自転車ときどき世界1周

2025年10月

 中国2 25日目 植林エリア〜北京から北西に62km地点 山の裾野

 大分暖かくなったと思ってた気温だが、夜間および早朝の冷え込みはまだまだ厳しく目を覚ましたらテントはバリバリに凍りついてたしボトルの水も8割方凍っていた。

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 朝も寒くてなかなか動き出せず

 というかテントをある程度乾燥させてから出発したいので、テント日光に当てて水気飛ばしてるとそれなりに時間掛かってしまうんだ。場合によっては水でぐちゃぐちゃのままバッグに収納することもあるけど、そんな状態で放置してるとカビも生えるし良いことないので。

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 使う道具は毎日リフレッシュさせたいよね

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 中華まんじゃない朝食頂いて

 昨日から続いてる都市の脇を走る道で先へ進みたかったのだが、1kmも進んだら工事中となっており町中への突入を余儀なくされた。嫌だなぁ、中国の大都市なんて面白味のないビルがニョキニョキ生えてるばかりで交通事情は悪いしストレス溜まりそう。

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 文句言っても仕方ないか

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 ビルの脇を抜けていく 

 首都北京が近いためか、町の規模も大きくなっており抜け出すのにも一苦労。徐々に逆走してくるクソバイクの数が増えてきたりするのを思うと、内モンゴル地区は寒いけど交通状況におけるストレスは一切ないレベルで快適な道だったよなぁと感じる。でも寒いんだけどさ。

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 2回言うなし

 オマケに復帰したG110号線はわざわざ山を登っていく謎ルートを取る始末。南と北で山に挟まれてる土地なのだから、素直に谷間を東へ進めば良いだろうにフラフラと山へ突っ込んでは麓へと戻ってくるため無駄にアップダウンの連続となる。

 やたら土砂積んだトラックが多かったので、鉱山とかの土砂を搬送するために使われる道なのかもしれない。別に私はそんな道走りたくないのだけれど、他の主要道が自転車走れない高速道路か迷路みたいに繋がってるローカル道を進むかなので。

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 山を越えたところでお昼休憩

 ここからは一般道路も隣を走ってる高速道と並行する形で平坦な道が続いている。なので楽できるのはそうだけど、わざわざ高速の隣に2つも一般道路を建築するってどうなのよ!?とは思う。最初片側2車線の大型道路なのかと思ったほどに近接して2つの道が延びてるんだよ。

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 意味がないし意味がわからない

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 この地域のバイクはグローブ+前掛けが標準装備されてるな

 途中で進路を変えて湖のように広がってる部分の川を渡ることに。大きな川を繋いでる橋を走り抜けるの好きなのです。そういう道があるなら積極的にルートに組み込みたいと思ってしまうタイプでして。

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 だって風光明媚じゃないですか

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 それこそが自転車旅行よ 

 そのまま先へ進むと北京市内?の入口っぽい検問所に。単なる検問かと思いきや、自転車から降ろされてパスポートのチェックまで実施するほど念の入れようは何なのさ?そういうとこだぞ。

 万里の長城まで残り数kmの場所にて夕食済まして一旦町の外へ移動。といってもこの辺は小さな村が連なってる程度の規模なので1kmも横移動したら山の裾野で人がいない場所出てきたのでテント張ることに。内モンゴル地域よりよほど野宿簡単だな中国。

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 毎晩目一杯食事してます

 一応明日には北京に到着する予定であり、中国入ってからちょうど1週間か。中国ゴール地点はまだ先だけど、北京は数日滞在して観光してみようと思ってます。というかウランバートルから休息日入れずに走り続け、もう私はヘロヘロなんです本当に。ビールでも飲まなきゃやってられない位には。

 2025年10月21日(火) 走行距離105km 累計179900km
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 中国2 24日目 シンクーの町〜北京から西北西に約136km地点 植林エリア

 しかし中国のホテルはコスパが良いなと思う。この宿も国際ホテルと名前が付くほどの格式だし、実際その名前に負けないだけの立派な建物とロビーを備えており、しかし私は最安の部屋を選んだため朝食サービスは無い。

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 安けりゃ別に構わないけどさ

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 2025年時点でこれほどお買い得に旅行できる国も少ないぞ

 明らかに昨日より気温が上がり凌ぎやすくなったと感じる朝。とはいえ靴下も二重履きだしグローブだってそう。強いて言うなら今日はアンダーウェアにジオラインを着ておらず多少衣類を減らした程度。

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 まだ思いっきり氷点下の世界だし

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 川もバッチリ凍りついてる 

 シンクー脱出に少々道を間違えて明後日の方向へ走っていくところだったが、致命傷となる前に違和感気づいて地図確認し軌道修正を行うことができた。先日モンゴルでの経験が生かされたというよりは、単純にコンディションが良くなったことで問題に素早く気づけるようになったのだと思う。

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 だからしっかりとした休息は大切なのよ

 大きく標高を下げる予定の日だが、しかし進んでいくのは山の中。下り坂の前に山岳地帯を抜けてしまわなくてはならないようで、要するにガッツリ登る必要があるワケだ。

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 やっぱそんな簡単にはいかないよね

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 でも今日は快晴で日差しも暖かくて

 早朝の冷え込みはともかく日中は随分と暖かく感じる。実際ここ4〜5日は寒気の訪れに伴い天気自体も悪い日が多く、ことさらに寒かった印象だ。こうした波を超えつつ徐々に本格的な冬の訪れとなるのだとは分かっちゃいるけど。

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 なんちゅうタイミングでこの地域走ったんだ私は!

 みたいな気持ちにはなる。まぁそんな最寒の状況を潜り抜けて、後はもう日本帰国するまで快適な気候の中を走り続けるぞ!と思ってワクワクしてる←フラグ

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 山頂を越えたら

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 山々の合間を抜けていく気持ちの良いダウンヒル

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 途中でお昼

 このまま道なりにG110号線を進んでも北京に辿り着けるのだが、結構大きな町中を何度も通り抜ける道のため、町の脇を通り抜けるようなローカル道を使って先へ進むことに。どうせそのうちまた合流する一時的な迂回路でしょと気軽な気持ちでルート選べるのも道路が豊富な中国ならでは。

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 そんなローカル道ですらモンゴル主要道より遥かに立派

 これで交通量も少ないとくれば自転車的には中国走行は圧倒的にローカル道を選ぶべきなんだろな。というかヨーロッパ以外の国でここまで走りやすい道が豊富な国は他に無かったかもしれないレベルで自転車が走りやすい国だな。

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 その代わり運転マナーは下の下だが

 でも10年前に比べると信号無視して突っ込む輩とか、平気で道路を逆走してくるドライバーの数は明らかに減ったと感じており、総じて中国全体のレベルが上がったように思える。少なくとも自転車が走りやすい道という点では日本なんぞ相手にもならない程にしっかりしてる中国。

 そろそろ北京までの残り距離を考えて終了ポイントを決めたいと思い、今日は130km超とやや頑張って距離稼いだつもり。これで明日中には万里の長城付近まで行ける予定なのだが、そんな場所にテント張れるエリアあるのかな?

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 毎日が綱渡りみたいなところある自転車旅行

 とりあえず気温上がって凌ぎやすくなったので夕食後にテント張ってビールを飲む。まだ最低気温はー8℃とか出てたけど、寝袋入ってりゃそんなの問題無いのであり、明日目を覚ました時にどう感じるか楽しみではある。

 2025年10月20日(月) 走行距離134km 累計179795km
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 中国2 23日目 チャハルユーイーホーチの町〜北京から西北西に約240km シンクーの町

 昨夜「結構雪降ってるな・・・」とは思っていたが、まさか降り積もるとは思っていなかった。外気温もー7度と極寒だし、これ相当厳しい状況なのではなかろうか?

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 どうすっかなコレ 

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 とりあえず宿に泊まってて助かった

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 朝食のビュッフェをたらふく堪能した後で

 日が登って雪が溶けるのを待ってから出発した方が良いと思い、しかし待機してても「そもそも雪は溶けるのか?」という不安が付き纏う。どうしたものかとヤキモキしつつも9時半の時点で覚悟を決めて出発することに。

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 転ばないよう慎重に運転しつつ

 とりあえず大通りまで出れば交通量あるし大方の雪は消えていると踏んでいた。果たしてこの予想は当たっちゃいたのだが、それは主に道路の中央部分に関してで自転車が走る側道部分には未だ残雪が残っていたり。

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 走れなくはないのだけど

 氷と混じった雪を巻き上げながら走っているせいか、暫くするとギアが変更できなくなったりタイヤ周りでキュルキュルと異音がしたり。調べてみたら巻き上げた氷雪が低温で自転車にこびり付いてしまい、それが原因で色々と悪さをしている模様。

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 完全につららが出来てるじゃねーか

 幸いだったのは本日の天気が良くて太陽がしっかりと照りつける環境だったこと。このため11時を過ぎるころには路肩の雪もほぼ姿を消して路面も乾き走りやすくはなった。ロシナンテ号はフレームの一部とギア周りが氷漬けになってて解消できないけど、そのうちどうにかなるでしょ。

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 ということで先へ進み

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 ウランチャブの町を掠めるように進み

 ウランバートルから1000km以上に渡って走り続けてきた道(中国はG208号線)とお別れし、新たにG110号線へと切り替えて東へ進む。このままずっと南下した方が早くに暖かい地域行けそうな予感はあるが、流石に2度も中国入って全く北京を観光しないままスルーするの勿体ないかなと思いまして。

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 あと万里の長城は見てみたい

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 これだけ激盛りして13元(約270円)は中国バグってるだろ

 食後にお店の熱湯を頂き自転車にぶっかけることで凍りついて動かなくなってたギアも復調した。中国の食堂では大体何処でも熱湯を汲めるシステムになっているのでちゃんと計算してました。

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 日中0℃くらい何だけど数字以上に暖かく感じる

 朝の時点では絶望しかけた私だが、そういえば今ウランバートルの気温ってどんなものなのかな?と調べて「−16℃」という恐ろしい数字を見てしまったが故に「大丈夫大丈夫、私は普通に走れる環境にいる!」とポジティブな気持ちになってしまったのよね。

 何か1つ間違っていれば、今の時期にモンゴル走っていた可能性を否定できないだけに本当紙一重だったんだなと思いつつ。

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 1400mちょいの峠を越えて

 200mほど下った場所に出てきたシンクーの町にて本日終了とする。気温が上がっていれば野宿で良かったのだけど、日が沈むと同時に凄まじい寒さとなってきたため素直にホテルへ向かいます。

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 でも素直じゃないのが中国の宿で

 わざわざ「外国人宿泊可能」とネットで表記してる宿を訪ねて行ったのに「外国人は泊まれないよ」と断られるのは何なのさ?何なら英語でコメント残されてるのまで確認してたのに、もう中国で何を信じれば良いのか全く分からない。

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 結局町外れにある国際ホテル行った

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 そんでチェックイン後に1km歩いて夕食に町まで戻ったりとか

 こんな無意味に翻弄されるくらいなら気軽にテント泊する方が良いと思うのだけれども。明日には標高下がる関係か気温もグッと高くなるみたいなので、イケるのならこのまま北京まで気軽に休みたい場所で休める自転車旅行がしたいと思うとります。

 2025年10月19日(日) 走行距離126km 累計179661km
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 中国2 22日目 ジュリへの町〜北京から西北西に約340km チャハルユーイーホーチの町

 私が使用してる寝袋は日本のナンガ社が誇るオーロラ750DXという無茶苦茶性能の良いタイプ。このタイプだとー16℃までは快適に眠れるとされており、なんか今朝もー10℃近くまで気温下がったみたいだけどグッスリでした。

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 むしろ寝袋から出る時がキツい

 せっかく中国にいるのだし町中でわざわざ自炊することもないかとコーヒーだけ飲んだら早々にテントを畳む。そのまま近くの「早点」と看板出してるお店にて、中華まんを頬張ってこそでしょう。

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 店内が暖かいのも嬉しい

 というか私が震えてるの見てお店のオバちゃんが「このコート着ていきな」と渡してくる始末。いえ違うのですウェアは充分着込んで暖かくしており指先の末端が寒いだけなのでお気遣いなく・・・と中国語で言えるわけもなく。ジェスチャーで何とか丁重にお断りした次第。

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 結局注文した以上に中華まんプレゼントしてもらい

 気温は寒くとも人の心遣いが温かな朝である。というか昨日と異なり快晴とはいかないまでも、雲の間から太陽が姿を見せることがままあるため日差しを感じて大分マシ。

 加えて風もほぼ無風状態なので体温が余計に奪われる心配もなし。良いことばかりのように感じるが、実は今日のルートずっと上り坂が続く道であり最終的に標高1500mを超える高所でステイしそうな雰囲気なのよね。

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 モンゴルとの国境付近は1000m切ってたのに

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 水溜まりもガチガチに凍ってる

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 11時ごろに頂いた中華まん休憩して

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 もうちょい先へ進み 

 65kmほど先にある町を目指す。実はこの町より手前にも2軒ほど食堂の姿を目撃したが、割と中華まんでお腹膨れていたため当初の予定どおりトゥムルタイの町でお昼休みにしようかなと。

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 お勧めされた謎肉のスープ食べたけど

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 多分肉の正体は君達だろな

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 午後の方が曇ってしまい寒かった走行

 ただトゥムルタイを過ぎた辺りからモンゴルっぽい短い草ばかり生えてる景色一辺倒ではなく自生してるっぽい木々や背の高い草花の姿も見え始めて環境が変わってきたことを感じた。

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 畑の姿も出てきたし

 なんだかんだ調子よく走り続けてチャハルユーイーホーチの町手前までやってきたが、まさかの道路工事で全面通行止めときた。ほとんどの車はUターンして引き返しているが、何台かは脇の未舗装路を伝って無理矢理先へと進んでおり「車が通れるなら自転車も行けるだろう!」と私もロシナンテ号押して進む。

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 意外と簡単に抜けられた

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 こんなところで魔法取得できるとは

 何故かやたら宇宙服の販売されてる店舗が多いチャハル。こんな中国の僻地で宇宙服が製造されまくってたらむしろ胸が熱くなる事案なのだけど、流石にそれはないな。

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 一般販売されまくってるし

 ネットから外国人が泊まれるであろうホテルを下調べしといたにも関わらず、訪れてみれば「いやウチは外国人無理だよ」と言われる理不尽よ。じゃあせめて中国人以外も使う予約サイトに堂々と記載しないでくれよ。

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 インドを思えば大分マシかな?

 少なくともインドでは気の毒がった従業員が外国人宿泊可能な宿を調べて「ここに行けば大丈夫」とアドバイスしてくれたりはしない。中国のクソルールに腹立つことはままあれど、中国人は総じて皆さん親切なのよね。

 雪も降ってきたし流石に今日は宿泊したのだが、ビックリするほど立派な部屋でドギマギしてる私がいる。中国宿のレベルが高いことは重々承知していたが、それにしても2500円でこんな立派な部屋泊まれるとか凄いな。

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 屋台車が並んでる

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 とりまガッツリと夕食済ませ

 温かな室内にてビールを飲みつつひたすらPC作業。たまに宿泊施設泊まると充電できるし気兼ねなくネット使えるから夜遅くなってしまうのが悩みどころだったりする。

 2025年10月18日(土) 走行距離126km 累計179535km
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 中国2 21日目 廃虚〜北京から北西に約400km ジュリへの町

 やはりというか昨夜飲んだ中国酒の影響で頭が痛い。完全に2日酔いなのであり、目を覚ましたのも8時過ぎならば、動き始めたのは更に遅い時間である。何なら寝る前の記憶が飛んでおり「ブログの日記書かずに寝ちゃったな」と思っていた程。

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 夜にPC起動したらちゃんと日記書いてた

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 変なところ律儀だな茶壺さんは

 何とか準備終えて出発したのは10時半を過ぎてから。宿泊施設だと居心地の良さから出発遅くなるのはよくあることだが、テント泊でここまで遅いのは珍しい。

 走り出して直ぐのタイミングで寒くてバラクラバマスクと冬用グローブを付けて完全冬スタイルの格好となるほどの寒さ。風は北からの追い風が吹いてるので純粋に気温が低いのだろう。

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 というか雪降ってるしな

 1週間くらい前はモンゴル国境付近の気温は日中15℃前後まで上がっていたようなのだけど、ここ2〜3日前から寒気が到来しており一気に冷え込んでるみたい。それでも最高気温ー1℃ってのはちょっと極端じゃないですかね?

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 寒過ぎて自転車停めるのも億劫

 スタート遅かったのでお昼休憩ポイントに目論んでたスニクヨチーという町への到着は14時前に。まだこの辺は道中で草原しか出てこない環境なので「目についた食堂でお昼済ます」なんてことが出来る筈もなく。計画的な走行が必要なのです。

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 なら寝坊すんなよ

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 町中だけは思い切り栄えてる

 でも郊外に工場があり、それが風力発電機を製造してる工場だったので思わずテンション上がってしまった。なんか私あのでかいプロペラが回ってる姿好きみたいで、今までにも何度か羽を運ぶ超大型トラック見つけては興奮していた人。

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 なので工場の姿が見れたのとても嬉しい

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 良いよね、風力発電

 ちなみにこの地域は風の強い土地だけあって至る所に風力発電が建設されている。モンゴルの南部国境付近でもちょいちょい見かけたけれど、アレもこの工場から運ばれてきた物だったのかな・・・とか考えつつ走ってた。

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 後半の道路は幅が狭くなってちと怖い

 そのクセ交通量は増えてきたためクソボケ中国人ドライバーが無茶な追い越し運転とかすること増えて勘弁してほしい。ウイグル自治区走ってる時はそこまでドライブマナーが凶悪だと思っていなかったので「私も色々酷い運転する国(インドとか)経験したし、10年前初めて中国走った時はカルチャーショックで中国人は特別酷い運転してると勘違いしてたのかも」と思ってたのですよ。違ったわ、10年経っても中国人ドライバーはクソクソのクソボケだった。

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 牧場っていうか

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 単なる平原が広がってるだけだよね

 寒くはあれど、基本平坦路だし追い風なのもあってハイペース。結局17時ちょいに110km走ってジュリへの町へ到着できて、まぁ一応予定してた通りだ。

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 こんだけ頼んでモンゴル飯より安いんだ

 流石に寒いから宿泊にしようかとホテル訪ねてみたけど普通に「外国人駄目」と断られてしまいやる気失せた。ということで町突入時に目星付けてた廃虚にテント張って本日終了とする。

 昨日を反省してこの寒さにもかかわらずビール飲む。というか日中の最高気温が低いだけで、深夜における気温の下がり具合は随分マシになってるんだよね。モンゴルではー10℃下回ることもあったけど、流石にそこまで寒くはない。

 あと何百kmか南下すれば一気に気温も高まると思われるので、そこまでの我慢だなと思ってます。

 2025年10月17日(金) 走行距離113km 累計179409km
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 2025年9月13日〜10月16日
 走行日数34日間
 累計走行距離2957km(176271km〜179228km)

◎道路
 舗装されてる道は非常に走りやすく快適だが、地方の町中とか幹線道路を外れると途端にボロくなるどころか一気に未舗装路となる両極端な構成。そもそもモンゴルの地方において道という概念は極めて希薄であり、車もバイクも自分が好きなルートをガンガン突き進む光景が見て取れるなかり独特な国だと思う。
 未舗装のタイプは凸凹が続くコルゲーションのみならず深い砂に埋もれて進めなくパターンや大小無数の石がゴロついてて転倒する危険の高い道まで多種多様。車両の轍が続いてるからといって気軽にフルパッキンの自転車で突っ込むと身動き取れなくなり悲惨な状況となることあるので慎重さが求められる。
 モンゴルは恐らくここ10年以内にもの凄い勢いでアスファルトによる舗装率を上げており、これが路面状況の良さにつながっている要因かと想像する。中国が関与してる雰囲気感じるのだけど確証ないから何とも言えんが、自転車的には恐ろしく長い距離で補給もできず未舗装路を走り続ける・・・という環境は減っているため有難いのは間違いない。
 全体的にはウランバートルへ近づくほど路面状況は悪化し凸凹やギャップ、亀裂といった問題は増える。恐らく交通量と建設時期が影響しているのだろうが、その代わりウランバートル近郊の方が多少はローカル道でも舗装されてる確率が高く一長一短と言えなくもない。モンゴルらしさを求めるのであれば、如何に首都から距離離れた場所へ行くか・・・という点が重要で、ウランバートルから遠のくほど自転車的には気分良く走れるのは間違いない。なお車両は右側走行。
 イメージからつい地平線まで続く平坦路の国かと思ってしまうが、実際には大小様々な峠を越えていくタイプの道が多く斜度はキツくないもののむしろ登りか下りのどちらかを走っていることの方が多い。全体的に標高1000mを越えている国だが、私のルートでは西部アルタイ山脈内でも3000m到達しなかったので「ガッツリ山を登る」という感じではないのが救いか。
 首都近郊以外は町と町との距離が離れているため、他のアジア諸国と同様のテンションでいるとかなり大変。ただし遊牧民の国だけあって所々にゲルテントの姿が散見され、こうした施設の一部では食料品の販売等も行っている。地図で見るより案外補給する機会は多いと言えるかな。

◎治安
 人が少なすぎるので危険に遭遇するような確率は少ないが、割とモンゴル人は昼間っから酔っ払って酒の臭いを撒き散らしてる酔っ払いがいる。こういうのが平気で食堂とかに入ってくる世界らしく、思ったより戸締りとか厳重にしていた印象が。私も食堂の脇に置いといたロシナンテ号勝手に跨がられて写真撮影してるバカとか遭遇してるため、治安とはちょっと違うかもしれないが印象そこまで良くない。
 あとモンゴルの人がいない場所で野宿してても文句を言われる確率は0に近いが、それはそれとして彼らは異様に目が良くて、遠くからでもテントを見つけてバイクや車で走り寄ってくる傾向があるためテント設営した後でテントから見えない場所まで離れてしまうの(買い物とかで)抵抗あって1度も実施していない。

◎ビザ・出入国
 日本人の場合はノービザで30日間までの滞在が可能である。なのだがモンゴルの国土に対して30日間というのは絶妙に大変な日数であり、自転車旅行で私みたく中国→モンゴル→中国といった陸路での移動を続けたい場合、利用できる国境に制限がある関係で似たようなルートになりがち。
 そうすると西部ブルガンから南東部ザミンウードまでの移動となり、これが30日間だとかなりハードなだけど走りきれないほどでもない・・・という塩梅に。ウランバートル寄らなければ大分余裕があるとは思うけども。
 ということでウランバートルにあるイミグレーションにて滞在延長の手続きを実施している。この延長日数は個人の都合で最大30日間まで(1回のみ)設定できるそうで、1週間ごとに料金が変わる。手続きは滞在リミットの7日前からできるらしく、事前にネットでt続きだけ済ませておいてスタンプのみ貰いに行っても構わないし、その場で直接手続きすることも可能となかなかサービスが良い。ただしイミグレ施設は市内の外れに位置してるためそこそこ訪問するのが大変ではある。
 手続き済ますと3〜5日後に処理完了のメールが来るのだが、この文面の中に「完了したからイミグレーションまで来てね」みたいな文言があり、コレが国境のイミグレーションでも構わないのかやや不安だったが、私の場合は中国との国境に位置するザミンウードで偶然イミグレ見つけて確認したら「延長可」みたいなスタンプ押されたので、やはり再訪する必要があったのだと思われる。
 ちなみに出入国に伴う検査はかなり適当で問題なかったが、ザミンウードの町からイミグレーションまでの間は自転車による自走が禁止されている区間でバスなりジープに料金支払って載せて移動しなくてはならない謎ルールが敷かれている。

◎交通事情
 運転マナー自体はかなり悪い。だがウランバートル市内とその半径200km以内でもなければ交通量が少な過ぎて問題を感じることは滅多にない。この点からもモンゴルにおける自転車走行はウランバートルから離れた場所を走る方が良いと言えるな。
 信号無視したり逆走してくるような無茶をしてくる車両は少ないものの単純に運転がヘタクソで、自分が待つことで詰まってる車両を通せば全体がスムーズに流れると一目瞭然な場面でも、無理矢理ガン詰めして身動き取れなくなりひたすらクラックション鳴らしてる姿がウランバートル市内のあちこちで見られる。
 郊外でも対向車の確認せずとりあえず前の車両を追い抜こうと反対車線に飛び出す輩が一定数おり、更にその中で悪辣なドライバーは自転車がいようとお構いなしに突っ込んでくる。モンゴルの道路は狭い上に側道無いのが常なので、これをやられるとたまったものではない本当に。
 ウランバートル〜ザミンウードまでのルートは総じてこんな雰囲気で、ゲルも無ければ家畜の姿も少なく、でも車の数だけは多くて路面も悪いといった、楽しく無いのに気が抜けないという酷い道だった。付近の陸路国境がここしか通過できないから嫌でもこのルート通るしか無いのだが、モンゴルの走行を楽しむならばお勧めはしない道だ。

◎特徴
 世界で最も人口密度が低い国。東アジアって人口大国の国が乱立してるのに、その中でモンゴルだけが国内に人スッカスカという地図を通してみるとかなり異端な存在であることが分かる。
 これに加えて人口の半分近くがウランバートル都市圏に居住しており、広大な国土の多くは砂漠か短い草が生えてる半砂漠の景色が広がる。
 人口密度が低い国は他にもあるが、モンゴルは高い緯度&海から遠い内陸国という条件が合わさって非常に寒く水の補給が難しい土地になっているのが厄介と言える。更に偏西風が大地を吹き荒らし、加えて物価の高騰が激しいけれど国の実態は途上国であるため先進国的なサービスの良さは期待できない。
 ・・・という自転車旅行する上でおよそ苦労する条件が揃いに揃ってるという点で非常に難易度の高い国だと思う。実際モンゴル走行は私の経験でも5指に入るほどハードな国だったと言って差し支えないレベル。それでも西→東ルートを選択したり、本格的に寒くなる前の9月入国だったりと比較的条件の良い環境だったと言えるのが恐ろしい。なのでモンゴルを自転車旅行する人は事前に計画を十分に練ってから望むことをオススメする。

◎気候
 西のアルタイ山脈ではそこそこ雨降るが、それ以外の土地はゴビ砂漠か半分砂漠の極めて雨が少ない土地。だからこそ木々が育たず独特な草原ばかりが広がる国になったと言えるのだけど。
 緯度が高い上に大陸性気候で寒暖の差が激しく、9月の後半には夜間の気温は氷点下まで下がる。首都のウランバートルは「世界で最も寒い首都」としても有名で厳冬期の気温はー20度に達するほどだが、これは首都だけでなくモンゴル全域に通じる話といって過言ではない。
 私が走った9月から10月前半にかけてでも最も寒い日の気象予報で早朝ー12℃と表記されてる日があったし、この国を普通に走れる季節は5〜10月いっぱいくらいが精々かもしれないなと思う。これに加えて風が強いので体感温度は更に低下する上、10月以降はシーズン外となり田舎では多くの商業施設が営業休止してしまう。ということで秋から冬にかけてモンゴル走行するのは専門的な装備と経験を兼ね備えたサイクリストでないとなかなか厳しいのではないかというのが私の意見だ。
 そんでもう1つモンゴルで気にしなくてはならないのは、その広大な土地に対して少なすぎる人口が故に風除けとなる人工物も森林もほとんど姿を見せないことによる風の影響。一般的なサイクリストにとっては風こそがモンゴルにおける最大の脅威と言って差し支えないと思う。
 偏西風地帯に該当してる国なので基本的には西から東へと風吹くのだが、体感としては西からの風は5割強といったところで結構別の方向からも風が吹く日は多い。しかも平気で台風並みの爆風を蒸す可能性もあり、これが追い風なら良いけど向かい風となった日には目も当てていられないレベル。
 一応日中に最大風速となるパターンが多く、夜間は比較的弱まったり無風であることが幸い。かと思うと深夜に風向変わってしまいせっかく風が除けられる位置にテント張ったにも関わらず、別方向からの風でテント内砂塗れにされてしまったこともあるため油断できない。
 こうした風の影響が極めて強い国であるため、SIMカード購入してネットによる天気予報で風向き予測ができるだけでもモンゴル走行の難易度は随分違うと思う。

◎言語
 モンゴル語である。英語の通用率はウランバートルを除くと非常に低く、観光地の宿泊施設オーナーくらいしか英会話出来た記憶がないレベル。むしろ謎に日本語を話せる人がポツポツおり、こちらが日本人だと分かると日本語の話せる知り合いに電話して通訳してくれた・・・というパターンが複数回あった。
 ちなみにモンゴル語は文字を縦書きで表記する珍しい文字で、何故か横書きの場合はキリル文字が使用されている。理由は知らんけどキリル文字の方がまだアルファベットに近い字体なので発音の取っ掛かりにはなる。モンゴル文字はアラビア文字を90度回転させたような形しており、私には全く理解不能なので。

◎宿(野宿)・Wi-Fi
 ウランバートル以外はどう考えてもサービスに対して値段が釣り合ってない酷い宿の割合が多過ぎる。水が少ない国なので水関係の脆弱さは仕方ないとしても、最底辺の宿ですら1泊に2000円以上払う始末。これに加えてシャワーが無いとか当たり前だしトイレも外に掘られたポットン便所が基本、水栓トイレが使えるのは一部の大都市に限られる。このためシャワーを浴びたければ町中にある有料シャワー屋に行く必要が。
 これに加えて9月の後半になると観光シーズンを終えて営業終了始める施設が多く、県庁所在地クラスの町ですら下手すると泊まれる宿が1つも無いといった状況に陥りやすい。一応観光で栄えてる系の町にはホステルとかの宿泊施設があるものの、一般の宿と値段差が無くドミトリーとなる(代わりにアメニティはしっかりしてる)ため利用価値はそれほど・・・
 一応ほとんどの町でゲルテントや木造小屋に宿泊できるキャンプ場が存在しており、そういうのを利用すれば宿泊自体はどんな町でもイケるのだけども。ゲルでのテント泊に5000円とか出してらんないよ。水もないのに。
 そうすると残った選択肢が通年営業をしてるような値段の貼る宿泊施設しか選べず始末が悪い。このためモンゴルでは「休みたくても宿に泊まれず走り続ける」という状況に陥ってしまい苦労した。なお水に関してはシビアな国だが、電力事情については安定しており最初に訪れたブルガンの町以降で停電や電力が供給されていない・・・といった状況に遭遇することはなかった。
 一応ウランバートル〜ザミンウード間は主要交通ルートだったこともあってか大きな町だとしっかりした設備備えた宿が点在していたが、値段に関しては他と変わらずクソ高い。全体として西部の田舎へ行くほどサービスは低下する印象だ。
 ネットに関しても情報収集大変そう・・・という理由で国内最大手(らしい)モビコムという会社のSIMカード購入したが、30日25Gのプランで約1200円と他の物価と比較して異様に安いし割と郊外でも電波拾え、SIMカード購入して本当に良かったわ。安宿にはWi-Fi設置してない場合も多く、モンゴルではSIMを購入するメリットは大いにあると感じたな。
 そんで野宿に関してだけれど、実はモンゴル野宿するのも難易度が高い国でして。ちょっと町を離れれば人的な危険はほぼ皆無といって良い国だけど、木々が少なく人工物等の遮蔽物も僅かなであるのに風が強い。いやそういう土地だから風が強くなるのかもしれないが、とにかく強風時のモンゴルは下手するとテント吹っ飛ばされる勢いで強烈な風が吹き続ける環境のため風対策できる場所を見つけるため奔走する羽目になる。

◎動物
 放牧天国による家畜の国。馬を筆頭に主要な牛・ヤギ・羊・ラクダの5種はモンゴルにおける華とすら思う。これに加えて一部地域でヤクだったり豚の姿を見ることもあり、草原を走る上でこうした動物の姿が彩ってくれること間違いない。なので道路上に限らずあらゆる場所が糞に塗れているし、道路沿いには轢かれたのか死んだ家畜の残骸を目にすることも多いのだが。
 これ以外に猛禽類であるハゲタカの姿やシベリアマーモットといった姿も多々目にすることができる。なおマーモットに関してはペスト菌の媒介者らしく、テント泊中に残飯入れたビニール袋を漁られたことがあったりしたのでネズミの届かない場所に置いとく必要あり。
 犬に関しては遊牧民がそれなりの割合で犬を飼ってることがあり、自転車がテリトリーに近づくと吠え始めて近づいてくるが、そのまま道を進んでいく分には追いかけ続けるタイプとは1度も遭遇しなかったので問題ないと踏んでいた。
 ちなみに1ヶ月以上滞在してただの1度も蚊に刺されなかった国である。

◎自転車店
 ウランバートルにはTrekやGIANTの正規店舗の他、しっかりしたスポーツバイクを取り扱ってるショップが複数ある。言い換えると他の町にはそういったお店は存在しないので、自己対応できないトラブルに遭遇した場合はウランバートルまで移動してくるか中国に脱出するしか方法がない。
 特に今回はリムの破損という特大トラブル抱えて幾つものショップを行脚したが、現地の店員曰く「モンゴルのショップは基本中国からの輸入で成り立っており、そのほとんどは完成品が送られてくるシステムなので消耗品のパーツはともかくリム単独での取り扱いはこの国ではしていないと思う」とのこと。
 私もそこで諦めずしつこくショップ回って偶然中古のリムを売ってくれる店見つけたけれど、これはかなり運が良かったということは自覚している。今時リムブレーキで走行する旅行者は少ないけれど、途上国におけるリムブレーキ対応のリムというのは同様の理由で流通量減ってるそうなので要注意かなと思います。

◎物価・食事
 高い。紙幣の最高額が20000トゥルグ(約830円)の国なのに、一般的な食事が10000〜20000トゥルグなのどうなのよ?その他の一般的な物品も自国内での生産能力が低いようで輸入に頼っている節があり、それは仕方ないにしてもその値段が高過ぎる。キッチンペーパー(3本)の値段が1200円とか言われた時は最初ギャグかと思うたぞ。
 ただし食事そのものに関してはかなり美味しく、最初の方で「モンゴルには食事に関して期待していない」と書いたことを大いに反省したほどだ。ちなみに農業に適さない土地であるがためにモンゴルにおける食事内容は肉と乳製品(と小麦粉)がその多くを占めている。それこそビーガンの人間はモンゴルじゃ生きて行きないレベルで。
 中国の他に日本や韓国の商品割合が多く、地方の田舎商店とかでもスーパードライとか日本の商品を見かけることは多い。とあるお店では海苔巻きが販売されていたりして驚いたが、お金さえ出せば日本人的にモンゴルは結構恵まれた食生活を送れるのかもしれないが、そも自炊できる宿なんてウランバートル以外でまず見ないため旅行者的には何とも。
 ちなみに肉は羊肉の割合が最も多く、その他日本では珍しいヤギの肉などもある。飲み物に関してもお茶を出されるよりお茶1:ミルク9のモンゴルチャイを提供される方が一般的。食事の付け合わせに固いチーズやヨーグルトが出てきたりと家畜から得られる食材を最大限活用しているが、野菜に関してはジャガイモがある程度で、玉ねぎ入ってると珍しいレベル。
 なおアルコール関係は結構充実してるのだけど、全体的に値段が高く最も安いロング缶(500ml)でも4000トゥルグ(約160円)くらい。日本的な基準だと安いんだけど、世界基準で見るとかなり値段高い。ちなみに私はビールに毎回2ℓとか2.4ℓの大型ペットボトルを購入しており、これだと11000トゥルグ(約460円)くらいで割安にはなる。
 ちなみにモンゴルの地方にある町は9月も後半となって観光シーズンが終わり始めるとそもそも営業しないで店を閉めてしまうことが多いそうだ。そうでなくとも訪問客が少ない時間帯は人がいないというパターンが当たり前のようにあり、これに加えて数がそれほど出ない関係でメニューは注文が来て1から作り始めるため完成までに30分くらい待たされるのが当たり前。地方における流通の悪さ事情が影響してか、都会と比べて料金差が最大2倍くらいまで開くのも頂けない。それと田舎では注文してなくとも勝手にお茶かミルクを入れてきて料金加算してくるの嫌いだ。これが原因で何度か支払いのタイミングで揉めた。
 総じて味そのものよりも、モンゴル独自の面倒臭いルールや風習に翻弄されることが多く割とストレス感じることも多かった。まぁ僻地を走る自転車ならではの問題なのであり、これが嫌なら自転車旅行すんな!ということになってしまうのだけれども。

◎総括
 いや本当に大変な国だった。特に近年物価が急騰していることで食・住環境がウランバートル除いて非常に高額なのにレベル低いという西アフリカみたいな状況となっており、金銭を抑えて旅行しようとすると大変に苦労する筆頭国となってしまった節がある。
 ただそれでもモンゴルには他の国では見られない独特な光景と環境を楽しめる唯一無二な魅力が存在しており、特に首都から離れた西部地域ではそれが顕著だったように思う。旅行者がモンゴルに求めるのモノはウランバートルの都会では無いと思うので、一般的にはウランバートルで準備を整えてモンゴル地方に飛び出していく・・・というスタイルになるのだろう。それか私のように西の端から遥々ウランバートルへ向かっていくスタイルか。
 いずれにしても永遠と続くアップダウンと激しい風を掻い潜りつつの旅行となるのは必死なので、日程に十分余裕を持って無理のないスタイルで・・・と行かないのがこの国の難しさなんだよな。
 要するにどんなスタイルで走ろうと大変な思いをすることは間違い無いと思うし、でもそこに素晴らしい喜びを感じられるだけのポテンシャルがあるというのもまた事実。モンゴルでした。
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 モンゴル34日目&中国2 20日目 ザミンウードの町〜北京から北西に500km地点 廃虚

 かなり遅くに就寝したが7時前に目覚めて早い朝食と準備の大忙し。別に中国とのイミグレーションは8時にオープンらしいので特別急ぐ必要は無いのだが、気持ちが焦っていたというのは有る。

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 広くて快適な部屋でした本当に

 宿から1kmにも満たない場所にあるバスターミナルへ向かったものの、現地到着してみれば大型バスはおろか乗合バン(ハイエースとか)の1台すら姿が見えない事実。何コレどうなってんのさ?

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 聞いてた話と違う

 10分ほど待ってもバスの姿が現れないため自走でイミグレーション近くの検問エリアまで移動してみることにした。このまま手を拱いていても何も進展しないと感じたので。

 果たして検問エリアにはバスや乗合バンの車両が無数に列を成しており、要するに私が駐車場に訪れる時間が遅すぎたということなのを感じつつ、渋滞中で停車してる車両に「自転車乗せてイミグレーションまで行ける?」と交渉するのは簡単だった。

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 かなり高かったけど自転車ごと乗せてもらい

 渋滞待ちはあれど10時前にはモンゴル側イミグレーションに到着した。色々不安はあったものの手続き自体は何の問題もなく終了し中国との国境を越えようとしたのだが。

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 まさかここでも車両での移動が必要になろうとは

 というか最初に自転車載せたタクシーの運ちゃんが「この先は自走できるよ!」とか言ったので私も安心していた節があり、ふざけんなこの野郎!という気持ちであるハイ。もうモンゴル貨幣は150トゥグルグ(約6円)しか持ってないぞ私はよ。

 どうしようもなかったので検問にいる軍人に有りのまま相談したらやって来るバンに自転車ごと載せてもらえた。ちょっと前の駐車場エリアで営業してきたオッさんは「100USドルで送ってやるぜ」と無茶苦茶なボッタクリしてきたのを思うと現代でも問題が横行してそうな国境だなと。

 距離にして1〜2kmの移動で降ろされた中国側のイミグレーションにて入国審査をば。中国の入国審査は相当厳しいと思っていたが、職員は親切だし他大勢の人と異なる私はspecial controlとかいうゲートに優先案内されて楽して手続きできた次第。

 荷物検査もX線通すだけの処置であり、やはりウイグル自治区だけが特別検査も警戒状況も厳しい地域だったのかと思いつつ。

 手続き終えて建物出ると、先に乗車したバンが待機しており「敷地内出るまでは自走禁止だ」と言って無理矢理自転車載せて移動しようとして来る始末。恐らくはモンゴル〜中国を通過する車両は乗り子を待って移動しなくてはならないルールなのだろう。

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 私は国境越えて敷地出た場所で降ろしてもらう

 軍の人が「こいつを中国側まで連れて行ってくれ」みたいな内容話してくれたみたいだが、案の定「通行料支払え」と言って来るモンゴル人と一悶着あった末に中国走行が始まる事実。まぁそんなもんだ自転車旅行はよ。

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 とりまエレンホトの町を走りつつ

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 やっぱくぐれってことかな? 

 中国のSIMカードをリチャージすべくチャイナテレコムの看板掲げてるショップに向かいリチャージ手続きを実施する。多分手間取るだろうと予想していたが、対応してくれた店員が親切で四苦八苦しながらも手続き済ましてネット環境復活させてくれた。

 私が思うに中国って困ってる外国人に関して親切な市井の人が多いと思うんだ少なくともモンゴルよりずっと。

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 助かりました本当に

 気になってる作業を終えたので、そのまま一気にエレンホトの町を向けてしまっても良いのだが時刻は12時半を回っており昼食タイミングだったりする。

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 恐竜撮ってる場合か 

 なので私もお昼を済ましてから後半戦に臨もうと思っていたのだが、何を間違えたかエレンホトの町を抜けてしまい果てしない荒野へ続く道をひた走ることになろうとは。

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 いや本当なんなんだろうね

 モンゴルを出国したとはいえまだこの周辺は牧草が生い茂る人気のない土地。とりあえずは内モンゴル自治区を超えなくては気軽に補給も出来ないぞと気持ちを引き締めつつひたすら南へと先へ進む。

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 70km近く走った場所に

 小規模な集落が存在しているようで、食堂は潰れていたが商店こと超市は無事営業中だった。

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 一揃い買い物済まして

 近くの農業施設だろうか廃虚が連なる場所の1つにお邪魔してテント張らせてもらう。建物内なので風の影響も受けず安眠できそうな場所で何よりだ。

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 酒の名前が「草原白酒」というこの地域っぽい名酒でして

 思わず1本飲み干してしまったが、これ無茶苦茶強い酒でフラフラになりつつの夜。個人的に全国不覚になりつつ眠るのはなかなか心地よいので文句ないのだが、明日の私が苦労してないか心配ではある。

 2025年10月16日(木) 走行距離70km 累計179296km
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 モンゴル33日目 ビニールハウス内〜ウランバートルから南東に約610km ザミンウードの町

 さてモンゴル走行実質最終日。滞在日数の割に国土が広く、それでいて陸路の開放されてる国境が少ないため自転車で走るとなると嫌でも距離稼ぐために走り続けなくてはならなかった国だけど、そうした状況ともお別れだ。

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 なお次の中国も日程シビアな模様

 ともかく先のことは無事ザミンウードの町に着いてから考えるべきであって、先ずはモンゴル走行を走り終えることが先決だ。そのためにもしっかり走行前に準備しなくては。

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 どうもお世話になりました

 ・・・と出発したは良いが、本日は風向きやや向かい風。というかウランバートルからの6日間、ずっと追い風と向かい風の日が交互に入れ替わってくる形で、強弱ハッキリしてる走行が続いてたな。

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 そのために昨日ガッツリ走っておいたのだけど

 加えて終わりのないアップダウンに昨日と違いやたら冷たい風が心身を凍えさせる。あまりの寒さにバラクラバマスクと冬用のグローブをつけて完全冬装備の体制で走行する始末。ウランバートルから南下してきて暖かくなったという理論は何だったのか。

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 全ては地平線だ

 ゆったりとしたアップダウンが続く道だが、道中一切の人工物が出てこない道で立ち止まることもなくひたすらペダルを踏み続ける。寒さと風に耐え続ければ良いだけで、ある種虚無の世界よな。

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 君たちの姿を見るのも今日が最後かな?

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 100kmぶりくらいに列車も間近に接近してきて

 なんだかんだ15時前にはザミンウードの町入口となるゲートを通過する。まぁこのゲート潜ってから市内中心部までが10km以上あったのだけど、今までの道を思えば誤差だ誤差。

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 いやはや大変だった

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 3D初期時代のポリゴンみたいなラクダ

 このまま中国との国境へ突入するのも一興だが、先に述べた通り中国入国後もそれなりに時間シビアなので明日の朝一で余裕を持った突入をしたい。ということで今日はザミンウードの町にて宿泊することになるのだが。

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 その前に

 一旦イミグレーションへ向かったのはザミンウード〜エレンホト間の国境は自転車で自走して通過することが出来ないと聞いていたから。要するに道路はあるけど自転車走行禁止という状況らしく。

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 確認してみたら

 案の定係員に止められて「通過したければバスかタクシーに乗ってこい」とのこと。そんでバスターミナルとタクシー乗り場両方確認したのだけれど、僅か1〜2kmの距離移動するのにバスで50元(約1050円)だし、タクシーに至っては最初400元(約8500円)とか吹っかけてきて、ふんじばって簀巻のまま川に流してやろうかと思うたわ。モンゴル南部に川ないけど。

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 それとイミグレーションで滞在延長手続き完了のスタンプ貰ったりとか

 諸々の料金確認したので残金調整しつつ宿に泊まる。野宿でも良かったのだが、なんかバスの代金がモンゴルトゥグルグより中国元で支払った方がずっと利率良かったので今日中に使い切ってしまおうかと思いまして。

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 ということで最後の最後にケーキ買ったぜ

 一通り作業を終えて明日の国境越えにドキドキしながら眠る夜。中国への入国は毎回凄まじい緊張を強いられるのであり意味もなく疲弊するな。

 2025年10月15日(水) 走行距離91km 累計179226km
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 モンゴル32日目 サインシャンドの町〜ウランバートルから南東に533km地点 ビニールハウス内

 朝起きたら両足凄まじい筋肉痛が。やっぱ1日中向かい風に抗って走り続けるとこうなってしまうという分かりやすい結果だよなと思いつつ、しかし今日は風向き良好な日。このチャンスを逃すわけにはいかないそ。

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 ということで出発の準備する

 建物内では暑いほどだった気温が外に出た瞬間一気に冷え込むのは仕方ない。ウランバートルと比べれば相当気温が上がっているのは間違いないのだが、それでもまだ最低気温は氷点下の世界だし。

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 出発したのは良いのだが・・・

 やはり疲れているのか、サインシャンドから幹線道路に戻る道を見落としていたらしく、町中ぐるっと回っていつの間にか昨日通った北側出入口に向かっていた。要するに町を1周した上に大回りしてしもうたワケだ。

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 ちゃんと町の南側にも通じるアクセス路あったのに

 合計15kmくらい無駄に走り回った計算になり「風向きの良い今日のうちにたくさん走っておこう!」という計画は初手で崩壊した。いやまぁ「無駄に」たくさん走ってるという意味ではその通りだが。

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 なんかスタートからどっと疲れた

 ともあれ多少進むと北東からの風向きも真北へと切り替わり、ほぼ完全な追い風に。一旦コンディションが整えばカーブの少ないこの路だと1日中恩恵を受けて走れるはず。

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 実際相当楽してる

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 君たち出てくるってことはこの辺は砂漠という認識で良いのか

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 こういう川も水が流れる時期あったんだろな

 メーター上では60km弱の地点にポツリと立ってる食堂にてお昼休憩。首都から離れてしまったためか、メニューも選べず値段もバカ高かったけど、この環境で食事ができるということが有難いレベルなので文句は言いますまい。

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 お腹膨れりゃなんでも良いよ

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 こんな場所に食堂あるだけで有難い 

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 その先ずっと緩やかなアップダウンが続く

 南部に戻って地平線が出てくるような景色になったものの、やっぱりモンゴルでは平坦路が続く道というのは少ない印象。ギア最軽にして必死になりながら登るような坂はほとんど出てこないけど、ずっと坂を登ってるか下ってるかの記憶ばかりだ。

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 写真だと平坦路に見えるのがまた腹立だしい

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 メーターで105kmくらいの場所にガソスタあったのだが

 確かザミンウードとの中間地点にもガソスタあると何かで情報拾った記憶がありここはスルー。もうちょい遅い時間に食事した方が良いかと思いました。

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 そのガソスタポイントだけど・・・

 何もないよ!という間抜けっぷり。朝の道間違えに続いて今日2度目のポカだぞコレ。やっぱり疲れが溜まってるままに行動続けてるから、細かな点で確認したりチェックするのが億劫で失敗を誘発してる気がする。

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 モンゴルは難しい

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 バイク乗りからジュースとチーズ頂いた

 こうなりゃもう距離稼げるだけ稼いどこう!そうすれば明日ザミンウード到着が早い時間になって楽できるし!と方針転換してガンガン先へ進む。

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 17時半位まで走り続けたところで

 道の先に何やら人工物っぽいのが見えて、近づいてみたら農家だった。住民にお願いして風除けになりそうな場所テント張らしてもらえるか聞いたところ「そこのビニールハウス内が良いと思うぜ」と言われたので有難く。

 そもそもこの土地で野菜育てられるのか?とか思いつつ、全方位から風遮断してくれるビニールハウスは大変助かる存在です。なお室内の気温は特に暖かくない。

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 夕食は予備のパスタで

 食後一息ついてからブログ用の文章書こうとしたのだが、一旦横になったが最後そのまま動けずあっという間に眠ってしもうた。なのでこの文も朝一で書いております。

 2025年10月14日(火) 走行距離146km 累計179135km
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 モンゴル31日目 鉄道脇〜ウランバートルから南東に約420km サインシャンドの町

 線路脇だけあって数時間に1度のタイミングで列車が通過し騒音にて起こされるのだが、まぁこれは想定内。それより大事なのは風が防げる場所というのと人が来ないエリアという点なので。

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 そういう意味ではこの場所文句なし

 ただ流石に完全なる風遮断とはならなかったようで、朝食における食材準備がすこぶる遅い。私が使ってるバーナーが余りにも高頻度で使いすぎてて満足に仕事しないというのもあるが、今朝に関しては吹き込む風が調理の邪魔をしたという側面も充分にある。

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 そんな感じで9時半の出発

 昨日の追い風は一夜のうちに方向が切り替わり東からの風になってしもうた。ただ完全に向かい風という訳ではなく、南東の進行方向に対して東北東くらいから吹いているため横風か上手くすれば「やや追い風」程度の塩梅ではある。

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 それにしたってキツすぎる環境なのだが

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 しかも天気悪くて気温が低い

 ウランバートルから200kmも離れると交通量に関してはほぼ気にしなくても良い程度まで落ち着いて、多少運転の荒いドライバーがいようとも問題なくなったことは有難い。

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 そうなると重要になってくるのが走行の気楽さで

 特にこの辺は20km毎に出てくる駅舎以外に全く人工物が出てこない虚無の土地。いやまぁ隣を電線が通っているし、私が走ってる道もアスファルト道なので人工物ではあるのだが、変化が極端に少なく単調な世界であるのは間違いない。

 そんな環境において風向きが悪いというのはもう地獄の様相を呈することと言って相違なく、何時になったら切り替わるのかも分からない地平線へと延びる道路をひたすらペダル漕ぎながらのたのた進んでいく様は哀愁を誘うと思うのだけど。

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 誰も通りゃしないってば

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 そんな状況のままに70kmちょい走ったところで

 サインシャンドの市内突入を示すのだろうかゲートが出てきたのは嬉しかった。しかも隣に食堂が併設しており、町中まで食事できないだろうと思っていた私を良い意味で裏切ってくれることになろうとは。

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 一応補給食も摂ったんだけどさ

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 ゲルテントの収納作業って始めてみた

 ここから更に20kmを走ってようやくサインシャンドの町中へ。この先は国境に隣接するザミンウードまで町が出てこない割にまだ200km超の距離を残している関係で、とりあえず町周辺でステイしようと思っていたのだが。

 地味に手持ち現金が余裕あるっぽいので宿を取ろうかと探し回ることに。それこそ国境のザミンウードで宿泊しても良いのだが、想像以上に今日までの走行で疲弊しており休める場所を確保したかったというのはある。

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 チェックインしてから夕食に町中歩いて

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 夕食ついでに米とビール買って宿に戻る

 ゆるりと身体を休めたいところだが、衣類の洗濯に壊れたまま放置していたフロントバッグの補修作業。日記にブログの更新とか諸々してたらあっという間に22時回っていた事実。野宿の方がずっと気軽なの笑ってしまうな。

 明日もそんなに風向き良いわけではないのだけど、とりあえず国境まで残り210kmラストスパートだ。そんで中国再入国したとして、日程的に余裕ができたとならないのが悩ましいところだが。

 2025年10月13日(月) 走行距離100km 累計178989km
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