自転車ときどき世界1周

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 メキシコ94日目&ベリーズ1日目 チェトゥマルの町〜ベリーズシティから北北西に約80km オレンジウォークの町

 せっかくエアコン使い放題なのに、同室の宿泊者がスイッチ切って窓全開にしていたでござる。エコか!別に夜中は涼しいから構わないけども。

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 起きた時には既に2人がチェックアウト済

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 朝食は有料だったけど十分満足できる内容

 お金あればもう1泊してのんびり過ごしたくなる宿だったが、手持ちが0.5ペソしかないので仕方なく出発する。本当にいい宿なので、チェトゥマルの町に泊まろうという奇特な人はPAAKAL’Sホステルがオススメだ。

 それはともかくベリーズ国境へ。結構な人から「出国税で500ペソ取られた」という話を聞いていたのだが、陸路のみの出入国であれば出国税は必要ないとかそんな情報も錯綜しており、何が正解かよく分からんメキシコルール。

 とりあえずお金を請求されたら「私はそんな大金持ってませんよ!」とばかりに空の財布を見せる全身全霊のギャグをブチかますつもりでいたのだが、イミグレーション職員は私のパスポート一瞥しただけで普通にスタンプ押してくれた。何事もなくてよかったよかった?

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 それではベリーズへ

 以前は中米諸国で唯一ビザが必要な国だったベリーズだが、1年半ほど前に日本人はビザ不要となったことで入国しやすくなった国。それでどれほど日本人旅行者が増えたか定かでないが、時期と運が悪ければ出国税+ビザ代金で約8000円ものお金を支払うことになったかもしれない出入国。こりゃ今夜はパーティだね。

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 道路の中央線が無くなった

 久しぶりに新しい国へと入るとやっぱりワクワクドキドキする。アメリカ→メキシコみたいに劇的な変化ではないけれど、建ち並ぶ家々も人も町の雰囲気もそこはかとなく変わったのを感じる。

 すごくざっくり言うと「アメリカっぽく」なった。言葉も英語だし、イギリス植民地であったことが強い影響を与えているのだろうと思いつつ。

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 のどかな感じで治安は全く不安を感じない

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 鉄格子と柵がないと受ける雰囲気は随分違う

 あとやたら華僑のお店が目立つようになった。マレーシアより中国語を見ている気がするのだが、気軽に中華料理が食べれるのはありがたいので特に問題はない。

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 やっぱり建物が違うよね

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 この辺の収穫物はサトウキビばっかりのようで

 どこ以来だったか自転車旅行者と出会う。メキシコ人のサイクリストだそうで私も行きましたグアナフアトからユカタン半島を回り、ここベリーズを通過した後、グアテマラを抜けて戻るルートらしい。メキシコ人はロードに乗る人は多かったけど、自転車旅行する人とは初対面でありちょっと嬉しい。

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 ウォームシャワーで日本人泊めたことあるのだそう

 それほど距離走らずにオレンジウォークの町に到着する。最初に見つけた消防署にお願いし、1泊裏庭使わせてテント泊させてもらうことに。英語なので会話がスムーズ(比較:スペイン語)なのが有難い。

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 すごい日本人っぽい名前の宿が

 気になったので調べてみたら、案の定日本人が経営しているとのこと。私は本日の野営地を取ったので利用はしないけども、こうした一般的日本人に全くなじみのない土地で生活するというのがどういうものであるか聞いてみたいと思ったり。

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 悲しい事実、ベリーズはビール高い

 しかも瓶ビールのみな上に1本の量が少ないときたもんだ。この瞬間、私の中でベリーズ株が大暴落してしまったのであり、この国はわりかし早く抜けるかもしれない。

 消防署に戻ってみると「フレンドが来てるぜ」とのことで、なんのこっちゃ?と思ったら先に出会ったサイクリストであった。中南米を走るサイクリストは消防署に泊めてもらうことが多いと聞いてはいたが、こうして消防署で出会うって凄いな。

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 裏庭広いので2張りでも大丈夫

 地図見て驚愕したのが、すでにベリーズ全体の1/4近くを走行終了していること。小さな国だしそんなもんかもしれないが、この1年半くらい面積大きな国ばかり走っていた身としてはギャップの大きさ凄いですわ。

 2017年4月1日(土) 走行距離78km 累計60238km
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 ベリーズ2日目 オレンジウォークの町〜ベリーズ最大の町 ベリーズシティ

 夜中はまぁ凌ぎやすい気候のここ最近。でも隣のお店が深夜一時まで大音量で音楽流し続けており、ちょくちょく起こされたりした夜。テント泊の敵は気候だけじゃないんですね。

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 むしろ大概の場合は人関係で苦労する

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 本日の目的地が違うのでここでお別れ

 消防署の皆様にお礼言って、一足先に出発する。日中の日差しと暑さがエゲツないレベルになり始めており、走りやすい朝の時間を大切にしたいのだ。

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 雲かかってる今がチャンス

 こういう焦りが災いを招くのか。何だかペダルが重たくなったと思い調べてみると、後輪タイヤがパンクしているじゃあありませんか。ちょっと最近パンク頻発しすぎじゃない?

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 もう後輪交換時期なんだよなぁ

 でもまだスペアタイヤは使わないですよ茶壺さん。1本15000km走れるとされるマラソンプラスのタイヤだが、南米でこのタイヤが入手できるのは最南端のウシュアイアという町だけらしく、そんなに高頻度で取り替えひっかえしてられない。単純にこのタイヤ高いしさ。

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 修理終えた頃には無茶苦茶暑くなってた

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 割と高床式の家を見かける

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 いいセンスの門だと思う

 海に面するベリーズ最大の都市ことベリーズシティ。基本的にユカタン半島の東部では海風が吹き続けるため、今日1日ひたすら向かい風に抗っての走行で、疲れ果てるわ体ベタベタだわの酷い状態に。

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 町に入って明らかに家々の防犯レベルが上がった

 とりあえず消防署に1泊をお願いし、自転車置いて町中を歩いて回ることにする。ここに来るまでである程度予想はついているけども、まぁ1国における主要都市なのだし色々あるかもしれないし。

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 案の定、何にもない町

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 おまけに日曜日でほぼ全てのお店が閉まってる

 マックなどのアメリカチェーン店すら存在しない小さな町。それはそれで可愛らしいと思うのだが、町に活気がないというか雰囲気が悪くて残念な感じ。規模は小さかったが昨日のオレンジウォークとかは活気があって良い雰囲気だっただけに対照的に思う。

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 そもそも浮浪者以外の人がほとんどいない

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 ビール飲んだら戻りましょうか

 消防署にて敗れたズボンの修繕作業とかやってるだけで時間はどんどん過ぎていく。署内のトレーニング室を自由に使って良いよと提供してもらったのだが、この部屋は風の抜けが悪いのであり、お外でテントの方が良かったかもしれないと思った次第。

 町も部屋も来てみないと分からないもんです。

 2017年4月2日(日) 走行距離86km 累計60324km
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 ベリーズ3日目 ベリーズシティ〜ベリーズシティから西南西に約70km ベルモパンの町

 この消防署ではトレーニングジム室を使わせていただいた。そんな使わせてもらっておいて何なのだが、このジム室はやたらと蚊が多く夜中に何度も起こされる羽目になろうとは。素直に裏庭でテント張らせてもらうべきだったと反省しつつの朝。

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 多分5回くらいは起こされたと思う

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 なお日本からの援助による消防車があった

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 新品すぎて使われてない疑惑が

 あまり雰囲気のよくない市内を避けて朝食を摂ろうと走り出したのだが、まさか3km移動した程度で周囲に何もなくなる規模の町だったとは。完全に当てが外れた私の食堂を求める走行は始まったばかりだ。

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 誤算だった

 結局30km近くを走り続けて次の町に到着したところで朝ごはん。運動した後で食べる朝食は格別の味なのであり、こういう展開はなるべく無いよう注意したい。動けなくなった場合の危険度は日本の比じゃ無いのだし。

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 安全運転しないと上の車みたくなりますよってか

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 動物園があったので入ってみるが

 町からも遠く離れた規模の小さな動物園。その割に入園料が15ドルとか書かれており、おいおい随分ふんだくるじゃないか・・・とか思っていたら「それは15USドルよ、ベリーズドルなら30ドルね。」とか言われて完全にやる気が失せた。

 どんだけ強気な価格設定なんだよベリーズは。基本的に物価が高い国なのだが、大して有名でもないであろう動物園にこの値段。最初はベリーズでブルーホールを見に行きたいなぁ・・・とか思っていたのだが、よくよく調べてみたらセスナの搭乗が必須であるため取りやめた私。

 今となってはどんだけの料金が必要になるのか逆に確かめてみたい気持ちに駆られるぞ。見たら見たで文句を言いそうだから調べないけども。

 午後に入ると強烈な暑さとなる毎回お決まりのパターン。大汗かきながら自転車走らせてると、後ろから自転車旅行者が出てきたり。

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 ベリーズシティ→グアテマラシティ

 しばらく一緒に走って会話したりしつつ。1人ではクソ暑くて嫌になっちゃう走行も、2人なら「こいつも暑い思いをしながら走ってるんだな・・・」という気持ちになれて頑張れるような気がする。なお暑さに全く変化はない。

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 変化あるわけないわな

 ベリーズ首都であるベルモパンの町へ到着と同時にブラッディのタイヤがパンクする。人のパンク修理って何だか優し気持ちで見てられるなぁとか思いつつパンク修理を見守る私。彼はここから20km程先のポイントまで移動する予定だったのだが、時間取られてベルモパン泊に予定変更、一緒に消防署の門を叩く。

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 1国の首都とは思えないほど小さくてのどかな町

 夕食後に2人してビール飲みに出かけたのだが、その事実を「ちょっとビール飲んできたんだ」と職員の人達へサラッと伝えてしまうのは外国人の気質なのか。仕事中で飲めない人たちなのだし、せめて飲んできた事実は伏せておこうよ・・・とか思う私はマイノリティなのかね?

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 この時間くらいから過ごしやすくなる

 メキシコでは3ヶ月以上滞在して1人しか自転車旅行者出会わなかったのに、ベリーズ3日目にして2人のサイクリストと出会った不思議。私が知らないだけでベリーズって自転車旅行者に大人気の国なのか?

 2017年4月3日(月) 走行距離85km 累計60409km
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 ベリーズ4日目 ベルモパンの町〜ベリーズシティから西南西に約100km サン イグナシオの町

 芝生がフカフカで気持ち良い寝床だったベルモパンの消防署裏庭。ベリーズの消防署は首都であるベルモパンですら気の毒になる程に設備が貧弱で、小さな建物に押し込まれている職員の方々は本当に大変だと思う。

 でも彼らは皆一様に優しく親切で陽気なのであり、私はこの国の消防職員が大好きだ。仕事中にスマホ弄ってばかりだけども関係ない。

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 最近は暑すぎてフライシートかけてらんない

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 お世話になりました

 ブラッディはこの先南下して国立公園を見学するとのことでお別れとなる。グアテマラでまた連絡取り合おうぜ!と会話し、ベルモパンの町中を走っているサイクリングロードを1周した後に別々の行き先へ。

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 1周約4kmの円の中にベリーズの政府組織は大体収まっている

 んで私も意気揚々と先へ進むのかといえば、食堂に居座り優雅な朝食タイムである。流石に連日走り続けでお疲れモードなため、本日は走行距離半分程度で勘弁してやることにしたため。

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 ベリーズの良いところは食事の量が多いところ

 おそらくはアメリカの影響力がこんなところにも派生しているのだと思われる。地味に道路ポストの距離もマイル表示だったりして、面倒くさいと思いきやそもそも道路ポスト自体がそんなに建ててないため問題なかった。

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 井戸水を体にぶっかけて一休み

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 これ

 ベリーズは台湾を国家として承認している数少ない国であり、なるほど道理で華僑の人が多いワケだ。実際このことを聞いてみたら、別に台湾出身じゃない華僑の人もたくさんいるらしく、私の早合点だったのだが。

 地味にアップダウンが出始めた道で、大汗かきながらサン イグナシオの町へ。ここでようやくベリーズで宿に宿泊することを決意する。というかまだ昼過ぎだし、ネットも触りたいしさ。

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 いくつか回ってココだけ破格の低料金

 オーナーさんが良い人で、食事出してもらったりしつつゆるりと休養。休養、だけども体をリフレッシュさせるにはビールがないとということで、ついでに町中歩いて見て回る。

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 割とベリーズも公園にWiFi飛んでる

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 町に来る時渡った川

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 地元民の憩いの場になってた

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 5本セットだと割引き価格になるけどベリーズのビールじゃないんだよねコレ

 喉と体を潤して、早くも明日には次の国へと突入予定。1国の滞在時間がこれほど短いのはブルネイ以来なのだがまぁ中米の国々は面積小さいし、こんな感じでテンポ良く抜けてくことが増えるのでしょう。

 滞在期間短くはあったけど、私はこの国が好きになれたしたくさんの人に良くしてもらった。ただ物価高いから長逗留できないだけなのだ。

 2017年4月4日(火) 走行距離43km 累計60452km
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