自転車ときどき世界1周

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 エジプト30日目&スーダン1日目 湖畔〜ハルツームから北に約700km ワジ・ハルファの町

 2019年も最終日になって今日もガッツリ走行することになろうとは。流石にこれは計算外だが、そもそも今年の秋ぐらいには「2019年はヨルダンあたりで終了かな?」とか友人に話してたりで、要するに自転車旅行の計画なんてのはアテにならん。

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 かなり北風が強い

 なお昨日のフェリー乗船中にヘブライ語が記載されてるコーヒー粉末の缶と予備タイヤを保護してた新聞紙を処分している。まさかコレが原因でイスラエル渡航履歴を疑われ、入国拒否となるとは思ってないが事前準備でやれることはやっとく慎重派タイプなので。

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 エジプトも残り30kmか

 強い追い風に助けられ全く苦労することのないエジプトラストラン。まぁね、自転車で走る分にはこの国で大変な思いをすることは無いんだけどさ、別のことが色々大変な国だから。

 それを象徴するかのようにイミグレーション手前からトラックが長蛇の列を成している。つまりこれは、ものすごく面倒臭い系の国境なのでしょうか?

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 嫌な予感しかしねぇ

 最初に取られた謎の手数料も出国税ではないようで納得できない点だけど、それ以上に氏名やパスポート番号を記入して提出するイミグレーションカードが有料販売されてたのはオカシクないかと私は声を大にして申し上げたい。

 しかも出国審査の窓口受付が1つしかないにも関わらず、謎の女性優先列とよく分からん優先列の2つが私たち一般人の列とは別にあるためいつまで経っても処理が進まない。私の前にいた人数は10人足らずだったのに、パスポート受け取ってもらうまでに1時間待たされたし。

 そもそも出国審査ってその国を出て行く関係上、入国審査と異なりアッサリ手続きして終わることが多い。アメリカ様なんて入国審査に1時間かけたけど、出国審査はそもそも窓口が存在しないほどだった。

 しかしエジプトはパスポートを受け取ってスタンプ押されるまでに審査があるらしく、椅子に座って待たされるという謎っぷり。入国審査なんてその場でビザシール貼ってスタンプポーンだったクセにさ。力の入れどころ間違ってるぞ。

 ここで更に1時間半ほど待たされようやくエジプト出国手続き完了である。この間ずっと自転車外に置いとくの不安だったため、途中から建物内に入れて目の届く範囲に置いといたけど特に注意は受けなかった。

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 トラックの合間を縫うようにして国境を通過

 バスの人たちが乗客揃うまで待機してるのを横目に私はスーダン側のイミグレーションへ。ここで混んでるポイントを抜けたのかスーダン側では全く待たされることもなく、職員の人が根絶丁寧に分からないところも説明してくれたのであり、もうエジプトとは雲泥の差だ。

 ここでスーダン特有の「外国人登録制度」について説明を受けたのだが、向こうの立場ではコレを出来るだけ早くに済ませてもらいたいらしく「今日中にワジ・ハルファの町で手続きしてほしい」と再三お願いされた。

 「でも15時までに警察署辿り着くの無理だし」
 「分かった、連絡したら17時まで開いてるって言ってるから!」
 「まだスーダンポンドも両替してないし」
 「じゃあココで両替してあげるよ」
 「えーと・・・」
 「必要なパスポートのコピーも取ったし警察署に行けばできるから!」 

 ・・・みたいな感じでグイグイ来る。ということで両替してもらおうとレートを聞いたのだが「1エジプトポンド=5スーダンポンドで良いか?」と言われ、いやちょっと待ってくんない?

 スーダンという国は公定レートの他に個人間で行われる両替の闇レートが存在する国だというのは知ってる。問題なのはそのレート率で、アスワンで調べたところだと正規レートが1EGP=2.8SDPくらい。これに対して闇レートが1EGP=3.5SDPくらいという前情報だったんだが。

 あまりにも割りの良いレートでむしろ怖い。でもこの人たちイミグレ職員だし両替で騙そうとしてるとは思えない。私が何か勘違いしてレートや計算を間違えてるのかと思ったが、ちゃんとメモ帳確認したし何度計算しても間違えてないぞ。

 ネット使えないこの3日間でスーダンポンドが大暴落でも起こしてなければ、つまり私が無茶苦茶得するということなんだけどさ。若しくは両替商ではない個人間の取引だとこのくらいのレートが一般的なのか?

 何はともあれ1000EGPが5000SDPに化けた。むしろ持ってる現金を全てここで交換してしまいたいと思ったが、まぁ向こうも好意でポケットマネーと交換してくれたのだしそれで儲けようという考え方は品がない。

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 ということでスーダン走行開始

 出入国の手続きで合計4時間ほどかかってしまった計算となり、しかし私としても約束した以上は今日中にワジ・ハルファの町にて外国人登録しておきたい。自然、走行ペースを上げて進むことになる。

 強い追い風なので出せる30km/hのペース

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 多分首都のハルツームまで900kmって表示かと

 風に助けられて16時には町中の警察署に到着した。早速登録手続き済まそうと、署内受付で堂々と賭けカードゲームやってるオッちゃんに話したらこちらに一瞥くれる事もなく「明日来い」の一言。

 ちょっとムカついて「ふざけんな!そっちが17時までに来いっつうから必死にペダル回してやってきたんじゃい!そもそも明日は休みだって話聞いて知ってんだよ、適当な事ヌカしてんじゃねえぞクソボケ!」みたいなこと日本語でまくしたてたら慌てて電話して作業始めおった。アフリカの警察はロクな人間いないのだろうか?結局連絡受けて到着した他の職員がものの5分で手続き済ませてくれた。

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 これで心置きなくスーダン旅行できるかな

 そのまますぐ近くにあった宿に投宿したのだが、料金120ポンドと正規レート計算でも300円しないのだけど、ちょっとスーダンの物価安さに戸惑ってしまう。つまり今回の闇レートだと1泊200円弱ってことじゃないですか。これで商売成り立つのだろうか?

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 しかも食事が美味いぞこの国!

 この1食だけで個人的にエジプトの食レベルをぶち抜いたといいますか、そもあの国は炭水化物詰め合わせのコシャリをソウルフードと呼ぶジャンクな食事の国だったし。スーダンの食事は大いに期待を持って臨めそうでワクワクしてる。

 イスラムの暦は我々が使用してるモノとは別であるためなのか、全く年末感がなく普段通りに感じるワジ・ハルファの夜。強いて挙げるならケーキ屋が繁盛してたので、スーダン人は年越しにケーキ食べる習慣があるのかもしれん。

 今年もどうにかこうにか自転車旅行を続け、こうして無事に新たな大陸へと入ることもできた。どうか来年も楽しい自転車旅行が続けられますようにと殊勝なことを願いつつ、同室のスーダン人がうるさいしオマケに蚊もウザい。やっぱアフリカは一筋縄でいかなそうな気がするよ。

 2019年12月31日(火) 走行距離73km 累計106469km
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 スーダン2日目 ワジ・ハルファの町〜ハルツームから北北西に639km地点 湖畔

 150円宿なので施設に何も期待はしてなかったが、まだ深夜の4時前から出発する人がいたのは計算外。スーダン人には騒音という概念が存在しないようで、ドアの出入りも手加減せず思い切り開閉するためその都度私は起こされる羽目に。

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 ドアの横にあるベッドだったの失敗だったか

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 面白いのが部屋だけでなく廊下にもベッドが並んでるところ

 とりあえずこの町で正月休みとするつもりはないため、正月早々だが走ろうかと思う。まぁイスラム教の国であるスーダンには本日が年始という概念ないようだし、お店も普通に営業しておりそういう意味で私も助かる。

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 下手に休んでると動くに動けないから

 とはいえ町を抜けてしまえば見渡す限り砂漠の世界。どちらにしてもこの無人区間を自転車で走り抜けるには、それなり程度に事前準備をしなくてはならない自己責任の土地である。

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 冬で気温低いからまだ楽勝だけど

 それでもエジプトの砂漠と違い、お昼休憩した廃墟までの60km区間に人が居住してる建物は1つも出てこなかった。確かにワジ・ハルファ以降はナイル川を離れたポイントに道路が延びてるため人口過疎区域だとは思ってたけどさ。これはもうちょい真剣に食料の選定して走った方が良いかもしれない。

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 件の廃墟がコレ

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 割と上り坂もある

 昨日までと違い同じ砂漠でも砂地ではない岩石が主となる地形となった。砂漠というイメージからは離れるが、実はこうした岩や山が出てくる方が景色の変化が見られるので自転車的には面白かったりする。

 やっぱね、走ってる上で1番嫌なのはモチベーションの低下ってことだからさ。なので大変な坂道だとか厳しい路面状況ってのも嫌だけどそういうのは「なにくそ、やってやるわ!」という気持ちに変換できるし、走りきった際の達成感にも繋がる。

 それに対して道の変化が乏しいと受ける刺激も少ないため精神的な浮き沈みも減ってしまうのであり、ただ漫然と走る時間が増える傾向にある。長期的に旅行してるとこっちの方が問題として大きい。

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 ようやく出てきたカフェでの1枚

 ここら辺で1つ確信したことで、スーダン人は旅行者に対して当たりが緩やかであるという点がある。要するに荷物満載した自転車乗ってる外国人を見つけても無闇やたらと声をかけまくったりしない国民だ。

 せっかく旅行してるのにそれは寂しいんじゃ?とか思う人もいるかもだが、エジプトみたいな国だと1日に平気で数百回単位で声かけまくられるのだ。その中には「チャイナ」だとか「マネー」みたいなやや馬鹿にしたりからかったりしてくる輩もいる。

 そうでない人でも毎回名前答えて握手してさ、アラビア語混じりの英会話を何とか受け答えするってのは相当疲れるですよ。私みたいな人見知りタイプの人間だと尚のこと。

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 右行ったら岩山なんだけど〜

 だからこそスーダン人の「それなりに放っといてくれるけど、こちらが困ってると声をかけてくれる」という距離の取り方には癒されるというか、助けられる気持ちになる。カフェで寛いで休めたのアフリカ来て始めてだよ。

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 125kmでようやく集落が

 どこで食堂出てくるか分からないこともあり、時間やや早いが夕食にした。スーダンのローカル食堂は床に敷いてるゴザみたいな場所に座って食べるのが基本らしい。なお水はセルフサービスで食べ物は全部手づかみ、というかスプーンやフォークが置かれてない。イスラム教のレギュレーションで左手を使わず食べるのだが、私はまだ右手のみだと上手く食事ができない。

 集落から少々離れた場所にナイル川から引いてきたっぽい湖があったため、ここで走行終了とした。昨日より弱かったとはいえ追い風吹き続けてたので130kmとか走った割に疲れはそれほどない。

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 野宿は静かなのが良いよね

 既に夕食終えているとテント張ってからが暇であることに気付いた。日記もブログも書き終えてしまったのにまだ20時前とかで。かといって暗いため本も読めずPC作業するのも電池なくなるし・・・。ということで眠くなるまでひたすら星眺めてた。ある意味正しいアウトドアライフの過ごし方とは思う。

 2020年1月1日(水) 走行距離132km 累計106601km
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 スーダン3日目 湖畔〜ハルツームから北北西に575km地点 モスク関連敷地

 慣れると人気の無い場所での野宿は下手な宿より快適だったりする。特にスーダンみたいな宿だと蚊の心配をしない分テントの方が寝心地も良かったりするし。

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 水場も近いと尚のこと

 それでも宿を利用するのは基本的に「電子機器の充電」と「ネット環境」を求めてのことである。ところがスーダンの場合、首都にでも行かなければ宿泊施設にWi-Fiが設置されてることは稀であるみたいでさ。つまり宿を利用する理由が薄い。

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 のんびり滞在でもしなけりゃ必要ない感じ

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 そんな場所にあっても利用客いないだろう

 最初の20kmこそ昨日と同じ岩石地帯が続いたが、そこから再びナイル川と合流し平坦で砂地がメインの砂漠に戻る。それと同時に川沿いに集落が出てくるようになり、どうやらスーダンもエジプトと同じくナイル川に沿って人が住む地域が形成されてるらしい。

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 ただしスーダンは本当に川のすぐ側だけ

 エジプトが結構な範囲でナイル川周辺を一大農業地帯としていたのとは大違い。というかスーダンは川沿いの建物も人が住んでるかも怪しいボロボロの廃墟みたいなモノが多く、エジプトとの国力差をまざまざと感じさせる。

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 道路工事中で迂回しろとさ

 前々から疑問だったのだが、やはりこうした砂漠に作られた道路というのは砂に埋もれてしまわぬようちゃんとメンテナンス的な事が行われていると思われる。上記の写真のようにちょっと工事されてる区画だと、路面が砂で覆われてしまうのは清掃等の作業ができてない結果ではないだろうか?

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 だとすると道路整備も大変だ

 町への入口となる三叉路の食堂でお昼休憩とし、しかしその後に向かうは町の中である。というのも何処でも食事ができる環境ではないスーダンという国で、多少の食材は携行しとかないと痛い目を見ると思い始めたから。あと単純にインスタントラーメンのストックが無くなったので補充しときたい。

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 買い物済ますと早速囲まれる

 エジプトからスーダンに入って感じた点の1つが「本格的にアフリカへ入ったんだ」ということ。もちろんエジプトだってアフリカだけどさ、あの国は感覚的に「アラブの国」という雰囲気が強かったんだよね。それがスーダンに入って人種的にもアラブ系ではなく黒人が大多数を占めるブラックアフリカへと変わってきた。

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 すごくワクワクする

 あまりゴール予定を考えないで行けるとこまで行って終了しようと走ってた本日。16時を過ぎてそろそろ食事とっておこうかな・・・と出てきた村に入り食堂の場所を聞くも「この村にはないよ」との答えが。でもその続きで「だからウチで食べていけ」という言葉が続くとは私も思っていなかったし。

 軽く食事頂いて10kmほど先に食堂あると教えてもらったので、そこまで移動し終了しようと思いつつ。でもこのテの情報は信憑性に欠けるからなぁと5kmほどで出てきた村でも同様に「この近くに食事できる場所あるかな?」と質問を繰り返す私は慎重派。

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 しかし別の解釈されたようでやっぱり食事頂いてしまう

 ちなみにこの食事が糸を引く系で大変美味であった。そも私は納豆だとかネバネバした食べ物大好きなのだが、海外ではこうした食べ物を口にする機会は珍しくスーダンの食事がより好きになれそう。

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 思った通り正体はオクラだった

 計2度の食事でお腹も膨れたのでもう走らないで良いや、と近くでテント張れそうな場所を探すことにした。ちょっと町を離れれば幾らでもテント張れる場所なのだが、モスクの前を通った際に「寝る場所探してるのか?そういうことならこの先の施設が利用できるぞ!」とオススメされては断れない。

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 やっぱ田舎のモスクだよね

 ここも外観はモスクなのだが、古びて使われなくなった施設なのか内部はベッドが2台あるだけで伽藍堂。そのベッドを使ってもいいぞと言われたが、今日の日記最初に「テントの方が快適」とか言った手前もあるしテント張らせてもらうことにした。

 のんびり日記とか書いていると案内してくれたニイちゃんが「お腹減ってないか?一緒に夕食食べようぜ」とお誘いに来てくれる。人様のお誘いを断れない体質なのでホイホイ同行して今日3回目となる夕食をば。

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 本当に感謝でいっぱいだ

 ちなみに彼らの夕食だが、大型の洗面器に焼いた鶏肉とソースにアエーシと呼ばれるパンが入ってるのを手掴みで食べるスタイル。こうして手をベトベトにしながら彼らと同じ食事を食べて、ほとんど通じてない会話だけどお互いに笑いあってさ。

 そうした出来事を通してスーダンという国や人が好きになったし、私はようやくアフリカというこの土地を感じ始めたのかもしれないと思う。アフリカに抱いてた漠然とした不安感や恐怖は今、ゆっくりと明るく楽しいモノへと姿を変化させている。

 2020年1月2日(木) 走行距離124km 累計106725km
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 スーダン4日目 モスク関連敷地〜ハルツームから北北西に506km地点 商店裏

 イスラム教の国は何処も宵っ張りだと思っていたが、スーダンは割と早い時間帯でお店も閉まるし人も出歩かなくなるため夜が静かだ。ましてこんな田舎町だと人っ子1人も見かけることはないのであり、野宿してても騒音問題とは無縁である。

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 身体が重たい朝だった

 早いとこ休息日入れるべきとは自分でも思うのだが、スーダンという国はまず宿がある町自体が少ないしあってもワジ・ハルファみたいにタコ部屋詰め込み方式だったりすることもあるようで。なかなか落ち着いて休める町というのがまず出てこないという問題がある。

 とはいえ冬でも日中の日差しは強烈だし、風も強いためテント張りっぱなしにしてると室内が砂だらけになってしまう。あんまりテントで連泊もしたくないというのが本音。

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 なのでズルズルと連続走行日数が増えてる現状

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 月と星のイスラム教で太陽のマークは珍しい

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 地味に登らせてくる前半戦

 ほぼ一貫して朝から晩まで北からの風が吹き続けているスーダン。基本的に南下してるので願ったり叶ったりだが、ナイル川の蛇行に合わせて道路も進行方向が変わるため、ときどき思い切り横風受けるポイントだったりが出てきたりはする。

 とはいえ景色の変化が少ない砂漠において、これだけ気楽な気持ちで楽しんで走れてるのは間違いなくこの追い風のおかげだ。スーダンは7つもの国と国境を接してる国だけど、その多くが治安的に問題を抱えてたりする国で旅行者的には北のエジプトと南のエチオピア以外の国に訪問しづらい現実がある。

 そのため必然的にアフリカを陸路移動するとスーダンは南か北方向へと進むルートを選ぶこととなるのだが。きっと同じ国でも北上する自転車旅行者とでは、この国の感想が全く違ってくるであろうことは容易に想像できる。

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 それほど楽

 50km地点で出てきた町に入り食堂を探すものの、前輪がパンクしたという結果だけを残し終了した。まぁ自転車を立て掛ける建物すらない砂漠ど真ん中でパンク修理するよかマシだったとは思う。

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 今年は珍しい前輪のパンクからスタートか

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 変に町の奥まで入ってしまい抜け出すの苦労する

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 メイン道路の方がこういう商店あるし下手に脇道入らない方がいいかもしれん

 ややナイル川から離れた場所に道路が延びてる関係で、周囲は完全に砂漠地帯。こうなると風を防げるような場所を探すの大変なんだけど・・・と思っていたら、ポツンと無人の商店が出てきたではないか。

 これは有難いと中にテント張らせてもらった私だが、夕食作ってるタイミングでオーナーが来たのにはちょっとビックリした。

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 もう誰も使ってないと思ってたので

 幸い親切な人でテント張る許可どころかチャイを頂きフルーツも貰ってしまい「明日の朝にまたくるから一緒にチャイを飲もう」と約束して引き揚げていった。

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 近くの町に住んでるのだそう

 ・・・とまぁここまでなら良い話で終わるのだが、このすぐ後になって何処からともなく地元の悪ガキみたいなのが湧いて出てきたというね。コイツがタチ悪い感じで人の荷物を勝手に弄くり回すわナイフを取り出して向けてきたり、最後にゃテントに物を投げつけていきやがった。

 私もそんなことされてヘラヘラ笑ってるタイプではないため猛烈に怒って喧嘩腰の対応だったんだけどさ。やっこさんいなくなってから冷静になり「深夜に戻ってきて襲われたりしたら大変だ」と荷物全撤収して建物裏手の見えない場所に移動した。

 風は吹くし地面も凸凹で寝にくいポジションになってしまったが、安心して眠れる安全を買ったということで納得するしかない。今まで出会ったスーダン人はみんな良い人ばかりだったけどさ、やっぱりどの国にだってロクでもない人間は一定数存在するってことだ。

 2020年1月3日(金) 走行距離112km 累計106837km
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 スーダン5日目 商店裏〜ハルツームから北北西に約450km ドンゴラの町

 そろそろ疲れで朝起きるのがしんどくなる連続走行8日目。ということで今日は午前中で走行終了することにして、半日ゆっくり休もうと思う。昨日ちょっと語ったが、首都のハルツームまでの道中で最大の規模を誇るドンゴラの町があるので「落ち着いて休める町」の条件を満たしてると信じての措置。

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 流石にどうにかなるでしょ

 昨夜「朝は7時に来る」と言ってたオッちゃんは8時半過ぎの出勤で、私も出発準備を終えてしまいそろそろ出発するかな・・・と思ってた矢先だったため、再会できてホッとした。

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 そこから焚き火起こしてチャイ挿れて1時間

 でもこうして私のような旅行者を歓迎してくれる人と一緒の時間なら出発遅くなっても全く気にならない。何しろ今日は半ドンだし、どうせ強烈な追い風が私を後押ししてくれるだろうからという打算的な側面もある。

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 そんな感じで9時半出発

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 昨日にも増して凄まじい風

 風は完全に後方からばかり吹いてるわけではないため、舞い上がった砂塵が両足や顔面に打ちつけて痛かったりする。でも個人的には私の身体より自転車の駆動系部品が砂噛みして寿命をガンガン縮めているのでは?という点の方が心配。

 一応イスラエルの時点で前後のスプロケット及びチェーンは新品に交換したけどさ、現在他に持ち運んでる駆動系部品が予備のチェーン1セットだけなんだけどな。この装備でアフリカ何処まで走れるのかはちょっとドキドキしてる。

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 道路上に勢いよく砂が流れていく

 2日ほど前に「道路が砂で埋もれてしまわないのか?」という疑問に「定期的に清掃が入るのだろう」と結論づけていたけどさ、この状況見てると引っかかりの少ないアスファルト路面ならこんだけ風強ければ砂の堆積なんぞ関係ないんだろうな、と考えを改めた。ちょっとしたペットボトルとかでも吹っ飛ばされてるくらいだし、小さな砂塵じゃ道路に積もることすらないのではと。

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 下手すりゃ自転車も横倒れしそうになる程だし

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 スーダン初の主要道路分かれ道

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 ここでナイル川左岸へ渡る

 川を渡った先がドンゴラの町なので本日はここで終了である。時間も12時とキッチリ午前中で到着したし見込み通りだと言えよう。

 ところがドンゴラの町で宿を探すのに難航する。というのも大きなバスターミナル付近に安宿あるだろ!との見込みで向かったのは良いが、潰れていたり地図に記載されてる場所に宿が存在しなかったり。

 町の人が教えてくれた場所にある宿はお高いホテルだったりとかれこれ1時間以上も町の中を行ったり来たり。結局安宿はローカル系の小さなバスターミナル周辺にあった。こういうところが新しい国へと来た時に、今までの国と勝手が違って苦労することの多いポイントの1つ。

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 宿関係は割と大変

 年も明けたし家族親族に年始の挨拶くらいしとかにゃマズいかと宿の人に聞いて近所のネット屋へ。一昔前だと海外旅行でネット環境を得るためにネット屋利用するのはよくある光景だったと聞くが、現代でもWi-Fi探してこうしたお店を使うのは非常に珍しい。それだけアフリカというかスーダンが遅れている国ということでもある。

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 過去にカンボジアの田舎でも同じようにネット屋利用した記憶が

 部屋の鍵は上手く解錠できないし、シャワーは途中で水が止まって出なくなるし、部屋の中には蚊がわんさかいるしと結構イケイケの環境だけれども。不思議とスーダンはストレス少なく楽しい感じなんだよね。やっぱ出会う人たちが親切で精神的に楽だという点が大きいのだと思う。商品の値段をふっかけてこないし。

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 食事も美味いし、癒しのスーダンだ

 2020年1月4日(土) 走行距離78km 累計106915km
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 スーダン6日目 ドンゴラの町〜ハルツームから北北西に340km地点 農場

 部屋に蚊が多いのだけど現在までアフリカ内で蚊取り線香を売ってた商店が無いため、毎回目視でぶっ叩いて蚊を撲滅させている。勿論この方法では上手くいかない場合も多く、結局この日は頭の周辺に毛布で空間作って対処した。

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 アフリカこそ蚊取り線香がいるだろうに

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 外の方が風強いので虫関係被害が少ないかもしれん

 ドンゴラの町で朝食済まそうと考えていたが、迷わず町を抜けるようにと選んだ大通りが周辺なにも無い道で気付いた時には町を抜けてしまってたというね。スーダンでは食べれる時食べとかないと、次に何処で食堂出てくるか分からないという不安が付きまとうのだけど。

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 今回は町出てすぐのポイントに食堂あって助かった

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 それでは今日も地平線への走行

 昨日と異なり砂が荒れまくるほどでは無い程度に風が吹く。たとえ追い風だったとしても、砂漠地帯ではこの程度の風力に抑えられてる方が何かと安心できると感じるな。

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 それでも休憩は遮蔽物がないとやってらんない

 先の食堂から先はとんと食べ物扱ってるようなお店が姿を見せなくなってしまい、砂漠にときどき農地が織り混ざって出てくるのみである。いや本当食べれる時に食べておくってのは大切なことだと改めて思うよ。

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 スーダンでラクダ見たの初めてかも?

 結局85kmほど走ってようやくお昼休憩取ることができた。いくら楽な走行とはいえこれだけ走って無補給だと、終盤はペダル踏むのにも力が入ってないことが実感できたりする。

 んでお昼なのだがガソスタの横に1件だけある食堂で、メニューも2種類しかないらしく期待せずにいたのだがこれが猛烈に美味くてビックリした。名前「バーミヤ」と言ってたと思うのだけど、味は実家でよく食べた宮崎名物「豚味噌」に近い。

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 あんまり美味いのでおかわりしたら

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 別の料理が出てくるのご愛嬌

 そしてこの1品もすこぶる美味いというのが凄い。実はスーダンって安くて美味い食事というジャンルでは世界でも有数のレベルなのではないかと思い始めてきた。まぁエジプトで料理の基準が思いっきり下がってる故の高評価かもしれないが。

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 写真見返しても砂漠しかねぇ

 午前中にかなり距離走ったこともあり、後半戦ではチェーンに油さしたりカフェ見つけてティータイムを楽しんだりと余裕かまして走る。それでも日が短い冬の時期で簡単に100kmオーバーできるのだから追い風様々。

 17時を目処にして「次の食堂あったらそこで夕食かな」と思い目の前に出てきた農場の人に1番近いレストランは何処にあるの?と聞いてみる。

 すると「20km先まで何もないぞ」という答えが返ってくるのであり、まぁそんなもんだと思ってた、どうもありがとう!と出発しようとしたら「そういうことでここで食べていきな」と食事出してくれるとは。

 そのまま敷地内にテント張らせてもらいここで走行終了とする。なおこの農場だが、モスクの施設を兼ねているのかちゃんと手洗い場所とお祈り用の絨毯敷かれているのがスーダンっぽい。ちなみにエジプトやスーダンではどの宿でもお祈り用のミニ絨毯が備え付けで置かれており、最初足拭きマットと間違えて使いそうになった茶壺さんという人もいるとかいないとか。

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 不思議とこの農場敷地は風が弱い

 久しぶりに芝の上にテント張ることができて私も嬉しい限り。お借りしたトイレにハエも蚊もいないというのも驚きの点で、これは砂漠の中にある農地なのが影響してるのだろうか?とりあえず下手な宿よりも良い環境での夜であり、スーダンって国は分からんなぁ。

 2020年1月5日(日) 走行距離136km 累計107051km
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 スーダン7日目 農場〜ハルツームから北北西に234km地点 廃墟

 この時期のスーダンは夜間気温は一桁代まで下がるほど寒いため使われてる様子がないが、スーダンには屋外の至る所にベッドが置かれている。何でも夏の建物内は暑すぎるため、外に置いてあるベッドで寝るのがよくある光景なのだそうだ。

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 テントの奥にもベッドが並んでる

 そんな朝は流石に上着を着ての出発準備。太陽が昇ると強い日差しで上着なんぞ着てられない程暑くなるのだが、それは大体9〜10時になってから。早朝の寒さだと頂いたホットミルクが体の芯まで温まるようですこぶる美味い。

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 出発前に上着脱いで走り出す

 農場の敷地周辺に木が植えられているため敷地内での風が弱かったらしく、外に出て走り出すと途端に風に吹かれることに。ただ問題なのが今日のルートで、しばらくは南下というより東進する道が続くことなんだよね。ほぼ一定して風は北(より正確には北北東)の方から吹いているため、結構キツい横風に晒されることに。

 昨日より1時間くらい早い出発してるのに、進路が違うだけでこうも疲労の度合いが違うのか?と自分でも驚いてしまう。途中でやってらんなってしまい、2度目の朝食を摂ったりしてるがそうでもしなくちゃ走ってらんないよ。

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 車の数少ない割にガソスタ大行列

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 スーダンの田舎町って全部茶色で面白みに欠ける

 何とか60km強を走ってようやく南へと曲がるポイントへ。そしてその場所が今まで隣を流れていたナイル川との離別ポイントでもある。

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 三叉路に建つ塔が目印だ

 というのも首都のハルツームまでナイル川は蛇行しながら延びており、川に沿って進むと丸400kmほど遠回りする行程となってしまう。ということで砂漠のど真ん中を突っ切りハルツームへと向かうショートカットを走りたいと思います。

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 それなら303kmで到着できるらしい

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 その前にここでお昼休憩していく

 ナイル川の流域から外れたとはいえ、エジプトと違って川沿いに広大な農地とか作ってないスーダンでは道路から見える景色的にはそれほど変化はなかったりする。結局周囲360度砂漠の景色が続くワケで、唯一の景色的な変化が電線が見えなくなったということくらい。

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 人工物は定期的に現れるので野宿の心配はなさそう

 進路が再び南へ向いて追い風の恩恵を受けて走れるようになったので、一気にペースも上がるし体力的にも楽ができる。ならば頑張って距離稼いでも良いかもしれないが、連日130kmとか走ってるのは私にとって十分すぎる程のペースなので。

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 だからって写真で遊んでる場合ちがう

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 エジプトで購入した新しい三脚試してみたかった

 とかやってる間に三叉路から60km。小さな食堂が出てきたので「この先何処で食事できるか分からないし」の精神でメニューもフルと呼ばれる豆しかないけど食べておくことにした。

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 味は中米でよく食べてたフリーフォレスと似てて、要するに飽きる

 しかしここから10kmの間に3件も4件も食堂が固まってるとか何なのよ?せめて看板とか出して情報示して欲しいのだけど、どうせアラビア語だからあっても意味なかったかもしれん。

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 最後にゃ立派なモスクまで出てきたし

 この一帯に使われていない廃墟がいくつか残ってたので、その1軒を間借りして走行終了とした。風って背中に受けて走ってる最中は頼もしいけれど、テント張るとなると非常に厄介な存在となる。しかも砂漠だと室内を砂まみれにするわジッパーの寿命を縮めるわで性質も悪い。

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 だからこうした建物は重要

 夜になると道路を走る車両もほとんどなくなり静寂保証されてるのがスーダン野宿の良いところ。今日も夕食自炊してないので19時前に暇になってしまい、しかし建物内なので壊れかけた屋根が邪魔して星を見ることもままならず。ここ最近ずっと休まず走り続けているけどさ、これはスーダンの環境的に睡眠時間が大量に取れてることが1つ要因としてあるのかもしれない。

 2020年1月6日(月) 走行距離130km 累計107181km
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 スーダン8日目 廃墟〜ハルツームから北西に78km地点 検問付近

 狭くて出入口も1つしかない野宿するためにあるような廃墟だったが、地面が凸凹でやや寝にくかったのが難点か。なかなか100点満点の野営地というのは出てこないものである。

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 野宿に何を求めいるのだ私は?

 ちょっと今日は距離稼いでおきたいのでチャチャっと朝食済まして8時過ぎには出発してしまう。

 この理由としてスーダン入ってからずっと道路脇にあった道路ポストが、これはスーダンの中心部ではなくハルツーム入口までの距離で、宿がある町中心部までは更に20kmほど余計に走行しなくてはならないことに気付いたから。

 なお現在の道路ポスト表記が大体260kmくらいなので、今日のうちに距離走って明日は余裕持ってハルツーム入りしたいと思います。いくらスーダンとはいえ一国の首都なら流石に走りづらさがあるだろうし。

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 もう1つ理由を挙げると今日の道がほぼ直線だから

 完全に追い風を計算に入れてのプランニングを立ててるため、これで風が吹かなかったら全て計画は水泡に帰すこととなるのだが。まぁそういう心配しなくともスーダンは今日も強烈な北風が吹いている。

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 こんな砂漠のど真ん中にバスターミナルがあるんか

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 ちょいちょい低木が出てきた

 この木々は用水路なのか自然に出来たモノか知らないが、小さな川が道路の近くを流れてるポイントになったからと思われる。ナイル川の側から離れるときは「首都のハルツームまで砂漠の中を走る」と書いたけどさ、やっぱ何かしら水路の近くに道路は作られてるんだね。若しくは逆のパターンで道路作ったから近くに水路引いたのかもしれない。

 調子よく走って80km弱ポイントの食堂でお昼休憩。ここはちょっとした集落になっており3〜4件の食堂があったので何処に入ろうか迷っていたのだが、中で食事をしていた団体にお呼ばれしてそのまま一緒にお昼食べることとなった。スーダンでは現地の人と食事する機会が多くて嬉しい。

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 トラックのドライバーの方々でした

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 結構道路上に歩いてる人がいる不思議

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 まさか野生のラクダか?

 ひたすら砂漠を走ってはいるが、結構な頻度で左右にカーブが入るのはどうしてだろう?日本の高速道路とかだとドライバーに眠気を起こさないよう直線に作れる道でも定期的に緩やかなカーブを挟む・・・みたいな話を聞いたことあるけどさ、スーダンでそんな気の利いたこと考えて道路作ってるとは思えない。

 かといって山や谷を避けて平坦な道を作っているためかというと、全然そんなこともないのがさ。無意味にカーブがあるせいでいきなり背中から吹いてた追い風が真横から吹く風に変わるからやめて欲しいんだけど。

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 実は日本がODAでこの道路作ってたりとか

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 この区間だけやたらスイカ売ってるの見かけた

 追い風で楽してるとはいえ相当距離走ってるのでエネルギーは定期的に補給してる。前にもらったみかんだとか同様にもらった干しフルーツだとか。本当にスーダンでは人の親切に立って旅行をしてると思う。

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 感謝しております

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 表示も残り100kmを切った

 走りに走って178km。このポイントで検問エリアが出てきたため今日はこれくらいで勘弁してやろうかと思う。まだ17時前だし時間的な余裕はあるけどさ、もう明日ハルツーム到着は間違いないと確信できる場所まで来たので。

 ちなみにこれだけ距離走ってるのに本日の平均速度は24.4km/hであった。フルパッキンの自転車なんて平均15km/hに届けば良い方だと思ってるので、如何に追い風に助けられてるかが数字からもよく分かる。

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 夕食済まして暗くなってから廃墟にテント張る

 ちなみにこの自転車旅行で1日の走行距離タイ記録となったのだが、前にこの距離を出したのは5年前の中国走行時である。加齢による体力の衰えはどうしたってあるものなので、もうこの数字を抜くことはないと思ってたんだけど。流石に「当時と体力変わってないじゃん!茶壺さんスゴイ」とは思いません。

 2020年1月7日(火) 走行距離178km 累計107359km
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 スーダン9日目 検問付近〜スーダン首都 ハルツームの町

 地面の柔らかさはバッチリだったのに、不思議と寝付きが悪かった夜。1日何時間も自転車漕いでるため基本「夜中に眠れない」ということはないのだが、年に数回くらいこんな感じで理由もなく寝付けない日があったりする。

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 寝る前に近くに人がいて神経高ぶってしまった説が有力

 とりあえず今日はウイニングランで無理しない日だしお気楽な走行だ。ツール・ド・フランスで言えばもう総合優勝者がほぼ確定していてパレード的な雰囲気を含む最終日に近い感覚かもしれない。

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 いやツールそんな詳しくないんだけど

 最初こそ横風に苦しめられたりもしたが、そこさえ超えてしまえばもう後は楽勝。砂の世界一辺倒だった景色も徐々に植林されたであろう木々や農地が増えていく。

 それに比例するよう交通量も増え始めたのだが、スーダンの道路って別に幅広でもないし側道がしっかり完備されてるわけでもない。ただ極端に交通量が少ないので危険となることが少なかったに過ぎないのでして。

 都市が近づくにつれてこのテの危険が増すのは常だけど、スーダンのバス運転手は久しぶりにクソ以下の最低な運転をする輩が多いクレイジー率が高いため、町まで30km手前の時点で早くもゲンナリし始めたぞ。

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 お昼休憩して立て直そう

 しかしここからがハルツーム突入の真骨頂。交通渋滞で苦労するなとは思っていたが、それはあくまで車両によるモノであるというのが私を含めた一般の認識であろう。

 しかしスーダンは一味違う。大きな市場で営業してる数々の露店がメイン道路までせり出しているのであり、そこに無数の買い物客が縦横無尽に歩き回っているためもはや車両が移動するどころの話ではない。

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 ここら辺はまだマシな方で

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 最終的にはこんな状況に

 断っておくけどこれは地図にも主要国道で記されている片側2車線の一般道路だかんね?別に歩行者天国になってる訳でも何でもなく、ただ無秩序に人々が好き放題道路を利用してるだけ。地面はポイ捨てしたゴミだらけだし、人だけでなく馬やらロバを連れて移動してる者もいる。

 当然自転車に乗って移動などできるはずもなく押して進むことになるのだけど、バイクや車もこの状況下に平気で突っ込んでくる上、アフリカのドライバーってのは「交通状況を鑑みてちょっと待つ」みたいな行動が全くできず、とにかく鼻先突っ込んで譲らない運転をするので完全に流れが詰まってしまうことも多々ある。

 そうした混沌の道を抜けてようやくハルツームの中心街へ。普段こうした大都市には来る前にある程度宿とかの情報を下調べして無駄に動き回らないよう努めるのだけど。何しろ2週間前のアスワン以来、情報収拾する機会がないままやって来てるため完全に行き当たりばったり。

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 案の定宿探しに難航する

 そもそもスーダンの宿相場すら自信がない感じで、最初はWi-Fiが使える安宿なら何処でも良いかな・・・みたいな考えが如何に甘かったかと痛感することになる。

 合計3時間、調べた宿は二桁迫るほどなのだがどこも満室だったり完全に予算オーバーしていたり。もう疲れてしまい「最初に聞いた400ポンド(約960円)の宿でいいやもう」と再訪してみたら「もう満員になっちゃった」とか言われる始末。完全に良くない流れだコレ。

 あまりに消沈してる私を見兼ねたのか従業員が「付いてきなよ、泊まれるホテルに案内してあげるから」と助け舟を出してくれる。向かった先は1泊の料金2倍以上するスーダンではかなり高目の宿だったのだが、オーナーが親切だったのとスーダン物価が思った以上に安くて大量に余ってるエジプトポンドの処分、更にはまだ正月休みもしていない・・・ということから奮発することにした。奮発して1泊2000円以下かよ。

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 見た目は悪いが結構美味い夕食

 Wi-Fiの通信速度が「メールやHPを見ることはできるけど、ブログのアップロードはできない」という絶妙なライン。とにかく走りづめで疲れたこともあるし、ゆっくり休んでから今後のことは考えよう。

 2020年1月8日(水) 走行距離107km 累計107466km
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 スーダン10日目 ハルツームの町

 遅くなったが正月休みという名目で、ハルツームの町では特に観光することもなくのんびりしようと思う。というかそのために少々高めのホテル泊まったのだし、スプリングがヘタってないマットレスで横になれる機会はアフリカでそう何度もないだろうから。

 しかし1つ問題となるのが「部屋が満室に近くてさ。他の部屋開くまで他のお客とシェアしてくれるか?」と言われていたこと。そんなの普段ならお断りして別の宿へと移るとこだが、昨日余りにも疲れてたので了承してしまった私がいる。

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 どうしたもんやら

 と思ったが本日朝にやって来た人は非常に常識あるタイプで、部屋をシェアすることにストレス溜まらなかったのはありがたい。エジプトで泊まったドミトリーじゃ音楽大音量で流しまくるし電話も平気で大声で話す、挙げ句に私が日本人だと分かると「日本で仕事をしたいから紹介状を書いてくれ」とか言い出す輩が同じ部屋だったので。

 安心できたところで外出し近くのショッピングモールへ向かう。というのもホテルのWi-Fiは速度が遅くて今ひとつ使えないのであり、快適なネット環境を求めてカフェりながら優雅な時間を過ごしたい。

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 そう思ってのことだったが

 見事にどのカフェもWi-Fiなしと来たもんだ。仕方ないので地下のスーダンでは珍しい大型スーパーで蚊取り線香とかコーヒー豆があるかと物色するも、期待したような商品は何も見つからず。結局なんの成果も残せないまま退散することになってしもうた。

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 まぁスーダンだし仕方ない

 それなら今日のうちに別の作業を済ましてしまおうと日本大使館へと足を向ける。昨日散々宿探した際に最寄りの場所を通過しており、道順バッチリ覚えてるのが少し悲しい。

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 歩いて20分ってとこかな

 ここでパスポートのページを増やす「パスポート増補」という手続きをしようと考えたのは、思ってた以上にスーダン物価が安くてお金を使わなかったのと、入国前に調べたエジプトポンドとの両替比率が良かったため手持ち現金が余りそうなので。

 ついでに言うとアフリカでは多数の国でビザが必要となるのだが、このビザはシールタイプだと大概パスポートの査証ページを丸々1ページ使ってしまうため思いの外、残りページ数が減って来ているという点。それに今年の3月にパスポートの増補サービスは無くなってしまうという噂を聞いた点。

 更には大使館における手続きサービスは規定の日本円料金を現地通貨レートに変換して支払いとなるため、スーダンみたいに正規レートと闇レートが剥離してる国だと同じサービスが割安で受けられるということもある。スーダンなら闇レート換算すると大体6割程度の値段になるのだ。

 まぁそんなワケで手続きお願いしようと思っていたのだが、何と手続きの権限を持つ職員が日曜日まで戻ってこないということで今日はサービス受けることができなかった。何やろうとしてもダメな日だ。

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 もう帰って寝るしかないんかな? 

 大人しくホテルへ戻り、ほとんど進まないネット作業にやきもきしながら呑気に部屋で寛ぐ私。なお同室の彼は「新しく部屋が空いたから」と半日たたないで部屋を移っていった。まぁ助かるっちゃ助かる。

 洗濯や自転車の清掃とかやるべきタスクはあるのだけれど。とりあえずハルツームでは「1日1作業がノルマ」くらいの緩い気持ちで過ごしたい。まぁ今日は何もやること達成できなかったため初日からノルマ達成できなかったことになりますが。

 悔しいので攻めてブログ記事上げようとしたけれど、数時間かけてようやく3記事アップできたところでアホらしくなって辞めた。文章コピペ、写真アップロードしてタイトル付けるだけの簡単手続きにこんなのやってられん。ネットの速度あれば1記事2分で終わることだと思うとやりきれない。

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 遊びながらついでの作業だったクセに

 2020年1月9日(木) 走行距離0km 累計107466km
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