自転車ときどき世界1周

カテゴリ:ヨーロッパ > ノルウェー

 ノルウェー1日目 オスロ国際空港〜トロンヘイムから南に289km地点 森林

 22時半到着だった飛行機は1時間遅れて無事オスロ空港へ到着し、しかし私の荷物は何故か3つともそれぞれ別のベルトコンベアで運ばれてきたため、全て発見できた時には日付を回っていた。のでノルウェーは今日が日記スタートの形としたい。

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 到着ターミナル降り立った時を起点にしようかな

 外も暗くなってしまったのでそのままベンチが並ぶ休憩エリアで仮眠を取る。あんまり寝れないかと思ったが、朝6時に目を覚ました時には私と同様に休憩エリアで夜を明かした他の利用客は1人しか残っていなかった。10人くらいいたんだけど。

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 組み立てに1時間半ってところ

 多少は緯度も下がったからか、流石に夏の今の時期なら朝のノルウェーでも寒さはない。まだ朝の冷たい空気が残ってる中で陽光が降り注ぐ気持ちよさ。これはノルウェーの自転車走行が楽しみになってきた。

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 基本的には北へ向かう

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 協会の形も良く見るタイプに戻ったな

 北欧でしかもノルウェーというと最北に位置する国とあり、それはもうとんでもない人口密度の低さを想像していたが、まだ首都オスロにもほど近い国の南端付近。ほとんど途切れることなく家や建物が姿を見せ、まだ都会を感じられる光景だ。

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 自転車型の車両止め久しぶりに見た

 ガタガタだったり段差がキツかったりと気になる点も多いが、主要道路に並走する形でナショナルサイクリングロードが延びているのは嬉しい点。ヨーロッパはどの国でも自転車に対するレベルの高さを感じるね。

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 お茶摘みでもしてるのかな?

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 20kmほどから右手に湖を眺めつつの走行に

 とにかくアップダウンが厳しいと聞いてたノルウェーだが、川と湖沿いばかり走っているためか大変だと感じるような坂道は出てこない。むしろ物価調査でスーパー入ってその値段の高さの方がよっぽど大変だという気持ちに。

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 雲は多いけど良い感じの天気

 風も南から吹いてくるため自転車走行を助けてくれる上に風自体が暖かくて背中で受けるのが気持ちいい。午後からは靴じゃなくてサンダルに履き替えて走行することにしたくらい暖かい。

 昨夜は飛行場で仮眠だったし、アイスランド最後の2日間はネット使えるからと毎夜遅くまで起きてたこともあり、絶賛寝不足なのを感じつつの走行だが、それとは別にして2日身体を休めた私は追い風の助けもありやたら良いペースで進んでいく。

 16時前には110km走ってイェービクの町に到着してしまい、再度スーパーで買い物した後に今日は早く寝たいからと町の郊外で走行終了すべく走り出す。

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 しかし大誤算だった上り坂

 大汗掻きながら何とか峠の頂上付近に森へと入る脇道を見つけ、その道から更に奥まった場所へテント設営して本日終了としたのだが。

 実は朝一にフライトで空にしたガソリンボトルに給油しておいたんだよね私。ところがそれの内容物がガソリンではなかったようでバーナーに火が付かないという大失態。

 泣く泣くボトルだけ携行して麓の町まで自転車走らせ、今度こそガソリン購入して戻ってくるまでに約1時間半。早めに休むとかそういう目論見が全て潰えた瞬間である。

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 だってノルウェー語読めないし

 2019年7月17日(水) 走行距離128km 累計95365km
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 ノルウェー2日目 森林〜トロンヘイムから南に252km地点 フィッシュポイント

 目を覚まして時計見たら5時半だったので、あと30分だけそのまま横になってたつもりが3時間経過してた朝。改めて時計確認した瞬間、一体何が起きたのかと思ったよ。

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 寝不足が原因だろうな

 昨日の登り残しとなる峠を15分ほどで走りきり、気持ちいいダウンヒルができるかと思ったら道路ボコボコで危なっかしくて快走できないまま最下段の川沿いまで下ることに。先進国のノルウェーつっても田舎の一般道路はこの程度ですよ。

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 集落入口にポストが集まってるのアラスカやカナダで見た以来かも

 やはり同じように高緯度地域となるアラスカやカナダ北部と色々似ている点があって面白い。ただ前述の2地域は本当に人口が少なく次の町まで数百kmとかザラだったのに比べ、ノルウェーはかなり町の数も人口も多い。果たしてどのポイントで人口超過疎区域になるのか楽しみだ。

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 物価も跳ね上がるので恐怖でもある

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 今日の洗濯ポイント(橋の下が川)

 さてノルウェー入国してからペダルにトルク入れるとスプロケットからチェーンが一瞬外れる「歯飛び」現象が出てきてしまった。今までも何度か同様の問題を迎えており、要するに使いすぎてスプロケットの刃が短くなったことが原因であり、該当パーツを交換するしか解決方法がない。

 できるなら物価高のノルウェーじゃなくてドイツ辺りで問題発生して欲しかったが仕方ない。目の前に見えてきた冬季オリンピックの会場にもなったリレハンメルの町で部品探しますか。

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 記憶が確かなら1994年の五輪開催地

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 自転車&歩行者のみの橋を渡って対岸へ

 町の上にあるスキージャンプ台とか見に行きたいが、私が行くのは自転車ショップ。こういう時にスマホの地図アプリというのは本当に便利で該当ショップを簡単に探してくれる。

 ただし1店目は22日まで長期休暇で閉まっており、2店目は既に潰れてお店無くなっていた。ここでオフラインマップにはもうお店情報が無かったため、一度図書館へ入りGoogleマップで更に情報収集。

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 自転車のようなバイクと見せかけて自転車

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 頭隠して全身どうした?

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 ノルウェーも図書館のセンス抜群

 結局この後3つのお店を回ってみるも、取り扱ってた部品が私の使用してる低グレード品には規格が合わないハイグレードパーツばかりで見つけることができなかった。なんだかなー、金のない人間はお断りですか?と皮肉の1つも言いたくなる。

 結局最後に寄ってみた郊外にあるホームセンター見たいな施設でチェーンだけ購入し交換してみた。根本原因はスプロケットにあると思うのだが、古くなったチェーンが伸びてピンの隙間を大きくしてることも1つの要因だと聞いたことがあるので。

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 まぁ多少は改善したような

 これ以上症状が悪くならければ、せめてノルウェーを脱出してから部品交換を考えたい。既にこの2日間でアイスランド10日分のお金使ってしまった私であり、物価的な意味での本当の敵はアイスランドじゃなくてノルウェーだった。

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 町を抜けた川沿いで終了

 2019年7月18日(木) 走行距離57km 累計95422km
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 ノルウェー3日目 フィッシュポイント〜トロンヘイムから南に216km地点 避難小屋

 6時前にバッチリ目を覚まし、しかも小屋内で寝ていたためテントの収納作業がなく朝から素早い準備ができる。結果7時半前には出発準備完了し、それじゃ目の前にある川で昨日着た服を洗ってから出発しようと洗濯始めた矢先に雨が降って来ようとは。

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 嘘やろ

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 小屋に逆戻りである

 雨に当たらない素晴らしいポイントなのだが、川が近くて草木ボウボウだからか如何せん蚊が多い。寝るときはちゃんとアウトドア用の蚊帳使っていたので問題なかったが、もう出発しようと全ての荷物自転車積載しちゃったので蚊から身を守る術がない。

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 結局9時半になって出発した

 そろそろノルウェーという国の道路事情が分かってきたというか、要するに山々に囲まれた大森林地帯のこの国では渓谷の底を流れる川に沿って道路もまた作られている。

 つまりノルウェーを走るということは、よほどひねくれたルートを取らない限り川を遡るか下るかする道だということが言える。

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 道路料金は完全自動徴収みたい

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 スキーの国だからかこのスタイルで走ってる人たくさんいる

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 川の左岸と右岸を行ったり来たり

 普通に川の両岸で道が通ってるパターンが多いため、わざわざ川を渡って対岸へ移動しなくても良さそうなものだがそこはほら、渓谷を走ってる自転車だから。行く先で厳しい坂を登らされそうな雰囲気だと川の対岸へ渡ってなるべく楽そうなルートを選んでるつもり。

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 どこまで上手くいってるか分からんが

 というか川のラインにベタ付けして高速道路が通っているのが腹ただしい。1番アップダウンの少ないベストポジションの道を汗もかかない車が走って自転車はその裏手にある坂を必死でペダル踏んで登らされてるとかオカシクないかい?

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 途中の軒下で雨宿り中に撮影

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 また次いつ降ってくるか分からないし早めにスーパー寄っておこう

 この道路格差てきめんに出たのがこのスーパーを出てからの道。エグい斜度のつづら折りした坂を必死で上まで登らされたと思ったら先へ通じる道はまさかのハイキングコースと来たもんだ。ここまで登らされて絶対引き返したくない状況で先に通じるルートがコレとか。ノルウェーは酷い国だよ。

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 高速の脇に自転車道路作ろうよ

 どんどん道は悪く、斜度は急になってく道で必死になって自転車押してた私にトドメと言わんばかりの雨降ってくるとかさ。助かったのはこんな道でも普通に民家が立ち並んでいたことで、何とか軒下へ逃げることができた点。

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 合計で4時間くらい雨で停滞してる今日

 何とか走行再開できたの16時半とかであり、この登ってる山頂超えたらとっとと止めてやる!と語気を荒くして進むこと500m。見えてきた看板には何と避難小屋のマークが描かれている。

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 マジか!もう今日はここでいいや

 やっと一息ついて小屋の中にテント設営したところで今日始めて青空を見せてくれる天気ですよ。どうして走り終えたところでそういうことするかな?

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 ビール高すぎるのでノンアルコールビールにしてみた

 しかしやっぱりビールほど美味しくないのであり、本当にノルウェーはビール好きにとって厳しすぎる国だ。私が今まで1番ビール高かった国って酒税を300%くらいかけてたマレーシアなのだが、それに匹敵するレベルでビールが高い。

 マレーシアはイスラム教の国なのでまぁ理由はわからんでもないのだが、ノルウェーはそういうの関係なしにただひたすら高いだけという。アラスカやカナダ北部でもビールだけはもっと安かったぞ。つまりこれはノルウェーでビール飲むなと遠回しに言及されているのか?

 2019年7月19日(金) 走行距離56km 累計95478km
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 ノルウェー4日目 避難小屋〜トロンヘイムから南南西に191km地点 川原

 バッチリ避難小屋の中にテント張ったけど夜中に雨は降らずじまいだった。まぁいいさ、ちゃんと晴れてくれるならそれに越したことはないのであり、私も気分良く自転車旅行ができるというもの。

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 サイズぴったり

 やはりこの避難小屋が山頂ポイントだったようで出発するとすぐ下り坂に。あれよあれよという間に登山道も抜けてしまい、どうやら今日は楽して走れそうな気がしてきたぞ。

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 観光地らしいこの教会からアスファルトになる

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 大きすぎて通行の邪魔では?

 それでも最初はワケ分からん斜度の坂を登らされて挙げ句に未舗装路走るという酷い道だったが、20kmほど進んでからは高速道路脇を通る道路へと繋がり一切アップダウンのない道となった。そういうので良いんだよ。

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 代わりに天気がヤバい

 間違いなく朝は青空が広がってたというのにノルウェーの雲はやたら動きが早くてさ、ちょっと油断してるといつの間にか雨降らしてくるというね。アイスランドが天気の移り変わりが早いと聞いてたんだけど、現状ではノルウェーの方が遥かにそれを実感している。

 一昨日チェーン交換して多少は症状改善した歯飛び症状だが、根本的な原因がスプロケット側にあるため特定のギアになると同様の問題が出る点が改善していない。具体的にはリアスプロケットの3段目と4段目でトルク入れるとチェーンがすっ飛ぶのであり、悲しいことにここが1番使用頻度の高いギアなんだよね。だからその部分の刃が最初に磨耗するワケだが。

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 どうにも気になるのでやっぱり自転車ショップへ

 ここのお店がすこぶる親切で私の自転車きっちりチェックして「できればフロントクランクセットごと交換した方がいい」とアドバイス。いやいやそんなつもりはないんだけれど、何と料金1/3に値引きしてやると言われてしまう。

 ただしギアのグレードが私が使用してるのと互換性のないハイグレードタイプ。つまりこれを購入すると他の部品も一式交換する必要があるため泣く泣く諦めたけれど。惜しいことしたかな?

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 そんな作業してるうちに天気良くなった

 ようやく部品交換できた自転車。気兼ねしないでペダル踏めるというのはこんなにも気持ちのいいモノだったか!と気分上々。

 ここ2日ほど走りたくても走れないでフラストレーション溜まってたこともあり、午後からの走行全開バリバリハイテンションで漕ぎまくってた。頑張りたい時に頑張れないってストレスだもんね。

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 無茶苦茶気持ちいい

 本当条件が良い時の自転車走行ってものすごく「気持ちいい」のであり、例えるならランニングや筋トレでハイになってる状況が近いかもしれない。だが自転車だとその高揚感をずっと継続して実感できるのが凄いところで、要するに教の午後はなんかもう色々と最高だった。

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 どこまでも走りたい気分

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 午後の3時間で60km走ったし

 17時すぎに出てきた町で買い物しつつネットで情報収拾。どうやら明日が丸1日天気悪く、その後は数日いい天気が続くらしい。ちょうど明日は日曜日で閉まってるお店が多そうだし、食料多めに積載して籠城準備もバッチリだ。

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 そんで更に川沿いを10kmほど進む

 ここが公式にキャンプ可のレストエリアがだったけど、立木が全然ないため雨を考慮してスルーした。天候によってテントを張るグッドポイントも変わってくるのでして。結局あんまり代わり映えしない場所で終了した気がしないでもないが。

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 北欧抜けるまで同じメニューが続くんだろな

 2019年7月20日(土) 走行距離113km 累計95591km
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 ノルウェー5日目 川原〜トロンヘイムから南西に201km地点 同じく川原

 天気予報の通り昨夜からずっと雨が降っている。これが分かってたので雨の中でもテントに浸水してこないであろう場所に居を構えていたし、食材も十分に確保し籠城準備はバッチリだ。

 ただ1つ問題なのが、昨夜モバイルバッテリーの残量が切れてしまったという点で、もう5年以上も使い続けてる私のPCはフル充電で3時間も保たないヘタレとなってしまっている。つまりテント内で過ごす場合「寝る」という以外の選択肢がほぼない状況。

 いくら何でもそれはツマラナイのであり、11時のタイミングで雨が降り止んだ感激を縫って20km先のロンという町へ移動する。何でも周辺の登山等における拠点となる場所だそうで、日曜日でも開いてるお店もあるツーリスティックな町だと教わってたので。

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 テントの撤収時さえ雨降ってなければまぁどうにか

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 でもできれば雨降る前に町に着きたいな

 昨日の川沿いでどフラットな地形は何処へやら、アップダウンが連続する道に変わってしまい思うようにペースが上がらずの走行に。こういう雨のコンディションだとレインウェアで登りは蒸れて暑いし、路面が濡れてて下りは危ないしと良いことないのだが。

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 せめて晴れてる環境で走りたい

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 できればアップダウン自体無くなって欲しい

 とはいえ精々20km強の距離である。お昼過ぎにはロンの町に到着し、ネット使えて充電ができるカフェでもないかと探索開始。

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 結構面白そうなオブジェ見かける

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 この歳になってもこういうの大好き

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 かなり激しい流れの川

 いっそのことキャンプ場泊まってしまおうかと値段を聞きに行ったが、テントサイトで3000円近くしたので断念し素直にカフェへと突入す。

 そこで落ち着いてランチメニュー見ると2000円とかするのであり、あれ?もしかしてさっきのキャンプ場って良心的な値段だったのか・・・とか思ってしまいそうになる。何が高いのかもうワケわかんねぇ。

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 1時間で接続切れる店で困った

 充電も完了したところでカフェ脱出。雨ではあるがそれほど激しく降ってるわけでないからか、はたまたノルウェーで雨だから外に出ないという選択はあり得ないのか、やたらと人通りが多いんだよねロンの町。ヨーロッパの日曜日って神隠しにあったみたく通りから人が消え失せるものだとばかり思ってたからちょっと意外。

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 協会とか見たりしつつ

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 せっかくだし多少は先に進んでおく

 町から5kmも離れれば十分すぎると思っていたが、テント張りたくても渓谷の斜面に位置する地形で良ポイントが出てこない。そこら中で野宿できそうな国だからこそ「もっと条件の良い場所あるかも」とついつい先に進んでしまう典型的な例。

 結局20km近く走ったところで出てきた川を渡る橋の手前に広がる森林にて走行終了。珍しく雨降ってる最中でのテント組み立てとなり、慣れない普段とは違う設営方法(先に雨除け対策してからテント張る)で大変だった。

 もちろん夕食もテントの前室で雨濡れないよう済ますのだが、むしろこの1年テント泊では前室で調理・食事をするのが基本となってしまい、割合としては8:2くらいで前室にて食事してると思う。

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 バーナーのプレヒートにも完璧に対処してる自信ある

 ちなみに私が正しい意味でテント室内調理を行ったのは、唯一アコンカグア山中6000m地点でのキャンプポイントのみである。要するに自転車旅行で広い前室のあるテントは楽できて素晴らしい。

 2019年7月21日(日) 走行距離41km 累計95632km
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 ノルウェー6日目 川原〜トロンヘイムから南西に219km地点 道路脇

 深夜に雨音止んでたので大丈夫だと思っていたが、それでも雨ばっかりのノルウェーで朝から青空が見えるとホッとする。当たる確率の低いクジ引きほど当たった時の喜びが大きくなる法則。

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 大きくなるだけで普通の天気だけど

 このチャンスを逃すまいと、焦って出発準備をしないのが経験豊富な自転車旅行者ってモンですよ。濡れたテントを乾かすため敢えて出発時間を遅らしテントが陽光に晒される時間を長くする。物は言いようである。

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 晴れた日のノルウェーは本当気持ちいいな

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 どんな怪物いるのかと思ってしまう看板

 14km地点にあるスーパーの開店時間が9時であり、オープンと同時に突入できるよう計算していた私。本日これより先は観光地にある小さなスーパー以外立ち寄れるポイントがないため、とにかく出費を抑えるためのチャチな事前対策しとかねば。

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 休憩ポイントでレインウェアを乾かす

 さて北上してるはずの私は現在国道15線で西へ西へと進んでいる。というのもノルウェーを走行するにおいてフィヨルドの海岸地帯へ行ってみたいから。もちろん普通に北上しても海岸線にたどり着けるけれど、聞いたところではノルウェーのフィヨルドは南部の方がダイナミックで面白いとかなんとか。

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 そんなの行くしかないじゃんか

 それに合わせこの国屈指の面白ルートらしい国道63号線を走るコースを選択した結果、西へと進む現在の走行に繋がっている。道を間違えたわけじゃない。

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 ただし上り坂が続くのは計算外

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 60km走ってようやく63号線の入口に

 この時点で既に標高1000mを超えており、天気良くて暖かいからとTシャツ&ハーフパンツという完全夏スタイルにしていたので少々肌寒い。これ以上登るようだったら上着1枚きた方がいいかな?

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 雪山も見えるし

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 とか思ってたら下り始めた

 ここからの下り坂が圧巻で、狭い道路にも関わらず180度ヘアピンカーブが連続する斜度キツい坂をひたすら駆け下りてく道だった。自転車的には面白いし路面もしっかりしてるから問題ないけれど、観光地ということもあってか大型バスの交通量が多くバスが1つカーブを曲がる度に対向車が通過待ちしておりこれは危ない道だ。

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 山岳地帯だから道路幅も簡単に広げらんないだろうし

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 しかし景色最高のポイントだな

 写真のポイントまで下っていったのだがこれが海から通じている入江であり、つまりは標高40mに満たない低地帯。フィヨルドって海沿いに切り立った崖がある、まぁそれだけの地形だと思ってたけどこんな凄まじいスケールだったとは。

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 これは驚いた

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 山に囲まれて日照時間が少なそう

 この入江から定期便のフェリーが出てたりして、できるなら私もそれに乗ってしまいたい。というのもこの町に陸路で辿り着くには南北どちらの道から来ても切り立った崖みたいな山を下って来なくてはならないからだ。

 必然的に出ていくにはそうしたつづら折れの坂道を登り続けるワケでして。招き入れる時に天国みたいな顔した景色と道は、出ようとすると悪魔に変わる。どっかの詐欺会社みたいなもんか。

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 君は悪魔じゃなくてトロール

 僅か6kmの間に500mを登らせる坂道よ。余裕がなくて登ってる最中1枚も写真は撮れなかったけど、1度も足つかないで登れたので良しとしたい。この上り坂で完全に一時帰国する前の体力が戻ったと思ったよ私は。

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 この見晴台以降はつづら折れの道ではなくなる様子

 とりあえず見晴台から500mくらいのポイントに車両から見えない野営スペースがあったのでそこで終了。まぁ半分程度は登ったのだと信じたい。

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 明日は上り坂の続きからになってしもうた

 この夕食途中から雨が降り始めてしまい、ちょっと待ってよ今日から4日間は良い天気が続くんじゃなかったのん?と絶望的な気持ち。ノルウェーを走るには絶望と上手く付き合ってく必要がありそうだ。

 2019年7月22日(月) 走行距離96km 累計95728km
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 ノルウェー7日目 道路脇〜トロンヘイムから南西に165km地点 海辺

 アイスランドもそうだったが、毎晩「雨降らないか?」と気にして就寝し、目を覚ますと天気の状態を確認する生活はどうかと思う。日程に余裕があれば雨降ってても「じゃあ今日は休み」みたいな対応できるので良いのだが、シェンゲン協定という縛りが私に休みを許させない。

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 EU圏を90日以内に抜けなきゃ駄目というルールね

 それはともかくちゃんと雨降り止んでて一安心。辺鄙な山中で野宿したからたとえ時間的余裕があっても食料的に移動を余儀なくされたワケだが、雨の山道なんて自転車で1番行きたくないコンディションだし。

 どこまで登らされるか分からず登ってる途中で走行終了した昨日だが、どうやら9割以上を消化していたようで10分もかからず山頂に到着した。割と広めのパーキングエリアには「No Camping」と書かれた看板の後ろで堂々とテント設営してるアホもいたりして、何というか自由だなノルウェーは。

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 ここから下り坂

 登らされた道はつづら折れの坂だったが、北へと伸びる下り坂はほぼ一直線の道路を緩やかに下りていく。とにかく海岸線が複雑でちょっとの距離を大回りさせるノルウェーでこれは珍しいんじゃないか?

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 昨日のつづら折れ坂なんて町から直線距離1〜2kmに2時間かかった

 稼いだ標高を全て吐き出して海抜0mの町がフェリーターミナル。運良く出港直前のフェリーに駆け込み乗船できたので待ち時間0でいけた。なんか知らんが私はフェリーの出航タイミングに恵まれてると思う。

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 天気も良くなってきた

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 本当面白い地形してるよ

 2km程度の幅ではあるが、川ではなくちゃんと海なんだよね。写真撮ってても周囲は切り立った山々が連なってるし、海沿いという感じが全然しないので勘違いしそうになる。

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 20分に1本間隔らしい

 フェリーで道が途切れてもまだここは63号線。素直に半島の海沿いを通らしてくれる道ではないのであり、いやまぁそういう道だからこそわざわざ走りに来たんだけどさ。

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 あの山に向かっていくと思うとゲンナリする

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 何を収穫してるのか?

 とか思いつつ走っていたが、大した間も無くいちごだと分かったのは、この道にいちごの香りが沸き立っているからだ。どうやら今が収穫期の真っ最中らしく、どこの畑でも同じように作業に精出す人で溢れていた。

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 いいよね、いちご

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 とか思ってたらお昼休憩中に頂いた

 先の下り坂を反映するかのようにジワジワと渓谷の谷間を登り続ける川沿いの道。ただ明らかに異なったのが、標高600m程度じゃ山頂に辿り着かず登り続けることだったり。

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 いつまで登るんじゃろうか?

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 山頂到着850m!

 こうしてフルパッキンの自転車で観光ポイントの峠に登ると山、頂到着時にドライバーの人たちが拍手で出迎えてくれるのが嬉しい。恥ずかしいってのもあるけど、まぁ南米みたいに何十人もの大歓声とかそういう雰囲気にはならないし。

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 それはそれで好きだけど

 この峠から150mほど下ったポイントが63号線最後の観光ポイント。どっかで見たようなつづら折れ道路の景勝地なのであり、本当こんな道作ってノルウェーはアホだな。好きだけどさ・・・とか思いつつ。

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 えっぐいカーブの連続

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 正に「道」が主役の自転車旅行者こそ楽しめる観光地

 汗掻いた後の下り坂だし上着羽織っといた方が良いよね?とか思ってたのだが、あんまり暑くて走り出す前に脱いでしまうくらい夏のノルウェーは暖かい。雨の日でも気温15度下回ることないし、今なんかこの標高で25度とかありおるし。

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 ということでTシャツ1枚でダウンヒル

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 途中で写真撮ったりして割と余裕綽々

 というのも道路幅が狭くて私の後ろに付いてたキャンピングカーが対向車待ちで逐一停車するため、後続との距離が大幅に開いているから。個人的にはこんな道を大型車両で走ろうなんてのが悪いと思うのだが、むしろ車に関して言えば全体の半分くらいが大幡バスとキャンピングカーだったりする。

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 なおバイクは9割が大型ツアラー

 ご機嫌なダウンヒルを走り終えて本日2度目の海岸線へ。63号線も終了したのでこの先は素直に半島の外側を回る道路使って先へと進もうかと思う。というかこんな道ばかり走ってたら私の両足が根元からもげるわ。

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 トロールってそンなケルベロスみたいな顔だっけ?

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 かといって君も違う

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 面白い道だった

 1日の走行終了直前に買い物して町出てすぐ簡単に野営ができるポイントを見つけられるのがノルウェーの良いところ。それでもキャンプ場を利用した他国より高く付いてしまうのがノルウェーの悪いというか恐ろしいところ。

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 もっと時間かけて色々走ってみたいのに

 北欧って自転車で旅行するにおいて最高ともいえる環境と景色を持ち合わせておきながら、シェンゲンと物価高で長期滞在を許さない。全くもって罪づくりな地域だよ。

 2019年7月23日(火) 走行距離88km 累計95816km
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 ノルウェー8日目 道路脇〜トロンヘイムから南西に119km地点 河原

 飛行場で迎えた朝以来となる快晴の空で迎える朝。これを待っていたのだよ私はと喝采を叫びたいところだが、この2日間が鬼のようなアップダウンの連続で酷い筋肉痛だったりする。天気が良いと私が良くない。

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 まぁ無理してでも行きますが

 それに今日は半島の海沿いをぐるぐる走り回るルートが主となるため、常に海面スレスレとなり登らされることも少ないに違いない。その代わり目の前にある目的地までひたすら遠回りするのだけれど。

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 こんな景色見ながらだったらそれも良いか

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 ノルウェーは存外トンネルが多い

 そりゃまぁこの切り立った崖に無理して作ってる道なので、どうしようもないポイントはトンネルで繋いでいくため仕方ないんだろうけどさ。片側車線だけでもいいから自転車が走って安心できる路側帯なり自転車道を一緒に作ってくれまいか?

 とにかくトンネル通るのって物凄いストレスで、海外自転車旅行の良い点に「どの国でもトンネルが少ない」という点があるんだけどさ。日本を1としたらノルウェーは0.5トンネル力くらいありそうでゲンナリする。

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 こんだけ素晴らしい景色が見れるから余計に残念というか

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 30km走って本日のフェリーに乗る

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 救急車がフェリー乗ってるって何か違和感あるわ

 ちなみにこのフェリー船には、無理して乗らなくとも手前の岸から同じ目的地まで自走できたんじゃないかという疑惑がある。なんか遠回りする上に山中を抜けてるので登らされそうと思って回避したのだが、果たしてこのフェリーに450円分の価値があったのか?

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 とりあえずこっちの道も普通にキツい

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 しかし北欧の家って絵になるわ

 午前中で60km強を走りきり町のピクニックエリアにてお昼休憩。ノルウェーは町だけでなく観光ポイントや駐車場でも大概ピクニック用のテーブルがあり、道の厳しさとは打って変わり自転車乗りに優しい仕様となっている。

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 なんか育ててるん?

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 また迂回するのかと思いきや

 まさか全長6kmにも及ぶ長距離トンネルが次の町までを直線的に繋いでいた。これは喜ばしいことなのかもしれないが、そんな長い距離トンネル走らされる自転車にとっては恐怖以外の何物でもない。後ろから車両が迫ってくる度に全身強張らせながら必死でペダル踏んでたわ。

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 トンネルなんてこりごりだ

 ということでジャスト100kmにて到着したスンダルスエーラの町。買い物済ませコミュニティセンターでネット使わせてもらった後でそろそろ野営地を決めようかと思いつつ北上することに。

 しかしここで大誤算。スンダルスエーラから北上する道もまた長さ7.5kmのトンネルなのであり、しかもこのトンネルは自転車走行禁止ときた。

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 ということで隣の旧道走ってたのだが

 真っ暗で電気ついてないトンネルも怖かったが、それを通り過ぎて2つ目のトンネルがゲートで封鎖されていたのには本当に困り果てたぞい。地図アプリでは普通にこの道通過してたけどさ、こんなの進めるわけないじゃろがい!

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 仕方なくUターンしてまたトンネル

 他に道はないのんかとガソスタでたむろしていたオッちゃん達に話を聞いてみる。すると帰ってきた答えが「まぁ15分ほど待ってな」とのことで、一緒にベンチ座って待っていると現れたのは業務用バン。他に道はないからコイツにピックアップして送ってくれるとのことでして。

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 これはありがとうございます

 トンネルの出口でお礼言って降ろしてもらい、改めて野営できそうな場所を探して走り出す。色々あってもう20時過ぎてるのであり、早いとこテント張って休みたい。

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 暗くなる心配は全くない

 ふと広場の奥に車両の轍が続いてるのを発見し、気になって奥を覗いてみたら完璧なキャンプポイントの河原であった。道路からは完全な死角だし、川の水で体も洗えるとか良いことだらけ。

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 遅くなったけどこれなら大満足

 ちょっと蚊の数多いのが気になるが、こういう時の蚊取り線香である。ちなみに蚊の多さに辟易してノルウェー初日で蚊取り線香買ったのだが、これが1箱で700円とかした。アウトドア大好きなノルウェー人は、蚊を退治するのに毎回こんな高級蚊取り線香を使ってんのか気になるんですけど。

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 ビールも高いしさ

 2019年7月24日(水) 走行距離115km 累計95931km
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 ノルウェー9日目 河原〜トロンヘイムから南西に54km地点 やっぱり河原

 長距離だとか厳しい坂なんかは体力と気合いでカバーできるが、こと自転車旅行において睡眠不足というのはモロにその影響を受ける。平たく言うと朝になっても起きれないことが多い。

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 単純に歳とったってことかもしれん

 できれば1日くらい休息日取って体を休めたいところだが、物価高&雨が多いノルウェーで晴れの日に停滞するなんてもったいないオバケが出てしまう案件だ。私は無理しても良いけど滞在日数期限は無理を聞いてくれないし。

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 何よりこのコンディションを「走りたい」

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 15kmほどで今日のフェリー乗り場へ

 しかし私が到着した目の前でフェリーのハッチが閉じられ出航するタイミングだった。まぁ30分で次の出発なので問題ないけれど「フェリーのタイミング良く乗れてる」とか言ってたの2日前のことなのに。

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 有言不実行

 この対岸からはフィヨルドの海岸線ではなく少々内陸部へと進む道へ。どうせトロンヘイムの町でまた海沿いへ抜けるけど、まぁ私のフィヨルド走行はこのくらいで勘弁してやろうかな。

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 勘弁してください

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 屋根がお花畑の建物多いノルウェー

 1つ苦言を呈すならばノルウェーは自転車に対する道路づくりが非常に悪い国であり、特にフィヨルド地帯がその最たるものであるという点。

 トンネル多発地帯なのは仕方ないとしても、トンネル内の自転車走行が禁止されてるクセに迂回路が酷い未舗装路だったり場合によっては存在しなかったりする。それでいて自転車乗せて移動するバスは本数が少ないわ料金クソ高いわとおよそロクな対策をしていない。

 そのクセ自転車通行不可トンネルを抜けた直後に自転車道があったりしてさ。もうアホとしか言いようがないし、細かな点でノルウェー政府の自転車に対する向き合い方が、如何に不誠実なのかと実感することが多い。

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 自転車に対して力を入れてるだとか言ってる割に

 愚痴はこのくらいにしてお昼のタイミングで到着した町にてちょっと大休憩とする。かなりお疲れモードなのであり、流石に走り続けるの疲れたので。

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 2時間ほどネットして遊びつつ

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 ついでにお昼もここで済ます 

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 とりあえず明日にはトロンヘイム着ける程度に距離縮めとこうかな

 もう今日はそれなり程度に走れば十分だと思っていたが、先の大休憩が効いたのかやたらペダルが軽くて快調に進み始めるロシナンテ号。休むってこんなにすぐ効果が身体に現れるものだっけ?

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 そんなに環境変わってないはずなんだけど

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 バス停が個人宅の郵便ポストにもなってる

 結局3時間で50km超を爆走しなんだかんだ走ったな。これで明日が楽になるかと思いきや、明日のルート上に長いトンネルがあるためこれを回避する迂回路でまた無駄に距離が伸びるんだろうな。

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 同じメニューに飽き飽きなので揚げ物にしてみた

 2019年7月25日(木) 走行距離86km 累計96017km
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 ノルウェー10日目 河原〜トロンヘイムから東に20km地点 海水浴場脇

 目を覚ましたら周囲が朝靄で覆われててビックリした。ここ数日は30度を超えるような暑さということもあって忘れそうになるが、ここは既に北緯60度を超える北の果て。気温が低い場所でよく現れる現象くらい出てくるよね。

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 1時間もしたら消えて無くなってたけど

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 しかしこの先のキャンプポイントとか自分でもよく見つけたと思う

 こういうのが経験による賜物だとするならば、この経験を自転車旅行以外の場面で何に使えるだろうかと考えるワケですが。犯罪起こして逃亡者生活になった時に上手く数日滞在できる逃げ場を見つける時・・・くらいしか思い浮かばない。

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 自転車旅行って役に立たねぇ

 川に沿って下り基調の道を進むと再び海沿いの町へぶつかることに。昨日サヨナラしたと思ってたフィヨルドとも再び再会なのであり、短い別れだったな全く。

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 会いたかったよ

 ところで当初高速道路だとばかり思っていたノルウェーの主要道路に記載されてるEのマークだが、これが示すものはヨーロピアンの省略形らしく別に高速道路というわけではないらしい。

 つまり自転車での走行も可能ということであり、それを示すかのように自転車マークの案内表示板も見つけたので突入してみたのだが、まさかその直後にトンネルになろうとは。

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 しかも警察車両に止められる

 話を聞けば道路は良いがこのトンネルは自転車走行禁止だそうで。フザケンナよせめて入口に自転車進入禁止のマークくらい書いとけというか、素直に標識に従ってこの仕打ちかよ。本当にノルウェーの道路事情は間違ってる。

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 車にピックアップしてもらいトンネル前の分岐からリスタート

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 私にしてもこういう道の方が走りたい

 小さな丘を越えるとようやくトロンヘイムの町が見えてきたのであり、規模も堂々ノルウェー第3位を誇る大都市に到着である。なお人口は約16万人ほどらしく、我が多摩市と大して変わんないじゃないか。

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 北欧の人口少なさが伺える

 そもそもこのトロンヘイムも目的があって来たのではなく「分かりやすい目的地」として設定してただけ。とりあえず歴史的な教会と中心部のオブジェだけ見学したら、早々に町を抜けてしまう茶壺さん。

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 ノルウェーで町の観光してもというのもある

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 オブジェは絶賛周辺工事中だったし

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 むしろハイセンスな住宅街にときめいたりしてた

 町の郊外辺りで走行終了になるかと思いきや、なんのかんの大きな町であるトロンヘイムはその周辺地区にも人家が多数点在してる。問題なのはそのフィールドがフィヨルド地帯ということで、ただでさえ切り立った崖で敷地面積が狭い土地の余りに造られてるのでテント張れそうな死角となる場所がなかなか見つけられない。

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 どこまで進めば良いのん 

 良さげと思った場所には既にキャンプ場になってたり、公営の海水浴場で人が溢れていたりするため停車することができず。結局30km以上先へと進み、遊歩道奥にある海水浴エリアの手前で終了とした。同じ敷地にいたキャンピングカーの人が「今夜はここでキャンプする」と言ってたので便乗した形。

 時間も遅くなってしもうたし早いとこ夕食済まして休みたいのだが、停車したタイミングでサングラスを落としてしまったようで草地の中を30分もかけて探し回ったりしてる。忙しい時に限ってトラブルは起きるもんだ。

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 ちゃんと見つけました

 しかしそうした出来事があったおかげで海岸線に沈む夕日を見ることができたと思えば悪いことばかりではない。日没が23時近くとなる今の時期のノルウェーは、地形的な問題以前にテント泊してる旅行者にとって起きて活動してる時刻ではないからだ。

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 それでもアイスランドに比べて日没かなり早くなった

 2019年7月26日(金) 走行距離113km 累計96130km
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