自転車ときどき世界1周

カテゴリ:ヨーロッパ > フィンランド

 フィンランド2日目 河原〜ロヴァニエミから北北西に約230km ヘッタの町

 国が変わっても同じ北欧という地域では野宿難易度に変わりなく。昨夜も物音1つしない静かで素晴らしい環境での就寝となり最高の朝を迎えた。そして蚊が蔓延する中、最低のテント撤収して走り出すまでがセットなのだけど。

DSCN6824
 蚊がいなけりゃ・・・といつも思う

 寒さが厳しくなってきたというのはどうやら間違いではないようで、偶然目にした温度計は10度とか表示されていた。北半球の8月で10度っておい!そういえばダルトンハイウェイ走りきったデッドホースの町も、真夏にも関わらず寒さに震えていたっけ。

DSCN6825
 フィンランドも基本森林地帯

 しかし今日は午前中を走って走行終了の予定である。休息日入れず連続走行してるにも関わらず、むしろ調子が良いような気さえするのだが、このタイミングで休息取っておかないと再び物価激高のノルウェーに入ってしまう故。

 物価の高い国は極力滞在期間を短縮し、一気に通り抜けてしまうための充電措置みたいなモンだ。そもそもフィンランドが物価安い保証は何処にもないけれど、まぁノルウェーに匹敵するような国はヨーロッパ圏で他にスイスのみだと信じたい。

DSCN6839
 とりあえず曇り空どうにかならんかな

DSCN6836
 レストエリアというには贅沢すぎるこの施設

DSCN6832
 フィンランドは自転車に優しい国だと思われる

 昨日の後半でグローブも冬用のタイプに交換し、夏用のそれは洗濯して干してるのだがコイツを洗った際、洗い水が面白いくらいドス黒く変色してなんか嬉しかった。

 私は汚れた洗濯物を洗う際、洗い水が真っ黒に変色すると「良い感じに汚れが落ちてるなぁ」と嬉しくなるのだが、この感覚は一般的に引かれる要素らしい。分かるような気もするが、よく分からん。

DSCN6833
 この三叉路から北上の道に

 というのもフィンランド北部におけるこの地域は道路が極端に少なく、カレスアンドの町から素直に北上する道が存在しない。これまで北上してきたというのに何でか南東へと進んだ私は40kmを過ぎてようやく三叉路を曲がり目指す北へと向かうのである。

DSCN6838
 納得いくようないかないような

DSCN6840
 ということで60kmちょっとでヘッタの町

 とりあえずスーパーで買い物済まし、久しぶりにジャンクな昼食を楽しんだところで図書館へ。とにかくネットしながらダラダラ楽しんでやろうと思っていた次第で、ちゃんと事前に図書館の場所も営業時間も把握済み。ただ改装工事中で閉館していたことだけは予想外といいますか。

 どうにもならず他に良い休息場所は無いかと町をウロつきコミュニティセンターへ。ここで充電することはできるかな?と出会った人に聞いてみたのだが「そういうことならこっち来な」と連れて行かれたのは美術館のカフェスペース。

 そのままコーヒー頂きつつネット使わせてもらい色々話が聞けるとは思いもよらなんだ。「このお店の敷地にテント張って構わないよ」と言ってもらえたのでお言葉に甘えるつもりでいたのだが「いや自転車旅行なら衣服の洗濯したいだろう。俺の家すぐそこだから一緒に来なさい」と連れて行ってもらうことになろうとは。

DSCN6842
 なんか突然すみませぬ

 そのまま一緒にビールをご馳走になる始末。家主のヨゥハもアウトドア好きでテンション上がったのか「今から外でキャンプするぜ!」とテント作り始めるのであり、ティピと呼ばれる北欧式テントの作成が見学できるとあって私も大変嬉しいでござる。

DSCN6844
 もちろん出しゃばって作るのお手伝い

DSCN6846
 スナフキンのテントだ

DSCN6848
 内部に鹿の毛皮敷いて寝心地も抜群だろうな

 一仕事終えた後は気持ちが良いぜと夕食一緒に頂く私。大切な「乾杯」というフィンランド語は「ハラッグ ガラッグ」というらしいのは覚えた。

DSCN6849
 そしてフィンランドといえばサウナ

 この国に滞在中1回くらいは本場のサウナを体験できたら・・・とか思ってたのだが、まさか2日目にしてサウナ体験できるとは思わなんだ。初対面のヨゥハとサウナで裸の付き合いしてるあたり、この旅行で私も随分人見知りの性格を脱却できたのではないかと思う。

DSCN6852
 何から何までありがとうございます

 なおフィンランドでは個人宅にサウナがあるのは当たり前なのだそうで、サウナで体と一緒に魂も綺麗にしているのだとのこと。真偽はともかく私は川で行水してたとはいえ全身汚かった身体をバッチリ清潔にすることができた。

 綺麗になった身体と魂で、明日からいよいよヨーロッパ北上も最終盤に突入である。

 2019年8月8日(木) 走行距離67km 累計97428km
    mixiチェック

 フィンランド5日目 駐車場脇〜ロヴァニエミから北北東に269km地点 川沿い

 ここ1ヶ月くらい寝る前に下半身中心のストレッチを行なっている。これがどれだけ自転車走行に影響及ぼすかはともかくとして、初日より明らかに体が柔らかくなった変化を実感できるのは楽しい。毎日継続するって結構変化が大きいんだね。

DSCN7076
 夜中は相当雨が降ってた模様

 準備終えて出発したいのは山々だが、道路に出て目の前に嫌な色した雨雲が待ち受けていると流石に気持ちが萎えてしまう。このまま進んだ方がいいのかしばし待機して天候の回復を待つべきか5分くらい悩んだぞ。

DSCN7078
 一面曇り空だし待っても無駄かなと思って出発

DSCN7077
 僅か5kmを保たずしてレインウェア着た

 とはいえ雨自体は霧雨のような弱々しいモノ。レインウェアも上だけ着て下はそのままのスタイルで貫き通す事にした。更に言えば自転車に括りつけてる洗濯物も付けっ放しでいっちゃるわい!

DSCN7080
 おらおらおら〜

 とまぁ気勢を揚げるは良いのだが、昨日でほぼ最高地点まで登ったと思ってた道が今日もまた上り坂が続こうとは。正確には登って下ってのアップダウンの道なのだが、山の形を考慮せず道路を直線的に造っているせいか斜度がキツくてやたら疲れる行程が今日も続いている状況。

 どうせ55km先のT字路までまともな集落無いので昼食もそこに到着したら考えよう・・・とか思っていたのだが、予想外にハードな道だったからか後半10kmくらいお腹が減って力が出ないハンガーノック手前の状態となってしもうた。ノルウェーの物価高かったので行動食も全然買わなかったのがマズかったな。

DSCN7082
 何とかそのT字路に到着

DSCN7083
 私にもその魚分けてくれない?

 ここで撮った昼食休憩がターニングポイントで、ここから雨は止んで天候回復していくわメイン道路に入ったからか道もフラットで走りやすくなるわと絶好調に。

 感覚としては7割程度の力でペダル踏んでるのに午前中より良いペースで自転車進んでいく。上手くいく時ってのはこういうものかもしれないけれど、なんか納得いかねぇ気持ちもある。

DSCN7088
 フィンランドでよく見る右の木箱。用途がよく分からん

 90kmほどでイナリの町へと到着し、ようやくここで大型スーパーが出てくるとあって精神的にも一段落か。とにかく行動食の他にも蚊取り線香やら調味料といった諸々の消耗品も補充していく。

DSCN7091
 蚊取り線香なんかノルウェーの半額以下でしたよ

 荷物を積み込み一気に重たくなったロシナンテ号を走らせイナリの町郊外で野営しようと思ったが、買い物してる間にまさかの青空が広がっていた。せっかく良いコンディションなのでもうちょっとだけ走ろうかな。

DSCN7094
 やっぱ晴れた夏の北欧は最高だよ

 17時半まで走って満足したので小さな川の脇にあった焚き火跡にテント張る。こうした前任者が野営だかキャンプした場所というのは何かと過ごし易くなってるのが有難い。

DSCN7095
 川にビール冷やす用の囲いが作られてたりとか

 まだ川で行水するのは1分が限界なほど冷たいが午後の気温は18℃を示していたのであり、無風なこともあってかなり暖かさを感じた本日。そういえば今日は靴下履かずに走れたのであり、この調子でどんどん夏服スタイルに戻っていくことを期待したい。

 2019年8月16日(金) 走行距離104km 累計98196km
    mixiチェック

 フィンランド6日目 川沿い〜ロヴァニエミから北北東に217km地点 駐車場脇

 目を覚ましてテントのフライシート確認したら水滴が付いておらず「昨夜は雨が降らなんだか」とホッとした気持ちで迎えた朝。その僅か5分後にバッチリ雨に降られてテントびしょびしょ、私はやる気なくなり2度寝である。

DSCN7098
 いやまぁ30分後に起きたけど

 幸いと言うべきか雨自体はすぐ降り止む通り雨だったようで出発準備には影響なし。しかし通り雨ということは、先に進むと雲に追いつきもっかい雨降られてしまうということでもあった。

DSCN7100
 昨日と同様5kmも走らずレインウェアに

DSCN7102
 フィンランドは結構この民族衣装着た人見かける

 昨日と同じならここから10kmも進めば雲を通り抜けて雨も降り止むのだが、そうは問屋が卸さない。強くはないがシトシトとしつこく降り続ける雨で、せっかく湖畔の風光明媚な景色も魅力半減ですよまったく。

DSCN7105
 面白い地形だしゆっくり見たいけど止まってらんない

DSCN7107
 何とか30km走ってイバロの町へ

 スーパーで買い物後に図書館へ。雨が止むのを待つ意味もあるが、今回は雨が降ってなくてもこの図書館に寄る予定だった。

 というのもシェンゲン協定によるヨーロッパ滞在リミットを逆算すると、どう頑張っても期限までにシェンゲンエリアを脱出できないのであり、ワープするための列車を予約しなくてはならずでして。最初はより料金の安いバスを調べていたのだが、フィンランドで使用されてるバスは自転車の積載は可能でも荷物の許容量が少なすぎて運んでくれるか不安があったため素直に列車での移動とした。あと自転車をそのまま積載できるヨーロッパの鉄道はもう1度くらい利用しても良いかもと思っていたし。

DSCN7110
 そんなワケで予約手続き

 ちょっと思わぬ手違いで上手くカードが使用できず慌てふためき右往左往の茶壺さん。下調べしてたにも関わらずたかが予約作業に2時間もかかってしまい疲れ果てたよ私はよ。自転車以外の乗り物乗るのは本当大変だ。

DSCN7109
 閉館の15時まで滞在してから出発

 ちなみに列車の予約は時期が早ければ早いほど料金が値下がりするらしいヨーロッパの鉄道。私ももっと事前にチケット取ってしまいたかったが、北欧の変化が早い天気はなかなか日程を読み切れず、かなり直前になっての予約となってしもうた。物価高いので早めに町に到着して期日まで滞在するわけにもいかないし、仕方ないとは思うけどなんか悔しい。

DSCN7113
 こんな町中闊歩しなくても

DSCN7111
 このあとはタイミング調整しながらロヴァニエミまで走る

 午後は雨こそ降らなかったが、路面は濡れてるしなんだかんだ峠を1本超えるしと楽な行程ではなかった。まぁあんまり距離走らない日に峠越えとかある方が、体力的な負荷が平均的になってよろしいのではないか。

 目星つけてた町がスーパーリゾート地区で全く面白くなく、水だけ補給してその先に出てきたパーキングエリア奥に自転車突っ込みテント張る。地図で見るのと実際に行ってみるのとではこうした食い違いが往々にしてあるのは仕方ないと思ってる。

DSCN7117
 大型バイクばっかり何百台停まってんだ?

DSCN7116
 私にはこういう場所が合ってるってことか

 結局今日も18時を過ぎたところで雲の切れ間から青空が見え始めるんだよな。ヨーロッパ北上では同じような天気でも日中は雨を避けていたのだが、南下では割と雨降るタイミングに被弾している。このことから「自転車旅行は南下すると悪い目に遭う」という理論が提唱されたりしないかな。ペースも落ちるし良いことない。

DSCN7119
 ビール飲んで晴れを祈ろう

 2019年8月17日(土) 走行距離72km 累計98268km
    mixiチェック

 フィンランド7日目 駐車場脇〜ロヴァニエミから北北東に115km地点 自転車道脇

 列車の予約取ってしまったので、万が一にも未着は許されない私。そりゃまぁ余裕のあるスケジュールとしてはいるが、雨の多い北欧ではどうなることか分からない。

DSCN7120
 という状況での本日は

 天気予報で出発日までの間、丸1日雨に降られない可能性が高い唯一の日だったりする。つまりロヴァニエミまでの道中は今日こそが天王山、このコンディションでどれだけ走っておけるかが勝敗を決すと言っても過言ではない。

DSCN7124
 なんの勝敗だよ

 出発前にコーヒーの布フィルターが破けて使用不能になってしまい、なんかもう既に負けた気持ちになっているが嘆いてばかりもいられない。こんなことならミュンヘンのアウトドアショップで携帯用フレンチプレス買っときゃよかった・・・みたいな栓ないことをグダグダ思いつつ走行開始だ。

DSCN7127
 青空広がってるの最高

 だが天気は良くても風が悪い。この森林地帯でありながら猛烈な向かい風が吹き荒れており、力入れてペダル踏んでも全然ペースは上がらない始末。これが風よく通す荒野とかだったらもう諦めて不貞寝してたかもしれん。

DSCN7128
 こういう風通す場所が1番大変

 ちょうど50km地点に出てきたカフェの駐車場にあるテーブルでお昼休憩。北欧だとこうした場所に最新の大型バイクがずらりと並ぶのはよく見る光景だが、今や入手の難しいアフリカツインが停車してたのちょっと嬉しかった。写真撮っときゃよかったな。

DSCN7129
 奥にサンタがいるでござる

DSCN7131
 午後も最初はまだ良い天気

 ちなみに今日は「天気の良い日」ではなく「雨に降られる確率が低い日」なのであり、何処で雨雲に突っ込むことになるか分からないとは思ってた。でも実際に進行方向で黒い色した雲が浮かんでるのを見たときには絶望ですよ。

DSCN7136
 85kmでついに雨が降ってくる

 まだこの程度で走行終えるワケにはいかず、レインウェア着て進むことに。雨の中走るのはまだしも降ってる最中にテント設営するのは本当勘弁してほしいのだけど。

DSCN7134
 とか思ってたら5kmで降り止んだ

 どころかここをターニングポイントにどんどん天候も回復していくではないか!これは買ったも同然と、ソダンキュラという大きな町の手前まで一気に距離詰めて走っておくことに。

DSCN7139
 町が近づきサイクリングロードが出てきた

 のでこれ以上近づくと人も人家も増えて野宿難しくなるし、今日はこのくらいで勘弁してやるかな。下手にこのソダンキュラ通り過ぎると、もうロヴァニエミまでスーパーが他にないっぽいので食料調達的に困ってしまうのだ。

DSCN7141
 結構走れたからもう時間的には大丈夫でしょ

 と安心した夕食の途中で雨が降ってきたのであり、いやもうどうなることやら。

 2019年8月18日(日) 走行距離118km 累計98386km
    mixiチェック

 フィンランド8日目 自転車道脇〜ロヴァニエミから北東に39km地点 避難小屋

 目を覚ましてから出発までは最近だと約2時間かかっているのだが、フィルター破れてコーヒー入れることができない本日は1時間半で準備が終わってしもうた。ということは朝コーヒーに30分使ってる計算になるのだが、そんな訳ねーよ。

DSCN7142
 じゃあ何処に消えたこの30分は?

 とりあえず自転車道を進んでソダンキュラの町に到着する。コーヒーは紙フィルターで代用できるとして大切なのはフィルターホルダーの方。アウトドアショップや大型スーパーで探してみるのだが、全く見つけることができずに終わる。

 こんだけコーヒー需要が高いクセに、関連商品の品揃えはちっとも充実してない悲しさよ。こういう商品こそネットで注文できると楽なのだけど・・・とか家なき子が申しております。

DSCN7144
 食材購入してWi-Fi使って天気確認して

 判明したのは本日14時から降水確率90%超だということ。雲間から青空すら見えた今朝の天気はそう長続きしないのだろうとは思ってたけどさ、そんな愚痴言ってる前に午前中で走れるだけ走っておかなくちゃと慌てて走り出す。

DSCN7146
 バス停の絵柄が火事の家みたい

DSCN7151
 ロヴァニエミまで100km切った

 しかしフィンランドは道路も割と自転車に対して優しい作りをしており、郊外でもかなりの割合でちゃんと側道が作られている。更に道路幅もノルウェーより広くなってて安心感が違う。土地余っているにも関わらずこうした道路に対して何の手も加えないノルウェーとは違うですよ。

DSCN7154
 何故かここだけ異様に道が広がる

 西オーストラリアで見た航空機の緊急着陸用に拡張された場所なのかとも思ったが、こんなの作らなくても周辺に飛行場たくさんあるんだよね。さすれば何のためにある道なのか?

DSCN7153
 分かんないことだらけです

DSCN7155
 分かんない人です

 13時まで走り60km稼いだところで雨に降られてお昼休憩。幸いにして屋根付きのバス停があったので問題なく食事を摂ることができた。雨降ってる中でパスタ作るのは流石に勘弁だし。

DSCN7156
 さてここからどうすっかな

 雨足が弱まったタイミングを狙って先へと進み、10kmを目安に何かしらの建物下で雨宿り・・・という方式を3回繰り返し、もう良いかと思い終了した。雨降ってんのにそんな頑張って走れません。

DSCN7158
 疲れた

 フラフラと道路脇に広がる湖畔の方へと進んでいくと、上手いこと海水浴場となっておりティピ型の避難小屋が。この時間になっても雨降り続いてる状況でテント張らずに済む避難小屋が出てくるとは何と有難いことか。

DSCN7159
 夕食も小屋内で済ます

 出入口が広くて雨が吹き込んでくるものの、そんなのフライシート使って垂れ幕でも作ればよろしい。とにかく屋根の下で眠れる安心感というのは、雨が多い土地であるほど強く感じるというものだ。

 でもね、寝る前になってあれだけ降り続けてた雨がピタリと止むとかどうなのよ?と思わないわけではない。いや降り止んで欲しいのだけど!

 2019年8月19日(月) 走行距離93km 累計98479km
    mixiチェック

 フィンランド9日目 避難小屋〜フィンランド北部最大の町 ロヴァニエミの町

 避難小屋での野宿は割と面白いのだけれど、テントじゃないので隙間から蚊が入ってくるのが困り者。私の道具でも使用率最下位を争うアウトドア用の蚊帳はこうした場合に使われたりする。

DSCN7161
 結局夜中に雨降らんかった

DSCN7160
 まぁ面白かったから良いか

 ロヴァニエミの町まで残すところ50kmといったところ。ここ2日ほど距離稼いで走れたおかげで今日はゆとりあるスケジュールとなったのであり、シェンゲン協定の残日数もこれくらいの余裕が欲しい。

DSCN7163
 午後から雨らしいけどそれまでには町着くかな

 相変わらずかなり強い向かい風が吹き付けるものの、今日は20kmを過ぎたところで大きく右カーブし進路を西にとる。これで厄介な風ともおさらば出来るぜ!とか思いきや、正しくは南西方向から吹いてる風は西へ向かってもやっぱり向かい風であった。分かってたけどさ、そんなのってないよ。

DSCN7170
 フィンランドはときどきやたら立派なレストエリアが出てくる

DSCN7168
 テント要らないレベルで野宿できそう

 ロヴァニエミまで残り10kmを切ったところで現れるのはサンタクロース村。ここでは世界一有名といっても過言ではない人に会えるのであり、私もワクワクでお邪魔させてもらう。

DSCN7172
 イラストでもバレバレ

DSCN7175
 ここでプレゼントを梱包してるのか

 15分ほど待たされて対面するは子供達のヒーローことサンタクロースである。世界中の子供達にプレゼントを配る人がフィンランドに在住してるとは知らなかったよ。

 超VIPなためか個人カメラでの撮影は禁止されており、カメラマンが代わりに記念撮影をしてくれる。そこで1分ほどサンタさんと話をすることができるのだが、座っていたのでハッキリしないが身長2mを超えるであろう大男だったのねサンタさん。私が幼い頃にファミコンをプレゼントしてくれてどうもありがとう。

 なおサンタさんとのツーショット写真は1枚30ユーロ(約3500円)で購入することができる。全世界の子供達に配られるプレゼント代はこうした手法で集められていたのか。割と地道な感じだな。

DSCN7182
 なおこの村が北極線のラインでもある

 ようやく北極圏を脱出したのであり、これで心残りなく列車ワープができるとロヴァニエミの町まで移動する。フィンランド北部を代表する都市だけあって、今まで見てきた「中心部だけ大都会」ではなく周囲にも家々が点在し人口の多さを伺わさせる。

DSCN7191
 とはいえ我が多摩市より少ないが

DSCN7190
 ロシアに店舗出来るまでは世界最北のマックだったとか

 一通り町中散策した後はお決まりの図書館へ。もうサンタさんと会って主要目的は達成したし、ロヴァニエミよりもこの先に訪れる場所の情報に興味が出てきたものでして。バルト三国楽しみだなぁ。

DSCN7194
 しかしセンスある図書館だった

 乗車予定の駅舎を確認して町の郊外まで移動しテント設営。最初町に入る時にある程度良さそうなポイントの目星付けてたんだけど、それがことごとく野宿適さない場所で最終的には道路脇の森林スペースになってもうた。

DSCN7198
 水上ステージとかあるんか

 結局午後からも雨は降らず、それどころかこの1週間で最も良い感じの天気となった1日だった。これが最初から分かっていれば昨日は雨降った午後の走行しないで済んだのに。まぁ気まぐれな天気の北欧もあと僅かだ。

DSCN7199
 そう思えば楽しいものじゃないか

 とか思ってたのだが、どうやらバルト三国って区分的には「北欧」に属しているんだってさ。偶然だけど私はヨーロッパにおける北欧の国を全て訪れることになりそうで、やっぱり北欧が似合う男は意識せずともその国に惹かれるモノなんだろな。そうに決まってる。

 2019年8月20日(火) 走行距離60km 累計98539km
    mixiチェック

 フィンランド10日目 ロヴァニエミの町〜フィンランド首都 ヘルシンキの町

 ここ最近ずっと休息日を入れてなかった私にとってフィンランド後半、この列車ワープはようやく訪れたお休みだと言えなくもない。自転車に乗らなくても移動ができるなんて、予約の煩雑さはあるけど楽すぎて笑ってしまうんだぜ。

DSCN7200
 12時発なのに6時に起床

 この早起きには理由が2つあって「9時前には雨が降る」ってのと「謎の右肩痛で明け方から全然眠れん」ということからの結果だ。足が痛むとか筋肉痛ならまぁ分かるけど、何で肩が痛むのかよく分からない。昨日の図書館が高い椅子に対してローテーブルで姿勢が悪かったからか?

 とりあえずテント濡れると後々面倒なので早起きできたことは良かった。コーヒーも飲めるようになったのであり、体の調子は絶賛寝不足だし右肩は引き続き痛いけど、今日ほとんど走らないことを鑑みると総合的には「まぁ良い感じ」かと思う。

DSCN7204
 列車の出発時間まで雨宿りで今日も図書館に

 出発の15分くらい前に駅舎へと移動すると既に列車は到着しており、改札も通過しないというか外からそのまま列車にダイレクトインできる構造になっている(昨日確認済み)ため荷物満載の自転車旅行者には都合が良い。

DSCN7206
 ここに自転車積み込むらしい

 しかしこのフックの使い方がよく分からず大苦戦。何とか自転車を積み込んだ時に既に列車は出発していたのは良いとして、すぐ傍にちゃんと使い方の説明書きが絵で記載されてたの見つけて割と凹んだ。

DSCN7207
 私みたいなアホのために作ってくれたのに見逃すとは

DSCN7208
 座席にはコンセントもWi-Fiも完備

 動き出してしまえばあとは寝てようが何だろうが構わないが、せっかくPC環境が揃っているのだしとこの機会に作業的なことを済ましておくことに。2時間後にオウルの町で乗り換えがあるため万が一にも寝過ごすワケにはいかないし。

 そんで案の定途中から酔って頭痛くなる私。多分列車って乗り物の中ではかなり揺れが少なくて酔いにくい部類に入ると思うのだが、寝不足も手伝ってか気持ち悪いぞどうしよう。

DSCN7209
 どうにもならん

 後半は割とグロッキーな状態で20時半無事フィンランド首都のヘルシンキ駅に到着する。なんか色々大変だった。

DSCN7211
 合計8時間くらいでした

DSCN7212
 呑気に駅撮影してる場合違う

 日が落ちる前にこの大都会で野営できる場所を探さねばならないのであり、正直楽勝だろうなぁとか思ってたのだが実際簡単にテント張れると北欧の町が如何に人少ないかと改めて思う。

DSCN7213
 大都会の雰囲気は精々半径1kmとかそんなもんよ

 でもスーパーのビールは21時以降販売禁止らしくて1分遅れで私は本日のビールをゲットすることができず。レジの前に並んでたオバちゃんがちゃんとフルーツの値札付けて持って来てれば間に合ったのに・・・とかそんな文句は言わないけどさ。

DSCN7214
 フィンランドは野菜や果物は自分で測定器械使って値札を貼る国

 そうでなくとも遅くなってしまったテント設営。夕食も簡単に済まして明日のフェリー乗船に備えて早めに寝ることにしますかな。

 2019年8月21日(水) 走行距離8km 累計98547km
    mixiチェック

↑このページのトップヘ