自転車ときどき世界1周

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 ベリーズ5日目&グアテマラ1日目 サン イグナシオの町〜アンティグアから北北東に約290km エル レマテの町

 窓全開&扇風機回しっぱなしのコンボだと、蚊も風に押されて入ってこれず尚且つ涼しい。安宿には網戸という概念のない建物が多いので、如何にして涼を取りつつ虫対策をするかは重要な安眠のポイントである。

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 自転車もすぐ確認できて安心

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 増築に次ぐ増築で面白い形のホステルでした

 それではベリーズ脱出に向けて国境へと出発である。町を抜ける道を盛大に間違えて3〜4kmも無駄骨を折ったりしたのは「まだ出国するには早すぎる」という私の深層意識の表れなのだろうかと思ったり。

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 まぁ気にせず行きますが

 平坦な国だと思っていたベリーズであるが、ベルモパンより西は小さいながらもアップダウンの連続であり、猛烈な暑さと相まってしんどい思いをしながらの走行である。暑いというだけで3倍疲れる上に10倍水の消費量が違ってくるのだ。

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 橋を作ればいいのに

 割とあっさりグアテマラの国境に到着する。ビザの無くなったベリーズではあるが、出国税という制度はしつこく残っており、昨日事前調査してきた私は37.5ベリーズドルぴったりを残しての訪問である。できる男は無駄がない。

 と思ったら、普通に出国税40ドル必要ですとか言われてしまい、おいおいおい余分なお金は全く持ってないのですがどうしたもんやら。

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 色々悶着あったけど無事にグアテマラ入国

 とりあえず銀行にてお金を引き出し一安心。再びスペイン語の文化圏となってしまい、看板の文字も会話も一苦労する世界の始まりだ。全くもって面倒楽しいなぁ。

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 グアテマラは割と路面状態がよろしい

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 地図には書かれていない小さな村も多く補給も困らない

 しかし猛烈な暑さである。グアテマラに入国し、いよいよ山深くなってきたのか厳しい登り坂の途中でへばって動けなくなる。登り坂の途中で自転車押したのいつ以来だっけ?とか考える余裕もないほどの暑さとキツさが混濁中。

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 吐くかと思った

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 小さな商店のオッちゃんから差し入れ頂く

 グアテマラは親切な人が多いよ1と聞いてたのだが、早くもそうした人に出会えて気分ウキウキだ。やっぱ知らない土地に入った初日ってのは不安が強いのであり、こうした人様の親切がことさら身にしみるというか。

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 大きな湖が見えたほとりの町で終了

 首尾よくキャンプ場併設しているホステルがあったので利用する。1泊25ケツァール(約380円)とのことだが、これが高いのか安いのかまだ判別つかない感じが楽しい入国初日。

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 食事の量はまぁまぁ多そう

 なんかもう全身汗まみれでむしろ清々しい気持ちにすらなった本日。いい歳してここまで汗をかきまくる経験は貴重なのかもしれないとか思ってしまう。これもシャワー浴びれたからこその感想ですが。

 2017年4月5日(水) 走行距離86km 累計60538km
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 グアテマラ2日目 エル レマテの町〜アンティグアから北北東に約320km ティカル遺跡

 昨日も1度夕立があったのだが、深夜にも軽く雨が降った。グアテマラの雨季は5月からとのことだが、運が悪いと結構雨に降られる日々が続きそうな予感を感じつつ。

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 雨降った関係でフライシート付けてる

 このままエル レマテの町を北上する。というのもこの先にはマヤの遺跡でも最大規模のティカル遺跡があるからだ。自転車旅行者的には石田ゆうすけ氏が著書の中で絶賛していた遺跡として訪れる人も多そうだ。

 私にしてみても外すことのできない期待の大きい観光名所なのであり、150ケツァール(約2275円)というクソ高い入場料もなんのその。上がったハードルを越えられるのかティカル遺跡!?

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 よろしく頼みますよ

 なお今年の2月15日からティカルは入場料の支払い方が変更になっており、国内のBANRURAL銀行にて料金を支払った後、遺跡の入場ゲートで領収書みたいなチケットと引き換えに入場チケットとなるリストバンドを受け取る方式だ。

 私はビビってベリーズ国境沿いの町で予め支払いを済ませておいたのだが、普通にティカル遺跡手前20kmのティカル地域へのゲートに銀行の支店が新設されていた。まぁそりゃ対策くらいするわな。

 でもこのポイントが最後の料金支払う地点となり、観光しきれなかったのでもう1泊・・・と思っても、公営キャンプ場の代金や翌日の入場料を追加で出すことができない仕様。

 何でも係員が入場料を懐に収めてしまう不正を防止するために作られたルールだそうで、そんなアホのために我々旅行者が迷惑するとはどうなんだ。それにこんな適当な対処療法じゃ不正なんて無くならないと思うぞ。まずこのバンドが複製も簡単な安っぽい物だし、そもそもバンドの総数をキチンと管理してなかったっぽいし。

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 文句言うのはこれくらいとして

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 それではティカル遺跡へ

 今までユカタン半島で遺跡見学したり近くを通ったりしてきたが、ティカルが凄いと思うのは本当に「ジャングルの中」に存在する遺跡郡だということ。この遺跡周辺だけ整地されてるとかでなく、現代においても鬱蒼とした木々の間を抜けていかなくては遺跡にたどり着けない。

 これは面倒でもあるが、遺跡の入口から1km弱も森の中を歩かされたところにいきなり出てくる遺跡の姿は心躍る。何でも見せ方ってのは大切だよね。

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 遺跡自体はウシュマルと変わらないもん

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 ただこうした道を歩いた末に

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 木々の合間から見える瞬間が楽しい

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 あと敷地デカいからか人いないのが良い

 2つほど上まで登れるピラミッドがあり、そこから見える景色がジャングルなのだ。凄くも何ともないひたすら地平線まで木々が並ぶ、ただそれだけ。

 この景色を見て、こんな辺鄙な場所に何を思って神殿作ろうと思ったのか問いただしたい。こんだけ道が整備された今ですら、一通り見て回るのに4時間とか必要とする巨大な都市だぞ?マヤ族というのはさぞやジャングル好きだったに違いない。

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 水場の近くとかに作ればいいのにと思ってしまう私

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 この遺跡発見した人はさぞや驚いたことだろうて

 ティカルを見て感じたのは、まだ修復がなされていない箇所が多いという点。これは悪いことでは全くなくて、ティオティワカンやウシュマルみたいに綺麗に整備された遺跡とは対照的な良さがある。

 権力の象徴を感じさせる巨大なピラミッドが長い年月を経て、木々に覆い尽くされている姿は諸行無常を感じさせるというか、そんな仏教の言葉をグアテマラで感じるのもどうなのよ?

 ただ迂回するのに「邪魔な山だなぁ・・・」と思った物が、実はピラミッドであった時のドッキリ感はここじゃないと体験することのできない楽しみであろう。

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 冗談ではなく間違えたのだ

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 この辺が中心部分

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 流石に木々も生えていない

 まぁ結構面白かったかな、という感じ。他にもマヤ遺跡を見てしまってることもあり、新鮮味薄れてしまったコレでは上がりに上がったハードルを飛び越える程ではなかった。そうはいっても面白かったが150ケツァールという強気の入場料に見合うかは微妙。

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 サンセットは見ないで戻って来た

 まぁこれでしばらく遺跡系とは縁遠くなるし、最後を飾る大遺跡としてふさわしかったと思う。惜しむらくは、とにかくジャングル奥地にある辺鄙な場所であるため、レストランその他が軒並み超観光地料金設定であること。

 メキシコ以降、食材をキチンと把握して計算して消費するなんてこともせず適当にやってる日々だったのであり、慌てて食料ボックス確認したらいつ買ったかも分からないジャガイモが2ケ。

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 これを本日の夕食とする(なおビールは倍額出して買った)

 今1番嫌なこと。明日同じ道を30km以上戻ること〜

 2017年4月6日(木) 走行距離35km 累計60573km
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 グアテマラ3日目 ティカル遺跡〜アンティグアから北北東に約280km フローレスの町

 海沿いから内陸へと入ってきたからか、ようやく高い湿度に悩まされず快適な睡眠が取れるようになったと感じる。もうちょっと奥まで進めば標高も上がりより一層快適になるであろうことは想像に難くない。そんな場所へ自転車で行くということがどういうことか想像はしたくない。

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 屋根の下にテント張らなくても良かったな

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 やたら羽が綺麗だった鳥

 昨日走った35kmほどの道を逆走する。別の道を走れるならばそうしたいところだが、生憎ティカルへとアクセスできる道路はこの1本のみである。面白みのない逆走するより他にない。

 でも昨日は無茶苦茶大変に感じたこの道だが、やたら楽に感じる不思議。そろそろ連続しての走行1週間くらいになるのでお疲れモードで可笑しくないはずなのだが、やたらペダルが軽く感じる不思議。アレか、ティカルの物価が高くて生水飲んでたのが良かったのか?

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 アッサリ2日前のポイントまで戻り

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 大して休まずそのまま先に進む

 変化の薄い道を走り抜けた先には久しぶりの大型商業施設と共にマクドナルド。ベリーズでは最大都市であるベリーズシティですらアメリカ系チェーン店を1つも見なかったことから、中米ってもしかしてそのテのお店が存在しないのか?とか思ったりしたけどありました。

 ここでベリーズをへっぽこと思うかグアテマラが先進的と感じるかはそれぞれだと思うが、私としてはグアテマラすごい!と評価したい。

 何しろここのショッピングモールにはメキシコでは全く姿を見せなかったKEENとかのアウトドアブランドが立ち並んでおり、おいおい買うつもりはないけどちょっとワクワクしちゃうじゃないか!

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 でも空きテナントも多かった

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 どういう表情なのか判別難しい

 それはともかくフローレスの町。グアテマラ北部を司るペテン県の県都でもある。なんか町から伸びる橋を渡った小さな島に観光客用の施設が立ち並んでいるらしく、そういう地形は大好きだ。私もそちらで宿を取るべく橋を渡る。

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 なお湖の名前はペテン・イッツア湖

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 ペテン県って名前だけで信用ならねえ

 外周部500mを下回るであろう小さな島なのだが、ここに大小様々なホテルやレストランが所狭しと立ち並ぶ。建物に統一感があって小さな路地を抜ける感覚はメキシコ世界遺産系の町に近いと感じる。

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 宿の上から湖が一望

 とりあえず何故だか元気になってしまった体を、ビール飲んだりビール飲んだりして労ってあげようと思う。何しろここではティカルの半額でビールのロング缶が飲める。

 だからついつい3本飲んでしまったわけだども、実質1本分みたいなもんだ。異論は認める。

 2017年4月7日(金) 走行距離68km 累計60641km
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 グアテマラ4・5日目 フローレスの町〜アンティグアから北北東に約230km サイアクチェの町

 グアテマラ山岳地帯を前にして、私としても気持ちを整えるべく準備する時間が必要である。そのため今日1日を休養日に宛て、ひたすらビールを飲みまくるんだぜヤッホー!

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 扇風機の風が届かない微妙なベッド

 最初こそちょっと離れた場所にある(昨日とは別の)ショッピングモールにでも行ってみようかと思っていたのだが、午前中からビールが入ってしまい自転車乗れなくなったので却下となった。

 1人酔っ払って町中をウロつくのもトラブルの原因となるため無茶しないこととしたのであり、部屋でネットしながらビール飲んでるのは私なりの自衛手段ということだ。何が起こるか分からないし。

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 何も起こらねーよ

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 これは最初に外出た時の写真

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 グアテマラの主要ビールは大体把握した

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 パパイヤつまみながらの優雅な時間


 翌日。昨日幾つかルートを下調べしたところ、フローレスから南下する道は大きく「東部迂回ルート」と「まっすぐ南下ルート」の2つがあるようだ。そんな2択なので悩むこともなく後者を選択したのであるが、どうやらグアテマラにおける主要道路は先にあげた方らしい。

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 だって町出て1kmで未舗装路

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 しかも無茶苦茶走りにくい道

 いや〜、完全に選択失敗したわ。まだ今ならフローレスに戻ることができる、ついでにもう1泊しちゃえば良い!・・・という誘惑に駆られながら、それでも先へと進む私の強い意志力。

 きつい道を走っている時は「でもダルトンハイウェイより楽でしょ?」と頭の中で否定を入れる事を常としている。

 私の中であのアラスカにおける天国のようで地獄の道を走った日々は、こうして心の奥底に根付き自らを支える糧となってくれた。そういう意味でもダルトンには本当に感謝している。未だ「もう2度と走りたくない」と心底思える道だけど。

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 20kmほどで通常の道路と合流した

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 普通の道に入るとパンクするとかさ

 お昼食べつつパンク修理も済まし、あまりにも走行ペースが遅いからかテンション上がってきた。いっちょ取り返してやりますか!とペダルを踏み込みスピードを上げる。

 そうして疾走するロシナンテ号は僅か10kmも進まずに停車した。だって渡った川が綺麗だったから。

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 泳がないわけにはいかない

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 水着にも着替えずパンツ1枚で遊びまわる

 30分ほど楽しみ体の熱も取れたことだし再出発しましょうか。この川沿いにビール売ってる屋台もあるし、もうここでテント設営したいところなのだがそういうワケにも・・・。

 なおビールが相手では私の中のダルトンハイウェイは一切行動を起こしてくれないようだ。

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 ちょいちょいアップダウンも増え始めたか

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 船で川を渡るのはかなり久しぶりで懐かしい

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 毎回「橋をかけろよ!」と思うのだけども

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 こういう船移動自体は好きである

 対岸のサイアクチェの町にて本日終了。フローレスのホステルより安価なホテルがあったりして、グアテマラの非観光地の宿は安価で泊まれるのでは?という期待で胸が膨らむ夜である。もちろん浮いた分はビールに消える。

 2017年4月8日(土) 走行距離 0km 累計60641km
 2017年4月9日(日) 走行距離71km 累計60712km
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 グアテマラ6日目 サイアクチェの町〜アンティグアから北北東に約160km Raxrujaの町

 目を覚ました時に肌がベタついてない朝は久しぶりだ。やっぱり扇風機だよね!と文明の利器に感謝を感じつつの起床である。

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 何しろ強風以外に調節ができない

 宿のコンロを使わせてもらったりで、最近ずっとガソリンバーナーを使っていない。前回ガソリン入れたのがメリダの前だった筈なので、もう1ヶ月以上も前のことだ。ちょいちょい自炊挟んでいるつもりだが、それにしても燃費良すぎじゃなかろうか?

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 雲が多いうちに早く移動したいですね

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 まさに「田舎」って感じの家が多い

 そこら辺を歩いてる人たちの服装が実に目を惹く煌びやかさ。グアテマラは沢山の現地民族が点在しているそうで、この周辺もそうした人たちが住む区域なのであろう。頭の上に荷物を載せて運ぶ姿は東南アジアで見た以来だとか思いつつ。

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 可愛い

 細かなアップダウンが連続する道だが、グアテマラはときどき猛烈な斜度の坂を挟んでくるのがクセ者である。なんだかんだで北米の3ヶ国にはそこまで困窮するような角度の坂道が出てこなかったのだが、すでにグアテマラでは3回くらい途中で力尽きるレベルの坂道を体験している。

 余談だが今まで走った国でキツい斜度の坂道が多い国は、もう圧倒的に日本である。自転車旅行をするという観点からだと日本ほど楽な国も少ないが、こと坂道を登るという点に関しては日本での走行を経験しておけば、まず大丈夫と言える。海外出て思ったのが、日本という国は色々他の国にない特徴が多いということ。

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 私も女性と一緒に自転車旅行したいですわ

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 グアテマラもメキシコと食事内容が似ているが

 メキシコのトルティーヤが薄く大きかったのに対し、グアテマラのそれは小さくて厚い。各国それぞれ特徴があっていいかとも思うのだが、グアテマラのトルティーヤは率直に言って不味いのが難点。

 それ以上に問題なのはメニューの余地が少ないこと。鶏肉か豚肉か選べれば御の字で、田舎の食堂ではそもそも1種類しかメニューがない。ラオスで毎回のように春雨風の麺を食べていてうんざりしていた記憶が蘇るな。

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 遠目に山々が見え始めた

 東南アジアともう1つ近しい感じなのが、やたら子供が私を見て挨拶してくる点。100mは離れている場所からでも子供の絶叫が聞こえて来るのであり、今日だけで100回以上は手を振って答えていたと思う。

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 でもカメラ向けると全力で逃げるんだな

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 この辺の景色は見ていて飽きない素晴らしいものだった

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 やっぱり私は山がある方が(写真的に)好きなのだと思う

 100km弱でホテルを見つけ、50ケツァール(約750円)とのことなので迷わず投宿する。メキシコとそれほど物価変わらないと思っていたグアテマラだが、宿の値段とクオリティに関してはグアテマラに軍配上がるかな。

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 バラック小屋みたいな市場で買い物

 この道中でビール飲んでたら一気に酔いが回ってしまい、宿に戻るなり寝てしもうた。目を覚ました時には20時過ぎとなっており、もう夕食は摂らずに寝ることとする。

 私はビール好きであるが、それに合わせて何かしら食べたいタイプであり、何というか物足りなさを感じつつの就寝となった。食堂閉まるタイミングを逃してはならないってことですね。

 2017年4月10日(月) 走行距離95km 累計60807km
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 グアテマラ7日目 Raxrujaの町〜アンティグアから北北東に約km ランキンの町

 グアテマラ来てもう1週間になろうというのに、未だ通貨の単位を「ペソ」と言いそうになってしまう。というかグアテマラ通貨の「ケツァール」って言いにくいのだ。タイピングも面倒だしどうにかならないものか。

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 6時半には目を覚ます

 せっかく早起きしたのであり、こういう時こそ調子悪くなっているガソリンバーナーの整備作業に時間を当てる。メキシコ入って以降、急激に調子が悪くなったウィスパーライトさんであるが、私はこれがメキシコのガソリンの質が悪いせいではないかと睨んでいる。だからといって特に何も対処できないのだが。

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 出発したのはいつも通り8時半頃

 予期していた通り山岳ステージへと突入である。厳しい斜度と強い日差しで全身を汗にしながら1つ目の峠をどうにかクリア。なかなかしんどい肯定だぜ・・・とか思っていたのだ、この時は。

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 とはいえ景色は良いし

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 子供達もよく分からん赤土で遊んでいる

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 それでは2本目となる峠にゴーだ

 とか思ったら早々に道路が未舗装の道へと変わる。しかも走り辛いとかレベルじゃない、尋常じゃないクソコンディション。もちろん自転車で走行できる筈もなく、地獄の坂を自転車押して死にそうになりながら進む。

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 1kmに30分くらいかかる

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 んでこの先50kmくらいあるのだけど・・・

 3時間半くらい押したところでバス待ちの村人に出会う。「ここで自転車ごとバスに乗ったら?」という言葉に一も二もなく飛びつく私。心が折れるとかそんなレベルはとうに通り越して、身体と自転車どちらが先に壊れるか?というほどの満身創痍だ。

 バスという名のトラックの荷台にギュウギュウ詰めで揺られること2時間。ようやく路面がまともそうな町へと到着したので降ろしてもらい、それではいざ出発!と思ったら本当に自転車壊れてやがった。

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 悲しいかな2度目のバス移動

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 まだダートだったし助かったけど

 近場で自転車ショップがありそうな大きな町が西に60kmほど移動したコバンという場所なのだが、このバスはそこまで移動しないとのこと。じゃあどうすんだよ?としたら「この分かれ道から下った場所にランキンっていう町があるから、そこからコバン行きのバスを拾いな。」とのことで。

 ということで17kmに及ぶ未舗装路ダウンヒルの開始である。なお自転車の破損部分は後輪ギアなので、ギアチェンジができない点以外は支障がない。トラックの運ちゃんは絶対そんなこと分かってなかったろうけども。

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 下り坂だからどうにか移動できる

 お昼ご飯も食べてないコンディション、オマケに先のトラックで至る所に傷がつきまくりで不安の残るマシンに跨る私。いやぁ今日はなかなかに厳しい条件でゾクゾクしますな。時刻も17時過ぎてて日が暮れそうだし。

 マジでシャレにならない状況だったので必死に進み、それでも日が暮れた後でのゴールとなった18時半。足よりも重たい自転車押し続けたのと今のダウンヒルで両手の筋が痛くて仕方ない。

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 ホステルも満員だったので頼み込んでテント張らしてもらう

 なお当初の目標ではこのランキンの町に辿り着くこととしていたので、壮絶に予定外が重なった結果としてオーライとも言える。そんなワケで自転車のことは一旦忘れ、明日は予定通り観光に勤しむのである。

 2017年4月11日(火) 走行距離45km 累計60852km
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 グアテマラ8日目 ランキンの町

 山々に囲まれた山麓に位置するランキンの町。相当な田舎ではあるのだが、この付近にあるセムク・チャンペイという観光地のおかげか多数のホテル・ホステルとツアーバスがこのランキンを拠点として充実している。

 とりあえず朝のうちに明日のバスチケットを予約しようとしたのだが、「そんな物はない。明日朝にそこらへんでたくさんバスが出てるよ。」という有難い情報を教えてもらい、これで後顧の憂いなく遊びに出かけることができるというものだ。

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 夜は割と冷えた

 昨日と同じくバスという名のトラックの荷台に乗せられて、ランキンよりさらに奥地へ10kmほど入り込んだセムク・チャンペイを目指す。

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 やっぱり未舗装路&強烈な坂道

 それでも今日の道の方が大人しいというか、まだ我慢出来る状況だった。昨日なんかはトラックが揺れに揺れてあちこちポールに体をぶつけて青タンができたりとかしたのに比べると、今日はまだ紳士的な危険運転だ。

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 約45分くらいで到着

 名前だけでは何か全くわからないセムク・チャンペイは棚田状の川である。私のばっちゃんの家でもよく見た田んぼの形をした川とのことで、ここの情報を聞いた時にどうしても行ってみたいと思った場所なのだ。まさか道中があんな酷い未舗装路だとは思っていなかったし。

 毎回腹の立つ外国人料金を支払ってようやく入場・・・してから1時間も歩くことになろうとは。素直に川へと行かず、先に見晴台をちょっと見ていこうなどと思ったらこの有様である。

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 完全に登山道

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 確かに眺めはすごかったけど

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 ようやくお目当のポイントへ

 もちろんこのセムク・チャンペイでは泳ぐことができる。このために水着セットを運び続けてきたのであり、いそいそと着替えてプール遊びと洒落込もうじゃないか。

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 深い場所では3mくらいある

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 如何にも人工的な垣根のようで天然の関

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 見た目的にはこういう方が面白いな

 存分に堪能したところで帰り道。今日は曇っていたこともあり若干寒くなってしまったし。ティカル遺跡もそうだったけど、何故か観光する日だけ天気が悪くなるグアテマラ。

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 ランキンって本当に小さな町なんだな

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 私以外にも自転車でここ来る人がいると思うと安心する 

 ついには雨まで降り出してしまい、本を読んだりビールを飲んだり。当初はセムク・チャンペイまで自走してキャンプしようとか思ってたんだけど、どう考えても私か自転車どっちかぶっ壊れるレベルの行程だった。無理せず楽しく遊びましょう。

 2017年4月12日(水) 走行距離0km 累計60852km
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 グアテマラ9日目 ランキンの町〜アンティグアから北北東に約110km コバンの町

 さて自転車が壊れているため走れない茶壺さん。正確に症状を言うならば、ダメになったのは「後輪ギアが変速できない」のと「フロントキャリアが折れた」という2点なので、相当無理すれば自走ができないワケではない。

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 そもそもここに来る道を荷物満載の自転車で来ることがアホ

 しかも帰り道は標高差700mの未舗装路を押して上がることになる。丸1日かけて自転車押してゴールできるかどうか?という道で、しかも1度走った場所なんてちょっと勘弁願いたい。

 というかまず自転車を修理することが先決なのであり、素直にバスに乗って最寄りの大きな町であるコバンへと向かうことにする。

 適当に宿の前で待つこと1時間。やってきたバスを呼び止めて自転車を屋根の上に載せて出発する。恐ろしく気の短い運転手が運転しており、荷上げ作業をしていた私と係員のニイちゃんがまだ屋根の上なのに出発し始めたのはアホとしか言いようがないんじゃないか?

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 次に人乗せる場所まで屋根の上

 ようやく車内に入り、あとはひたすら到着を待つばかり。ボルネオ島で国境から逆走した時以来となるバス移動なのだが、改めて自転車でない移動はツマラナイものだと思う。

 せっかく見える景色も楽しいし、そここで面白そうなイベントやってたりしても全て素通り。無茶苦茶な追い抜きをする危険運転にも辟易だが、何より自分の力で移動していないというのは楽しさ1/10ですわ。

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 寂しい

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 12時前にはコバンに到着

 とりあえず近場のホステルに投宿して、自転車ショップを調べてみる。道中で見かけた自転車関係を扱っているお店は全て金物屋が兼業しているような店ばかりで、とてもじゃないがSHIMANOパーツを扱っているような店ではなかったのだ。

 コバンに恐らく唯一であろうサイクルショップは近くにあるようで私も一安心。早速お店に行ってみたのだが・・・

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 まさか閉まっているとはねぇ

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 何かしらのイベントなのか?

 気になって宿に戻り調べてみたら、イースター祭の連休が始まっており世間様は大賑わいなのだそうだ。どうりでショップの入口に「17日まで休みます」っぽい貼り紙があったわけだよフザケンナ。

 流石にここで3日も4日も無為に過ごすのはもったいない。ということで200kmほど妥協してアンティグアまでバスワープすることにした。実はフレームも少々ひん曲がっているし、ちゃんと居を据えてきちんと整備するべきタイミングなのだということか。

 とりあえずホステルで明日のバスチケットを予約して、にっくきイースター祭を見るべく町中を闊歩する。完全に私の責任なのに、目の敵にされてはイースターも大変ですね。

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 日中も煌びやかだったが

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 夜間のパレードが実に面白かった

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 どうしてもお神輿を連想してしまう

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 こんなイベント見れてある意味運が良かったか?

 とりあえずアンティグアでキャリアを直すためにも溶接工場があるかを調べておきたいところだが、そういうニッチな情報がネットに乗ってることはまずないのであり、到着後に自ら調べ回るより他にない。

 ネットは包括的に多数の情報をカバーしているように思うかもだが、少なくとも海外自転車旅行においては大した意味をなさない。

 一部の有名観光地や大都市にネットの情報は固まっているのみで、道中の村でも町でも自分の足と直接そこに住む人から教えて貰った情報を頼りに探し回るのが常である。

 事前に全ての行動予定を抑えてから活動する旅行者を指して「それの何が面白いのか?」とかいう論調を聞くのだが、そもそも下調べが通用するのはそうした有名観光地域だけの話で自転車旅行においてこの問いは意味を持たない。

 調べるもクソも情報がないのであり、とにかく現場に到着してから失敗したり間違えたりしつつもどうにかやっていくのだ。そういうのが旅行者のスキルというのであれば、私はそれなりにそうした能力を備えたと思っている。

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 どうでもいい話ですな

 だから調べ物を早々に放棄してついついネットで遊びまくってしまい、何1つ得ることのないまま時刻も0時となってしまったりしても構わないのだ。きっと明日の私が苦労して解決するよ!

 2017年4月13日(木) 走行距離2km 累計60854km
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 グアテマラ10日目 コバンの町〜グアテマラかつての首都 アンティグアの町

 ここコバンからアンティグアまで自転車ではなくバスでの移動となってしもうたワケでして。ほんの数週間前「自転車での移動ができなくなったら私の旅行は死んだことを意味する」とか豪語したのに早くも挫折。自分の意見に責任取らない系旅行者。

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 ということで予約したバスを待つ

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 ハンモックに揺られたりしつつ

 今後は死んでも動き続けるゾンビ旅行ということにするとして、それはともかく「宿の目の前まで迎えに来てくれるよ」と申しましたバスは、ここに来て「10ブロック先のマクドナルドまで移動してね」と変更を告げられる。バスの出発時間後に、である。

 キャリア折れてる関係で自走するのはなるべく避けたいところだが、いつ出発しても可笑しくない時刻という恐怖からかなり無理して自転車乗りつつの移動。これで乗り遅れてたら暴動起こすぞ、1人で。

 幸いというかバスは出発どころかターミナルに到着すらしてない状況であり、予定時間から1時間後に無事出発する。これが中米の平常モードなのかは分からない。


 1つ思うのは、自力でない移動手段というのはとにかくストレス溜まるということ。時間に翻弄され、人に振り回され、停まりたくもないポイントで停車し、停まりたいと思う場所をすっ飛ばす。

 先の言葉通り、バス車内で私は楽しむことも何もなくそれこそ「死んでいた」状態で4時間のひたすら空虚な時間を過ごしアンティグアへと到着したワケだ。

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 唯一思ったのは「走ってみたかった」

 とりあえず日本人宿へと投宿する。アンティグアにてしばらくスペイン語学校に通って勉強する算段をつけていたのであり、料金安くて良さそうな学校を探すことにしましょかね。

 なおイースターは週末日曜日まで続くイベントであり、折しも今日が最大の賑わいを見せる日。ここペンション田代も満員御礼で空き部屋はないため屋上にテント張らせてもらうという暴挙で無理矢理の投宿である。

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 空いたら部屋に移動する予定

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 とりあえず自炊が増えそう

 なおこの宿で始めて日本人の海外徒歩旅行者と出会った。日本人の海外サイクリストもそれなりに珍しいが、徒歩旅行というのはもう希少種というか「本当に存在するんだ・・・」と驚いてしまうレベル。ツチノコみたいなもんだと思ってたよ私は。

 案の定というか話の面白いこと。一般的なバックパッカーの話は自転車旅行の視点とは異なる感覚であるというか、興味そそられない内容も多いのだが、彼の話は私にしても感じるところが多々あり実に興味深い。

 そんなことを思いつつイースターという一大イベントは一切見ることなく就寝。

 2017年4月14日(金) 走行距離2km 累計60856km
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 グアテマラ11・12日目 アンティグアの町

 意気込んでアンティグアまでバスワープしてきた私であるが、この町に来たのはスペイン語を勉強するべく学校に通うためである。早速学校に向かいたいところなのだが週末は学校もお休みである。

 ならば町の観光でもするのかと問われれば、先日から続いているイースターのお祭りで町中は人混みだらけ。とてもじゃないが外を出歩く気分にはなれない。

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 あの山に登ろうにも連休中では手段がない

 ということでボロボロになった衣類とかテントとかを補修作業したり本読んだりして過ごす。標高1500mを超える地帯にあるアンティグアは夜間は涼しいのだが、日中の暑さは相変わらずであるため屋上のテントなどに入れるワケもなくあちこちフラフラと涼と快適な読書スペースを求めて右往左往。

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 この日初めて外に出たのが午後4時

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 石畳のアンティグアでは警察自転車もMTB

 とりあえずキッチンが使えるため、昨日買い込んだ1ダースのビールにほくそ笑みつつ夕食作り。中米に入って食材料が少なくなったとガッカリしていたが、それでもここアンティグアはグアテマラにおいて非常に優秀な品揃えを誇るスーパーや市場があるのが有難い。

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 そも私はたいしたもん作れないけどさ


 翌日。暇なのでコーヒー飲んでるか本読んでるかネットしてるかの3パターンに行動が制限されてる気がする。幸いにしてペンション田代にはそこそこ日本の小説が揃っているため興味ある本を読み漁る。

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 そういっても2日で4冊程度だが

 とりあえずドミトリーのソファ(ベッドではない)が1つ空いたのでそちらへ居を移すことにする。テントでも料金同じなのだからそりゃ早々に移りますとも。

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 どっちもどっちだけれども

 とにかく部屋内にいることで日中の暑さを回避できるようになったのが嬉しい。今日も外へ出ることもせず部屋に引きこもっての不健康な日々。私だって自転車乗りたいと思ってるが、フェステバル期間中は自転車ショップも溶接工場も閉鎖しており修理の目処は立っていない。

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 でも近くの市場は楽しかった

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 独特の雰囲気がたまらない

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 それはナムコという会社のキャラクターでな?

 折角なのでこの国で材料なくてもどうにか作れそうな夕食を考案して遊ぶ。鶏肉にサルサソースとアボカドを使ったエセ回鍋肉は想像していたより美味で自分でも驚いた。こういう適当料理を作ると大抵痛い目に会うって相場は決まっているのだが。

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 私の料理が上手だからということにしておこう

 明日からしばらくはスペイン語学校生活の日々。それほど日記書くこと無さそうなんだが、再出発までこのブログどうしたもんかね?

 2017年4月15日(土) 走行距離0km 累計60856km
 2017年4月16日(日) 走行距離0km 累計60856km
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