自転車ときどき世界1周

2025年11月

 台湾7日目 墓地の脇〜台北から南西に99km地点 農地の脇

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 晴れた!

 ということでここからが台湾における自転車旅行の本番みたいなモンだ。私のやる気も急上昇なのであり、本気の証明とばかりに7時半までゴロゴロ寝ていたどころかコーヒーと朝食で出発したのは起きてから2時間後。

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 これくらいが良いんだよ

 天気が良くなったためか気温も上がってTシャツ1枚で心地良いくらい。この辺って北緯25度くらいでサハラ砂漠やアラビア半島と重なる地域であるが、冬が迫る11月だとベストシーズンなのかもしれない。

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 良い時期にやって来たのかも?

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 この辺は苺の栽培が盛んみたい

 引き続き国道3号線を走っているが、昨日まではうんざりしていたアップダウンの連続もコンディションが良いと楽しく感じてくるのだから不思議なものだ。気持ちが上向きなだけで疲れはかなり溜まってるため休息取る回数も多いのだけど。

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 でも走ってるのが楽しい

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 他のサイクリストもちょくちょく見かけた

 そもこのルートを走っているのは温泉へ向かうためのショートカットだったからだ。50km弱走った所でローカル道に突入してこんなモンじゃない山道登っていくことを思うと「こんな所でへこたれてる場合か!」とも思うし「この先もっと大変なんだから無理せず進もう」という気持ちにもなる。

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 とりあえずお昼済ませて

 意外と時間かかった14時半。件の交差点に差し掛かり13km先にある奏安(タイアン)温泉へと左折する。なおここの温泉は台湾で最古の湯として名高いようで所謂「温泉郷」として多くの旅館やホテルが立ち並ぶエリアとのこと。

 台湾で温泉探すのに苦労するのがこの点で、入浴するには「ホテルに宿泊しなくちゃ駄目」といったタイプが多く、若しくは馬鹿高い入浴料金を課せられるか。どちらにしても温泉のみを楽しめる公衆浴場の割合が少ないことだ。

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 この奏安温泉も

 その多くがリゾートホテルの立派な建物を成しており私が利用するような場所と違う。ということでリゾート施設はスルーし1番奥にある旅館へと坂を登っていく。

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 いや結構登ったな

 この温泉旅館はもともと警察の療養施設として使われてた歴史があるそうで、そのためか料金も100台湾ドル(約500円)で一般時利用客も利用できる施設らしい。

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 のれんが日本を思い起こさせる

 ちょっと驚いたのが海外スタイルの水着着用方式ではなく日本同様ネイキッドで入浴するタイプの風呂だったこと。事前に洗い場で体洗って風呂に浸かるという、まさに日本の銭湯そのもの。

 サービスは一切存在しないがそんなの全く構わない。私にしてみれば母国を思い出させるこの風呂を体験できたというだけで感涙もの。やや熱めの湯に何度も繰り返し入って全身がゆるゆるになるまで堪能させてもらった。

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 最高でございました

 なんかもう日没間近の17時前だが、この辺はリゾート地なのでとりあえず坂下って麓に戻りたい。帰りは下り坂メインだし何とかなるでしょ!と思っていたのもあるし、温泉でのんびりしすぎて遅くなってしまったというのもある。

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 思った通り真っ暗になっちゃったよ

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 最初のコンビニ三叉路まで戻って来て

 メイン道にあったスーパーで食材購入したのは適当な食堂が見つからなかったから。物価上がったとは言え台湾も飯が安くて美味い国なので、あんまり自炊しようという気持ちにならないんです普段は。

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 自炊といっても今回インスタントで楽してるけど

 ビールと一緒に買ってみた台湾酒が思いの外強く、食事を済ませたら動く気になれず横になったが最後そのまま眠ってしまった。なんだかんだ今日はよく活動したなと思う。

 2025年11月20日(木) 走行距離83km 累計182607km
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 台湾6日目 野球場〜台北から西南西に63km地点 墓地の脇

 何とか軒下にテント張れたため、深夜の雨にも濡れることなく眠ることができた。だがこの場所は割と近くに駐車場がある立地で、朝の早い台湾人は6時過ぎに集まって会話しており目が覚めた。

 別にコチラを発見したワケではないようだが、完全に死角ということもないし面倒が起きる前に退散するのが正解かなと出発準備。なんか台湾本島来てからキャンプでの朝コーヒー飲めてないな。

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 そういうこともある

 まだ微妙に霧雨みたいな感じで雨降っているが、もうレインウェアは使わないだろうと踏んでバッグの中に収納しTシャツスタイルで走行開始・・・したのは良いが、雨はなくとも気温の低下があるようで。

 慌ててフリース取り出し着込んだ後に改めて出発だ。本島に到着した初日なんか夜に雨降ってても25℃以上あったのに、似たようなコンディションと感じる今日の最高気温は15℃だってさ。また極端な。

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 昨日のサイクリングロードに戻って

 河川敷の道を10kmほど進んだところで道路へとエスケープ。このまま川沿いに海まで出てしまい、海岸線に沿う形で走れば1番アップダウンが少なく楽して走れると思うのだけど、なんか急な渓谷でもあるのかこの先サイクリングロード途切れちゃうんだよね。

 それなら自分の好きなタイミングでなるべく走りやすそうな道路に合流する方が正解かなと思いまして、結果的には国道3号線を走って進むこととなった。

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 サイクリングロード上だと食堂がないってのも大きい

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 ユニクロとかはときどき見かけるけど外国でしまむら出てくるとは!

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 朝食後出発する際におばちゃんから頂いた

 大して時間立たずに雨は降り止んだが、路面がまだ乾いていない。空も雲が広がっておりイマイチテンション上がらないためか、走ってる途中でホームセンターとか10台湾ドルショップとか見かける度につい入店してしまう。

 ちなみに10台湾ドルショップ(約50円)は商品ラインナップで1つとして10ドルの商品が取り扱われておらず完全に名ばかりの雑貨屋だった。阿漕な商売してるなと思う。

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 なんだかんだここも環島ルートの1つらしい

 台北の位置がやや内陸に入った場所にあり、恐らく環島のメインルートは町中を通ってる大河に沿う形で海岸線へ出るルートなのだろう。でも私は地図上の情報だけで直線的に海まで向かうルートを選択したため、途中で山へと突入してしまい何なら今日の後半ずっとアップダウンが続く道だよ。

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 アホですな

 いやね、一応私にも考えがあってさ。台湾という国は多数の温泉があるみたいで楽しみにしてるのだけど、海岸線の大都市付近は尽く「温泉付き宿泊施設」の形態を取っているのよ。だから当然値段がバカ高い。

 それを避けるためにはやや内陸に寄った山中にあるアクセスが大変だったり人の少ない場所にある温泉へ向かわねばならず、だから途中に山へと入ってしまうこの3号線ルートは温泉へ向かうためのむしろショートカットなのですよ。

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 茶壺さんかしこい

 ただまぁ思った以上にアップダウンが多く、尚かつ天気も悪くてガシガシ走る気持ちになれず。温泉まで50km以上を残して本日早々と夕食摂って野営地を探し出す始末。リフレッシュしないと走る気になれません私。

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 最近日が暮れるのも17時で早いしさ

 流石に早いタイミングで野営地探し始めただけあり台湾野宿で初めて17時代にテント張ることに成功した。ここ最近は大体雨に降られて焦ってたパターンだったこともある。まず間違いなく人が来ないポイントなので、明日はゆっくりコーヒー楽しむことができそうだ。

 2025年11月19日(水) 走行距離62km 累計182524km
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 台湾5日目 台北〜台北から西南西に23km地点 野球場

 昨夜遅くまで作業続けていた影響か8時の起床。まぁ予報通り雨降っているためチェックアウトギリギリまで宿に滞在するので問題なし。ちなみに何故連泊しなかったのかといえば、台北があまりに大都会すぎて居心地悪く「のんびりするならもっと田舎町で!」と思ってしまったから。

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 それとこの周辺は暫く雨が続くようなので

 どこかのタイミングで雲を抜けてしまわないことには状況が改善する気配見えないので。私は気持ちの良い天気の下で走るために台湾へやって来たんだぞ。

 コーヒーと朝食済まして一息ついただけなのに早くもチェックアウトの時間が迫って来た不思議。いそいそと荷物準備して時間ギリギリに外へ出たところ、雨は降り止んでこそいないがレインウェアが必要ない程度には弱まっていた。

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 これなら問題なく走れそう

 とはいえ断続的に強弱つけて雨降ってる様子。とにかく台北を脱出する必要はあれど、それ以降は無理せずのんびりと行きましょう。

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 東京のどこかと言われても不思議に思わないほど景色似てる

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 そのマークでKFCって仲いいね君たち

 町を抜ける前に交換したいと思ってた自転車の部品を購入すべく見つけたデカトロンへ。でもこの店舗は都市部にあるためか売り場面積が狭く、従って自転車系のコーナーがほとんど見当たらなかった。とりあえず馬祖島のフェリー乗船時にロストしたグローブだけ購入しておく。

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 そんで偶然見つけたショップに入ってみたが

 ビックリするほど品揃えがよくて流石自転車大国台湾だ!と思ったね。ヘルメットミラーこそ見つからなかったが、ここで壊れたり交換時期迎えてた部品は全て安く調達できたのありがたい。こりゃデカトロンで自転車関連扱わないワケだよ。

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 勝負にならないもん

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 台湾にもあるんだこのポスター

 昼食挟んで本格的に台北脱出するため河川敷へと向かう。日本もそうだが大きな川の沿いというのは自転車道が伸びてる可能性が非常に高く、そもそも昨日市内へ突入時に河川敷サイクリングロードを走って来てるので間違いない。

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 入口が少なく入るまでやや苦労するが

 スクーターすら入れないよう出入口に鉄柱立てているため、正に自転車が走るために用意された道を存分に堪能できる。中国みたいに運転マナーは酷くないが、やっぱり台湾も電動バイクが数多く走っているため自転車と道が競合して結構危ないことあったりするので。

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 ストレスない道は最高である

 これはテンション上がって来たというものだが、そこに冷や水ならぬ雨を降らせてくるのが今日の天気。雨が弱まるまで橋の下にて先ほど購入したチェーン・ブレーキシュー・バーテープの交換作業でもしてようか。

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 中国では急いでたので暇がなかった

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 久々にバーテープ黄色にできたわ

 後は良さげな場所を見つけてテント張るだけの簡単な作業と思っていたが、よりによって夕食済ませたタイミングで雨が強くなろうとは。テント設営後なら多少雨降って来ても構わないが、雨の中でテント張るのは極力避けたい。

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 すき屋撮ってる場合じゃないぞ

 しからば何処か屋根の下で良い場所ないかと探すものの、ようやく見つけた橋の下には浮浪者が陣取っててこりゃ駄目だとUターン。でも中国では全く姿を見なかった人の姿を見ると、この国では政府によって排斥される人間はいないんだ・・・とある種安心する気持ちになるのが不思議。

 んなこと言ってる場合じゃないままそこら辺を駆けずり回り、最終的に野球場の屋根付きベンチエリア脇にギリギリテント晴れるスペースを見つけることができた。草地もほとんどが水溜り状態になっててテント自体張れる場所が出てこなかったのでかなり危なかったな今日。

 明日以降は曇り空ではあってもほとんど雨降らない予報となってたので、文句無しに楽しく自転車走らせることができるはず。雨に翻弄される旅行はもうこりごりだ。

 2025年11月18日(火) 走行距離39km 累計182462km
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 台湾4日目 竹林〜台湾首都 台北の町

 昨日フェリー到着した時点で気づいていたが、南竿島と違って台湾本島は天気がよろしくない様子。深夜に何度かテントを雨が叩く音で起こされたりしており、どうしたものかと不安な朝。

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 そんなことよりも

 ここの蚊は明るくなっても活発に活動し続けるタイプのようで、とてもじゃないが「まずはコーヒー淹れまして・・・」とかやってる状況じゃない。覚悟決めて大急ぎでテント畳んで竹藪から逃げ出したのに50箇所くらい刺されまくってしもうた。天気とかの前に全身の痒みをどうにかしてくれ。

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 とにかく

 改めて台湾1周を始めようと思う。ちなみに台湾1周することを「環島」というらしく、私も今後はこの呼び方にしようかな。

 なお自転車による環島は非常に人気あるアクティビティと位置付けられており、台湾環島1号線という名前の台湾公式サイクリングルートがあるほどだ。総距離は約1000kmとのことで、アップダウンの多い国だが基本は海岸線を移動するためそれほど体力的に厳しいこともないらしい。

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 どうせ私は途中で辺な寄り道するのだろうけど

 というか走り始めたスタート時点で既に公式ルートから外れて島の最北端へ進んでいる茶壺さん。いやね、今日は午後から雨が強くなる予報出てるから、首都の台北で安宿取って悪天候やり過ごそうと思ってるのよ。

 でも基隆から台北は普通に進むと3〜40kmで到着してしまう距離。予約した宿は15時からのチェックインと書かれてるし早くに到着しても大都会の喧騒の中で過ごすならぐるっと回り道して行くべきだと。

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 自転車で気持ちいい道を走るのが好きなので

 なおネットで調べたところ、環島は海を間近で眺めつつ観光施設にも入りやすいから左回りがオススメ(台湾は車両右側走行)とあったので素直に従うことにする。

 海を眺めつつ気軽に走行していたが、お昼前の時点で早くも雨が強まってくる。空模様を見る限り偶然雲の厚い場所にでも当たって一時的に強い雨となってるよう思うので無視して突き進む。

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 こういうこと出来るのも

 普通に気温が25℃近くあって、多少身体が濡れようと全く寒さを感じないが故のこと。寒い状況で身体が濡れると途端に全身動かなくなるので命に関わるからさ。

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 お昼は中国でもよくお世話になった自助快餐って食堂

 にしてみたものの、自分で米やおかずをよそえる訳じゃなくて全然物足りない。台湾の飯は美味しいのだけど、中国の後なのでどうしても「値段が高くて量が少ない」という感想を持ってしまうのが難しいところ。

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 お、台北の町に突入したかな?

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 早くも首が痛くなるような高層ビルが出てきたな

 ちなみに自転車好きにとって台湾という国は世界一の自転車メーカーやれ自転車の製造工場が連なる自転車大国というイメージの国だ。ヨーロッパの有名ブランドバイクも製造はほとんど台湾の工場で作られているし。

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 だから台湾は自転車に優しい道づくりしてるのかも

 チェックイン開始とほぼ同じ15時過ぎにホステル到着して我ながら見事なペースで走ったと驚くばかり。途中コンビニで雨宿り中、Wi-Fi使ってスマホ遊んでなけりゃもう30分早く到着してたかもしれないが。

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 些末なことだそんなのは

 先にシャワーと洗濯済ましてから朝飲めなかったコーヒー淹れて一息つく。この宿は隣がスーパーなので買い物するの楽なのが嬉しい反面、キッチンの設備が貧弱でせっかく買い物しても満足に自炊できないのが残念なところ。

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 キッチンが弱いのは台湾も外食文化の国だからなんだろな

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 でもやっぱり夕食の量が少なかったので

 米と味噌を購入してとりあえずお腹いっぱいまで食べようと思う。なお味噌汁の具は豆腐だし、ご飯にはキムチを合わせており、完全に東アジアの食事メニューだ凄いぞこれ!

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 マジで感動モノ

 距離的にもそうだけど、日本という国が近づいたなということを台湾入国してからとても強く感じている。コンビニの有線でも日本の曲が流れたりするし、ある種半分くらい日本だよここ。

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 テレビでNHKの放送(一部)流してたし

 2025年11月17日(月) 走行距離73km 累計182423km
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 台湾3日目 南竿島〜台北から北東に20km地点 竹林

 6時半に目を覚ましコーヒー淹れつつ出発準備に入る。偶数日である今日(16日)は、フェリー航路が南竿島からもう1つ別の島を経由して台湾本島へ向かう航路であるため出発時間が昨日と違う。こんな感じで毎日時刻表が変更されるパターンは外国人にとってひたすら分かりにくく面倒くさいというのが本音。

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 乗り遅れは許されないのでかなり早めに動き出した

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 お、アレが乗船するフェリーか

 ターミナル到着すると昨日と違って大勢の人でひしめき合ってる状況に、ようやく「今日はちゃんと出航しそう」と胸を撫で下ろす。既にチケット購入してるので近くのコンビニで搭乗時間まで船内で食べる分の食材とか購入したりしつつ時間を潰す。

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 ただ私は中国語分からないので

 別のフェリー待機列に並んでしまったり、搭乗が始まったのにそれに暫く気づかずいたりと右往左往。んで今回も荷物検査に手間取って最後の乗客となってしまい、焦りまくりながらやっとこ乗船した。

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 どうして毎回こうなるのか

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 とりあえず離れゆく島を眺めた後で

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 船内を探検して遊んだりとか

 その後はコンセントとテーブルがある場所に陣取ってPC作業に入ろうと思ったものの、30分もしない内に酔ってしまったようで気持ち悪くて作業なんぞ出来やしない。以後、多少調子を取り戻しては少しだけ作業し再び動けなくなるのを続ける始末。

 別の離島に寄港したタイミングで中国から乗船した際に一緒だった香港人に話しかけられる。人と話してる方が気が紛れるのでそのまま楽しく談笑続けて2時間ほどお喋り楽しんだ茶壺さん。

 そこでこのチケットはベッドが付いてることを教えてもらい、ならば座席に滞在してなくとも良いじゃないか!ということでお開きした後ベッドに移動。

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 横になれるだけで随分楽ではある

 そのまま18時まで寝て過ごし、船内アナウンスで無事台湾の基隆港に辿り着いたことを知らされる。

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 よく寝たぜ 

 荷物チェックで預けられた包丁を返してもらったりとかしてたら遅くなってしまい、既に他の乗客は誰もいない状況でようやく台湾本格走行の始まりだ!といっても今日はもう野営地探すだけっぽいが。

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 町並みが日本とそっくり

 ちょっと走ってみて感じたのが、台湾は明らかに中国とは別の国であるということ。交通量の多い交差点でも信号無視とかしないし、何処からもクラックションの音が聞こえない。もはや中国ではないのだな・・・とこの時強く実感があった。

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 適当に夕食摂ったが

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 足りなくて2店目に入ったの図

 とりあえず台湾1周しようと思っているのだが、右回り左回りどちらで走るべきかすら決めていない。まぁ車両は右側走行の国だし左回りでのんびり行こうかなと動き出す。

 何も考えてなかったので海岸線走れば良いのに内陸の山へと突入してしまい大汗書いた挙げ句に「この辺には良い野営地が無い」と海沿いまで戻ってくる始末。ただでさえ気温も湿度も高いのに無駄なヒルクライムして全身ベトベトになってしまうとか何やってんだ私は。

 なかなか人気のない場所が見つからないままズルズル走り続けてしまい、最終的に竹林を見つけてその中に突っ込みテント張ったのだが時刻は22時を回ってた。オマケにここ蚊の巣窟で、テントへ逃げ込んだ時点で両腕・足に50箇所くらい刺された跡があり全身痒くて仕方ない。

 色々あったが無事台湾本島に到着したのであり、最後まで楽しく自転車旅行したいと思います。

 2025年11月16日(日) 走行距離20km 累計182350km
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 台湾2日目 南竿島

 昨日の時点で「15日のフェリーは運休だよ」と言われているのだが、この手の情報は複数筋から確認を取って精査しないと騙される可能性あるのが海外における怖いところ。現にチャットGPTは「そのような情報は見当たりません、15日のフェリーは出港予定ですよ」とか言っており、ということは運休の可能性が高いな。

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 昨日の嘘情報を忘れないぞ私は

 でもまぁ一応フェリーターミナルまで行ってみる。たとえ今日のフェリーが出港しなくとも、翌日のチケット予約してタイムスケジュールをスタッフから直接確認取ることで安心したいから。

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 昨日は気づかなかった遊歩道を走ることで

 坂道を登ることなくターミナルまで到着す。そんで案の定というべきか受付カウンターの前には「今日停航」と漢字で表記された張り紙出ており、翻訳ソフトなんぞ使わなくても一発で理解できる漢字圏の国は楽で良いやね。

 なお台湾は中国と比べて日本人が比較的理解しやすい「繁体字」という昔ながらの文字が活用されているらしい。中国では「簡体字」という名前の通り漢字を一部簡素化した文字とのこと。

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 しかしやっぱりスタッフがいないのな

 何とか情報を読み取ったところ翌日のフェリーチケットは14時から販売開始されるようで、んなことしなくともネットで手続きすれば60日前からOKだぜ!とあるのだが、私は直接対面方式でやり取りしますよ現金支払いしときたいし。

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 暇になったのでコンビニで朝食摂りつつPC作業

 特に昨日は気力もなくてぶっ倒れるよう寝てしまったのでブログの記事すら書いていない。これを放っておくとどんどん記憶が薄れて思い出せなくなってしまうの嫌なので、なるべく早いタイミングで記録を残すよう心がけてるつもり。

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 その後で違和感のあったブレーキのワイヤーを修繕したり

 チェーンに油も刺したので、ブレーキの作動確認も兼ねて軽く島を走ってみようとしたのだが。この南竿島は所謂「平地がほとんどない系の島」というヤツで、日本の離島と非常によく似ている印象だ。

 なので一部の海岸線を除いて何処も無茶苦茶な斜度の激坂ばかりで構成されており、間違っても荷物を積載したフルパッキンの自転車が走るような土地ではない。走るどころか押して上るのすら困難な坂がちょくちょく出てくる始末。

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 あっちの北竿島も同じような雰囲気だな

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 多分島1番の繁華街来てみたり

 できれば安宿に泊まりたいと思っているのだが、幾つか宿を確認し他の村と料金差無かった関係から「港から坂を使わず移動できる場所にある宿」で宿泊したいと移動することに。この島のフェリーは大体朝に出港するため、早朝から死ぬような激坂登ってターミナル向かうの嫌だったのです。

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 力抜いたら自転車ごと転げ落ちそう

 途中でフェリーターミナルへ寄り道して明日のチケット購入した。話を聞いた限りでは明日は普通に出港するから8時半までにロビーにいてね!と言われた次第。なお1階の受付カウンターはやはり誰も居らず、2階の事務室みたいな部屋まで出向いて手続きしなくては駄目だった。これ初見で気付くの結構難しいと思うんだけどな。

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 寄り道してお寺を見学したりしつつ

 結果的に昨夜野宿した場所からほど近い位置の宿に投宿した。中国の倍以上の料金払っているが狭いドミトリーでの宿泊に、やっぱ台湾は中国と全く別の国だなと独りごちる。

 やはり疲れているようで、ちょっとベッド横になったと思ったら暗くなるまでそのまま動けずにいた茶壺さん。キッチン無い宿のため夕食に外出たのは良いのだが、離島の小さなむらって物価が跳ね上がるから恐ろしい。

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 日本のラーメンとほとんど変わらないクオリティ

 ただし値段は中国の3〜4倍。まぁあの国と食事情におけるコスパやクオリティを比べると太刀打ちできる国なんてほぼないレベルだし仕方ないのだが。台湾本島に行けば物価下がるらしいので期待してます。

 でもまぁ面倒くさいネットの規制もないし、宿に泊まれないだとか余計なことに気を使う必要がないのは助かるな。私は自由を阻害してくるルールの国って大嫌いなので。中国やイランがどんなに魅力ある国だろうとその1点で総合的な評価は割と低い気がしている。

 2025年11月15日(土) 走行距離13km 累計182330km
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 2025年8月26日〜9月13日・10月16日〜11月14日
 走行日数49日間
 累計走行距離4646km(1回目1562km・2回目3084km)(174709km〜176271km・179228km〜182312km)

◎道路
 これは素晴らしい。アジア地域では文句なしにNo.1というレベルで、これだけ広い国土に不足なくしっかり広い側道が敷かれているという点では他に追随を許さない程。なお車両は右側通行。
 偉いなと思うのが、走りやすいのが郊外のみでなく都会でもしっかりと自転車レーンを確保しており、それが自転車の使いやすいよう設計されている点。このため町中を走行してても段差や信号といったポイントでストレスを感じることがほぼなく、また交差点や分かれ道等が出て来ても自転車で走行するレーンを道路と色分けして分かりやすく案内しており初見の人間でも立ち止まったりする事なくスムーズに移動できる構造になっている。ハッキリ言って全体のレベルでいえばオランダやデンマークといった自転車先進国とも良い勝負できるレベルだとすら思う。むしろ国土の大きさを考えると中国の自転車に対する意識の高さには頭が下がる思いだ。
 なお国内の東・南半分くらいはほぼ海抜0mに近い平野部が広がっており、中国におけるガチ山岳エリアは西部か北部へ行かないと楽しめない。でも西部のウイグル・チベット自治区は外国人が自由に走行できない道があったりするのが問題で、しかもこうした情報が非常に把握しにくい国であるため「予定してたルートが走らせてもらえず計画が滅茶苦茶に」といったことが起きやすいのが問題。滞在期間が短い上に(ノービザだと)延長手続きも出来ない国なのが恐ろしい。

◎治安
 非常に良い。私が旅行してるのと近い時期に「現地在住の日本人が暴行を受けた」といったニュースが流れて来たこともあったけど、それでも中国の治安は文句なしに良い国だと言える。
 ただこの治安の良さって中国の凄まじい監視社会の元に成立してる感があって、感覚で言えばシンガポールやドバイと近い気がする。特にウイグル自治区に関しては「何をそこまで・・・」と不気味に感じるほど警察と監視カメラが乱立しており、旅行者の立場からするとひたすらに気味が悪い。
 1つ例を挙げると中国って都会と田舎の格差が凄まじい国なのに、スラムや浮浪者の姿を見ないんだよね。私はこの事実をとても不気味に感じたし、あらゆる点で「禁止」と書かれた看板を見かける中国という国において貧困者は何処へ追いやられたのか?とか想像すると怖い気持ちになる・・・という意味で野宿に別のリスクを感じるのはある。
 ただ私が出会った現地で生活する中国人たちは皆さん親切で朗らかだったし出会って嫌な感じを受けるような人はほぼおらず、そんなガチガチに規制しなくても不安を感じるような場所がなかっただけに異様なまでに厳しく思える雰囲気には違和感覚えざるを得ない。
 でも相対する警察官とか軍人の方々がまた腰が低くて旅行者に対しても親切なのよ。途上国における田舎の警察なんてロクでもない応対する輩の方が多いとすら思っているが、こと中国に関してはイミグレーションの職員含めて横柄な対応してる人と出会った記憶がない。恐らく相当厳しい教育実施されてるなコレ・・・と思ったのは、民間企業である宿泊施設の受付とかは普通にクソ対応してくる人の割合高かったから。公務員の対応が丁寧な国って日本が断トツだと思っていたが、中国はそれに匹敵する程しっかりしてますよマジで。

◎ビザ・出入国
 コロナ禍以前は日本を含めた僅かな国のみノービザで15日までの滞在が認められてた国で、これに加えて中国はビザの取得が非常に難易度高いことで知られる国であった。なので全日程の旅行予定表提出が求められたりする中国ビザって自転車旅行でなくとも取得が鬼門で全世界的に外国人の旅行者が少ない国だったのよね。
 この傾向変わってきたのが2023年で、コロナ以降ガチガチに締めて(日本のノービザ入国もコロナで解除されて)いた入国条件をヨーロッパの一部の国に緩めたことが当時大きなニュースとなった。その流れで2024年の12月からはノービザ滞在日数も最大30日間と拡大されて、日本もこのタイミングで再びノービザ入国できるようになり一部旅行界隈では大変盛り上がった次第。1年間の試験施行も先日無事期間延長が発表され、少なくとも2026年末まではノービザで30日間の滞在が保証された状況にある。
 そんで出入国に関してだが、荷物検査とかのチェックは厳しいものの、そこまで突出してるとは思えない一般的な出入国の審査で割と普通にスタンプ押してくれる。
 ・・・のだが、新疆ウイグル自治区に関しては完全に別モノ。やたら厳しい検査もそうだったが、印象深いのは中国からモンゴルに向かうイミグレーションの「出国審査」が非常に細かく厳しかった点。イミグレーションの立場では、外国人が自国に入ってくるなら不法滞在とか危険な荷物を持ち込む可能性を考慮して厳しいチェックとなるのも理解できるが、大体何処の国も他所へ去っていく外国人に対しては緩やかになるものだ。
 でもここのイミグレはちょっと執拗なまでにチェックが厳しくて、そうするとウイグル自治区で行われてるアレコレといった情報を他国に広げたりしないように!・・・みたいな厳命が出ているのではないかと想像してしまう。素直に考えればそれだけ後ろめたい行為をしてるからこその厳格さなんだろうな。
 まぁ国の文句を言いたいわけではないのでそれは置いといて、日本語で書かれた本とか日記まで1冊づつ取り出してチェックを受ける徹底っぷりなので、非常に時間がかかること請け合い。それと中国に関することが書かれてる本でなくとも表現や思想に制限が掛けられてる国である以上、没収どころか最悪中国に対する批判と捉えられて問題になる可能性がある。ウイグル自治区の国境に関してはこの点を考慮して対策しておく方が良い気がする。なお話に聞く「撮影した写真を1枚1枚チェック」というのは私の場合なかった。

◎交通事情
 クソの一言に尽きる。道路が素晴らしいから成り立っているものの、基本的には周囲の状況を確認せず好き勝手走りまくる運転をしてる輩が多いため事故も多いし道路が狭まったりすると、誰もが我先にと身勝手な運転初めて結果大渋滞を引き起こすことも多い。
 流石にインド人ほどゴミカスではないが、そもそもインド人の運転マナーを比較対象にされる国というだけで世界最低レベルの交通事情なので。塩梅的には0.6インドくらいかな?
 車両別に見ると大型トラックやバスといった車両が危険だしクラックション鳴らしまくりながら幅寄せしてきたりコチラが優先道路走っていようがお構いなしに出てきたりと「小さな自転車は人に非ず」くらいにしか思ってない奴が多い。ただしコイツらは基本信号を守るし逆走をぶちかましてしてくることは少ない。
 これに対して電動バイクや3輪バイクといった小型車の方が好き勝手な運転をしているという意味で危険度は高いと私は考える。コイツらは自分が交通ルールの外側にいると考えてる節がある感じで、逆走や信号無視は日常茶飯事、ノーヘルなのは中国の法律で許可されてるっぽいから良いとしてもスマホで動画見ながらノールック運転してるのはどう考えても取締るべきだろと思うぞ私は。
 とにかく身勝手なので常日頃町中ではクラックションが鳴り響いてるし、その理由のほとんどは「邪魔だからどけ!」といった身勝手な理由によるものだ。赤信号で停車してたら「信号無視して先に進みたいから」とクラックション鳴らしまくってくるのよコイツらは。
 そのクセ運転技術も低いし車両の動き予測が立てられないので、交通量の多い都市部だと結構な頻度で交通事故の現場を目にすることになる。いくらコチラが慎重な運転してようとスマホ見ながら突っ込んできたりされる可能性を考えると怖くて仕方ない。
 なお普通の乗用車は割合マトモなのかと言えばそんなことはなく、相対的に危険度が低いというだけに過ぎない。なまじ軽くて加速が速い車種だけに反対車線へ飛び出して追い越し運転してくる車が多く、もちろんその際に反対車線で自転車がいることなぞお構いなしであるため、狭い道だったり側道無かったりすると逃げ場がなくて危険すぎる。加えて自転車の専用レーンでも普通に入り込んでくる奴がいたりして、幅員いっぱい使って走行してるのはもちろん、これで正面から逆走してきたりすると逃げ場なくてどうしようもないだろクソが。そんでどうするかってさ、クラックション鳴らしまくれば解決すると思ってるのだからタチが悪い。
 総じて世界最低レベルの運転マナーであり、特に国内東部における人口過密地帯の都市部がヤバい。というか他の地域だとレベルの高い道路事情が運転マナーの酷さをかなりリカバリしているため悪辣さが表面化し辛いという側面がある。今回ウイグル自治区から突入したので「10年前と比べて大分マシになったな!」と誤認したのもそこが大きな理由だ。

◎特徴
 色々あるのだが、全体を通して感じていたことが「あらゆる点で政府の意向に沿うよう行動の自由を制限している」国であることだ。宿泊施設やネット・政府批判における規制は有名な話だが、それ以外にも膨大な監視カメラや警官の多さ、観光地だけでなく様々な場所で身分証明書を提示しないと手続きができないシステム。他国のウェブサービスが利用できず、中国独自のアプリでないと不便を強いられる構造(しかもそのほぼ全てに電話番号から個人情報を紐付けしないと中途半端にしかサービスが使えない不自由さ)といったあらゆる点で国民や旅行者を縛る方向に向かっている雰囲気を感じる。近未来モノのSFにある「監視社会」を目指している国というのが私の感想。
 自転車旅行者的に影響の大きい点がネットのアプリサービス関連で、中国入国する際にはVPNサービスに加えて事前に「高徳地図(AMAP)」「Trip.com」という2種類の中国アプリはDLしておいた方が良い。どちらも電話番号の登録が必要となる関係で中国滞在にはSIMカード契約が半強制的に必要とされるの嫌だけど、10年前と比べて外国人をダマで泊めてくれる宿泊施設は非常に少なくなったためもう直接出向いて1軒1軒確認するような行為が現実的で無くなってしまったので仕方ない。
 なお金銭の支払いは9割以上がスマホに紐付けした電子決済で実施されてる国だけど、幸いなことにこの点に関しては国が「現金に支払いを拒否してはならない」という御触れが出てるそうで、実際キャッシュでの支払いを(お釣りが無いから嫌がられるというのは別にして)断られたことは1度もなかった。

◎気候
 今回大雑把に国を縦断した感じだが、広大な国土と内陸部の標高高い土地とが影響して洒落にならない程寒いことから真夏のスタイルでも全く問題ない気候まで一通り体験した。走行時期が9〜11月にかけてだったが、特に内モンゴル自治区は10月後半に走るの気候的にはかなりギリギリと言えるくらいにゃ寒かった。確か最低気温はー12℃まで下がった日があった筈だし、最高気温がー2℃までしか上がらない日もあった。何なら雪が降り積もった日もあったので、もう少し時期がズレていたら割と洒落にならない状況に陥ってしまった可能性はある。
 秋の中国は全体的に北からの風が吹くため寒さを別にすれば南下する分には割合楽な日が多い。とはいえ風の影響が大きい土地は私が走った地域でウイグル自治区と内モンゴル自治区くらいで、他はそれほど気にすることがない。
 国全体の傾向として北部は乾燥しており半砂漠地帯で雨量も少ない土地だが、南部は高温多湿で雨も多い東南アジアに近い環境。私の場合は宣城市の辺りから明らかに雨の割合が増えたと感じていた。緯度でいうと杭州より南部になると山の割合も増えて雨が増えるという感じか。

◎言語
 もちろん中国語で、細かく区分けすると広東語とかはまた別種の言語らしいがよく分からん。英語の通用度は非常に低く、大都会か超観光地でもないと英語話者が居る可能性は0に近い。私の場合は現地中国人で英語話せたのはウルムチと北京におけるユースホステルの受付くらいだったと思う。
 日本人が他国外国人と比べて明らかに有利な点が「漢字圏の国である」という点で、看板や食堂のメニューに関して発音したり読むことができなくとも「何となく意味を理解できる(ものもある)」というのは非常に大きい。分かりやすい点ではスーパーマーケットは「超市」だし、コンビニは「便利店」と表記されててパッと見で理解できる。道路標識とかにも英語で併記されてることが少ない国であるため、食堂でメニュー見れば内容が想像できるという1点だけでも大分助かる。

◎宿(野宿)・Wi-Fi
 10年前から全く良くなってないどころか外国人の宿泊可否という点ではより厳しくなっている気がする。以前中国に訪れた時は旅舎とか招待所といった明らかにボロく、でも1泊1000円もしないという安宿が無数にあったが、これらの宿泊施設はグッと姿を減らして酒店や賓館といった見た目にも立派な施設が目立つようになった。
 とはいえそうしたホテルでも特に地方では外国人の宿泊が出来ない施設はザラで、この問題を解消するために最も役立ったのがTrip.comというアプリ。これは中国のみならず宿泊施設や観光地におけるチケットやツアーの予約と旅行関連全般のサービスが利用できるという意味でBooking.comとかAgodaのポジションに近い。
 中国の会社が作ったアプリなので中国国内の宿泊施設が他の類似アプリの100倍くらい差があり、というか他のアプリが中国国内では使い物にならないレベルなので、必然的にこれを利用することになった。
 日本語モードがあるので操作自体に苦労することはないが、検索して出てくる宿は「外国人宿泊可能」と歌いながら実際には「登録の仕方分からないから無理」とか平気でちゃぶ台返してくる施設があるため特に地方の宿は注意が必要。私の場合は宿の口コミ情報を確認し外国籍の人がコメントしてるか、宿に「ハロー中国」という外国人の受け入れをアピールしてる施設の場合は予約してたかな。それ以外の場合は直接訪問して受付で「外国人だけど宿泊できる?」と確認したらその場で予約を入れる(アプリから予約する方が割引あるので安くなる)方式を取っていた。
 なお安宿の料金は1000〜2000円くらいだが、その値段で利用できる他国の宿クオリティとは一線を画すほどレベルが高い。大都会だと物価も上がるがホステル系の宿が登場するのでどれほど値段差なく宿泊施設は利用できるが、地方都市で広く綺麗な個室を体験すると北京のホステル泊とかアホらしくなってしまう。
 んである程度規模の大きな町が出てくるようになった東部地域では大体3〜4日に1度のペースで宿を取るペースで走行していた。つまり半分強はテント泊していたのだけど、中国は人口密度が高い東部地域でも案外人の居ない地域土地も多々あって想定してたより野営をすることは難しくない。というか町を抜けると農地ばかりが広がる系の国なので、人気のない場所は割と簡単に見つかる。
 序盤にSIMカード契約した関係で中国国内でWi-Fi利用は少なかったが、ホテルは安宿にも当然あるしそこら辺の適当な食堂に入っても壁にWi-Fiルーターとパスワードが表記されてて自由に使える店は数多い。ちなみに中国はネットのパスワード管理意識が低い国なのか、「12345678」「88888888」のパスが非常に多く、どうしてもネットが必要になった場合にそこらへんの電波拾って上記2つのパス入れれば3割くらいの確率で繋がるような印象だ。まぁSIMの契約日数が30日間で容量も30とか50G使えるため、滞在期限の関係もあってWi-Fiの存在はそれほど気にしていなかった。

◎動物
 なんか全然動物の姿見なかったような気がする。ウイグル自治区とか内モンゴル自治区は結構な数のヤギ・羊が放牧されてて中央アジアやモンゴルの風味を感じるけれど、あれだけ豚使った料理が豊富な割に家畜としての豚は片手で数えるほどしか目撃してないし。牛に関しても同様だ。
 南部に入って気温が上がってからは森林地帯だけでなく、宿の室内でもよく蚊が出てくるようになって難儀することが多かった。犬に関しては大人しいし、そもそも飼い犬の姿を見かける回数が少なかったのだが、稀にテリトリー内入ると吠えて追いかけてくるヤツがいたりするため安心できるほどではない。何なら犬叩き棒が2度ほど火を吹いたりもしてる。

◎自転車店
 ある程度大きな町なら大体スポーツバイク扱ってる自転車店があると思って良い。中国らしくGIANTとMERIDAの正規店が多いが、国内独自(だと思う)の謎ブランドショップも多数見かけてなかなか面白いのだが、その多くが完成車を取り扱ってるのみでパーツ等を個別に取り扱ってる店は案外少ない。
 ただまぁショップに大体メカニックがいるし作業スペースあるので、単純に自転車トラブルが発生したという意味で持ち込んだのなら何かしら対応してくれそうな雰囲気はあった。英語が話せる定員は1人も出会わなかったがその辺のコミュニケーションはどうにかなるし。
 他の物価もそうだけど各種パーツの値段も新疆ウイグル自治区が高く東部になると安価になる。自転車旅行者が走りたがる土地は主に西部となるかと思われるため、ショップの少なさも考慮に入れて東部地域又はカザフスタンでしっかり下準備しておいた方が何かと安心。
 まぁヨーロッパ以外の土地でこれほど自転車トラブルに対して対応可能な国も少ないと思うので、そういう意味で中国という国は自転車旅行に優しい国であると言えよう。他の点で色々大変なことがあるんだけどね。

◎物価・食事
 これは文句なしに最高と評して良いレベル。安い・美味い・量も多い上に種類も豊富で日々食事の時間が楽しみであった。ただ全方位完全無欠というワケではなくて、基本的に油を目一杯使った料理ばかりで重たいメニューが多いし、日本で食べる中華料理は日本人好みにアレンジされているため本場の中華はややテイストが異なり苦手に感じる人もいそう。ニンニクとか盛り盛りに入ってるし唐辛子大量のメニューも多いし。
 ウイグル自治区とかだともっと値段高いが1品の値段は大体10〜20元(約220〜440円)程度。朝食とかだとその半分以下が相場でありながらサイクリストが十分満足できる量があるの嬉しいところ。
 こんな状況なので自炊するのは食堂の出てこないウイグル自治区の一部だけだったし、そもそも中国では食材を大量に買い込む文化なのか1kgとか2kgの米が全然販売されておらず、パスタの姿もほぼ見かけない。つまり安くて腐らない自転車旅行における主食2品の入手難易度高いこともあり、そもそも自炊が難しいという弊害がある。ウイグル自治区はガソスタの出入口にバリケードと監視員がいて敷地に入るのすら身分証が必要という土地なので外国人がガソリン(調理用の燃料)を入手するのも難しかったし。
 あとそれなりの規模の町でも大型スーパーが無いことが多く、仮にあっても品揃えは案外悪い。食材を自分で購入して自炊するという人が極めて少ないためか、自国内で経済回せるからわざわざ外国から食料品輸入しなくても良いと思っているのだろうか?とりあえずお茶の国なので、茶葉は種類も豊富で専門店も多々見かける一方でコーヒー豆に関しては姿を見る機会も少なく選択肢自体がほとんどないレベル。
 流石にマックやKFCクラスのチェーン店はそここで見かけるものの、中国の食事が合わなかったりすると他に逃げ道となる食事が極端に少ないのでその点は大変だと思う。
 なおアルコールの値段も世界トップクラスに安価で、ビールのロング缶が1本50円を切ってる物まで存在するし、中国酒も多種多様なヤバそうな酒から美味い酒まで揃っておりこれがまた中華と相性抜群なんだ。でも外国から輸入してる酒は普通に高いが。
 総じて中国国内で製造・消費されてる品に関しては非常に安く買い求めることが可能だが、やっぱり中国なので清潔度合いとか信頼感といった点で嫌だと感じる人がいるのも分かる。私だってラーメンの汁にハエが浮いてたのを目撃したの1度や2度じゃないし。その辺を考慮しても物は安いし飯は美味い、この項目だけでも間違いなく中国という国は訪れる価値があると思うのだ。

◎総括
 こんな感じで良いところと悪いところの差が極端に出る国というのは幾つかあったが、中国というのはその中でもトップクラスに良し悪しが激しいと感じる。アピールポイントとか魅力が豊富であること間違い無いが、それと同時に批判したくなる酷い点も挙げればキリがない。
 ただ世界1周という旅行をするにおいて、これほど特徴的でありつつ広大な国というのも他にない。強いてあげればインドが似たようなポジションではあるが。
 加えて2014年に訪れた時と比べて国から受ける雰囲気が大きく異なったと感じたのは、私が旅行経験増えただけではなく、この国がどんどん姿を変えつつあることが影響していると思う。
 世界中多くの国から批判の的にされやすい国だし私も問題が大いにある国だとは思うけど、実際中国に住んだり仕事するならともかく、旅行で訪れてみれば大勢の人が当たり前の日々を過ごし、見慣れない旅行者に対しても親切にしてくれる気持ちの良い人たちが沢山いることがよく理解できると思う。
 だからこそ近年中国が他国に対してノービザでの入国を始めたことは大いに意義があると感じるし嬉しくもあった。今回の中国はそうした恩恵を存分に活用しての滞在となったワケで、こうして中国自転車旅行を楽しめたことに心からの感謝を伝えたい。
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 中国2 49日目&台湾1日目 福州の町〜台北から北西に約210km 馬祖島

 これは有名な話だが、中国が自国の領土としている台湾・香港・マカオの3地域は出入りするのにパスポートが必要になるし、中国を出国した扱いとしてスタンプが押される。香港・マカオは1国2制度の名残りでまあ理解できるとしても、台湾に関しちゃ完全に別の国でしょ中国側からしても。

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 郵便だって国際料金適応される訳だし

 んでそんな台湾だけど、実は本島以外にも大陸近郊に幾つかある小島が台湾の領土として存在する。コロナ禍以前は中国から直接台湾本島へ向かうフェリー便もあったらしいが、パンデミックで運休して以降はこうした小島を経由しないと台湾へ海上移動する方法がない。自転車で旅行してるとこういった点が面倒臭いと思うよ本当に。

 その小島で有名なのが厦門の近くにある金門島だが、実は福州からも船で30分の距離に「馬祖列島」と呼ばれる諸島がある。んで私は滞在日数の関係もありこちらのルートを利用して中国を出国することにした。

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 そのフェリーだが

 調べたところでは1日に複数の便が航行されているらしく、福州からターミナルまでは40kmちょいと距離あるので午後の便を狙って出発する。なんかチャットGPTでは13時発の便もあるとか出てきたのでこれに乗船してもいい。

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 不安なのでかなり早い時間に出発し

 たっぷり余裕を持った到着を見込んでいる。今日が中国滞在の期日なので、失敗は許されないという恐怖感があるからだ。中国ってオーバーステイしたら「罰金支払っておしまい」みたいな緩い対応じゃ済まされなそうな雰囲気あるしさ。

 自転車で通れない橋が多く回り道をしながら進む。フェリーターミナル自体も大陸ではなく橋を渡った先の島にあるのだが、この島は近すぎて流石に離島感はない。

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 むしろ川を渡る橋の方がよっぽどデカい

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 そこからローカルっぽい道を北上して

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 この橋で島へと渡る

 山が多くて未だ太平洋の姿を拝んでおらず、ユーラシア大陸横断という意味ではなかなかゴールした実感が感じづらいまま。とりあえず船乗る前に中国最後となる食事を済ましておくことに。

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 本当最後まで飯の美味い国だった

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 この辺は寺関係の施設も多い 

 んでフェリーチケット購入後に残金調整とかしたいし・・・とかなり早めの出航4時間前ターミナルに到着する。しかしここで信じられないことに「午後のフェリーは運休になったよ」と職員から言われてしもうた。

 待て待て待てそれはシャレにならん。明日まで待ってまた来てね・・・とか言われたけれど、その明日まで待つことが出来ない状況なんですよ私はよ。これがないよう前日も運行スケジュール確認したのにさ、もうチャットGPT絶対信用しないぞ。

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 というかそんなこと後回しだ

 どうにか今日中に出国できる方法がないかと聞いてみたら、馬祖列島には福州近郊からもう1つ航路がありそっちのフェリーは通常通りに出航するのだそう。それだ!というかそれしかない。

 でも素直に自転車で移動すると回り道も含めて120kmの距離。ということでタクシー使うしかないのだが、中国のタクシーってもう現代ではほとんどスマホと連動した決済方式になってるみたいでさ。普通に電話してタクシー呼んで現金支払うような車種はこの辺いないよと言われてしまう。

 頭クラクラしてきたが、んなこと言ってる場合ではない。出航時刻は15時でその30分前にはチケット販売が終了してしまうらしく手をこまねいてる暇はない現在12時半。

 んでかなり力技というかターミナルの警備員の自家用車で、もいっこのホワンチーターミナルまで送ってもらうことになった。もちろん有料だしタクシー相場の2倍近い料金取られたが背に腹は変えられないし、むしろ大変感謝している。

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 何でこうなってしまうのだと思いつつも

 ある意味用心深く何時間も前に到着しておいたため、今何とかリカバリー出来ているのだと思うと悪運が強いだけでは表せない気もするな。私自身はこんなドキドキの展開やめて欲しいと思っているが。

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 1時間ちょいでターミナル到着し

 警備員のニイちゃんにお礼言ってチケット購入へ向かう。流石に料金諸々の情報は電話で教えて貰ってから出発してたのでここはスムーズに動けた。

 結果的に残り僅かとなった残金で近くの商店まで行き買い物済ますともう乗船手続きに。何処でもそうだが自転車旅行の場合は荷物を全て外して荷物検査チェック後、それを再び取り付け改めて移動となるため時間がかかる。

 加えてほぼ乗客が台湾人しかいないが私は珍しい外国人ということもあってイミグレーションのチェックもまた時間かかる。結局最後の1人で私の自転車を乗せると同時に船は出港となり気持ちとしては本当に焦ったよ。

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 なお船はフェリーというか

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 普通の小さな高速ボート

 30分ほどで馬祖列島最大の島である南竿島に到着す。ここで自転車の追加料金支払う必要があるのだが、現金支払いしか受付出来ないと言われてしまい、いやそんなご無体な。

 でもスタッフが皆さんとても親切で、あれこれ調べてくれたり日本語話せる職員を呼んできたりと嫌な感じは一切なかった。なおその後に入国情報を記入するためネット接続して情報入力ページで指示受けながら手続きしたのだが。

 これが何度やってもエラーが出てしまう不具合連発っぷりで、私じゃなくて入国管理館の職員が入力してるのに全く駄目ってどうなのよ?最終的に「これ無理だわ!」となったらしく昔懐かしの紙製入国カードに情報記入してようやく台湾入国スタンプが押された次第。

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 島の写真とか撮ってた余裕は何処に・・・

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 ってくらい遅い時間になってしもうた

 宿なんかどうにでもなるが、それより困ったのはここ南竿島から台湾本島の基隆港へのフェリー便が海峡悪化のために運休してるとのこと。なんか今日そんなのばかりだな。

 時間遅くなって焦っていたこともあり、とりあえず明日もっかい訪れて運行スケジュール確認することにした。もう暗くなりかけてるのに初めての国で最初から夜間走行は少々気を使うからさ。

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 でも当然のように暗くなってしまったが

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 サクッと夕食済まして

 集落から離れた人気のない場所へ移動しテント設営したのは18時半といったところ。そんな激走した訳じゃないのだけれど、なんか無茶苦茶疲れておりほとんど記憶のないまま倒れるように寝てしまった。いよいよ最後の国に突入したことになるのだが、余りにも激動の展開だったからな。

 2025年11月14日(金) 走行距離54km 累計182317km
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 中国2 48日目 古田の町〜中国ゴール地点 福州の町

 走りまくってた中国も今日で一段落を迎えるというか、既に中国滞在が29日目なので今日中に目処をつけなければ色々ヤバい。滞在日数は無情である。

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 なので6時には起きて活動始める

 とはいえ最大の難所は既に越えたと思っており、今日は山を降りて川沿いの道を進めば良いだけの簡単なルート。なんか距離が120km超えてるような気もするけれど、ほら!中国は走りやすくて距離が延びる傾向にあるから問題ないはず。

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 出発直後に朝食摂りまして

 元気に走り出したいところだが、しかし昨日の雨がまだ多少残っている状況。雨自体はほぼ降り止んでいるのだが、問題なのは路面がウェットな状態を保っているという点で、自転車が走るとタイヤの水跳ねによって無茶苦茶汚れるんだよね。

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 嫌だなぁ

 誰もが道譲らないせいでクソみたいな渋滞してる道路を何とかやり過ごすと一気に大下り。昨日残していた標高残高を一気に使い切るが如く強烈な下り坂でグランドラインまで爆走する。

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 その途中でローカル道に入って

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 橋を渡って向こう岸に

 この支流が閩江という河川に集約されて福州まで流れ出ているようなので、つまりはこの先の道は川沿いの平坦路ということになる。・・・なるに決まってると思ってたんだよ私はよ。

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 ところでこのキャッツアイ

 福建省に入ってから幹線道路で出てくるようになったのだが、側道ラインのちょうど自転車が走りたいポイントに設置されててとても迷惑。どうせ中国人ドライバーは自分勝手な運転してて危険も注意喚起も気にしちゃいないのだからさ。

 こんな無意味な自転車にばかり邪魔となる代物埋め込んだりしないでもっと自由に道路を走れるようにして欲しいよ本当に。もし私が大ハンマーとか持ってたら1つ残らず叩き潰してやりたいくらいには邪魔な存在なので。

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 どうして遙か上から川を眺めているのかな?

 日本も割とそういう地形が多い国だが急峻な山と海抜0mに近い川が隣接してる地形とか勘弁してほしいぞ。何が悲しくてエグい山道乗り越えた後もアップダウンの連続を体験しなくちゃならんのさ。

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 しかもこの辺電波が悪いのか

 ちょくちょくサイコンがバグって速度を表示しなくなる不具合が。これ自体は世界中何処でも稀に発生する現象であり、そこまで目くじら立てる話でもないんだけどさ。現時点でどの程度進んだのかが把握しずらくなるので迷惑な話ではある。

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 とりあえず福州までは70kmらしい

 流石に川の本流に合流してからはそこまで酷いアップダウンも無くなり緩やかに海へと進む道となる。・・・かと思ってたら突然150mくらい登らせる丘が出てきたりと最後まで油断できないのが中国なのですが。

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 川を渡って福州の町へ向かい

 しかし市内中心部に行っても交通状況の悪さに辟易するだけなので、そのまま川沿いのサイクリングロードを走って町外れギリギリのポイントで宿を取ろうと思う。どうせ明日フェリーターミナルへ向かうのだし中心部に行く必要ないよね?

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 それとこのサイクリングロードがすこぶる走りやすかった

 最終的に福州南駅の周辺にあるホテルへ向かう。ところがこのやどは受付が存在せずネット上で全てをやり取り完了する仕組みのようで、そのため利用者にはWeChat(中国で利用頻度高いLINEみたいなアプリ)からホテル側に連絡取れとか言ってくる始末。

 でもこのアプリは登録作業で他者にQRを読み取らせて招待してもらう行程があるようで、1人じゃ登録作業ができない罠。カスタマーセンターに連絡するも「その問題はウチじゃなくてWeChat側に連絡してくれ」とかくその役にも立たない回答しかせず馬鹿らしくなってキャンセル。

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 こんなことしてるうちに真っ暗だよ

 どうやら福州の郊外ホテルは個人の采配で宿泊業務を行なっているが故、受付などのサービスを持ってないところがかなり多い模様。別のホテルに関しても「部屋の電子ロックのパスワードは電話で教えるから」といった対応であり、なんでそれを予約した後じゃなくて事前に教えてくれないんだ!

 どうにもならずそこら辺にいる中国人をとっ捕まえて無理矢理電話対応させ通訳してもらう強引な手段使って何とかチェックインできた。やっぱり私は中国の都会が嫌いだな。

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 冷麺だけじゃ飽き足らず

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 餃子も丸々1皿注文して楽しみまして

 何なら部屋に戻ってからもビール祭りでエンジョイしてた。さぁ明日には中国脱出となるのだが、ちゃんと自転車一式積載したまま移動が出来るのか微妙に怪しかったりする。最後までどうなるか分からない国である。

 2025年11月13日(木) 走行距離133km 累計182263km
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 中国2 47日目 道祖神社2〜福州から西北西に約80km 古田の町

 朝どころか昨夜寝る前の時点でクソ雨。分かっていたことではあるが、濡れるの覚悟で出発準備をするのは嫌なものである。

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 テント濡れてないだけ大分マシなのだが

 昨日テイクアウトした青椒肉絲飯と興味本位で買った中国寿司を食べてエネルギー満タンにしておく。雨が降ることで体温を奪われるため、体の発熱機関がフル稼働してカロリー消費するため・・・とかそういうのじゃなくて峠の先まで食堂ないのでお腹いっぱいにしておきたかった。

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 どうもお邪魔しました

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 山の上が雲にかかって見えない

 とはいえ豪雨というほど激しい雨ではなく、レインウェア着てれば何とか凌げる程度ではある。ただ今日の行程は1000m近い上り坂なのであり、多少距離走ったところで早くもヒルクライムが始まってしもうた。

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 分かってたよ 

 こうなると熱を排除するために汗をかくのは避けられない。んでいくらゴアテックス仕様だとか透湿性に優れていると歌われる生地だろうが関係なくレインウェアの内側は蒸れ蒸れになってしまう。これは太陽が東から登ってくるのと同じくらい間違いない事実だ。

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 意外にちょこちょこ集落があるのね

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 栗ご飯食べたいなぁ

 走ると熱がこもって暑いのだが、止まると汗冷えして一気に寒くなる。如何に普段が気楽な状態で走っているのかと実感し感謝の気持ちを持てるという意味では数年に1度くらいなら雨天走行するのも悪くないのかもしれん。

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 いや絶対ヤダよ

 とはいえ必要な獲得標高は1000弱とタカが知れてる。こちとらもっとエゲツないアップダウンを散々体験してきたサイクリストなのであり、ここ半月の平坦走行で身体が登りの走り方忘れてるんじゃないかと思ったが、ちゃんと私はヒルクライムできてる!

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 お茶の生産ってこういう場所で行うんだ

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 11時には最高地点に到達し

 むしろここから先の下り坂の方がある意味で本番だ。何しろ私の利用してるロングホールトラッカーという車種は、近年ほとんど姿を見なくなったホイールのリムに直接パッドを当てる「リムブレーキ」という方式。

 これの大きな弱点が「雨などでリムが濡れるとブレーキの制動力が極端に低下する」という点だ。いや昔から思ってたけど「ブレーキ効き辛くなる」って割と洒落にならない問題だからな本当に。

 とりあえず山頂で一旦ストップしボロ布使ってリムとブレーキシューを拭いてコンディション回復させておく。今回幸いだったのは雨雲が山の北側に大きくかかっている点で、山頂を過ぎると明らかに雨脚弱くなったことだ。

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 なので制動力はほとんど変わらず落ち着いて下り坂に

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 それでもかなり慎重に走ってルシアシアンの町へ

 午後からは雨降ったり止んだりを繰り返す天気となるが、雨量少ないので雨降っていてもタカが知れてるというものよ。出発直後に土砂降りだったため色々覚悟決まったところもあって、なんかもう余裕の気持ちすら出てくる不思議。

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 少しだけ幹線道路走って

 再びローカル道を伝って南下していく。ベストは南東の方向に延びる道路を走ることなのだが、唯一その道は高速道で自転車利用できないんだよ。だからこんな謎ローカル道をクネクネ曲がりつつ進んでいるわけで。

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 でもそういう道にある村が結構良い雰囲気なのよね

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 少なくとも路面は完全に舗装されてる

 後半からは完全に独立した自転車専用レーンが出てきたのもあって、少々回り道になりつつもこのルートで走ることに。実は午前中にショートカットできる狭い道を選んでいたのだが、後半回り道することで丁度プラマイ0となって当初の想定どおり100kmでゴールできそうな雰囲気に。

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 結構気持ちいい道だった

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 壁面には絵も描かれてるし 

 最後の10kmだけ再び幹線道路に復帰し古田の町へ。思ったより何とかなったが私も自転車も泥だらけだし流石に今日は宿に泊まる。というか今日中にこの町へ辿り着くことを目標にしてたのであり、ホテルも事前に予約していた。

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 明日は晴れるし坂下りたら平坦道だから

 ある種のウイニングランみたいなものだと思うてますよ茶壺さんは。そんな気軽に構えてられるほど短距離でもないのだけれど、とりあえずは中国脱出の目処が立ったかなということでビール飲みつつ祝杯をあげよう。

 2025年11月12日(水) 走行距離101km 累計182132km
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