自転車ときどき世界1周

カテゴリ:駄文コラム > 轍会議

 ということで轍会議もこれで最終回。緊急事態宣言の発令によって外出が憚られる事態となった事態を受け作られた企画なので、宣言解除と共に終了する方が一本芯が通っていたよなぁとか思いつつ。いざ実施してみたら自転車旅行者に色々話を聞くのが思ってた以上に面白く、ここまで続ける原動力となりました。

 そもそもこの終了のきっかけとなった出来事が、次回ゲストを考えるミーティングの最中に「そろそろ外に出てキャンプとかしたいんだけど」という発言に端を発している辺り、現役の海外自転車旅行者同士が次々とインタビュー対象を替えてく動画シリーズというのが長続きするコンテンツになる訳ないのだ。

 とはいえウガンダで動けない日々が続く間、私はこの轍会議を実施することに随分助けられたし自転車で走ることもできずにいた状況で、旅行モチベーションを維持するのに大きな力となった。

 やっぱりさ、自転車旅行を続けるのって大切なのは体力じゃなくて精神力だから・・・と第0回のテーマ内容に帰結したところでまぁお後がよろしいようで。

 轍会議:最終回放送
 ゲスト:なし
 テーマ:自転車旅行の過去と未来

 

 他2人MCの紹介
 ◎久保田翔
2014年7月、アラスカから自転車世界一周をスタートとした元書店員。
アメリカ大陸縦断中にユーコン川をカヤックで川下りした他、アマゾン川を自作した筏で下ったり釣りのためにアマゾンの奥地に行ったりと、自転車以外の経験も豊富だが、寄り道ばかりで全く進まない。
一説には日本人サイクリストでは最大の積載量を持っているとかいないとか。
これまでの走行距離:33,500km

 ◎沖野直嗣
2016年5月、アラスカから自転車世界一周をスタート。
北南米大陸縦断、北欧周遊を経て、ユーラシア大陸横断半ばで一時帰国中。
山岳地帯での走行をこよなく愛するサイクリスト。アンナプルナサーキット(ネパール)、マナリ・レーハイウェイ(インド)など、標高5,000mを超える道を自転車で走る。
これまでの走行距離:63,000km
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 自転車旅行は長期間になりやすい点とアウトドアとの親和性が高いこともあってか、自転車とは異なる趣味や遊びを旅行に取り入れてるサイクリストが割と多い印象だ。私にしても海外登山で登ってみたい山は積極的に足を運んでいるし、有名ダイビングスポットで潜ってみたり、世界各国のコーヒーを飲み比べる・・・なんて楽しみもある。

 ただ私が思うことは、旅行をしてる最中だろうと周囲の様々な物事に対してアンテナを張り、自分から興味の対象へ動く積極性がなくては今回のゲストである磯田さんみたく様々な物事に触れていく旅行者になれないであろうということだ。

 海外旅行してれば楽しいという期間は精々最初の1年程度で、旅行することが日常となった時に自分が何に興味を抱き、何に対して熱くなれるのか?今回のテーマは長期で旅行してると割と多くの人が直面するそうした「旅行のマンネリ」についてある種のアンサーになっていると私は思っている。

 轍会議:第10回放送
 ゲスト:磯田よしゆきさん
 テーマ:+αの楽しみ方

 

 2009年に自転車旅行をスタートさせる。2013年からはタンデムバイクという2人乗りの自転車を使い、現地で出会った人を後ろに乗せて旅行するという異色のスタイルで旅行を続け、今年2020年に無事帰国を果たした。

 ちなみにアマゾン川イカダ下りを実施した先駆けのサイクリストだったりもする。

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 自転車旅行をしてるとそれだけで「凄いですね」みたいな評価を頂くことがあるのだが、実際のところ旅行を続けていくことはそれほど難しい事ではないし、増してや「凄い」ことだとは思ってない。

 むしろ長期の自転車旅行をすると決め、そうした旅行を始めるため自身で努力や創意工夫をするというの方がずっと大変で強い意志を必要とすることなのだ。

 今回の旅に出るタイミングというテーマは、言ってしまえば「本人が最適と思った時」という回答が出ている話を「その出発までにどういった下準備をしてきたか?」ということに焦点当てている話であるとも言える。

 轍会議:第9回放送
 ゲスト:八島さん
 テーマ:旅に出るタイミング



 大学在籍時に一年間休学し、自転車による南北アメリカ大陸縦断をスタートする。メキシコで自転車を盗まれるも旅を諦めず新たな自転車と共に大陸縦断を達成。復学後にアイスランド一周を達成する。


facebookライブ:バーチャル世界ツアー
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 国というのは結局のところそこに住む「人」であると思っている。だからその国のことを話すということは、そこに住んでる人たちを語るということであるし、国のイメージというのは8割方人によって決まると感じる。

 もっと言えば長期の旅行というのは「どういう人と関わりを持ったか」という点が、旅行の価値を大きく左右するものだ。単に走った距離を誇りたいのならばローラー台の上で話は帰結するのだし。

 自転車旅行をしてると割と多くの人から親切を受ける機会があるけれど、そうした出来事を経験し、その国の人たちの考え方や意識の違いをリスペクトしようとする気持ちが大切なのだということがよく分かる。

 今回のテーマでゲストの小山君が自分なりに考えた返礼をする話があるけれど、結果的に在庫大量に余らせたとかそういうことじゃなくて、受けた親切を自分なりの形でお返しした・・・ということを私はすごく尊敬してる。国によっては腹を立ててばかりということもあるけれど、そういう気持ちを忘れずに持ち続けていけたらと願っている。

 轍会議:第8回放送
 ゲスト:小山陸さん
 テーマ:異国との付き合い方



 2015〜2016年にオーストラリアをトレーラー牽引するスタイルで1周を達成。動画本編で「もうちょいゆっくり走りたい」とか言ってたけど、総日数約180日と無茶苦茶速いペース。ちなみに茶壺はこの国をほぼ1周するのに240日かかっている。

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 自転車での旅行というのは、観光地ではないポイントも目的地として定めているというか、むしろその目的地に辿り着く過程こそが自転車旅行としての根幹を成しているのだと思っている。

 それじゃあ今回のテーマである「自転車旅の目的地」という話はほとんど形骸化してるじゃないか!とか思われる方がいるかもしれないが、そうではないのだ。

 自転車旅行にとって目的地というのは、その道中が存在することで深みを増しより味わいを与える料理とスパイスみたいな関係で、最大限楽しむためにはどちらも無くてはならない重要な関係性だといえる。道中に納得できない旅行は目的地の価値を落としてしまうし、ゴールを目指さない自転車旅行は旅行ではなく放浪だ。

 まぁその過程が目的地となることもあるのが自転車旅行の面白いところであり、本動画ではそういう点についても語っているつもり。なおこの文章は自分で動画を見直してから後付けで書いてるため、そりゃまぁなんとでも言えるわな。

 轍会議:第7回放送
 ゲスト:福田弘さん
 テーマ:自転車旅の目的地



 2001年のアメリカ横断を皮切りにして、2004年日本縦断、2005年東南アジア、2008年オーストラリア、2009年ニュージーランド、2012年南米、2018〜19年アフリカと様々な土地を走っている自転車旅行者。

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 本動画はライブ再生も行なっているワケだが、このライブ動画の同期作業は轍会議メンバーのみでは不足役であり周囲の人から助けを得てなんとか実施に漕ぎ着けていた。

 しかしいつまでも手を借り続けるワケにはいかない・・・と、前回の動画からはレクチャーを受けた末に自分たちのみで対応しようとした結果、この回は見事に配信に失敗し開始時間から30分ほど遅延した混乱の中で収録開始している1本だ。

 最初の挨拶で私の反応が遅れているのも焦りまくって他のことに気を取られていた故のポカであり、何というか生配信というのは全く恐ろしいものだと実感したというべきか。今回の放送で私が普段通りに振舞っているよう見えたならば、正に鴨の水かきってヤツだった。

 ちなみに「水面で優雅に浮かぶ白鳥は、しかし水中で必死にもがいている(意訳)」って有名な言葉は多分、巨人の星で出てきたのだけど、実際にはアイツら浮力で浮いてるんだよね。どう考えても今回の動画で私は白鳥より必死であったと思う。

 轍会議:第6回放送
 ゲスト:廣井さん
 テーマ:旅のピンチ



 2011年に自転車世界1周をスタート。アメリカ大陸縦断、オセアニア、アフリカ、ヨーロッパと各地域を走行し、残る中央アジアを前に資金調達を兼ねて日本に一時帰国中。

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 この轍会議という動画シリーズの出発点が「海外自転車旅行者の話をもっとたくさん聞きたい」という点にあるので、基本路線としてゲストの話をメインに据えて私(や他2人)があまり出過ぎないようにという了解がある。

 ただまぁ自転車旅行者同士で趣味に関することなど、思う存分語りたいという思いは当然あったりするのであり、割と初期段階からゲストを呼ばない番外編をねじ込もうと相談はしていた。

 そういう背景もあって、今回の動画は個人の趣味と意見がぶつかり合い「制限時間内にどの作品をねじ込むか」という点で揉めに揉めた難産の1本だったりする。

 個人的に自転車関連のエッセイや小説に関してはもう10作品くらい挙げたかったし、私は音楽疎いので挙げられてる作品のうち3曲しか知らなかった。

  とりあえずこの動画シリーズが続いた場合、第10.5回くらいでもっかい番外編をやるのも良いかなと思っている。もっとも轍会議はコロナで旅行ができない期間に実施された企画なので、次の番外編やるというのは私が7月になってもこの国から脱出できないことを意味してるのだけど。

 轍会議:第5.5回番外編
 ゲスト:なし
 テーマ:自転車乗りのバイブル



〜本動画で話題に上がった作品一覧〜
◎漫画

・アオバ自転車シリーズ(宮尾岳)

・のりりん(鬼頭莫宏)

・シャカリキ(曽田正人) 

・サイクル野郎(荘司としお)

・茄子(黒田硫黄)

・ハチミツとクローバー(羽海野チカ)

・キラリティ(大石まさる)


◎エッセイ

・行かずに死ねるか!(続編:いちばん危険なトイレといちばんの星空・洗面器でヤギごはん)

・やった(続編:ほった)

・スマイル

・中村春吉自転車世界無銭旅行


◎小説

・ただマイヨジョーヌのためでなく(ランス・アームストロング)

・サクリファイス(続編:エデン・サヴァイヴ)


◎雑誌

・サイクリング→ニューサイクリング

・自転車人

・サイクルスポーツとバイシクルクラブ

・ランドヌール

・ランドナー読本


◎映画

・僕たちのバイシクルロード

・茄子アンダルシアの夏(続編:茄子スーツケースの渡り鳥)

・銀河自転車の夜 平野監督北海道自転車3部作 『由美香・流れ者図鑑・白 THE WHITE』


◎ 音楽

・Tour De France(Kraftwerk)

・自転車に乗って(高田渡)

・自転車ショー歌・サイクリング・ブルース(忌野清志郎)

・Bicycle Race(QEEN)

・自転車ラプソディ#1(サムシングエルス)

・サイクリング・ブギ(サディスティック ミカバンド)

・ピンクのチャリンコ (上々颱風)


◎画家

・フランクパターソン

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 週末の土日に放送している轍会議。つまり日を跨いで2組のゲストに来てもらっているワケだが、この際にゲストのタイプが被らないようにするというか、なるべく異なる雰囲気の自転車旅行者に来てもらうよう努めている。

 今回のゲストである西山さんに関しては、バイクパッキングスタイルでの長期自転車旅行という明確な特徴があったこともあり、是非とも話を聞きたかったサイクリストの1人だ。そういう点もあって今回のテーマは確定するまで実に早かった。

 ちなみにMC3人の自転車旅行スタイルを無理矢理区分すると、沖野君が「パスハンター」久保田さんは「沈没系」で茶壺は「王道派」だと思ってる。つまり私は特徴が薄い自転車旅行者ってことか。

 轍会議:第5回放送
 ゲスト:西山さん
 テーマ:自転車と装備



 2019年6月にカナダからスタート。
デンプスターハイウェイ(カナダ)やグレートディバイド(アメリカ)など、バイクパッキングスタイルを活かしてオフロードも走行する。


Youtubeチャンネル:Nobody bicycle
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 轍会議のテーマトークは基本ゲストに打診しつつ、自転車旅行の特徴に沿った内容になるよう調節している。ZOOMの制限で放送時間は約35分としてるのだけど、メインのテーマトークに使われてる時間は20分程度で、ある程度掘り下げた話ができる最低ラインだと思う。

 なので1つの動画に際してテーマは原則1種類としている。最初こそ「ネタ切れするかもだし、テーマは2種類に分けた方が良いんじゃね?」とか意見も出たが、今回みたく野宿やキャンプといったそこから幾らでも内容派生できるフワッとしたテーマにしとけば良いと気づいた。

 というかガバガバ過ぎて今回「野宿飯」にかなり比重が持ってかれたりしてるけど、話が予期せぬ方向に転がっていく方が楽しいと私は思うのだ。そういう緩い雰囲気を楽しんでもらえたら幸いです轍会議。

 轍会議:第4回放送
 ゲスト:鶴川祐樹さん
 テーマ:野宿と自転車



 2019年8月スタート ユーラシア大陸を横断し現在アフリカのモロッコ


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 バックパッカーと比較したらその数は1割にも満たない海外自転車旅行者だけど、とはいえ海外旅行経験のあるサイクリストというのは一定数いる。

 もっともその絶対数が非常に少ないというのは間違いない点で、私も出発前には海外自転車旅行情報の少なさから多くの不安を抱えていたものだ。

 ということで今回のゲストは間も無く自転車世界1周に出発予定だった悠生さんに来てもらった。コロナの影響で出発予定も白紙に戻ってしまい予定も立てられない状況だけど、そんな時期だからこそできた企画でもある轍会議。

 出発前の不安渦巻く心境を色々語ってもらえたと思ってるんだけど、 我々がどこまで実のある回答が出来たかは何とも言えないそんな感じ。ただ私にゃ分からない話だったけど、自転車旅行に対して眼鏡やサングラスをどうすべきか考えてる人は沖野君からの熱い御高説を聞けます今回。

 轍会議:第3回放送
 ゲスト:悠生さん
 テーマ:出発前の期待と不安

 

2020年5月 アラスカから世界1周スタート予定がコロナ騒動で延期中

You Tubeチャンネル
Yuchari Diary
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