自転車ときどき世界1周

カテゴリ:ヨーロッパ > アイスランド

 アイスランド1日目 フェリー船内〜レイキャヴィクから東北東に359km地点 道路脇

 され今日の8時半にはアイスランドに到着である。ワクワクしてかあんまり眠れなかったのは多分寝過ぎが原因だけど、とにかくアイスランドだ。どんな氷の世界が待ち受けているのかと思うと胸が高鳴る。

 とりあえず荷物をまとめて昨日と同じく朝食サービスで5層デッキへ。お店の開店と同時にコンセントある席を先に確保して充電しつつ朝食を済ますとかセコいことには気が回るタイプ。

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 見えてきた見えてきた

 あいにくの曇天模様だが、雨が降ってないだけマシだと思おう。既に脱出のフライト予約した身としては、雨で停滞することはそのまま走行日数が減ることを意味しており非常に困るし。

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 テンション上がる

 30分遅れで到着したフェリーは車両デッキへと移動。私の他にも10組はサイクリストが集まっており、アイスランドが自転車旅行の人気高いことを伺わせる。

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 お世話になりました

 フェリーポートに隣接するセイジスフィヨルズルの町からは山へと延びる1本道。とにかくこの峠を越えてエイイルススタジルの町へと到着しなくては動きようがない。完全に雲の中に突っ込む感じだが、いっちょやりますか。

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 現在気温4度

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 走行5kmでアイスランドにて水の心配は無いことを悟る

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 720mまで登るのは良いけど何も見えねぇ

 ようやく山頂に到着したようで一気に急下降の下り坂へと突入し、同時に雲を抜け出て一気に視界が開けるはアイスランドの世界。私は、アイスランドに、やって来たのだ!

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 大興奮中

 そのままエイイルススタジルの町へと駆け下りて何はともあれインフォメーションセンターへ。大汗かいて濡れてもうたフリースを乾かしつつネット使わせてもらったり情報収集したり。

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 何と自転車用地図があった

 その後で近くのスーパーにてお買い物。できる限りの商品はデンマークで買い揃えて来たとはいえ、生鮮食品を始めとする日数持たない食材は現地調達するしかない。アイスランドの物価を図るためにもスーパーは大切。

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 玉子6個入りで約330円て・・・

 いやもう、エグい価格に私も思わず苦笑いですよ。唯一の救いはバーとかでないと販売されてない上高いとされたビールが普通に店頭販売されていたこと。ロング缶で1本約80円と良心的な値段だし、万が一に備えてワインとウイスキーまで運び込んでおいたけど、そこまで心配することなかったな。

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 それじゃ出発

 アイスランドは国道1号線が島の外環を走っている国で、中央部を抜ける道はトレイル路を除いて実質存在しない。つまりスタート時に右回りか左回りかを選択することになるワケで、オーストラリアと同じだな。

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 時計回りで行きます

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 やたら紫の花が咲き乱れてる

 無茶苦茶に風が強いというイメージだったがそんな自転車走行に支障が出るほどのものではなく。まぁパタゴニアにしたって全ての場所で常に強風が吹き荒れてたワケじゃ無いから、今日1日で結論づけるのは早計ではあるけども。

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 意外なことに主要道路でも未舗装路があった

 高緯度ということもあってか背の高い木は育たないようだが低木はそれなりに生え揃っているため野宿するのに苦労はしなさそうだと思っていたのだが。

 走行終了しようかと思い始めたタイミングで峠道に差しかかってしまい、周囲に全く遮蔽物がなくなってしまう罠。どうせ日が沈むことはないけれど、初日から無理して走りたくないしと山の斜面にある窪地にテント張って終了とした。確実に車から見えてるけどまぁいっか。

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 どうせ誰もこないよ

 テント張ると意外に小蝿が多いことに気づく。とはいえそこまでウザくないし数も数十匹程度。まぁこの程度なら・・・と思っていたのだが、太陽が沈まないためいつまで経ってもハエが活動をやめないのは想定外。夜って存在は大切なのだと知る。

 2019年7月4日(木) 走行距離79km 累計94404km
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 アイスランド2日目 道路脇〜レイキャヴィクから東北東に365km地点 岩の陰

 寝ている間に風向きが変わったようで、目が覚めた時には風除けのある山側からでなく谷側から強烈な吹き上げる風が吹き付けていた。そんなフェイントいらないぞ。

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 おかげでテント凄まじく揺れる

 幸いだったのが動き出した時には雨が降り止んでいたこと。あまりにも風が強くていつまでも滞在してたくない環境だったので、雨に降られなかったことがどれだけ幸運かと噛み締めつつテント撤収する。

 そもそも峠の途中で野営するのが悪いんだけどな。ただでさえ天気が目まぐるしく変わるとされるアイスランドで増してや山中でテント張るなんて天気に翻弄されに行くようなもの。野宿はもっと慎重にやるべきだ。

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 スタート1kmで分かれ道

 どっちを進んでも最終的に同じ国道1号線に出るのだが、路面は両方とも未舗装路で変わりがないためショートカットできる右の道を進む。未舗装とはいっても自転車押さないと進めないほどの悪路ではないため気楽なもんだ。

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 でも無茶苦茶汚れる

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 昨日と同じく山頂は雲の中

 分かれ道の看板に「18%」とかとんでもない斜度が書かれてて戦々恐々としてたのだけど、結局大変な坂は出てこず下り坂に入る。まさかその激烈な坂がここでやってこようとは思わなんだ。

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 フルブレーキしても進んでしまいそう

 進むのに大変なのは断然上り坂だけど、危険という意味ではとにかく下り坂。未舗装路で急斜度だったりすると尚のことであり、頭にはブラジルの未舗装下り坂でずっこけた記憶がフラッシュバックするトラウマよ。

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 やっとアスファルトに戻った

 標高下がったことで天気も安定したし精神的にもホッと一息。さっきまで雲に隠れていた山を眺めつつ、その向こう側に見え始めた青空発見して「何でもっと早く出てこなかった」とか文句言える程度には余裕も出てきた。

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 アイスランド楽しい

 島の東端にある町デューピボーグルへ寄り道し、昼食済ました後で公衆トイレの脇に陣取りドログチャになった自転車の清掃作業を開始する。多分もう未舗装路は出てこないだろうと思うので早めに対処しときたい。

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 風除けある場所じゃないととても作業できん

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 作業後にエッグストーンとか見にいったり

 しかし私はこんな玉子石なんぞどうでもいいのだ。本日の目的地はデューピボーグルの町を抜けてから2kmほど進んだポイントにある温泉なのだから。

 ちなみに火山国であるアイスランドは温泉大国でもあり、国中至る所に温泉が湧き出ているのだそう。しかし物価高であるこの国は当然ながら温泉料金もバカ高い。有名なブルーラグーンの入場料は4000クローネ(約3430円)と酷い料金せしめてくるなか、ここの温泉は無料ときたもんだ。そりゃ是が非でも行かなくては。

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 看板も何もない場所

 私もガセ情報摑まされたか?くらいに思ったが、道路側からは見えない場所にちゃんと浴槽ありました。こりゃこのポイント教えてもらってないと来れないわ。

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 こういうので良いんだよ

 景色よし、温度よし、他にお客なしと最高の条件で入れる贅沢露店風呂。日本一時帰国した際に当然温泉にも入っている私だが、それを除くとボリビアのポトシ温泉以来半年ぶり。そういやヨーロッパでは初温泉だ。

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 寒かったから余計に嬉しい

 十分に温まったところで再出発。できるならばこの周辺にテント張って夜もビール飲みつつ入りたいくらいだが、この周辺ではキャンプ禁止と看板出てたので泣く泣く先へ進むことにした。同じこと考えた奴が沢山いたんだろうなぁ。

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 まぁ天気良いし走り甲斐ある日だし

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 晴れてると全然印象違うなアイスランド

 17時過ぎの早いタイミングだが、どこで風を防げる良い野営地に出くわすか分からないし昨日みたいなこともある。良い感じに風防となりそうな岩棚があったので風下に隠れるようにテント張って終了とした。

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 ライトビールなら何処でも売ってるっぽい

 思った通り風はほとんど吹かないが、30分に1度くらい強風が回り込むのか変な方向から突風となって襲いかかってくるのが困り者。四方を岩に囲まれた鉄壁の野営地が欲しいです。

 2019年7月5日(金) 走行距離69km 累計94473km
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 アイスランド3日目 岩の陰〜レイキャヴィクから東に約330km へプンの町

 ちゃんと天気が良いと外の明るさでは朝になったのか分からない。要するに太陽が沈まないからずっと暗くならない空模様というヤツ。

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 遮光カーテン欲しくなる

 この素晴らしい環境を逃すまいとチャキチャキ準備し7時には走行開始。こんだけ早いスタート切れたのは本当いつ以来だったかな?私はやればできる子だった。

 やはりアイスランドは全体的に西からの強風が吹きつける国ではあるが、無数の山々に複雑な地形が影響してか全くの無風となったり、場所によっては逆方向から風が吹いたりするため一概に語ることはできない。

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 でもまぁ基本は西風

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 そして私は風を正面に受ける西へと進む

 海っぺりの道ではあるが、道路挟んですぐ反対側が急峻な山々となっているため景色がダイナミックで写真ばかり撮っている。晴れた日のアイスランドは大体何処も良撮影ポイントである。

 20kmほど走った場所のレストエリアでキャンピングカーの旅行者にお呼ばれして朝食(2回目)をご馳走になる。話聞いたらアイスランド1周を4週間の予定なのだそうで、私のスケジュールは相当タイトだったのではないかと思い始める。

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 ありがとうございました

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 南東端に当たる灯台に到着

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 おいおい何だよ面白そうな地形だな

 こんな過疎地域に人工の干潟や湾を作るほどアイスランドも暇じゃないだろうから天然の囲いということか。せっかくならこのライン上に道を作って欲しいと思うのだが、それこそ無駄な労力だわな。

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 不思議とこの周辺は風がない

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 奥まった方の山には残雪が見え隠れ

 アイスランドを周遊する国道1号線はあまり内陸部に切り込むようなポイントがなく、かといって東部のこの地域で山へと向かう場合は未舗装路かトレッキングルートの2択となってしまう。要するに島東部で内陸部へ入ってみたければ山に登る装備で来いということだ。

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 自転車で訪れる場所ではないみたい

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 過疎地域特有の橋だけ1車線

 今日のルートが良かっただけかもしれないが、猛烈な向かい風に悩まされるということもなく順調に走れるので「何だかんだアイスランド楽なんじゃね?」とか思い始めるワケですよ。

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 エラそう

 そういう考えを持つと痛い目に合うのが常というか、しっぺ返しの1つでも食らうのは間違いないのでして、突き出た半島の合間を抜けるように山間部を抜ける道に入ったと同時にシャレにならない勢いで風が吹きまくる。

 アレだ、ビル風の原理と同じで2つの山の谷間が風の通り道となっているため、そこに風が集約され普段以上の強風が吹き荒れるワケでして、自転車乗りを殺す気かおいおいおい。

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 しかも上り坂というね

 酷い目にあったと思いつつ海に突き出たへプンの町へ。ここを過ぎるとしばらくスーパーのある規模の町が出てこないようなので、ビール以外に食材も買い足しておかねばならない。人工過疎区域ではとにかく「次のスーパーある町まで何日で辿り着けるか?」という点が重要なので、それを逆算して買い物する。

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 特にアイスランドは物価激高だから

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 牧歌的な町だと思う

 その足でインフォメーションセンター行きネット使わせてもらい退去する。ある意味正しいインフォメーションセンターの利用方法なのかもしれんが、調べてる情報が天気やメールの確認ではあんまりだとは思う。

 閉館時間となる19時まで粘ったこともあり、流石にこれ以上走る気にはならず町の郊外にあった森林に自転車突っ込み終了とした。町中にキャンプ場もあるのだが、ちょっとアイスランドはキャンプ場でも高すぎなのであり私と同じような感想を持つであろうバックパッカーがフラフラとすぐ側にテント張りにきたのが面白かった。

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 みんな野宿すれば良いとまでは思ってない

 そろそろ休息日入れたい気持ちはあるのだが、晴れてるコンディションはこの2〜3日が限度らしいので、せめてその間はガンガン走ってみようかなと思いつつ。どうなるかは分からないけど。

 2019年7月6日(土) 走行距離93km 累計94566km
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 アイスランド4日目 へプンの町〜レイキャヴィクから東に269km地点 レストエリア

 野宿で近所に同業者がいるというのも珍しいが、彼等は私が目を覚まして朝食済ましテント一式撤収して準備終えてなお寝ていたようで全く問題とはならなかった。やっぱり自転車旅行者とバックパッカーでは時間感覚が違う。

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 そんな朝早いつもりないのに

 へプンの町に寄り道することなく町郊外からそのままスタート。昨日買い物は済ませているからというのもあるが、何より今日は日曜日で町に行っても何もできないのではないか疑惑が強いから。アイスランドは比較的祝日でも営業してる国みたいだが。

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 今日は距離走りたかったし

 半島の先端に位置するへプンの町から3kmほどで昨日の三叉路へと戻り、そこから更に湾を迂回するよう内陸部へと道は続く。この手の複雑な地形で海岸線に伸びる道路ではよくあるパターンなのだけど、陸地に向かうルートはとにかく強風が正面から襲ってくるので勘弁して欲しい気持ちが強い。

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 湾の更に奥には氷河が見える

 これらの氷河にはそれぞれ根元まで通じるであろう道があるのだが、基本的にはスルーして先へ進む。そんな滅多に見れない氷河を観光しないなんて!とか思われるかもだが、この周辺は右も左も氷河だらけでして。全く希少価値を感じさせないといいますか。

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 有名どころを見れば良いかなと

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 氷河から流れ出る水は濁ってる

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 アイスランド1周

 朝は雲が多かった空も南へと移動するにつれて青空の割合が増してきた感じ。氷河でなくとも雪とか氷みたいな存在は、曇り空の下で見てもその魅力を半分も出しきれていないと思っているので晴れてくれたことが本当に嬉しいですよ私は。

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 行ってやるぜ

 ということで辿り着いたはヨークルスアゥロゥンという舌噛みそうな湖。ここが崩落した氷河を受け止めている湖なのであり、つまりは氷河見学の前線基地みたいなもんだ。

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 おお、氷塊が無数に

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 思わず一眼レフ取り出してしまうわこりゃ

 今までにも幾つか氷河は見てきたけれど、ここが1番かもしれない素晴らしさ。北半球の氷河はスケールが大きいと思うのだ。

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 今まで南半球でしか氷河見たことなかった人

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 氷塊が流されて海へと移動してる

 本当に海の間際に位置してる湖なので、氷の塊が大海原へと迫り出されていく様子を眺めることができる。これがいわゆる流氷になるのかは知らん。

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 湖の対岸側から

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 風下なので氷塊が押し寄せてきてる

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 一部頂いてウイスキーのロックに使いたいな

 ガイドブックによると1つの雪山から8本もの氷河が流れ出ているとのこと。大満足した私ではあるが、道路脇にすぐ別の氷河景勝地があるとか示されちゃ寄り道せずにはいられない。最初の「有名どころだけで良いかな」宣言は何だったのだ。

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 だって近いし

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 アイスランド来たからには氷河でしょう?

 今日だけで今までの人生で見た全氷河よりたくさんの氷河見たな。そもそも氷河を見る機会なんてそんな多くないからさもありなんだけど。

 本日終了したポイントも氷河を見るために車両止めておく用に作られたレストエリアで、私はその川沿いまで降りて人と風が来ない場所にテント張る。

 アイスランドでテント張るのに人の心配はほぼしてないけど、とにかく風のない場所を探す必要があるため結果的に野宿難易度は他国とあんまり変わらない気がする。

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 むしろ大変かもしれん

 2019年7月7日(日) 走行距離106km 累計94672km
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 アイスランド5日目 レストエリア〜レイキャヴィクから東に242km地点 スカフタフェットル国立公園キャンプ場

 朝起きたら弱いながらも雨降ってたので大喜びで2度寝。晴天率が低いらしいアイスランドだと「晴れてるのに勿体無い」という気持ちで無理してでも走ってしまうタイプ。昔から貧乏性だった。

 次に起きたら時刻は9時。そこまで寝坊してないような気もするが、昨夜の就寝時間が22時前なので睡眠時間に換算すると11時間。よくまぁそんなに寝てられるモンだ。

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 疲れてるんかな

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 昨日はよく見えた氷河も雲に覆われてる

 このままダラけたい気持ちもあるが、単純に先へ先へと進まねばアイスランド出国の飛行機に間に合わなくなってしまう恐怖もあり出発準備とす。

 こんな書き方してるけど、基本私はこの旅行で予定が詰まってて忙しいことを常としている。先を急ぐ理由は季節に追われていたり滞在日数に追われてたりと様々だが、一貫して思っているのは「人は締め切りを作らないとダレる」ということ。

 自転車旅行は自由であるとは私も思うが、その自由の意味を履き違えてダラけることを肯定するようになりたくない。怠惰であるのならば、旅行なんかせずに家で寝てれば良いじゃないかと。

 そういう気持ちが根底にあるので「ちょっとだけ無理していこう」というスタンスで達成できる旅行計画を常としているのです。北欧入ってから「ちょっと無理」どころじゃないペース続けないと滞在期限に捕まりそうだけど。

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 アイスランドの村ってこれくらいの規模が普通

 2時間で40kmと風に押されて非常に良いペース。思ってたより早いタイミングでスカフタフェットル国立公園へと到着し、自転車置いて最初に奥地にある滝を見学しに向かう。

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 あれ、結構しょぼい

 というか道中に広がるアイスランドの景色が素晴らしいためか、こんな立派に作られた道を辿って小さな滝見ても感動が小さいという贅沢病。自転車だから駐車料金なかったけどさ、これで高い料金取られてたら文句言ってそうな気がする。

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 でも滝の周りの岩は独特な形で面白かった

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 氷河から流れ出る川が続いてる

 さて本命の氷河を見に向かいたいところだが、片道45分かかるらしく先にキャンプ場チェックインしてテント設営しておくことに。恐らくアイスランド最初で最期の宿泊施設にお金支払う場面だろうな。

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 では改めて出発

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 おお、これは

 この数日何度か氷河を見学しているが、氷とはいえ河であるため先端の部分は氷塊が崩落し最終的に水の中に入ることとなる。つまり氷河の先端は湖が広がっているためボート等の手段を講じなければ間際に寄ることができないのだ。

 しかしこの氷河は湖部分が独特な形で横に伸びているため氷塊のギリギリまで徒歩で近づくことが可能であり、本当の意味で氷河を目の前にして見学することができる。

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 大きいことがよく分かる

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 結構水が噴き出してるんだな

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 一時帰国で一眼レフ買い直して本当よかった

 45分かけて戻った時には既に17時前。先にテント張っといて本当によかったと思うのは、疲れて家路に着く時だよね。

 周辺50kmにまともな規模の町もない僻地だが、キャンプ場内にWi-Fi飛んでるし洗濯機も無料で使用可能と優秀。まぁ1台しかないから順番待ち凄くて使えなかったけど。1泊2000円もするのだからそれくらい立派でも罰は当たるまい。

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 でも充電できる場所がほとんどなくて困った

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 早いタイミングで夕食は済ましておいた旨

 しかしこのキャンプ場泊というタイミングでついにビール飲めない日が来ようとは。一応このキャンプ場売店でもビール売ってるんだけど、町のスーパーの10倍の値段をつけるとかなかなかに足元見た価格設定で茶壺さんも思わず禁酒ですよ。ウイスキー飲んでるけど。

 2019年7月8日(月) 走行距離43km 累計94715km
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 アイスランド6日目 スカフタフェットル国立公園キャンプ場〜レイキャヴィクから東南東に180km地点 道路脇

 かなり孤立したポイントにテント張ったがそれでも周囲のざわつきが気になった夜。キャンプ場だけあって流石に寝やすくはあったけど、野宿の気軽さと比べると「睡眠」という単一ファクターではキャンプ場は及ばない。

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 その代わり設備が充実してるけど

 運が良かったのは早朝の洗濯機は利用者がおらず、フリース等の大物衣類を洗濯することができた点。早起きしたことで三文どころじゃない得になったな。

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 かなり利用客は多い

 出発前にインフォメーションセンターで気象状況確認したのだが、本日は東からの風が続く模様。これは千載一遇の大チャンスなのであり、意気揚々と自転車走らせる。

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 しばらく大きな観光ポイントないし

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 ここは距離稼ぐ場面だ

 大してペダル踏み込まずとも楽に20km/h以上のペースを維持できる喜びよ。これまでの経験からアイスランドってパタゴニアとかそういう強風地域と比べれば風力自体は数段落ちる印象だが、その代わり風向きが安定せずコロコロ移り変わるイメージ。

 しかし今は山岳地帯からやや離れた平野部となり、障害物が無いためか常に一定の方向から風が吹き続けるようになった。これを神風と言わず何と呼ぶ?

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 遠近感が狂う感じ

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 ちょろんと奇岩群を見て回ったりもしつつ

 お昼休みまでに70kmを走ってキルキュバイヤルクロイストゥルの町に到着できるとは思わなんだ。しかし何でアイスランドの地名は何処も発音しにくい上に長ったらしい名前が多いかね。

 島の西部へと突入し始めたからかスーパーの価格が多少下がった雰囲気があり胸をなで下ろす。贅沢言わないのでせめてビールと野菜類は旅行者でも購入できる金額にして下さいな。

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 インフォメーションセンター脇で昼食

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 独特の形した教会だ

 この町を過ぎて以降、地質というのか周辺に広がる景色が一面溶岩へと変わる。面白いのがその溶岩にことごとくコケが生えていることで、他では見られない一種独特な景色が続く。

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 あらゆるものがコケになる

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 なおアイスランドはここ以外も基本コケだらけ

 完全に山から離れたことで地平線へと伸びる直線的な道が続くように。今日も1人サイクリストとすれ違ったけれど、恐らく彼は1日中向かい風に争い続けて走っていたのだと思うと同情せずにはいられない。

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 楽すぎて笑ってしまうレベル

 17時をすぎたところで脇道があり、奥まった場所で早々に走行終了としたけどそれで130kmオーバー。自転車という乗り物が如何に風の影響を強く受けるかということがよく分かる結果だ。

 鶏肉の見切り品が99クローネ(約85円)と格安で売られてたので全部湯がいて炒めての夕食に。アイスランドでお腹いっぱいまで食べれたのって実は今日が初めてなのでなかろうか?

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 なおビールの名前はアイスランドの歴史から「バイキング」

 夜になって雨が降り始める。いよいよこれから先は雨天走行をしなければならないかと思うと気が重い。

 2019年7月9日(火) 走行距離132km 累計94847km
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 アイスランド7日目 道路脇〜レイキャヴィクから東南東に約170km ビークの町

 朝になってみれば雨が降り止んでいたとか、そういう都合の良い流れとはならず引き続き雨の中。雨量自体は大したことないものの、吹き荒れる強風とのコンボは恐ろしい速さで体温を奪っていく凶悪さでありこんな環境で走れるかい。

 ということで雨が降り止むまでテント内にて待機とする。とは言ったものの、風こそ防げてはいるが変な場所で一晩を超えるべく設定した野営地。近くに水場はないし何より本日到着のビークの町で食材を購入しようという腹づもりだったため手持ちの食料がほとんどない。

 結局12時まで待機したところで「これ以上待ってもダメだ」と判断しテントの撤収に取り掛かる。砂地で雨風が強いという最悪の状況で、出発準備終えた時にはテント含む装備品が砂まみれ。

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 写真撮ってる余裕もなく

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 何もみえねー

 幸いというかこの地域は東からの風がデフォルトなのか強烈な追い風に助けられて1時間もせずにビークの町へと到着する。とりあえずショッピングモールの中に避難し今後の対応を考えようかと。

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 ってか小さい町なのにすごいモールだ

 天気が回復する見込みは薄いため、もういっそガンガン進むのも一興だが調べたところビークの町にあるキャンプ場はかなり設備が充実してるようで、ここに避難することにした。数日前に「もうアイスランドで宿泊にお金は使わん」とか言ってたが、んなの知るかボケ!って気分。

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 乾燥室すげー助かる

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 そのままキッチン設備もあるここに避難

 壁を叩く風音が凄まじく毎回驚いてしまうレベル。ちょっと調べてみたら本日の風は51km/hとなってた。日本式に直すと14.2m/sとなかなかの強さ。アイスランドで何が問題かって、町を出ると人工的な遮蔽物が一切ないからこの風を「受け続ける」という点にある。

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 オーストラリアやパタゴニアでもそれで苦労した

 加えて北極圏に入るギリギリの寒い地域に位置する国。一度環境が悪化すると、こうも厳しい状況となるのか。ある意味、私はここで初めてアイスランドという国を満喫しているのかもしれん。

 とにかくテント含む装備品の回復を図れたのが助かった。雨が続いた時に何が1番嫌かって「濡れたテントを広げて濡れた装備品を敷いて寝る」ということなので。乾いてさえいればある程度のことは許容できるってもんですよ。

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 腹一杯夕食取れたし

 2019年7月10日(水) 走行距離23km 累計94870km
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 アイスランド8日目 ビークの町〜レイキャヴィクから東南東に94km地点 低木地帯

 不安だった天気ではあるが、朝にはちゃんと雨も止みテントも乾いていた喜び。これで心置きなく出発できるとウキウキしながら寝袋から這い出すのはちょっと不思議な気持ちである。

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 手前のが私のテント

 せっかくキッチン兼食事スペースがあるのだしと朝食はそちらで済ますことに。私が利用した時点では他に2人しか利用者もいなかったが、出発間際ではテーブルは満席となり次から次へ新たな客がやってくる有様となっていた。早起きしようよ。

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 余計なお世話か

 昨日ほど強烈な風ではないが今日もいい感じに東からの風である。それでもビークの町を抜けるのにいきなりガッツリ上り坂を走ることになってしまい、スタートして僅か2kmでもう両足パンパンなんだけど。

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 最近上り坂なかったし

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 山岳地帯が近づいたり遠のいたり

 このビークより西側はアイスランドでも首都レイキャビクに近い比較的人口の多い地域であり、なるほど道路を走る車両も多くなった気がする。ツアーバスにも「レイキャビクから」みたいな表記がなされていて、多分日帰りツアーなんだろな。片道150km強とか相当ハードスケジュールだろうけど。

 さて40kmほど進んだところで出てくるのはアイスランドでも最大規模らしい滝である。正直今までのルートで山ほど滝は目にしたのだが・・・とか思ってたけど、アイスランド最大といわれるだけあってコレは面白そうだ。

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 やっぱ大きいことは凄いことだし

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 水飛沫がすごい

 滝の左岸側に階段が設置されており、下からのみでなく上方からも滝を眺めることができるのがポイント。落差62mとのことなので多分15階分以上の階段を登らされたことになるけど、まぁ苦労してみる景色は格別だよね。

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 イマイチだったな

 滝を後にして先へと進み、突如現れたインフォメーションセンターでお昼休憩。どうやらここから見える火山は2010年に噴火したばかりなのだそうで、それを思念というか記してここにインフォセンター建てられたらしい。

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 なんか相当凄まじい噴火だったとのこと

 ここで私が寄ろうと考えてた目的地から少々進みすぎてることが判明し2kmほど逆走する。そんな逆走してまで何を求めるのかといえば火山地帯に付き物の温泉プールに決まっておろう。

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 未舗装路になってどうなることかと思ったが

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 それどころか最後は徒歩で進む

 いよいよ山に登らなくては進めないという場所まで歩いていくと、奥に見えるは更衣室とプール施設である。辺鄙な場所にあるからなのか管理人もいないこの温泉は無料で利用できる素晴らしき場所。アイスランドの温泉は無料に限る。

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 野趣溢れる立地だ

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 ちなみに管理されてないので苔だらけ

 潔癖症の人では入るのに躊躇してしまう温泉かもしれないが、丸2日もシャワー浴びてない自転車旅行者枯らしてみれば「そのまま入って良いのですか?」と逆に気にしてしまう一幕。かなりの広さとほどよく暖かなプールで思わず長居してしもうた。

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 他の利用客もたくさん

 リフレッシュしたところで今度こそ先へと進む。進む先には何があるのか?といえば今日2本目となる滝がある。規模も落差も先の滝には敵わないが、それでもこの滝には他にない魅力が詰まっておりそれが「滝の裏側を歩いて渡れる」という点だ。

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 楽しみ 

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 ちゃんと遊歩道が作られてる 

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 こうして裏に回れる滝はそれほどないだろうて

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 無茶苦茶水飛沫かかるけど

 どのような経過を経て作られたのか分からんが、流れ落ちる水の裏側で抉られたように広がる洞窟から眺める滝はまた別格な面白さだ。表から見るのとは全然違う趣を感じる。

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 防水カメラで良かった

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 これは来て正解だった

 アイスランドの景勝地は全く手を替え品を替え私を楽しませて嬉しくなってしまうではないか。そろそろ首都のレイキャビクが近づき都心部へと突入することになるのだが、それがこんなに寂しいと感じるのは珍しい。

 ちょうど100km走ったところでクヴォルスヴォールルの町へと到着し、とりあえずスーパーにてビールと食材を買い込むワケで。

 町を抜けてちょっと走った場所に低木ながら木々が立ち並んでいるポイントがあり「こりゃ良い場所だ」と自転車突っ込み走行終了。緯度の高いアイスランドには島という特性もあってか普通に木は生えてこないようで、町とか人家の近くでないと木々を見ることはない。

 つまりこのポイントも人の手によって植林された地域なのであり、その努力の結果はこうして自転車乗りが身を隠してテント張るのに活用されてたりするのである。

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 本望ではないだろうな

 2019年7月11日(木) 走行距離107km 累計94977km
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 アイスランド9日目 低木地帯町〜レイキャヴィクから東北東に88km地点 グルフォスの滝手前

 起きたら雨降ってて「うへぇ」とかそんな感じだったけど、よくよく空見ると降り続きそうにない雰囲気だったのでゆっくりとではあるが準備しておく。

 読み通り9時半には雨が降り止んだため、ここでテントを撤収し自転車走り始めた10時。つまりテントの撤収からバッグを自転車に積載させる作業時間は30分くらい必要なワケだ。

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 測ったことなかったな

 起きた時からそうだったが、日が強く差してるワケでもないのにやたら暖かい本日。ちょっと自転車走らせるのに上着を着てらんないくらいだったので、アイスランド初のTシャツ1枚スタイルとなる。

 当初私がこの国に抱いてたイメージは全身モコモコの服装してる姿だったけど、夏は案外こんなモンなのねアイスランドも。

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 名前が名前だからなぁ

 名前といえばグリーンランドの島名を決める際、アイスランドという名前からして寒そうな国名を付けてしまった為か移住者が全然集まらず、アイスランドよりさらに北部に位置しながらも春を想起させる「グリーンランド」という名称にした・・・というエピソード大好き。

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 冬は知らんが夏のアイスランドは実に気持ちの良い環境

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 ロールに黒と白を分ける理由があるのだろうか?

 30kmちょっと走ったところで島の外環を廻る国道1号線から離脱し内陸部へと入る。というのもアイスランドは首都レイキャビクから東に位置するポイントに無数の見所があることからこの周辺を「ゴールデンサークル」と呼んでおり、どことなくアメリカのグランドサークルから着想を得た気がする。

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 それはともかくゴールデンサークルへ

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 馬引き連れてるのは格好良いな

 もうこの辺りは都市部と呼んでも良いのだろうか、周囲を見渡せば人家がポツポツと見え隠れするレベルに。人の少なさはともかくとして、防風林等が配置されるようになってきたので風の影響を大いに受ける自転車にとっては有難い。

 そんなこといってるけど1号線外れてから進路は北東へと向きを変え、またしても強烈な追い風で楽して走ってる茶壺さん。こうも風運が良いと何かしっぺ返し受けそうで不安になるな。

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 これはヤバい目をしてる

 とりあえずゴールデンサークルの1番奥に位置するグルフォスの滝を目指す。途中で思ってたより登らされ汗まみれにとなったり、まさかの未舗装路が出現したりで苦労したが17時半には何とか滝へと到着した。

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 ここでピタリ100km

 しかしアイスランドは滝の観光地が多いなと思いつつ、訪れた滝がことごとく見所あるものばかりで嬉しい。このグルフォスに関しても、アイスランドで見てきた他のどの滝よりも水量が多く大迫力なのであった。

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 水飛沫飛びまくり

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 激しすぎて滝壺が見えない

 その圧倒的な水量と間近で観察できる迫力は感じとしてイグアスの滝に近いと思う。嬉しいことにアイスランドの自然に関する観光名所は基本無料のようで(車は駐車場料金いるけど)、リーズナブルに観光ができる。

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 物価高いからある意味釣り合い取れてるのかな?

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 上からも見ることができて2度美味しい

 満足して滝を後にし、やって来た道をUターン。数km戻った場所に道路から隠れるのに都合のいい低木が立ち並んでいるポイントを確認してたのであり、そこへ自転車突っ込み終了とする。

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 木で囲われてて風の影響ない良スペース

 毎日迫力ある景色と観光地巡ってると慣れや飽きが来たりしないのか?とか思われるかもだが、そんなことなく日々驚きの連続であるアイスランド。自然が好きなタイプには本当楽しい国ですよ、天気良ければね。

 2019年7月12日(金) 走行距離104km 累計95081km
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 アイスランド10日目 グルフォス滝手前〜レイキャヴィクから東に38km地点 森林

 アイスランドは地面が柔らかいポイントが多いのだろうか、不思議とテント泊でも熟睡できる国だと思う。私はちゃんと暗くならねば熟睡できないので北極圏でのキャンプは睡眠に関して苦労するかと思ってたんだけど。

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 割と図太いタイプだった

 昨日のT字路まで3kmほど逆走し、そこから先は無事知らない道を進むことになる。昨日2通りの道でわざわざ未舗装路を走ってでも直線的な道を選んだのも「同じ道路を走る距離が少ないから」という理由が多少なりあった。

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 そうして見えてくるは湯けむり

 温泉ポイントかと思いきや然に非らず。いやまぁある意味温泉ではあるのだが、お湯が飛び出る間欠泉地帯なのである。

 多数の火山を誇るアイスランドではこうした間欠泉があっても不思議ではなかろうが、私がこうした場所を観光するのは別府の地獄池巡り以来とあってワクワクする。

 日本はこのテの熱湯が飛び出すような場所はかなり広範囲を柵で囲って万が一にも事故が起こらないよう鉄壁の布陣であるため観光客的にはあまり近づくことができず残念だったりするのだが、ここアイスランドの間欠泉はそこら辺かなりルーズというか自己責任でという感じなのか。

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 すぐ間際まで近寄れる

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 何でこんな青色になるんだろ

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 活発に活動してるのが4つくらい

 中で最も人気の間欠泉は3〜4分に1度のタイミングで勢いよくお湯が吹き出るのであり、その湯飛沫が普通に降りかかるポイントで見学できる贅沢さよ。ちなみに一瞬で冷却されるのか身体に当たる飛沫湯は特に熱くない。

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 この1枚撮るためにカメラ構え続けるワケで

 私と同じくシャッターチャンスを逃すまいとカメラ掲げてる連中がわんさかいるのだが、不思議とファインダーから目を離した瞬間にお湯が吹き出すのであり、決定的瞬間を撮るというのはなかなか難しいものだ。

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 集中力が足りない


 始めから動画で撮ればよかったのでは?説

 っていうか動画アップロードしたのずいぶん久しぶりだ。撮影はしてもアップロード大変だし編集なんかやる気も起きないしで滅多に動画上げなくなってしもうたが、これはこれで面白いと思ったな。

 実に楽しかった間欠泉ポイント。昨日無理してここまで来なかったのは間欠泉をじっくりゆっくり見たかったのと同時に今日中に景勝地をもう1つ巡りたかったから。さすれば「今日は間欠泉だけで完結せん」とかのたもうても許されるだろうし。

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 降りそうで降らない天気の下を移動

 今日の行程で唯一となるであろうスーパーがある町で買い物及び昼休憩とする。もう首都から100km離れてない場所なのに、この系列スーパーやたら商品の値段設定高くしており本当に必要最低限の食材買うだけでも1000円オーバー。

 アイスランドで酷いなと思う点が、この国の産業極端に観光に頼ってるにも関わらず、物価内情をよく知らない観光客を相手にしたコンビニや土産物屋といった類の料金がエゲツない値上げ方をしてるところ。

 コンビニではスーパーの2倍の料金で売られている500mlのコーラが、観光地のショップでは950クローネ(約850円)とかで販売されてるワケで。どんな観光地行っても料金一律なアメリカを見習ってほしい。

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 世界1周中に長期滞在できる国ではない

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 ちょっとした山を登って

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 見えて来たのは国立公園

 周囲に広がるのは苔か牧草というのがデフォルトだったアイスランドで、この国立公園は珍しく植物が豊かに広がっている風景を眺めることができる。この国においては貴重な光景かもしれんが、私としては地平線まで苔が広がってる光景の方が珍しくて面白かったと思ってしまうのが残念なところ。

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 ただしこの湖は

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 ダイビングのエントリーポイントで潜れるとのこと

 夏ど真ん中のこの時期でもドライスーツ(スーツ内に水が入ってこない水着:超高い)を使うとは、寒い国での水遊びってのは大変だよなと心底思う。やっぱ海外旅行中に潜って遊ぶなら年中暑い国がいいと思う。水は驚くくらいに綺麗だったけど。

 公園西部まで向かうと出てくるのは崖が左右に裂けてしまったかのような渓谷風の場所。何でもここが北米プレートとユーラシアプレートを分ける境目になっているとかそんな感じらしいが、側にいたツアーガイドの説明でそんなこと言ってただけなのでよく知らん。そもそも英語なので内容にも自信がない。

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 ただまぁ見た目に面白いのはある

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 ゲームだったら左右の壁が動いて潰されるギミックだよね

 色々歩き回ってたこともあり一通り見終えて自転車乗ったの17時半。日没まではまだ6時間くらい余裕あるが、自転車走行的にはそろそろ終了したい。ということで観光地でて最初に出現した森林へ自転車突っ込み本日終了。

 夕食作ってる途中で雨がパラつきだしたのであり、私の感覚は間違っていなかった!と胸を張りたい気持ち。アイスランドも明日にはレイキャビクに到着する予定。

 飛行機予約の日程も間違っていなかった!

 2019年7月13日(土) 走行距離79km 累計95160km
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