自転車ときどき世界1周

カテゴリ:オセアニア > ビクトリア

 オーストラリア122日目 マウントガンビアの町〜メルボルンから西に約300km ポートランドの町

 日々の収支決算で為替レートを確認するワケだが、ここ最近日本円がどんどん高くなっているため一介の旅行者としては嬉しい限りである。私がオーストラリアに来て以降、1豪ドルは大体90円前後が続いていたのだが、現在は約80円ほど。

 単純に全ての物価が1割引きになったようなものであり、これは思わずビールを買ってしまったとしても仕方のない事態でなかろうか?なお日本というか最近のニュースを全く知らないため、何でこんなに円高が進んでいるのかは知らん。でも何となくアメリカか中国あたりが絡んでそう。

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 久々にスプリンクラーが荒ぶっていた夜だった

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 昨日の縦穴庭園を早朝散歩

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 また違った趣があるとは思いませんかね?

 呑気に散歩してたので、出発は9時になってから。昨日の日記で「真面目に走行」とか書いたような気もするが、基本私は「真面目に不真面目」であるため致し方ない。これでフェリー予約日に間に合わなかったら馬鹿丸出しですな。

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 メルボルン→アデレードとのこと

 しかしこの周辺は自転車旅行者が多くて嬉しいですな。他の旅行スタイルと比較しても、自転車旅行をする人というのは圧倒的に数が少ないためか、こうして出会えた時の「お互い馬鹿だよねぇ」的な結束感は非常に強い。まぁ「他のスタイルの旅行」というのをしたことないので想像ですが。

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 ようやくビクトリア州だ

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 記念のモニュメントらしい

 これでオーストラリアも4州目。日本の都道府県で考えると東京→千葉→神奈川→静岡みたいな感じで、なんだな〜んだ。まだ関東も脱出していないではないか・・・・とか思ったりする、ことはないな。オーストラリアって7州(+特別区)しかないし。

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 毎日お昼に公園が使える幸せ

 向かい風が強くてスピードが出せないのに加えて遅くなった出発。これは本日のゴールが遅くなりそうだと思い、せめてスパーの閉店時間に間に合うようやや気合いを入れて走る。そして気合いを入れて前を見ると、本日2組目となる自転車旅行者が。

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 しかも日本人チャリダーだ

 わざわざ遠く離れたオーストラリアに来て、そこを自転車で走ろうと考える日本人はそれなりにいるのですな。具体的には4ケ月で2人目に出会うくらいには。

 日本人同士ということもあってテンション上がってしまい、気付けば30分以上も立ち話。ただでさえ遅れ気味だったことを思い出し、連絡先を交換して再出発。

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 本当、Facebookは旅行者にとって有難い存在です

 さて、辿り着くはポートランドの町。名前に「ポート」が入っている町が大旨そうであるように、この町も海に面した港町である。そして海沿いには大抵の場合BBQテーブルがある公園が存在する・・・というのがオーストラリアのパターンであるため、スーパーで購入した食材を抱えて移動する。なお閉店時間には余裕で間に合った。

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 その前に無料シャワー施設で体を洗ったり

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 で、いつもの夕食なのだが

 もうとんでもないレベルで風が吹き付ける。あまりにも風が強くてテントが設営できないのであり、かといってペグ打って地面に固定するのはスプリンクラーの点から危険すぎる。ということで野宿初のテントなし泊を決行する私。いよいよキャンパーじゃなくて浮浪者じみてきたな。

 まぁテント張れないとはいえ防風小屋があるし、テーブルも屋根もある。久しぶりに寝袋に包まれて寝る夜も悪くないというか、あんまり風が強くて寒いので、もはや何もする気力が出てこないため止む無しだともいえる。

 2016年1月16日(土) 走行距離107km 累計29223km
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 オーストラリア123日目 ポートランドの町〜メルボルンから西南西に約230km ウォーナンブールの町

 睨んだ通り、深夜2時にすぐ脇でスプリンクラーが発動して盛大に水をまき散らしていた。ああ良かった、テントを張らずに寝たおかげで見事にトラップを回避できた。テントなし泊も思っていたより良いものだ。

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 片付けもちょっとだけ楽

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 朝には風も弱まってた

 聞くところでは、このポートランドの町を起点にして海から吹く風が東西へと別れるとのことで、要するにポートランドは「行くまでが大変だが、町を出た後は楽できる場所」ということらしい。

 よしよし、今日からは楽勝モードでの自転車旅行だぜ!・・・とほくそ笑みながら走っている私に吹き付ける向かい風。聞いてたのと違う!

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 海沿いのちょっと高い場所って良いよね

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 レストエリアをそんなに手前から告知されても

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 写真撮り忘れたけど本日も自転車旅行者と出会った

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 おや?道端に何か付いてる・・・

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 これは何かの儀式なのか?とか思っちゃうじゃないか

 しかしオーストラリア東海岸に面する3州は、大都会で構想ビルが立ち並ぶ光景を想像していたのだが、少なくともこの2日走ったところでは他と大して変わりはない。道路の距離ポストがちょっと違ったりとか、山火事の危険度を示す看板が電光表示になったりとか、地味な変化は幾つかあるのだけれども。

 でもフードランドというスーパーは消えましたな。やっぱりあのスーパーはS.A州にのみ展開するスーパーだったらしい。肉類を安く売ってくれるから重宝していたのだが、ビクトリア州でも同じような存在には出会えるのだろうか?

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 うへへ、知らねーよ

 気温はさほど高くない(ハズ)のだが、日差しがキツかったのだろうか、お昼休憩時に頭が痛くなってしまい、体もダルいし足はここ数日の走行でパンパンだし・・・と疲れきっているため昼寝をする。テーブルは炎天下なので、日陰の下に地べたにごろ寝で。

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 かなりお疲れなんです

 「こんな格好見られたくない」的な逡巡なんぞとっくに無くなっている私であるが、私が気兼ねしなくとも周りの人は気になるようで、「疲れてるのか?今日は暑いからな、気を付けろよ!」と氷とジュースを頂いてしまう。

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 どんな風に思われていたのか、ちと気になる

 なんかジュース飲んだら一気に回復したのであり、分かりやすい体の構造してるのだろうか私は?いや違う、貰ったのは飲み物だけじゃなくて、元気を一緒に貰ったのだ!そういうことに、しておこう。

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 急がば郵便ポスト

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 そんな当たり前に馬が通る道なのん?

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 最近はスーパーに辿り着くこと=ゴールという気持ち

 毎日肉が食べれてビールが飲める環境は素晴らしい。やや食費が高くついてしまうという事実は否めないが、オーストラリアは骨付きの羊肉であればかなりお安く買い求めることができましてよ?500gでも3ドル(約240円)以下と大変お得だったりして、気付けばいつもラム肉が手元にありまする。

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 東海岸はほとんどガス使わないなこりゃ

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 これ、午後8時半の光景でしてよ

 ようやくメルボルンまでの到着目処が立ったので、明日から通常通りのまったり走行モードに戻りますん。真面目走行モードでも、大して変わらなかった気がするけれど。

 2016年1月17日(日) 走行距離104km 累計29327km
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 オーストラリア124日目 ウォーナンブールの町〜メルボルンから西南西に約190km ポートキャンベルの町

 本日は移動日です。もちろん昨日だって移動日だったし、明日も移動日になるのでしょう。じゃあ移動しない日は何の日か?といえば休養日となるのであり、そう考えると自転車旅行ってストイックな気がしないでもない。

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 絶妙な配置のテント

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 この2ケ月、朝食はいつもオートミールと即席ラーメン

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 あの中央のポイントにテント張って過ごしたい

 少々お疲れ気味だった私だが、ここに来てようやく一息つける時間的余裕が生まれたので午前中は図書館にてのんびり過ごすことにする。移動日とはいえ、丸1日自転車に乗らなければいけない理由はない。

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 この図書館はWi-Fi遅くてあんまり

 さて、午後になったし出発するか!・・・と簡単には切り替わらないテンション。何だかやる気出ないのであり、走ることもなく近くのショッピングセンターに入って店内をうろつく。

 そういえば、東南アジアでも私はしょっちゅうショッピングセンターに行ったものだ。あの時は冷房を求めていたものだが、今はと言えばゆったり座れるソファを求めている気がする。

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 消防士カレンダー 何で誰もが現場で半裸なんだよ?

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 ふとテレビを見たら全豪オープンで錦織選手が映ってた

 ちなみにこの全豪オープンが開かれてる場所こそ、私が現在目指しているメルボルンの町なのであり、涼しい店内でどっっかりと椅子に座ったまま「メルボルンも暑そうで大変だわ〜」とかぬかしおるのは私です。

 閑話休題。これから走行する道路は主要道ではなく海沿いを回って行く迂回路になるワケだが、その名を「グレートオーシャンロード」という。何でも大変ツーリストに人気の高い道とのことで、もちろんサイクリストにも評判がいいらしい。

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 なるほど楽しみだ

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 突入して20km走っても海が見えてきませんが

 ちなみにこの手の景勝地ロードには大抵の場合、風光明媚な場所に「LOOK OUT」と表示された駐車場があったりする。こういう細かな気遣いができるのがオーストラリアという国の旅行好きを表しているのだと思ったり。

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 どうしてそんなに削れた

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 こういうの見ると、横から一気に崩したくなる

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 これは別の場所

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 更に別の場所

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 海岸の浸食ってスゴいんだなぁ・・・とか

 こういうポイントには大概進入防止の柵が立ててあったりするのだが、欧米人というのは基本的にこれを平気で乗り越える。そんでもって我が物顔で記念撮影とかしているのであり、カンボジアとかで散々傍若無人な彼らを見た姿が思い出される。ここら辺、比較的アジアの人はルールを守る印象ですな。

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 まぁ人次第なんだけどさ

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 名前はロンドンブリッジ・・・って、よく考えるなぁ

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 おそらく辿り着くことが大変難しいビーチ

 半日休みなのだから距離も半分で良かった気がするが、思ったよりも走行していたようである。あんまり走らなくてもいい日に限って、アップダウンなしの追い風と、素晴らしいコンディションなんだもの。

 メルボルンまであと3日で到着予定。

 2016年1月18日(月) 走行距離74km 累計29391km
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 オーストラリア125日目 ポートキャンベルの町〜メルボルンから南西に約150km アポロベイの町

 もう4ケ月以上もこの国を走っているが、累計獲得標高は確実にラオスよりも少ないであろうオーストラリア。それほどに平坦な国であり、自転車で走る分には楽できる素晴らしい場所だともいえるわけだが、別にアップダウンが全くないわけではない。

 それを裏付けるかのように本日は2つの峠を越えなくてはならないのであり、こういうのは事前に情報として知っているのと知らないの、どちらが精神的に楽なんですかね?

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 これほどのレストエリアには滅多に出会えない

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 とりあえず最初は海沿いを走る

 しかし素晴らしい景色ではあるのだが、どうして良い景色のポイントは狭い範囲に集中してしまうのだ。もっとグレートオーシャンロード全体に散りばめてくれた方が、休憩がてらの観光となって有難いのだが。実際には200kmに渡るグレートオーシャンロードの約20kmに景勝地は集中している。

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 いやいや、文句はないのですよ

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 ただバランスを考えて下さい大自然様

 なるほどサイクリストにも人気のルートと言われるだけのことがある道で、午前中だけで2組5人もの自転車旅行者とすれ違う。オーストラリアでサイクリストと出会う機会は極めて希少なので、大抵お互いに停車して情報交換が始まるのが常なのだが、本日出会った彼等は揃って止まること無く走り去ってしまった。

 こうした点からも、如何にこの地を走る自転車旅行者が多いかということが分かって頂ければ幸いである。

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 挨拶はしたんだけどさ

 さてさて上り坂。本当にキツい時の上り坂では写真なんぞ撮ってる余裕もないのだが、そういう意味で久しぶりに「キツい」坂道であったことは間違いない。標高にしてみれば500m弱で、我が故郷の高尾山すら越えていないへっぽこ坂道ではあるのだが、今までオーストラリアを走った中で最高地点です。

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 頂上に町があるのも微笑ましい

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 そんでレストエリアがあるのは素晴らしい

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 後半戦は木々のトンネルを抜ける道が多い

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 かと思えば景色が開けたり 

 もっとヘロヘロになってしまうことを覚悟していたが、走り終えてみれば大したことないではないか!オーストラリアの山道なんて、私にかかればちょちょいのちょいであり、余裕のビールとワインで乾杯とする。

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 作り終える前にビールは既に空となっていた

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 小さな町の公園でも日本とは設備が雲泥の差

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 良いレストエリアなんだけど

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 隣が遊園地で五月蝿いのでテント張る場所は移動する

 ちなみにメルボルンで予約しているフェリーとはタスマニア行きフェリーなのだが、この島だけはオーストラリア本土と違って山だらけの島なのだそう。タスマニアなんてちょちょいのちょいと勘弁してほしい。

 2016年1月19日(火) 走行距離104km 累計29495km
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 オーストラリア126日目 アポロベイの町〜メルボルンから南西に約80km トーキーの町

 現代っ子自転車乗りなので、文明の利器を活用し今日は朝から雨が降ることはお見通しなのであった。惜しむらくは、雨を避けるための屋根がないので、折角の情報が活用できてないことである。

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 あと屋根が1m迫り出していれば

 びしょびしょになったテントはどうにも乾きそうにないため諦めて収納する。別に大した問題ではないのだけれども、濡れたまま仕舞い込んでおくのはカビが生える原因になるため、できることなら乾いた状態で収納したい。どうせ今夜も使うから実質問題にはならないけれど、それでも!なのである。

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 朝食時に出会った夫婦 私と同じサーリーのロングホールトラッカー

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 雨は一応降り止んだけど・・・

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 こうした景色は日本の海岸線を思い出す

 というかこうして海のすぐ脇を走ったことが、オーストラリアにおいてほとんど記憶にない。海の近くを走り続けてはいるけども、こうしてすぐ隣が海・・・という日本でいくらでも見てきた道路はオーストラリアでは貴重なのかもしれない。グレートオーシャンロード!とか大層な名前を付けてしまう程度には。

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 アップダウンを繰り返してると増々日本っぽく感じる

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 でも山はコンクリで固めてなかった

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 このオッチャンもサーリーのロングホールトラッカー乗り

 雨が降ったり止んだりの中途半端な天気であるが、いよいよ雨足が強くなってきた!と思ったところで昼食休憩で屋根の下に逃げ込む私。こういう細やかなラッキーを大切にしていきたいと思っている。午後からは晴れてきたこともあり、これは運が向いてきたか?

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 他の人達は平気で雨の中遊んでたが

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 やっぱりこんな気候の中を走りたい

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 悪魔の肘打ち

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 きっと重要アイテムとかくれそうな家

 100m未満の小規模なアップダウンを繰り返して進む。この手の「何時終わるか分からない上り下りの繰り返し」は精神的にキツいので峠道より遠慮したいと思っている。山の方が体力的には大変なことが多いのだけども、頂上に上りきった際の達成感と「これで後は下り坂だ!」という喜びとで、気持ちは割と前向きになれるのだ。

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 ようやくメルボルンの表示が出てきた

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 休憩時に濡れていたテントを乾かす

 なんだか午後は天気良し道良しと好条件が重なったためか、かなり楽してゴールとなる。あんまり楽すぎるとビールを購入する(名ばかりの)理由が出てこないのであるが、本日は「海外旅行始めて400日達成記念」ということでビールを飲もう。達成したのは昨日だけど。

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 たまにはオーストラリア産じゃないビールを

 今日はバッチリ屋根の下にテントを張ることができた私であり、これで雨が降っても大丈夫!来るならきやがれ、でも本当は来ないで下さいベイベー・・・・と、割にノリノリでキーボードを叩いていることに気付く。こういう時の日記には誤字脱字が多い気がするのだが、大抵の場合ブログに記事がアップされないとそういうのには気付けないの。

 自分の書いた文章って言葉の間違いが探しにくい、ということは科学的に証明されていて、それを示す学名だか言葉だかもあった気がするのだが、それを嬉々として語らないのが大人です。というか忘れたのでこっそり教えてほしい。

 そんなことをつらつらと考えつつも、明日メルボルンに到着予定。アデレードから思ったよりも時間かかったな。

 2016年1月20日(水) 走行距離97km 累計29592km
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 オーストラリア127日目 トーキーの町〜ビクトリア州都 メルボルンの町

 雨が降っても大丈夫な備えをした昨日の夜であるが、そういう時に限ってどうにか天気は持ちこたえたりするものだ。その根性を昨日の朝に発揮してくれれば良かったのに・・・とか身勝手なことを思いつつの朝である。

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 地面が濡れてたので、寝てる間に降ったのかもしれないが

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 メルボルンが近いからなのか自転車道が続く

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 実に5ケ月ぶり?となるセブンイレブンが

 使用しているテルストラ社のsimカードは、約1ケ月でプリペイドの残数に関係なく使用期限が切れる仕様であり、朝起きたら期限切れの通知が来ていたため、途中の町で新たにリチャージ分の30ドル(約2400円)を支払う。

 1月で2400円ならば安いと思われるかもしれないが、私が日本にいた時は携帯電話の各月使用料金は2000円を下回っていたので個人的にはすごく高く感じる。まぁクソみたいな基本料金とか無いから良いけれども。

 走行してたらいつの間にか「M1」という高速道路を走っていた。普通に高速道路の路肩を自転車で走行して良いようであり、マレーシア以来となる高速道路を低速走行する自転車の誕生となる。

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 言われなくともメイン道路は怖くて出れない

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 というか制限速度は郊外の一般道路と変わらない事実

 景色は楽しくないものの、実に良いペースで走ることができるM1道路であり、このまま一気にメルボルンへ到着してやろうと思っていたのもつかの間、この先自転車走行禁止と書かれた看板により、あえなく道路から弾き出されてしまう。

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 そしてここから迷走が始まる

 自転車道自体は続いていたので道なりに沿って走っていたのだが、行けども行けども近づかないメルボルンの町。不思議に思って地図で確認してみたら90度別方向に進んでおり、慌てて方向修正をば。

 ところが町へ近づこうとするも、飛行場が邪魔でまっすぐ進めなかったり、川を越える橋は自転車の走行が禁止されていたりしてストレスたまることこの上ない。

 これまでオーストラリアで道に迷ったりルートで難儀したことは1度もなかったのだが、大都市特有のトラップで久々に苦しんでいる私。そういえば東南アジアの国々では大きな町に入る度、目的地まで辿り着けずに困ったりしたものだが、今になって思い出した。

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 何で私は鉄道駅にいるの?

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 町中に入ると「メルボルン」という表示はなくなるしM1は通れないし

 進んでるハズなのにちっとも進んでいる気がしないのは、さながら鷲巣麻雀のようだ。掛けてるものは血液ではなく、フェリーのチケット代(約1万円)だが、今の私にとってはとてつもなく大きなチップである。

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 遠目に高層ビルが見えて思わず「アレだ!」と撮影した1枚

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 この橋を渡るのに1時間くらい回り道した

 苦労はしたが、一旦町中に入ってしまえば至る所に自転車道が敷かれていて非常に走りやすいメルボルンの町。すれ違う自転車乗りの数も今までの比じゃないくらい沢山いて、自転車という文化がきちんと根付いているのだなぁと嬉しくなる。

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 ママチャリとか無いからね

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 日本もこれくらい自転車に対する環境が整備されてれば・・・と思わずにはいられない

 とりあえず明日朝出発するフェリーターミナルの近くにゴール。ここはフェリー待ちの車が野営するポイントらしく、沢山のキャンピングカーが駐車している。

 私も駐車場の側のテーブルにて夕食を取ろうとしたのだが、隣のテーブルで食事をしていた方達からお誘いを受けて、そのまま夕食を御馳走になる。

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 遅くなっていたのでスゴく有難いです

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 この近くに住んでる方達でした

 ということで、明日から会う人会う人皆がお勧めしてくるタスマニア島編の始まり。期間は私が飽きるまで・・・としましょうか。

 2016年1月21日(木) 走行距離120km 累計29712km
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 オーストラリア145日目 デボンポートの町〜ビクトリア州都 メルボルンの町

 スピリットオブタスマニア。我々が乗船するメルボルンータスマニア間を航行するフェリー船の名前である。この船の出港時間は午前9時ではあるが、当然その前には乗船を済ませておかねばならないし、船内のレストランで高価な食事を取ることはできないため、事前にスーパーで食料を入手しなくてはならなくもある。

 そうした諸々の理由で5時にセットした目覚ましであったが、2人揃ってキッチリ2度寝してしまい、ベルが鳴ってから約1時間後にテントを這い出し苦笑い。タスマニア島最終日はグダグダである。

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 覚えてますかこのポイント?

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 朝日が実に綺麗なんですぜ

 とはいえ船の出航までは3時間もある。余裕の出港50分前にはフェリーに乗り込んだ私たちであり、何だよ別に早起きする必要なかったんじゃないか!と思われる方もいると思うので説明するならば、このタスマニア島フェリーの最安チケットには「指定座席」というものが存在しないため、レストランやくつろぎスペースにある共用椅子を如何に早く占領するかでその後9時間の快適具合が決まってくるのだ。

 要するに椅子取りゲームに勝つためには、早くフェリーに乗船するに越したことはないのであり、後着した我々は往路と同じく背、もたれのないB級ポジションでのクルーズとなったのである。

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 ばいばいタスマニア島

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 久しぶりメルボルン

 大体寝ていたフェリー船は定刻通り18時にメルボルンの港へと到着する。往路で3時間もの遅れを突きつけられた身としては、時間通りの到着を全く信頼していなかったのだが意外な結果となった。やるじゃん!タスマニアフェリー。

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 できれば自転車は入口脇でないところに置かせて下さい

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 良い船でした 大体寝てたけど 

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 嗚呼、大都会ですなメルボルン

 そんなメルボルンの町で私たちが目指すのは、町の中心地にほど近いマンション。というのも、北西部の地域で出会った当時オーストラリア1周中であった日本人夫婦さんと連絡を取り合っており、「メルボルンに来た際にはウチに寄ってね。」・・・という大変有難い連絡を頂いていたのである。

 ということで約3ケ月振りに再会したのはタワーマンションの最上階。私の足がカクカク震えていたのは、その高さにではなく、余りにも場違いな場所にいることの気後れから。

 しかしそんなのは些細なこと。巧真君も交えての4人で話す会話は、オーストラリア各地での話から多岐に渡り楽しいのなんの!気付けばコロナビールの空き瓶が幾つも散見されるのであり、時刻も既に午前様。ベッドまで用意してもらった我々は、タスマニア島を走り終えた感慨も忘れて熟睡するのみである。

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 メルボルンの町を一望する夜景

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 なんとだらしない笑顔でしょう?

 2016年2月8日(月) 走行距離14km 累計30801km
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 オーストラリア146・147日目 メルボルンの町

 泊めてもらったメルボルンの小島さん宅。ここが町の中心部から非常に近くに位置しており、歩き回って観光をするのに申し分ない素晴らしい立地であるといえる。であれば当然市内への散策へ赴くかと思いきや、車に乗って郊外に位置するショッピングモールへと向かう私たち。

 観光は「楽しいこと」であるのだが、必要な物資を補充するのは「やらなければならないこと」なのであり、小島さんの好意から私と巧真君はお買い物を勤しんでいるのである。いやぁ全くもってショッピングは大変だなぁ

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 無印良品・ユニクロ・ダイソーと何でもあった

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 勿論ラーメン屋だって完璧に日本の味を再現した店が

 色々と壊れた道具の部品だとか備品だとかを購入して家へと戻り、やや日差しも傾いてきたタイミングでメルボルン市内散策へと出発である。

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 蠅じゃないよ

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 心がザワザワしてくる

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 しかし絵になる町並みだよなぁ

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 実はブラックスワンもオーストラリアにしか生息しないとか何とか

 お昼に続いて夕食も日本食屋の代表選手といえる寿司屋へ赴く。私1人だったら敷居を跨ぐこともできなさそうなお店だけど、今は4人。勇気100倍で寿司セットを注文しちゃおうじゃありませんか!ぐははは(注:奢って貰ってる)

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 すっごいミニチュアだった

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 やっぱり日本といったら桜だよね

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 足りなかったので食後にハンバーガーを食べちゃったの図


 翌日。とりあえず午前中は我が愛車の整備作業。前回整備してから3000kmくらいノーメンテで走っていただけのことはあり、ペダルを回すとあちこち異音がしていたロシナンテ号さんを細かい部分まで綺麗に清掃・注油する。機械モノの掃除というのは手をかけたその分、動きに違いが現れるのでやりがいがある。

 午後からは再びメルボルンの町中を散策。フラフラと知らない町を歩くのも楽しいが、こうして地元に住んでる人に話を聞きながら歩いて回るのもまた非常に楽しい。

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 市内ならば無料で乗れるトラム

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 路上チェスとはオシャレですね

 観光で向かった先は州立図書館である。図書館が観光先?・・・と思われるかもしれないが、メルボルンにある図書館の素晴らしいことといったら!下手な博物館なんかよりも遥かに満足できる物件なのである。

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 ハリーポッターの図書館を思い出したり

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 上から見るとこんな形

 図書館を出た後はショッピングモールや細い路地をくぐり抜けながら移動する。流石、オーストラリアを代表する大都市なだけあり、道も楽しければ建物も実に良い。メルボルンの町、好きですよ。

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 頂点から鉛を転がして鉄球を作っていたらしい

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 壁の落書きが名物になっているとのこと

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 色んなタイプの路上演奏者がいて面白い

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 これには何があっても乗りたくない

 大いに町を堪能し、家に戻ってからお好み焼きパーティを洒落込む。連日に渡り日本食を食べさせてもらって嬉しかった私であるが、まさかお好み焼きを食べることができようとは。中にもちとか海老とかトッピングしたりして食べるお好み焼きの美味いこと!

 仮に私が渡り鳥だとしたならば、メルボルンの地で越冬したくなるような居心地の良さである。まぁオーストラリアは夏真っ盛りですけども。

 2016年2月 9日(火) 走行距離0km 累計30801km
 2016年2月10日(水) 走行距離0km
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 オーストラリア148日目 メルボルンの町〜メルボルンから北に約90km シーモアの町

 すっかりメルボルンっ子の私であるが、そういえば自転車旅行をしていた身でもある。名残惜しいが私にはまだまだ見果てぬ世界がたくさんある。ということでお世話になった小島さん宅を出発する日。

 そして20日間に渡り、一緒にペアランしてきた巧真君とお別れとなる日でもある。昨日まで4人で楽しい時間を過ごしていた日々はうたかたの夢であり、再び1人で広大なオーストラリアの大地を走る日々が戻ってくるのだと思うと、やっぱり寂しくはある。

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 楽しい日々だったなぁ

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 小島さん夫婦とお別れしてメルボルン市内をちょっと走り

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 巧真君ともお別れ

 怒濤の別れラッシュでいきなり1人となってしまった私であり、とりあえずこの先に待ち構えるシドニーとかの町を想像しては思いを馳せる。そうしてまだ見ぬ土地へと辿り着くことをモチベーションとして、自転車旅行を楽しんでいこうではないか!

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 もうシドニーまでは1000kmを切ってるようだし

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 おにぎりを用意してもらった私に死角はない

 なおここで私が所属しているJACCの会員であるシール・エミコさんの旦那さんと偶然出合った。このJACCというクラブ自体が「自転車で海外を走る人達」で構成された、非常にマイナーなクラブなのであり必然その会員数も1000どころか100人ちょっとしかいない(ハズ)。

 そうした中で、お互いに面識があるわけでもないのに偶然出合ったりすると、「縁」という存在を信じたくなるというものだ。巧真君や小島さん然り、異国の地でこうして出会う縁があったのだから、いつかまた再会できることがあるのだろうという気持ちにさせられた一幕。

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 町から約40kmでいつもの風景に戻った

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 とはいえ50km以内にレストエリアが3つもある都会ですが

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 やっぱりこんな直線道路が好きである

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 木々が生い茂った道も好きである

 高速道路&追い風ということで、都会からお昼前の出発であったにもかかわらず100km以上の距離を走る高速走行となった。やっぱりこれくらいの距離を進むと「走ったなぁ」という気持ちとなるのであり、なんというか「やりきった感」が沸き上がって非常によろしい。

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 ビールも美味い

 ちなみに昨日まで散々ビールを飲み続けていたため、今日はビールをセーブしようと思っていたのであるが、6本9ドルとかオーストラリアとしては破格のセールをしていたアルディのスーパーが悪い。このスーパー「コールス・ウールワース」というオーストラリアを牛耳る2大スーパーよりも品物の価格が安いと教えられていたため、見つけた暁には是非とも利用しようと思っていたのであり、目標が達成できて非常に嬉しい。

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 買う予定のなかったビールを買っちゃう程には嬉しい

 こうしてニュージーランドビールを飲みつつ日が沈んでいく様を眺め、星空の下1人テント泊を繰り返す日々も悪くない。

 2016年2月10日(水) 走行距離103km 累計30904km
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 オーストラリア149日目 シーモアの町〜メルボルンから北東に約170km ベナラの町

 昨日1日走って改めて感じたのだがオーストラリア(本土)は起伏が少ないね。昨日約100km走ったけど獲得標高は200mないのではなかろうか?きっと他国からオーストラリアへ入国したサイクリストは「なんて楽な道なんだ!」とか感動すると思う。というか、私が昨日感動した。

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 電源コンセントがあったので充電済み

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 すげー凶悪な動物かと思われる

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 このレベルのレストエリアが頻発するのがビクトリア州

 しかしやっぱりタスマニア島とは気候が違う。直線距離で300km程度しか離れていないはずなのに、メルボルンに着いてからの暑さといったら!思い起こせば日本1周の時も、青森県から北海道に渡ったところで何故か一気に寒くなったものだ。

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 まだ問題のない気温ですけれど

 高速道路を走っているので移動は速いのだが、景色に変化が少なく写真もあまり撮ることがない。そんなこといったらW.A州なんて1週間とか景色に変化がなかったような気がするのだが、あの頃の私は一体何を撮影していたのかと疑問に思う。

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 とりあえず昼食休憩ポイントは撮影してたかな?

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 ここでオバちゃんからスイカを頂く

 全くもって暑い時にもらうフルーツは最高である。オーストラリアでも色々な果物を食べてきた私であるが、実は自分で購入したことがあるのはリンゴとバナナのみだったりする。何故か果物は購入しようとすると東南アジアでの物価を思い出してしまい、なかなか手が伸びなくなるという後遺症に苦しんでいる。

 これが肉だとかビールではその症状が一切出ないのであり、人の体というものは実に深い謎に包まれているのだと感心したりする一幕。

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 この公園でテント張って終わりにしたいほどに綺麗

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 中央分離帯がある道路

 ゴールまで残り10kmという場所で後輪タイヤがパンクする。おお!パンクか。ナラボー平原以来のアクシデントということを考えれば、タイヤに文句を言うのは少々酷というものか。もう所々にスリップサイン(タイヤの限界を示す印)が見え隠れしているし。

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 なお一気に2カ所もパンクしていた

 パンクで30分程遅れたが、本日も無事に走行終了。とりあえずスーパーに入ってビールを物色する私。良いですな、毎日食料を買えてビールが飲める日々というものは。イーストオーストラリアではお金の使い過ぎに注意を払わねばと思う。

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 右は始めて飲んだフランスビール

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 ちょっと遅くなって慌てていたので夕食を撮り逃した

 そういえば日が沈む時間も21時半であったのが30分程早くなってきた最近であり、東へ進んでいるのと共に、オーストラリアの夏も終わりに向かっているのだなぁと思う。まぁ私はかれこれ1年以上も夏が続いているのであり、終わらない夏をまだまだ楽しみたいと思っていますが。

 2016年2月12日(金) 走行距離106km 累計31010km
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