自転車ときどき世界1周

カテゴリ: ヨーロッパ

第6部 進撃のヨーロッパ

 ~この世界を走るのは残酷で美しい~

 イギリス1日目 ヒースロー国際空港~ロンドンの町


 約10時間のフライトでポルトガルのリスボンに、そこから飛行機乗り換えて更に3時間。合計15時間でやっとイギリスのヒースロー国際空港へ到着した私。


 結構な長丁場ではあったのだが、それでもニュージーランドからアラスカへフライトした時に比べると随分楽だったな。機内食も2回出たし。


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 味付け濃かった


 さて着陸したはいいが、ここからが本番と言いますか。イギリスの入国審査は「世界で最も厳しい」などと歌われている国なのであり、情報調べれば調べるほど「強制送還を食らった」みたいな恐ろしい文句が目に入る。


 私のような品行方正の旅行者であったとしても、あらぬ疑いをかけられ冤罪を着せられてしまうかもしれないのがイギリスだ。そんなことがあってはならぬ、と自分にできる限りの下準備を行い備えてきた天王山。いざ行かんイギリスイミグレーションへ!


 ・・・とまぁ盛り上げておきたかったんだけどさ「長蛇の列」とされていた入国審査の順番待ちはものの5分で私の順番となってしまったし、係員のオッちゃんが私にしてきた質問は


 「何日滞在するの?」

 「あっはい1ヶ月弱です」

 「イギリスなにすんの?」

 「自転車でツーリングを」

 「そっか楽しんでな~」

 「うん、どうもありがとう」



 「・・・・あれ、それだけ?」と思わずツッコミしそうになる程、スパーンとハンコ押されましたとも。 厳しい入国審査とは何だったのか?やっぱ前日に髪切って髭剃っておいた効果がてきめんだったのか?そういうことにしておこう。


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 ちゃんと自転車も来ているようで


 荷物を抱えて入口脇のスペースで自転車組み立てを開始する。ロンドン市内は列車に自転車乗せて運べると聞いたが、自走できるのに列車を使う理由なんてあるか!男は黙って自転車移動じゃい。


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 結構手間取って2時間くらいかかった


 時刻は既に17時だが、今の時期のロンドンは20時過ぎても明るいらしいから大丈夫。私の従兄弟が今ロンドンにてワーホリ滞在をしており、数日そちらへ厄介になるべく移動開始する。


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 もう南米とは全く景色が違う


 私は雰囲気だとか空気感みたいな目に見えぬ存在を読み取ったり感じることが出来ない人だと自負しているが、そんな私でも見た目だけではない明らかに別の世界であるこの空気。飛行場から5kmも走らずのタイミングで、ようやく私は「新しい大陸に来たのだ」という実感を感じることが出来た。


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 それもハッキリと


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 イギリスに来たのだ


 ちなみにロンドンびっくりするほど寒いのですが。若しかして私が感じたヨーロッパの空気感って、単純に「肌寒い」ということの感想だったりしないよな。いくらなんでもそりゃあんまりだ。


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 しかし重厚な感じで絵になる町だな


 従兄弟の滞在先アパートは思ったよりも遠く、オマケにロンドンの大都市は複雑な道路で進む方向がちっともわからないと来たもんだ。日が完全に沈み始める直前の20時半にようやく従兄弟と再会できた時には心底ホッとした。


 大家さんの計らいで現在使用してない1室をお借りさせてもらえることとなり、物価の高いヨーロッパ初日においてこれは非常に有難い。とりあえずココを拠点にしばらくはロンドン観光楽しみませう。


 2019年4月25日(木) 走行距離31km 累計91956km

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 イギリス2日目 ロンドンの町


 世界でも有数の大都市でありつつ観光地としても名高いロンドンの町。有難いことに、こちらに住んでる従兄弟が仕事を休んでロンドン観光をしてくれるというのでお言葉に甘えることとする。


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 とりあえず地下鉄に乗って中心街へ


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 しかし絵になる町だよなあ


 有名どころは数あれど、とりあえず私がお願いしたのは英国博物館。イギリスが他国へと侵略の限りを尽くして奪い取った貴重な歴史的に価値のある財宝やら遺物を収めている場所である。要するにイギリスだけでなく世界各国の貴重な遺物が見学できる博物館だ。


 この言い方は私がイギリスという国をやや「悪者」として見ている点が否めないのだが、まぁ歴史的に見てヨーロッパ各国は他国へ侵略の限りを尽くした立派な悪者である側面は拭いきれない事実なので仕方ない。個人的にはそうして収集したアイテムを無料で見学させてくれるのだし文句があるわけではない。


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 外観からして圧倒される


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 惜しかった来週からはマンガ展が開かれるのか


 世界中の各地域にエリアが分かれているのだが、私は断然エジプトが面白かった。初っ端から私でも知ってるロゼッタストーンが鎮座しているのであり、古代文字とかそんなのワクワクしない男の子なんているわけない。


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 ただし人多過ぎだが


 そのままピラミッド内に収められていたというミイラとその棺を眺めつつ。やっぱりコイツらには不思議な魅力があるというか、死者が収められていた割に明るすぎる色合いとその豪華で繊細な装飾の数々。


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 大きさはそれほどでもない


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 エジプトと言ったら猫だよね


 正直展示物の数も多いし博物館内が無茶苦茶広くって、真面目に見学してたらとても1日じゃ見切れないレベル。せっかくロンドン市内色々案内してもらえるのに博物館1本で終えてしまうのは勿体無いということもあり、2時間程度で脱出することにした。気が向いたら後日1人でまた来よう。


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 写真も雑になるし


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 もちろん日本のコーナーもあった


 ロンドンの町中央付近を流れるテムズ川。この周辺にどこかで名前を聞いたような有名観光ポイントが固まっているとのことで、川沿いのポイントまで移動しその周辺を散策する感じで歩き回る。


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 ロンドンといえば2階建てバス


 そして有名な時計塔なんだけど、これが現在改装工事中とかで思い切り周辺に足場組まれて修繕工事されていた。全く本体が見えない時計塔は工事が終わるまで約4年ほどかかるとのことで、おいおいどんだけ改造手術に時間かけるんだよ?


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 ロンドンっ子はもっと文句言うべきじゃね?


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 「こんな格好、意味ないんだけどなぁ」


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 名前だけは聞いたことあるビクトリア宮殿


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 これも映画で見たことあるな観覧車


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 結構1つ1つが大きい


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 多分町の景観のために残されてる電話ボックス


 観光ポイントが近くに点在してるため、歩き回ってもそれほど疲れずにいられる規模。博物館系ではない観光ポイントは相当強気な料金設定していることもあり、基本的には外観を見て回るに過ぎないのだがそれでも十分に面白いと思えるのはロンドンの雰囲気が為せる業か。


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 最後はタワーブリッジまで行ってみる


 どこまで有名かは知らないが、私としてみればイギリス出身の超人ことロビンマスクの代名詞とも言える技「タワーブリッジ」をこうして実際に見ることができるなんて心の底から嬉しく思う。世代的にはキン肉マンよりもうちょい後なんだけど、それでも。


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 相手を担ぎ上げるとこの橋が背景に出るんだよ


 この時期のイギリスは日が暮れるの20時とかなので、真っ暗にこそなる前にステイ先へと戻ったが丸1日町を歩き回ってヘロヘロなのは間違いない。やっぱり自転車よりも歩くほうが体力的にキツいと思うんだ。


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 なのに夕食まで作ってもらってる私


 こうして至れり尽くせりしてもらった私。やはり持つべきは海外にステイしている親戚だね。


 2019年4月26日(金) 走行距離0km 累計91956km

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 イギリス3日目 ロンドンの町


 昨日の町歩きで普通に両足が痛いでござる茶壺です。従兄弟は仕事へと出てしまったので、今日は私1人でロンドンの町を見て回ろうと思う。ロンドン観光2日目ってヤツだ。


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 昨日は電車だったので今日はバス乗ってみる


 ちなみにロンドンの電車・バスは共通して使えるプリペイドカードを利用する。その名もオイスターカードといい、私はこの名前聞く度に「なんか美味しそうだな」とか余計なことばかり考えてしまう。


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 ロンドンのバスは基本2階建て


 昨日の博物館続きを見ても良いのだが、折角なのでナショナルギャラリーの方に行ってみた。私は絵画を理解する芸術性を持ち合わせていないのだが、まぁこういうのは「高尚な人間になれた気がする」ことを目的として観に行くものと相場が決まってるのだ。無料だし。


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 なお建物前の広場はトラファルガー広場


 博物館と同じくしてこちらの美術館も広大な敷地に年代毎にフロアが分かれ、数千点もの絵画が飾られている。私でも知ってるような有名どころのアーティスト作品も多数保管されており、とりあえずはそういった人様の描いた絵を写真ではなく実際に見てみることにしましょうか。


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 低い志で周ります


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 結構面白い


 しかし最も有名であろうゴッホの「ひまわり」が貸し出しされて現物見ることができなかったのは残念無念。とりあえず最近読んだ小説が「ひまわりの祝祭」というゴッホのひまわりを題材にした話だったため、僅かばかりの知識を蓄えていた唯一の作品だったのに。付け焼き刃の知識は生かされることもなく終わった。


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 まぁそんなもんだ


 そのまま歩いて教えて貰った日本食材店に行ってみる。ただでさえ物価が高いイギリスで、日本食材なんて手が出ないだろうと思ってたのだが、なかなかどうして良心的な価格で販売されており味噌が200円ちょっとで購入できたのは本当に有難い限り。


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 寒くなってきたので戻りますか


 ステイ先に戻った後、フライトに合わせて処分しまくった調味料やれ食材を補充しに近くのスーパーへ。丸2日も遊んだことだしそろそろ本格的に走行するための準備をしなくてはなので。


 米とかパスタだとかの基本食材はひと揃え完了し、しかしコーヒー豆は従兄弟が働いてる職場で安く販売してくれるというのでまだ購入しないで我慢。紅茶の国だけどやっぱり私はコーヒーの方が飲みたいのである。


 2019年4月27日(土) 走行距離0km 累計91956km

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 イギリス4日目 ロンドンの町


 単純に睡眠時間が足りてないだけかもしれないが、朝無茶苦茶眠たいのは「時差ボケ」なのだと思いたい。1度くらい言ってみたいじゃないですか「時差ボケで眠くてさぁ・・・」という台詞。


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 眠たい


 本日ロンドンマラソンの開催日ということもあり、ちょいと見学しに行っても良かったのだが午前中の間に所々の作業をクリアしておくことにした。こんな自由にWi-Fi使わせてもらえる環境はイギリスでそう滅多にないだろうし。


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 ということで午後から自転車乗って外に


 やや郊外にある徒歩だと行きにくい観光ポイントを幾つか見て回ろうと思っていたのだが、自転車走らせてものの2~3kmでサドルを固定していたネジが折れるという大トラブル発生しようとは・・・


 これではマトモに自転車走らせるのも大変であり、慌ててステイ先の家へと戻り近所の自転車店を調べて探す。


 1店目はマトモに取り合うこともしないクソショップで「イギリスの自転車店って最低だな」とか思ったけれど、他のお店はちゃんと私の説明聞いてくれた普通のお店だった。


 とりあえず部品交換して対応できたので一安心。改めて自転車跨り向かう先はベイカーストリート。


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 ここやね


 私はそこまで熱心なホームズフリークではないが、それでもシャーロックホームズシリーズは一通り読んで例に漏れず影響バリバリに受けた人でして、そりゃロンドン来たのならホームズの舞台となった地は1度見てみたかった。


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 でもミュージアムには入らないというエセファン


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 まぁそんな程度ですよ私なんて

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 でもここに来て良かった 


 楽しませてもらったらお次は道を北上してアビーロードへ向かう。やっぱり熱心という程ではないが、ビートルズは私も好きな音楽というか一応人生で初めて購入したCDがビートルズという程度には好きな人。


 ファンにはあまりにも有名な場所であるアビーロードは、その場所に近づいただけで無数の人が何の変哲もない道路を撮影しており直ぐに発見できる。


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 これこそ聖地ってヤツか


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 普通に使われてる一般道路なんだけどね


 最後(厳密には違う)のCDアルバムジャケットになった多分世界一有名な横断歩道は、別になんて事のない普通の道ではあるのだが、遠路遥々ここにやって来る人にとって特別な場所なのだな・・・ということを感じさせる写真を撮ってるたくさんの人たちを見て思わせる良い場所であった。


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 すぐ側にあるスタジオの方が有名になりそうなもんだけど


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 しかし凄まじい落書き


 ということで2大聖地も堪能したのでそろそろロンドン出発しましょうか。結果的に必要なかったけど、入国審査で必要かと思って既にイギリス出国するためのフェリーチケットは購入しており、この国の滞在期限は確定してるのである。


 いつまでもロンドンのみに滞在していては自転車旅行の意味がないし、従兄弟のステイ先に何時までもお邪魔してるワケにもいかないしさ。それでは走りましょうか、イギリスの国を。


 2019年4月28日(日) 走行距離12km 累計91968km

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 イギリス5・6日目 ロンドンの町~ロンドンから南南東に60km地点 道路脇


 出発しようと思ってたのだが風邪がぶり返したのかやや体調が悪い。無理すれば走れなくもない感じだが、せっかく個室で眠れる環境を当てがってもらってるのだし、ここでキッチリ回復してから走行することにしようと1日延泊。



 翌日。良い感じに回復したので今度こそイギリス走行開始である。7時には仕事へ出勤した従兄弟を見送って、私も後を追うように自転車へ荷物を積み込み出発準備。


 今年に入ってからの南米は物価安い場所ばかりを走ってたので、基本食事はレストランで済ましていた私にとって久しぶりとなる食材満載のリアボックス。明らかにペダルの重さが違う感触を確かめながら、とりあえずはロンドン脱出だ。


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 市内を抜けるまでが一苦労だわ


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 ちょいちょい記念撮影も交えつつ


 自転車先進国とされるヨーロッパ。そうした国の中ではむしろイギリスって評判悪いとされてるのだが、それでも大都会とは思えないほど非常に走りやすいロンドン市内。ちゃんと自転車レーンが整備され、場所によっては自転車専用路が配置されており、何よりイギリス人ドライバーは自転車に対して非常に紳士的な運転をしてくれる。


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 これ全部自転車レーンの看板


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 信号は多いけど走りにくいとは思わない


 むしろ郊外に抜けてしまうと自転車レーンが無くなってしまい、しかも側道が全くない道路を走ることになるため神経使うのだけど。私も意外なのだがイギリスって思いっきり土地余らせてる国みたいで、周囲には見渡す限り給料地帯が続く景色なのだしもうちょっと道路を広げても罰は当たらないと思うんだ。


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 自転車に愛を


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 こんだけ大きなキャンプ用品店は初めて見たかも


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 テントラインナップだけで150張あるらしい


 初日に予感はあったのだが、イギリスは島国なのにアップダウンが少ない(小さい)国らしく、基本的に平坦か多少のアップダウン程度しか出てこない。調べてみたら最高標高も1000mいかない程度らしく、何とも自転車乗りに優しい国だといえそうだ。


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 短い間隔で町も出てくるし


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 道路に馬や牛や豚がいるのは普通だよ?


 地味に不安だったことで「イギリスはガソリンボトルに給油してもらえるのか?」という点だが、普通にセルフスタンドだったので勝手に給油してカウンターに料金支払うという流れで問題なかった。なんとなくヨーロッパの国ってここら辺のルール硬そうなイメージがあったので、とりあえず一安心だ。


 それでは早速お昼にしようと木陰でバーナー取り出したのだが、まさかのライターがなくなっている始末。これは私の不注意ではなく、フライトした際に没収されたということだろう。予備のライターまでロストしてるのだから間違いない。


 仕方ないのでパンだけで昼食を済ませ、ひたすら南へと自転車を進める私。ちなみに走ってる道路は国道22号線。


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 後半はそこそこアップダウンあったかな


 17時を前にしてテント張れそうな場所を探しながらの走行にチェンジ。野宿とかあんまり久しぶりすぎて勘が鈍っている気がするのであり、なかなか良い場所を見つけきらないままズルズル10kmとか走ってもうた。まぁ今の時期のイギリスは20時まで暗くならないから問題ないけど。


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 これからは自炊の日々が続きます


 こうして走行スタイルがガラッと変わると「別の大陸に来たのだなぁ」とかしみじみ感じる。贅沢に慣れきってた生活から一転、倹約自転車旅行の日々である。


 2019年4月29日(月) 走行距離 0km 累計91968km

 2019年4月30日(火) 走行距離83km 累計92051km

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 イギリス7日目 道路脇~ロンドンから南に81km地点 海沿い


 寒くてなかなか寝袋から抜け出せず、ようやく動き出したの8時になってからだった。テント生活での8時起床というのは余りにも遅すぎなのであり、これはやっぱり身体が万全じゃないからか?とかそう思いたい。


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 誰も来ないから気楽


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 こんな道の奥だったし


 スカッと晴れることはないけど、かといって雨に降られることもない。ブラジルが両極端だったので、ちょっと曇り空になるとスコール避けるため建物を探してしまう癖がついてしまったが、イギリスで大切なのは寒さにおけるレイヤリングの方だよな。


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 朝は一桁で日中は15度くらいかな


 狭い道が続くと思ったらいきなり片側2車線の高速道路みたいな道に切り替わったりしつつ続く道。道路はそんな感じでまちまちだけど、交差点に関しては郊外は信号ではなくランナバウト(円形交差点)が徹底されてるようである。


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 そんな風吹いてないけど風力発電あるんだ


 ようやく海沿いに位置するイーストボーンの町まで到着する。私がロンドンからこの町を目指したのは、イギリス南部を東西に延びるサイクリングロードの起点がイーストボーンにあるからで、スタート地点に入る前にとりあえずお昼休憩しとこうか。


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 せっかくベンチがあるのだし


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 海沿いのリゾートエリアだわここ


 サイクリングロード入ったら町には寄れないかもと考え、このタイミングでスーパーにて買い物済ませておく。ついでに町中のインフォメーションセンターでイギリス地図がないかと探してみたのだが、町の小さな地図しかないらしい。


 既にインフォメーションセンター3件目で全て同様のことを言われ、どうやらイギリスに無料の道路地図はないようだと結論付ける。今まで行った先進国は大概の場合、国全体地図だとか州地図があったんだけども。大したことねーなイギリスさん。


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 そんなトイレばっかり案内しなくても


 さてサイクリングロード走る前に準備しっかり済ましてきた私だが、結論から言えばそんな準備は必要なかった。というか私がサイクリングロードだとばかり思っていた「サウス ダウンズ ウェイ」はその実態がMTB専用のトレイルロードだったのであり、スタート地点から100mほど自転車押して進んでみたが、どう考えてもフルパッキンの自転車が走る道じゃねぇ!と引き返した。


 ということで並行して延びる道路に沿って走行することに。この町まで来た意味ねーな。


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 まぁ景色良い道だから問題ない


 ただ日本も結構こうした道があるが、海沿いが切り立った崖になってる場所が多く内陸部よりよっぽど激しいアップダウンが連続する道とはこれ如何に?


 看板に斜度14%とか書かれてたんだけどさ、イギリスの狭い道でそんな坂道出された日にゃあ私の自転車を先頭にして後続車両が大渋滞起こして申し訳なくなるし、私にしてもどんなにキツかろうと一休みすることすることすらできないというね。そんな道作っても誰も幸せにならないのだけど。


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 段差がキツイから道路外にエスケープもできないし


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 流れが緩すぎてどちらに流れてるのか分からん

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 普通の田舎町でこの協会が出てくるもんなぁ 


 適当にテント張れる場所探しつつ人のいない方へと走っていたのだが、住宅街の外れで行き止まりになっているとか勘弁してほしい。仕方ないのでUターンしてメイン道路にリカバリするルートを選んだら激しい上り坂が続くのであり、こんなことなら素直にメイン道路走るべきだったな。


 まぁ来てしまったものは仕方ないと更に奥地へ入り込み、海が見える崖地にて走行終了。周囲から丸見えのポイントだが、どう考えても悪いヤツこんな場所に来ないので良しとする。というか地元の人に野宿するならとオススメされたのがこのポイントでして。


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 こんな場所で風がほぼないというのも不思議だ


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 ちゃんとビール買ってる準備の良い私


 寒いと嬉しいのがビールを運んでいてもヌルくならず冷えたモノが飲めるという点。でも寒いからあんまり「ビール飲みたい!」と思わないのが残念なのだが。上手いことできてるよな、まったく。


 2019年5月1日(水) 走行距離69km 累計92120km

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 イギリス8日目 海沿い~ロンドンから南西に72km地点 山の中


 周囲は明るくなってるのだが、太陽が雲に遮られてイマイチ気温上昇しないのがイギリス。これって寒い国の朝において1番避けたいパターンだと思うのだが、残念ながら毎朝こんな感じでどうにもならねえ。


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 目立つし寒いし


 まぁこんな場所に朝からやって来るもの好きはいなかったけど。たとえ人が来ようと同じように朝食済ましてから出発しただろうけど、誰もいない方が気を使わなくて良いのは間違いないし。


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 メイン道路へ合流したらすぐ下り坂


 幾つか小規模な丘を越えたものの海と同じ高さで標高が安定したのであり、これは海沿いに平野部が広がっている=大きな町が近づいていることを示しているとみて間違いない。何しろ朝の時点で町が見えてたくらいだし。


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 そうすると自転車道が出てくんだよね


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 海上遊園地とかさ


 私はまったく知らなかったが、このブライトンという町はイギリスでも有数の規模と観光地を兼ねた大都市なのであろうことが容易に想像出来る豪華絢爛な町の様子。


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 あの長ったらしい棒は


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 エレベーターの支柱だったとは


 町を抜けるまでに10km以上の距離を走り続けたのだが、ストレスがまったく無い完璧な自転車道は見事の一言である。どうしてこの素晴らしい道が郊外に入った途端、側道0の狭隘道路へと変わってしまうのであろうか?ここまで町中と郊外のギャップが大きな国も珍しい。


 昨夜調理の途中でコッヘル蓋のネジが壊れてしまったため、途中で見かけたホームセンターに寄り道する。すでに同じ箇所を何度も接着剤で修理しては壊す・・・という繰り返しとなっていたため、ネジそのものを新しく購入して完全交換してしもうた。取っ手は無くなったけどまぁ良しとしたい。


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 意外と使い易かった


 そのまま隣にあったマックで充電&ネット休憩。そしてイギリスのマックは携帯番号がないとネット出来ないニュージーランドと同じ方式だと知って愕然とする。幸い他のお客が助けてくれて事なきを得たが、こりゃイギリスでマックに入る事はなさそうだな。


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 お店出たら一気に曇り空


 海沿いばかりは嫌なので、川に沿って内陸部へと再び侵入する。丁度出てきた道路に沿って伸びてる自転車道がすこぶる良い道で、私はサウスダウンズウェイもこういうのを想像してたんだよなぁ。


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 そんな甘くなかった


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 給水ポイントあるとか至れり尽くせり


 狭い道に入り込みグネグネ曲がったり小規模なアップダウンを繰り返しつつ進む。最初は「イギリスって全然坂道なくて走りやすい国だ!」とか思ってたけど、最近は規模こそ小さいが割とキツめの斜度でアップダウンが繰り返される「かなり大変な国」という風に考えを改めるべきだと思い始めた。


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 トライアンフばっかりなのはやっぱイギリス


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 この石橋も現役で鉄道が走ってた


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 流石にこの橋は隣に新しいのがあったけど


 国土面積で言えば日本よりも小さな国だけど、イギリスは走っていてその広大さを感じることが多い。やっぱり山国じゃなくて給料やれ平野がずっと続いてるというのは「果てしなさ感」を表すのに一役買っているのだと思う。いやまぁ日本の山々が連なる景色も好きだけどさ。


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 土地の使い方が贅沢


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 か思うと町中は高い建物で囲われてる


 ちょっと頑張って18時まで走り続けたのは最後に大型スーパーに寄りたかったから。24時間営業ではないもののコンビニも豊富にあるイギリスだが、やっぱりスーパーじゃないと安くないし・・・とか思ってたんだけど、このスーパー全然値段安くないのであり、これじゃ意味ねーな。


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 スーパードライ買おうか迷ったけど


 買い物済ませたら町郊外の山中へと分け入る。トレイル跡が付いてたのでウォーキングの人がいるのだろうと、更に奥まった変な場所まで移動してようやくテント設営に。


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 結局飲んだことないビール買うのが私


 完全に真っ暗となるのが21時前とかの時間でさ。テント泊する身としてはそれくらいの時間には寝てしまいたいのだが、そうすると明るいうちからテント張って夕食作っていることになるワケで。このため毎回明るくても人から見えない場所まで入り込まなくてはならず非常に面倒臭い。イギリスでの野営は大変だ。


 2019年5月2日(木) 走行距離76km 累計92196km

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 イギリス9日目 山中~ロンドンから西南西に102km地点 キャンプ場


 寝る前に雨がポツポツ降り始めていた天気で「明日は大丈夫かな・・・」と気にしながらの就寝だったのだが、深夜に目を覚まして空を見たら満天の星空だった。そんで朝起きたら空一面雲に覆われてた。あの光景は夢だったの?


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 雨降ってないだけで良しとせにゃ


 朝食済まして山を降りればいつもの道路がお出迎え。山中野宿スタイルが増えそうなヨーロッパではこのパターンがデフォルトになっていくのだろうけれど、町と町の間が近いからゴミもすぐに処分できるし水分補給も簡単。そもそも寒くて走行途中にほとんど水分補給しないし。


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 イギリスのチェーンソーマン


 ただとにかく朝が寒くて仕方ないのはどうにかならないモノかと思う。この寒さに直面するのが嫌で南米を脱出する時期をできる限り長引かせていたのだが、イギリスの5月初旬はまだ冬に近いと思うですよ。


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 寒い


 とはいえ上り坂を登ればすぐ汗ばむ程度に気温もあり、自転車というそれなり程度の運動量を必要とする乗り物で活動してる限りでは「やや寒い」というのはベストコンディションだとも言える。


 理屈じゃそうだろうけどさ、こちとら赤道直下の毎日真夏が続く環境を走りまくっていたワケで。暑さに対する耐性はできてたかもしれないが、寒さの抵抗力など一切無いのですよ。もっと太陽を。


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 やたらカラフルな列車だ


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 郊外の教会なのに立派すぎやしませんか?


 ちなみに太陽光がそれほど当たらずとも洗濯物はみるみる乾くのがイギリス。これは湿度が低いとかそういう理由ではなく、洗濯に使用してる水が硬水であるため。私も最初「硬水だから服は早く乾くよ」と言われた時に「意味わかんねーな」と云う感想を持った人だったが、実際乾きが良いのだから仕方がない。


 イギリスは普通に水道水が飲めるということもあり、素直に自転車旅行してれば水で困るということはほとんどないと言えるだろう。唯一の問題は硬水は軟水よりも不味いということだな。


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 たぶん菜の花畑


 坂を登れば汗ばむし、坂を下れば寒さで震える気候に加え、アップダウンが連続する道が続く丘陵地帯の走行はどうしたもんやら・・・とか思ってたのだが。午後に入ってしばらくすると天気が回復して青空が見え始める。


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 一気に最高だと思える道に


 遠くまで畑と牧草が広がる景色は「晴れている」というただ一点のフォクターがあるだけでこうも受ける印象が異なるものかと自分でも驚いてしまう。自転車ってのは青空の下を走らせる乗り物だということだよね。


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 思わず歌いだしもしよう


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 そんな調子でウィンチェスターの町へ


 目抜通りが露店と歩行者に溢れて自転車乗って移動するのが危ないと思えるほどの賑わいを見せる町。さぞや観光にも素晴らしい建築物とか色々あるのだろうけどスルー。


 そろそろ私がイギリスという国の何処に魅力を感じるかが理解できてきたのであり、この国でワクワクするのは圧倒的に歴史ある小規模な村々の姿だ。そうした古い家屋が立ち並ぶ光景は本当に溜息モンですよ全く。


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 とか言いつつこういうのも好きだけど


 そんな理由もありなるべく主要国道ではなく、小さな道路を使っての走行をするようになった最近。ちょっと後進国だと下手すりゃ主要国道ですらアスファルトじゃなく未舗装だったりするため気が抜けないが、イギリスではどんな小さな道でも完璧な道路が続いている。だけど絶対側道作らないマンでもあるが。


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 そういう意味でも小さい道の方が交通量少なくて気が楽


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 雨降ってきてエスケープしたの図


 17時も過ぎて走行終了に備えてビールも購入済み。あとは何処のポイントでテントを張るかと思いつつ走ってたのだが、ふと「キャンプ」と書かれた看板が目に止まる。キャラバンパークとかなら気にも留めないが(高いから)、設備も最低限で草地が広がるだけのキャンプ場であり、ここなら安いかも?と料金だけ聞いてみることに。


 結果として8ポンドとお安くはない料金だったのだが値段聞いてたそのタイミングで雨が降り出してしまい、それでも強行に野宿しようとする私を気の毒に思ったか、割引してくれたので利用することにした。


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 他に2組ほど利用客いたし


 ホットシャワーも有難いが、使い終えた調理器具を気兼ねなく洗うことができるのも嬉しい。野宿してると常に手持ちの水を節約しないとならないので、こうして水どころかお湯が使い放題というのはテンション上がるよね。寒いから余計にさ。


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 ビール片方空いてるのは飯作りながら飲んでるから


 2019年5月3日(金) 走行距離74km 累計92270km

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 イギリス10日目 キャンプ場~ロンドンから西に123km地点 湖畔


 イギリス10日目にして初かもしれない朝から青空が広がる良い天気。夜中はバンバン雨降ってたというのにこの結果は、茶壺さんも思わずニヤニヤほくそ笑んでしまうというものですよ。


 しかし良いことばかりではないのもありまして。寒い地域では特にその威力を実感する放射冷却現象に加えて強烈な北風が吹き付けてくるため冗談抜きでテントから出たくない猛烈な寒さなのである。


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 見た目以上に寒いですよ


 それでも何とか朝食済ましテントを撤収してたのだが、まさかの強風でポールが折れる始末。ちょっと待てや、まだこのテント20回くらいしか使ってない新品同然の代物なのに!果たしてこれはポールが弱かったのか、思った以上に風が強かったのだろうか?


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 どうしてくれるのだ


 予備のポールと交換作業に手間取り出発したのは10時半になっていた。いくら寒かったとはいえ起きてから3時間も何やってたんだ私は?とか思ってしまう。とりあえずアウトドアショップで新しい予備ポール買っておきたいかな。


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 しかしこの天気は素晴らしいね


 冷たい向かい風が吹き付けるのが難点だが、寒さはともかく木々や遮蔽物の多いイギリスでは案外風に悩まされるということはない。


 そりゃあ大きな平原とかに出ると「勘弁してくれ」とか思ったりもするが、10分も走り続ければ大抵の場合異なる場所へと移動してるので。丸1日走っても同じような景色が続く・・・みたいな状況にはなりません。


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 町中に入ることもあれば


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 木のトンネルを抜けてくこともある


 ロンドンを出発してから南→西と辿って今は北上している最中。イギリスを走るに当たって今回は特に目的地を決めることもなくフェリーの予約日まで気の向くままに近い形で走行をしている。そうはいってもある程度気になってる土地を目指して走っているけど。


 とにかく国地図ベースで確認した時に意図を感じられない走行履歴が残ったら嬉しいなという思いがある。毎回国別のまとめを作ると移動履歴に一心不乱のイメージを受けるので、ここいらで1つ適当なイメージを残してみたい。


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 ちょいと大きなスウィンドンの町


 ちょっと図書館にでも寄ってPCの充電したかったのだが、生憎土曜日で13時には閉館していた。なんで一般人が使う公共施設なのに1番利用頻度の高いであろう土日に開かないのかね。需要に対する供給の仕方がオカシクありませんこと?


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 しゃあないのでカフェで午後のティータイム


 本場イギリスで紅茶を飲むってのを1度くらいは経験してみたかったので割と満足。ただ充電とネットを優先してコーヒーチェーン店なんぞに向かってしまったのであり、どうせならもうちょい本格派のお店で偉そうにふんぞり返りつつ紅茶の味を批評してみたい。平たく言えば格好つけてみたい。


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 「浅はかだね」


 17時には閉店してしまったので中途半端な状態で走行再開となる。どうせ21時まで明るいんだし夏の時期はもうちょい長時間営業しても良いかと思うのだけれども。その代わり冬は15時に営業終了を許可するので。


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 好き勝手なこと言ってる


 近くに湖が点在するポイントがあったので、どうせならそのポイントでテント張りたいと移動したは良いのだが、湖の傍は良いんだけど道路からもすぐ側だったりするんだな。まぁ並木が邪魔して注意しないと分からないので良しとしたい。1人住民に見つかっちゃったけど「良いキャンプを!」みたいなこと言われたし大丈夫でしょう。


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 毎日違う種類のビールが飲める楽しみ


 1日の走行距離は少ないんだけど流石にそろそろ休みを入れたいと思いつつ。でも明日は日曜日で今日にも増してのんびり滞在できそうな場所ないんだよな。遮二無二走れという天からの命令なのだろか?


 2019年5月4日(土) 走行距離82km 累計92352km

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 イギリス11日目 湖畔~ロンドンから西北西に132km地点 道路脇


 今日は目を覚ました時点で「割と暖かい」と思った朝。こうやって寒い日と暖かな日が交互にやって来る辺り、今がイギリスにおける季節の変わり目ということかもしれない。


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 奥が湖なんです


 準備済まして走りだす細くて狭い道。これはイギリスの道を悪く言ってるのではなく、本当に車両1台くらいの幅しかない小さな道を使って進んでいるだけのこと。そんなに毎日イギリス道路に文句言うほど暇じゃないですよ私。


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 ここが田舎というだけのこと


 そんな田舎道を抜けて向かう先はコッツウォルズ地方。聞けばイギリスにおいて古くからの景観を残している小さな村が多数存在している地域だそうで、まさに私がこの国に求めていたモノを提供してくれそうだと期待値高くして来ましたとも。


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 とりあえず1つ目の村


 なんだけど、ちょっと村内散策しただけで「おいおい、人多過ぎだろう・・・」とため息吐きたくなる観光客の数。大型バスに何人乗り込んでるのか知らないが、そうしたバスがざっと5台も6台も停車してるのであり、完全に村の規模に対して人間の数が溢れかえっている状態。どこ行っても人だらけ。


 何というか村の景観に思いを馳せるより前に「この村の住人は毎日こんな観光客ばかりで嫌になりそう」とか余計なことばかり気になってしまう。実際マナーの悪い客もいるのだろう、庭先に中国語で「立入禁止」と書かれた看板がやたら目に付いた。


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 全体の半分くらいは中国人のイメージ


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 早々に退散して次行こうかな


 10kmも走ったところで次の村へとたどり着き、とりあえず昼食休憩でパスタ作ってしまう。お昼にバーナー使う食事は手間かかるからそんなにやりたくないのだけれど、ただでさえ物価高いイギリスの観光地で余計な昼食買う気にゃなれないし。


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 そんな感じで次の町に


 さっきよりやや規模が大きく立派な町で、その分観光客の数も比例して多かった。こんな小さな町で何が悲しくて人でごった返すような通りを歩かなくちゃならんというのか。確かに景観は良いのかもしれないが、正直他のイギリス田舎町と比べて特筆するほどじゃないと思うぞ。


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 何だかな~


 日曜日なんてタイミングで来たことが間違いだったかな?とか思いつつ、スーパーで買い物済まして更に別の町へ行ってみることに。正直もういいや・・・という気持ちもあるのだが、時間もあるし後1つくらい見ても良いか、という消極的な気持ちです。


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 でもこの町が1番良かった


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 見所が町全体に広がっていて人バラけてたのが良かったのかも


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 こんなところで勘弁してやるかな


 何だかスッキリしない観光となってしまったがとりあえず先へ進もう。そうした後ろ向きな気持ちが影響したのか、西へとまっすぐ進むつもりが北方向に道を間違えていたでござる。間違いに気づいたのは10km以上進んでからで、もう本日終了しようかと野営地探し始めたタイミングだったのだけど。


 とりあえず少しは南下しとこうか


 先進国だけあって同じ道を戻らなくてもリカバリする道が溢れているのは素晴らしい。もっとも道路の数が多すぎるから道を間違えたりするワケで、後進国の郊外はそもそも「道を間違える」なんてこと自体発生しないけど。


 18時半の時点で牧場の間に境界線の如く生えている林の中に突っ込み本日終了。地面に小さな木が多くてテント張るまでにずいぶん時間かかってしまったのだが、蚊が出てこないイギリスはこういうとき気楽で良いね。


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 ヨーロッパは全体的にビールが美味いと思う


 ちなみに3食自炊で済まして野宿をすれば、流石に1日で使用するお金も1000円以下に抑えられる。これでイギリスの物価高い!とかのたもうてるのだから、自転車旅行者はなんか色々間違ってるような気がしないでもない。


 2019年5月5日(日) 走行距離71km 累計92423km

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