自転車ときどき世界1周

カテゴリ:オセアニア > ニューサウスウェールズ

 オーストラリア153日目 カンコーバンの町〜メルボルンから東北東に約330km スレッドボの町

 犬3匹・猫2匹・鳥2匹を買っているアランの家。なおオーストラリアの田舎では、これくらいの数のペットは至って普通であった。家畜もたくさんいるけれど、ペットの数も抜群に多いオーストラリア。家が大きいって素晴らしい。

RIMG4128
 ちなみにこの子は犬じゃなくてディンゴ

RIMG4126
 楽しかったです。ありがとうアラン

 出発して10分くらいは寂しさとか寂寥感で涙が出そうだったのだが、その5分後には上り坂に入って汗が出る、と。全くもって感動に浸る暇もなくヒルクライムの始まりである。

RIMG4133
 1つ目の峠の景勝地

 所詮平坦なクであるオーストラリア土地は、山岳地帯の標高も高が知れているといわれればその通り。結果的に本日登った最高地点の高さは1580mで、日本1周中に2700mまで登らされたことを思えば大した数字ではない。

 だがしかし。標高350m→1000m→450m→800m→500m→1500m・・・という上がっては下らされる、鬼のような峠道。「山々が連なって厳しいぞ」とか聞かされていたタスマニア島が可愛く思えるほどである。

RIMG4134
 ただし休憩所は素晴らしい設備

RIMG4135
 もうここでテント張って終わりにしたい

RIMG4137
 そんな気持ちだったからか前輪がパンク

 先日から後輪でパンクが頻発したこともあり、チューブを交換してみれば今度は前輪パンクかい!作業中に周囲には蚊の大群が飛び交っているし、イライラを越えて何も考えたくなくなってきた。

RIMG4139
 このレストエリアから最後の1000mアップがスタート

 この坂道で遂に足が限界を超えてしまったのか、緩い斜度でも全くペダルを踏み込めない状態に。既にギアは最軽となっており、時速4〜5kmでヨタヨタと道路を走る。もはや自転車降りて押した方が速いのではなかろうか?

 刻々と迫る日没の時刻。遅々として進まない、もとい進めない自転車。一体どこのどいつだよ?「オーストラリアの東海岸は西に比べれば楽勝だ」・・・なんてほざいた輩は!私ですが。

RIMG4142
 シドニー→メルボルンを走ってる姉ちゃん この先2回くらいキツい坂があるけど頑張ってね

RIMG4148
 実は腕を上げるのもしんどかった最高地点

RIMG4149
 なおここら辺の地域の名前は「シベリア」

RIMG4145
  それっぽい木がたくさんあるからかな

 さて19時を過ぎてようやく辿り着いたスレッドボの町。2度目の利用となるウォームシャワーを使って連絡していたホストのマイケルの家に行く。実は到着が遅くて気になったマイケルが車で様子を見にきてくれていたのであり、先の最高地点での撮影者は彼だったり。

 特に両足太ももが痛すぎて泣きそうな満身創痍の状態であり、流石に明日は自転車漕ぎません。代わりにオーストラリア最高峰の山へと登山しに行ってくるけども。

 2016年2月16日(火) 走行距離79km 累計31359km
    mixiチェック

 オーストラリア154日目 スレッドボの町

 セブンサミッツという言葉がある。これは世界7大陸における最高峰の山を示しており、8000m14座と違って「お金があればどうにかなる難易度」であることから、これらの山々を制覇しようという人も少なくはない。

 そうしたあんまり難易度が高くないとされるセブンサミッツの中で、ダントツに難易度が低いのがオーストラリアにあるコジオスコ山である。何しろ標高2228mと、車で行ける富士山5合目よりも低い。だがまぁ山は高さじゃない!どれだけ楽しんで登ることができるか、登った後の充実感があるかであり、行きましょうかねコジオスコ登山。

RIMG4151
 ちなみにスレッドボの町はスキーなどで賑わう観光の町

 つまり、ほぼ山頂付近まで夏季でも営業しているスキーリフトを使って登ることができるのであるが、敢えて私は徒歩で進む。お金がもったいないせっかく自転車でここまで自力で来たのだから、山頂まで自分の力のみで登りたいじゃないですか。

RIMG4154
 スキーコースだけあって斜度が厳しい

RIMG4157
 頂上リフトまで上がってしまえばハイキングコースに

RIMG4158
 川が流れる横を歩いて行く

 そもそもコジオスコ山は地元の人達がハイキングするのに人気という感じの山。Tシャツにペットボトルだけしか持たない兄ちゃんが歩いていたりするのであり、そもそも登山道はほぼ全面に渡って鉄格子で整備されており至れり尽くせりな道なのである。

RIMG4156
 むしろこれは登山道というべきなのか?

RIMG4161
 まぁ景色がきれいだしどうでも良いのだけれど

RIMG4166
 出発から3時間ちょいで無事登頂

RIMG4169
 山頂に到着した頃から一気にガスってしまった

 何が堪えたかといえば寒さもあったが、それ以上に昨日のヒルクライムで両足が強烈な筋肉痛であることだ。日本1周で富士山登った時にも思ったが、自転車旅行の最中でそれなりの山へ登るという行為には、十分な期間を設けるべきだということだ。

 そうでないと私のように全身疲労困憊筋肉痛の状態にも関わらず登山することとなってしまい、何かとよろしくない。というか、登山そのものよりも登山口までアプロートするのに全力を使う事になりかねないので。

RIMG4171
 帰り道のリフトは無料なので一気に下れる仕様

RIMG4174
 夏場はMTBのダウンヒルコースになっているらしい

RIMG4175
 なるほど自転車はそうやって持って上がるのね

 リフト使わずとも山頂まで往復で約15kmちょっと。特に厳しい坂を上らされることもなかったため、13時過ぎには下山完了。これが予め分かっていたならば、インスタントラーメンやガスバーナーまで持っていかずとも済んだのだが。コジオスコ山の恐るべき罠である。

RIMG4177
 麓にあったサイクルショップがダウンヒル専門店状態で面白い

 何だかんだで結構楽しかった山登り。自転車よりもさらに遅い速度での移動であるが、そうでなければ見落としてしまう物があるのだと思ったり。そう考えると「徒歩における世界1周」・・・という変態的な旅行をする人がいるというのも分からないではない。なお、やりたくはない。

RIMG4178
 しかしマイケルのお家に泊めてもらえて本当に助かった2日間である

 2016年2月17日(水) 走行距離0km 累計31359km
    mixiチェック

 オーストラリア155日目 スレッドボの町〜シドニーから南西に約330km クーマの町

 朝、目を覚まして外を見たら、丁度氷が溶けて落下していった。2月のオーストラリアはまだ夏真っ盛りなのだが、たかだか標高1500m程度の高さでこの冷え込みである。昨日のニュースではタスマニア島は雪が降ったとか言ってたし、思っていたよりオーストラリア南部は寒いですな。

RIMG4180
 ベッドが2つあったのを見て中国の宿を思い出した

RIMG4181
 いやはや楽しいハイキングができた山だった

 ちなみにホストのマイケルは、昨日の夜から私に鍵を預けて出張してしまったため不在。せめて別れ際にお礼だけでも言いたかったのだが、仕方なく置き手紙を残して出発する。

RIMG4185
 黒塗りされてない珍しい動物注意の看板

RIMG4183
 山の合間を抜けるようにして伸びる道

 一昨日必死に坂道を登ったのだし、今日はご褒美ダウンヒルで楽できると思っていたのだが、山間部を走る道というのは上り下りを繰り返させる道である場合が多いのであり、この道もその例に漏れず楽して進もうという私のプランはあっさり瓦解した。

RIMG4188
 やってらんないっすわー

RIMG4191
 この辺はダム湖もけっこうある

RIMG4189
 北海道のクラーク像を思い出した

 50kmほど走ったあたりでようやく周囲が緩やかな丘陵へと変化する。今年は春(9〜11月くらい)に雨が降ることが多かったらしく、その影響で通常なら茶色へと変化していく大地は未だに緑色を広げている。そうした景色を見るたび「WindowsXPの壁紙みたいだ・・・・」とか思ったり。

RIMG4194
 雲がうじゃうじゃしてるのはワクワクする

 登り坂も有りはしたものの下り基調の道である。それほど苦労することもなくクーマの町へと到着し、結局日中は暑くて仕方がないいつものオーストラリアであったので、乾いた体を潤すべくビールを飲みませう。

RIMG4196
 町の看板に人口が表示されることが増えた

 ところでクーマの町の人口8000人というのは、オーストラリア的には「やや大きめの町」に該当する。人口が5000人を超えていれば、その町にはコールスかウールワースのスーパーがあることが多い。なお1万の大台を越えると、2つのスーパーが両立していることがほとんどだ。

 2大スーパーがない町を網羅しているIGAスーパーが素晴らしいのは、人口1000人くらいの小規模な町でも建てられているからだ。ちなみに人口200人くらいまでならば、町中に「ジェネラルストア」という個人商店があることが多い。

 オーストラリアというと、シドニーやメルボルン、ブリズベン等の大都市の名前が浮かぶ人が多いだろうが、これらの町はこの国の1%にも満たない僅かな土地だ。残りの99%を占めるであろう田舎区域でどれだけ効率的に補給ができるか?

 そういう知識と情報が、オーストラリアの田舎を自転車で走るにおいて重要なことなのだ・・・・とか最近思う茶壺さんです。

 2016年2月18日(木) 走行距離101km 累計31460km
    mixiチェック

 オーストラリア156日目 クーマの町〜シドニーから南西に約250km クイーンビーアンの町

 深夜の3時にテントを叩く音。何かと思えばスプリンクラーさんの来訪なのであり、その後1時間に渡ってテントを激しく打ち付けるも無視して寝続けてやった。思えば図太くなったものである。

RIMG4197
 もちろん朝から天日干し作業する羽目に

RIMG4198
 焼き鳥にしてまうぞ?

 朝は寒くて目が覚めたものだが、日差しを受けると途端に汗ばむ強い日差し。多くのオーストラリア人から言われたように、この国の日差しは本当に強烈なのであり日焼け止めは必需品だと思う。使ったことないけども。

RIMG4200
 雲の1つでも出てきやしませんかね?

RIMG4203
 バスケゴールもそっぽを向いてしまうよ

RIMG4205
 日陰からだと写真の色合いも大分違う

 さてオーストラリアの首都キャンベラは「首都特別地域」という、名前からして特別感溢れる独自の州で構成されている。別に行かなくても構わないけれど、普通に走ってたら特別区入りしてしまったので行き掛けの駄賃にキャンベラの町を観光しようかね。

RIMG4207
 割と簡単な州境表示

RIMG4208
 奈良とは姉妹都市なのですね

 そういえば我が故郷の多摩市はどっかの国と姉妹都市になってたりしたのだろうか・・・?とか、そんなことを考えつつ細かなアップダウンを上り下り。

 正直、スレッドボの町を過ぎれば暫く下り坂で楽ができると思っていたのに、そういう楽な道には終ぞならず。いやいやそんなワケはないのだが、人間嫌らしいもので苦しい上り坂の記憶は「長く辛いものだった・・・」と感じ、楽チンな下り坂は「全然走ってないぞ?」と誤解してしまう。

 この症状を「キツいことばっかりシンドローム」とでも呼ぼうかしらね。「往路が向かい風だったから帰り道は追い風かと思ったのに、風向き変更して帰りも向かい風だったんだぜ〜」・・・という自転車乗りあるある会話で活用できそう。

RIMG4210
 おっ、ソーラーパネル村

 キャンベラまで10kmというポイントで本日は走行終了し、明日を観光に回すことにしようと思う。というのもこのクイーンビーアンの町でフリーシャワーを発見したからなのであり、日本でいえば無料温泉を見つけた時と同じくらい嬉しい。

RIMG4211
 海辺でもないのに有難いです

 なおオーストラリアの国が大きすぎる関係で、オセアニア区域のカテゴリは国毎でなく州別にしているのだが、キャンベラの首都特別区域はニューサウスウェールズに含もうと思う。だっていちいち分けるの面倒くさいし、そもそもクイーンビーアンの町はギリギリニューサウスウェールズ州なのである。

RIMG4213
 スーパーと川を挟んだ位置にある公園で夕食

 今日はスプリンクラーに邪魔されませんように・・・と星空に願って就寝。

 2016年2月19日(金) 走行距離113km 累計31573km
    mixiチェック

 オーストラリア157日目 クイーンビーアンの町〜オーストラリア首都 キャンベラの町

 冒頭にその日到達した町を書くのがこのブログのお約束なのだが、オーストラリアの首都であり大都会のキャンベラでも人口300人しかいない辺境の片田舎でも全て「町」と表現している。

 これは要するに面倒くさいからなのだが、そもそも「村」と「町」や「街」「都市」といった違いに細かい規定があるのかを私は知らない。今のご時世ネットですぐに調べることもできようが、もちろんそんなことをする気はない。興味が湧かないことに対して淡白な茶壺です。

RIMG4214
 ウッドチップは思ったより固かった

RIMG4216
 この値段であまりに美味くて2度買いに行ったカスタードケーキ

 さて本日はキャンベラの町でも観光することにしましょうか。シドニーとメルボルンのどちらに首都を置くかで揉めた挙げ句、妥協の結果として設置された首都なのだが、現在では人口も堂々第8位という見事な微妙なポジションを築いている。

RIMG4218
 3km走って再び首都特別地域へ

RIMG4221
 日本でいう首相官邸

RIMG4230
 超絶整備された計画都市ですわこりゃ

 川を挟んで南側は、官邸の他にある建物が各国の大使館だらけ。もちろん日本大使館もこの大使館村に位置しており、ちょっと情報収集しようかと覗いてみたら土曜日で休みだった。どおりで交通量が少ないわけだよ。

RIMG4228
 なので国立図書館へ行ってみる

RIMG4224
 入り口でお出迎えしてくれた君は誰?

RIMG4226
 メルボルンの図書館の方が面白かったなぁ

 そもそも図書館を名乗っているクセに、蔵書が少なすぎるのである。もはや機能としては「無料パソコン作業所」に近い形態なのであり、どうせ私にゃ読めないけれども壁一面を本で覆っている光景が見たい人としては残念でならない。本が整然と並ぶ光景が好きなのだ。

RIMG4232
 お昼食べていたら隣のグループからぶどうを貰う

RIMG4234
 国立博物館 ここも無料で見学できるという太っ腹

RIMG4240
 半世紀前にオーストラリア中を走り回ったというおじいちゃんの自転車が展示されてた

 しかしキャンベラの町は走りやすい。基本的な主要道路に全て自転車道路が設置されているだけでなく、細かな段差もシームレスに繋ぎあわせてあるし、主要建物には自転車を立て掛ける及びロックをかける支持物をキチンと用意している。

 オーストラリアの州都クラスの町では、どこも自転車に対する設備が整っていたのであり、自転車後進国の日本はもっとこうした国々から学んだ方が良いと思う。

RIMG4223
 道路より広い自転車道路

 首都のど真ん中でテント張るのは大変(「躊躇われる」じゃないことがポイント)なので、少々郊外へと移動したのだが、何処もスポーツグラウンドだったりして今イチである。というか、BBQテーブルが欲しいのです私。

 結局無駄に10kmほど走り回った挙げ句に辿り着いたのは、シティセンターのすぐ脇に位置する公園である。人のいない場所を求めたら、何故だか都会のど真ん中に戻ってきた事実。確か「青い鳥」ってこういう話だったよね?←違う

 2016年2月20日(土) 走行距離47km 累計31620km
    mixiチェック

 オーストラリア158日目 キャンベラの町〜シドニーから南西に約170km ゴールバーンの町

 しかしオーストラリア東部は快適である。何が快適ってハエが全くといって良いほど姿を見せないことだ。恐らく内陸部の1%にも満たない数であり、同じ国とは思えないほどオーストラリア東海岸では楽しての走行が続いている。

RIMG4248
 あんまり快適すぎて寝坊した

RIMG4249
 日曜なのもあってか自転車乗りの多いこと

RIMG4251
 僅か10kmほどでNSW州へ

 緯度か季節的かは分からないが、本日曇り空の天気ということもあって実に心地いい温度となっている。数日前まで山の上で寒かったと思えば、今度は直射日光で勘弁してほしい暑さとなり。なかなかベストの状況にならなかった気温も良い感じなのであり、これはやる気もうなぎ上りというものよ!

RIMG4257
 んで休憩 やる気は何処行った?

RIMG4254
 一緒になった方からコーヒーやれクッキーやれ頂く

RIMG4255
 こういう出会いがあるから自転車旅行は好きなのだ

 気分上々の私に影響されたか天気まで上々に晴れてくる。おかげ様で今日も午後から大汗かいての走行ですな。

 なお、自転車で快適なペースをイジして走っている時というのは、汗をかいている実感というのがほぼない。丸1日走り終えた後などに、ふと体を触ってみると汗でお肌がベト付いていることから「汗をかいたのだなぁ・・・・」という事実が分かる。

 こうしたことから、ややもすれば体を洗わなくても大丈夫なんじゃね?とか勘違いして、テント内で横になったところで体中がベタついてどうにもならない!という失敗を何度か重ねたりしている。私、神経質なので気持ち悪いと眠れないタイプなんですよ。

RIMG4262
 お昼休憩場所がまた眺めの良いポイント

RIMG4260
 さっき貰ったプラムをデザートにしましょうか

RIMG4266
 今日のゴールの町は人口2万4千と大きな町

RIMG4268
 「お疲れ様!!!!」

 いや、まさかこんな巨大羊が出迎えてくれるなんてビックリだ。完全に前情報がない状態で、道を曲がった先にいきなり現れる巨大羊。これにときめかないワケないのであり、流石何処行っても羊を見かけるオーストラリア。今夜の夕食はラム肉にしよう。

RIMG4272
 その前に公園の無料シャワーでサッパリして

RIMG4273
 不気味な色のカタツムリを通過する

RIMG4274
 思わず撮影しちまったじゃねーか!

 ちなみに日本ではジンギスカンでもない限り、ラム肉(羊肉)を食べる機会はほとんどないが、オーストラリアでは牛・豚・鳥と同様に羊の肉が常に扱われている。あと数は少ないがカンガルーの肉も。

 他の肉と比べて味も遜色ないのに値段が若干安めということもあって、実にお世話になっているラム肉なのだが、実はどの宗教でも食するのに問題ない肉として、非常に有用であるらしい。日本でももっと売り出してほしいと思いますん。

RIMG4276
 良い味ですよ、羊のお肉

 2016年2月21日(日) 走行距離99km 累計31719km
    mixiチェック

 オーストラリア159日目 ゴールバーンの町〜シドニーから南南西に約110km モスベールの町

 昨日テント張る場所に迷った挙げ句、野外運動器具の脇にしたのだがこれが失敗だった。深夜1時と3時に2回も酔っぱらいが器具を使って遊びに来るのであり、その都度起こされて大変眠たい寝覚めとなる。まぁ非は100%こちらにあるので何も文句は言えませんが。

RIMG4277
 地面が柔らかくて良いじゃん!とか思ったのだ

 とりあえず朝からトレーニングする人もいるため早々にテントを撤収して準備にかかる・・・のだが、私のアイウェア(サングラス)が、ないのですが。

 昨日の夜に寝床探してウロついた時に落としたかと周辺を見て回るも痕跡なし。あ〜あ、やってしまった。エスペランスで万能ナイフを失くしたのに続いてオーストラリア2度目の持ち物ロストである。失くしたものの価値以上に精神的に堪えるんだよね者を失くすって。

 しばらくテンションが上がらずスーパーの中で呆然と過ごす。今日中に東海岸の海まで出ようとか考えていたのだけども時刻は10時前。完全に予定は狂うし気持ちはどん底大恐慌なのであり、それでもやる気を出さねば前には1mだって進まない。自転車旅行って、ある意味残酷だ。

RIMG4279
 それでも景色を見てると幾分心も晴れる

RIMG4280
 こんなオブジェじゃ晴れないよ

RIMG4281
 ビクトリア州辺りから水道口も立派に

RIMG4282
 休憩場所も立派に電源コンセントが

 自転車は自分でやる気出して走らねば進まない乗り物ではあるが、同時に素晴らしい有酸素運動マシンでもある。とかく気分が落ち込んだ時は、体を動かすというのが最も有効な対策の1つなのであり、自転車で旅行しているというだけで凹んでいた気分も回復する。

 自転車旅行者にはやたらとポジティブでお気楽な輩ばかりがいるような気がするが、少なくとも私の周辺の自転車乗りはそうなのだが、これは「自転車」という乗り物を使っていることが大いに関係あるのではないかと思ったり。

RIMG4283
 もう高速道路は飽きたので回り道しても降りますわ

RIMG4284
 やっぱりこういうのが良い(違い分からんかもしれないが)

 予定していたポイントより大幅に短い距離で本日終了とする。まだ16時半なのであり、余裕かましてマックへと入りネットでも使って遊ぼうじゃないか。

RIMG4286
 Skypeで友人に愚痴ってました スマヌ

 ふと気付けば19時過ぎ。いったい私は何をしていたのだろう?大慌てでスーパーで夕食の材料購入したものの、最近日が落ちる時間が早くなってきたこともあり、昨日に引き続き闇夜の中での夕食となる。オマケに日が落ちて涼しくなると蚊がワンサカ出てきて迷惑千万。だから早めに夕食にしようと思っていたのに。

RIMG4287
 アレだ、全てマックが悪い

 私がアイウェアを失くしたのもマックのせい。そうして責任を押し付けてしまうと何と心が軽いことでしょう。1ドルのフローズンで3時間居座った挙げ句にこの言いよう。マックからしてみれば嫌な客であろうよ。

 2016年2月22日(月) 走行距離79km 累計31798km
    mixiチェック

 オーストラリア160日目 モスベールの町〜シドニーから南南西に約90km ウロンゴンの町

 目を覚まして外を見たら辺り一面霞かかっていた。これはオーストラリアにおいて非常に珍しい現象(だと思われる)であり、まだまだ標高が高い場所に位置していることを示してもいる。

RIMG4289
 そして洗濯物が全く乾いていない

 どころかテントもビショ濡れなのであり、日が出て来るのを待ってテントが乾くのを待っていては、何時まで経っても出発できそうにない。仕方なしにダラダラとした朝を過ごし、テントがキッチリ乾いたタイミングを見計らっての遅い出発となった。あれ?

RIMG4292
 案外早くに太陽が出たのです

RIMG4294
 巨大なかりんとう・・・じゃなくて

RIMG4293
 じゃがいもらしいよ?

 何日前かも忘れてしまったが、そういえば私はひぃひぃ喘ぎながら坂道を登っていたのであり、そこで貯金した位置エネルギーがまだ600mほど残っていた。奇しくも現在地はオーストラリアの東海岸直前のポイント。シーサイドルートへ至る前に楽しい楽しいダウンヒルの時間である。

RIMG4296
 実は楽しいのは丘の上から景色を見下ろす時なのだが

RIMG4298
 写真を撮る間もなくあっという間に下りきる

 下界に下りたからか、時刻が昼近くだからなのか、朝あれほど寒かった気温は何処へやら。海の側ということもあって高い湿度にベタつく風が合わさり実に暑苦しい。そんな環境だからなのか関係ないのか後輪がパンクしたのであり、NSW州に入ってから何回目だよ?この州には針を道路にバラまく習慣でもあるのかい!と文句を垂れつつ修理修理。

RIMG4300
 ついでにお昼も食べましたとも

RIMG4304
 平日なのに釣りしてる人多いよね

 さて私が向かうのは2日前にレストエリアでお世話になったレイナのお家。彼らの家は私がシドニーへと向かう途中にあったので、「きっと2日後くらいにその町通るよ」とか話していたら、「じゃあウチにいらっしゃいな」とお誘いを受けていたのだ。

RIMG4307
 ということで、お邪魔します

 夕食頂きながら色々な話をしたり聞いたり。私が今まで出会ったオーストラリア人は、結構な割合で自国の歴史について語る人が多くて面白い。

 仮に立場を違えた状況であったならば、まず間違いなく私は日本の歴史を外国人に語ったりはしないであろうことからも、オーストラリア人が国の成り立ちに対して強い関心があるのかが伺える。他に環境問題に対しても熱心な人が多い印象。

RIMG4309
 消防・救急・警察は全て同じダイヤルなオーストラリア

RIMG4310
 余ってるベッドが家にある不思議

 多々飲み食いさせてもらって申し訳ないところに加え、明日は近くの中国寺に一緒に観光しにいくこととなった。何故にオーストラリアで中国寺?と思わずにはいられない絶妙なチョイスに、それはそれはワクワクするじゃありませんか。

 シドニーを目前に控えてちっとも先へと進まない日々。私が望む旅行における観光というのは、こういう無軌道で無節操だけれども、そこに住む人達にお勧めされる場所へと行くものでありたい。

 余談だがオーストラリア来てから160日。未だ1度もガイドブック的な本は読んでいなかったりする。というか、そんな本を見る機会もなかったり。

 2016年2月23日(火) 走行距離70km 累計31868km
    mixiチェック

 オーストラリア161・162日目 ウロンゴンの町

 どんなにテントの居住性を良くしても、ベッドで眠る心地良さには敵わないと思うの。ときどき「寝袋の方がよく眠れる」的な野人の意見も聞いたりするが、してぃぼーいである私にはそういう感覚分かりませんので。一般人の感覚を持った海外旅行サイクリストですよ私は。

RIMG4312
 そんな感じでやってきました中国寺

 聞くところではこのウロンゴンの町も多くの移民が住んでいるらしく、そうした中で現地人の文化と混ざりあっていく国民が多数である中、中国人というのは自分たちのコミュニティを崩さないのが逞しい。どの町に行ってもチャイニーズレストランってあるんだよね。

RIMG4314
 中国語とならば英語の方がまだ理解できる

RIMG4318
 春節(中国の旧正月)からまだ時間経ってないからか干支の人形が並ぶ

RIMG4320
 同じポーズ

RIMG4326
 やっぱりオーストラリア的な整然さがあると感じる

RIMG4328
 吉祥・・・・寺?

 いやぁ、なかなかに面白かった中国寺。学校の授業なのかオーストラリア学生達が見学してたりしたのだが、ここは観光地的な意味でも有名なのか気になるところ。

 とりあえずショッピングモールへと向かい、お昼ご飯は日本人の私がいるからとジャパニーズレストランへ行くことに。そんなに気を使ってもらわなくても良いのですよ?

RIMG4331
 まさかオーストラリアで回転寿司食べようとは・・・

RIMG4332
 この1皿で3.5ドル(約280円)は高過ぎやしないか?

 一旦家に戻って一休憩した後、キアマという町にあるブローホールという観光名所へ。ここはその名前の通り、海面上にある洞窟に風が通ることで、吹き出し口から間欠泉の如く水が飛び出るのが有名なのだそう。

RIMG4338
 ときどき水が吹き出てた

RIMG4345
 結構有名なポイントなんだそう

RIMG4347
 個人的にはこの岩場のプールで泳いでみたかった

RIMG4341
 最後はルックアウトポイントから夕日を眺めて〆

 良いですね、汗をかかない車の移動も。こうしてゆったりと仲良くなった人達に連れられて異国の地を回っていると、自分がこの国の人達に受け入れられたかも・・・という気持ちになりますよ。

 単なる一介の旅行者ではあるけども、私がその国を回ったことで出会う人達がいて、そうした人達の心に何かしら残すことができれば・・・とか、最近はそんなことも考えたりしています。自転車ときどき国際交流。


 翌日。そんな良いこと考えていた私はキッチリ寝坊。今日は今日で別の場所に連れて行ってくれるというレイナさん。旦那のヘレンは米寿ということもあって、あんまり無理させるのは申し訳ないと思いつつも出発である。

 昨日は町の南部へと向かったからなのか、今日は北部へと向かう。海沿いの美しい道は以前からオススメされていた場所なのだが、しかしアップダウンが厳しい道でもあった。腹の中で浮かぶことは「車で楽して来ることができてラッキー」というせせこましい思いである。

RIMG4353
 橋が海へと飛び出ている

RIMG4354
 良い眺めですね

RIMG4363
 すごい久しぶりに帽子を使ったの図

 本日のお昼はビュッフェ形式のレストラン。さぞやお高いだろうと思ったのだが、「本日は高齢者の方は政府がお金を出してくれる日なのよ」とのこと。羨ましいですオーストラリア。

RIMG4365
 ちなみにオーストラリア料理コーナー

RIMG4366
 ひたすら肉ばかりが並んでいた

 家に戻ってからも至れり尽くせりしてもらう。「明日も泊まって良いのよ」という大変有難いお言葉を頂いてしまったが、これ以上迷惑かけられません。旅行者は旅ガラス、感謝の気持ちを胸に秘め明日には出発致します。

 雨が降って、こなければ。

 2016年2月24日(水) 走行距離0km 累計31868km
      2月25日(木) 走行距離0km 累計31868km
    mixiチェック

 オーストラリア162日目 ウロンゴンの町〜NSW州都 シドニーの町

 何ということのない、通り過ぎるだけの予定であった町が忘れられない場所になる。このウロンゴンの町も、ヘレン・レイナ夫婦と出会ったことで思いで深い町へと変わったのであり、どんな有名観光名所よりも後に残るのはこういう記憶である。忘れっぽい私ではあるが、何があっても忘れない出来事・・・そういういうのもありますわな。

RIMG4372
 嬉しいのだけど寂しくもある

RIMG4373
 せめて自分が使ったベッドは収納してから出発しようかな

 この数日、かんかん照りとなる暑い日が続いていたが、本日は良い感じの曇り空。日差しの強いオーストラリアでは、とにかく太陽が出ているか否かで全く体感温度が違ってくるため、気温以上に天候こそが重要だと思っている。

RIMG4375
 いいぞ〜もっと曇れ!

RIMG4378
 いよいよシドニーへと突入

RIMG4379
 そんなに沢山BBQテーブルあってもなぁ

RIMG4380
 レイナから貰ったお弁当で昼食

 大体どの国でも同じなのだが、自転車旅行は大都市への突入と脱出が一番しんどい。それまで快適に走っていたはずの道路が狭まり路側帯が消え、車両専用道路が増えて自転車による通行を阻む。

 特にシドニー周辺の道路事情は他のオーストラリア大都市と比べて最低ランクであり、それに加えて車両の数も激増し、集中しっぱなしで疲れるわ、イライラするわと最低な走行である。

RIMG4383
 町中に入ってようやく自転車道が出てきてくれた

RIMG4384
 建物がナンタラ調なんでしょ? 

RIMG4393
 これが有名なオペラハウスってヤツですか

RIMG4394
 反対側を見ればこれまた有名名所のハーバーブリッジが

RIMG4396
 この手のクルーズ 乗るにはいかほど必要なのかしら?

 大都会すぎてテント張る場所に困窮する私。素直に安宿へ泊まっても良いのだが、何の因果か無料ホットシャワーを見つけてしまったこともあり、宿に泊まる大きな理由が1つ無くなったではないか!そういうことなら仕方がない、今日も今日とてテント泊にしましょうか。

RIMG4398
 浮いたお金でビールも沢山飲めますし

 シドニーが都会すぎて居心地悪いので、特に観光するでもなく明日には出発する予定。ウロンゴンで2日も休ませてもらったこともあり、休養を必要としていないという点も大きい。まぁ疲れてないのか?と問われれば、普通に疲れておりますけども。

 2016年2月26日(金) 走行距離107km 累計31975km
    mixiチェック

↑このページのトップヘ