フィンランド2日目 河原〜ロヴァニエミから北北西に約230km ヘッタの町
国が変わっても同じ北欧という地域では野宿難易度に変わりなく。昨夜も物音1つしない静かで素晴らしい環境での就寝となり最高の朝を迎えた。そして蚊が蔓延する中、最低のテント撤収して走り出すまでがセットなのだけど。
寒さが厳しくなってきたというのはどうやら間違いではないようで、偶然目にした温度計は10度とか表示されていた。北半球の8月で10度っておい!そういえばダルトンハイウェイ走りきったデッドホースの町も、真夏にも関わらず寒さに震えていたっけ。
しかし今日は午前中を走って走行終了の予定である。休息日入れず連続走行してるにも関わらず、むしろ調子が良いような気さえするのだが、このタイミングで休息取っておかないと再び物価激高のノルウェーに入ってしまう故。
物価の高い国は極力滞在期間を短縮し、一気に通り抜けてしまうための充電措置みたいなモンだ。そもそもフィンランドが物価安い保証は何処にもないけれど、まぁノルウェーに匹敵するような国はヨーロッパ圏で他にスイスのみだと信じたい。
昨日の後半でグローブも冬用のタイプに交換し、夏用のそれは洗濯して干してるのだがコイツを洗った際、洗い水が面白いくらいドス黒く変色してなんか嬉しかった。
私は汚れた洗濯物を洗う際、洗い水が真っ黒に変色すると「良い感じに汚れが落ちてるなぁ」と嬉しくなるのだが、この感覚は一般的に引かれる要素らしい。分かるような気もするが、よく分からん。
というのもフィンランド北部におけるこの地域は道路が極端に少なく、カレスアンドの町から素直に北上する道が存在しない。これまで北上してきたというのに何でか南東へと進んだ私は40kmを過ぎてようやく三叉路を曲がり目指す北へと向かうのである。
とりあえずスーパーで買い物済まし、久しぶりにジャンクな昼食を楽しんだところで図書館へ。とにかくネットしながらダラダラ楽しんでやろうと思っていた次第で、ちゃんと事前に図書館の場所も営業時間も把握済み。ただ改装工事中で閉館していたことだけは予想外といいますか。
どうにもならず他に良い休息場所は無いかと町をウロつきコミュニティセンターへ。ここで充電することはできるかな?と出会った人に聞いてみたのだが「そういうことならこっち来な」と連れて行かれたのは美術館のカフェスペース。
そのままコーヒー頂きつつネット使わせてもらい色々話が聞けるとは思いもよらなんだ。「このお店の敷地にテント張って構わないよ」と言ってもらえたのでお言葉に甘えるつもりでいたのだが「いや自転車旅行なら衣服の洗濯したいだろう。俺の家すぐそこだから一緒に来なさい」と連れて行ってもらうことになろうとは。
そのまま一緒にビールをご馳走になる始末。家主のヨゥハもアウトドア好きでテンション上がったのか「今から外でキャンプするぜ!」とテント作り始めるのであり、ティピと呼ばれる北欧式テントの作成が見学できるとあって私も大変嬉しいでござる。
一仕事終えた後は気持ちが良いぜと夕食一緒に頂く私。大切な「乾杯」というフィンランド語は「ハラッグ ガラッグ」というらしいのは覚えた。
この国に滞在中1回くらいは本場のサウナを体験できたら・・・とか思ってたのだが、まさか2日目にしてサウナ体験できるとは思わなんだ。初対面のヨゥハとサウナで裸の付き合いしてるあたり、この旅行で私も随分人見知りの性格を脱却できたのではないかと思う。
なおフィンランドでは個人宅にサウナがあるのは当たり前なのだそうで、サウナで体と一緒に魂も綺麗にしているのだとのこと。真偽はともかく私は川で行水してたとはいえ全身汚かった身体をバッチリ清潔にすることができた。
綺麗になった身体と魂で、明日からいよいよヨーロッパ北上も最終盤に突入である。
2019年8月8日(木) 走行距離67km 累計97428km














































































