自転車ときどき世界1周

カテゴリ:オセアニア > サウスオーストラリア

 オーストラリア91日目 ユークラの町〜W.A州境から東に79km地点 A1Peg81レストエリア

 ナラボー平原8日目。そして私が中国の地に降り立ってから今日で丸1年でもある。そろそろ「海外旅行初心者です」という台詞も通用しなくなってくる時期であり、今後は「始めての海外旅行です」とでもいうことにしとこうかね。

 そんな記念日に起きてテントから這い出てみれば、私のバッグというバッグ全てに蟻が満載の地獄絵図とはこれ如何に?どうやら昨日テント設営した場所は、蟻の巣の直近エリアだったようで夜中の間にもの凄い数の蟻が私の荷物に散乱してしまったらしい。軽く見ても千匹はいるぞチクショウ。

RIMG2419
 完全に大失敗

RIMG2420
 とにかく個別に蟻を除去する作業へと入る

 時間にして5時半には起床したはずなのだが、出発したのは実に10時半。このうち4時間近くは蟻の除去及び荷物の清掃作業を行っていた計算となるわけで、いやぁ昨日泊まっていた場所が小さいとはいえ町中で本当に良かった。すぐ側に水道水がなければ今日1日が蟻との戦いで終了していたかもしれん。

RIMG2421
 遅くなってしまったので朝昼兼用という名目でいっぱい食べる

RIMG2422
 しかしここら辺の人はどんな仕事してるのかね?

 10kmほど走ればサウスオーストラリアとの州境ポイントであり、他のどの国より長期間滞在したウエストオーストラリア州ともついにお別れである。いやぁ実に楽しかったよ、蟻以外は。

RIMG2427
 バイバイW.A州

RIMG2429
 このテの各都市距離表示って好き

RIMG2430
 このテのオブジェは大好き

RIMG2431
 ラクダが荒ぶっておる

 スタートがとんでもなく遅れているため、やや急ぎ気味で走行をしたいところだが州境を跨いだことで再び時差が発生し45分時計が進む。それだけに停まらずサマータイムとかいう余計なオマケが追加されて更に1時間進む。何もしてないのに既に時刻はお昼過ぎてしまう不条理。

RIMG2434
 それでも景勝地とかそういう場所にはかならず寄ってみるタイプ

RIMG2435
 海がまた紺碧の色なんだわコレが

RIMG2442
 さすがナラボー、語源通り木の1つもない平原

RIMG2438
 トイレを隠れてすることもできやしねぇ

 先の写真の通り、南部の海付近を走行しているためなのか南風がすこぶる強い。とはいえ気温30度ほどの暑さに対し、南極の方から吹いてくる涼しげな風は実に気持ちがよく、サイクリングを楽しむという意味では申し分ない天気と気温。

RIMG2446
 海の側ま
で移動してみれば切り立った崖が

RIMG2444
 なお柵が設置されてて、多分落ちた人とかいるのだろうと想像する

 18時前にようやくレストエリアへと到着する。ちなみにS.A州に突入してからレストエリアの名前が「Peg○○(km)レストエリア」・・・という州境からの距離を示す物へと変わり、分かりやすいのだが面白味もへったくれもない。

 私は意味はともかく何かしら名前が付いている方が、単なる記号的な名称よりも好きなのである。

RIMG2455
 悪くないレストエリアでしたが

RIMG2457
 ちなみにこの時点で午後9時なのであり、
サマータイムってどうなのよ?

 食料の数自体は問題ないのだが、いよいよ野菜が傷みだしてきてドキドキである。本日人参から酸っぱい臭いがしてきたので、こりゃヤバいと思って今日全て使ってしまった。考えてみればエスペランスで買いだめしてから既に11日。冷蔵するでもなく毎日炎天下を走っているのだし、仕方のないことだとも思うのだが。

 さすれば私は何を食べれば良いのだろう?

 2015年12月15日(火) 走行距離95km 累計26897km
    mixiチェック

 オーストラリア92日目 A1Peg81レストエリア〜W.A州境から東に217km地点 Peg222レストエリア

 ナラボー平原9日目。ところでオーストラリア滞在日数も90日を越えて、いよいよワーキングホリデービザの効力が本格的に活用され始めたことになる。まぁ本格的に活用というのであれば、ビザの名前通り仕事の1つでもしろよ!とか思う人がいるかもしれないが、ワーキング「ホリデー」ビザなのである。基本は休日だ万歳!

RIMG2458
 そして私の寝床はレストエリアだ万歳

RIMG2471
 本日丸1日こんな道(を願う)

RIMG2470
 しかしどうしてこんな切り立った崖ができたのかね

RIMG2466
 下に降りたら戻れなさそう

 ナラボー平原も後半戦になり、ひたすら地平線を追いかける道が続く。私としてはこういう道を望んでいたこともあり、心ウキウキ風はビュービュー、体ヘロヘロの砂埃でザラザラとなりつつも楽しい走行である。

RIMG2472
 いくらなんでもオーバーサイズすぎるだろう

RIMG2474
 わざわざ車停めて水をプレゼントしてくれるって素晴らしいよね

RIMG2476
 日陰の1つもないレストエリアで昼食

RIMG2478
 本当にひたすら地平線

RIMG2481
 なお正式なナラボー平原はここからの模様

 この看板のすぐ後でナラボーロードハウスへと到着する。手前3kmくらいから建物が遠目に見えていたりして、なんとも素敵な立地のロードハウスなのだが、本当に素敵なのはシャワーが1ドル(約88円)で使用できるということだ。

 他のナラボーに点在するロードハウスシャワーが4〜5ドルなのに対して何という良心的な値段設定であろう!実に何日振りになるのか分からないホットシャワーを浴び、ついでに衣類の洗濯も行ったり、かと思えば日本人の旅行者に2組も出会うというビックリなイベントもあったり。

 そんなことしてたら時刻は17時を過ぎてしまったのであり、まだこの先40km近く走らなくてはならないのだが、別段慌ててはいない。だって20時まで空は明るいことが分かってるし。

RIMG2485
 ナラボー平原を横断した最初の自転車があった

RIMG2486
 ロシナンテ号と比べてみても、よくこんな自転車で走破したものだと感心する

RIMG2489
 ナラボー平原走り始めて20kmで終了

 短っ!いくらなんでもナラボー平原短すぎるよ。距離にして20kmそこそこで終了してしまったのであり、1200kmの内の僅か60分の1だけかよ。それでよくこの道全体を指して「ナラボー平原」と言わしめた物だとむしろ感心するわ。

RIMG2512
 結局19時過ぎに到着

RIMG2514
 夕食が20時過ぎとかキャンパー的にはすごく遅い

 本日は当初考えていたレストエリアよりも50km以上先へと進んでのゴールとなり、あと数日でナラボー平原終了までの目処がついたといえる。心配していた食料も(いくらか頂きはしたが)尽きることなくゴールできそうなのであり、一安心だ。

 あ、フラグ違うよ?私はトラブルなく平和に楽しく自転車旅行を楽しみたい人なので、この先も突発的な問題なんか起こらないよう努め祈っている。何もイベントが発生しないような普通の日だけれど、いつだってそんな日が一番楽しい日なのである。

 2015年12月16日(水) 走行距離144km 累計27041km
    mixiチェック

 オーストラリア93日目 Peg222レストエリア〜W.A州境から東に314km地点 ナンドローイーストレストエリア

 ナラボー平原10日目。S.A州に入ってからは起床の時間が6時半とかなのだが、まぁ十分に早起きだと思う。というかサマータイム制度の関係で、日照時間が大幅に後ろへとズレ込んでいるため、W.A州での5時起きとどっこいの朝だと思っている。

RIMG2493
 ちなみに朝から靄がかかっていたのはオーストラリア初

 いつものようにオートミールとインスタントラーメンの朝食を作ったのは良いが、明らかにバーナーの調子が悪い。ということで急遽、分解メンテナンスを開始する。今思えば「何でこんな水の補給もできない場所で・・・」とか思わないでもないのだが、何かこの時は「直さなきゃイカン!」という謎の使命感に燃えてあんまり他のこと考えていなかった。

 そんでもってメンテナンスの最中に小さな部品が吹っ飛んでしまい、これを捜索すること1時間半。部品は見つからないわ、バーナーはもはやポンコツ寸前だわ、というか既に時刻は10時だわ・・・と全てが悪い方向へ流れてしまったもののとりあえず出発する。

RIMG2494
 こんな僻地で道路工事とはご苦労様です

RIMG2496
 対向車のオッチャンから水を頂く

RIMG2499
 平原を越えてからアップダウンが多くてキツい道に

 ただでさえ朝から低いテンションだというのにアップダウンが多くてやる気は急降下。半ばやけっぱちになりながらもどうにかヤラタというアボリジニコミュニティの集落・・・らしい村のキャラバンパークへ到着する。というか施設がキャラバンパークしかねぇ。

RIMG2502
 屋根の下で休憩取って良いか聞こうとしたら

RIMG2501
 施設内で昼食取らせてもらえた

RIMG2504
 おまけにフルーツも頂く

 こういう時ほど人の親切は身に染みるとでもいうか、体の中から元気が湧いてくるのを感じる。ナラボー平原も終盤戦だし、「まぁどうにでもなるわ」の精神で、楽しんで行こうと思えたのも私に親切にしてくれる人達がいるからであり、1人では頑張れなくても、多くの人に良くしてもらえるから続いてる旅行なのだと再確認。

RIMG2503
 ナラボー終点まであと200km

RIMG2509
 S.A州入ってレストエリアの文句も違うものになった

RIMG2505
 W.Aに比べて柔らかい印象を受けるな

RIMG2510
 水が無茶苦茶マズかったナランドーR.H

 スタート時間が遅かった関係で、ゴールのレストエリア着は19時半を越える。といっても空は5時とか6時前の雰囲気であり、私としても全然焦っていない。サマータイムは個人的に面倒くさいとしか思わないが、慣れてしまえば別段邪魔にも感じないというか、それなりの対処法を身につけるものだと思う。

 自転車旅行にしろ何にしろ、大切なのは経験して慣れるということなんですな。と、分かったようなことをいいつつ就寝。ガソリンバーナーが駄目になった今、残りの生命線ともいえるガスバーナーの燃料が亡くなる前にナラボー平原を突破することが、現在私に課せられた最大の課題である。

 2015年12月17日(木) 走行距離119km 累計27160km
    mixiチェック

 オーストラリア94日目 ナンドローイーストレストエリア〜W.A州境から東に406km地点 ペノンイーストレストエリア

 ナラボー平原11日目。それほど暑くないナラボー平原だと語った私だが、幾人かの人の話とここまで走ってきた経験から、ナラボーは「東へ行くほど暑くなる」という事実がある。

 まぁナラボー東にある町は、オーストラリア灼熱の内陸部へとアクセスするポイントとして非常に暑い地域でもあり、そういった余波を受けているのかもしれない。

RIMG2516
 日陰もない道を走るのだ

RIMG2518
 おや、この白い筋は何だろね?

RIMG2520
 2時間で休めるポイント事にレストエリアを作って下さい

 先日でガソリンバーナーが現状使い物にならなくなり、ガスバーナーのボンベ残量も残りわずかであり、本日で一気にナラボーを走りきってスーパーへと駆け込むべきと判断。かなり急ぎ目の走行である。

 残り140kmの距離を半日で丁度70km走り、ナラボーで唯一まともな値段で補給ができる商店があるペノンの町へと到着。あぁ、ハイペースでの走行は疲れるなぁ。

 とりあえずお店を確認してみたところ、普通にガスボンベが売っていたので購入してそのまま大休憩モードへと突入。もはや急ぐ必要が微塵もなくなったため、呑気に衣服の洗濯とか始める余裕綽々の茶壺さん。

 というか日中の気温が40度まで上がってしまい走りたくない

RIMG2523
 何でオーストラリアのサンタはいつもビール瓶持ってんだよ

 R.Hでは遂に買うことのなかったコーラが6割程度の値段だったこともあり、思い切って購入する。たかがコーラ1本で思い切るポイント違う!とか思わないでもないが、ロードハウスではないこの商店ですら1.25ℓのコーラ1本が4.9$(約430円)もする。気合いを入れなきゃ手が出せない。ビールなら迷うことすらないけども。

RIMG2524
 結局4時間も滞在していた

RIMG2527
 右の方に小さく見えるのが本宅ですかね?

RIMG2528
 こういう道路に書かれた文字は自転車のレースを彷彿とさせる

 午前中70km、午後25kmと極端な走行ペースではあったものの無事にレストエリアへ到着。ナラボー最後の夜をゆったりと味わおうとか思っていたのだが、ここは蠅が多くてゆったりするどころの騒ぎじゃねぇ!

 夕食作るにも人様の食材の上に数十匹単位で蠅が群がってきたりして、このイライラはオーストラリア北西部を思い出させるな。そういえば今日の暑さは北部並みだったワケだし。

RIMG2529
 <悲報>ついに5ℓワインを飲み干す

RIMG2530
 なので明日は町へ到着することが絶対条件(飲兵衛的に)

 そもそも今日の夕食と明日の朝食で準備した食料もほぼ全て使い切ったのであり、今現在残っている明日朝食を除いた食料は
・パスタ1袋弱
・インスタントみそ汁1回分
・非常食のカロリーメイト
・調味料のケチャップ・塩・マヨネーズ
・粉ミルク
・そば乾麺
・ツナ缶1つ
 ・・・のみである。節約すればあと1日は保ったかな?程度の分量であり、他の食料は何処へ消えたのやら。

 明日はナラボー平原を抜けて、ビール片手に肉を食べるんだ・・・という夢を見つつ就寝。幸せを味わえる料金が安上がりで済むのは、そこに至るまでの厳しい環境があるからこそ。そう思うとナラボー平原により一層、感謝の気持ちが湧いてくる気がしないでもない。

 2015年12月18日(金) 走行距離96km 累計27256km
    mixiチェック

 オーストラリア95日目 ペノンイーストレストエリア〜W.A州境から東に約470km セジューナ郊外

 ナラボー平原12日目にして最終日。久しぶりに暑くて寝苦しく、夜中に何度も目を覚ます寝付きの悪い夜だった。2週間くらい走りっぱなしで疲れてるはずなのだが、ハイソな私はちょっと環境が変わると途端に駄目になるのですよ。

RIMG2532
 ゆったり写真撮ろうかと思いきや、蠅と蟻でそれどころじゃねぇ

RIMG2533
 それでは残り僅かなナラボーを走りきりますか

 長さ1200kmに渡るナラボー平原。初日は20km弱しか走ってないことを鑑みると、走行日数は実質11日間であった。当初の考えでは10〜12日くらいで走りきれるだろうと思っていたので、かなり構想通りの走行であったことが伺えるといえよう。

RIMG2534
 構想になかったのは最後の最後に雨に降られたことくらい

RIMG2536
 すぐ止んだけど

RIMG2540
 ナラボーの検疫所は東西別々の場所に位置している

 どういうことかといえば、ナラボーを西へと向かって走る場合はW.A州境にある検疫所で食料のチェックが行われるのだが、東へ進む際には州を跨いでセジューナの町手前まで食料を持ち込んでも良いのである。

 検疫に引っ掛かる食材はせいぜい果物と蜂蜜程度ではあるが、食料の積載量が少ない自転車乗りにとってこの措置はありがたい。この検疫所の位置が違うことで、ナラボーを横断するのは東→西ルートの方がちょっとだけ大変なのではないかと思ったりする。

RIMG2545
 久しぶりに見る町の風景だ

RIMG2544
 とりあえずスーパーで食料を調達せねば

RIMG2541
 ナラボー走破記念と割引きされてたことからホールケーキとか買ってみた

 このケーキの写真を見て「1人でこんなに食べれるわけないだろう、馬鹿だなぁ・・・」とか思った人、正解です。半分ほど食べた辺りで飽きてしまい、後半は何が悲しくてこんなケーキ食べてるのだ私は!?とか思うレベル。後先考えない愚か者ほどこういう失敗をするのですね。

 勿論残さず全部食べたのだが、向こう1ケ月は甘いものなど見たくもない気持ちである。胸がムカムカするのを堪えつつも、先へ進もうと自転車に跨がり出発する。

RIMG2546
 まっすぐ進めばS.A州の州都へと向かうのだが

 ここは右に曲がってUの字を描くよう迂回するのが正解である。半島の中央部分というのは峠となっていると相場が決まっており、上り坂を回避するには海沿いを走行すれば良い。ほんのちょっとだけ遠回りになるやもしれないが、急がば回れ!というヤツである。なぁに300kmほど遠回りするだけさ。

RIMG2549
 良い景色じゃないか!

 しかしどうにもお腹の調子が悪い。悪いというかトイレに行きたい。別に今更外でキジ打ち(隠語)することに抵抗を覚えはしないのだが、先の写真の通りに隠れる場所も何もありはしない。というかハイソだっていったばかりじゃねーか!とかくお上品に事を済ますため、近くにあったファームであろう家へと駆け込みまして。

 快く了承してくれたイアン夫婦にフルーツ頂きつつ、おしゃべりに興じる私。私が自転車旅行してるといったら地図を持ってきてくれて「この後はどういうルートを走るのだ?」とか「この周辺はきれいな景色が多くてオススメだぞ」等々、有難い情報を教えてくれる。

 そのまま「それじゃあ夕食にしましょうか」と一緒に舌鼓を打ち、「洗濯物出しといてね。明日の朝には乾くから」といわれた時点で、本日私が宿泊する流れになっていた事実を知る。楽しく話していただけの私にそんな良くしてもらって言葉もありません。

RIMG2558
 ぼかぁ幸せ者です

 2015年12月19日(土) 走行距離75km 累計27256km
    mixiチェック

 オーストラリア96日目 セジューナ郊外〜アデレードから西北西に466km地点 エアウォーターホールレストエリア

 ナラボーで疲れていたのだろうか、昨夜はベッドに横になってから一瞬で眠りに落ちた模様。枕が変わると寝付けないというタイプの人は是非とも自転車旅行をしてみてほしい。たとえ快適な人様の家でなくとも、あっという間に眠れるようになること請け合いである。

RIMG2558
 そんでベッドなんかで寝た日にゃ天国かと思うぜよ

RIMG2559
 また1つ思い出に残る出来事となった

 イアン夫婦が日曜の協会に行くのとタイミングを同じくして私も出発する。体も元気になったが何より心が充実しているのであり、奥さんのアネットに「クリスマスプレゼントよ」とコーヒーとかフルーツとか色々頂いてしまった私だが、「貴方達に出会えたことが何よりのプレゼントです」くらいの気の効いた台詞をいえるようになりたい今日この頃。

RIMG2562
 当初はこの町に泊まるつもりだった

RIMG2565
 この周辺には数少ない

RIMG2564
 私でも名前をしっている花ことタンポポが咲き乱れてる

 ナラボー平原が基本、南の海から風が吹き続けていたことからこの周辺を南下した場合には強烈な向かい風に悩まされるのだろうなぁ・・・とか思っていたが、得てして悪い予想というのは的中するもので、現在南下中の私に襲いかかってくる強烈な風を受けながらの走行となる。

RIMG2568
 木がこれくらいひん曲がる程度の風ですな

RIMG2567
 素晴らしいお昼休憩ポイント

RIMG2570
 この辺の町ではオイスターこと牡蠣の養殖が盛んらしい

 強烈な向かい風は回れ右して背中で受け止めれば良いとか思ったりしたが、流石に実戦して遊ぶほどの余裕はない。ナラボーでは連日やや多めの距離を走っていたということもあるし、暫くはゆったりペースで走行をば・・・とかしたいところなのだが、そういうのは町と町との距離が近い都市部でのみできる選択なのであり、私は嫌でも強風と喧嘩しつつ町を目指さなければならない。そんなオーストラリア。

RIMG2573
 もっと防風林植えようぜ

RIMG2575
 疲れたのでアネットにもらったフルーツ食べる

RIMG2571
 羊の横断に注意

 というかオーストラリアの人口過疎地域は「人がいない」なんてレベルじゃない。日本の20倍もの土地面積をもつのに人口が2000万人というのも凄まじいが、実は国の西側ほとんどを占めるW.A州に人は200万人と全体の1/10しか住んでいない。

 同様にS.A州の人口も160万人で、W.A州に比べて面積が小さいのでまぁそれなり・・・・とか思いきや、州都のアデレードに済む人が130万人を占めていたりする。要するにS.A州も郊外は全然人がいないスッカスカの土地だ。なるほど世界で1番人口密度の低い国というだけのことはある。

RIMG2578
 だから写真も地平線ばかりになるんだよ→言い訳

 とりあえずスティーキーベイの町へと到着したのだが、日曜日にも関わらずボトルショップが営業しており思わずビールをゲット!今日は飲むこと無理だろうと宛てにしてなかったこともあり、嬉しさも格別である。

RIMG2580
 この景色を肴に飲みたいけども我慢

 ビールを抱えて町から5kmほど移動して本日終了。ようやくナラボー走破記念ビール祭りの開催であり、こうしてビールを飲んだことで、ようやく私にもナラボー平原を走りきった!・・・という実感が湧いてきた気がする。

RIMG2581
 夕食作った時点で既に4本開けてもうた

 2015年12月20日(日) 走行距離95km 累計27351km
    mixiチェック

 オーストラリア97日目 エアウォーターホールレストエリア〜アデレードから西北西に約370km エリストンの町

 一昨日セジューナの町に到着した日は異常な暑さで最高気温が43℃もあったらしく、その後の走行が思いやられると戦々恐々していたものだ。ところがその翌日の最高気温は28℃、本日も30℃を下回るとのことであり、寒暖の差が激しいとかそういうレベルじゃねぇ!

RIMG2583
 なお朝は寒いくらいだった

RIMG2584
 早いとこ太陽出てきてくれ〜

RIMG2585
 背もたれ椅子があった珍しいレストエリアで一休み

 時節も年末。オーストラリアに来た時は「年を越す前にナラボー平原抜けられたら最高だな!」とか思っていたこともあり、既に目標達成したワケだし、焦らず急がずのんびりとしたサイクリングを楽しみたいところ。

RIMG2587
 地平線ばかりの景色にいきなり現れる巨大人工物

RIMG2588
 お昼休憩でBBQ台が使える!と思いきや有料だった・・・

RIMG2589
 しかしこういう海沿いの町は絵になるねぇ

 景色の変化は乏しいが、それは自転車で走っていてつまらない場所であるということではない。というかそんなに変化を求めるのであれば、素直に都市部やその近郊を走れば良いのであり、黄金色に輝く牧草と羊たちを横目に永遠と地平線を目指していく自転車旅行はなかなか爽快な気持ちである。

 オーストラリアに来て以後、とにかく国の広大さに驚いている私であるが、こうしてオーストラリアでのサイクリングを楽しめていることを思えば、やはりその風景には一見の価値があるということなのではなかろうか?

RIMG2595
 その一見が何時間も続くけどな

RIMG2596
 PCの壁紙とかにありそうな景色

RIMG2600
(たしか)ナラボーで出会った夫婦と再会!

 こうして出合った人と別の場所で再び再会することはままあるのだが、こういうのはすごく嬉しい。向こうがわざわざ「またあの自転車乗りがいたぜ!嬉しいなぁ、車停めましょう。」みたいな感じで停車してくれるのは、好奇心に駆られて車を止めるのとはちょっと違うし。

 旅行中の短い邂逅ではあったとしても、それで相手が私のことを快く感じ、再び話しかけてくれるために(車両を止める程度ではあっても)手間をかけてくれた・・・ということは、何というかじんわりと気持ちが温かくなる気がする。あと水とかフルーツもらって胃袋も喜んでおります。

 割と時間かかったがエリストンの町へ到着する。タッチの差で商店が閉店してしまったため、とりあえずビールだけでも飲もうかと隣にあるバーへ移動。1本6,5$(約580円)とお高いビールに悔しさを感じつつも舌鼓を打っていたのだが、一緒に飲んでた人から「クリスマスプレゼントよ」とビールを奢って貰う。

RIMG2601
 しかも合計4本も!

RIMG2602
 「シャワーなら家のを使えば良いぜ!」

 小さな町のバーは住民同士の社交場でもあるようで、来る人全員知り合いで楽しい雰囲気。気付いたら3時間も居着いてしまい、「キャンプ?そこの公園にテント張れば良いぜ!」との言葉通り公園にテント設営して眠る。

RIMG2603
 素晴らしいバーでした

 小さなアクシデントは後に大きな喜びとなって帰ってくるのだと知る。そんな夜。

 2015年12月21日(月) 走行距離125km 累計27476km
    mixiチェック

 オーストラリア98日目 エリストンの町〜アデレードから西に300km地点 ワローノースレストエリア

 ビールといわずアルコール全般が好きである割に、酒だけを飲むスタイルが好きではない。というか私は食事を取りつつ飲まないと、手持ち無沙汰のときにガンガン飲んでしまい激しく酔っぱらってしまうのであり、何は無くともおツマミ必須のタイプである。

 昨夜は飲んだ場所がバーであったため、ビール以外のものを口に入れることなくテントを張った時点で全てがどうでも良くなりそのまま就寝してしまった。よって本日、朝起き抜けから昨日の日記に始まり、置き散らかした荷物の片付けと面倒な作業を実施する。

RIMG2604
 助かったのは、素晴らしく良いポイントでのテント設営だったこと

RIMG2605
 こんなに沢山電源プラグ要らないけど

 昨日タッチの差で閉店してしまった商店が開くと同時に買い物を実施。別にまだ食料に余裕はあるのだが、とりあえず肉が欲しいのじゃ、お肉が。

RIMG2608
 何故か2ℓの方が安いダイエットコーラ

RIMG2609
 やたらと壮大な感じのインフォメーションセンター

 さて出発時刻が10時前になってしもうたが慌てず出発としましょうかね。どうせ次の大きな町であるポートリンカンには今日中に辿り着けないことがハッキリしてるため、ここで急いで距離を稼ぐ意味合いが薄い。私が楽するための嫌らしい計算だとか算段にかけては頭の回転が速い模様。

RIMG2611
 いつもより多めに回っております

RIMG2615
 道路脇にのみ木が生えている

RIMG2616
 なかなかセンスのあふれるR.Hじゃないか

RIMG2617
 顔出しパネルもあるし

 何だか最近は「午前中の道」「食事の休憩スポット」「午後の道」「走行終了ポイント」を写真にアップしてハイ終了。・・・みたいな感じがしないでもないが、そも自転車旅行なんてのは割と地味な遊びなのである。

 移動する乗り物としては余りにも速度が遅い自転車で走ることで、だからこそ見えてくるものや自転車ならではの様々な喜びがあるのだが、とはいえ自転車である。土台毎日新しい景勝地や観光地をお届けすることなんぞできないのだ。ということで、今日もオーストラリアの地平線をお楽しみ下さいな。

RIMG2619
 脇にロシナンテ号も添えてみました

RIMG2623
 海のようでありつつ実は湖

 距離走る必要ないと分かっちゃいるのだが、日が高いうちから走行終了したところで近くに町があるわけでもビールがあるわけでも無し。そういうことなら明日の自分が楽できるようにと100km弱ほど走り、18時半に本日の走行を終了させる。まぁ日が沈むのは21時過ぎだけど。

RIMG2626
 夕食作ってたら釣り帰りの家族から戦果をお裾分けされる

 地味に魚をおろしたのは記憶もないほど昔のことであり、必死に中学校の家庭科で実施した(ハズの)三枚卸しの手順を思い出しつつ魚と格闘である。

 そうはいっても上手いか下手かを別にすれば、魚をさばけない人間はいない。手がウロコまみれの指先返り血だらけではあったが、無事切り身となった魚は本日の夕食として炊き込み御飯と粗汁へと変貌を遂げた。

RIMG2627
 料理作ってる途中だったこともあってもの凄い量に

 珍しくレストエリアでの夕食で満腹となり大満足ではあるのだが、この後汚れきったまな板の掃除に一苦労する茶壺であった。というか綺麗にするのに大量の水が必要なのであり、水分補給できない環境で魚を取り扱うのは大変である。

 2015年12月22日(火) 走行距離95km 累計27571km
    mixiチェック

 オーストラリア99日目 ワローノースレストエリア〜アデレードから西に約250km ポートリンカンの町

 オーストラリアも99日目。世界の国々を旅行する身としては1つの国に長く滞在し過ぎだと思うこともあるが、そもそもオセアニアという地域は「大きい国」か「小さな諸島国」の2パターンしか存在しないため、自転車旅行というのであれば必然的に前者を選んで走ることになろう。

RIMG2629
 夕方到着して朝に出ると日陰が全く利用できない

RIMG2630
 ここ最近は朝にコーヒーを飲むのが楽しみ

RIMG2633
 そんなにゴミ箱要らないでしょう

 そんなことより私は「100」よりも「99」という数字が好きである。区切りの良いポイントに今ひとつ足りてない感が素晴らしい。足りてないということは完成してないということで、成長の余地も残されている気がして良いではないか。

 99歳を白寿というのも好きである。百から一が引かれると白となる。全てを網羅しない限りは白こと空白があるということで、この世界の99%以上が旅行しつくされたとしても、私だけの白を探して自転車で旅行しているのかもしれない。・・・とか無理矢理まとめてみたり。

RIMG2639
 この辺は木々に囲まれているので走るのが快適

RIMG2641
 何かの儀式っぽくてちと怖い

 お昼休憩しようと決めていたレストエリアが見つからないまま走り続けてしまい、その辺の家の軒下でお願いして休ませてもらう。割とこういうことしてる自転車乗りは他にもいるようで、「前にもフランス人サイクリストが来たことあるよ」とか言われたりして、おおっ!きっとソイツもレストエリア情報に騙されたんだろう。あっはっはっは

RIMG2644
 水も入れてもらいました

RIMG2648
 セグウェイってそういう乗り物だったの?

RIMG2651
 小高い丘から海へと駆け下りればポートリンカンの町

RIMG2653
 図書館で一息ついてたら「メリークリスマスよ!良い旅行を!」と頂いてしまう

 とりあえずビールを飲もうかね・・・と町中を走っていると、バーから私を呼ぶ人が。どうやらここに来る途中、車で私のことを追い抜いた旅行者であるらしく、一緒にビールでも飲もうぜとのことで相席させて頂く。という書き方をすると自分のビールくらい支払ったかのように思えるが、実際は奢りである。

RIMG2657
 なんて嬉しそうな笑顔でしょうか

RIMG2658
 とかやってたら夕食まで!

RIMG2661
 場所を変えて別の店へと

RIMG2663
 最後にゃホテルの部屋に上がり込んでシャワー借りた後でビール

 楽しい時間というのはあっという間で、気付けば時刻は23時過ぎ。自転車乗ってる時間よりもビール飲んだりしてた時間の方が長い気もするな。エイドリアン夫婦にお礼をいって別れ、適当にテント晴れる場所探して早々に就寝。

 時間が遅くなるほどテント設営ポイントはおざなりとなる傾向があり、というか乗って走ることもできないため本当の意味でプッシュバイク(オーストラリアで自転車は「Push Bike」)した夜である。

 2015年12月23日(水) 走行距離88km 累計27659km
    mixiチェック

 オーストラリア100・101日目 ポートリンカンの町

 実に半月以上に渡って休養日を設けていない状況が続いており、それというのもエスペランス以後2000km近く大きな町が出てこずに、「もうちょっとだけ走って、次の大きな町で大休憩だ!」という考えの元、いつ迄たっても出てこない町を目指して走り続けてしまったからだ。

 そういう意味で待ち望んでいたポートリンカンの町であり、折角のクリスマスでもあることだしのんびりと過ごそうと思う。休むことにわざわざ理由を述べるなんて、まさに日本人ですね。今年は日本の地を1度も踏むことなく終わりそうですが。

RIMG2664
 朝食をテニスコート脇で取っていると

RIMG2666
 コーチからコーヒーを頂く

 何だか休みには大抵自転車整備をしていた気がしないでもないが、そういうのはとりあえず置いといて図書館にてネット作業。何しろ明日はクリスマスであり、公営施設は勿論のこと大手スーパーまで全て閉鎖してしまう休日に対して真摯な姿勢のオーストラリアだ。というか前日24日である今日も図書館の営業時間は午前中2時間のみだったりして、私もこういった姿勢を見習いたい。

RIMG2667
 幸いスーパーは夕方まで営業してる

RIMG2668
 昼から肉をたらふく食べてやるぜ

RIMG2672
 午後は海と繋がっているプールで一泳ぎをば

RIMG2675
 どの国の子供も飛び込むのって好きだよねぇ

 夕食材料買おうと再びスーパーへ。恐らくクリスマスセールで叩き売りの商品が多くて素晴らしい。晩御飯はナラボー突破記念で作ろうと思っていたカレーのルーをようやく見つけたこともあり、カレーライスなのは確定だがついついケーキとか合わせて買ってしまう。まぁ50セント(45円)とかだし良いか・・・と思ってしまった私はオーストラリアの物価に慣れたよなぁ。

RIMG2680
 90%オフとか気合い入ってます

RIMG2681
 カレーだったしビールもあるし

RIMG2682
 虹を見ながら気分良く就寝


 翌日。もう1日くらい休むんじゃ!ということで今日もポートリンカンの町。というか寝た場所がBBQテーブルあるわ電源コンセントあるわトイレあるわ水道あるわ・・・という有り有りなポイントなので私は動きたくない。どうせ全てのお店が閉店していて移動する意味薄いし。

RIMG2686
 BBQテーブルにコンセントが付属してるタイプは始めて見た

 とか思っていたのだが続々とBBQする人達が集まってくる。というか恐らくこれはクリスマスパーティだと思われ、ただでさえ人見知りな上にアウェー感満載となった茶壺さんなのだが。

RIMG2688
 気付いたら一緒になって食事していた

RIMG2689
 「みんなファミリーだぜ」とのことだが、家族という意味なのか仲が良いという意味かは不明

RIMG2690
 そんな中、ちゃっかり混じって記念撮影してる人

 ガソリンスタンド以外のお店のシャッターが閉められている商店街を走るのはやや不思議な気分だ。20年くらい前の日本の正月と同じで、「当たり前に賑わっている場所」が日中から静まりかえっている光景は、治安の良いオーストラリアでなかったならば速攻脱出すべき異常事態だと思う。

RIMG2691
 みんな何処へ消えてしまったのん?

 もちろん図書館も閉まっているのだが、Wi-Fiが使えることは昨日の時点で調査済みであり、玄関脇のテーブルにてネット。昨日とは打って変わって気温が下がり、とてもじゃないが海で泳ぐようなことはできそうもない。実際、誰もプールにはいなかったワケだが、これは寒いからなのかクリスマスだからかは私には判断つかない。

RIMG2694
 というか雨まで降り出した

RIMG2695
 パーティの食事をテイクアウトしてもらった夕食

 しかしながらオーストラリアのクリスマスは実に充実して楽しい出会いが続いた日々であった。普段はやる気のない私であるが、これは今年ちょっと頑張ってみようかと思う気持ちにさせるですよ。

 なお、この日記がブログにアップされる頃には今年こと2015年は終了している予定であり、きっと宣言通り頑張った私は自分へのご褒美にビールとか飲んでいるものだと信じたい。

 2015年12月24日(木) 走行距離9km 累計27668km
      12月25日(金) 走行距離8km 累計27676km 
    mixiチェック

↑このページのトップヘ