パミールハイウェイ上で思ったよりも余ったお金を使うのに丁度良い」ということだったり。

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 両替しろよ

 まぁ私はタジキスタンという国が山を抜きにしてもかなり好きなので、折角ならこの国のいろんな場所を訪問してみたかった。うんうん、そう書けばいい話っぽくまとまるじゃないか。

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 ホジェンドの市街地入ったっぽい

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 名前は知らんが目を引いた花

 やはり大都市になると交通量の増加に加えてお昼時の洒落にならない強烈な暑さが牙を剝く。先に昼食済ませて時間調整してから宿に向かおうか・・・とか色々考えたのだけど、そんな余裕はどこにもなかった12時到着。

 宿に看板がない上、管理人が出てこずどうなることかと思ったが、近所の子供が助けてくれて無事チェックインできた。慣れてる感じだったので私と同じように困って立ち往生していた旅行者沢山いたのだろうなと想像する。

 暑さで1時間以上動けなかったが多少気力も戻った所で近所を散策。すぐ近くに中央市場があってこの暑さに関わらず活気に溢れた中をみて回る。もちろんビールも買っておいた。

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 日光当たらないので大分マシ

 かなり簡易的な設備ながらもキッチン使えるので夕食にシチュー作って食べる。この環境で自転車旅行してると定期的にしっかり食事しないとみるみるやつれて体力も体重も減退してしまうため注意しなくては。

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 一応ここで2泊するので

 明日はゆっくり休もうと思います。いや本当にゆっくりするしかできないぞ、手持ちの現金50ソム(約740円)しか残ってないので。

 2025年6月24日(火) 走行距離35km 累計171700km
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 ウズベキスタン25日目&タジキスタン26日目 コーカンドの町〜ホジェンドから東に28km地点 湖畔

 ここコーカンドの町からそのまま首都タシケントへは問題なく移動することが出来るのだが、そもそもこの地域を走りたかったのはウズベキスタン東部というよりタジキスタンの北部にあるホジェンドの町へ寄ってみたかったから。

 なので僅かなウズベキスタンでの滞在を経て、今日から再びタジキスタン領内へと国境越えをしたい。国境超えるのって時間かかるし特にウズベキスタンはイミグレ手続きも面倒な印象で多用したく無いのだが、他のルートが潰れた以上仕方がない。

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 そんな旅行者が多そうな町ではないと思うのに

 朝食のタイミングで宿泊者が5人も6人も現れてちょっと驚いた。まぁホステル系の宿泊施設が少ないから旅行者の大半がここに集まってくるのだと考えれば納得か。

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 暑さを避けたいので早めに出発したかったが

 なまじ宿の冷房16度設定にしてるものだから、なかなか踏ん切りがつかず結局9時半までダラダラしてもうた。外気温が人の体温超えるような無茶苦茶な数字叩き出しているのが悪いと思う。

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 コーカンドを南西に延びる道走る

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 ちょいちょい大きな屋根付き休憩所見かけるのが

 ウズベキスタンという国の特徴だと思っているのだけど、日本でいう東屋みたいな施設が町の郊外しかも近くに商店も水場もない場所に鎮座してるパターンが多く、せっかくの施設があっても「じゃあ休憩しようか」という気になれないのが問題だ。

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 この国どころか隣国全てに海なんかないぞ

 それまでの景色と異なり耕作地ではなくフルーツを栽培している果樹園の姿が目立つようになる。ビワっぽい実を集めビニールシート上に乗せることで水分取り除きドライフルーツにして出荷しているようで、下手すりゃ道路脇までフルーツだらけ。

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 柑橘系の匂いが強い

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 1kg幾ら位するんだろ? 

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 ジャスト50kmで国境に到着した

 出国審査にも関わらずやたら厳しい荷物検査に態度の悪い係員に。何というかウズベキスタンは細かい所でストレスを感じることが多い国だよなぁというのが今までの感想だ。

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 特にタジキスタンと比較してしまうとさ

 広い道路幅とか無茶なドライバーの減少とかもあるけれど、タジクはやはり人がフランクで尚且つ旅行者に対して親切なのが素晴らしい。やっぱり地元住民や子供たちが私を見て手を振り応援してくれるとそれだけで嬉しいし好きになるもん。

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 用水路で水泳したりと逞ましいな

 最初に出てくるカニバダムという町でお昼休憩しようと考えていたのだが、メイン路道を走っていると微妙に町中から外れたルートを通ってしまうようで商店やカフェといった施設が見つからないまま郊外に抜けてしまった。

 平坦路なら戻ってもいいが、結構な坂を登って下っての道だったため、もうこのまま先へと進むことに。

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 そのうち何か出るでしょ

 ・・・とか気軽に考えていたが、結局営業中の食堂に入ってラグマン食べたの16時半。ということでこれを夕食としてこのまま近くに野営できる場所を探すこととしようかな・・・

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 とかそんなこと思っていたのですはい

 上手いこと道路の北側に大きな湖があり、暑かった1日の最後は気持ちよく行水してサッパリできる環境にテント張ろう!と思いまして。しかし海のないタジキスタンという国において規模の大きな湖というのは貴重な存在であるのか湖畔は農園等の個人敷地ばかりで突入することができない。

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 何でこんな場所走ってんだ私は

 何度も空振りを繰り返し、最終的には(多分)農家の家の脇に出てしまい家主の方から「ここにテント張っていいわよ」と許可頂く形でことなきを得た。なお従業員の皆さんと一緒に夕食ご一緒したりとか。

 あまりに疲れてたので写真の1枚も撮影することなくテントへ入るなりあっという間に寝てしもうた。あれほど望んでいた湖に入った時間は5分かそこら。難しいものである。

 2025年6月23日(月) 走行距離113km 累計171665km
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 ウズベキスタン24日目 フェルガナの町〜タシケントから東南東に約160km コーカンドの町

 ちょっとお高い宿だったけど、その分寝心地良くて昨日の朝より身体が軽い気がする目覚めとなった。歳を取るほど睡眠の質というものに対してコストかけるべきなんだろうなぁと感じさせた一夜。

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 長期旅行してるとそうもいかないのが現実だが

 朝食済ませて滞在証明書を貰ってから出発する。ウズベキスタンはこのレギストレーション制度があるので野宿しずらい所があるし、何ならこの制度が気になるのであんまり滞在したくないとすら思ってる。旅行に求める1番の要求は「自由さ」だ。

 でもまぁキルギス西部の土地は治安悪い&国境開いてないとダブルコンボなので仕方ない。むしろこうして迂回ルートが選べるだけ僥倖というか、有難いことだと思うべきなんだろな。この前のカザフスタンとか国境通過できなかったら3000km迂回コースで詰むとこだったし。

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 立派で綺麗な庭でした

 出発してすぐ気づいたのが「今日はかなり涼しい」ということ。というのも空一面が雲に覆われており日光が降り注いでこないから。これだけで数字以上に涼を感じることができるのであり、このコンディションなら熱中症を気にしなくとも大丈夫。

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 というかこの数日で身体も慣れてきた気が

 西部の砂漠地帯と異なり広大な農地が広がるウズベキスタン東部。二重内陸国という厳しい環境の国であるが、タジキスタンやキルギスから流れてくる川の水が(立地的に)近いためか、この辺は水が豊富な印象を受ける。

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 そんで各家庭の前に

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 ブドウが栽培されてるのが面白い

 確かブドウは1日の寒暖差が激しいほど美味しくなる筈なので、大陸性気候のウズベキスタンには案外適してるフルーツなのかもしれない。豊富に水が使用できる東部地域でもないと栽培するのは難しそうだが。

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 ウズベク産のワイン見つけたら飲んでみよう

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 やっぱりブドウも大規模農園もあった

 11時を回った辺りで青空が広がり強烈な日光が刺し始める。楽できたのは午前中だけだったな・・・と思いつつも、すぐ隣に延びてる線路と並行する道を黙々と進んでいく。

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 線路の脇もひたすらブドウ

 2日前の虫刺され?に合わせて口腔内にも謎の傷ができており、食事するとピリピリ痛いためあんまり食欲湧かないというのがある。今回も無理して固形物食べたくないとコーラがぶ飲みし、そのまま昼寝1時間ほどすることで体力回復を図る。

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 あんまよろしくないとは思うけども

 最高気温が38度とかになるともう理屈でどうこうなるレベルを等越してると思うんだ。そんな炎天下で何時間も自転車漕ぐとなれば「身体が1番欲している物を摂取する」ことで気力を削がない事も大切じゃないかなと。だから1日で2〜3ℓコーラ飲んだりしても不可抗力だよ仕方ないんだ。

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 ちょっと木々が多い感じの道になるも

 太陽の位置が高すぎてほとんど木陰が出てこないのがキツい。そういえば今日は夏至なのであり、つまり北半球では1年で太陽が最も高い位置に鎮座する土地が多い日だった。つまり今日を乗り切れば明日以降はちょっとづつ楽になると。

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 そういうことにしておこう

 そんな感じでコーカンドの町に到着し、16時には無事宿へとチェックイン。嬉しかったのが寝室ガンガンにエアコン効かせていたことで、部屋に入るなり心地良くてそのまま1時間くらい動けなくなってもうた。

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 夕食ついでにビール探しに町を歩いたのだが

 ウズベキスタンはどの店でも酒類の販売が行われてる訳ではない国。特に今回走行してる東部地域は規制が厳しい雰囲気で、西部では小さな個人商店とか大型スーパーでも売られていた酒が全く姿を見せず専門店を見つけ出さねばならない始末。

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 空手・・・なのか?

 流石に宿から5km以上離れた場所まで買いに行く気力はなく、かといって近くにあるらしい2軒のバーはどちらもウソ情報だった。またGoogleマップに騙されて無駄に歩きまわらされたよ。

 流石に諦めて宿へと戻り、今日はコーラ飲みすぎたからとファンタ1.5ℓを購入して代わりとすることに。当分取りすぎな気がするのだが、沢山走ってるから大丈夫!大丈夫に決まってる。

 2025年6月22日(日) 走行距離87km 累計171552km
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 ウズベキスタン23日目 アンディジャンの町〜タシケントから東南東に約240km フェルガナの町

 両手足に残るボツボツは何かに触れることなければ特別気にならず問題では無いのだけれど、この高温の中で自転車旅行することは洒落にならない大問題。特に1月近く高山の上にて低い気温の世界で生きてきた者にとっては身体が対応しきれない。

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 扇風機しかなかった宿の朝

 ウズベキスタンでよくある個人宅を改装したホームステイ施設に宿泊してたのだけど、この手の施設はオーナーのタイプによってモロに差が出るのは避けられない。今回の宿はハズレを引いた感じで「ゴミを残すな!」としつこく注意喚起してるクセに宿内にゴミ箱を設置してないとか旅行者に対して歩み寄りがないよう思えた。そもそもアンディシャンに訪れる旅行者なんてごく僅かだから殿様商売が出来るのかもしれないが。

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 まぁとにかく出発する

 この区域一帯の平原はフェルガナ盆地と呼ばれており、盆地という名の通り周囲は山々が囲っている土地である。だた大陸はスケールが違うというべきか、そんな土地が何時までも続いているのであり標高にすると5〜600m程度の高さをずっと走り続ける感じに。

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 あんま変化のない道だ

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 町だとスイカとか売ってるけれども

 ウズベキスタンは全体的に砂漠化その一歩手前の土地が多く、それ故作物を育てる農業は軌道に乗らず牧畜業が盛んなのだろうと思っていたが、少なくとも東部におけるこの地域は違う。地平線まで畑が続いている景色が広がる農耕地だ。

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 タジキスタンから流れてくる川の恩恵だろうな

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 見た目はとても涼し気

 暑いといっても37〜8度で湿度の低い中央アジアではそこまで困窮する気温ではないのだが、やはりパミールハイウェイでの走行で熱に対する抵抗力が落ちてる気がする。休息は十分に取ったと思うのだけど、もう四十路を迎えたオッさんだし完全回復まで行かなかったのだろうか?

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 お昼過ぎキツすぎて日陰で休憩したりとか

 幸いにも熱中症とかそういった症状は出てないみたいだが、ソファの上で横になっても汗がダラダラ流れ暑くて仕方ない。直射日光受けてなくても輻射熱だかアスファルトからの照り返しが強いのか?ウズベキスタンの夏は一筋縄でいきそうもない。

 幸いなのは予定していた距離を短めに設定してたことで、16時前には盆地の名前でもあるフェルガナの町に到着す。とてもじゃないが野宿する気になれないので下調べしていた安宿に向かうものの、建物内には誰もおらず営業してるのか否かも不明な状況。

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 ああもう仕方ない

 幾つか別の宿を回ってみるが、観光地でもないフェルガナにはそんなにホステルとか無いんだよね。結局今回もホームステイスタイルの宿に投宿したのだが、昨日と違って宿設備もオーナーも非常に素晴らしく「まぁこれなら良いかな」と思える雰囲気。

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 中心街から遠くて夕食行くの大変だったが

 土曜日ということもあってか中央公園ではステージを建設してイベントか何かを実施する雰囲気だったが、私は見学することもなく食事終えたら早々に宿へ戻る。いや本当にここで無理したらぶっ倒れるんじゃないか?と想像できるくらいには暑さと疲労度合いが激しいもので。

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 素直にビール飲んで休みます

 今回のウズベキスタンはキルギス代編ルートという事もあって短い滞在で終了する予定なので。サッと走ってグイグイビール飲むことを目標にしています。

 2025年6月21日(土) 走行距離83km 累計171465km
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 キルギス8日目&ウズベキスタン22日目 オシュの町〜タシケントから東南東に約270km アンディジャンの町

 さて休息取ったことだし走行再開としたい。そんで問題なのはここから先どのようなルートを取るのかという点でして。オシュに到着する前から多少の青写真は描いていたのだけれども。

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 そのルートというのが

 キルギス西部にある飛び地が乱立するバトケン州というエリアに行ってみたかったのだ。理由はもちろんキルギス国内にも関わらずタジキスタンやウズベキスタンの飛び地が存在する土地で、そうした環境の中で現地住民はどのように生活してるのかということに興味があったから。

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 なのだけれど

 いざこの土地について調べてみたら、非常に治安の悪いエリアであると共にテロ組織の潜伏地域としても活用されてるらしく、更にはこの地域にかかる国境が軒並み地元民以外の通行を制限していると来たもんだ。要するに一般的な旅行者が訪れるには適していない土地である模様。流石にそんな場所を走りたくないぞ私は。

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 ということで

 少々ルート変更してオシュの町郊外にある国境からウズベキスタンへ入国することとした。このままウズベキスタン領内を走る分には治安的不安もなく移動することが可能であり、まぁ私としても許容できる範囲内。

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 そんで町外れにはもうイミグレーションが

 あんまり走ってないキルギスをもう出国するのはやや名残惜しいという気持ちだが、中央アジアの国々は割と国境が入り組んでるのもあ理、それほど気にしなくともそのうち再訪することもあるだろうてと気軽な気持ちで出国審査へ。

 キルギスの出国審査はあっという間に終了したが、ウズベキスタンはそうもいかず。係員から「パスポートが汚いぞ」と文句を付けられイミグレ職員のボスが呼ばれて大事になる始末。ウズベキスタンは前回もやたら入国審査が厳しかった印象であり、何をそんなに気にしているのやら。

 結局30分ほどで解放され無事スタンプも押印してのウズベキスタンだ。今回は短時間でサクッと隣国へ出国する予定なので、宿における滞在登録もそこまで気にしなくても良いのが嬉しい点。

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 そんじゃ行きましょうか

 と少々走ったところで荷物満載のバイクが私の前にて停車する。後ろのナンバープレートが2枚付いており、そのうち1つには日本語で「北九州」と書かれており、まさかの日本人ライダーだった。

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 自転車ではないバイク乗りと会ったのは2度目かな

 ユーラシア大陸横断でとりあえずヨーロッパのロカ岬まで向かうとのこと。驚いたのがその速度で、まだ日本を経ってから6週間しか経過していないのだそう。大陸横断のバイクは手続き関連で色々大変だと聞くが、1度走り出してしまえばやはり走行ペースは自転車とは比較にならないレベル。

 一度は挨拶して別れたのだが、そこから少々進んだ食堂にてバッタリ再開。そのまま色々話し込んでしまったのであり、特にインドの建築物に対する話とか興味深かった。やっぱ色々な場所へ訪れてる旅行者の話は面白い。

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 またどこかで会いましょうと

 握手して再び灼熱のウズベキスタンを走り出す。国境手続きと長話で随分時間取ってしまい、加えてまだ全身の疲れが残っているような体の芯が重たい感触。当初の予定ではウズベク初日は適当に野宿するつもりでいたが、無理しても仕方ないしとアンディジャンの町にて宿を探すことに。

 守備よくチェックインした後で先ほど見かけた韓国食材店に行ってみる。上手くすれば味噌が見つかるかもと思っていたが、味噌どころか使いすぎてボロボロになってるお風呂タオルまで発見することができて、いや本当に助かったわ。

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 前回はイタリアの無印良品でクソ高いの買ったな 

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 やたら韓国系のお店が多いアンディジャン

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 こんにちはこんにちはおはよう!

 ビール売ってるお店発見するのに相当苦労したせいで、改めて夕食へと繰り出した時にはほとんどのお店がシャッター閉めてて焦ったぜ。何とか出店でピロシキ購入して宿に戻って夕食に。

 昨日の自転車整備で毛虫にでも刺されたのか両手両足に蕁麻疹のようなボツボツが発生して痛痒い。とりあえず買い物のついでに軟膏購入したので手足塗りたくってから就寝とする。早く落ち着くと良いのだけれど。

 2025年6月20日(金) 走行距離52km 累計171382km

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 キルギス5〜7日目 オシュの町

 パミールハイウェイの走行を終えオシュの町にて暫く休息を取るのだが。とりあえず1つだけ済ませてお金張らないタスクがあって、それが「キルギスボーダーパーミットの料金支払い」である。

 サイクリストが集まる有名宿(Paek Hostel)に滞在してるならオーナーが知り合いだから彼に預けておけば大丈夫だよ・・・と言われたのだが、ここWood Hostelは最近建築された新しい宿でそういったサービスの対象にはなっていない。

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 ということでお金を支払いに行かなくては

 日中の暑さが厳しいので動くなら午前中の早い時間と思ってたのだが1度気が抜けてしまうと動き出すのが億劫でして。お昼を回った1番暑い時間帯になってようやく重たい腰を上げたその理由も「お腹が空いたから昼食のついで」という体たらく。

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 宿から近い日本食レストラン寄ってみた

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 そういえば寿司を食すの何年ぶりだろ?

 オシュの町中を抜けてやや郊外に位置する住宅街へと入っていく。旅行代理店とはいえ店舗を構えているのではなく自宅を仕事場として活用しているようであり、必要な手続きは基本ネット上にて完結している模様。

 キルギスのボーダーパーミットという手続きは近年突然必要になったサービスだし、こうして家までやって来る利用客って珍しいんだろな。

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 無事に料金支払いを済ませて

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 帰り道で自転車市場に寄ってみたり

 やはりというべきか品揃えは大したことなく、パミールハイウェイを走行するにあってはスタート及びゴール地点の町で色々ギア取り揃えるというのはあまり現実的ではないことが分かる。むしろ自転車一式を買い揃える方が簡単だなコレ。

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 んなこと思いつつ宿に戻り

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 今夜の夕食はコロッケにした

 とりあえず必要な作業は終えたので明日は本当にゆっくり休もうと思う。なんだかんだ全身の疲労感マシマシなので。


 翌日。ということでひたすら寝ていた。一応PCでパミールハイウェイのまとめ作ったりとかしてたけど、夕方になってスーパー買い出しまで外へ出ることもなく引きも持っておりました。休めるときには目一杯休んでおかねば。

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 なお夕食はお好み焼き


 さらに翌日。だいぶ回復したので溜まっていた衣類の洗濯を行い、そのままロシナンテ号の清掃作業に入る。強烈な暑さの中で作業となったが、木陰の下にて活動できたので多少はマシだったと思うのだけど。

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 どうもこの清掃作業終えてから

 腕とか足にボツボツができて痛痒い。なんか変な虫にでも刺されたか?何なら謎に口の中まで痛くなり、夕食にスパイスカレー作ったは良いものの刺激物なのでそこそこ痛かった。

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 まぁ色々あったが

 ゆっくり休んだことだし明日から走行再開としたい。パミール走り終えて今年の本格的な夏シーズンはここから始まる!

 2025年6月17日(火) 走行距離20km 累計171330km
 2025年6月18日(水) 走行距離 0km 累計171330km
 2025年6月19日(木) 走行距離 0km 累計171330km

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 ヒマラヤ山系における3大高所道路の1つパミールハイウェイを無事走破したので今回も情報をまとめておくことにする。これでラダックカラコルムハイウェイを含めたこの地域における道路は一通り走ることが出来たのであり感動もひとしお。そのうち世界における自転車人気の道における難易度比較とかで1本記事作ってみたいなと思いつつ。


 ◎パミールハイウェイ

 【基本情報】
 タジキスタン首都のドゥシャンベ(実は諸説有り)から国境を挟んでキルギス西部の都市オシュまでを繋ぐ全長約1300kmの道路。道路名称としてはM41号線とされており、これはソビエト時代の道路番号の名残らしい。旅行者に人気の道として名高いが、そもそもこの道は軍用輸送道路として当時のロシア帝国が建設し、現在ではタジキスタン東部地域におけるゴルノ・バダフシャン自治州という地域を走行するための補給路として活用されている面が強い。

 世界で2番目に高い国際高速道路として知られており(1番はカラコルムハイウェイ)、特にタジキスタン東部の一般的にパミール高原と呼ばれる地域は非常に標高が高く、この地域や道路を指して「世界の屋根」と呼ばれていたりもする。

 ドゥシャンベからオシュまでの間には幾つかルートが存在しており、最も多く使われるルートが大体1300kmなのだが、私の場合はワハーン回廊を経由して遠回りしているので実際の走行距離はもっと長い。

 他のサイクリストではショートカットになるバルタンバレーと呼ばれるルートを走ると言ってたサイクリストに3組出会ったりして、走行期間の長短でルートを選択することができるのもパミールハイウェイの魅力の1つ。他のサイクリストに教えてもらった地図を添付しておくのでルート選択の参考にしてほしい。

 パミールハイウェイ地図
 結構ルート選べるのが分かる 

 【治安】
 体感としては治安の悪さを感じたことは全くないのだが、まず土地的にアフガニスタンとパンジ川を挟んですぐの場所に通っている道があり、2018年にこのエリアで7人組の自転車旅行者が襲われる事件が発生し後にISILから犯行声明が出て界隈が騒然となった。

 これが大きな原因とされているのかタジキスタンのアフガニスタン国境沿いは現在でも外務省の危険レベル3に指定されてる地域である。タジキスタン側もこの点は考慮している様子でパンジ川沿いには多数軍の駐屯地が設営されており、この区間は歩哨が警戒してる姿を幾度となく見ることになる。

 これに加えてタジキスタンとキルギスの国境付近で2022年に紛争が発生しており、両国の国境が閉鎖される事態に発展した。現在(2025年6月)でも国境の通過には制限がかかっている。ただこの紛争自体はキルギスの飛び地が密集してるフェルガナ盆地というのが主要な舞台となっている。一応この紛争の主な原因が国境線問題に起因しているためパミール高原地域も全くの無関係というわけではない。山岳地帯で人口密度が極端に低いことからそんな問題になってると感じないけども。

 ともあれ実際に感じた牧歌的な雰囲気とは裏腹に結構治安的な問題を含んでいる土地でもあるということは肝に銘じておいた方が良いと思ってる。実際のところシーズンのパミールハイウェイは旅行者だらけで、地元の人たちもこうした旅行者が落とすお金が重要な収入源となってるらしく、外国人に対して排他的な感じは一切受けなかったし非常に人懐っこい彼らとの交流はこの土地を訪問する上で大きな魅力の1つだと感じた。

 【入域手続き・国境通行許可証】
 上記の通り幾つか問題を抱えてる土地であることが影響してか、パミールハイウェイを走行するためには現在2種類の許可証が必要と言える状況だ。

 1、GBAOパーミット
 ギャバオパーミット、又はパミールパーミットと呼ばれる主にゴルノ・バダフシャン自治州地域内を走行する際にタジキスタン政府が発給している許可証である。パミールハイウェイを走行してるとタジキスタン国内の各チェックポイントにてこのパーミットの確認を求められることとなる。

 入手方法は2通りあって、首都ドゥシャンベにあるOVIRという施設に赴き手続きして発給してもらう方法と、タジキスタンのビザを取得する際にGBAOパーミットを併せて発給する方法だ。仮にキルギス側からパミールハイウェイに突入する場合はこのGBAOパーミットの関係で必要なくともタジキスタンビザを取得しなくてはならないのだが、こと自転車旅行者に限ればタジキスタンでノービザ滞在できる30日間でパミールを走行するのは期間的にかなり短い。ノービザ入国の場合はドゥシャンベで滞在登録が必要になることもあって、全体的にかかる金銭は大きな開きがなくビザ入国なら最大60日間滞在できるため多くのサイクリストは西からの入国でもビザを取得していた。私も取得すればよかったと悔しく思ってる。

 2、キルギスボーダーパーミット
 先に述べたタジキスタンとキルギスの紛争により2023年以降この両国間にある国境は閉鎖してしまっており、未だに地元住民は行き来ができない状況が続いている。

 ただパミールハイウェイにおける両国間の国境はこのキジル アルトボーダーしか存在しておらず、ここを回避しようとすると大幅に迂回せざるを得ない。というかタジク〜キルギス間の国境はここ以外一般人の利用が出来ない。このため特にタジキスタン側の国境付近にある村で観光産業が死活問題となったことが影響したらしく、それほど時間を置かずしてタジキスタン側のミグレーションは外国人であれば通過できるように。

 そしてキルギス川のイミグレーションだがこちらもある程度対応する形で、キルギスの旅行会社に申請することでボーダーパーミットを発給すればイミグレーション通過することが可能となった。ポイントは「キルギスのイミグレーション事情」なのでキルギス国内の旅行会社にアポ取って手続きしてもらわないとパーミットが発給されない点。なので私みたくウズベキスタンからキルギスを経由しないでパミールハイウェイに突入しようとしてる場合は自力でキルギスの旅行会社を探して発給手続きをお願いすることになる。

 私の場合は(ドゥシャンベにあるホステルの)グリーンハウスホステルオーナーから旅行会社を教えてもらい、そこにWhat’s App経由で連絡してパーミット発給してもらった。申請から発給までは最低でも3営業日が必要になるため早めに実施したいところだが、国境の通過予定日を伝える必要がある関係であまり早くに申請するのも自転車旅行のスタイル的に難しい。まぁ自転車の場合は日程かなり融通聞かせてくれるみたいだが、やはりドゥシャンベ辺りで連絡するのが良いと思う。逆ルートの場合はオシュの町に複数申請手続きをしてくれる旅行代理店があるので直接訪問して対応することが可能。私もオシュの町に到着後、利用したディスティネーションパミールに訪問し料金の支払いをしている(料金15ドル)ので結局は同じことだし。

 <追記>
 2025年の7月にこのボーダーパーミットは制度終了となりパーミット無しで普通に通行できるようになった。もうちょい時期ズレてれば私の15ドルは必要なかったのだと思うと悔しいが、多くの旅行者がこれで余計な苦労しなくても良くなったのだし素直に喜びたい。

 ◎パミールハイウェイの状況

 【道路】
 名前にハイウェイと着く通り一応は高速道路の扱いなのだが、その大部分は綺麗な路面状況とは言い難い。道路の質自体は非常に良いのだが、所々にボコボコの穴が空いてるわ亀裂や段差が発生しており「スピード出せるけど調子に乗るとギャップ拾って転倒する」という走るのに集中力を要する系の道だ。2025年時点で全体の8〜9割(通常ルート)はアスファルト舗装されており、巷で言われてる「地獄のような道」というのは少なくとも現在において大言壮語が過ぎる。

 ホログ以東のパミール高原では4200mを超える規模の峠で山頂から前後10〜20kmくらいが未舗装となっている程度。むしろ未舗装の割合という意味ではホログより西部に当たるパンジ川沿い道のが多い。このエリアは急峻な渓谷の底にある道のため崖崩れも多くて道路が閉鎖する恐れもあり、私も2回ほど足止めを食った。大体半日〜1日くらい工事して開通するイメージなので、運次第だけどこの区間の通過には日程的な余裕を持たせた方が良い。

 未舗装の質はタジキスタン国内だと圧倒的にコルゲーション(洗濯板状の波打ち現象)によるガタガタ道が多い。これがキルギス側の未舗装でほとんど見られなかったの不思議なくらいで、タジクを走る車両は何か特殊な問題があるんじゃないかと疑ってしまうほど。走りにくいのは勿論だが、自転車にもダメージが大きいし走行続けてるとハンドル力強く握ってる関係で両腕の疲労も大きい。地味にパミールハイウェイで筋肉痛があった箇所は足ではなく腕と肩。

 【宿泊・野営地点】
 山だらけのタジキスタンでも特別山脈に囲まれた僻地という関係でか中央アジア最貧国と言われるタジキスタンなのに宿泊費用がかなり高い。同じパミール上でもキルギスの方が宿泊費安かったことを思うと輸送費とかの関係以上にタジキスタンがパミールハイウェイを観光地として扱っているのが感じられる。

 タジクに関してはホログなどの大都市を除くとほぼ全ての宿泊施設が夕・朝食の2食付きスタイルで運営されており、総額200ソモニ(約2850円)となってるのが平均的。ムルガブくらい大きな町だともうちょい安い宿とかもあったけど、多くの町ではカルテルでも敷かれているのか値段一律していた印象あるな。設備に関しては意外とインフラ整ってるところが多く、最も国境に近く僻地であるカラクルですら夜中は電気が通じていたし、その隣町に当たるムルガブなら宿によってはWi-Fiが設置されていた。

 集落を離れてしまえば家畜の放牧をしてる人以外誰かに出会う可能性はほぼないのでキャンプし放題であるのだが、軍隊が駐屯してるエリアとかだと近くにテント設営することは出来ない。結構良さげな廃墟ポイントとかに軍人が陣取ってたせいで別の場所探すの余儀なくされたりしたので結構困ったポイントだ。それ以外だと風を避けるために遮蔽物を陰にしてテント張りたいところだが、標高が上がっていくほどそうした好条件の設営ポイント減っていくためそれなりに苦労する。日付が変わる頃には完全無風となるのが常なので睡眠自体で苦労することはまず無いのだが。それと渓谷エリアだと単純にテントを張れるスペースがなくてズルズルと走り続ける羽目になってしまう地形が多い。こっちは小さな集落が点々としている場所も多く、1度ハマるとなかなかテント設営が難しいため決断力が試される。

 【補給】
 とりあえず丸2日間に渡って無補給が続いたことは無かったので、最低1日分の食料を持ち運んでおけばどうにかなる。パミール高原エリアでは集落が無くてもポツリと一軒家で宿泊施設や食堂の営業しているところもあるが、地図には表記されてても既に何年も前に潰れた施設があるだけ・・・・というパターンのが多かったくらいなので過信しない方が良い。

 宿泊施設はどうせ夕・朝食が付いてくるので、その手の施設を利用するなら食事問題はそれほど気にする必要ないと思う。メニュー内容も中央アジアでよく見るプロフやラグマンといった種類が主であり、何故かバターが濃厚で美味しかったのが印象深い。やっぱ家畜から直接ミルク搾って加工してるんだろうな。

 幾らかは自炊するため商店も利用したが、ラインナップは悪いし値段も低地と比べて1.5〜2倍くらい上がっている。それ自体は仕方ないかもしれないが、問題なのはパミール高原エリアの商品は割と平気で消費期限ぶっちぎってる食べ物が置かれていることだ。パミール高原を走るサイクリストは多くが体調不良に襲われるという話を聞いたが、個人的にこの原因の多くが傷んだ食べ物を口にした結果ではないかと思ってる。買い物する時はこの辺慎重に吟味したいのだけど、キリル文字で書かれてる商品は正直何書いてるのか意味不明なんだわ。

 それ以外だと水の補給という話になるが、非常に水が豊富な地域なので川からの水を補給すること厭わなければこの点に関しては問題にならない。パミール高原に出ると少々水源の数が減って難易度上がるものの、それでも集落内には井戸か手動ポンプがあって水の補給ができる。不安な人は浄水器とかを携行すれば良い。私が直接川から水を汲んでたのは完全に人がいなかったワハーン回廊の終盤くらいで、その他は村内にある共同水道とか宿泊した宿で水もらうとかして対応していた。地味に大きめの村ならアルコール類を扱ってることもあり、何日間も酒を断たれるということが無かった点も有難い。


 ◎パミールハイウェイの環境

 【通信】
 スマホの電波に関してもメガフォンという会社に関してはカラクルでも通信できるそうで、パミール高原で生活してる人たちは大概この会社のSIMを契約しているらしい。私はTーcellという会社だったのでアリチュールの町を最後に通信が復活することは無かった。メガフォンに関してはムルガブの町中に販売店があるのでキルギス側から入国した人の場合はここで契約することが可能。

 正直もっと通信インフラ悪いと思っていたのだが、私が使ったTーcellでもある程度の規模の町なら普通に電波が立ち普通に連絡取れてて拍子抜けしたというのがある。もっと言えば宿泊施設にWi-Fiが設置されてる率も高いので、SIMなど使わなくとも定期的にネット環境にアクセスできる程度にはしっかりしている。

 ただしキルギスとの国境付近にあるカラクルだけは例外で、この村に関しては日中だと電気が通じてないレベルでなかなかの過疎地っぷりを感じさせる。そういえばタジキスタン側のイミグレーションもPCにデータ打ち込むのではなく紙の台帳に個人情報手書き記入してたので、パミールハイウェイ(メインルート)における最後のインフラ未整備地帯がこの辺りなのかもしれない。

 【気温】
 6月のパミール高原は最高標高の4600mを越える地点における夜間でも氷点下まで気温が下がることはまずない程度。4000m以上の土地ということ考えるとかなり暖かいと言って良いと思う。ただし暖かさの主要な要因が「太陽光の強さ」に影響してると感じていて、天気予報等で表記される数字以上に日照状況で体感温度が変わると思われる。なお天気が良くて風も弱ければ4000m越えててもTシャツ1枚でちょうど良いくらい。

 ホログ以西の渓谷エリアや標高3000m以下の土地に関しては1度も「寒くて仕方ない」と思ったことなかったかな。パンジ側沿いに連なるアフガンの山々なんかは真夏にも関わらず山頂付近に雪積もっていたのが印象的だったが、麓の土地では下手すりゃ流れる川の水が「わりと温いな」と思ってしまう程度に温められてたし。

 本気で寒い箇所は峠越えをする山頂付近とかピンポイントで限られるため、全体を通してみると天気が良ければ夏の軽装スタイルでも大丈夫な「やや涼しい」程度の気候という感想だ。ちなみに緯度が上がった関係か、キルギス国内では3000m切ってる場所でもかなり寒さを感じることがあったため、タジキスタンという国が全体的に暖かい傾向にあるということ言えるのかもしれない。

 【風・雨】
 イメージと違ったのはパミールハイウェイは全体的に結構雨が降る土地ということで、3週間の走行中2回ほど半日以上の期間に渡って雨が降り続ける日があった。短時間にザッと降る雨に関してはかなりの回数経験しており、この辺は同じヒマラヤ山系の道であるラダックなんかとは対照的。標高の高いエリアだと雨ではなく雪や雹が降ったりすることもあり(6月)、これに加えて雷雲が恐ろしげな音と光で上空を通過していったりと結構天候の悪さに苦労することが多かった。

 そして1番厄介なのが風である。全体的に西から東へと強い風が吹く地域であり、私を含めパミールハイウェイを自転車旅行する多数派の「西→東」ルートであるサイクリストは風の恩恵を受けることが多い。だがパミール高原地帯はまだしも西部の渓谷エリアに入ってしまうと谷の複雑な地形が風の向きに影響を与えてかなり予測不能な感じとなる。ワハーン回廊なんかは南からの風が吹いてくる割合が多いと思っていたかな。
 
 1日中吹き続けてるワケじゃなく、大体お昼を過ぎた頃から徐々に強風が吹き始める傾向にある。これが19時とか日没くらいの時間帯になるとほぼ止み夜間は無風に近い静かな状態が続くというのがイメージ。運が悪いと朝から吹きまくり・・・くらいの大まかな感覚だけど。この影響を考慮して厳しいと思われるポイントに臨む際は出来るだけ午前中に走行するよう心がける程度のルートプランニングはしていた。

 【標高】
 標高の高い土地として有名なパミールハイウェイだけど、本格的に4000m前後の高原地帯となるのはホログより東のエリアに入ってから。ここが名前の元となってるパミール高原なのだけど、高原の全体的な標高は3500〜4000mに満たないくらい。少なくとも4000mを超える標高に集落は1つも無い。パミール高原のエリアに4000mを超える峠がハイウェイ本線上だと計4本登場する(私はワハーンルートだったので3本)が、最高標高であるアク バイタル峠(4655m)を除き全て4200m代であり、実は他のラダックやカラコルムハイウェイと比べ突出して標高が高いワケではない。というか最高標高に関しては1番低いし、峠は全体的に斜度が緩やかで獲得標高が少ないためヒルクライムに関してはむしろ難易度が低いとすら言える。

 ホログより西だとパンジ側沿いは全体を通して1000〜2000m程度の標高だし、ワハーン回廊も東部パミール本線に合流する100km手前まではずっと2000〜3000mの緩やかな坂が続く道。要するにパンジ川に沿っている道は急激に標高の上がる箇所は少なく全体的に安定している。

 ホログ西部だと唯一高い峠となるのがカブラボット峠で、標高(3252m)それ自体よりも問題となるのが麓からの獲得標高差が大きくフルパッキンの自転車だと1日で山頂まで到達し町まで下山するのがやや困難なことくらいか。まぁこの峠に関しては南側ルートを活用することで迂回が出来るため、自信や余力があるなら選択すれば良いエクストラルート扱いと考えて良い。

 ちなみにパミールハイウェイの起点or終点となるドゥシャンベ及びオシュの町は共に標高1000mくらいに位置している。ここからサクッと1000〜2000mくらい標高上げて渓谷エリアでは2000m代、パミール高原エリアでは3000m代の標高を走ってるというのが全体的な標高のイメージ。


 ◎ワハーン回廊

 【ワハーン回廊】
 パミールハイウェイの本線から外れ、アフガニスタンとの自然国境であるパンジ川沿いをUの字を描くように迂回するルートである。パミール高原ではなく渓谷の道を走り続けるため道中の大半は標高が低く(2000m代)、またパミール本線だと大体200km弱の距離でたどり着く合流地点(ゴール)に320kmくらい必要で、尚且つ全体的に路面状態が悪く特に後半(東部)の110km程は非常に走りづらい未舗装路が続くためやや難易度高めのルートであると言えよう。

 特徴としてはロシア帝国時代の南下政策に対し当時のイギリス領インドがこれを食い止めるための緩衝地帯として設定した最前線のエリアがここに当たる。要するに19世紀には地政学的に最重要となるポイントの1つとして機能していた(だからパミールハイウェイが造られた)土地である一方で、非常に厳しい気候と地形から現地の人たちは外部からの影響をほとんど受けることなく今日まで生活が続いているらしい。

 このためパミール高原で生活する人たちが自身をパミール人と呼ぶ(notタジキスタン人)のに対し、このワハーン回廊の人たちは自身をワハーン人と呼び、独自の生活・伝統が垣間見られる地域とされている。

 【スタート&ゴール地点】
 パミールハイウェイの中間地点であるホログの町から南下するルートがワハーン回廊。ホログの町がそのままスタート(ゴール)地点となっているので問題なし、東部のゴール(スタート)だが、パミール本線からだとホログから190km地点の道路上にある三叉路にぶつかる形となっている。この交差点は周囲20km特に何もない荒野にあるため東部からのワハーン突入は最寄りのアリチュールという町で準備を整えてパミール本線を20km移動してから突入するのが基本。中にはワハーン回廊を走ってからパミール本線の道をホログ方面に向かって進み円を描く形で旅行している人もいたが、これはいずれもエンジン付き乗り物で旅行してる人たちで、自転車乗りではこうした周回ルートを選択してる人には会わなかったな。

 【行程】
 全体の大部分をアフガニスタンとの国境であるパンジ川沿いの道が占めており、町としてはホログから約220kmとなるランガルより先はパミール本線と合流するまで集落は存在しない。要するにワハーン全体の西2/3程度はそれなりの感覚で集落が点在している一方で、東部1/3に関しては人口過疎区域の荒涼とした世界が続く土地と言える。一応ランガルより東部にも軍事施設が存在し、そこから内陸部へ向かわずパンジ川沿いを遡上するルートが存在する(しかもその先には温泉郷がある!)のだが、聞いたところでこのルートは自由な走行が許されていない地域だそうで自転車旅行で向かうのはやや難しい。

 キモとなる東部区間だが、ランガルから軍事施設までで約70kmの1000mアップ、軍事施設からワハーン最高地点である峠(約4300m)まで10km400mアップといったところ。峠を越えた先もパミール本線まで非常に走りづらい未舗装路が継続して続き、間違いなくこのエリアがワハーン回廊を走行する上で最大の難所となる。この区間で要する日数を算出しその分の食材を積載した上で挑戦することになるのだが、参考までに私の場合は丸2日かけてこの区間を走破した。追い風に押される西→東のルートでも時間的にギリギリだったのであり、もう1日くらい余裕を見ておいた方が正解だと感じた。


 ◎まとめ
 大陸横断系サイクリストの中でヒマラヤ山系のルートで圧倒的な人気を誇るのがパミールハイウェイなんだけど、これはヨーロッパから中央アジアを経由してそのまま陸路伝いにこの地域を走れるから・・・というファクターが大きいのだと思われる。他のラダックやカラコルムハイウェイが南アジア地域に属してる関係で、陸路の場合はイランやパキスタン南部を通ってこなくてはならず難易度が高いので。そうした下地があってか「パミールハイウェイだけを走りに来たんだ」という人よりも、もっと長い距離と時間をかけてこの道へやって来たという自転車乗りの割合が他のハイウェイより多かったように思う。

 走り終えた今思うのは、パミールハイウェイは前後半でそれぞれタイプの異なる景観を楽むことができ、1度の訪問で2度美味しい!贅沢な道だったなということ。ラダックが主に森林限界を越えた荒涼とした大地、カラコルムは緑と川沿いの渓谷が多くを占めていたのに対してパミールはその割合が半々という感じで、見事に同じヒマラヤ山系の道でありながら三者三様の特色を見せてくれた。

 私は走らなかったが、距離は短くともより路面状況が厳しくよりチャレンジングな走行を要するバルタンバレーにMTBスタイルのバイクで向かう人なんかも数多く、一口にパミールハイウェイと言ってもルート次第で全く異なる体験をさせてくれる懐の広さがこの道の魅力だったと思っている。だからこそタジキスタンの滞在期限30日という短さはとんでもない罠であり、何度も繰り返すがパミールハイウェイを走るのであればタジキスタンのビザは取得しておきましょう。
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 キルギス4日目 グルチャの町〜パミールハイウェイ終点 オシュの町

 パミールハイウェイ22日目にして最終日。昨日しこたま飲んでしまい、ちょっと頭が痛い中での起床となる何というか「最低だなぁ」と感じるパミールハイウェイ編最終回の立ち上がり。なに、これで後は上がる一方よ。

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 倒れるように寝てしまったので

 オシュまでのルートは距離以外ロクに確認してないがまぁ問題なかろう。ちょうど使い切ったコーヒー豆でコーヒー飲みつつ朝食済ませて出発準備する。

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 それではパミール最終日スタート!

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 走り始めてちょっと嫌な予感がするのは

 隣を流れてる川が「奥」から流れていることだ。これは要するに山の分水嶺に向かって進んでいることを示しており、詰まるところこの先に峠があることを意味する。そういや標高グラフでもなんか上り坂があったような・・・

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 とか軽い気持ちでいたのだが

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 どこまで進んでも頂上が見えないぞ

 割と余裕の気持ちでいたため思ってたより厳しい坂道に面食らう。1時間経っても山頂に到達する雰囲気がないところで「あれ?もしかして結構本格的な峠道なんじゃね?」と遅まきながら気づいたというか。

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 午前中いっぱいかけてもまだ山頂に辿りつかない程度にはハード

 何ならボトルの水も全て飲み切ってしまい割と乾いた状態でぜえぜえ喘ぎつつ登る。後半は標高も高くなって気温下がったからそこまで乾いてキツいと感じなかったけど、自転車旅行で恐ろしいのは「油断」だなと思わずにはいられなかったパミール最後の峠となる。

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 いやガッツリ登ったな

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 今度こそオシュまで下り坂の道だ

 馬の数が多いキルギスでは結構馬のミルクを販売しており、私も先日サル=タシュの宿で頂く機会があったのだけど、これがなかなか癖の強い強烈な味である。発行してるワケでも無いだろうに随分酸味が強くてどちらかというとヨーグルトに近いというか。

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 そんなミルクがたくさん売られてた

 気持ちよく下って走れたのはオシュまでの大体半分くらいといったところで、大都市に近づく時はいつもそうだが徐々に交通量が増えて自転車走行するのに支障出始めるのが常。キルギスドライバーの運転マナーはかなり悪い上に運転ヘタクソという感じのため後半はもうストレスの方が大きかった。

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 パミールハイウェイは楽しかったなぁ

 とか早くも懐かしさを覚えつつ、市街地に入って35度を越えた気温の中必死に集中しながら先へと進む。都会をゴールにすると最後気分良く終えることが難しいのが良くない点だな。

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 それでも何とかオシュ到着!

 これにてパミールハイウェイの走行完全終了であり、これはそのままヒマラヤ山脈における自転車の3大人気ルート全て走破したことを意味する。去年の春から足掛け1年ちょい。どの道も大変楽しゅうございました。

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 とりあえずはよ休息取ろう

 ということで下調べしといたホステルへ向かう。パミールハイウェイの起点/終点にはそれぞれ自転車旅行者に有名な宿があり、ドゥシャンベのグリーンハウスホステルのようにオシュにもパークホステルというサイクリスト御用達の宿があるのだが、私はこの宿をスルーして別の小さなホステルへ向かう。

 もうパミールに向けて情報収集する必要がないというのもそうだけど、このパークホステルは建物向かいがクラブになってるそうで騒音が凄いと聞いたので。私デリケートだから眠れなくなりそうなの怖くてさ。

 あとこのwood hostelってのがやたら評価高かったので

 チェックインして一息ついたら近くのスーパーに食材買い出しへ。適当に外食しても良いのだけれど、今朝のタイミングでコーヒー豆切らしてるからどちらにせよ買い物行かなくてはならなかったため。

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 宿からそんな遠くないしビール欲しいし

 ドゥシャンベの宿で天ぷら作った際、最後かき揚げも併せて揚げたのだが結構グズグズの出来で悔しい思いをしたので今回リベンジ。余計な揚げ物せず完全にかき揚げのみを作ってやります今回は!

 かなり真剣

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 うんうん、満足な出来だ

 ザクザクかぶり付きながら冷やしたビールがまた美味い。高原で飲むビールも確かに美味かったけど、如何せん寒かったからさ。暑い中を1日走り続けて乾いた体に入れるビールを飲んでるとパミールハイウェイが終わったのだということを実感する←無理ある感想

 ともあれ無事オシュの町に到着したことだし暫く休んでゆっくりします。パミールハイウェイ編、完。

 2025年6月16日(月) 走行距離82km 累計171310km
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 キルギス2・3日目 サル=タシュの町〜オシュから東南東に約60km グルチャの町

 パミールハイウェイ20・21日目。目を覚ましたら雨が降っていた、それも結構激し目のヤツが。昨日の天気予報では午後から降り出すとあったので「それまでに山降ってしまえば大丈夫だよね!」とか甘いこと考えてたのであり罰が当たったのかもしれない。

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 10時くらいまで様子を見たが

 降り止む気配がなくて延泊することにした。ホログからずっと休息日取ってなかったので全身ガタガタだし嬉しいところなのだけど、ここまで来たのならオシュの町まで勢いそのままに走り切ってしまいたかった・・・という気持ちもありつつ。

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 天気はどうしようもないからさ

 午後に1人、夕方にもう1人自転車旅行者がやって来て、2人ともこの雨の中震える様子で困憊していた。どちらもこれからパミールハイウェイに突入する予定とのことで、参考になるか分からんが色々情報流していたらアメリカ人のジャックはキルギス国境パーミットの存在知らず衝撃受けていたり。

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 夕食済ませて全員早めに就寝した


 翌日。カラッと晴れて一安心。1日休んだことで大分回復したこともありパミールハイウェイ走破に向けて出発準備だ。ゴール地点であるオシュの町は標高1000m前後の「低地」にあるため基本下り坂が続くのだけど、まだ超えるべき峠が2本残っているので気は抜けない。

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 手続きのため一旦オシュに戻るそうです

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 サル=タシュの町を出たと同時に上り坂

 標高高いので汗こそかかないが相当斜度の厳しい坂でヨタヨタと何とか進む程度。とにかく今日はこの峠を越えてしまえば以後ずっと下り坂で楽勝だから!と自らに言い聞かせるようにして走る。

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 とはいえタジキスタンと比べりゃまぁ楽か

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 よっしゃ登頂!

 かと思いきや下り坂を挟んでもう一回山頂へ登る必要があるフタコブ峠。地図見て分かってたから平気だったけど、何も知らずにこれ食らうと精神力ごっそり削られるんだよね。

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 んで2本目の山頂へ

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 こちらは頂上からの景観が素晴らしい

 ここから標高差2000mはあろうかというダウンヒルの始まり。長いこと続いたパミールハイウェイ編だがここより先はエンディングみたいなもので、今まで苦労して登って来た道を思い出しながら稼いだ標高貯金を切り崩して進むこととなる。

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 パミール終わるんだな・・・

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 と、そこまでセンチメンタルにはならないが

 周辺に聳え立つ山々も独特な形と色合いしていて興味深い。進むにつれて気温が上がり、森林限界を下回って木々の姿が見え始めてと世界が徐々に下界に移り変わる感じを味わいながら走る道は何とも心地よい。

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 まだ疲れが取れてないので楽できる道なのも有難い

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 隣を流れていた小さな川が

 山頂付近では本当に幅数十cmしかない規模で透き通った水だったのが、降っていく最中にどんどん支流と合流して大きくなると共に土を含み色が濁っていく姿を横目にしつつ。川の成長を眺めて感じいるとかそういう話じゃなくて、私は単に「こんな色した川じゃ水分補給できないじゃん!」とか明後日のこと考えてた。

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 そんなものよ

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 徐々に雲が広がって来てる

 地味に今日も午後からは雨が降ってくる天気らしく、山を抜けてしまったからもう安心!・・・という感じではないようだ。今のペースならそれほど時間かからずグルチャの町まで移動しホステル投宿できると踏んでるから大丈夫なハズ。

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 そう思っていたのだけど

 お昼過ぎから強烈な北風が吹き出して、下り坂なのに異様にペースが遅いという残念な状況となってしまう。せっかくの状況に水を差すというか、グズグズしてると言葉通り天から水が刺さりそうだというのに。

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 あんま上手くないな

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 それでも15時半にはグルチャの町に到着し

 宿代聞いたら思ったより高く、でもこの後雨降ってくることを考えるとテント泊は避けたいし・・・とか迷っていたが最終的にオーナーが値引きしてくれたので投宿することに。スミマセン優柔不断で。

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 パミールゴールしてからでも良かったけど

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 思わずビール飲んでしまい早祝いだ!

 思ったより酔っ払ってしまいフラフラの状態で外見たら雷伴う大雨が降っていた。大分標高下がってきたけどまだ普通に山の中なんだなこの辺・・・とか思いつつ、ほとんど倒れるように就寝。明日パミール最終日。

 2025年6月14日(土) 走行距離  0km 累計171121km
 2025年6月15日(日) 走行距離107km 累計171228km
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 タジキスタン25日目&キルギス1日目 カラクルの町〜オシュから南南東に約100km サル=タシュの町

 パミールハイウェイ19日目。ひたすら寝ていたのが功を奏したか、目を覚ましたら随分体調が良くなっていた。これなら厳しいパミールハイウェイも最後まで楽しく走れそうである。

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 よかったよかった

 ・・・と走り終えてないのに全て上手くいったような雰囲気になるのは良くないぞ。今日でタジキスタン国内におけるパミールハイウェイは走行終了する予定だが、この道路はタジキスタンとキルギスの2カ国を跨ぐ国際道路なのだし。

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 昨日はやや食欲なかったけど今朝はしっかり食べた

 ちなみに昨日の夕食も他のゲストと比較して1.5倍くらいは普通に食べてる茶壺さん。ただ普段の食事量からすると明らかに少なかったというだけで、自転車旅行辞めたらデブるなこりゃ。

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 天気良くなったのでカラクル湖も良い感じに

 国境となってる4200m超の峠とは別にもう1本同じ位の高さの山越えをする本日のルート。とはいえカラクル自体の標高が3900mとかなので正直そこまで大変ではないだろ・・・くらいに侮っていた感はある。

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 特に序盤は緩やかな道だったし

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 だからこんな自転車撮影して遊んでいたワケで

 峠の手前に差し掛かると急激に斜度がキツくなるのはこれまでタジキスタンで何度も経験してきたので想像できた筈なのに・・・今回もラスト数kmで「何コレ?こんな筈じゃなかった・・・」とか怨嗟の言葉を吐きながら両足ガクガク必死の形相で登る羽目に。

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 学習しないな

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 ここから一旦標高を下げて

 再び3900mからのヒルクライムスタートだ。流石の私も同日に2度も泡を喰うことは無いと思うのだけど、タジキスタンのあるあるパターンにはもう1種類が存在していた。

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 お昼過ぎになると雨雲がやって来るんですよ

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 オマケに山頂10kmほど手前から未舗装路になるし

 イミグレーションへたどり着く頃には寒いわ息苦しいわ疲れたわとゲンナリしていたぞ。それでも無事タジキスタンの出国手続きを済ませ、ちょっと登ったところが国境であるキジル・アルト峠(4282m)なのだけど。

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 このイミグレから1km程度の間に

 雹が降り出してきてしまった。いよいよ最悪の状況となったところで山頂に到達するとは運が良いのか悪いのか。とりあえず忘れらない国境越えになったのでは無いかと思っている。

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 いやそんな余裕なかったけれど

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 その割にちゃんと記念撮影してるんだよな

 とにかくサッサと下山したいが雹に降られてグチャグチャとなった土の道はスリップ危険もあるし非常に怖い。焦らずゆっくりフルブレーキで速度を落としながら慎重に進んでいたのだが、今度はブレーキシューが摩耗して駄目になってしまい交換を余儀なくされる。

 こうした場合に備えてちゃんと予備のシューを持ってる私は偉いと思うが、その交換作業を雹が舞い散る4200m超の未舗装路で行うことになるとは思いもよらなんだ。幸いにして作業中に雹は降り止んで落ち着いたけれども。

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 そして急斜度を下り切ったところで出て来る山頂看板

 思ったよりも時間かかっている上にマトモな昼食も食べていない。でもキルギス側のイミグレーションは現在許可証を取得した外国人しか通行できない・・・というちょっと問題抱えたボーダーであり、どれだけ時間取られるかわからない恐怖感からなるべく急ぎたいという葛藤が。

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 下り始めて10kmくらいでアスファルト道に戻った

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 でも普通に川を渡ったりとかはある

 緩衝地帯となるエリアを20km以上に渡って走り続けてようやくキルギス側のイミグレーションに到着する。万が一入国できなかったとしてタジキスタン川のイミグレまで戻る気力も時間もほぼ無いのが恐ろしい。

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 君もそう思うだろ?

 イミグレーションの敷地にすら入れない物々しい雰囲気で、近くの軍人に声かけて事前に準備していたキルギスボーダーの許可証を見せるとその場で待機を命じられる。いや実際には放っとかれた感じで鍵かけられたゲートの前に30分近く放置されてた感じだが。

 情報の照合が通ったのだろうか、ようやく敷地内に通され入国手続き。審査自体は普通というか適当な感じで特に質問もないまま(そもそも係員が英語話せない)スタンプ押されてキルギス正式に入国できた。

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 いや本当緊張したわ

 このキルギス側イミグレーションが山岳地帯の終わりでもあったようで、ここから先は広大な牧草地帯が広がる景色に切り替わる。

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 家畜の種類も馬の割合が増えた感じ

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 そして遊牧民の居住地であるユルトの数が激増した

 タジキスタンでもユルトテントを見ることはままあったが、キルギスのそれは数も規模も全く違う。国境を越えると世界が変わるというのは今まで何度も体験してきたことだけど、山の向こうは別の世界という体験は本当に不思議で面白くある。

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 ここから一直線の道をひた走り

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 これまたタジキスタンへと通じる道と合流した三叉路を経て

 17時半に何とかサル=タシュの町へ到着した。キルギス初日ということもあるし、とりあえず宿に泊まって様子を見たいというか、連日の激走で疲れ切ってるので素直に宿泊したい。

 町にあった(多分)唯一のATMが操作にクセあって何度もやり直したりしつつ、18時には宿にチェックイン。もうここでは時間制限もなく電気が使えるしシャワーも一瞬でお湯が出て来る、何と高速のWi-Fiまであるのにお値段タジクより安いという環境で。

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 下界に降りて来たんだなと思う

 いや「まだパミールハイウェイ終わってない」とか自分で言ったじゃないか。この先はひたすら下りが続く道とはいえ、最後まで気を抜かずに走り抜けたいものである。

 2025年6月13日(金) 走行距離100km 累計171121km
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