自転車ときどき世界1周

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 マレーシア29日目&ブルネイ1日目 ミリの町〜ブルネイ首都 バンダルスリブガワン

 朝確実に起きれない気がしたので、昨日購入したスマホの目覚ましをセットして6時に起床する。しばらくアラームの止め方が分からずにアタフタしたが、このドミトリーにいるのは私1人だけなので気兼ねする必要がなくて良い。

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 かなり広めのドミトリー室

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 リビングルームも2階3階にあってエアコン効いてる

 とても素晴らしいゲストハウスに思えるが、無料の朝食が食パン2枚とコーヒーのセットのみなのである。こんなんじゃ腹の足しにもならないのであり、予備食料で残っていたミロだとかラーメンだとかも食べてどうにか帳尻合わせる形を取った。

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 ミリの町を抜けて国境へ

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 はいはい、イミグレーションはこちらですか

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 この有料の橋を越えた先がイミグレ(自転車は無料)

 ぼつぼつイミグレーションの通過経験も豊富になってきたと思われるが、そんな私の感想としては「僻地の国境ほど審査は適当」である。今回のイミグレなんか荷物検査はおろか、質問の1つもしてこないので楽チンで大変よろしい。首尾よくスタンプを押してもらい、ブルネイへと入国する。

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 この宿は確実に免税バーで飲んだ人を宛てにしてる

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 案内看板は車両のみだったブルネイ側イミグレ

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 走り始めてすぐにオジさんからジュース3本もいただく

 私が出会った僅かな人のみで、さも得意げに「この国の人は親切/意地悪だ」みたいに評することはしないが、こんな感じに入国してすぐ良くしてもらったりすると、そりゃあ良いイメージができますよ。刷り込みみたいなもんです。

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 ブルネイの主要都市ほぼ全て

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 謎オブジェ

 東南アジアどころか世界でも有数の金持ち国として名が挙がるブルネイであるが、なるほど周囲に立ち並ぶ家もスゴいのだが、驚くべきはその家が保管されている車両の数だろう。4台5台は当たり前、何と10台以上もの車を並べている家があったりして、絶対使ってない車とかあると思うので、私が有効的に利用してあげても良いんですよ?

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 でも成金的な雰囲気は感じない

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 久々にレベルの高いスーパーを見た

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 ブルネイ資金の原動力こと石油

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 ちょくちょく石油関連の機械を見かける

 別にお金持ち国でも何でも良いのだが、物価が高いことは全くもってよろしくない。幸いにしてブルネイも国土の小さな国であり、ここはチンタラ進まずに一気に移動してしまうのが正解かと思う。だからこそ無理して6時起きして走ってるのだし。

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 レストランのオッチャン達 インド系とのこと

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 なるほど、さっぱり分からん

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 なるほど、よく分かる

 ひたすら走り通して170km。どうにか首都のバンダル・スリ・ブガワンまで到着した私はエラい!下調べしておいたブルネイ唯一の安宿へと直行したのだが、何か宿のスタッフがいないらしく「18時くらいに来るから待っててね」とかいわれたので、他の宿泊予定客と一緒に待機する。

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 なんか政府主導で造った複合施設らしい

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 駐車場の車1台に扇風機1つとかアホな作り方

 その後も「19時まで」「20時には」「21時に来るよ」と言われ続け、最後なってから「今日はもうスタッフは来ないので宿泊はできん。他のホテルを探してくれ。」とかいわれた日にゃあ、私は怒っても良いと思うんだ。というかオマエは受付できんのかい。

 他の人達は素直に別のホテルを探しに向かったが、私の場合はテント泊1択である。悲しいほど全身汗まみれでベタベタなので、とにかく体洗えそうな場所を求めて公園等を探し回る。

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 ライトアップされてやたとキレイ

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 そんなナイトマーケット

 色々回ってるうちに、本日がブルネイの記念日らしくて良さげな公園には大勢の人と警察が。タイミング悪いです。回り回って警察署の敷地にテントを張らせてもらえないか確認してみたが「それは許可できない」とのこと。やっぱり先進国では厳しいか〜、と思ったら「仕方ないから俺の寮に泊めてやる」という無茶苦茶有難いお言葉が。

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 そりゃあ良いイメージになりますね

 2015年8月23日(日) 走行距離177km 累計18806km
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 ブルネイ2日目&マレーシア30日目 バンダルスリブガワン〜コタキナバルから南西に約100km ラブアン島

 ボルネオ島16日目。もう2週間以上も走ってるのに、未だ島を半周もしていない程に大きいボルネオ島。これでまだ世界3番目の大きさということで、これ以上大きな島とかもう「大陸」ってことにしちゃえば良いと思うの。

 そんな大きな島にある小国のブルネイではあるが、バンダルスリブガワンの町の景色は非常に近代的でありつつ、美しいモスクや世界最大の水上集落を抱えているようで、それは何とも面白そうである。朝からネットで情報収集した成果を確かめに観光へと出発だ。

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 泊めてもらった警察の兄ちゃんの出勤と同時に出発

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 川の向こうにはそこら辺にいるボートを捕まえて渡る(片道約90円)

 勝手に水上集落というのはボロい家屋で貧乏な生活しているものだと想像していたが、そうしたイメージを覆す立派な家々。こうして実際に眺めてみれば、生活排水等で苦労しないし車を保有するよりモーターボートの方が安くて良いのかもしれない。他に場所やお金がないのではなくて、敢えてこの場所を選んで生活しているのだということが理解できる。

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 豪邸が建ち並ぶ地域

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 桟橋を渡って移動してゆく

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 1つの町を形成しているので警察署とかある

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 消防署は護岸に車と消防艇をダブル保有

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 理由は不明だが猫が多い

 バンダルスリブガワンの町を歩いているのは、ほぼ全て観光客なのだがここでは地元の人達とすれ違うことが多い。車が使用できないため、必然的に歩いて移動することが多いのだろう。というか、ブルネイで普通に歩行者を見かけたのはココくらいだったかもしらん。

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 しかしいい雰囲気である

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 自転車あっても使えないだろ〜

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 水道管が桟橋に沿って延びる

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 火事になるとどうにもならないのは陸上と同じか

 いやぁステキな集落である。川向こうに一々ボートを使わないと移動できない不便はあるし、目の前にある場所へ行くのにも桟橋を通って回り道しなくてはならない。その桟橋も木がボロくなって危なかったり猫の糞が落ちてたりとかして踏み場所に注意を要する等etc・・・。うん、ちょっと旅行者が見て回る程度が一番楽しいわ。

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 無料博物館の展望台から

 フェリー出港の時間が迫っている関係上、おっとり刀でその他モスクや博物館、王宮等を見て回る。小さな区画に有名な観光名所が固まっているというのは、自転車旅行者であっても有難いことに変わりはない。

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 モスクは内部撮影禁止でしたが

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 この船には何の意味が?

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 ブルネイでは博物館に限らず無料の施設が多い

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 こういう資源豊富な裕福さによるサービスがシンガポールとは大きく異なる点かと

 一通り見て回った後で、マレーシアはラブアン島行きのフェリーに乗るため港まで移動する。タイトなスケジュールをこなして出発20分前に到着してみたところ、フェリーは既に出港したとかいわれる。

 どうやら調べたネット情報が古かったようで、13時半のフェリーは現在13時出港に変更したらしい。次の最終便が16時半出港とのことらしく、大急ぎで走ってきた私の苦労は何処で報われるのでしょうか?

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 国際フェリーだからイミグレーションもあるよ 

 近くのカフェでネットしながら時間を潰し、改めて16時にターミナルへと到着。2日間の短いブルネイ滞在は終了である。高速ボートに荷物を入れようとしたら、「自転車はそこの船外に置きな。大丈夫、しっかり固定しといてやるから!」とかいわれてしまい、船内には入れられなかった。

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 絶対海水でビショビショだよね

 案の定ロシナンテ号は1時間半もの間海水を浴びせられてしまい、パーツが塩噛みする前に下船後大慌てで洗浄作業となる。まぁ仕方ないことだと思ってたのだが、船員が「次回からは船の中に入れて移動しろよ!」とか余計な一言をいってくるのであり、それを駄目だというから私はこんな面倒なことしてるんですよ?おいコラ

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 そんなワケでラブアン島上陸

 当初の予定ではラブアン島にて宿泊する予定はなかったのだが、ラブアン島は島全体が免税対象の島だという。今まで海外旅行をしたことがなかったこともあり、個人的に「免税店」という存在を注目したことがなかった私であるが、マレーシアにおける酒税は300%超。つまりこの島ではビールが1/3以下で購入できるということなのであり、まぁそこまでいうんだったら1泊ぐらいしてあげても良いんよ?

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 町も承知なので酒屋が多い

 とか安易に考えていたのだが、宿泊施設の値段が軒並み高い!事前に調べていた宿は潰れていたし、ゲストハウスは満室だったりと運も悪くて夜8時を過ぎてもビール飲むどころか寝床の確保もできない状況。ホテルに高い料金払って泊まるくらいならそもそもラブアン島には宿泊しないぞチクショウ!・・・という気持ちも相まって町の中をフラフラと移動して回る。

 結局ガソリンスタンド脇にテントを張らしてもらうのであり、これを「宿泊料金もビール代にコンバートできるぜグヘヘ」とするか「宿が見つからない上でのやむを得ない状況で寝床が見つかって良かった」と捉えるかは当人によると思う。私がどう思ったかは推して知るべし。

 とりあえず安いビールをアホほど買い込み、酔っぱらって就寝。暑いとかそういうのはビール飲んでない状況だから出てくる不満なのだと知りました(違う)。

 2015年8月24日(月) 走行距離57km 累計18863km
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