自転車ときどき世界1周

カテゴリ:オセアニア > ウエストオーストラリア

 オーストラリア15日目 カナナラの町〜N.T州境から南南西に80km地点 空き地

 どばばばはーっ・・・という起き抜けから謎の襲撃である。どうやら外のスプリンクラーが動き出してテントに水が当たっているらしい。って、そんな場合じゃねぇ!はやく荷物を避難させなくては。

RIMG0443
 公園で寝るヤツに御仕置きの刑ですか

RIMG0444
 安全な場所で濡れた荷物を乾かす

 朝からマヌケなことやってた関係で、5時前に起きたというのに出発準備が完了したのは実に8時半である。つくづくスプリンクラーに翻弄されてるな、私は。

 もはや急いでも仕方ないので再び町中のスーパーマーケットへと赴く。アジアではスーパーの存在は「ちょっとだけ安くて品揃えが良い」程度の存在であるスーパーなのだが、オーストラリアにあっては私の食料の調達を一手に引き受けている頼もしすぎる御方である。

RIMG0447
 小さな商店は値段高いし

 というのも、日本のスーパーと同様にオーストラリアスーパーにも「見切り品の値下げ」があるからだ(あと格安のホームメイド商品)。そしてその割引率は日本よりも遥かに大きい。物価高のオーストラリアを生き抜くにあって、スーパーの商品チェックは重要事項なのである。

RIMG0448
 元値の1/10とかある

RIMG0450
 しかし町並みは本当綺麗ですね

 悩みつつ楽しみつつ、ここからしばらく飲めないぞということで、今日もホームメイド2ℓコーラ(約130円)と一緒にあれこれ買い物しておく。スーパーの商品をチェックするのは昔から割と好きなのである。

RIMG0456
 出発すればこんなすぐにこんな景色

RIMG0457
 う〜ん 蹴り倒したい

RIMG0458
 アナログな止め方しますね

 遅い出発であったが意外に良いペースでお昼前に50kmを走りレストエリアへ。荒ぶるスプリンクラー事件がなくても今日はスーパーで買い物して出発するので、走行距離は短くしようと考えていたのだがコレはいけるかもしれない。予定を変更してちょっとだけ頑張っちゃおうかな?

RIMG0461
 日除けなかったら地獄のようなレストエリアだ

RIMG0463
 この木も見慣れると凛々しく見える

RIMG0465
 今日、唯一の水分補給できた場所

 余裕で到着できる時間配分なのに、何故か空が暗くなるのが早い。って、昨日ウエストオーストラリア州に入ったから、時差が発生して1時間半遅くなっているので当然である。そんなことを私が考慮に入れてないこともまた当然である。

RIMG0470
 よって後半かなり急いで走る

RIMG0471
 何とかキャンプ予定地へ到着

 レストエリアではないようで、周囲に誰もいない静かで寂しい空間。そんな中まったり夕食作っていたら、まさかの車が登場である。他にこんな僻地でキャンプする阿呆がいるのかね?とか思いつつ話していたら、偶然通りかかっただけらしい。そして何故か私のために水を汲んで来てくれたりして、これは何とも嬉しいじゃないですか!

 時間はまだ20時前だったのだが、すでに真っ暗で写真を撮る暇もなく去って行ったマイケル。とりあえずこの水は大切に緑茶にして頂きました。残りの2本ペットボトルは明日の朝食と水分に回る予定。何だかんだで手持ちの水は余ることもまた多い。そんなオーストラリア。

RIMG0478
 雨なし風なし人こない・・・ので放ったらかして就寝

 2015年9月30日(水) 走行距離101km 累計20612km
    mixiチェック

 オーストラリア16日目 N.T州境南南西80km地点〜N.T州境から南南西に182km地点 レストエリア

 一応朝は4時に起床している。とても早起きのようで実際とても早起きなわけだが、夜眠る時間が21時なので別段眠いとかそういうのはない。1人キャンプで酒を持ってなければ大抵の場合、早寝早起きの習慣が身に付くものなのだ。

 それでもノーザンテリトリー州より時差1時間半遅れとなっているため、6時に走り始めても既に太陽は天高い場所に位置しており、暑いったらありゃしない。そういえばウエストオーストラリア州に入ってからは、夜中でも気温があまり下がらなくなってしまい、1日中暑いとか勘弁してほしい状況である。

RIMG0479
 朝6時とは思えない明るさ

RIMG0480
 野生の馬はオーストラリア初かも?

RIMG0483
 走り始めてすぐのロードハウスはまだ営業前だった

 何故に営業もしてないロードハウスに立ち寄るのかと問われれば、水の補給だとかトイレの利用だとかあるのだが、突き詰めれば「ロードハウスがあればとりあえず立ち寄る習慣」ができてしまっている。日本1周でも特に理由もなく道の駅に立ち寄っていたのと似たようなものだ。

RIMG0485
 蟻塚フェイス

RIMG0486
 オーストラリアでは分かれ道にすらテンション上がる

RIMG0487
 基本こんな道が続くからねぇ

 60km過ぎくらいから強烈な向かい風を受け続ける。この国は急峻な坂がほとんどない代わりなのか、とにかく風が強い。追い風ならば私も走るのにやぶさかでないが、こういうのは大抵向かい風だと相場が決まっている。どこの自転車乗りと話しても、誰もが向かい風に抗いながら走っているのだ。いや、本当に。

RIMG0489
 風車?

RIMG0490
 荒野の中に遊び心

RIMG0491
 本日2件目のロードハウス

 この時点で疲れきっていたので、もう今日は走るの止めようかとも思ったのだが、偶然店員が廃棄する弁当を見つけたのでそれを頂くことに成功。これだけで確実に20$は得していると思うと、何故だか体の奥底から元気が湧いてくるような気がする不思議。

RIMG0496
 もうちょっとだけ頑張ります

 結局150km近くを走りきり、いやはや本日は頑張っちゃいました。こういう心地よい疲れの後にビールが飲めたら最高なのだが、次の町はまだ120kmくらい先なんだよね。明日は「走り終えた後でビールを飲む」という揺るぎない目標があるから走れそうだ。目の前の人参に釣られてナンボの自転車旅行です。

RIMG0498
 テーブルの存在は重要

RIMG0500
 なお、夕食も頂いたお弁当

 2015年10月1日(木) 走行距離146km 累計20758km
    mixiチェック

 オーストラリア17日目 N.T州境南南西182km地点〜N.Tから南南西に約290km ホールズクリークの町

 一昨日の夜は全然寒くないどころかむしろ暑かったので、昨日はテントのフライシートを取り付けしないで就寝した。これだけでも室内の温度はかなり変わってくるのであり、確実に雨が降らないと思われる状況や、屋根の下で就寝する場合にはこの方法で温度調整している。

 そしてこの方法が裏目に出た場合、寒くて仕方ないにも関わらず、わざわざテント外へ出てフライシートを張り直す気力もないまま震えて朝を迎えることになる・・・・というか、今日がまさにそんな朝。実に爽やかな目覚めである。

RIMG0501
 朝日が早く出てきてほしいようなそうでもないような

RIMG0503
 昨日は100km走っても屋根付きレストエリア出てこなかったのに

RIMG0504
 今日は30kmで3回も見かけるアンバランス

 湿度が少なく乾燥しているオーストラリアだが、それに加えて日々の食事も「カロリーさえあれば何でも良いわ!」的な偏食というか、保存食がメインになっているため体に影響が出てき始めているのだろうか?

 日本の冬に唇が荒れてしまった経験を持つ人は多いと思うが、1週間程前からここオーストラリアでも私に同様の症状が発生している。ただしその範囲は唇全てに及んでおり、食事で口を大きく開けるのも痛くてやってらんない。お肌の綺麗さを自慢にしていた私はオーストラリアに存在しない。

RIMG0506
 ロードトレイン

RIMG0512
 交通量少ないので好きなアングルで写真撮れます

RIMG0515
 お昼になると強風が吹く

RIMG0517
 パスタ×チーズ カロリーだけは大量摂取

RIMG0518
 と、ここでも大量の水を頂いてしまう

 水を貰えるのは本当に有難いのだが、これがありすぎると自転車の重量を大幅に増加させてしまう重しとして機能してしまうため、持ち運ぶ分量の案配が重要となってくる。

 とはいえ、何だかんだで町に着くまで水が完全に無くなってしまったことは未だにない。要するに余分な荷物を背負い込みすぎているともいえるわけで、でも水を切らしてしまうことは命に関わる大ピンチなので、余りに軽量化するのも危険だし。悩ましいところだ。

RIMG0523
 町に入るのが嬉しい国である

 このホールズクリークの町は治安が悪いぞ注意しろ!との指摘を受けていたので、野宿ではなくキャラバンパークというキャンプ場に泊まる。まぁ、ときどきこういう施設に泊まっては溜め込んだ洗濯物を洗ったり、PCの充電をしたりと大いに活用させてもらってるので悪いことばかりではない。高いけど。

RIMG0524
 サイコロステーキにしようと思ってたのに骨が厚すぎて切れず

 この町で明日1日休息にしようかと思っていたのだが、何故か知らんがこの町ではアルコール度数の低いビールしか販売してない。そんな町に滞在してもなぁ・・・ということで、やっぱり明日も走ることに。

 なお、明日からオーストラリア最長(288km)となる無補給区間の始まり。

 2015年10月2日(金) 走行距離125km 累計20883km
    mixiチェック

 オーストラリア18日目 ホールズクリークの町〜N.T州境から南西に380km地点 メアリーリバーレストエリア

 今日は目覚ましをセットせずに日の光で起床する。これでは早朝の涼しい時間帯に走ることができなかったりするのだが、何しろ14ドル(約1200円)も支払って宿泊したキャンプ場なのだ。元を取るわけじゃないけれど、急いで出発してしまうのは何か悔しいと思ってしまう貧乏性。

 オーストラリアにおける最長無補給地帯を走行するので、右に左にペットボトルを取り付けまくる。合計で15ℓほど用意したのであり、まぁこの半分程度でも多分走りきれるとは思うが、準備は大切だ。使わなければ捨てれば良いのである。

RIMG0529
 ロシナンテ号水満載バージョン

RIMG0530
 スーパーで商品チェックしてから出発

 踏み込むペダルの重さが違うのが分かる程の重量増加ではあるのだが、幸いなことに昨日までの山岳地帯を抜けて平地になったのと追い風のコンボでぐいぐい進む。物事が上手く回るときはこんなものである。

RIMG0534
 雨季には川が氾濫して通行止めになるらしく、その情報看板

RIMG0535
 電線はずっと続くのかな?とか思ってた

RIMG0539
 昼食時に見かけた 徒歩旅行とか阿呆もここまで来ると感動する

RIMG0540
 道中レストエリアがなかったので、そのままここで昼食

 木陰で昼寝したりするものの、今イチ太陽光をちゃんと遮らなかったりで暑くて仕方ないためお昼休憩もそこそこにして出発する。というか下手に炎天下で停まってるより、自転車に乗ってる方が風を感じて涼しいとすら思う。

RIMG0541
 服装から車までファンキーなオジちゃんが水をくれる

 RIMG0542
英語理解力が低いので看板の意味が分かりません

 しばらく走行すると大平原のまっただ中に。前は勿論、右も左も後ろを振り向いても見えるのは地平線のみという何とも素敵な空間である。あまりにも素敵すぎて大声で歌いだしたりする輩もいるらしいが、私は決してそういった恥ずかしいことはしない。・・・・してないよ?

RIMG0547
 オーストラリアの中でも白眉である

RIMG0550
 橋とか架けたくなる地形

 16時前にはレストエリアに到着。この界隈はレストエリアが少ないからなのか、やたらと多くのキャンパーがいたりするのであり、挨拶したら和やかに返してくれた夫婦キャンパーの隣にテントを張らしてもらうことに。

RIMG0551
 そして気付けばビール貰ってる

 相変わらず拙い英語力に向上が見られたとは思えないのだが、そうした能力は別にコミュニケーションを取るのにそこまで重要ではないのではなかろうか?とか最近思い始めてきた。最低限の単語が理解できれば仲良くなり、一緒にBBQで火を囲みながら冷たいビールで乾杯する楽しさは共有できる。

RIMG0562
 しかし肉の割合が多い鉄板です

RIMG0557
 オーストラリアのレストエリアにはBBQ台が設置されてる事実

 コミュニケーション能力の低い私でも日々これだけ沢山のオーストラリア人が親切に関わってくれるのであり、どんだけフランクなんだよ!とか、時に驚いてしまう。同じキャンパー同士であっても、始めて出会ってそのまま一緒にBBQ始めるのはかなり低確立だと思うのだが。

 そしてそのどちらからもビールを貰い、肉を頂いている私は何なのだろう?幸せすぎてしっぺ返しが来やしないかとビビる小心者の茶壺さん。そのくせキッチリ食後のお茶からシャワーまでお世話になりまくってご満悦の就寝。旅行は自転車に限ります。

 2015年10月3日(土) 走行距離110km 累計20993km
    mixiチェック

 オーストラリア19日目 N.T州境南西380km地点〜ブルームから東南東に420km地点 Ngumban Cliffレストエリア

 ビール飲んだ日の翌朝は快調そのものですね。実際のところ体調がどうなのかは知らないが、気持ちとしては「今日も1日走りますか」という実に前向きな気持ちになれるのであり、ある種の精神安定剤の役割を果たしているとかいないとか。

RIMG0564
 代わり映えしない朝食のメニュー

RIMG0565
 嬉しい出会いの数がその国の印象を決めると思うの

 W.Aに突入してからは、次のレストエリアまでの距離表示看板が消えてしまい、ネット情報を頼りに休憩先を調べつつ走行している。そんなレストエリアは規模が大きく立派なものもあれば、「休憩」とは名ばかりの空き地に近い場所まで多種多様であるため、訪れてみるまで気が抜けない。

 今回使用したレストエリアなんて、広場までのアプローチに川を渡るのであり、雨季になってしまえばレストエリアへ移動することができなくなる不思議な地形だったりする。そういえば危うく閉じ込められかけたアホな自転車旅行者とかいるらしい。

RIMG0567
 11月の終わりくらいから雨季になるんだと

RIMG0568
 走り出してしまえばいつもの景色

 高速道路のS.Aみたいに一定の距離以内にレストエリアが存在するとかあればいいのだが、そうは問屋が降ろさないらしい。いくら進んでも休める場所がない場合、仕方なく木陰とか橋の下で涼を取ることが多いのだが、走行中にふと横を見てみれば何だか集落があるじゃないか!これ幸いと移動して昼食休憩だ。

RIMG0573
 多分人口50人くらい

RIMG0572
 デカい農場とかなのだろうか?

RIMG0574
 時間あったので米を炊いての昼食

 流石にオーストラリアの暑さにも慣れはしたが、それは辛くないということではない。特に現在走っているのはオーストラリアでも最長の無補給地帯なのであり、考えなしに水を飲み続けていては自らの首を絞めることになる。速いとこ次の町で水分補給をしたいです。

RIMG0577
 障害物ないから道が直線的

 しかしながら次の町まで1日で走りきるには遠すぎる。素直にレストエリアに入って今日もテントの設営へと洒落込もうではないか。水?大丈夫、どうにかなるよ。

RIMG0581
 だってキャンパーさんがビールくれるもの

RIMG0582
 大体こんな感じでビール片手に談笑してる


 しかし最高に景色の良いレストエリアだ

 結局ビール貰うわ水も冷やしてもらえるわと至れり尽くせりの待遇を受ける私であり、むしろ無補給地帯に入ってからの方がビールを沢山飲んでいたりする不思議。オーストラリアの無補給地帯なんて、私にかかればどうってことないですよ←ツッコミ待ち

RIMG0585
 明日は町に到着予定

 2015年10月4日(日) 走行距離86km 累計21079km
    mixiチェック

 オーストラリア20日目 ブルーム東南東420km地点〜ブルームから東に約360km フィッツロイクロッシングの町

 毎日快晴の空模様が続くのであり勘弁してほしいという私の願いが通じたのか、本日の早朝は雲がかっていた。こういう景観の素晴らしいレストエリアに限って御来光が拝めない辺り、なかなかにオーストラリアの天気はツンデレである。

 昨日お世話になったキャンパーさんが「暑いから水を冷やしといてあげるよ。」と冷蔵庫でキンキンに冷やしてくれた冷水を水筒に詰め、お礼をいって出発である。こういう優しさって、それを受けた人間はずっと覚えているものですよ。

RIMG0593
 私と出会えたことを忘れないように

RIMG0594
 雲が多い=涼しい

RIMG0596
 そしてそんな上手い話は何時までも続かない

RIMG0598
 この乾燥地帯でタフな植物 

 本日出発したレストエリア以後の道が全くといって良いほど何もないのであり、何はともあれ町へと到着することを念頭に走り続ける。10km毎に出てくる道路ポストの距離表示が減って行くのを見るたびにニヤニヤしたりしてる、端から見たらかなり気持ち悪い感じで約100km。昼食休み以外は停車することなく、フィッツロイクロッシング町には14時到着である。

RIMG0600
 お昼休憩場所 

RIMG0604
 町手前にあった川は干上がる寸前

RIMG0605
 ほーれきたきたスーパーマーケット!

 このIGAというスーパーは、オーストラリアにおいて「中規模の大手スーパーが存在しない町」を狙って設営されている印象である。自社ブランド品とかは販売してないのだが、まぁそれなりにディスカウント商品も豊富で結構利用している。きっと日本ではCOOPとかのポジションに位置する店だろうと勝手に思っている。

RIMG0606
 水分補給してたらアイスを頂く

 一旦近くのキャラバンパーク(キャンプ場)の料金を確認しに行ったのだが、15ドルといわれてアホらしくなり野宿するため夕食の材料を買い揃えようと再びスーパーへにて商品チェックする。

 するとスポーツ用自転車ヘルメットを持ったサイクリストがいたのでちょっと声をかけてみる。やっぱり同じ自転車乗り同士は話が合うのであり、気付いた時には家にお呼ばれしていた。ワケ分かんないこといってると思われるかもだが、私だってそんな下心なかったのにビックリの展開で、戸惑うわ嬉しいわワケ分かんないのである。

RIMG0607
 あはははビールサイコー

 そんなエイドリアン(注:男性の名前)宅にてお世話になっているうちに、本日の夕食は私がみそ汁を作ることになった。幸いにして味噌はストックがあるとのことなのだが、私は一人暮らししてる時ですらほとんどしなかった出汁を取るところからの調理となる。

 「日本料理は美味しいよね」と夫婦にいわれている手前、間違っても失敗は許されない状況でのプレッシャーすごいのであり、気を鎮めるためにビール飲みながら作っていた私を誰が責められよう。

RIMG0610
 幸い好評だった模様

RIMG0614
 ちなみに夫婦は自転車で色々な地域を旅行してる人達だった

RIMG0608
 もう天国ですわ

 そんな最高の環境で「明日も泊まれば良いじゃない」とかいわれてしまったのであり、「はい!是非ともそうします」とか即答しますよそうしますよ。「いやはやオーストラリアの最長無補給区間、本当大変でしたわぁ〜」と私は声を大にして言い切れない。

 2015年10月5日(月) 走行距離105km 累計21184km
    mixiチェック

 オーストラリア21・22日目 フィッツロイクロッシングの町〜ブルームから東に271km地点 エレンデール湖キャンプ場

 思いもかけず休息日。とりあえずネット環境があるので午前中は方々へメールの返信したりとか色々と作業。ちなみにエイドリアン夫婦は私にスペアキー預けて仕事行ってしまったのだが。良いのだろうか?

 流石にPCを1日イジってるのは嫌になるので、午後から町中の無料プールでリフレッシュとする。持ってて良かった水泳パンツである。ときどき地味に活躍してくれてたのだが、オーストラリアに入国以後は活躍の機会も増えてきて嬉しい限りである。

RIMG0616
 こんな立派なプールが無料開放されてる

RIMG0619
 アボリジニの子供達はなつっこくて可愛い

 昨日のみそ汁が好評だったようで、「今日も何かジャパニーズフードを作ってみてくれない?」と頼まれメニューどうするかと考えていたのだが、「そうだ、天ぷら!天ぷらが食べたいよ!」と。オッケー良いですよ、下手に寿司食べたいとかいわれたら困ったけど、天ぷらなら簡単だし。

RIMG0621
 ということでレッツクッキング

RIMG0623
 まさかオーストラリアで天ぷら作ることになるとは思わなんだ

 かなりの量を揚げたのだが見事に完食。「美味しい」といって食べてもらえる喜びってのは良いものですね。お粗末様でした。

 翌日。出発もせずにエイドリアン夫婦と一緒にプールで早朝スイミングである。というか6時半に開放されるとか、凄いなこのプール。わずかな人口のフィッツロイクロッシングで早朝からプール使う需要が高いとは思わないのだが。

 朝からシャワーの代わりだ〜程度に考えていたのだが、思いの外エイドリアンが真剣に泳ぐので、合わせるよう泳いでたら気付いた時には1km以上も泳いでた。トライアスロンやる気ですか私は。

RIMG0624
 エイドリアンの仕事に合わせて私も出発する

 本格走行の前にガソリンスタンドでバーナーの燃料補給しようとしたのだが、何故かボトルにはガソリンを入れることができないと断られてしまう。ちょっと!待ってお願い!と、必死でガソリンを入れられる専用ボトルだから大丈夫!というかここで燃料補給できないと、私の日々の食事がどうしようもないレベルで残念なものに低下すること間違いなし!

 ・・・といった内容を、伝わったのか分からないがブロークンイングリッシュで必死に語ったところ、別口の場所からガソリン入れてくれたのであり、一安心である。真摯に必死に頼めば気持ちは伝わるものですね。

RIMG0629
 色々助けてもらったフィッツロイクロッシングを出発

RIMG0631
 Dまで230km

 例によって木陰で昼食を済まし、午後の走行を始めたところで風向きが変わる。「これは良い感じに追い風になってきたのかも!」とか思っていたのだが、何だか様子がオカシイ。というか全身に小石が当たって痛いのだが・・・・と、ふと横を見たらバカでかい旋風が鎮座しているじゃないですか!

RIMG0634
 必死で逃げましたよ

RIMG0633
 高さ3〜40mくらいに育って行ってしまった

 もうオーストラリアの自然スケールはままならん。暑さ寒さだけじゃなく、山火事から旋風まで気にして走るとか勘弁してほしいです。まぁ珍しいものを至近距離で見れてラッキーとかいう気持ちがあったか?といえば、大いにありましたが。

RIMG0635
 後方から太陽の光が接近中

RIMG0638
 当初はこのレストエリアに泊まろうとかと思ってたのだが

 7kmほど先に、湖に面した無料キャンプ場があるらしく、そこまで行ってみることにする。湖ならば、最悪水分を補給することも可能だろう・・・という計算があったりなかったり。

RIMG0639 1
 なかなか良いロケーション

 かなり良い感じなのに、周囲に他のキャンパーは誰もいない。入り口の扉も閉じてたし、もしかして閉鎖中なのでは?とか不安になったのだが、1組だけ他のキャンパーがいることを確認して安堵のため息ってやつですな。

 話しかけてるうちにビールを頂き、「一緒に夕食食べようぜ!」とのお誘いが。いやはや、何と有難いことか。というか、西オーストラリア州に入ってから毎晩が楽しすぎる事実。

RIMG0643
 BBQ!BBQ!

RIMG0642
 隣にテント張らさしてもらった

 実はこの区間も結構な水無補給区間だったりするのだが、何だか大丈夫そうな気がしてきた。そんなことを思うオーストラリアの夜である。

 2015年10月6日(火) 走行距離 4km 累計21188km
      10月7日(水) 走行距離97km 累計21285km
    mixiチェック

 オーストラリア23日目 ブルーム東271km地点〜ブルームから東に165km地点 空き地

 フィッツロイクロッシング手前が、オーストラリア最長の無補給区間288kmであった。そしてその後に控えるのが現在走っている230kmに渡る無補給区間である。オーストラリア西部及び中央部にはこうした無補給区間や、町と町の間の距離が1400kmにも渡る「ナラボー平原」など厳しい道が多々存在するが、こと無補給区間が続くという意味では恐らくここら辺が最も厳しい区域だと思う。

RIMG0639
 最悪、湖の水飲もうとか思ってた

RIMG0644
 川は大抵干涸びてるので鳥が集まってる

 まぁ厳しい区域=厳しい走行かといえば異なるのが面白いところで、そんな場所をわざわざ走行する自転車旅行者にキャンパーは実に親切だ。「補給が厳しい」という状況を誰もが知っているので、多くの人が出会い頭に「水持っているか?」と聞いてくれる。人の優しさが身にしみる区間である。

RIMG0650
 土地余ってるねぇ

RIMG0647
 たまに見かける人工物が新鮮だったり

RIMG0653
 お昼休憩したレストエリアで冷たい水を頂く

 持ち運んでいる水の殆どはペットボトルに入れているため、外気温の影響をモロに受ける。早朝はそれなりに冷えている水だが、10時を過ぎた時の水温は推定35℃前後。ぬるま湯を飲んで喉の渇きを癒すのは慣れてきたとはいえ残念な気持ちになる。

 そうした背景もあって、冷やした状態の水を貰えるというのはそれだけで感激なのである。厳しい環境にいるほど小さなことでも多幸感を味わえると思うと無補給区間も悪くない。いやいや、早く脱出したいけども。

RIMG0654
 パスタを食べたの久しぶり

RIMG0658
 何とも立派な木だったので

RIMG0661
 ハマってみた

RIMG0663
 午後からいい感じに曇ってくれて楽な走行

 ときに、オーストラリアを周遊する道路は基本的に1車線であるため、列車のように3〜4両の貨車を繋げたロードトレインというトラックが物流の主役として多数走行している。しかし運ぶ物のサイズによっては前後に「OVER SIZE」と記載した車両に挟まれる形で横幅いっぱいの大型トラックが走っていたりもする。一体何を運んでいるのかと思えば

RIMG0667
 家である

RIMG0666
 2つに割って運んでいる模様

 まるで家でくつろいでいるような居住空間・・・的なキャッチコピーはこういうときに使うべきだよね!とかそんなことを考えながら本日120km越え。それでもレストエリアは出てこないので仕方なく大きめの空き地にてテント張って走行終了とする。

RIMG0668
 ゴール手前、わざわざ反対車線で止まって水くれた車

RIMG0669
 トラック等の休憩場所らしい

 明日にはロードハウスで水分補給できる予定。最近よく思うのが、こうした割とギリギリの状況でロードハウス等の補給施設が臨時休業してたりしたら私はどういう対応をするべきか?とかそんなこと。現代は多様な情報収集ができるため、滅多にそこら辺のトラブルが発生しない辺り、自転車旅行者にとって良い時代だと思います。

 2015年10月8日(木) 走行距離122km 累計21407km
    mixiチェック

 オーストラリア24日目 ブルーム東165km地点〜ブルームから東に約110km バイダンの村

 何度か語っているが、私は胃腸の弱い人である。まぁそれで特別困ったということはないし、現地の生水だって平気で飲める。というかオーストラリアの自転車旅行で生水飲めなかったら死ぬ。一度お腹を下せば大抵の場合、次からは平気になるものだ。慣れってすごい。

 ということで特別何もしてないのに荒れた唇は綺麗に治り、最近は実に快調なオーストラリアライフを楽しんでいたのだが、深夜から突然の腹痛である。トイレもないような単なる空き地で、胃の中の物が全て無くなるまで止まることのない排泄物。

 恐らく見切り品で購入したチーズペンネが痛んで駄目になっていたのだと思う。そんな物を売りつけやがって!まったくとんでもないスーパーに私は大層ご立腹ですよ。←!?

 ・・・という苦しい夜を越えて、喉元過ぎれば何とやら。ガッツリ食事する私なのであり、今後も見切り品を買い漁ることに何の躊躇いもない。へこたれない精神力といえば聞こえが良いが、失敗から学ぼうとしない男なのである。

RIMG0672
 T字路は1000kmぶりくらいかな

RIMG0673
 あと5kmで無補給区間も終わり

 乾いた大地の高級オアシスであるロードハウス。1本5.9ドル(約510円)という暴利のコーラが喉に染み渡る幸せである。空になったペットボトルの水を同様に購入していては(財布の中)身が持たないので、裏手の水道にて補給である。

RIMG0674
 限界ギリギリ?

 と、あんまり他人様に見られたくない作業中に店員と出くわす良いタイミング。まぁ悪いことしてるわけ違うし、朗らかに会話を楽しむ茶壺さん。

 「自転車でオーストラリアを走ってるんだ。このロードハウスは(色んな意味で)助けられてるよ」
 「そうか、それは良いな!ベリーナイスだ。よし、ちょっと待ってろ。」

 ・・・といって売り物のサンドイッチやフルーツをプレゼントしてくれる。いやはや申し訳ないです、お金も払わずにこんなに頂いてしまうなんて。

 「ハハハ、オッケーだよ。ボスに見つかってないからな!」

RIMG0676
 ですよねー

RIMG0677
 距離感が壊れる標識

 走行を再会して30分。道の先で止まっている車にやたらと背の高い人の影。先日フィッツロイクロッシングでお世話になったエイドリアン夫婦が手を振っているじゃないですか!

 「金曜日にブルームの町に買い物へ行くから、途中で再会できると思うよ。」

 との言葉通り、また会うことができました。嬉しいです。そして私が2日半かけた道は車だと3時間かからないのですね。なんだかな〜

RIMG0678
 往復800kmを日帰りってハードな

RIMG0679
 この辺の川は水が残ってる

RIMG0682
 貰い物でやたらと豪華になった昼食

RIMG0683
 ・・・中に「暑くて大変でしょ?」と冷たい水を頂く

 嬉しいことばかりで先を急ごうなどという気持ちがちっとも生まれてこないのだが、いよいよ蠅がウザいを通り越して我慢できなくなりそうなレベルで纏わり付くようになってきた。とにかくその場に停まっていると数百匹単位で周辺をブンブン飛び回るわ引っ付いてくるわと最悪である。

RIMG0684
 ソフトな画像で御送りします

 全身蠅まみれで休むか40℃の炎天下を走って蠅を振り切るか、旅行というのは常に選択肢の連続であるようだ。ウザいか暑いか・・・・もうちょっと優しい選択肢が出てこないのは、私が何処かでフラグを回収し損ねたからだろうか?

 とか思っていたら、目の前で白煙噴出する車が緊急停車。すわ故障か?とか思っていたらエンジン下部から火が噴き出す。危ないから逃げろと避難させた5分後には車両は丸焦げになってしまった。

 怪我人はいなかったしこの状況で私に何ができたとも思えないのだが、元消防職員として目の前で発生した火災に何もできずに見ていただけの自分が少々悔しいというか。ちょっと無力感を感じたりとか色々考えてしまった一幕。


 ゴール予定のレストエリア手前で、時間余ってることもあり途中の小さな脇道奥にある村へ寄り道してみる。あわよくば水道の水を飲めるかもしれないという考えがあったことは否定しない。

 3世帯のみの小さな集落だったのだが、訪れてみれば家に招き入れてくれた上に冷たい水を御馳走してくれる歓迎っぷり。話してるうちに「レストエリアにテント張るんだったらウチの庭で泊まれば良いよ。シャワーも水も使いたい放題だぜ。」ということになり宿泊決定。

RIMG0688
 子供達と遊び回る

RIMG0694
 ちゃっかり夕食もご一緒に

 奥さん曰く「明日は川に魚釣りに行くのよ。貴方も一緒に行かない?」とのお誘いを頂いたので、有難くご一緒させてもらうことに。オーストラリア、気を抜くと親切受けまくりでちっとも先に進みません。なお、私が気を抜いてない時など存在しないことを付け加えておく。

 2015年10月9日(金) 走行距離71km 累計21478km
    mixiチェック

 オーストラリア25日目 バイダンの村

 急遽発生した休息日。まぁ休みが増えることのデメリットは1つもないのであり、懸命な私は当然のように走ることを止める。そして何しているのかといえば、朝から人の家で朝食頂きPC充電しつつネットしてる始末。

RIMG0697
 この屋根、羊の毛なのだそう

RIMG0698
 庭で様々な種類の植物育ててる

RIMG0699
 マンゴーってとにかく「高級」ってイメージが先に立ってしまうんだよね

 10時前になり昨日約束をしていた川へと魚釣りに行くべく車に乗り込む。なお使用台数は実に3車両と豪華絢爛ではありませんか。聞けば車は1人1台の割合で所有しているとのことで、なんと贅沢な。

RIMG0700
 町まで100kmくらいあるし仕方ないのでしょう

 昨日私が時速20km以下で走った道を120kmでぶっ飛ばす。オーストラリアの郊外は速度制限が130kmとか普通なので法令遵守ではあるのだが、自転車の立場からすると怖すぎることこの上ないと再確認する。すぐ脇を速度差100kmで車両が走ってゆく恐怖。

RIMG0703
 40分ほどでフィッツロイリバーに到着

RIMG0704
 ってまさかのボート釣りなの?

RIMG0705
 と、思ったらサービスで川を遊覧して回ってくれただけでした

 さて魚釣りである。私は釣りに関して完全なる素人であるが、それでもこの川で行う釣りは一般日本人が思い起こす釣りとは様相が異なると思われる。というか、竿を使用しないとはビックリだ。

RIMG0712
 生き餌を針に付けてぶん投げる

RIMG0713
 そんでリールを固定して放置

 う〜ん、釣りってこういう物だったのか。割とアバウトというかハッキリいって相当適当にやって大丈夫なのですね。ときどき様子を確認する以外、各々暑さを避けるべく木陰に入ったりしてるし。

RIMG0719
 ビール飲みながら待ってるし

RIMG0720
 それでコイツが釣れちゃうとは

RIMG0725
 いやいや、キミはデカすぎ

RIMG0717
 ははは、釣りって簡単なんだね

 何が嬉しいって釣った魚をその場で焼いて食べられることが嬉しい。釣りとか植物の知識って「食」に直結している点が最大の利点だと思うのです。生産性のある趣味っていいやね。

RIMG0724
 オーストラリアは魚介類がバカ高いので貴重

 猛烈な暑さと蠅が多いこと以外は素晴らしい体験でした。割と皆疲れきって帰りの車内は寝てたりしたけども、1日座って食べてビール飲むなんて、私に言わせれば最高の休日と評するしかない素晴らしいリラックスタイムであった。本音を言えば川で泳ぎたかったけど、クロコダイルさんが先客でいるそうなので遠慮したのだ。

RIMG0727
 そして戻ってからもビール飲む楽園

 こうした絵に描いたような休日らしい休日を体現するとかオーストラリアって凄い。日本人はもっとアウトドアに関して一生懸命になるべきだと思ったり。とりあえず仕事を辞めて5年くらい遊んでも社会復帰が許容される社会であろうぜ。

 2015年10月10日(土) 走行距離0km 累計21478km
    mixiチェック

↑このページのトップヘ